JP3165590B2 - コンクリート表面厚付け化粧工法 - Google Patents

コンクリート表面厚付け化粧工法

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JP3165590B2
JP3165590B2 JP16328094A JP16328094A JP3165590B2 JP 3165590 B2 JP3165590 B2 JP 3165590B2 JP 16328094 A JP16328094 A JP 16328094A JP 16328094 A JP16328094 A JP 16328094A JP 3165590 B2 JP3165590 B2 JP 3165590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築及び土木構造物の
美観向上を目的としたコンクリート表面厚付け化粧工法
に関し、詳しくは仕上材が一回塗りによる厚塗りであっ
ても付着性に優れ、仕上材表面にひび割れを生じず、経
時的な脱落が無く、ボリューム感あふれる化粧仕上げを
施すものである。
【0002】
【従来の技術】従来より建築及び土木構造物表面に美観
の目的から化粧仕上げを施す場合が有る。このような化
粧仕上げの一つとして、薄塗り材により化粧仕上げを施
す方法がある。これは吹付けやコテ、ローラー塗り等に
よって塗材を表面に塗布するもので、仕上材の塗膜厚み
は0.15〜10mm程度の薄膜でしかなく、ボリュー
ム感に欠ける仕上げとなっていた。一方、陶磁器等のタ
イルを貼着する方法もあるが、一枚づつタイルを貼って
いく為工期が長くかかる上、長期にわたっては剥落脱落
の危険があり、陶磁器タイルの重量がある程度大きいた
めに人身事故を生じることもあった。この陶磁器タイル
の換わりに、コンクリート構造物に化粧仕上げを施す方
法として、予め型取りされた発泡型枠にコンクリートを
流し込み、コンクリート硬化後に型枠を取り除くような
モールド仕上げが提案されている。しかし、このような
仕上げ方法はコンクリートを新しく打設する工程を伴う
ため既存のコンクリートはハツリ除去しなければならず
工期が長くかかる上、発泡型枠の廃棄物処理問題があ
り、簡単な方法での化粧仕上げ方法が切望されていた。
このモールド仕上げの換わりとして、目地形成型枠を使
用した塗材による化粧仕上げが提案された。これは、目
地形成型枠(孔開き形状のものなど)を基材に貼り付
け、上から塗材を塗布した後、該目地形成型枠を除去す
ることにより任意の模様の化粧仕上げを施すことができ
るものであり、廃棄物処理の問題も少なく、塗材である
ため曲面にも施工できるという利点がある。しかし、塗
材をある程度厚塗りするため、塗材を塗布した際に塗材
にたれが生じたり、目地形成型枠がずれるなどの問題が
起こっていた。そこで吹付モルタルによる化粧仕上げと
して、比較的比重の小さい厚塗り用塗材が幾つか提案さ
れている。このような塗材による化粧仕上げでは、仕上
材の塗膜厚みを20〜30mm程度に厚付けすることは
可能であるが、一度に厚付けすると硬化時のひび割れを
生じたり、密着が悪く作業中に脱落したり、硬化後にコ
ンクリート表面と肌分かれを生じるなどして脱落するな
どの諸問題が多々有り実用化には至っていない。そこ
で、仕上材を塗布する前に吸水調整材と称する合成樹脂
エマルションを予め塗布する等の工夫がなされてはいる
が、コンクリートに対する接着性の改善には至っていな
いのが現状である。また、コンクリートに対する接着性
を向上させるため、下地と仕上材の間に溶剤系のエポキ
シ樹脂を介在させて仕上材を塗布することも行われてい
るが、乾燥下地においては比較的接着性が良いものの、
下地が湿潤している場合などは密着性は著しく低下する
傾向にある。更に溶剤系塗材の使用に関しては、火災の
危険や、大気汚染にともなう公害の問題、人体に及ぼす
影響、溶剤によるコストアップなどから使用規制が厳し
くなりつつあるのが現状である。そこで、近年ではエポ
キシ樹脂を乳化剤により分散させたエポキシエマルショ
ンを樹脂成分として用いたエポキシ樹脂モルタルを介在
させて仕上材を塗布することも行われているが、乾燥下
地においては比較的接着性が良くなるものの、耐水性の
問題から下地が湿潤している場合や、湿気の多い場合等
には物性的に著しく低下するなどの諸問題があり、実質
的改善には至っていない。このような各仕上げ方法の問
題点を鑑み、望ましい厚付けによる化粧仕上げ工法の条
件を挙げてみた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンクリート表面に厚
付けによる化粧仕上げを施す場合に好適な工法として
は、次のような条件を満たすものが好ましい。 仕上材が一回塗りで厚膜形成が可能なもの。(付着力
が大きく、硬化前に脱落しない。) 仕上材自体が軽量であること。 一回塗りにて厚付けした場合でも、経時的に浮きやひ
び割れを生じないこと。 経時的に脱落がないこと。(経時的にも付着力が大き
く、塗材自体が軽量であること。) 湿潤面でも高い接着性があること。 ボリューム感あふれる化粧仕上げが可能であること。 そこで、本発明者等は鋭意研究の結果、上記のような条
件をすべて満たすコンクリート表面厚付け化粧工法を完
成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、建築
及び土木コンクリート構造物のコンクリート表面を、
(1)液状のビスフェノールA型又はビスフェノールA
/F型のエポキシ樹脂を、エポキシ当量に相当する水分
散可能な変性ポリアミドアミン及び/またはポリアミン
を用いて水に乳化させエポキシ樹脂エマルションとし、
このエポキシ樹脂エマルションと、セメントを用いたエ
ポキシ樹脂モルタル層を形成する第一工程と、(2)軽
量ポリマーセメントモルタル層を一回塗りにて厚さ8〜
25mmに形成する第二工程により、被覆することを特
徴とするコンクリート表面厚付け化粧工法を提供するも
のである。本発明は、エポキシ樹脂モルタル層を形成す
る第一工程と軽量ポリマーセメントモルタル層を形成す
る第二工程よりなるが、まず第一工程において形成され
るエポキシ樹脂モルタル層は、液状のビスフェノールA
型又はビスフェノールA/F型のエポキシ樹脂を、エポ
キシ当量に相当する水分散可能な変性ポリアミドアミン
及び/またはポリアミンを用いて水に乳化させたエポキ
シ樹脂エマルションと、セメントを必須成分とし、適
宜、珪砂、その他の骨材、充填材等を含む粉末成分を配
合したものにより形成される。このエポキシ樹脂エマル
ションと水硬性セメントを複合することにより、エポキ
シ樹脂の硬化反応とセメントの水和凝固反応が複合され
て強固な塗膜層を形成することができ、コンクリート表
面の改質を行い、仕上材の厚膜形成が可能となる。また
このエポキシ樹脂モルタル組成物は、下地が湿潤面であ
っても、下地との密着性にすぐれており、空気中の湿気
が多い時にも物性的に優れた強固な塗膜を形成できる。
このエポキシ樹脂エマルションの成分であるエポキシ樹
脂としては、分子内に少なくとも2個以上のエポキシ基
を有するもので、ビスフェノールA型又はビスフェノー
ルA/F型エポキシ樹脂であれば特に限定はされず、単
独で用いてもよいし、2種以上を併用することもでき
る。また、水に分散可能な変性ポリアミドアミン及び/
又はポリアミンとしては、水中での分散性が良好なポリ
アミドアミン及びポリアミンがすべて包含される。変性
ポリアミドアミンとしては、イミダゾリン環をもつポリ
アミドはすべて包含され、具体的には例えば、リノール
酸、オレイン酸、リノエライジン酸、バリナリン酸、ア
ラキドン酸等の不飽和脂肪族酸の重合によりえられるダ
イマー酸、トリマー酸とジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラアミン、テトラエチレンベンタミン或いは
ベンタエチレンヘキサミン等のポリアミンを塩酸、酢
酸、乳酸またはプロピオン酸等の酸で中和することによ
ってカチオン化するなどの製造方法があるが限定はされ
ない。また、変性ポリアミンとしては、ポリアミン中に
エーテル骨格をもつものすべてが包含される。これら
は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用することも
できる。ここで用いるセメントとしては、通常無機結合
材として知られたセメント類が包含され、具体的には例
えば普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメ
ント、超早強ポルトランドセメント、白色ポルトランド
セメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメン
ト、フライアッシュセメント、シリカセメント、コロイ
ドセメント、アルミナセメントなどを挙げることができ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて使用することもできる。エポキシ樹脂モルタル層
を形成するエポキシ樹脂モルタル組成物は、エポキシ樹
脂エマルション及びセメントを必須成分とするが、その
他に珪砂、その他の骨材、充填材等を含むのが好まし
い。ここで用いる珪砂は、一般の市販品を利用すること
ができ、粒度は概ね100μ〜800μのものを用い
る。その他の骨材としては、概ね50μ〜500μの粒
度の人工又は天然のものを用いることができる。充填材
としては鉱物繊維、ベントナイト等が利用でき、その他
必要に応じ、増粘剤等の各種添加剤を適宜加えることが
できる。粉末成分におけるセメント/珪砂の比は重量部
で100/100〜100/200であることが望まし
い。これは、セメントに対して珪砂がこの割合から外れ
るとエポキシ樹脂モルタルによって形成される塗膜の塗
膜強度が低くなるためである。本発明においては、前述
のエポキシ樹脂エマルション中の樹脂固形分100重量
部に対して、粉末成分は100〜500重量部含有する
ことが望ましい。これは、粉末成分が100重量部より
少ない場合、エポキシ樹脂モルタル層の初期強度の発現
が遅く、軽量ポリマーセメントモルタル層との付着性が
低下するためであり、粉末成分が500重量部より多い
場合、初期強度の発現は早いが下地コンクリート面との
付着性が低下するためで、特に湿潤面での付着性の低下
がみられるためである。次に、第二工程において用いる
軽量ポリマーセメントモルタル組成物は、一般的にはセ
メント及び軽量骨材を含む粉末成分と合成樹脂エマルシ
ョンから成るが、特にセメント及び中空骨材、骨材、充
填材等を含む粉体成分、合成樹脂エマルションから成る
ものが望ましい。ここで、使用するセメントとしては、
通常無機結合材として知られたセメント類が包含され、
具体的にはエポキシ樹脂モルタル層を形成するエポキシ
樹脂モルタル組成物で用いたセメントと同様のものが挙
げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて使用することもできる。この際に使用する
中空骨材とは、無機質充填材である骨材の内部に空洞を
有しているもので、一般の無機質充填材よりも比重が小
さく、これを塗材に充填材として加えて使用することに
より、仕上材の軽量化が可能になる。更に、軽量化が可
能になったので仕上材を厚塗りできるようになり、ボリ
ューム感ある仕上げが可能になる。このような中空骨材
としては、骨材内部に空洞を有しているものはすべて含
まれるが、例えば具体的にシラスバルーン、微小中空球
(アミノシリケート系フィラー)、珪藻土、焼成珪藻
土、融剤焼成珪藻土、フライアッシュ、微小炭素中空
(クレカスフェアー)、焼成クレー、粒状軽石、活性
炭、バーミュキュライト、パーライト、焼成ひる石等が
あげられる。更に必要に応じ添加される、骨材、充填材
等とは珪砂、鉱物繊維、有機系繊維等があげられ、更に
増粘剤などの各種添加剤を加えてもなんら支障はない。
次に、合成樹脂エマルションとしては、一般的にポリマ
ーセメントにおいて結合材の一部に用いられる合成樹脂
エマルションが包括され、具体的にはスチレンブタジエ
ンゴムラテックス、アクリル酸エステルの単独または、
共重合エマルション、エチレン酢酸ビニル共重合エマル
ション、酢酸ビニルベオバ共重合エマルション、等の一
般市販のセメント混和用エマルションが適宜利用でき
る。これらは単独種で用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて使用することもできる。ここで、これらの配合
割合は、セメント成分100重量部に対して、軽量骨材
好ましくは中空骨材、骨材、充填材等を含む粉末成分を
30〜100重量部、合成樹脂エマルション成分中の樹
脂固形分を5〜30重量部含有するものが望ましい。こ
れは、用いる軽量骨材の種類にもよるが、概ねセメント
に対して粉末成分が30重量部より少なくなると軽量ポ
リマーセメントモルタル層の全体の密度が大きくなり、
粉末成分が100重量部より多くなると、軽量ポリマー
セメントモルタル層の密度は小さくなるが、強度的に問
題がでてくるためである。更に、合成樹脂エマルション
の樹脂固形分が5重量部より小さくなると、初期硬度の
発現が遅くなり、樹脂固形分が30重量部より大きくな
ると、初期硬度の発現は早くなるがエポキシ樹脂モルタ
ル層との付着性が低下するためである。軽量ポリマーセ
メントモルタルは、硬化体の密度が0.8〜1.2g/
cm3になるように、軽量骨材、好ましくは中空骨材を
適宜1種又は2種以上組み合わせて配合するのが好適で
ある。これは、硬化体の密度が0.8g/cm3 より小
さい場合に軽量ポリマーセメントモルタル層の強度が低
下してきたり、1.2g/cm3 より大きい場合に軽量
でなくなるためである。望ましくは、1.0g/cm3
以下になるよう配合するのがよい。本発明の方法の第1
は、前述のエポキシ樹脂モルタル層を形成する第1工程
の上に軽量ポリマーセメントモルタル層被覆する方法で
ある。ここで第一工程は、適宜塗布条件に適した粘度に
調整されたエポキシ樹脂モルタルを刷毛、ローラー、コ
テ、スプレーガン等により、基材に概ね0.8kg/m
2 〜2.5kg/m2 の割合で被塗物全面に塗布する。
この第一工程により形成されたエポキシ樹脂モルタル層
を介在させることにより、軽量ポリマーセメントモルタ
ルの付着力が大きくなり、一回塗りで厚膜形成が可能に
なる。この上に、第二工程の軽量ポリマーセメントモル
タル層は一回塗りにて厚さ8〜25mmに形成するが、
これは8mm以下ではボリューム感に欠ける仕上がりと
なるためである。また25mm以上にすると、塗装時の
たれなど作業性に問題が出てくるので8〜25mmが好
適である。本発明の方法の第2は、前述の方法の第一工
程が終了後、エポキシ樹脂モルタル層上に目地形成用型
枠を貼り付け、その後第二工程の軽量ポリマーセメント
モルタルを塗布し、形成した軽量ポリマーセメントモル
タル層が硬化する前に該目地形成用型枠を除去すること
により任意の模様を形成する。このように、目地形成用
型枠を使用して目地部分を形成することにより、仕上材
の厚みを際立たせることができ、目地部分とのコントラ
ストにより、より一層ボリューム感をあふれる化粧仕上
げが可能になる。また、本発明はエポキシ樹脂モルタル
にて形成される第一層とポリマーセメントモルタルにて
形成される第二層からなる仕上げ工法であるが、更にト
ップコート層を設けるなど他多層に及んでも何ら支障は
なく、各種の機能性塗材を塗布することにより更に機能
性を付加することが可能である。
【0005】
【実施例】
(実施例1)樹脂固形分100%のエポキシ樹脂70.
3重量部(固形分70.3重量部)に対して、水分散可
能のポリアミン(樹脂固形分は65%)を45.7重量
部(固形分29.7重量部)、メチルセルロース1.0
重量部、水を160.0重量部加え、さらに、セメント
成分として、セメント120.0重量部、珪砂228.
0重量部、その他の粉末成分2.0重量部を加えて充分
に撹拌し、エポキシ樹脂モルタル組成物を調整した。こ
のときの配合比率は、樹脂固形分100重量部に対して
粉末成分350.0重量部であった。また、セメント/
珪砂比は100/190であった。次に、ポルトランド
セメント100重量部に対して、シラスバルーン8.0
重量部、フィライト(フィライト社製アルミノシリケー
ト系微小中空球)23.0重量部、その他の骨材(珪
砂)25重量部、充填剤その他0.2重量部を加えた、
粉末成分に、混和剤として樹脂固形分50%のスチレン
ブタジエンゴムラテツクス22.5重量部(固形分1
1.25重量部)、水38.9重量部を混合したもの加
えて充分撹拌し、軽量ポリマーセメントモルタル組成物
を調整した。このときの配合比率は、セメント100重
量部に対して粉末成分56.2重量部、樹脂固形分1
1.25重量部であり、硬化体の密度は0.98g/c
3 であった。このエポキシ樹脂モルタル組成物と軽量
ポリマーセメントモルタル組成物を、70×70×20
mmのモルタル板(乾燥状態のもの、湿潤状態のもの
(作成方法は下記の方法による)各6枚づつ)に順に塗
布して、試験板作成方法及び塗布厚以外はJIS A 6916
5.6 付着強さ試験及びJIS A 6916 5.10 耐久性試験に
準じて付着強度の測定(試験方法は下記の方法による)
をおこなった。但し、エポキシ樹脂モルタル層を2mm
厚に、軽量ポリマーセメントモルタル層を10mm厚に
形成して試験をおこなった。これらの試験結果を表3に
示した。その結果は、乾燥下地、湿潤下地に対して良好
な付着性を示しており、経時的にも良好な付着性を示す
ことがわかった。 (モルタル板の作成方法) (1)乾燥状態のモルタル板作成方法 乾燥状態のモルタル板は、標準モルタル板を使用した。 (2)湿潤状態のモルタル板作成方法 70×70×20mmのモルタル型枠に標準モルタルを
流し込み、24時間養生した後、脱型し、直ちに試験板
として使用した。 (付着強さ試験方法)試験板は標準モルタル板を用い、
JIS A 6916 5.6 付着強さ試験に基づき試験を行った。
塗布厚はエポキシ樹脂モルタル層2mm、軽量ポリマー
セメントモルタル層10mmに形成して行った。試料を
塗布し充分養生した試験体を、養生室内において水平に
保持し、試料塗付け面に、接着剤を塗り、上部引張用ジ
ク(鋼製)を静かに載せ、軽くすり付けるように接着
し、更に、その上に質量1kgのおもりを載せ、周りに
はみ出した接着剤をていねいに取り除く。24時間静置
した後、おもりを取り除き下部引張用ジク(鋼製)及び
鋼製当て板を用いて、試料面に対して鉛直方向に引張力
を加えて最大引張荷重を求めた。付着強さは、次式によ
って計算し、小数点以下1けたの値に丸めて示す。 付着強さ(N/cm2 )=T/16 ここで、T:最大引張荷重(N) 乾燥下地、湿潤下地の試験体各3枚の付着強さを測定
し、平均値を結果とした。 (耐久性試験)付着試験と同様に試験体を作成し、7日
間養生した後、水中に18時間浸漬して取り出し、直ち
に−20±3°Cの恒温槽内で3時間冷却し、更に50
±3°Cの恒温槽で3時間加熱する操作を10回繰り返
し、養生室で2時間静置した後、表面状態を観察する。
次いで周囲を基材に達するまで切り込んだ後、付着強さ
試験方法と同様の試験方法にて付着強さを求めた。付着
強さ同様、乾燥下地、湿潤下地の試験体各3枚の付着強
さを測定し、平均値を結果とした。 (実施例2)軽量ポリマーセメントモルタル組成物の配
合処方を表1のようにした以外は、実施例1と同様に試
験を行った。尚、軽量ポリマーセメントモルタル組成物
の硬化体の密度は0.96g/cm3 であった。結果は
表3に示した。実施例1と同様良好な結果が得られた。 (実施例3)軽量ポリマーセメントモルタル組成物の配
合処方を表1のようにした以外は、実施例1と同様の試
験を行った。尚、軽量ポリマーセメントモルタル組成物
の硬化体の密度は0.93g/cm3 であった。結果は
表3に示した。実施例1と同様良好な結果が得られた。 (実施例4)軽量ポリマーセメントモルタル組成物の配
合処方を表1のようにした以外は、実施例1と同様の試
験を行った。尚、軽量ポリマーセメントモルタル組成物
の硬化体の密度は1.1g/cm3 であった。結果は
表3に示した。仕上がり表面状態に粗さがみられるが、
概ね良好な結果が得られた。 (比較例1)エポキシ樹脂モルタル組成物の替わりに、
エスケー化研社製「ミラクファンドKC−1000」
(アクリルカチオン系樹脂・セメント複合タイプ下地調
整塗材)を塗布した他は実施例1と同様に試験を行っ
た。尚、軽量ポリマーセメントモルタル組成物の硬化体
の密度は0.98g/cm3 であった。結果は表4に示
した。特に湿潤下地において、表面にエフロの発生がみ
られ、基材との付着性も悪く、経時的な付着性の低下が
著しかった。 (比較例2)エポキシ樹脂モルタル組成物を塗布せず
に、そのまま表2に示す配合処方の軽量ポリマーセメン
トモルタル組成物を塗布した以外は、実施例1と同様に
試験を行った。尚、軽量ポリマーセメントモルタル組成
物の硬化体の密度は0.96g/cm3 であった。結果
は表4に示した。その結果は、基材との付着性が低く、
破断も基材とモルタル層の界面で起こっており、更に湿
潤下地においては表面にエフロの発生も見られた。 (比較例3)エポキシ樹脂モルタル組成物の換わりに、
日本化成社製「ハイフレックス」(エチレン酢酸ビニル
系樹脂エマルション吸水調整材)を0.1mm厚に塗布
した以外は、実施例1と同様に試験を行った。尚、軽量
ポリマーセメントモルタル組成物の硬化体の密度は0.
98g/cm3 であった。結果は表4に示した。全般的
に付着性が低く、破断も第一層と第二層の界面で起こっ
ており、更に湿潤下地においては表面にエフロの発生も
見られた。 (比較例4)エポキシ樹脂モルタル組成物の換わりに、
エスケー化研社製「ミラクシーラーEPO」(エポキシ
樹脂系浸透固着型シーラー)を塗布した以外は、実施例
1と同様の試験を行った。尚、軽量ポリマーセメントモ
ルタル組成物の硬化体の密度は0.98g/cm3
あった。結果は表4に示す。全般的に付着性が低く、乾
燥下地においては破断が第一層と第二層の界面で起こっ
ている。更に湿潤下地においては、経時的に軽量ポリマ
ーセメントモルタル層の浮きが見られ、殆ど付着してい
ない状態であった。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0006】
【発明の効果】本発明により、以下のような効果が得ら
れる。 (1)エポキシ樹脂モルタル層を介在させることによ
り、仕上げ層である軽量ポリマーセメントモルタル層の
付着力が大きくなり、一回塗りで厚膜形成が可能になっ
た。 (2)経時的にも付着力が大きく、表面のひび割れや脱
落剥落がなくなった。 (3)エポキシ樹脂を水分散可能な変性ポリアミドアミ
ン等により乳化させたエポキシ樹脂エマルションを用い
たエポキシ樹脂モルタル層を介在させることにより、湿
潤面への施工も可能になった。 (4)一回で厚塗りが可能になったので、ボリューム感
あふれる化粧仕上げが短期間にできるようになった。さ
らに、目地棒を使用した模様形成を行うことにより、よ
り一層ボリューム感ある化粧仕上げも可能となった。 以上のような効果が得られ、本発明により短時間で建築
及び土木コンクリート構造物のコンクリート表面にボリ
ューム感ある厚付け化粧仕上げが可能となった。
フロントページの続き (72)発明者 山本 晋 大阪府茨木市清水1丁目25番10号エスケ ー化研株式会社研究所内 審査官 徳永 英男 (56)参考文献 特開 昭52−32015(JP,A) 特開 昭58−32089(JP,A) 特開 昭58−120584(JP,A) 特開 昭60−72964(JP,A) 特開 昭61−141684(JP,A) 特開 昭63−95(JP,A) 特開 昭63−210084(JP,A) 特開 平7−317094(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 41/71

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築及び土木コンクリート構造物のコンク
    リート表面を、 (1)液状のビスフェノールA型又はビスフェノールA
    /F型のエポキシ樹脂を、エポキシ当量に相当する水分
    散可能な変性ポリアミドアミン及び/またはポリアミン
    を用いて水に乳化させエポキシ樹脂エマルションとし、
    このエポキシ樹脂エマルションと、セメントを用いたエ
    ポキシ樹脂モルタル層を形成する第一工程と、 (2)軽量ポリマーセメントモルタル層を一回塗りにて
    厚さ8〜25mmに形成する第二工程により、被覆する
    ことを特徴とするコンクリート表面厚付け化粧工法。
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂モルタル層を形成するエポキ
    シ樹脂モルタル組成物が、(a)セメント、珪砂、その
    他の骨材、充填材等を含み、セメント/珪砂の比が重量
    部で100/100〜100/200である粉末成分
    と、(b)液状のビスフェノールA型又はビスフェノー
    ルA/F型のエポキシ樹脂を、エポキシ当量に相当する
    水分散可能な変性ポリアミドアミン及び/またはポリア
    ミンを用いて水に乳化させたエポキシ樹脂エマルション
    から成り、(b)成分中の樹脂固形分100重量部に対
    して(a)成分を100〜500重量部含有するもので
    あり、軽量ポリマーセメントモルタル層を形成する軽量
    ポリマーセメントモルタル組成物が、(c)セメント、
    (d)中空骨材を必須成分として含み、更に必要に応
    じ、骨材、充填材等を含む粉末成分、(e)合成樹脂エ
    マルションから成り、(c)成分100重量部に対して
    (d)成分を30〜100重量部、(e)成分を樹脂固
    形分で5〜30重量部含有し、硬化体の密度が0.8〜
    1.2g/cm であることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート表面厚付け化粧工法。
  3. 【請求項3】建築及び土木コンクリート構造物のコンク
    リート表面を、 (1)液状のビスフェノールA型又はビスフェノールA
    /F型のエポキシ樹脂を、エポキシ当量に相当する水分
    散可能な変性ポリアミドアミン及び/またはポリアミン
    を用いて水に乳化させエポキシ樹脂エマルションとし、
    このエポキシ樹脂エマルションと、セメントを用いたエ
    ポキシ樹脂モルタル層を形成する第一工程と、(2)目
    地形成用型枠を貼り付ける第二工程と、(3)軽量ポリ
    マーセメントモルタル層を一回塗りにて厚さ8〜25m
    mに形成する第三工程と、(4)該ポリマーセメントモ
    ルタル層が硬化する前に、該目地形成型枠を除去する第
    四工程により、被覆することを特徴とするコンクリート
    表面厚付け化粧工法。
  4. 【請求項4】エポキシ樹脂モルタル層を形成するエポキ
    シ樹脂モルタル組成物が、(a)セメント、珪砂、その
    他の骨材、充填材等を含み、セメント/珪砂の比が重量
    部で100/100〜100/200である粉末成分
    と、(b)液状のビスフェノールA型又はビスフェノー
    ルA/F型のエポキシ樹脂を、エポキシ当量に相当する
    水分散可能な変性ポリアミドアミン及び/またはポリア
    ミンを用いて水に乳化させたエポキシ樹脂エマルション
    から成り、(b)成分樹脂固形分100重量部に対し
    て(a)成分を100〜500重量部含有するものであ
    り、軽量ポリマーセメントモルタル層を形成する軽量ポ
    リマーセメントモルタル組成物が、(c)セメント、
    (d)中空骨材を必須成分として含み、更に必要に応
    じ、骨材、充填材等を含む粉末成分、(e)合成樹脂エ
    マルションから成り、(c)成分100重量部に対し
    て、(d)成分を30〜100重量部、(e)成分を樹
    脂固形分で5〜30重量部含有し、硬化体の密度が0.
    8〜1.2g/cm であることを特徴とする請求項3
    記載のコンクリート表面厚付け化粧工法。
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