JP3165650U - 散布装置 - Google Patents

散布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3165650U
JP3165650U JP2010007548U JP2010007548U JP3165650U JP 3165650 U JP3165650 U JP 3165650U JP 2010007548 U JP2010007548 U JP 2010007548U JP 2010007548 U JP2010007548 U JP 2010007548U JP 3165650 U JP3165650 U JP 3165650U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
spraying
tank
shutter
bottom plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010007548U
Other languages
English (en)
Inventor
加藤 次男
次男 加藤
Original Assignee
株式会社タイショー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タイショー filed Critical 株式会社タイショー
Priority to JP2010007548U priority Critical patent/JP3165650U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165650U publication Critical patent/JP3165650U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)

Abstract

【課題】メンテナンスなどの取扱い性を維持した上で、製作コストを上げることなく、タンクの底部開口からの粉粒物の漏れを防ぐように改良されたシャッタ構造を備えたブレンド式の散布装置を提供する。【解決手段】肥料をタンク外に散布する複数の散布口4を長さ方向に有するシャッタユニット3をタンクの底部開口9を閉鎖するように装着してなる散布装置であって、シャッタユニット3の底板3−1に、タンクの底部内面と略面一にて底部開口9に嵌め合う開口閉鎖部材22を備え、開口閉鎖部材22は、硬質材料で底部開口9の口形状と略同形に形成され、散布口4に同形の口形状にて連通状に適合される散布連通口24を備えている。【選択図】図4

Description

本考案は、タンク内に収容されている粒状や粉状の肥料、石灰などからなる数種類の粉粒物を、トラクタのPTO軸からの動力によって攪拌混合しながら圃場などに散布するために使用されるブレンド式(攪拌混合式)の散布装置に係り、特に、タンクの底部に装着されるシャッタ構造の改良に関する。
ブレンド式の散布装置は、トラクタの車体幅方向に長い平面視で横長矩形形状を呈するタンク内の長手方向に攪拌手段を回転架橋状に備え、この攪拌手段をトラクタのPTO軸からの動力によって駆動回転させることで、タンク内に投入(収容)される数種類の粉粒物を攪拌混合するように構成されている(例えば、特許文献1および特許文献2などを参照)。そして、攪拌混合されたタンク内の粉粒物は、タンクの底部にスライド自在に装着されているシャッタにより開度(散布量)が調整された散布口からタンク外(圃場など)に散布されるようになっている。
そして、タンク底部のシャッタ構造としては、タンク底部の長手方向に複数の散布口を直接設け、この散布口の開閉とその開度調整(散布量調整)を行う散布開閉口を有するシャッタを底部裏面(下面)の長手方向にスライド自在に取り付けて構成してなるもの(例えば、特許文献1などを参照)、また、タンクに開口されている底部開口を閉鎖するようにヒンジにて回転開閉可能に、または、両クランプ支持にて脱着開閉可能に取り付けられるとともに複数の散布口を長さ方向に有する底板の裏面長さ方向に、散布口の開閉とその開度調整を行う散布開閉口を有するシャッタをスライド自在に取り付けて構成してなるもの(例えば、特許文献3などを参照)が知られている。
特開2008−263814号公報 実用新案登録第3143486号公報 特開2007−228860号公報
ところで、特許文献3に記載されている回転開閉方式のシャッタ構造は、散布終了後において散布口やシャッタの内側などに付着残留している肥料、石灰などの粉粒物を取り除くなどの清掃のときに非常に便利で、メンテナンスなどにおける取扱い性が容易になる。
しかしながら、特許文献3に記載されている開閉方式のシャッタ構造を、特許文献2に示すブレンド式(攪拌混合式)の散布装置に適用した場合、攪拌手段による粉粒物の攪拌混合中(散布作業中)に、粉粒物が底部開口からタンクの底部と底部開口を閉鎖するように取り付けられる底板との間に入り込んでタンク外に漏れるおそれがあり、粉粒物が無駄になる。
これは、縦断側面視で略湾曲形状や略円弧形状に加工されるタンクの底部と、この底部の裏面(下面)に沿うように同じく略湾曲形状や略円弧形状に加工される底板とのお互いの形状の加工精度が悪いために両者の間に隙間が発生し易いことや、攪拌手段による粉粒物の攪拌混合中の内圧、特に、特許文献2に記載の攪拌ロータの攪拌羽根によって粉粒物がタンク壁側に押し出されるように攪拌されるときの力が底部開口を介して該底部開口を閉鎖する底板に掛かるなどによって両者間の隙間が広がるなどが原因ではないかと想定されるが、タンク底部と底板とのお互いの形状に加工精度の誤差などがないように仕上げるには誤差修正や組み付け調整に時間が掛かることとなり、製作コストの高騰を招く。つまり、タンク、底板、シャッタは裁断機や曲げ加工機などを用いた板金加工によって製作されるものである。
そこで、本考案は、前記課題を解消するために創案されたものであり、底板とシャッタからなるシャッタユニットをタンクの底部に開閉可能に装着してなるブレンド式の散布装置であって、メンテナンスなどの取扱い性を維持した上で、製作コストを上げることなく、タンクの底部開口からの粉粒物の漏れを防ぐように改良されたシャッタ構造を備えたブレンド式の散布装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本考案では、平面視で略横長矩形形状を呈し、数種類の粉粒物が投入されるタンクと、該タンク内長手方向に回転架橋状に装着されて、前記粉粒物を攪拌混合する攪拌羽根を有する攪拌手段と、前記タンクの底部開口を閉鎖するようにその長手方向に装着されて、前記粉粒物をタンク外に散布する複数の散布口を長さ方向に有するシャッタユニットと、を備え、前記シャッタユニットは、前記底部開口に開閉可能に取り付けられるとともに、前記散布口を有する底板に、前記散布口を開閉する散布開閉口を有するシャッタをスライド自在に取り付けてなる散布装置であって、
前記底板は、前記底部開口に嵌め合う開口閉鎖部材を備え、前記開口閉鎖部材は、硬質材料で前記底部開口の口形状と略同形に形成され、かつ、前記散布口に同形の口形状にて連通状に適合される散布連通口を備えていることを特徴とする。
ここで、前記底板と前記シャッタとの間に、滑り抵抗(スライド抵抗)が少ない軟質材料からなる隙間閉じ部材が介在されていることが好適なものとなる。また、前記シャッタが、潤滑性材料からなるガイド部材を介して前記底板にスライド自在に取り付け支持されていることが好適なものとなる。
本考案の散布装置によれば、以下の作用効果を奏する。
タンクの底部開口を閉鎖するようにシャッタユニットの底板が取り付けられることで、底部開口は底板に備えられている開口閉鎖部材によって閉鎖される。例えば、散布作業の終了後、シャッタユニットを開いてタンクの底部内面やシャッタユニットなどに付着残留している粉粒物を取り除く清掃後において、底部開口を閉鎖するように底板が取り付けられることで、底部開口は開口閉鎖部材によって閉鎖される。
これにより、タンク内の粉粒物が、底部開口から底部と底板との間に入り込むことを防ぐことができる。また、攪拌手段による粉粒物の攪拌混合中の内圧によって底部と底板との間に隙間が発生した場合でも、内圧が掛からない状態で底部内面と略面一にて底部開口を閉鎖する開口閉鎖部材によって底部開口の閉鎖状態が保たれることで、粉粒物が底部と底板との間に入り込むことを防ぐことができる。よって、散布作業中に粉粒物が漏れるなどによって無駄になることを解消することができる。
また、前記記載の作用効果に加えて、シャッタユニットの底板とシャッタとの間に、滑り抵抗(スライド抵抗)が少ない軟質材料からなる隙間閉じ部材が介在させた構成を採用していることで、底板とシャッタとの間を隙間閉じ部材により閉じて粉粒物が入り込むことも防ぐことができる。
これにより、粉粒物が入り込むことによるシャッタの滑り(スライド)が悪くなることを防ぐことができる。つまり、底板とシャッタとの間に入り込んだ粉粒物が当該間を埋め尽くすように徐々に堆積して、シャッタの滑りが悪くなり、散布口の開閉が困難になる。特に、作業者自身がシャッタユニットの開度調整レバーによりシャッタをスライドさせて行う散布口の開度調整(散布量調整)が困難になるといった取扱い性における不具合を解消することができる。
さらに、前記記載の作用効果に加えて、底板に対するシャッタのスライド自在な支持として、潤滑性材料からなるガイド部材を介して支持させた構造を採用していることで、シャッタの滑らかな動きが期待できる。つまり、開度調整レバーによる散布口の開度調整(散布量調整)を円滑に、そして、前記隙間閉じ部材との相乗効果によるシャッタを開・閉方向にスライドさせるシャッタ開閉モータへの負荷を抑えて、モータの耐久性の向上と単価が安い小型化への変更が実現できるなどの効果を期待することができる。
本実施形態に係る散布装置を示す縦断側面図である。 タンクを省略して示す同散布装置の平面図である。 同散布装置の要部を示す拡大断面図である。 本実施形態に係るシャッタユニットを示す縦断側面図で、(a)は、タンク底部への装着状態を示し、(b)は、タンク底部から取り外し、底板とシャッタとを分離した状態を示す。 ヒンジを支点にシャッタユニットを開いた状態を示す同縦断側面図である。 開口閉鎖部材および隙間閉じ部材をそれぞれ示し、(a)は、開口閉鎖部材の斜視図であり、(b)は、隙間閉じ部材の斜視図である。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る散布装置を示す縦断側面図であり、図2は、タンクを省略して示す同散布装置の平面図であり、図3は、同散布装置の要部を示す拡大断面図である。
≪散布装置の説明≫
散布装置Aは、図示省略のトラクタの機体後部に装備されている三点支持機構を介してトラクタに搭載され、後記する入力軸(PIC)5を機体後部から突出する出力軸(PTO)にユニバーサルジョイントを介して連結させるように構成されている。
この散布装置Aは、図1に示すように、数種類の肥料、石灰などの粉粒物(以後、肥料と称する)Mが投入されるタンク1と、このタンク1内の長手方向に回転架橋状に装着されてれ、数種類の肥料Mを攪拌混合するための攪拌手段である攪拌ロータ2と、タンク1の底部に装着されて、攪拌ロータ2により攪拌混合された肥料Mをタンク1外の圃場などに散布する散布口4を有するシャッタユニット3とを備えている。
ちなみに、数種類の肥料Mとしては、粒状や粉状化成、有機ペレット、コンポスト、鶏糞、消石灰、ヨウリンなどを挙げることができる。
また、散布装置Aは、図1に示すように、タンク1の前面側(紙面左側)の中央部位に入力軸5を有するミッション部6を備えている。このミッション部6は、タンク1の両側機枠にわたる上下のパイプ部材7に支持されて、タンク1の長さ方向の中央部位に備えられる。そして、ミッション部6からタンク1の一側機枠にわたるように動力伝達軸8が備えられている。
この動力伝達軸8は、一端側がミッション部6内に内設されている図示省略の一対の傘歯車を介して入力軸5に連繋され、入力軸5からの回転動力を、図示省略の動力伝達機構を介して攪拌ロータ2に伝達するようになっている。
これにより、トラクタの出力軸からユニバーサルジョイントを介してミッション部6の入力軸5に伝達されてくる動力が、ミッション部6内の一対の傘歯車、動力伝達軸8、動力伝達機構を介して攪拌ロータ2に伝達され、該攪拌ロータ2がトラクタからの動力を受けて回転するようになっている。
≪タンクの構成≫
タンク1は、トラクタの車体幅方向に長い略横長矩形状で、図1に示すように、上面を開口させ、底部側(下半部側)を略円弧形状に湾曲させた縦断側面視で略U字形状の箱型に形成されている。
そして、タンク1は、湾曲底部1aに底部開口9を備え、湾曲底部1aの裏面(下面)には底部開口9を閉鎖するようにシャッタユニット3が開閉可能に装着されている。
底部開口9は、後記の図4、図5および図2に示すように、湾曲底部1aの長手方向における3ヶ所において、所定の開口幅と開口長さを有する平面視で略横長矩形形状に穿設されている。
≪攪拌ロータの説明≫
ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
攪拌ロータ2は、タンク1の長手方向における両側機枠1bの間にわたり回転架橋状に配設される回転主軸2−1と、この回転主軸2−1の軸方向に位置をずらして軸周りに略放射状になるように取り付けられる複数ヶ所の攪拌羽根2−2とを備えて構成されている。
攪拌羽根2−2は、図1に示すように、数種類の肥料Mを攪拌混合するときの回転方向の円周において、攪拌面2−2aの向きが、一つおきにタンク1の一側短辺側と他側短辺側とに変えられるように回転主軸2−1の軸周りに固着される。
また、攪拌羽根2−2は、回転主軸2−1の軸方向に略等間隔をおいて、なおかつ、回転主軸2−1への基端固着位置を円周方向にずらした状態で回転主軸2−1の軸周りにおいて四方の放射状となるように固着されて配設されている。
これにより、タンク1内に投入される数種類の肥料Mを、タンク1の上下方向に移送する上下攪拌作用と、タンク1の長手方向の一側短辺側と他側短辺側との双方(両側機枠)へ断続的に繰り返し横送り移送する横送り攪拌作用がタンク1内に発生し、この上下・横送り双方の攪拌作用によってタンク1内肥料Mの攪拌混合が行われるようになっている。
≪シャッタユニットの説明≫
図4および図5は、本実施形態に係るシャッタユニットを示す縦断側面図である。ここでは、図1〜図3を適宜参照しながら説明する。
シャッタユニット3は、タンク1の各底部開口9を閉鎖するように、該タンク1の裏面側に取り付けられる底板3−1と、この底板3−1の裏面側においてスライド自在に取り付けられるシャッタ3−2とから構成されている。
底板3−1は、図2および図4に示すように、タンク1の長手方向の略全長に至る長さで、所定の幅(底部開口9の開口幅よりも3倍程度の幅)にて湾曲底部1aの裏面に沿う縦断側面視で略円弧形状に形成されているとともに、複数の散布口4を長さ方向に備えている。
散布口4は、図2に示すように、一辺開口縁側を略山形状とする五角形の平面口形状を成し、底板3−1の長さ方向に等間隔で、なおかつ、図2に二点鎖線で示す3ヶ所の各底部開口9の開口長手方向口内にそれぞれ位置するように開設される。
これにより、各散布口4とシャッタ3−2の後記する各散布開閉口10の重なり状態の変化によって調整される。つまり、散布口4と散布開閉口10の重合部位で形成される開口部の開度量の変化によって調整される散布量にてタンク1内の肥料Mが散布されるようになっている。
そして、このように形成されている底板3−1は、図2〜図4に示すように、長辺両縁の両折曲縁辺部11a,11bのうち、その一方の折曲縁辺部11a側を、底部開口9を挟む湾曲底部1aの長手方向にわたり取り付けられる回転支軸12aにヒンジ部材12bを介して回転可能に支持させ、他方の折曲縁辺部11b側を、湾曲底部1aの長手方向の数ヶ所に取り付けられている各クランプ機構13によって係脱自在に支持させることで、底部開口9を閉鎖し、かつ、回転開閉可能に湾曲底部1aの裏面側に取り付けられる(図4の(a)および図5参照)。
シャッタ3−2は、図2および図4に示すように、底板3−1の長さと略同じ長さで、底板3−1よりも狭い幅にて底板3−1の円弧裏面にスライド自在に添設される同じく縦断側面視で略円弧形状に形成されているとともに、底板3−1の各散布口4の開口間隔にて複数の散布開閉口10を長さ方向に備えている。
散布開閉口10は、図2に点線で示すように、散布口4の短辺開口幅(底板3−1の幅方向)と同じ短辺開口幅とする四角形の平面口形状を成し、シャッタ3−2の長さ方向に散布口4の開口間隔にて開設される。
これにより、シャッタ3−2の各散布開閉口10を底板3−1の各散布口4に重ねる開方向にシャッタ3−2を移動させることで、タンク1内の肥料Mが各散布口4から散布され、そして、図2に示すように、各散布開閉口10を各散布口4の開口位置から外れる閉方向にシャッタ3−2を移動させることで、各散布口4からの散布が停止するようになっている。
そして、本実施形態では、図2〜図4に示すように、底板3−1の両折曲縁辺部11a,11bの内側長さ方向にそれぞれ具備されている数ヶ所(図示例では5ヶ所)のシャッタ受け部材14にガイド部材15を介してシャッタ3−2を底板3−1の裏面にスライド自在に取り付け支持させるシャッタ支持構造を採用している。
ガイド部材15は、ナイロンなどの潤滑性に優れた材料を用いて所定の長さと外径(太さ)を有する円柱状や円筒状などに形成されている。
このガイド部材15は、図3および図4に示すように、底板3−1の両折曲縁辺部11a,11bにナット・ボルトによって取り付けられる各シャッタ受け部材14に止めネジによって取り付けられ、シャッタ3−2が滑らかな動き(スライド抵抗が最小に抑えられた状態)で散布口4の開・閉方向へ移動するようにシャッタ3−2を支持する。
シャッタ3−2の開・閉方向への移動は、タンク1の一側機枠に装備されているシャッタ開閉モータ17によって行われる。
具体的に説明すると、シャッタ開閉モータ17は、図1〜図3に示すように、モータギア16a、シャッタギア16b、そしてシャッタロッド16c、短尺な連繋リンク16dからなる連繋機構16を介してシャッタ3−2に連繋されており、正転・逆転動作によってシャッタ3−2を開・閉方向へ移動させるようになっている。
このシャッタ開閉モータ17の正転・逆転動作は、トラクタの運転席に装備されている図示省略の手元スイッチによる正転・逆転切り換え操作などによって行われ、また、シャッタ開閉モータ17の動作停止(シャッタ3−2が開方向または閉方向に移動した時点における動作停止)は、シャッタ開閉モータ17の回転範囲を制御するように隣接して配備されている図示省略の開・閉停止用のリミットスイッチによって行われる。
また、シャッタ開閉モータ17によるシャッタ3−2の閉位置から開方向への移動量は、シャッタ3−2に対して係脱自在に連繋される開度調整機構18によって段階的に可変し得るようになっている。
具体的に説明すると、図2〜図4に示すように、シャッタ開閉モータ17の動作によってシャッタ3−2と共に開・閉方向へ移動する平面視で略扇形の目盛り板18aと、この目盛り板18aに枢着されるとともに、シャッタ3−2のシャッタブラケット19の連結長孔20に係脱自在に連結させる連結ピン21を有する開度調整レバー18bからなる開度調整機構18によってシャッタ3−2の閉位置から開方向への移動量を段階的に可変し得るようになっている。
これにより、底板3−1の各散布口4とシャッタ3−2の各散布開閉口10の重合部位で形成される開口部の開度量を変化させて肥料Mの散布量が、少量散布から大量散布などに調整可変し得るようにしている。
また、本実施形態では、図3および図4に示すように、シャッタユニット3の底板3−1に、タンク1の底部開口9に嵌め合う開口閉鎖部材22と、各散布口4の開口位置においてシャッタ3−2との間に介在させる隙間閉じ部材23を備えている。
≪開口閉鎖部材および隙間閉じ部材の説明≫
図6は、開口閉鎖部材および隙間閉じ部材をそれぞれ示す斜視図である。ここでは、図2〜図5を適宜参照しながら説明する。
開口閉鎖部材22は、シャッタユニット3を、図5に示す開状態から図4の(a)に示す閉状態としたとき、湾曲底部1aの内面と略面一にてタンク1の長手方向3ヶ所の各底部開口9を閉じるように嵌め合せられて、タンク1内の肥料Mが底部開口9から湾曲底部2aと底板3−1との間に肥料Mが入り込むことを阻止する。つまり、湾曲底部1aと底板3−1との加工精度の誤差や攪拌ロータ2による肥料Mの攪拌混合中の内圧などによって、湾曲底部1aと底板3−1との間に発生し易い隙間に肥料Mが入り込みでタンク1外に漏れて無駄になることを防ぐ役目を成す。
この開口閉鎖部材22は、タンク1の壁厚と略同じ厚さ(湾曲底部1aの内面と略面一にて底部開口9に嵌め合う厚さ)を有する金属板材やその他の硬質材料からなる板材を用いて、図6の(a)に示すように、二点鎖線で示す底部開口9の口形状と略同形に形成されるとともに、散布連通口24を備えている。
散布連通口24は、底部開口9内に位置して開口する各散布口4と対向する位置において、散布口4に同形の口形状にて連通状に適合するように開口閉鎖部材22に開設されている。
このように形成されている開口閉鎖部材22は、図2〜図4に示すように、各底部開口9に対応する底板3−1の表面側(内側)に位置して散布連通口24を散布口4に連通状に適合させた状態で配設される。
これにより、シャッタユニット3が底部開口9を閉鎖するように湾曲底部1aの裏面に装着されたとき、底板3−1の表面に備えられている開口閉鎖部材22は、底部開口9に嵌め合って散布連通口24の開口部位を除いて湾曲底部1aの内面と略面一にて底部開口9を閉鎖する。
一方、隙間閉じ部材23は、シャッタユニット3の底板3−1の散布口4から底板3−1とシャッタ3−2との間に肥料Mが入り込むことを阻止するように底板3−1とシャッタ3−2との間に発生する隙間を閉じる役目を成す。
この隙間閉じ部材23は、フェルトなどの滑り抵抗(スライド抵抗)が少ない軟質材料を用いて、図6の(b)に示すように、適宜の厚さと大きさに形成されるとともに、散布連通口25を備えている。この散布連通口25は、前記した開口閉鎖部材22の散布連通口24と同じく、散布口4に同形の口形状にて連通状に適合するように隙間閉じ部材23に開設されている。
このように形成されている隙間閉じ部材23は、図2〜図4に示すように、底板3−1の各散布口4の開口位置において、散布連通口25を散布口4に連通状に適合させた状態で底板3−1の裏面側(外側)に接着などによって配設される。
これにより、加工精度などの誤差によって底板3−1とシャッタ3−2との間に発生し易い隙間を、散布口4の口形状に適合して介在される隙間閉じ部材23によって閉じることで、肥料Mが入り込むことを阻止することができる。つまり、底板3−1とシャッタ3−2との間に入り込んだ肥料Mが当該間を埋め尽くすように徐々に堆積して、シャッタ3−2の滑り(スライド)が悪くなることを阻止して、特に、作業者自身が行う開度調整機構18の開度調整レバー18bによる散布口4の開度調整(散布量調整)の円滑な操作を継続的に維持することができる。
なお、本考案の実施形態の具体的な構成は、前記した実施形態に限られるものではなく、請求項1〜請求項3に記載の本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本考案に含まれるものである。
例えば、底板3−1の裏面側に代えて、隙間閉じ部材23をシャッタ3−2の表面側(内側)に接着などによって配設した構成を採用した場合でも、前記実施形態詳述と同様の効果が得られるものである。この場合、散布連通口25は、散布開閉口10に同形の口形状にて連通状に適合するように開設する。
また、シャッタユニット3の湾曲底部1aへの開閉可能な装着として、前記実施形態詳述の回転開閉方式に代えて、シャッタユニット3を着脱開閉方式とすることができる。つまり、底部開口9を開くときには、シャッタユニット3を湾曲底部1aから完全に取り外す構成とすることができる。
また、タンク1内に投入された数種類の肥料Mを攪拌混合する攪拌手段として、回転主軸2−1の周りにリボン螺旋状に形成された攪拌羽根を同軸状に巻回してなる構成とすることができる。
A 散布装置
1 タンク
1a 湾曲底部
2 攪拌ロータ(攪拌手段)
2−2 攪拌羽根
3 シャッタユニット
3−1 底板
3−2 シャッタ
4 散布口
9 底部開口
10 散布開閉口
13 ガイド部材
22 開口閉鎖部材
23 隙間閉じ部材
24,25 散布連通口
M 肥料(粉粒物)

Claims (3)

  1. 平面視で略横長矩形形状を呈し、数種類の粉粒物が投入されるタンクと、
    該タンク内長手方向に回転架橋状に装着されて、前記粉粒物を攪拌混合する攪拌羽根を有する攪拌手段と、
    前記タンクの底部開口を閉鎖するようにその長手方向に装着されて、前記粉粒物をタンク外に散布する複数の散布口を長さ方向に有するシャッタユニットと、を備え、
    前記シャッタユニットは、前記底部開口に開閉可能に取り付けられるとともに、前記散布口を有する底板に、前記散布口を開閉する散布開閉口を有するシャッタをスライド自在に取り付けてなる散布装置であって、
    前記底板は、前記底部開口に嵌め合う開口閉鎖部材を備え、
    前記開口閉鎖部材は、硬質材料で前記底部開口の口形状と略同形に形成され、かつ、前記散布口に同形の口形状にて連通状に適合される散布連通口を備えていることを特徴とする散布装置。
  2. 前記底板と前記シャッタとの間に、滑り抵抗が少ない軟質材料からなる隙間閉じ部材が介在されていることを特徴とする請求項1に記載の散布装置。
  3. 前記シャッタが、潤滑性材料からなるガイド部材を介して前記底板にスライド自在に取り付け支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の散布装置。
JP2010007548U 2010-11-16 2010-11-16 散布装置 Expired - Lifetime JP3165650U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010007548U JP3165650U (ja) 2010-11-16 2010-11-16 散布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010007548U JP3165650U (ja) 2010-11-16 2010-11-16 散布装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3165650U true JP3165650U (ja) 2011-01-27

Family

ID=54876898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010007548U Expired - Lifetime JP3165650U (ja) 2010-11-16 2010-11-16 散布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3165650U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5237855B2 (ja) 農用供給装置
JP2015146753A (ja) 肥料散布機
JP6253144B2 (ja) 肥料散布機
JP3165650U (ja) 散布装置
AU2009352391C1 (en) Double feed spreader having two dispensing holes
KR20170002136U (ko) 비료살포기
JP2012115146A (ja) 肥料散布装置
JP4008635B2 (ja) 肥料散布機における肥料の繰出装置
JP5620237B2 (ja) 肥料散布装置
KR200443007Y1 (ko) 퇴비 살포기
JP3143486U (ja) 散布装置
JP5560566B2 (ja) 畝立施肥装置
JP5924838B2 (ja) 散布装置
JPH09154351A (ja) 肥料散布機における散布装置
CA2913598C (en) Air clutch cover
JP2004105015A (ja) 粉粒体吐出機
JP2006217827A (ja) 薬剤散布装置
JP2003061422A (ja) 施肥装置
JP2004208679A (ja) 肥料散布機
JP7045668B2 (ja) 肥料散布機
JP6312244B2 (ja) 肥料散布機
JP2020039322A (ja) 粉粒体供給装置
JP2015136355A (ja) 散布機
CN218784742U (zh) 一种农业化肥混合机
JP2019170209A (ja) 圃場作業機

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3165650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term