JP3165257U - 焼き型の膨らみ防止具及びその集合体 - Google Patents

Abstract

【課題】焼き型の側方への膨らみを容易に防止して、所定の形態の見栄えの良いパウンドケーキ等を作ることができる焼き型の膨らみ防止具を提供する。【解決手段】環状に連続する構成で、菓子を焼く焼き型の周壁外面に沿って嵌め込み使用され、焼き型に菓子材料が充填された際の周壁の外方への膨らみを防止する焼き型の膨らみ防止具であり、嵌め込み方向において所定の幅を持って周壁外面に当接する当接面部５を備えている。【選択図】図１

Description

この考案は、ケーキ等の焼き型の膨らみ防止具に関する。

最近では、家庭においてオーブンを使用することで各種ケーキ等が作られるようになっている。例えば、パウンドケーキの場合は、平面形状が長方形で上方の開放した厚紙よりなる焼き型内にケーキ材料を流し込み、それをオーブンで焼いている。

上記のパウンドケーキを作る際には、材料を流し込んだ際にその材料の押圧により焼き型の両側部分が外側に膨らみ、得られるパウンドケーキが高さの低い横に膨らんだ見栄えの悪い形態となる。

この考案は、焼き型の側方への膨らみを容易に防止して、所定の形態の見栄えの良いパウンドケーキ等を作ることができるようにすることを目的とする。

この考案では、環状に連続する構成で、菓子を焼く焼き型の周壁外面に沿って嵌め込み使用され、前記焼き型に菓子材料が充填された際の前記周壁の外方への膨らみを防止する焼き型の膨らみ防止具であり、前記嵌め込み方向において所定の幅を持って、前記周壁外面に当接する当接面部を備えていることを特徴とする焼き型の膨らみ防止具を提供する。

上記構成の膨らみ防止具が焼き型の周壁外面に沿って嵌め込み使用されることで、当接面部のそれぞれが外面に当接して周壁が補強されるので、菓子材料が充填された際の焼き型周壁の外方への膨らみが抑えられる。膨らみ防止具は熱変形せず、かつ、剛性を持つ厚紙が耐熱性樹脂等により形成され、厚紙により形成されたものは使い捨て使用に好適である。

膨らみ防止具は当接面部の上縁に沿って一体に形成される環状鍔部を備える構成とされることで、環状鍔部により補強され当接面部の湾曲変形が低減されるので、上記の膨らみ防止効果がより向上する。

膨らみ防止具は当接面部下端が記焼き型の周壁の下端にまで至る構成とされることで、オーブン内に焼き型を設置した際に当接面部の下端がオーブンの設置面で受けられ、焼き型から膨らみ防止具が離脱することが確実に防止される。

膨らみ防止具は当接面部下端が焼き型の周壁の下端よりさらに下方にまで至る構成とされることで、オーブン内に焼き型を設置した際に当接面部の下端がオーブンの設置面に接する状態となり、焼き型の底面とオーブンの設置面との間に空間が形成される。これにより焼き型から膨らみ防止具が離脱することが確実に防止されるとともに、オーブンでの加熱に際してその空間に熱気が循環することで焼き型の底部も十分に加熱され、ムラのない加熱が可能となる。

膨らみ防止具を複数個平面位置に一体に配置した膨らみ防止具集合体を提供することで、一度に複数個の所定の形態のパウンドケーキが得られ、かつ、オーブン内への焼き型の配置作業が、膨らみ防止具それぞれを案内として所定の位置に手間をかけることなく行える。

この考案の膨らみ防止具を用いることで、菓子材料等を注入充填した際の焼き型の外方への膨らみを容易に防止でき、所定の形態の見栄えの良いパウンドケーキ等を作ることができるようになる。とくに、この考案の膨らみ防止具は、焼き型の周壁外面に当接する当接面部を備えていることで、膨らみ防止機能に優れるとともに焼き型から離脱しにくい使用に便利なものである。

この考案の膨らみ防止具の実施形態の斜視図 この考案の膨らみ防止具の実施形態の制作説明図 この考案の膨らみ防止具の実施形態の使用状態図 この考案の膨らみ防止具の他の実施形態の使用状態図 この考案の膨らみ防止具の他の実施形態の制作説明図 この考案の膨らみ防止具のさらに他の実施形態の使用状態図 この考案の膨らみ防止具のさらに他の実施形態の使用説明断面図 この考案の膨らみ防止具を使用する膨らみ防止具集合体の実施形態の斜視図

図１はこの考案の焼き型の膨らみ防止具の実施形態の斜視図、図２は同制作説明図、図３は同使用状態図である。

膨らみ防止具１は、上部において水平に位置し長方形の嵌め込み開口２を備える長方形枠構造の環状鍔部３と、嵌め込み開口２の４辺の縁それぞれより下方に延び出す４個の当接面部５のそれぞれとから構成されている。

膨らみ防止具１は、図２に示す長方形の厚紙７において、その中央が長方形に切り抜かれ、その４角部それぞれから斜めに切り込み９のそれぞれが形成され、切り込み９それぞれの間の部分１０それぞれが点線１２それぞれの位置で下方に折り込まれることで制作され、下方に折り込まれた部分１０それぞれが当接面部５のそれぞれとなり、残る長方形の枠部１１が環状鍔部３となる。

図３において、６は厚紙よりなる上方が開放したパウンドケーキの焼き型であり、膨らみ防止具１は下方からその嵌め込み開口２にパウンドケーキの焼き型６を嵌め込むように装着使用される。膨らみ防止具１はパウンドケーキの焼き型６の大きさに対応する寸法の嵌め込み開口２を備え、焼き型６の周壁８が上部に行くにしたがい若干外方に開くように形成されていることで、膨らみ防止具１は下方から十分に嵌め込み装着された状態において、当接面部５のそれぞれが焼き型６の周壁８の途中高さの外面に当接保持される。

上記の膨らみ防止具１の装着保持状態において焼き型６内にケーキ材料が注入充填され、オーブンにより焼かれてパウンドケーキが作られる。そのケーキ材料の注入充填された際、当接面部５のそれぞれが外面に当接して周壁８が補強されているので、周壁８が外方に開いて膨らむことが抑えられる。とくに、環状鍔部３により補強されていることで当接面部５の湾曲変形が低減されるので、上記の周壁７の外方への膨らみがより確実に抑えられる。パウンドケーキの焼き型６の場合、その長手方向の２辺の周壁８部分中央の膨らみが顕著となるが、その膨らみがほぼ阻止される。また、当接面部５のそれぞれが周壁８の外面に当接する構成により、膨らみ防止具１の焼き型５からの離脱が防がれる。

図４はこの考案の膨らみ防止具の他の実施形態の使用状態を示す。この実施形態においては、当接面部５それぞれの下端５ａそれぞれが焼き型６の周壁８の下端にまで至る構成としている。このような膨らみ防止具１によれば、上記実施形態のものと同様に周壁８が外方に開いて膨らむことが阻止されるとともに、オーブン内に焼き型６を設置した際に当接面部５それぞれの下端５ａそれぞれがオーブンの設置面で受けられることで焼き型６から膨らみ防止具１が離脱することが確実に防止される。上記膨らみ防止具１は、図５に示すように、中央に切り抜きを設けることなく切り込み９のそれぞれを設け、さらに、それらの内端を接続する切り込み１３を設け、上記の実施形態のものと同様に切り込み９それぞれの間の部分１０それぞれが点線１２それぞれの位置で下方に折り込まれることで制作される。

図６はこの考案の膨らみ防止具のさらに他の実施形態の使用状態を示す。この実施形態の膨らみ防止具は耐熱樹脂よりなり、当接面部５それぞれの下端５ａのそれぞれが焼き型６の周壁８の下端よりさらに下方にまで至る構成としている。このような膨らみ防止具１によれば、上記それぞれの実施形態のものと同様に周壁８が外方に開いて膨らむことが阻止されるとともに、図７に示すように、オーブン内に焼き型６を設置した際に当接面部５それぞれの下端５ａそれぞれがオーブンの設置面１７に接する状態となり、焼き型６の底面１９とオーブンの設置面１７との間に空間２０が形成される。これによりオーブンでの加熱に際してその空間２０に熱気が循環することで焼き型６の底部も十分に加熱され、ムラのない加熱により菓子が良好に焼き上がる。

図８はこの考案の膨らみ防止具を使用する膨らみ防止具集合体１００の実施形態を示す。この膨らみ防止具集合体１００は、図１に示す膨らみ防止具１００が平面位置に９個一体に配置されて構成されている。この膨らみ防止具集合体１００によれば、一度に複数個の所定の形態のパウンドケーキが得られ、かつ、オーブン内への焼き型の配置作業が、膨らみ防止具１００を案内として所定の位置に手間をかけることなく行える利点がある。

１ 膨らみ防止具
５ 当接面部
６ 焼き型
８ 周壁

Claims (5)

1. 環状に連続する構成で、菓子を焼く焼き型の周壁外面に沿って嵌め込み使用され、前記焼き型に菓子材料が充填された際の前記周壁の外方への膨らみを防止する焼き型の膨らみ防止具であり、
   前記嵌め込み方向において所定の幅を持って、前記周壁外面に当接する当接面部を備えていることを特徴とする焼き型の膨らみ防止具。
2. 前記当接面部の上縁に沿って一体に形成される環状鍔部を備える請求項１記載の焼き型の膨らみ防止具。
3. 前記当接面部下端が前記焼き型の周壁の下端にまで至る請求項１記載の焼き型の膨らみ防止具。
4. 前記当接面部下端が前記焼き型の周壁の下端よりさらに下方にまで至る請求項１記載の焼き型の膨らみ防止具。
5. 請求項１記載の焼き型の膨らみ防止具が、複数個平面位置に一体に配置されて構成される焼き型の膨らみ防止具集合体。

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