JP3164239B2 - 振動波モータの駆動回路 - Google Patents

振動波モータの駆動回路

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JP3164239B2
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    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
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    • H02N2/142Small signal circuits; Means for controlling position or derived quantities, e.g. speed, torque, starting, stopping, reversing

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動波モータの駆動回
路、詳しくは圧電素子の伸縮運動を利用して進行波を発
生させ、この進行波により振動波モータを駆動する振動
波モータの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来の電磁モータと異なり弾性体
に固着した圧電素子に駆動周波数電圧を印加し、該圧電
素子の伸縮運動を利用して弾性体の表面に摩擦接触させ
た移動体を駆動する振動波モータが各方面において広く
利用されるようになってきた。この振動波モータは、例
えば特開昭59−96881号公報に開示されているよ
うに、その動作原理は圧電素子に印加する交番電界が弾
性体の有する固有振動数に一致したときの機械的共振に
伴なう弾性体の変位を利用したもので、この変位を弾性
体表面の楕円振動に変換したものである。
【0003】ところで、上記楕円振動の振幅は、印加電
圧(電界)の大きさには直接比例せず、むしろ印加電圧
の駆動周波数の影響を強く受ける。従って、振動波モー
タの特性は、印加電圧の駆動周波数により左右されるこ
とになる。また、個々の振動波モータの駆動周波数はモ
ータ固有の共振周波数により異なる。更に、最適な駆動
周波数は、負荷の変動、振動波モータの移動体と弾性体
間の押圧力の変動、温度等外部環境の変化、あるいは自
己発熱による内部温度の変化等により最適点が変化する
という特性を併せ有する。このため、振動波モータの駆
動に際しては、その駆動周波数をモータ駆動の最適点に
追尾させることが必要になる。
【0004】そこで、本出願人は、特開昭63−234
881号公報に示すように、振動波モータの弾性体に固
着され、同振動波モータの駆動時に圧電効果によりフィ
ードバック信号を出力するフィードバック用圧電素子を
設け、上記振動波モータの駆動周波数信号と、上記フィ
ードバック信号との位相差のずれ量およびずれ方向を検
出し、この位相ずれ信号に応じ、上記最適周波数である
ときに生ずる位相ずれ検出手段の所定値との誤差出力に
より周波数発振器の発振周波数を変化させる周波数自動
追尾手段を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、振動波モー
タを例えばカメラのオートフォーカス用アクチュエータ
として応用するには、短時間の単発駆動で且つ高速応答
が要求されるため、連続駆動とは異なる問題点が生じ
る。即ち、上記特開昭63−234881号に開示され
た位相差検出方式では、フィードバック信号と駆動周波
数信号を随時位相比較し、補正値をフィードバックして
発振周波数を変化させることを繰り返す。図10に分周
比1、即ち、原発振出力での位相比較出力と補正の様子
を示す。
【0006】図10において、最終的に補正された発振
出力は、図のようにオーバーシュートを繰り返しながら
安定点に向う。これを押えるには分周比を大きくした
り、ループゲインを下げ応答を遅らせることが必要にな
る。従って、周波数が安定するまでに比較的長い時間が
かかり、高速応答することができない。
【0007】そこで本発明の目的は、上記問題点を解消
し、簡単な回路構成で追従性の良い振動波モータの駆動
回路を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明による
振動波モータの駆動回路は、弾性体に固着された電気ー
機械エネルギー変換素子に駆動周波数電圧を印加して弾
性体表面に振動波を発生させ、この弾性体表面に摩擦接
触させた移動体を駆動する振動波モータの駆動回路にお
いて、入力電圧を電流信号に変換する電圧電流変換回路
上記電流信号を積分するコンデンサとこのコンデ
ンサの充放電を切り換える充放電切換スイッチと上記
コンデンサの端子電圧を矩形波信号に変換する波形整形
回路とこの波形整形回路の出力信号に応じて上記充放
電切換スイッチを制御するための充放電タイミング信号
を出力すると共に、この充放電タイミング信号を上記振
動波モータの駆動周波数信号として出力する充放電タイ
ミング切換回路と、上記弾性体に固着され、上記振動波
モータの駆動時にフィードバック信号を出力するフィー
ドバック信号出力手段と、上記フィードバック信号から
振動波モータの最適駆動周波数を検出する検出手段と、
この検出手段からの出力を電圧値として上記電圧電流変
換回路に出力すると共に、上記検出手段からの検出信号
で上記充放電切換スイッチの切換タイミングを補正する
駆動周波数追尾手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。先づ本発明の実施例を説明するのに先立って、そ
の基本原理を説明する。振動波モータのフィードバック
信号検出電極33を、図2に示すように、A相とB相の
駆動周波数信号印加電極31,32の成す角λ/4の位
置に設置したときのフィードバック信号の様子を説明す
ると、振動波モータのA相とB相の駆動電極31,32
にπ/2位相のずれた信号、つまりsinωtとcos
ωt(ω=2πf f:駆動周波数)を加えたとき、円
環状の弾性体表面には
【数1】 という入力定在波信号が発生し、この合成された信号が
進行波となって現われる。
【0010】
【数2】 そこで、フィードバック信号検出電極33の中心位置 x=(λ/4)/2=λ/8 での振動は、上式にx=λ/8を代入し、 ψ=cos(ωt−π/4) とあらわすことができる。これはフィードバック信号検
出電極を円環上のどの位置に設置するかによって、入力
信号との位相差(ここではπ/4)が一義的に決定され
ることを意味している。そこでフィードバック信号は一
般的に次式で示すことができる。
【0011】ψ=cos(ωt−φ) 今、振動波モータの共振点が温度,押圧力,負荷変動等
によって変化したとすると、振動波モータは一定周期の
交番信号により連続的に駆動されているため、フィード
バック信号検出電極には位相φ±Δφの変化が現われ
る。この±Δφの位相変化が共振周波数の変化に対応す
る。フィードバック信号検出電極を圧電素子で構成した
とき、フィードバック信号は振動そのものを電気信号に
変換したものになる。そこで、フィードバック信号 ψ
=cos(ωt−φ±Δφ) は振動波モータの最適駆
動周波数そのものを示している。
【0012】さて、フィードバック信号のみから振動波
モータの最適駆動周波数を最適駆動周波数検出手段で検
出し、この最適駆動周波数信号を電圧値として駆動周波
数電圧信号を発生する電圧制御発振器に出力して、その
発振周波数を変化させると共に、上記最適駆動周波数信
号で上記電圧制御発振器の発振タイミングを制御すれば
高速応答が可能になる。以上が本発明の基本原理で、次
に実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を示す振動波モー
タの駆動回路のブロック構成図で、電圧制御発振器3
は、発振周波数制御電圧を後記積分コンデンサ6への注
入電流に変換する電圧電流変換回路4と、後述する充放
電タイミング切換回路17によって決定されるタイミン
グ信号により、積分コンデンサ6の電荷の充放電を切換
えるスイッチ7と、該積分コンデンサ6の端子電圧であ
る三角波電圧を矩形波信号に変換する波形整形回路5と
から構成されている。そして、上記波形整形回路5の出
力が、この電圧制御発振器3の発振出力となり、充放電
タイミング切換回路17を介して例えばアナログスイッ
チ等で構成された充放電切換スイッチ7を制御する。な
お、上記充放電タイミング切換回路17から出力された
充放電タイミング信号は、90°移相器8にも入力さ
れ、振動波モータ11の駆動周波数信号として使用され
る。
【0014】上記90°移相器8では、90°位相の異
なる2つの信号を作り、各々増幅器9,10を経て振動
波モータ11の駆動電極12,13に駆動周波数電圧と
して印加する。この結果、振動波モータ11の弾性体表
面には、進行性振動波が発生し、この弾性体表面に摩擦
接触された移動体が駆動されることになる。
【0015】併せて、振動波モータ11のフィードバッ
ク信号検出電極には、フィードバック信号用圧電素子1
4の圧電効果により先に記述したようにフィードバック
信号が発生する。このフィードバック信号を波形整形回
路15で波形整形し、最適駆動周波数検出回路16で駆
動周波数の変化を検出する。この周波数の検出信号を平
滑回路18で平滑し電圧値として、フリーラン周波数を
決定する初期電圧設定回路1の設定電圧と加算するた
め、加算回路2にフィードバックする。この加算回路2
の出力が上記発振周波数制御電圧となる。
【0016】また、上記周波数の変化検出信号は上記充
放電タイミング切換回路17に入力され、上記電圧制御
発振器3の波形整形出力を制御して、充放電切換スイッ
チ7の切換タイミングを補正するように働く。
【0017】次に、最適駆動周波数の変化を検出する方
法について説明する。前述したようにフィードバック信
号 ψ=cos(ωt−φ±Δφ) は振動波モータの
最適駆動周波数を現わしており、また周波数は位相の時
間微分であることより、上式の位相変化量±Δφを時間
軸上で追跡すれば周波数の変化が得られる。
【0018】そこでフィードバック信号から周波数の変
化を検出する最適駆動周波数検出回路16と波形整形回
路15を図3に、その動作を示すタイムチャートを図4
に示して説明する。図3(A),(B)において、フィ
ードバック信号をオペアンプOP−1で波形整形して矩
形波とすると、フィードバック信号の位相変化は矩形波
の波長Tの変化となって現われる(図4(A)参照)。
そこで、この矩形波を図3(A)に示すように一定量の
遅延回路16aを通して、パルス幅τのパルス列に変換
する。すると、波長Tの変化はパルスデュ−ティ比τ/
Tの変化となり(図4(B)参照)、これを前記平滑回
路18で平滑すると、図4(C)に示すような電圧の変
化となって現われる。この電圧Vは V=τ/T=τ・
fとなり周波数に比例することが判る。即ち、フィード
バック信号における位相変化(周波数変化)を電圧値に
変換したことになる。
【0019】ところで、図3(A)では最適駆動周波
出回路16に、遅延回路16aと、フリップフロップ
回路16bを使ったもの、同図(B)は単安定マルチバ
イブレータ16cを使ったものであり、入力に対して一
定遅延量のパルス出力が得られれば他の方法でも構わな
い。
【0020】次に、最適駆動周波数検出回路16で得ら
れた周波数変化で振動波モータ11の駆動周波数を変化
させる方法について図5の具体的回路で説明する。
【0021】最適駆動周波数検出回路16の出力信号を
インバータ20を介して平滑回路であるLPF18に通
すと、その出力が周波数誤差電圧となるのは先に記した
通りである。この電圧をオペアンプOP−2で構成する
加算回路2に加えると、可変抵抗器で代表して示された
初期電圧設定回路1で設定された電圧V1 に加算され、
オペアンプOP−2の出力には V0 =Vref −RF (V1 /R1 +V2 /R2 ) (V2 :LPF18の出力電圧) という発振周波数制御電圧が現われる。
【0022】ここで、振動波モータ11に振動が起きて
いないときは、図6(A)に示すように V2 =Vref2 で一定電圧であり、振動が起こると図6(B)〜(D)
に示すように V2 =Vref2−(V3 ±ΔV) (ΔV:周
波数誤差電圧) となる。そして、最適駆動周波数のときは図6(B)に
示すように V2 =Vref2−V3 であり、最適駆動周波数が高くなる(進み位相)と図6
(C)に示すように V2 =Vref2−V3 −ΔV に、また最適駆動周波数が低くなる(遅れ位相)と図6
(D)に示すように V2 =Vref2−V3 +ΔV となる。即ち、発振周波数を高くすべきときは発振周波
数制御電圧が大きく、発振周波数を低くすべきときは発
振周波数制御電圧が小さくなる。
【0023】さて、発振周波数制御電圧V0 が電圧制御
発振器3のオペアンプOP−3に入力されると、トラン
ジスタQ5 のエミッタ抵抗RT によってV0 /RT なる
電流がトランジスタQ5 のエミッタに流れる。すると、
トランジスタQ6 ,Q7 ,Q8 ,Q9 ,Q10で構成する
カレントミラー回路により、トランジスタQ10のコレク
タにはトランジスタQ5 のエミッタ電流と同じ IC
V0 /RT の電流が流れる。
【0024】即ち、電圧電流変換回路4で電圧V0 が電
流IC (=V0 /RT )に変換されたことになる。そし
てこのトランジスタQ10のコレクタ電流IC は積分コン
デンサ6の充電電流になり、時間と共に同コンデンサ6
の端子電圧VC が高くなる。そして図7に示すように積
分コンデンサ6の端子電圧VC がコンパレータComp−
1のスレッショルド電圧VH より高くなると、コンパレ
ータComp −1の出力が反転して”H”レベルになる。
この信号でフリップフロップ回路F−F(図5参照)が
セットされQ出力が”H”出力が”L”になる(電子
出願の関係から本来Qの上に付すべきバーを下に付して
示す)。
【0025】この出力は充放電タイミング切換回路1
7であるアンドゲートを介し、充放電切換スイッチ7を
構成するトランジスタQ11のベースに接続されているた
め、出力が”L”レベルになるとトランジスタQ11は
オフとなる。なお、初期駆動時にはインバータ20の出
力が”H”レベルなので、上記アンドゲートはアクティ
ブになっている。
【0026】ところで上記トランジスタQ11がオンであ
ったとき、トランジスタQ12,Q13,Q14で構成される
カレントミラー回路がオフとなるため、上記トランジス
タQ10のコレクタ電流IC はすべて積分コンデンサ6を
充電することになる。しかしトランジスタQ11がオフに
なると、トランジスタQ12,Q13,Q14で構成されるカ
レントミラー回路がオフになり、これによってトランジ
スタQ14のコレクタにはトランジスタQ10のコレクタ電
流IC とコンデンサ6からの放電電流IC が加算されて
流れる。
【0027】さて、放電時、積分コンデンサ6の端子電
圧VC が徐々に低下し、コンパレータComp −2(図5
参照)のスレッショルド電圧VL より低くなると、コン
パレータComp −2は反転してHレベルとなるからフリ
ップフロップF−Fはリセットされる。このため、Q出
力が”L”,出力が”H”となり、トランジスタQ11
がオンされてコンデンサ6が再び充電状態に戻る。この
ように積分コンデンサ6の充放電によって電圧制御発振
器3の出力は発振を繰り返す。このときの発振周波数f
は、積分コンデンサ6の容量値をCT とすれば f=V0 /{2CT T (VH −VL )} で与えられる。
【0028】ところで、振動波モータ11が最適駆動周
波数で駆動されているとき V2 =Vref2−V3 にな
る点は上記図6(B)で説明したとおりであるが、最適
点からずれたときにこれを補正する手段を図8(A),
(B)のタイムチャートを併用して説明する。
【0029】振動波モータ11のフィードバック信号用
圧電素子14の位置を、電圧制御発振器3の放電期間に
同期するように設定し、最適駆動周波数検出回路16の
遅延量を上記放電期間に一致するように設定する。そし
て、充放電タイミング切換回路17のアンドゲートには
最適駆動周波数検出信号がインバータ20を介して入力
し、また電圧制御発振器3のフリップフロップF−Fの
出力が入力されているため、インバータ20の出力と
出力が共に“H”レベルのとき積分コンデンサ6は充
電状態になる。一方、インバータ20の出力が“L”レ
ベルになると、積分コンデンサ6は強制的に放電状態と
なる。
【0030】即ち、最適駆動周波数検出信号で、積分コ
ンデンサ6の充放電タイミングを、駆動周波数が最適駆
動周波数からずれたときのみ制御し、充放電のタイミン
グをずらすことができる。
【0031】今、最適駆動周波数が高くなった進み位相
だとすると、図8(A)において、積分コンデンサ6の
端子電圧VC が徐々に大きくなり、フリップフロップF
−Fがセットされる時刻t2 以前の時刻t1 でインバー
タ20の出力が”L”レベルになってしまう。そこでア
ンドゲート17が”L”となり、トランジスタQ11がオ
フになってトランジスタQ12,Q13,Q14で構成される
カレントミラー回路がオンとなり、積分コンデンサ6が
強制的に放電状態になる。その結果コンデンサ6の端子
電圧VC は図8(A)の点線のようになるべきところ
が、速く放電が始まるため実線のように変化する。
【0032】そして、放電が進み、コンパレータComp
−2の出力が”H”となり、フリップフロップF−Fが
リセットされて充電が始まると、コンデンサ6の端子電
圧は図の1点鎖線のように変化する筈である。ところ
が、インバータ20の出力は先に説明したように、LP
F18を経て、発振周波数制御電圧にフィードバックさ
れているため、進み位相のときは発振周波数制御電圧V
0 が大きくなり、積分コンデンサ6への充電電流IC
増加している。充電電流IC の増加は積分コンデンサ6
の端子電圧VC の傾きを立てる方向に変えるため、結果
としてコンデンサ端子電圧VC は実線のように変化する
ことになる。このようにして充放電切換信号、即ち、発
振出力は周波数が高くなるように補正される。
【0033】一方、最適駆動周波数が低くなった遅れ位
相のときは、図8(B)のようになり、インバータ20
の出力が”L”レベルの間だけ積分コンデンサ6の放電
期間を延ばすように働く。即ち、積分コンデンサ6の端
子電圧VC が徐々に小さくなり、時刻t3 でコンパレー
タComp −2が”H”レベルとなりフリップフロップF
−Fがリセット状態になって出力がHレベルに反転し
ても、インバータ20出力がLレベルの間は強制的に放
電モードになる。従って、同図で破線のようにコンデン
サ端子電圧VC が上昇するべきところが、タイミングが
遅れて時刻t4から上昇を開始する。
【0034】ここで、前述したと同様に最適駆動周波
出信号はLPF18を経て、周波数誤差電圧として発
振周波数制御電圧にフィードバックされているため、遅
れ位相のときは発振周波数制御電圧V0 が小さくなり、
積分コンデンサ6への充電電流IC が減少する。充電電
流IC が減少すると、積分コンデンサ6の端子電圧VC
は実線のように傾きが小さくなり、充放電切換信号(発
振出力)の周波数は低くなるように補正される。
【0035】以上のように、フィードバック信号から最
適駆動周波数を検出し、この信号で電圧制御発振器の制
御電圧を変えると共に、電圧制御発振器の充放電のタイ
ミングを変えることで振動波モータの最適な駆動周波数
自動追尾が可能になる。また、周波数の変化そのものを
検出し、周波数誤差信号として電圧制御発振器にフィー
ドバックするため、図9に示すようにタイムラグの少な
い、スムーズな発振出力周波数の補正が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フィ
ードバック信号のみから振動波モータの最適駆動周波数
の変化を検出手段で検出し、この最適駆動周波数検出信
号を駆動周波数自動追尾手段を介して電圧制御発振器に
供給して、その発振周波数を制御するようにしたので、
簡単な回路構成で追従性の良い振動波モータの駆動回路
を得られるという顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す振動波モータの駆動回
路のブロック構成図。
【図2】振動波モータにおけるフィードバック信号検出
電極の駆動周波数信号印加電極に対する配置を説明する
図。
【図3】上記図1における検出回路と波形整形回路の詳
細を示す図。
【図4】上記図3における各部動作のタイムチャート。
【図5】上記図1における加算回路と電圧制御発振器の
詳細を示す回路図。
【図6】上記図5におけるインバータ出力とLPF出力
とのタイムチャート。
【図7】上記図5における積分コンデンサ両端電圧とフ
リップフロップ回路出力とのタイムチャート。
【図8】上記図5における最適駆動点からずれたときの
補正手段を説明するタイムチャート。
【図9】本実施例による駆動周波数補正のタイムチャー
ト。
【図10】従来の振動波モータの駆動回路における駆動
周波数補正を説明するタイムチャート。
【符号の説明】
2…加算回路(駆動周波数自動追尾手段) 3…電圧制御発振器 11…振動波モータ 14…フィードバック信号用圧電素子 16…最適駆動周波数検出回路(検出手段) 18…平滑回路(駆動周波数自動追尾手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体に固着された電気ー機械エネルギ
    ー変換素子に駆動周波数電圧を印加して弾性体表面に振
    動波を発生させ、この弾性体表面に摩擦接触させた移動
    体を駆動する振動波モータの駆動回路において、入力電圧を電流信号に変換する電圧電流変換回路と上記電流信号を積分するコンデンサとこのコンデンサの充放電を切り換える充放電切換スイッ
    チと上記コンデンサの端子電圧を矩形波信号に変換する波形
    整形回路とこの波形整形回路の出力信号に応じて上記充放電切換ス
    イッチを制御するための充放電タイミング信号を出力す
    ると共に、この充放電タイミング信号を上記振動波モー
    タの駆動周波数信号として出力する充放電タイミング切
    換回路と 、 上記弾性体に固着され、上記振動波モータの駆動時にフ
    ィードバック信号を出力するフィードバック信号出力手
    段と、 上記フィードバック信号から振動波モータの最適駆動周
    波数を検出する検出手段と、 この検出手段からの出力を電圧値として上記電圧電流変
    換回路に出力すると共に、上記検出手段からの検出信号
    で上記充放電切換スイッチの切換タイミングを補正する
    駆動周波数追尾手段と、 を具備することを特徴とする振動波モータの駆動回路。
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