JP2000072508A - 水性エポキシ樹脂注入材 - Google Patents

水性エポキシ樹脂注入材

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JP2000072508A
JP2000072508A JP24562098A JP24562098A JP2000072508A JP 2000072508 A JP2000072508 A JP 2000072508A JP 24562098 A JP24562098 A JP 24562098A JP 24562098 A JP24562098 A JP 24562098A JP 2000072508 A JP2000072508 A JP 2000072508A
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Keiji Kawai
啓次 河合
Kohei Nishiwaki
紘平 西脇
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、土木分野における道路床版補強
注入工事、橋脚補強注入工事、建築分野における外壁の
剥落防止などに有効であって、取扱が安全で、湿ったコ
ンクリートや鉄でも接着ができると共に、耐久性に優れ
た水性エポキシ樹脂注入材を得ることを目的としたもの
である。 【解決手段】 水性エポキシ樹脂、セメント及び混和材
より成ることを特徴とした水性エポキシ樹脂注入材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木分野における
道路床版補強注入工事、橋脚補強注入工事、または建築
分野における外壁の剥落防止を目的としたモルタル浮
き、タイル浮き補修注入工事で使用する水性エポキシ樹
脂注入材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床版補強注入工事、橋脚補強注入
工事では流動性のよい液状の無溶剤型エポキシ樹脂注入
材が使用されている。無溶剤型エポキシ樹脂注入材の成
分は、エポキシ樹脂、変性アミン等の液体成分のみであ
る。鉄筋コンクリート造建築物の外壁浮き補修では、エ
ポキシ樹脂注入材による部分注入工法と、ポリマーセメ
ントスラリー注入材による全面注入工法が使用されてい
る。エポキシ樹脂注入材は浮き間隙が1mm以下の場合
に、ポリマーセメントスラリー注入材は浮き間隙が1m
m以上の場合に使用されている。エポキシ樹脂注入材に
は、部分注入での納まりをよくするために揺変性が付与
されている。ポリマーセメントスラリー注入材には水の
ような流動性が付与されている。エポキシ樹脂注入材
は、グリースガンによる注入作業に支障のないようにと
の配慮から、エポキシ樹脂、変性アミン等の液体成分が
主成分で、揺変性付与のために、超微粉シリカを3 〜10
%含有している。発熱反応を伴う常温硬化型のため、材
料は2成分形で供給され、使用時に適当な容器を用いて
適正比率で混合したものをグリースガンに充てんし、予
めドリルで穴をあけた壁面にグリースガンで注入する。
作業時に変性アミンによる火傷、ただれ等の感作性皮膚
障害をおこしやすいので取扱に充分な注意が必要であ
る。
【0003】ポリマーセメントスラリー注入材の成分
は、セメント、微粉末混和材、高分子エマルジョンであ
る。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】従来のエポキシ樹
脂注入材は、狭い間隙に注入でき、初期接着力に優れ
る、揺変性タイプは注入後に形が崩れない等の優れた性
質があるが、前述した作業時の安全性以外にもいくつか
の欠点がある。
【0005】例えば、エポキシ樹脂注入材とコンクリー
トの熱膨張係数・弾性係数・吸水時の体積膨張が異なる
ために温度変化や雨による影響で数年後に再剥離を生ず
るおそれがあり、雨が降った直後の湿ったコンクリート
での施工では接着力が弱く、補修効果が見られない等で
ある。
【0006】そこで本発明は、前記従来の問題点を解決
し、取扱が安全で、湿ったコンクリートに接着でき、耐
久性に優れた水性エポキシ樹脂注入材を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成するため本
発明は、水性エポキシ樹脂注入材において、セメントと
混和材を用いることにより熱膨張係数・弾性係数・吸水
時の体積膨張をコンクリートとほぼ同等にし、水性エポ
キシ樹脂を少量用いて接着力を増強せしめ、混和材の使
用で作業性向上と揺変性を付与し、水系化することによ
り安全衛生の向上を図ることにしたのである。
【0008】本発明に用いる水性エポキシ樹脂は、常温
反応型のため予め主剤と硬化剤に分けて作り、使用時に
主剤と硬化剤を化学量論比率で混合する。主剤として
は、液状エポキシ樹脂(例えばビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル)の水分散液を用いる。また硬化剤と
しては、揮発性アミンを含まない、水溶性変性アミン、
変性アミンの水溶液または変性アミン水分散液を用い
る。前記水性エポキシ樹脂の主剤または硬化剤には微粉
シリカや有機質増粘剤を含有せしめることができる。
【0009】水性エポキシ樹脂の量は、セメント100
重量部に対し、固形分に換算して2〜60重量部用い
る。60重量部を超えると組成物の硬化物の物理的性質
がコンクリートの物理的性質と異なるようになり、2重
量部未満ではコンクリートへの接着力が低下する。
【0010】本発明に用いるセメントはコンクリートに
使用されているすべてのセメント、例えばポルトランド
セメント、混合セメント、特殊セメントである。前記混
合セメントとしては、高炉セメント、シリカセメント、
フライアッシュセメントが挙げられる。また特殊セメン
トとしては、コロイドセメント、超速硬セメント、アル
ミナセメント等が挙げられる。
【0011】本発明に用いる混和材としては、フライア
ッシュ、ポゾラン類、高炉スラグ微粉末、けい石粉、炭
酸カルシウム、膨張材、顔料等の微粉末混和材と、丸い
形状のけい酸質粒体、揺変性付与のための超微粉シリ
カ、無機質繊維を挙げることができる。本発明における
微粉末混和材の量はセメント100重量部に対し200
重量部以下で用いる。200重量部を超えると硬化後の
物理的強度が著しく低下する。
【0012】ポゾラン類としては、シリカヒューム、天
然の火山灰、けい酸白土、けい藻土等をあげることがで
きる。丸い形状のけい酸質粒体としては、川砂、セラミ
ック球体、ガラスビーズ等を用い、粒径0.07〜5m
mを用いる。粒径が大き過ぎると狭い間隙に注入でき
ず、小さ過ぎると粘性が増大し注入が入り難くなる。セ
メント100重量部に対し500重量部を限度として用
いる。500重量部を超えると硬化後の物理的強度が著
しく低下する。
【0013】無機質繊維としては、繊維長が50μm以
下のセピオライト、炭素繊維、ロックウ−ル、アルミナ
繊維、石綿等を用いる。繊維長が50μmを超えると注
入施工時の作業性を低下させ、注入できない事態が起る
おそれがある。また無機質繊維の量は、セメント100
重量部に対し0.5〜20重量部用いる。20重量部を
超えると施工作業性が悪くなり、0.5重量部未満では
揺変性の効果がみられない。前記超微粉シリカとしては
粒径7〜40nmを用い、水性エポキシ樹脂の固形分1
00重量部に対し1〜20重量部用いる。20重量部を
超えると接着力が低下し、1重量部未満では揺変性の効
果がみられない。前記超微粉シリカ、無機質繊維の微量
使用は、揺変性付与の効果はないが、材料分離防止の効
果がある。
【0014】本発明の注入材には有機質増粘剤や、減水
剤、収縮低減剤、流動化剤等の混和剤を混入することが
できる。有機質増粘剤としてはメチルセルロース、メチ
ルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロ
ピルセルロース、ポリビニルアルコール等を用いる。前
記有機質増粘剤の量はセメント100重量部に対し2重
量部を限度として用いる。2重量部を超えるとコンクリ
ートへの接着力が低下する。
【0015】本発明を実施するに当たっては、セメント
と混和材をプレミックスして基材とすると便利である。
【0016】本発明の注入材は基材、主剤、硬化剤の3
成分の製品形態で供給され、工事現場で適正比率で混合
し、エポキシ樹脂注入材と同様に足踏み注入機やグリー
スガンで注入することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、水性エポキシ樹脂と、
セメント及び混和材よりなる水性エポキシ樹脂注入材に
関するものである。
【0018】前記における水性エポキシ樹脂は、水分散
形エポキシ樹脂と、変性アミンまたは変性アミン水溶
液、または変性アミン水分散液としたものである。また
セメントは、ポルトランドセメント、混合セメントまた
は特殊セメントとしたものである。次に混和材は、フラ
イアッシュポゾラン類、高炉スラグ微粉末、けい石粉、
炭酸カルシウム、超微粉シリカ、無機質繊維、膨張材、
丸い形状のけい酸質粒体の単独使用または併用としたも
のである。
【0019】前記における水性エポキシ樹脂の量は、セ
メント100重量部に対し、固形分に換算して2〜60
重量部である。また混和材の量は、セメント100重量
部に対し、500重量部以下とする。
【0020】
【実施例1】以下実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0021】自己乳化型エポキシ樹脂(旭電化工業株式
会社製、商品名アデカEM−0425、エポキシ当量2
30)32重量部と水68重量部を適当な容器に取り、
電動ミキサーで混合して主剤を得た。
【0022】次に変性アミン水分散液(富士化成工業株
式会社製、商品名フジキュアーFXS−918、活性水
素当量250、固形分60%)52重量部と水48重量
部を適当な容器に取り、電動ミキサーで混合して硬化剤
を得た。
【0023】次にリボンミキサー備え付きの容器にセメ
ント(日立セメント株式会社製、商品名ポルトランドセ
メント)150重量部、けい石粉(有限会社竹折工業所
製、商品名硅石粉S)147重量部、超微粉シリカ(日
本アエロジル株式会社製、商品名アエロジル200、粒
径12μm)3重量部、有機質増粘剤(信越化学工業株
式会社製、商品名hiメトローズ90SH4000、メ
チルセルロース系)0.1重量部を取り、混合して基材
を得て、材料の準備を完了した。
【0024】性能を調べるために、主剤60重量部、硬
化剤40重量部を適当な容器にとり、目視で均一になる
までへらを用いて手で撹拌した。次いで基材300重量
部を添加し電動ミキサーで均一になるまで混合して目的
の外壁浮き補修部分注入用揺変性注入材を得た。
【0025】
【実施例2】強制乳化型エポキシ樹脂(旭電化工業株式
会社製、商品名アデカEM−041、エポキシ当量35
0、固形分60%)52重量部と水48重量部を適当な
容器に取り、電動ミキサーで混合して主剤を得た。
【0026】次に変性アミン(旭電化工業株式会社製、
商品名アデカハードナーEH−203、活性水素当量1
35)30重量部と水70重量部を適当な容器に取り、
電動ミキサーで混合して硬化剤を得た。
【0027】次にリボンミキサー備え付きの容器にポル
トランドセメント125重量部、炭酸カルシウム(三共
精粉株式会社製、商品名エスカロン#200)169重
量部、無機質繊維(昭和鉱業株式会社製、商品名ミルコ
ンLS、繊維長50μm、セピオライト系)6重量部を
取り、混合して基材を得て、材料の準備を完了した。
【0028】性能を調べるために、主剤60重量部、硬
化剤40重量部を適当な容器にとり、目視で均一になる
までへらを用いて手で撹拌した。次いで基材300重量
部を添加し、電動ミキサで均一になるまで混合して目的
の外壁浮き補修部分注入用揺変性注入材を得た。
【0029】(比較例1)製造業者の定める混合比に従
い、市販の外壁浮き補修部分注入用揺変性エポキシ樹脂
注入材の主剤100重量部と硬化剤50重量部を適当な
容器に取り、電動ミキサで均一になるまで混練して揺変
性エポキシ樹脂注入材を調製した。
【0030】上記で得られた注入材で試験体を作り、試
験した結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【実施例3】リボンミキサー備え付きの容器にポルトラ
ンドセメント150重量部、炭酸カルシウム(商品名エ
スカロン#200、前出)149重量部、無機質繊維
(商品名ミルコンLS、前出)1重量部を取り、混合し
て基材を得た。
【0033】性能を調べるために、実施例1の主剤60
重量部及び硬化剤40重量部を適当な容器にとり、目視
で均一になるまでへらを用いて手で撹拌した。次いで基
材300重量部を添加し、電動ミキサで均一になるまで
混合して目的の外壁浮き補修全面注入用注入材を得た。
【0034】(比較例2)製造業者の定める混合比に従
い、市販の外壁浮き補修全面注入用ポリマーセメントス
ラリー注入材の基材100重量部と混和液60重量部を
電動ミキサで均一になるまで混合してポリマーセメント
スラリー注入材を調製した。
【0035】実施例3及び比較例2で得られた注入材で
試験体を作り、試験した結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【実施例4】リボンミキサー備え付きの容器にポルトラ
ンドセメント125重量部、けい石粉(商品名硅石粉
S、前出)174重量部、炭素繊維(東邦レーヨン式会
社製、商品名ベスファイト・ミルドファイバーHTA−
CMF−0040−0D、繊維長40μm)1重量部を取
り、混合して基材を得た。
【0038】性能を調べるために、実施例2の主剤60
重量部、硬化剤40重量部を適当な容器にとり、目視で
均一になるまでへらを用いて手で撹拌した。次いで基材
300重量部を添加し、電動ミキサーで均一になるまで
混合して目的の低粘度流動性床版補強用注入材を得た。
【0039】
【実施例5】強制乳化型エポキシ樹脂(商品名アデカE
M−041、前出)78重量部と水22重量部を適当な
容器に取り、電動ミキサーで混合して主剤を得た。
【0040】次に変性アミン(商品名アデカハードナー
EH−203、前出)45重量部と水55重量部を適当
な容器に取り、電動ミキサーで混合して硬化剤を得た。
【0041】次にモルタルミキサー備え付きの容器にポ
ルトランドセメント100重量部、丸い形状のけい酸質
粒体(東北硅砂株式会社製、商品名天然乾燥硅砂5号、
粒径0.2〜0.6mm)299重量部、無機質繊維
(商品名ミルコンLS、前出)1重量部を取り、混合し
て基材を得た。
【0042】性能を調べるために、主剤60重量部及び
硬化剤40重量部を適当な容器にとり、目視で均一にな
るまで電動ミキサーを用いて混合して水性エポキシ樹脂
を得た。得られた水性エポキシ樹脂100重量部を基材
の入ったモルタルミキサー容器に投入し、モルタルミキ
サーで均一になるまで混合して目的の骨材入り流動性床
版補強用注入材を得た。
【0043】(比較例3)製造業者の定める混合比に従
い、市販の床版補強用エポキシ樹脂注入材の主剤300
重量部と硬化剤100重量部を電動ミキサで均一になる
まで混合して床版補強用エポキシ樹脂注入材を調製し
た。
【0044】実施例4、実施例5及び比較例3で得られ
た注入材で試験体を作り、試験した結果と代表的なコン
クリートの性能を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】注入性試験は、縦30cm、横30cm、
厚さ6cmのコンクリート板に、縦30cm、横30c
m、厚さ1cmの中央にドリルで直径4mmの穴をあけ
たアクリル板を0.5mm厚のスペーサーを挟んでしゃ
こ万力で固定し、中央の穴からグリースガンを用いて注
入材を注入し、その広がり易さを目視で観察した。
【0047】だれ試験は、注入材20mlを注射器に入
れ、コンクリート板を水平に置き、その中央部に高さ3
mm以上の半円球になるように注射器より押し出して載
せた。厚さ3mmのスペーサーを端部周辺に置き、その
上にアクリル板をコンクリート板に重ね合わせるように
置き、しゃこ万力で固定した。試験体を鉛直に立てて直
ちに試料の下端部に基準線を記入し、基準線からずれ落
ちた長さを測定した。
【0048】湿潤面接着試験は、縦50cm、横50c
m、深さ15cmの容器にコンクリート板を置き、深さ
4cmまで水をいれ、蓋をして3日後にコンクリート板
の表面に試料を塗布し、また蓋をして28日後に引張接
着力を測定した。
【0049】温冷繰返し接着試験は、縦70cm、横7
0cm、厚さ2cmのモルタル板に試料を縦4cm、横
4cm、厚さ1mmに塗布し、28日後に−20℃2時
間、50℃2時間を1サイクルとする試験器に500サ
イクルかけた後、室温に戻して引張接着力を測定した。
【0050】圧縮強さ・圧縮弾性係数試験は、縦14m
m、横14mm、高さ40mmの試験体を作製し、室温
で28日間養生した後、万能試験機で測定した。
【0051】保水係数試験は、縦200mm、横200
mm、厚さ5mmのガラス板上に、直径150mmのろ
紙を載せ、その中心部に内径50mm、外形185m
m、高さ10mmの金属製リング型枠を設置した。リン
グ型枠内に試料を流し込み、へらで盛り上がり部分をか
き取り、もう一枚のガラス板をその上から載せて試料を
挟み、上下を逆にして静置し、60分後にろ紙へにじみ
出た水分の長径及び短径をノギスでmm単位で測定し、
それらの平均値で50を除して保水係数とした。
【0052】曲げ強さ試験は、縦40mm、横160m
m、高さ40mmの試験体を作製し、室温で28日間養
生した後、万能試験機で測定した。
【0053】鋼板湿潤面接着強さ試験は、5mm厚の鋼
板の表面をトリクレンで脱脂し、#240の研磨紙で磨
いた。次いで表面に水を霧吹きし、直ちに試料を塗布し
た。室温に28日間養生した後、引張接着力を測定し
た。
【0054】
【発明の効果】従来のエポキシ樹脂注入材は湿潤面では
接着力が弱く、経時で接着力の低下がみられ、作業性に
おいては材料の発熱により有害な蒸気を発生し、器具は
トルエン等の有機溶剤で洗浄しなければならず、容器は
産業廃棄物として処理しなければならないが、本発明の
水性エポキシ樹脂注入材は湿潤面でもコンクリートとモ
ルタルとの接着、コンクリートと鋼板との接着が乾燥面
と同等に堅固に接着できると共に、経時変化による接着
力の低下も少ない効果がある。また取扱においては発熱
もなく、容器や器具は水で洗浄できると共に、、容器は
一般廃棄物として処理できるので取扱が容易となり、従
来のエポキシ樹脂注入材よりも有機材料の使用量が少な
いので省資源、低コストなどの諸効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性エポキシ樹脂、セメント及び混和材
    より成ることを特徴とした水性エポキシ樹脂注入材。
  2. 【請求項2】 水性エポキシ樹脂が、水分散形エポキシ
    樹脂と、変性アミンまたは変性アミン水溶液、または変
    性アミン水分散液よりなることを特徴とした請求項1記
    載の水性エポキシ樹脂注入材。
  3. 【請求項3】 セメントが、ポルトランドセメント、混
    合セメントまたは特殊セメントであることを特徴とした
    請求項1記載の水性エポキシ樹脂注入材。
  4. 【請求項4】 混和材が、フライアッシュ、ポゾラン
    類、高炉スラグ微粉末、けい石粉、炭酸カルシウム、超
    微粉シリカ、無機質繊維、膨張材、丸い形状のけい酸質
    粒体の単独使用または併用であることを特徴とした請求
    項1記載の水性エポキシ樹脂注入材。
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