JPH01119550A - モルタル材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は床材あるは壁材などに用いるモルタル材に係り
、特に施工簡易で、施工時には強度が大きく付着性の強
いモルタル材に関する。

（従来の技術及びその問題点） 従来より床の仕上げには、打設したコンクリートの表面
にタイルを張設したり、あるいはセメントモルタルなど
を敷設し仕上げとしていたが、いずれも、耐摩耗性、耐
衝撃性などに難点があるため、最近では合成樹脂の塗り
床材が多く用いられている。

これらの塗り床材は、その成分がエポキシ系。

ポリエステル系などであり、溶剤タイプである。

これらの樹脂モルタルは、塗り床材として要求される各
種条件を完全に満たすものはなく、例えば、エポキシ樹
脂は施工性が悪く経済性に欠け、ポリエステルは耐酸性
には優れるがアルカリ性に弱く、硬化時の収縮が大きい
。

そのため現在使用している食品工場の床又はホテル、学
校、病院の厨房などの耐水、耐薬品、耐摩耗を求められ
る場所では、それらの使用状況に完全には対応できず床
表面の劣化、剥離などが多く起っていた。

そのため、床の塗り直しが余儀なくさせられるが、これ
らの床の塗り直しをする場合、従来の塗り床材は素材が
有機物質であるため、床を全面平滑にして凹凸を除去し
、完全乾燥させた上で、塗リ床材を塗らなければならず
、施工に時間と人手がかかり、また、施工時、シンナー
を使用しなければならないため臭気や危険が伴うという
欠点もあった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので、セメ
ント６０〜７０重量％と、鉱炉スラグ３０〜４０重量％
を均質に混合した混合物を構成し、上記混合物の０．８
〜１．５重量倍の割合で直径ｌｌｌｌ１１以下の硬砂を
均質混合してなることを特徴とする。

（発明の効果） 本発明のモルタル材は、簡易に製造でき、施工時の工程
が少ないため施工も容易である。また施工後は、表面強
度等の機械的強度が強く、耐水性、耐薬品性、耐候性、
耐久性に優れる。また付着性が強く容易に剥離しない等
の効果を奏する。これらの効果は特に本発明のモルタル
材をコンクリート表面上に打設した場合に顕著である。

（構成） 本発明のモルタル材に使用されるセメントは、高炉Ｂ種
のセメントであり、このセメント５０〜６０重量％と鉱
炉スラグ５０〜４０重量％を混合する。

鉱炉スラグはせん鉄製造の際に副生ずるもので、一般に
は重量比でＳ　ｉ　Ｏ，を２８〜３８％、ＡＱ。

０３を８〜１８％、ＣａＯを３０〜４５％、ＭｇＯを１
６％以下の割合で含み、さらに他に少量のＳ、Ｍｎ、Ｏ
を含んでいる。この鉱炉スラグは製品の微密性を高める
ためのもので、５ミクロン程度の微少粉末とする。

このセメントと鉱炉スラグを混合して主材として用いて
もよいが、日鉄セメント株式会社が商品名ＮＥＭ−Ｂと
して市販しているモルタル材を主材として用いてもよい
。

この混合物に重量比で０．８〜１．５倍の硬度珪砂を混
合する。

この硬度珪砂は、サンドプレストの砂であり、きわめて
硬度が高いため施工後は製品の硬度を増すものであり、
４号（径１ｍ）２０ｋｇと５号（径１ｍ以下）を、例え
ば４０ｋｇを混合すると良い。

この硬度珪砂は、例えば東邦オリビン株式会社製の商品
名オリビンサンドを用いればよい。

上記粘着添加材は、モルタル施工時の表面のばらつきを
押え、こてのはしりを良くしてモルタルを塗りやすくす
る効果を有している。すなわちセメントの表面のハブ面
を滑らかにする無機質の塗り床材である。この粘着添加
材は、信越化学株式会社の製品とし′て市販されている
メトローズを用いてもよい。

また、上記ティリングは台面の粉であり、こてのすベリ
を良くするものである。

モルタル材に着色する場合は、例えば米国のスコツトフ
ィールド社製の顔料を、上記セメントと鉱炉スラグの重
量に対して４％混合すればよい。

（作用） まず施工対象のコンクリート表面を完全清掃し、この表
面に付着増強シーラを塗布する。ついで本発明のモルタ
ル材を厚さ約５■でコンクリートの上に塗布し固める。

シーラとしては公知の水溶性樹脂ワックスのシーラ（例
えば四国化研株式会社製の商品名クリヤシーラー）等を
用いればよい。

このモルタル材の施工時には上記のモルタル材２５ｋｇ
に対して樹脂液５Ωを加える。この樹脂液は、ポリエチ
レンを例えば２に対し酢酸ビニルの例えば８の混合物に
対して、例えば３倍の水を加えて撹拌混合して作成する
。この樹脂液には、この他にエチレン酢酸ビニル共重合
体液を使用することもできる。

このようにして施工すれば、約６時間で硬化し表面硬度
が出るため、その上で軽作業が出来るようになる。また
、この施工時にコンクリート表面より１０〜３０ｍｍ離
して型枠を配置し、この型枠とコンクリートの間に本発
明のモルタル材を流し込んで行うこともできる。

また新規打設の場合には、下地に直接本発明のモルタル
材を塗布すれば良く、約５時間で硬化する。この場合は
モルタル材は、上記樹脂液を用いず水のみで混練する。

なお、カラー塗りの場合は、所望の顔料を添加したモル
タル材を塗布すればよい。この時、塗布する現場が室内
あるいは降雨のおそれのない場合には、上述したように
このままの状態で固化させればよい。一方、塗布する現
場が屋外で降雨のおそれがある場合には、モルタル材を
塗布して約３〜４時間後に、カラーアクリル液で仕上げ
押えをしモルタル表面に皮膜を構成する。その後、水溶
性アクリル系のカラー安定剤をモルタル材表面にローラ
またはスプレーにて塗布し仕上げ塗りをすればモルタル
材表面の退色を防止できる。

（実施例） まず高炉Ｂセメントを３０ｋｇと鉱炉スラップ２０ｋｇ
を混合しく日鉄セメント社製の商品名ＮＥＭ−Ｂ）　、
この混合物と硬度珪砂（東邦オリビン社製の商品名オリ
ビンサンド）６０ｋｇとを均質に混合撹拌してモルタル
主材を得た。このように作成したモルタル主材に、Ｏ，
１ｋｇ　（５０ｋｇに対して０．２％）の粘着添加材（
信越化学社製の商品名メトローズ）と、０．２５ｋｇ　
（５０ｋｇに対して０１５％）のティリングを混合する
。

このようにして得られたモルタル材の施工時には上記の
モルタル材２５ｋｇに対して樹脂液５Ｑを加える。この
樹脂液は、ポリエチレンを例えば２に対し酢酸ビニルの
例えば８の混合物に対して。

例えば３倍の水を加えて撹拌混合して作成する。

用いる樹脂液としては、この他エチレン酢酸ビニル共重
合体液がある。

このモルタル材を厚さ５ｍで、厚さ約１０ミクロンのシ
ー５を表面に塗布したコンクリートの上に塗布し固め次
の実験結果を得た。

■　試験項目 モルタル材の強さ試験、接着力試験、凍結融解試験。

■　試験片 ４０Ｘ４０Ｘ１６０膿　　３体（曲げ・圧縮）４５　Ｘ
４３０　Ｘ４３０閣　３体（接着力）７５Ｘ７５Ｘ４０
０ｍｍ　　　３体（凍結融解）■　試験方法 （１）曲げ強さ・圧縮強さ試験 ＪＩＳ　　Ｒ５２０１による。

（２）接着力試験 コンクリート（厚さ４０ｍ）板面にシー５を塗布し、本
発明のモルタル材を厚さ５Ｉに塗布した表面をコンクリ
ートコア採取機（７５ｍ直径）で。

深さ約１５１までカットして、接着力試験用鋼板をエポ
キシ樹脂系接着剤で接着し、室内温度２０℃で３日間養
生し、センターホールオイルジヤツキ型ポータプル接着
力試験機（容量１５００ｋｇ）を使用して、接着力試験
を行った。

接着強さは次式によって求めた。

破断荷重（ｋｇ） 接着強さ（ｋｇｆ／ｃｍ”）＝□ 接着面積（ｄ） （３）凍結融解試験 ＡＳＴＭ　　Ｃ６６６−７５（水中における急速凍結融
解に対するコンクリート供試体の抵抗試験方法）に準じ
て試験を行ったもので、凍結（コンクリート供試体中心
温度、−１８℃）〜融解（コンクリート供試体中心温度
５℃）を１サイクルとして、２００サイクルまで実施し
た。

■　試験結果 試験の結果は表−１乃至表−６の通りである。

表−１強さ試験の結果　（材令２８日）表−２１週間後
の接着力試験結果 表−４４週間後の接着力試験結果 表−５重量変化百分率　　（％） 表面観察 ９０サイクル終了時に、各供試体の表面に多少のはく落
が認められる。

９０サイクル終了時から２００サイクル終了時に至る各
試験サイクルの経過において、各供試体のはく落は徐々
に広がる傾向が認められる。

Ｘ各供試体の重量測定、相対動弾性係数の測定および表
面観察は、各試験サイクル終了直後に行ったものである
。

代理人　弁理士　１）中　二　部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）セメント６０〜７０重量％と、鉱炉スラグ３０〜
   ４０重量％の混合物に、０．８〜１．５重量倍の割合で
   直径１ｍｍ以下の硬砂を均質混合してなるモルタル材。
2. （２）前記セメントと鉱炉スラグの混合物重量に対し、
   粘着添加材０．３％以下とテイリング０．７％以下を混
   合したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のモ
   ルタル材。