JPH09163767A - 振動アクチュエータの駆動装置 - Google Patents

振動アクチュエータの駆動装置

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JPH09163767A
JPH09163767A JP7318866A JP31886695A JPH09163767A JP H09163767 A JPH09163767 A JP H09163767A JP 7318866 A JP7318866 A JP 7318866A JP 31886695 A JP31886695 A JP 31886695A JP H09163767 A JPH09163767 A JP H09163767A
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vibration actuator
drive
circuit
voltage
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Kiyoshi Mogi
清 茂木
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    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
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    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
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    • H02N2/145Large signal circuits, e.g. final stages
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    • HELECTRICITY
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    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/16Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves
    • H02N2/163Motors with ring stator

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コギング現象を発生させることなく振動アク
チュエータを安定に駆動させる振動アクチュエータの駆
動装置を提供する。 【解決手段】 電気機械変換素子の機械的振動運動を利
用して駆動する振動アクチュエータの駆動装置におい
て、電気機械変換素子を駆動すべき周波数の制御信号を
出力する制御回路(1、6、7;1、6、7、8))
と、制御信号と同周波数の周波電圧を電気機械変換素子
に印加する駆動回路(3)と、駆動回路に電力を供給す
る直流電源(4)とを備え、駆動回路は、電気機械変換
素子と直列又は並列に接続された誘導性素子(32;3
7)と、誘導性素子に直流電源の電圧が印加されるよう
に接続され、制御信号と同周波数で開閉するスイッチン
グ素子(31;35)とを有し、制御回路は、スイッチ
ング素子に流れる電流値に基づいて制御信号の周波数の
可変範囲を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的エネルギー
を機械的エネルギーに変換する電気機械変換素子によっ
て生じた振動により駆動するいわゆる振動アクチュエー
タの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の振動アクチュエータの一
例である回転式モータの一般的な構成を示す図である。
図9(A)は、振動アクチュエータ100の断面図であ
り、互いに接着されているロータ100−1及び摺動材
100−2からなるロータと、同様に互いに接着されて
いる弾性体100−3及び振動体100−4からなるス
テータとにより構成されている。これらのロータとステ
ータは、不図示の加圧手段により加圧接触されて駆動さ
れる。
【0003】図9(B)は、振動体100−4の電極の
配置を示す平面図である。電極100−4a及び100
−4bは入力電極であり、これらの電極に振動アクチュ
エータ100ごとに決まった周波数であって、相互に9
0゜又は270゜の位相差を持つ周波電圧が印加される
ことによりステータに進行性振動波が形成され、ロータ
が摩擦駆動される。また、電極100−4cは、接地さ
れる共通電極である。一方、電極100−4dは、モニ
ター電圧を取り出すことに使用される電極であり、振動
体100−4の振動には直接寄与しない電極である。
【0004】図9(C)は、振動体100−4の入力電
極100−4a又は100−4bと接地電極間の等価回
路を示したものである。この等価回路は、自己容量C0
と、C0 と並列接続されたL、C、Rの直列共振回路に
より表される。L,C,Rの直列共振回路に流れる電流
は、モーショナル電流と呼ばれ、その大きさは振動アク
チュエータ100の駆動速度、すなわち回転速度に比例
するものと考えられている。ここで、L、C、R直列回
路のインピーダンスは、印加される周波電圧の周波数
(以下、「駆動周波数」という)を変化させることで増
減する。従って、モーショナル電流の大きさは、駆動周
波数を可変制御することにより変化させることができ、
その結果、振動アクチュエータ100の駆動速度を制御
することが可能となる。
【0005】次に、従来の振動アクチュエータの駆動装
置について説明する。図10は、振動アクチュエータを
駆動する従来の駆動装置を示したブロック図である。図
10において、制御回路1は、電圧値Vf をVC0(電
圧制御発振器)2に対し出力することにより、振動体1
00−4の駆動周波数を制御する回路である。VCO2
は、入力電圧値Vf の値に対応する周波数の矩形信号S
a を出力する回路である。VC02は、その出力側に直
流−交流変換器3A及び移相器5を接続しており、それ
ぞれに対し信号Sa を出力する。
【0006】移相器5は、入力された信号Sa の位相を
90゜又は270゜だけシフトさせた矩形信号Sb を生
成し、直流−交流変換器3Bに対し出力する回路であ
る。ここで、移相器5が位相を90゜シフトさせるか、
270゜シフトさせるかは、振動アクチュエータ100
の回転方向によって定められる。直流−交流変換器3
A、3Bは、直流電源4から供給される電力を用いて入
力信号Sa 又はSb と同周波数の周波電圧を発生する回
路である。直流−交流変換器3A、3Bは、発生した周
波電圧をそれぞれ振動体100−4の入力電極100−
4a又は100−4bに出力する。これにより、振動ア
クチュエータ100のステータに進行性振動波が形成さ
れ、ロータが摩擦駆動される。
【0007】次に、直流−交流変換器3について説明す
る。なお、直流−交流変換器3A及び3Bは、入力信号
及び出力される周波電圧の位相が異なる点においてのみ
異なり、その他の構成、動作は同一である。よって、以
下において、直流−交流変換器3Aについてのみ説明す
る。直流−交流変換器3Aは、n型FET(電界効果型
トランジスタ)31a、誘導性素子32a及び必要に応
じて挿入されるダイオード33aより構成されている。
FET31aは、ゲート端子をVC02の出力側に接続
されており、これにより、VC02の出力信号Sa を入
力する。一方、ソース端子は接地され、ドレイン端子は
誘導性素子32aに接続されている。さらに、ドレイン
端子は、振動体100−4の電極100−4aにも接続
されており、直流−交流変換器3Aの出力信号が電極1
00−4aへ伝達されるようになっている。また、誘導
性素子32aは、FET31aに接続されているのと異
なる一端を直流電源4に接続させている。
【0008】図11は、直流−交流変換器3の動作を説
明する線図である。図11の上段は、VC02の出力信
号Sa を表している。なお、信号Sa の繰り返し周波数
はfとする。信号Sa が”H”であるときは、FET3
1aがスイッチONの状態となり、振動体100−4の
入力電極100−4aは接地される。このとき、誘導性
素子32aは、直流電源4が並列に接続されたのと等価
の状態となるために、FET31aを介して電流が流れ
る。この結果、誘導性素子32aには、その電流の大き
さに応じたエネルギーが蓄積される。
【0009】次に、信号Sa が”L”となると、FET
31aはスイッチOFFの状態となる。このために、誘
導性素子32aは、蓄積したエネルギーを誘導性素子3
2aのインダクタンス値と振動体100−4の静電容量
値との共振振動エネルギーとして放出する。ここで、誘
導性素子32aのインダクタンス値は、上記共振振動の
半周期が信号Sa が”L”である期間より短くなるよう
に選択される。これにより、同図下段に示すように、振
幅周波数がfであって振幅電圧がVE である半波形の周
波電圧が振動体の入力電極100−4aに印加される。
なお、ダイオード33aは、図中の期間TX においてF
ET31aのドレイン端子に負電圧が印加されるのを防
止する役割を果たしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図12は、従来の振動
アクチュエータの駆動装置において、駆動周波数fと振
動アクチュエータの駆動速度Nとの関係を示す図であ
る。図に示されるように、振動アクチュエータは、駆動
周波数fがf0 より高いときは駆動せず、f0 において
駆動を開始し、その後は駆動周波数fが低くなるほど大
きな駆動速度Nで駆動する。さらに駆動周波数fを下げ
ると、駆動速度Nは、周波数f3 において急激に低下又
は停止する。このような駆動周波数fの低下に伴う駆動
速度Nの急激な変化は、一般に”コギング現象”といわ
れるものである。従って、振動アクチュエータは、この
ようなコギング現象の発生を防止するために、周波数f
3 よりも若干高い周波数f2 を下限値とし、f0 〜f2
の範囲内の駆動周波数により駆動しなければならない。
しかし、コギング現象の発生する周波数f3 は温度等に
よって変化するものであり、f2 の周波数を特定するこ
とができない。このために、振動アクチュエータをより
高速で駆動させるために駆動周波数fを低下させたとこ
ろ、駆動周波数fがf3 より低い値となり、意に反して
振動アクチュエータが突然停止する場合があるという問
題があった。
【0011】そこで、本発明の課題は、コギング現象の
発生を未然に防止することにより、振動アクチュエータ
を安定に駆動させる振動アクチュエータの駆動装置を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、電気的エネルギーを機械的
エネルギーに変換する電気機械変換素子の機械的振動運
動を利用して駆動する振動アクチュエータの駆動装置に
おいて、電気機械変換素子を駆動すべき周波数の制御信
号を出力する制御回路(1、6、7;1、6、7、8)
と、制御信号と同周波数の周波電圧を電気機械変換素子
に印加する駆動回路(3)と、駆動回路に電力を供給す
る直流電源(4)とを備え、駆動回路は、電気機械変換
素子と直列又は並列に接続された誘導性素子(32;3
7)と、誘導性素子に直流電源の電圧が印加されるよう
に接続され、制御信号と同周波数で開閉するスイッチン
グ素子(31;35)とを有し、制御回路は、スイッチ
ング素子に流れる電流値に基づいて制御信号の周波数の
可変範囲を制限することを特徴とする。請求項2に係る
発明は、請求項1に記載の振動アクチュエータの駆動装
置において、制御回路は、スイッチング素子に流れる電
流値を検出する電流検出回路(34;8、38)と、電
流検出回路の出力値と所定値とを比較する比較回路
(6)と、比較回路の出力に基づいて制御信号の周波数
の最低値を制限する制限回路(1、7)とを備えること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。な
お、以下において、従来技術において説明したものと同
様な機能を果たす部分には、同一の符号を付し、重複す
る説明を適宜省略する。また、電気/機械エネルギー変
換素子として用いられる圧電体、電歪体などを総称して
振動体と呼称するものとする。
【0014】(第1実施形態)図1は、本発明に係る第
1実施形態である振動アクチュエータの駆動装置を示す
図である。本実施形態は、直流−交流変換器3が抵抗3
4を有する点、また、制御回路1と直流−交流変換器3
Aとの間においてコンパレータ6及びRS型フリップフ
ロップ(RS−FF)7を備えている点において従来例
と異なる。
【0015】直流−交流変換器3に備えられている抵抗
34は、電流検出用に設置された抵抗であり、一端にF
ET31aのソース端子を接続されており、また、他端
は接地されている。よって、抵抗34のFET31a側
の電圧を検出することにより、FET31aに流れる電
流、又はFET31aのON状態時に直流電源4から誘
導性素子32aに供給される電流を検出することが可能
である。そこで、本実施形態では、上記電流をモニター
するために、抵抗34のFET31a側の一端をさらに
コンパレータ6の正入力端子に接続している。
【0016】コンパレータ6は、負入力端子に後述する
所定電圧Vref が印加されており、Vref と正入力端子
に印加される電圧を比較することにより、FET31a
に所定値以上の電流が流れているか否かを検出する回路
である。また、コンパレータ6は、RS−FF7に接続
されており、RS−FF7に対し比較出力信号(セット
信号SS )を出力している。RS−FF7は、コンパレ
ータ6の出力信号SS に基づいて、必要がある場合に制
御回路1に対し出力電圧Vf の可変範囲を制限すべき信
号を出力する回路である。RS−FF7は、制御回路1
に対し、信号SH を出力できるよう、また、制御回路1
が出力するリセット信号Sr を入力できるよう、制御回
路1と接続されている。
【0017】次に、本実施形態の動作について説明す
る。図2は、直流−交流変換器3Aにおける電流波形を
示す線図である。図2には、1段目から順に直流−交流
変換器3に入力される矩形信号Sa 、誘導性素子32a
に流れる電流IL 、振動体100−4の電極100−4
aに流れる電流IP、FET31aと抵抗34に流れる
電流IR の電流波形がそれぞれ示されている。なお、各
電流は、図1中に示す矢印の方向を正方向としている。
ここで、電流IR の電流波形は、前述のように抵抗34
に発生する電圧波形VR として検出される。なお、
L 、IP 、及びIR の間には、IL =IP +IR の関
係が成立する。
【0018】図3は、本実施形態における駆動周波数f
と振動アクチュエータの駆動速度N及び電圧波形VR
ピーク電圧値の関係を示す図である。電圧波形VR のピ
ーク電圧値は、駆動速度Nとともに大きくなり、周波数
3 のおいて駆動速度Nが急激に低下すると、同様に急
激に低下する。ここで、駆動速度Nが最大値を示す駆動
周波数における電圧波形VR のピーク電圧値をVa とす
る。図4は、振動アクチュエータが置かれた環境の温度
と上記Va との関係を示す図である。図に見られるよう
に、Va の値は、温度が高くなるとともに徐々に低下す
る。そこで、本実施形態では、図4中のVa の最低値よ
りも、所定量ΔVだけ低い電圧値をVref と定め、コン
パレータ6の負入力端子に印加することとした。
【0019】本実施形態において、振動アクチュエータ
を起動する場合には、制御回路1は、所定の電圧値を有
する信号Vf を出力する。これにより、直流−交流変換
器3A、3Bは、その周波数がf0 より高い周波電圧を
振動体100−4に印加する。次に、制御回路1は、徐
々に電圧信号Vf の電圧値を変化させることにより、振
動アクチュエータの駆動周波数を振動アクチュエータが
所望の駆動量で駆動する値まで低下させる。一方、コン
パレータ6は、正入力端子より入力される電圧波形VR
と負入力端子に入力されるVref とを比較する。比較の
結果、電圧波形VR のピーク電圧がVref より大であっ
たとき、すなわち駆動周波数fがコギング現象が生じる
周波数f3 に接近しているときには、コンパレータ6
は、一定期間だけ”H”の比較出力信号SS を出力す
る。
【0020】図5は、電圧波形VR の変化と、それに伴
うコンパレータ6の出力信号SS 等の変化の関係を示す
線図である。図5に示されるように、信号SS が”H”
になると、RS−FF7がセットされる、すなわち、R
S−FF7の出力信号SH が”H”となり、制御回路1
に駆動周波数fがコギング現象が発生する周波数f3
近づいたことを知らせる。制御回路1は、信号SH が”
H”となると、そのときの駆動周波数fを振動アクチュ
エータが駆動可能な周波数の下限であると判断して、駆
動周波数fがさらに低下しないよう、又は所定量だけ高
周波数側にシフトするように出力電圧Vfを制御する。
その後に、制御回路1は、RS−FF7に対する出力信
号Sr に”H”を1パルス出力する。RS−FF7は、
信号Sr において”H”を確認すると、その出力信号S
H を”L”に初期化する。
【0021】次に、振動アクチュエータに駆動されて動
く物体(以下、単に「物体」という)を目標位置PM
で移動させる場合に、振動アクチュエータ及び制御回路
1が示す動作について説明する。図6(a)は、振動ア
クチュエータの起動開始時刻をt0 とした場合の、時刻
tと物体の駆動距離Pとの関係を示した図であり、図6
(b)は、時刻tにおける振動アクチュエータの駆動速
度Nを示した図である。図6(b)に示されるように、
時刻t0 に起動された振動アクチュエータの駆動量は、
時刻t1 で最高駆動速度NMAX に達し、時刻t2 から減
速して、物体が目標位置PM に達する時刻t3 に停止す
る。ここで、目標位置に物体が到達するまでに要する時
間は、最高駆動速度NMAX が大きいほど短くなる。
【0022】図7は、上記振動アクチュエータの動きを
制御するときに、制御回路1が行う動作を示したフロー
チャートである。制御回路1は、駆動開始時に振動アク
チュエータが回転を開始する駆動周波数f0 が直流−交
流変換器3において発生するよう、所定値の電圧信号V
f をVC02へ出力する(不図示)。また、RS−FF
7の出力は、予め”L”にリセットされている。
【0023】ステップ1において、制御回路1は、物体
の現在位置Pと目標位置PM とを比較し、その差(残留
距離:PM −P)が所定量ΔP以上であれば、ステップ
2に進み、ΔP未満であればステップ5に進む。ステッ
プ2において、制御回路1は、RS−FF7の出力信号
H を検出することにより、そのときの駆動周波数fと
下限周波数との関係を判断する。すなわち、信号S
H が”L”である場合は、駆動周波数fが下限周波数以
下でないと判断しステップ3へ進む。逆に、信号S
H が”H”である場合は、駆動周波数fが下限周波数以
下であると判断してステップ4へ進む。
【0024】ステップ3では、制御回路1は、駆動周波
数fを低周波数側に所定量Δfだけシフトするようにそ
の出力信号Vf を変化させる。これにより、振動アクチ
ュエータ100は、その駆動速度を上げる。ここで、所
定量Δfは、振動アクチュエータ100が円滑な加速を
実現できる範囲内の値にすることが望ましい。ステップ
3終了後、制御回路1の動作は、ステップ1へ戻る。
【0025】ステップ4では、駆動周波数fが下限周波
数に達していることから、制御回路1は、駆動周波数f
の変更を行わない、又は高周波数側に所定量だけシフト
させる。これにより、本実施形態では、振動アクチュエ
ータが突然その駆動を停止させることを未然に防止して
いる。なお、制御回路1が駆動周波数fを高周波側に所
定量だけシフトする場合は、振動アクチュエータ100
が、温度変化等が急激である環境において使用されると
きであっても、コギング現象の発生をより効果的に防止
することが可能となる。ステップ4の終了後、制御回路
1は、RS−FF7を初期化すべくリセット信号を出力
して、ステップ1に戻る。
【0026】ステップ5では、制御回路1は、物体の目
標位置までの残留距離がゼロであるか否かの判断を行
う。その結果、ゼロでない場合はステップ6へ、ゼロで
ある場合はステップ7へそれぞれ進む。ステップ6にお
いて、残留距離はΔP以下の小さな値であることから、
制御回路1は、振動アクチュエータを最高速度で駆動す
る必要がない。そこで、制御回路1は、出力電圧Vf
適切に調整することにより、駆動周波数fを高周波側に
シフトさせる。これにより、振動アクチュエータの駆動
速度は、残留距離に応じて徐々に低下するよう制御され
る。ステップ6の処理が終了すると、制御回路1は、ス
テップ1に戻る。ステップ7では、残留距離がゼロ、す
なわち、物体が目標位置に達している。よって、制御回
路1は、振動アクチュエータの駆動周波数fがf0 以上
となるように制御し、振動アクチュエータの駆動を停止
する。
【0027】(第2実施形態)図8は、本発明に係る第
2実施形態である振動アクチュエータの駆動装置を示す
図である。本実施形態は、直流−交流変換器3A’、3
B’の内部構成が第1実施形態のそれと異なり、さら
に、差動増幅器8を備えている点において第1実施形態
と異なっている。
【0028】はじめに、直流−交流変換器3A’につい
て説明する。本実施形態では、入力信号Sa は、スイッ
チング素子として機能するp型FET35aのゲート端
子に入力される。FET35aのソース端子は、抵抗3
8を介して直流電源4に接続されている。ここで、抵抗
38は、FET35aに流れる電流を検出するための抵
抗であり、第1実施形態の抵抗34に相当するものであ
る。また、FET35aのドレイン端子は、その一端が
接地されている誘導性素子37aに接続されているとと
もに振動体100−4の電極100−4aに接続されて
いる。これにより、直流−交流変換器3A’の出力電圧
は、振動体100−4に印加される。
【0029】差動増幅器8は、その正、負の入力端子を
抵抗38の両端に接続している。これにより、差動増幅
器8は、FET35aに流れる電流に比例した電圧を出
力し、それをコンパレータ6の正入力端子に入力する。
すなわち、差動増幅器8の出力信号は、第1実施形態に
おける信号VR に相当するものである。以上の構成によ
り、本実施形態は、第1実施形態と同様な効果を得るこ
とを可能としている。なお、直流−交流変換器3A’と
3B’との違いは、直流電源4とFET35bの間に抵
抗が挿入されているか否かの点のみであり、その他の点
においては同じである。
【0030】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0031】1)上記実施形態においては、円環型の超
音波モータ又は円盤形の超音波モータ等の円環型の振動
アクチュエータについて説明をしたが、本発明に係る技
術的思想は、リニア型の超音波モータ等のリニア型の振
動アクチュエータに対して適用することも可能である。 2)また、上記実施形態においては、直流−交流変換器
におけるスイッチング素子として電界効果型トランジス
タを用いた例について説明したが、これは、スイッチン
グ素子の種類を限定するものではなく、他の素子を用い
ることであってもよい。 3)上記実施形態においては、コンパレータ6の負入力
端子に一定電圧のVrefを入力する場合について説明し
たが、Vref は必ずしも一定である必要はなく、例え
ば、図4に示した電圧値Va に対し、任意の温度におい
て常に一定の電圧差を有するよう、周囲環境の温度とと
もに変化するものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、振動アクチュエータの駆動装置において、駆動回
路は、電気機械変換素子と直列又は並列に接続された誘
導性素子と、誘導性素子に直流電源の電圧が印加される
ように接続されたスイッチング素子とを有し、制御回路
は、駆動回路のスイッチング素子に流れる電流値に基づ
いて制御信号の周波数の可変範囲を制限することとした
ので、振動アクチュエータにおけるコギング現象の発生
を防止し、振動アクチュエータを安定に駆動することを
可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態である振動アクチュ
エータの駆動装置を示す図である。
【図2】第1実施形態の直流−交流変換器における電流
波形を示す線図である。
【図3】第1実施形態における駆動周波数と振動アクチ
ュエータの駆動速度及び電圧波形VR のピーク電圧値の
関係を示す図である。
【図4】駆動速度Nが最大値を示す駆動周波数における
電圧波形VR のピーク電圧値Va と温度との関係を示す
図である。
【図5】電圧波形VR と信号SS 等の変化の関係を示す
線図である。
【図6】物体を駆動するときの振動アクチュエータの一
般的な動きを示す図である。
【図7】第1実施形態の制御回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明に係る第2実施形態である振動アクチュ
エータの駆動回路を示す図である。
【図9】従来の振動アクチュエータの一般的な構成を示
す図である。
【図10】振動アクチュエータを駆動する従来の駆動装
置を示したブロック図である。
【図11】従来の振動アクチュエータの駆動装置におけ
る直流−交流変換器の動作を説明する線図である。
【図12】従来の振動アクチュエータの駆動装置におい
て、駆動周波数と振動アクチュエータの駆動速度との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 制御回路 3 直流−交流変換器 4 直流電源 6 コンパレータ 7 RS型フリップフロップ 8 差動増幅器 31、35 電界効果型トランジスタ 32、37 誘導性素子 34、38 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的エネルギーを機械的エネルギーに
    変換する電気機械変換素子の機械的振動運動を利用して
    駆動する振動アクチュエータの駆動装置において、 前記電気機械変換素子を駆動すべき周波数の制御信号を
    出力する制御回路と、 前記制御信号と同周波数の周波電圧を前記電気機械変換
    素子に印加する駆動回路と、 前記駆動回路に電力を供給する直流電源と、 を備え、 前記駆動回路は、前記電気機械変換素子と直列又は並列
    に接続された誘導性素子と、前記誘導性素子に前記直流
    電源の電圧が印加されるように接続され、前記制御信号
    と同周波数で開閉するスイッチング素子とを有し、 前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流値
    に基づいて前記制御信号の周波数の可変範囲を制限す
    る、 ことを特徴とする振動アクチュエータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の振動アクチュエータの
    駆動装置において、 前記制御回路は、 前記スイッチング素子に流れる電流値を検出する電流検
    出回路と、 前記電流検出回路の出力値と所定値とを比較する比較回
    路と、 前記比較回路の出力に基づいて前記制御信号の周波数の
    最低値を制限する回路と、 を備えることを特徴とする振動アクチュエータの駆動装
    置。
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