JP3164180B2 - 合成繊維糸条の熱処理装置 - Google Patents

合成繊維糸条の熱処理装置

Info

Publication number
JP3164180B2
JP3164180B2 JP21832992A JP21832992A JP3164180B2 JP 3164180 B2 JP3164180 B2 JP 3164180B2 JP 21832992 A JP21832992 A JP 21832992A JP 21832992 A JP21832992 A JP 21832992A JP 3164180 B2 JP3164180 B2 JP 3164180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
heater
heating
temperature
upstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21832992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0649724A (ja
Inventor
史夫 種植
俊三 内藤
Original Assignee
帝人製機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝人製機株式会社 filed Critical 帝人製機株式会社
Priority to JP21832992A priority Critical patent/JP3164180B2/ja
Priority to US07/964,065 priority patent/US5404705A/en
Priority to TW079102471A01A priority patent/TW302403B/zh
Priority to EP92118237A priority patent/EP0579866B1/en
Priority to DE69226769T priority patent/DE69226769T2/de
Priority to MYPI92001952A priority patent/MY108208A/en
Priority to CN92113342A priority patent/CN1040348C/zh
Priority to KR1019920020178A priority patent/KR0131446B1/ko
Publication of JPH0649724A publication Critical patent/JPH0649724A/ja
Priority to US08/389,642 priority patent/US5528893A/en
Priority to CN97110986A priority patent/CN1071813C/zh
Priority to KR1019970041378A priority patent/KR0148214B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP3164180B2 publication Critical patent/JP3164180B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02JFINISHING OR DRESSING OF FILAMENTS, YARNS, THREADS, CORDS, ROPES OR THE LIKE
    • D02J13/00Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル、ポリア
ミドのような合成繊維糸条の熱処理装置に関し、特に合
成繊維糸条を400m以上の高速で仮撚加工または延伸
仮撚加工する装置に用いられ、下流位置に設置された仮
撚装置によって合成繊維糸条に付与され、その合成繊維
糸条に沿って遡及する撚を熱固定するためのヒータ、所
謂、第1ヒータとして好適な熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維糸条に仮撚加工または延伸仮撚
加工する際には、下流位置に設置された仮撚装置によっ
て合成繊維糸条に撚を付与し、その合成繊維糸条に沿っ
て遡及する撚を、熱固定することが行われている。
【0003】例えば、特公昭38−24759号公報に
おいては、仮撚装置の上流位置に、長さが4インチ(1
0cm)で電気抵抗線により680℃に加熱された第1帯
域および長さが14インチ(35cm)で250℃に加熱
された第2帯域からなる熱処理装置を設置し、この熱処
理装置の出入り口の外側に設置した糸ガイドによりポリ
アミド糸条を熱処理装置に案内しつつ、上記仮撚装置に
より糸条に撚を付与し、糸条に沿って遡及した撚を上記
熱処理装置により熱固定し、370ft/分(111m/
分)で巻き上げている。
【0004】しかしながら、この特公昭38−2475
9号公報に開示された装置では、加工速度が高速化する
と糸条に付与された撚が満足に熱固定できないという問
題がある。その理由として、この特公昭38−2475
9号公報に開示された熱処理装置では、その長さが短く
加工速度が増加すると、熱処理装置を通過中に処理糸条
に十分な熱が伝達されないためである。従って、特公昭
38−24759号公報に開示された熱処理装置は、現
在要求されている400m/分以上の加工速度で用いる
熱処理装置としては用いることができない。
【0005】この対策として、上記特公昭38−247
59号公報記載の熱処理装置を長大化することが考えら
れるが、このように特公昭38−24759号公報記載
の熱処理装置の長さを長くした場合には、糸切れが生じ
て満足に加工ができず加工糸が得られなかったり、ま
た、加工糸が得られた場合にも品質が劣り、実用になら
ないという問題がある。
【0006】一方、仮撚加工機、延伸仮撚加工機の生産
性を高めるため、最近、合成繊維糸条に付与された仮撚
を熱固定する熱処理装置の温度を300℃以上に高める
ことが行われている(特開昭55−16936号公
報)。この装置において、合成繊維の仮撚または延伸仮
撚時の熱処理(仮撚の熱固定)には、仮撚に対する抵抗
が少ないこと等の理由から、糸条が加熱体に直接接触す
ることなく加熱壁面によって囲まれた糸条通路を走行す
る非接触式加熱装置が多く用いられている。
【0007】しかし、非接触式加熱装置では、加熱装置
内で糸条が振動(バルーニング)を起し、振動に伴い糸
条が不安定状態になって良好な熱伝達が行われず糸品質
に悪影響を与えるという問題があった。この問題は糸条
の加工速度が高速になるに従って一層顕著になり、高速
加工が行い難い原因の一つになっていた。
【0008】特公平2−60769号公報には、実質的
にポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル繊
維を仮撚加工する際に、第1ヒータを非接触ヒータと
し、その温度を350℃以上800℃以下、熱処理時間
を0.04秒以上0.12秒以下に維持して仮撚加工
し、この際に糸条のバルーニングを防止するために、糸
条が弓なりの弧状に走行するように糸道規制用ガイドを
取付けることが開示されている。
【0009】仮撚糸条を高温で熱処理する場合に、通
常、ヒータ出口の糸温度が、その糸条の必要とする温度
となるようヒータの温度設定を行なう。ヒータ設定温度
は、ポリエステルの場合には、基本的にヒータ出口部の
糸温度が190〜230℃(例えば、220℃)となる
ように設定する。そして、ヒータ設定温度は、糸速、糸
条太さ(デニール)、ヒータ長等の条件を考慮して決定
される。
【0010】例えば、ポリエステルの場合、高温処理時
間が0.035秒以下になると得られた糸条の糸質が低
下する(捲縮特性が悪くなる)という現象が観測されて
いる。この理由は短時間で熱処理すると糸の表面部と中
心部の温度差が大きくなるためである。従って、熱処理
に際しては、単にヒータ長を短くして、要求するヒータ
出口糸温度になるよう、より高温で処理してよいという
ものでない。
【0011】更に、通常、仮撚機または延伸仮撚機にお
いては、その機械仕様に合せ、従来一定の長さのヒータ
を設定している。このように従来装置では、ヒータ長が
一定であり加工条件として変化させられる範囲が狭くな
るところが、ポリエステルやナイロン糸条を加工する場
合に、ヒータ設定温度を糸条の融点以上で使用すると、
糸処理中に何らかの原因で断糸が発生した場合に、糸条
がヒータ内部に残り、この糸条がヒータ内部に設置した
糸道規制用ガイド部に融解付着する。清掃具を使って付
着物を除去すれば、簡単に再糸掛ができるが、ヒータの
取付け場所によっては、この高温に加熱されたヒータか
ら人手で付着物を除去する作業が困難である。
【0012】この場合に、加工条件によっては、ヒータ
設定温度を400℃未満とする必要が生じる。このた
め、前述のように断糸発生時に長時間糸掛けができない
という問題が発生する。ヒータ設定温度によっては、付
着物がベーパーライズ(気化)し液体状でなくなるまで
に長時間を必要とする。しかも、仮に付着物がベーパー
ライズする前に、再糸掛けをしたときには、熱容量の大
きい高温液状体が走行糸に付着することとなり、糸を融
解、断糸させることとなる。従って、液体状の付着物が
糸道規制用ガイドに付着している間は、再糸掛が行なえ
ない。
【0013】上述の種々の問題に鑑み、本出願人は、断
糸発生時に長時間糸掛けができないという問題を解消
し、断糸時にも人手による清掃を要することなく、短時
間でセルフクリーニングされ、再糸掛ができる設備を提
供することを目的とし、更に、広範囲の加工条件を得ら
れる熱処理装置を提供することを目的として、先に、仮
撚または延伸仮撚中の合成繊維糸条の全部または一部を
非接触状態で囲周するヒータ本体、該ヒータ本体に設け
られヒータ本体の加熱壁面を高温に加熱する加熱体、お
よびヒータ本体の加熱壁面によって囲まれた糸条通路内
に設けられた糸ガイドからなる合成繊維糸条の熱処理装
置において、前記ヒータ本体および加熱体が加熱装置の
長さ方向に少なくとも2分割されていることを特徴とす
る合成繊維糸条の熱処理装置を提案した(特開平3−2
34834号公報)。
【0014】この先の提案に際しての本出願人の知見に
よれば、、一例として、ポリエステル繊維糸条を処理す
る際に融着物がなくなるまでの時間は、ヒータ温度が、
370℃で60分程度、450℃で2分程度、500℃
で10秒程度であり、従って、ヒータの設定温度を40
0℃以上とすることにより、糸道ガイドに付着した糸条
が短時間でベーパーライズしセルフクリーニング(自己
清浄性)機能を有するヒータとすることができるという
ものであった。
【0015】特開平3−234834号公報に開示され
た提案装置においては、ヒータ本体は、全長が1mであ
り、長さ方向に上流側ヒータが0.7m、下流側ヒータ
が0.3mに2分割され、これらヒータ本体を加熱する
シーズヒータがヒータ本体内に設けられていた。シーズ
ヒータは、両方とも同時に加熱してもよく、また一方の
シーズヒータのみを主に加熱してもよく、また両シーズ
ヒータの加熱条件を変えるようにしてもよく、ヒータ本
体には、糸条Yの走行方向に糸ガイドが等間隔を開けて
突設されており、糸走行路に凹部が形成されており、凹
部の底部(糸条の走行する部位)を長さ方向に結ぶ線は
全体として軽い弓形をなすようにして糸条の振動(バル
ーニング)をなくしていた。
【0016】前述したように、特開平3−234834
号公報に記載された装置では、ヒータ設定温度は、ポリ
エステルの場合には、基本的にヒータ出口部の糸温度が
190〜23℃(例えば、220℃)となるように設定
する。この糸温度は、ヒータ長、糸速、糸のデニール、
ヒータ設定温度により決定され、太デニールの糸条の熱
処理に際しては、分割した各ヒータを同一の高温度に設
定し、一方、細デニールの糸条の熱処理に際しては、分
割したヒータの一方を主に加熱し、ヒータ温度を上昇さ
せ、例えば、下流側ヒータの糸ガイド温度が400℃以
上で糸条Yの下流側ヒータ通過時間が0.035秒以上
の場合には、上流側ヒータは昇温しない。一方、下流側
ヒータの糸ガイド温度が400℃以上だが、糸条Yの下
流側ヒータ通過時間が0.035秒以下の場合には、上
流側ヒータは、糸が融着しないガイド温度(250℃以
下)になるように、ヒータ温度を設定し、トータルのヒ
ータ通過時間を増加させた。
【0017】ポリエステル繊維の仮撚または延伸仮撚加
工において、上記提案装置により400℃以上の温度
(好ましくは450℃以上)で熱処理することにより、
断糸時に、糸ガイド部に糸条が融着したとしても、熱に
より短時間で付着物がベーパーライズし、糸ガイド表面
がもとの状態となり容易に再糸掛けが行え、仮撚機、延
伸仮撚機においては、加工する糸の種類が多く、要求さ
れる糸質によっては、その加工スピードも範囲が広い。
このような状況下でも、この提案の熱処理装置によれば
幅広い条件範囲内でセルフクリーニングヒータとするこ
とができた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案装置によりポリエステル、ナイロン等の合成繊維のP
OY糸条を延伸仮撚加工したところ、得られた加工糸の
糸強度が低下したり、染斑が生じることがあり、また、
供給原糸パッケージの端糸間をエアースプライサーを用
いて連結した場合に、そのノット部近傍に染異常が認め
られることがあるという問題が生じた。
【0019】
【発明の目的】本発明は、上記の特開平3−23483
4号公報に開示された装置に付随する染斑が生じたり、
ノット部近傍に染異常が生じず、しかも断糸発生時に長
時間糸掛けができないという問題を解消し、断糸時にも
人手による清掃を要することなく、短時間でセルフクリ
ーニングされ、再糸掛ができる設備を提供することを目
的とし、更に、広範囲の加工条件を得られる熱処理装置
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の目的を、下流位置に仮撚装置が設置されており、該仮
撚装置により付与された撚が遡及している合成繊維糸条
を非接触状態で加熱するヒータ本体、該ヒータ本体に設
けられ、ヒータ本体の加熱壁面を前記糸条を熱固定する
のに十分な高温に加熱す、および糸条通路内に設けられ
た糸ガイドからなり、前記ヒータ本体および加熱体は上
流側が短く、下流側が長く、加熱装置の上流側から下流
側に少なくとも2分割されており、該分割された上流側
ヒータ本体の長さ方向に間隔を開けて設けられた前記糸
ガイドの長さ方向のピッチが下流側ヒータ本体の長さ方
向に間隔を開けて設けられた前記糸ガイドのピッチより
も短く、前記加熱体が電気加熱ヒータであり、前記上流
側および下流側電気加熱ヒータの加熱を独立に制御する
制御器に接続されていることを特徴とする合成繊維糸条
の熱処理装置により達成する。
【0021】
【作用】本出願人が、上記特開平3−234834号公
報記載の装置を提案後、本発明者は更に検討した結果、
糸ガイドに融着した糸条が短時間にセルフクリーニング
するためには、400℃以上の温度に加熱する必要があ
るが、仮撚機、延伸仮撚機においては多数の錘が並設さ
れており、作業者は糸切れ錘を発見した場合に所要の処
置を行い、その時点で再糸掛けが可能であれば即刻再糸
掛けするが、再糸掛けができないときには次錘の処理を
行い、後刻、断糸錘の再糸掛けを行う。従って、糸ガイ
ドが370℃(好ましくは390℃)を越えていると、
糸ガイドの付着物が比較的短時間で再糸掛け可能な状態
となるので、実際上、問題がないことを見出した。更
に、糸ガイト温度が340℃(好ましくは320℃)未
満であると、付着物の熱容量が小さく、糸条に付着して
も糸切れを生じることなく、糸条に持ち去られるので、
実質上、断糸の問題がないことを見出した。本発明はこ
の新たな知見に基づくものである。
【0022】本発明においては、ヒータ本体および加熱
体が2分割されており、加熱装置の上流側は下流側より
短くなっている。そして、上流側および下流側の両方の
加熱体を同時に加熱し、上流側が370℃を越える高温
度に加熱され、下流側加熱体は250〜320℃の低温
度に加熱するか、370℃を越える高温度に加熱し、ま
たは、下流側の加熱体のみを250〜320℃もしくは
370℃を越える温度に加熱するようになっている。そ
して、370℃を越える高温度に加熱される上流側ヒー
タ本体には15〜30mmのピッチで糸ガイドが設けら
れ、下流側ヒータ本体には80〜120mmのピッチで
糸ガイドが設けられている。
【0023】高温の上流側ヒータで糸条を急速に昇温
し、低温の下流側ヒータにより糸条を所望のヒータ出口
側温度とする。この目的を達成するために、本発明では
上流側ヒータを高温加熱する。高温ヒータの長さが長す
ぎると、糸条が強伸度限界を越えて加熱されることによ
り、得られた加工糸の強度が低下するという問題がある
が、本発明によれば高温加熱する上流側ヒータを短くし
ており、糸強度の低下の問題を回避できる。
【0024】上流側ヒータ本体内においては糸条は従来
のものより遥かに密に設置された糸ガイドによりそのバ
ルーニングが規制され、高温度に加熱される上流側ヒー
タ本体から糸条への熱伝達の変動(揺らぎ)が規制さ
れ、得られる加工糸の染斑が防止でき良好な加工糸が得
られる。
【0025】これに対して、前述の特開平3−2348
34号公報に開示された装置においては、上流側のヒー
タ本体および下流側のヒータ本体の糸ガイドのピッチが
等しく、そのピッチは従来のものと同じく約100mm
であるため、上下流のヒータ本体内で同程度のバルーニ
ングが走行糸条に生じ、このため、高温に加熱される上
流側ヒータ内においてバルーニングにより糸条への熱伝
達が変動し(揺らぎ)、染斑が生じていたことを本発明
者は見出した。
【0026】また、この特開平3−234834号公報
に開示された装置においては、上述のように高温に加熱
される上流側ヒータ内において糸条への熱伝達が変動し
(揺らぎ)易かったため、エアースプライサーによる糸
結び処理を受けそれにより機械的な変化を受けたノット
部が通過するときに染異常が生じていた。しかし、本発
明によれば、密に設置された糸ガイドにより高温度に加
熱される上流側ヒータ内において糸条のバルーニングを
充分に規制でき、上流側ヒータ本体から糸条への熱伝達
の変動(揺らぎ)が規制され、ノット部にも染異常が生
じない。
【0027】更に、本発明においては、上述した特開平
3−234834号公報に開示された装置に比較し、ヒ
ータ本体および加熱体の分割比率が上流側及び下流側で
逆になっており、これにより、上述した染斑やノット部
近傍の染異常を良好に防止でき、加えて広範囲の加工条
件が得られる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照
して本発明を詳細に説明する。図1は本発明の実施例の
縦方向断面図、図2は図1のII−II断面図、図3は本発
明の熱処理装置を具備した延伸仮撚装置の断面図、図4
はヒータ設定温度−ヒータ出口温度の実測線図、図5は
加熱装置内での糸の昇温カーブである。
【0029】本発明に係る合成繊維糸条の熱処理装置を
組込んだ延伸仮撚装置の断面図である図3において、供
給糸1から、一対のローラ2a、2bからなる第1送り
ローラ2により糸条Yが引き出され、第2送りローラ6
との間で所定の倍率に延伸されると同時に、摩擦ベル
ト、摩擦円板、仮撚スピンドル等の公知の仮撚装置5に
より糸条Yに撚が付与される。なお、延伸と同時に仮撚
する代りに、延伸後に仮撚する装置であってもよい。
【0030】仮撚装置5により糸条Yに付与された撚
は、第1送りローラ2の方向に向って、糸条Yに沿って
遡及する。糸条Yに沿って遡及した撚は、熱処理装置3
により熱固定され、更に、熱処理装置3の下流に設けら
れたスタビライジングトラック4a、4bにおいて冷却
される。
【0031】このようにして、第1送りローラ2および
第2送りローラ6の間において仮撚装置5の上流の糸条
Yに仮撚が付与され、仮撚装置5を出た後、糸条Yは解
撚され、糸条Yは第2送りローラ6から巻取装置7に送
給される。
【0032】巻取装置7は、糸条を左右に綾振るトラバ
ース装置8、糸条Yを巻取るボビンを装着するボビンホ
ルダ10およびボビンまたはボビンに巻取られた糸条に
圧接され回転させるフリクションローラ9からなってい
る。
【0033】本発明に係る熱処理装置の実施例の詳細を
図1および図2を参照して詳細に説明する。ヒータ本体
は全長が0.8〜1.2mであり、図1に示すように、
本発明の熱処理装置3は、ヒータ本体および加熱体(本
実施例においてはシーズヒータ)が加熱装置の上流側か
ら下流側に1:3〜1:1.5の長さ比率に2分割され
ている。なお、加熱体としては、シーズヒータ以外のも
のを用いてもよく、例えばプレートヒータとしてもよ
い。
【0034】すなわち、ヒータ本体は長さ方向に2分割
されたヒータ本体11および21からなり、これらヒー
タ本体11、21を加熱するシーズヒータ12、22が
ヒータ本体11、21内に設けられている。また、1
3、23はヒータ本体11、21に設けられた温度セン
サーである。2分割された上流側加熱体(シーズヒー
タ)12は370℃を越える温度に加熱可能であるとと
もに下流側加熱体(シーズヒータ)22は250〜32
0℃または370℃を越える温度に加熱可能であり、シ
ーズヒータ12、22は、両方とも同時に加熱してもよ
く、またシーズヒータ12のみを主に加熱し、またはシ
ーズヒータ22のみを主に加熱してもよい。これらの条
件設定は図示していない制御器によって行うようになっ
ている。
【0035】なお、ヒータ本体11、21の外側は、保
温材31により保温されており、更に、その外側に保温
カバー32が設けられている。
【0036】図2に示すように、この実施例において
は、糸条Yの走行方向に糸ガイド14、24が間隔を開
けて突設されている。ここに2分割された上流側ヒータ
本体11には糸ガイド14がその長さ方向に15〜30
mmの密なピッチで一定間隔で設けられている。また、
下流側ヒータ本体21にはその長さ方向に糸ガイド24
が80〜120mmの粗いピッチで一定間隔で設けられ
ている糸ガイド14、24には、図2に示すように、糸
走行路に凹部14a、24aが形成されており、凹部1
4a、24aの底部(糸条の走行する部位)を長さ方向
に結ぶ線は、図2に示すように、全体として弓形をなす
ようにしていることが糸条の振動(バルーニング)をな
くすために好ましい。なお、ヒータ本体11、21およ
びガイド14、24としては熱伝導製の良い材質とし、
表面にセラミックコーティングしてもよい。
【0037】前述したように、ヒータ設定温度は、ポリ
エステルの場合には、基本的にヒータ出口部の糸温度が
190〜230℃(例えば、220℃)となるように設
定する。この糸温度は、ヒータ長、糸速、糸のデニー
ル、ヒータ設定温度により決定される。一例として、1
50デニール、100デニール、75デニール、50デ
ニール、30デニール(加工糸デニール)のPOYポリ
エステルの場合について説明する。
【0038】実施例に示すヒータにおいては、上流のヒ
ータ本体11が0.26m、下流のヒータ本体21が
0.64mであり、計0.90mの長さを有している。 (1)150デニールの場合 2分割したヒータ全体(ヒータ長は0.90m)を同一
加熱する場合、図4から明らかなように、糸速が800
m/分〜1500m/分の範囲において糸温度を220
℃とするためのヒータ設定温度は456℃〜582℃と
なる。従って、上流側および下流側ヒータをともに37
0℃を越えるに昇温することにより、断糸時に糸ガイド
に糸条が融着したとしても、糸ガイド温度が高温(40
0℃以上)のため、短時間で融着物がなくなりセルフク
リーニングとなり、短時間で再糸掛けが行える。なお、
上述したように、糸ガイド温度が370℃(好ましくは
390℃)を越えると、糸ガイト付着物が比較的短時間
でなくなり、再糸掛けが可能なため、場合によっては、
下流側ヒータを400℃未満で370℃を越えるように
設定してもよい。
【0039】(2)75デニールの場合 ヒータ長が0.90m(2分割した両方とも加熱)であ
れば、図4から明らかなように、糸速が800m/分〜
1500m/分の範囲で糸温度を220℃とするための
ヒータ設定温度は355℃〜455℃となる。概略10
50m/分以下の糸速でガイド温度(=ヒータ設定温
度)が400℃未満となり、融着した糸条は溶融状態で
長時間に亘り糸ガイドに付着し続ける。
【0040】そこで、2段ヒータ(実施例0.26m+
0.64m)のうち、長さ0.26mの上流側ヒータを
400℃以上に昇温し、0.64mの下流側ヒータを2
50〜320℃の温度に昇温する状態とすれば、上記糸
速範囲での上流側ヒータ設定温度は410℃〜500℃
となり、セルフクリーニングされることになり、再度、
糸掛けを実施した際の糸掛成功率が非常に高くなる(ほ
とんど成功する)。 (3)更に細い糸を加工する場合、ヒータを分割してい
ることから、次のような使い方も可能である。
【0041】長さ0.26m側の上流側ヒータ温度を4
00℃以上とし、下流側ヒータ温度を比較的低温とす
る。なお、場合によっては、上流側ヒータをオフし、長
さ0.64m側のヒータ温度を370℃を越える温度と
してヒータ出口糸温度を190〜230℃の所定温度
(例えば、220℃)とすることもできる。
【0042】以上の条件の一例を表1に示す。
【0043】
【表1】 この場合に、上流側および下流側の何れのヒータ温度も
が340〜370℃の範囲とならないようにする。より
好ましくは、上流側および下流側の何れのヒータ温度も
が320〜390℃の範囲とならないようにする。この
範囲より高温の場合には、仮に糸条が断糸しても再糸掛
け時に400℃未満でも付着物は比較的短時間でなくな
り、再糸掛けが行え、また、400℃以上では上述のよ
うに極く短時間内に融着物がベーパーライズするために
糸切れを生じない。また、この範囲より低温の場合に
は、付着物の熱容量が小さくなっており、糸を断糸する
ことなく糸条に持ち去られ、実質的に糸切れの心配が不
要である。
【0044】本発明においては、ヒータ本体および加熱
体が加熱装置の上流側から下流側に1:3〜1:1.5
の長さ比率に2分割されており、2分割された上流側加
熱体は370℃を越える温度に加熱可能であるとともに
下流側加熱体は250〜320℃または370℃を越え
る温度に加熱可能としている。更に、本発明において
は、上流側ヒータ本体にはその長さ方向に糸ガイドを1
5〜30mmの密なピッチで設けている。このような構
成とすることにより、表2に示すように、ノット部近傍
の染異常の低減が図れるとともに染斑がない良好な加工
糸が得られる。なお、表2中で、◎は非常に良、○は
良、△は許容限界を示す。
【0045】
【表2】 その理由を図5を参照して説明する。図5は加熱装置内
での糸の昇温カーブを示しており、実際は曲線上に昇温
するが、処理が短時間であることと説明を簡単にするた
めに直線で示している。図5において、Aは長さが0.
3mの上流側および0.7mの下流側を同じ温度に設定
した場合、すなわち、全長が1mのヒータ(1段ヒータ
と言う)と同様な加熱状態を示し、ヒータ出口における
糸条温度TA は220℃である。この状態で糸のノット
部がヒータ内を通過すると、糸条はノット部により振動
し、この振動により熱伝達量が増加する。このため、ヒ
ータ内における糸条温度は線aで示すように高まり、ヒ
ータ出口部における糸条温度Ta は通常のヒータ出口部
温度TA よりもかなり高まり(温度差△T1 )、ノット
部の近傍に染異常が生じる。
【0046】一方、Bは上流側の0.3mを500℃に
加熱し、下流側の0.7mを270℃としたときの昇温
カーブを示しており、ヒータ出口部における糸条温度は
Bは上述のTA となるよう(TB =TA )設定されて
いる。この状態でノット部がヒータ内を通過すると、上
流側ではノット部により振動し、この振動により熱伝達
量が増加し、ヒータ内における糸条温度が線bで示すよ
うに高まるが、下流側ではヒータの温度が低いため、そ
の変化が小さく、ヒータ出口部における糸条温度Tb
通常のヒータ出口部温度TB も僅かに高まる(△T2
のみであり、すなわち、△T2 <△T1 ノット部の近傍
の染異常は余り生じない。
【0047】更に、本発明においては、上流側ヒータ本
体にはその長さ方向に糸ガイドを15〜30mmの密な
ピッチで設けている。このように糸ガイドのピッチを狭
くすることにより、表3に示すように、染異常および染
斑防止効果が奏される。
【0048】
【表3】 なお、表3は、1段ヒータを用いて、ヒータ温度を32
0〜480℃で20℃ピッチで変化させて染異常および
染斑防止効果を測定した結果を示し、表3中、◎は非常
に良、○は良、△は許容限界、×は不良を示す。
【0049】また、上述の実施例では糸ガイトのピッチ
を均一としたが、本発明においては、上流側ヒータ本体
および下流側ヒータ本体に設置する糸ガイドのピッチ
を、不等ピッチとしてもよい。このように糸ガイドを設
置することにより、糸ガイドを節としてバルーニングを
生じることを防止でき、染斑の発生防止およびノット部
近傍の染異常の防止が図れる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、染斑が生じたり、ノット部近傍に染異常が生
じない。
【0051】仮撚機、延伸仮撚機においては、加工する
糸の種類が多く、要求される糸質によっては、その加工
スピードも範囲が広い。このような状況下でも、本発明
の熱処理装置によれば幅広い条件範囲に対応でき、しか
もセルフクリーニングヒータとすることができ、または
実質的に糸切れが生じない条件とできる。
【0052】本発明によれば、ヒータ清掃が不要とな
り、仮撚機、延伸仮撚機におけるヒータ設置場所にヒー
タ清掃を考慮した設計をしなくてもよくなり、設備が簡
単となり設備費が安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦方向断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の熱処理装置を具備した延伸仮撚装置の
断面図である。
【図4】ヒータ設定温度−ヒータ出口温度の実測線図で
ある。
【図5】加熱装置内での糸の昇温カーブである。
【符号の説明】
3 熱処理装置3 11 ヒータ本体 12 シーズヒータ 13 温度センサー 14 糸ガイド 21 ヒータ本体 22 シーズヒータ 23 温度センサー 24 糸ガイド

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流位置に仮撚装置が設置されており、
    該仮撚装置により付与された撚が遡及している合成繊維
    糸条を非接触状態で加熱するヒータ本体(11、2
    1)、該ヒータ本体(11、21)に設けられ、ヒータ
    本体(11、21)の加熱壁面を前記糸条を熱固定する
    のに十分な高温に加熱する加熱体(12、22)、およ
    び糸条通路内に設けられた糸ガイド(14、24)から
    なり、前記ヒータ本体(11、21)および加熱体(1
    2、22)は上流側が短く、下流側が長く、加熱装置の
    上流側から下流側に少なくとも2分割されており、該分
    割された上流側ヒータ本体(11)の長さ方向に間隔を
    開けて設けられた前記糸ガイド(14)のピッチが下流
    側ヒータ本体(21)の長さ方向に間隔を開けて設けら
    れた前記糸ガイド(24)のピッチよりも短く、前記加
    熱体が電気加熱ヒータであり、前記上流側および下流側
    電気加熱ヒータの加熱を独立に制御する制御器に接続さ
    れていることを特徴とする合成繊維糸条の熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記上流側ヒータ本体(11)に設けら
    れた前記糸ガイド(14)のピッチが30mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の合成繊維糸条の熱処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒータ本体は全長が0.8〜1.2
    mであり、前記ヒータ本体および加熱体が加熱装置の上
    流側から下流側に1:3〜1:1.5の長さ比率に2分
    割されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の合成繊維糸条の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記2分割された上流側加熱体は上流側
    ヒータ本体を370℃を越えた温度に加熱可能であると
    ともに下流側加熱体は下流側ヒータ本体を250〜32
    0℃または370℃を越えた温度に加熱可能であること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の合成繊
    維糸条の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記2分割された上流側加熱体は上流側
    ヒータ本体を400℃以上の温度に加熱可能であるとと
    もに下流側加熱体は下流側ヒータ本体を250〜320
    ℃または400℃以上の温度に加熱可能であることを特
    徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の合成繊維糸
    条の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記各ヒータ本体に設けられている糸ガ
    イドのピッチを不等ピッチとしたことを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載の合成繊維糸条の熱処理装
    置。
JP21832992A 1991-04-30 1992-07-24 合成繊維糸条の熱処理装置 Expired - Lifetime JP3164180B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21832992A JP3164180B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 合成繊維糸条の熱処理装置
US07/964,065 US5404705A (en) 1992-07-24 1992-10-21 Apparatus for heat treating a synthetic yarn during false-twist texturing
EP92118237A EP0579866B1 (en) 1992-07-24 1992-10-24 An apparatus for heat treating a synthetic yarn during false-twist texturing and method for false-twist texturing
DE69226769T DE69226769T2 (de) 1992-07-24 1992-10-24 Vorrichtung zur Wärmebehandlung eines synthetischen Garnes während einer Falschdralltexturierung und Verfahren zum Falschdralltexturieren
TW079102471A01A TW302403B (ja) 1991-04-30 1992-10-24
CN92113342A CN1040348C (zh) 1992-07-24 1992-10-28 合成纤维丝假捻加工中的热处理装置与假捻加工方法
MYPI92001952A MY108208A (en) 1992-07-24 1992-10-28 An apparatus for heat treating a syntheticc yarn during false-twist texturing and method for false-twist texturing
KR1019920020178A KR0131446B1 (ko) 1992-07-24 1992-10-30 합성섬유 사조의 가연가공에 있어서의 열처리 장치 및 가연가공방법
US08/389,642 US5528893A (en) 1992-07-24 1995-02-16 Method for heat treating a synthetic yarn during false-twist texturing and a method for rethreading a yarn
CN97110986A CN1071813C (zh) 1992-07-24 1997-04-29 合成纤维丝假捻加工中的热处理装置
KR1019970041378A KR0148214B1 (ko) 1992-07-24 1997-08-27 합성섬유사조의 가연가공에 있어서의 열처리장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21832992A JP3164180B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 合成繊維糸条の熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0649724A JPH0649724A (ja) 1994-02-22
JP3164180B2 true JP3164180B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=16718151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21832992A Expired - Lifetime JP3164180B2 (ja) 1991-04-30 1992-07-24 合成繊維糸条の熱処理装置

Country Status (7)

Country Link
US (2) US5404705A (ja)
EP (1) EP0579866B1 (ja)
JP (1) JP3164180B2 (ja)
KR (2) KR0131446B1 (ja)
CN (2) CN1040348C (ja)
DE (1) DE69226769T2 (ja)
MY (1) MY108208A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970002558B1 (ko) * 1992-06-06 1997-03-06 바마크 악티엔게젤샤프트 주행사 가열장치
EP0656963B1 (de) * 1992-08-25 1999-07-28 B a r m a g AG Einstellbare heizeinrichtung für einen laufenden faden
JP2571180B2 (ja) * 1992-12-08 1997-01-16 東洋電機株式会社 仮撚り加工用加熱装置
US5605644A (en) * 1993-06-15 1997-02-25 Barmag Ag Yarn heating apparatus
DE59506513D1 (de) * 1994-06-22 1999-09-09 Barmag Barmer Maschf Heizschiene zur Erwärmung eines laufenden synthetischen Fadens
DE59509332D1 (de) * 1994-10-07 2001-07-19 Barmag Barmer Maschf Heizeinrichtung mit auswechselbaren Fadenführern
DE59609899D1 (de) * 1995-06-27 2003-01-09 Barmag Barmer Maschf Heizeinrichtung zum Erwärmen eines laufenden Fadens
JPH09273034A (ja) * 1996-04-08 1997-10-21 Teijin Seiki Co Ltd 合成繊維糸条の熱処理装置
GB9718983D0 (en) * 1997-09-05 1997-11-12 Rieter Scragg Ltd Textile machine arrangement
EP1303656A1 (de) * 2000-07-14 2003-04-23 TEMCO Textilmaschinenkomponenten GmbH Verfahren und vorrichtung zur kontinuierlichen behandlung von synthetischen fäden in einer wärmeaustauschkammer
US6886320B2 (en) * 2001-05-21 2005-05-03 Performance Fibers, Inc. Process and system for producing tire cords
EP1645668A1 (de) * 2004-10-08 2006-04-12 Schärer Schweiter Mettler AG Garnheizer und Verwendung eines Garnheizers
US7406818B2 (en) 2004-11-10 2008-08-05 Columbia Insurance Company Yarn manufacturing apparatus and method
CN109576841A (zh) * 2019-01-15 2019-04-05 绍兴华裕纺机有限公司 上加热箱丝道改变的假捻变形机
JP2022188746A (ja) * 2021-06-09 2022-12-21 Tmtマシナリー株式会社 加工糸の製造方法、及び糸加工機
JP2023162119A (ja) * 2022-04-26 2023-11-08 Tmtマシナリー株式会社 糸加工機

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2081416A (en) * 1935-06-07 1937-05-25 Ferodo Sa Device for preventing ballooning in spinning
US2660856A (en) * 1949-09-29 1953-12-01 North American Rayon Corp Balloon guard
BE567120A (ja) * 1957-04-25
NL252758A (ja) * 1959-06-20
DE1735003C3 (de) * 1966-03-14 1975-11-06 Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5600 Wuppertal Vorrichtung zum Erwärmen von Chemiefäden und fadenartigen Gebilden
GB1275270A (en) * 1968-07-23 1972-05-24 Teijin Ltd Apparatus for heating synthetic filaments
AT310317B (de) * 1970-01-16 1973-09-25 Plansee Metallwerk Durchlaufanlage zum Imprägnieren von Isolierstoffbahnen
US3949544A (en) * 1971-06-17 1976-04-13 Toray Industries, Inc. Process for producing high bulky yarn by false-twisting system
DE2155514B2 (de) * 1971-11-09 1975-08-14 Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5600 Wuppertal Arbeitsverfahren zum Anlegen des Fadens an eine Streck- und Falschdrahtkräuselmaschine
CH580180A5 (ja) * 1975-01-17 1976-09-30 Heberlein & Co Ag
SE7707127L (sv) * 1977-06-20 1978-12-21 Bulten Kanthal Ab Anordning for glodgning av trad-, band- och stangformigt gods
JPS54131059A (en) * 1978-03-29 1979-10-11 Teijin Ltd Heat treating apparatus of yarn
JPS5516936A (en) * 1978-07-20 1980-02-06 Teijin Ltd Yarn heat treating method
DE2933087C2 (de) * 1979-08-16 1986-10-02 Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5630 Remscheid Falschzwirn-Kräuselmaschine
JPS56154528A (en) * 1980-04-23 1981-11-30 Toray Industries False twisting processing apparatus
JPS5766145A (en) * 1980-10-14 1982-04-22 Teijin Ltd Apparatus for heating synthetic fiber yarn
US4534164A (en) * 1982-03-16 1985-08-13 Teijin Limited Textured yarn and method and apparatus for producing the same
US4567721A (en) * 1983-11-01 1986-02-04 Teijin Limited Method for producing textured yarn
EP0332227B1 (en) * 1983-11-01 1992-02-26 TEIJIN SEIKI CO. Ltd. A non-touch type heater for heating a synthetic filament yarn
JPS6142937A (ja) * 1984-08-07 1986-03-01 Fujitsu Ltd 集積回路基板の製造方法
US4685285A (en) * 1986-08-18 1987-08-11 Jenkins Metal Corporation Pneumatically controlled anti-balloon device
GB8629597D0 (en) * 1986-12-11 1987-01-21 Rieter Scragg Ltd Yarn quality monitoring apparatus
JPH0260769A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Hitachi Ltd 重ね文字制御方式
EP0412429B1 (de) * 1989-08-09 1994-11-17 Barmag Ag Heizeinrichtung
EP0430132B1 (de) * 1989-12-01 1994-03-16 Barmag Ag Falschzwirnkräuselmaschine zum Kräuseln von synthetischen Fäden
JP2856260B2 (ja) * 1990-02-10 1999-02-10 帝人製機 株式会社 合成繊維糸条の熱処理装置
US5138829A (en) * 1990-02-10 1992-08-18 Teijin Seiki Co., Ltd. Apparatus for heat treating a synthetic yarn

Also Published As

Publication number Publication date
CN1040348C (zh) 1998-10-21
CN1081724A (zh) 1994-02-09
DE69226769T2 (de) 1999-01-28
KR0148214B1 (ko) 1998-08-01
CN1071813C (zh) 2001-09-26
DE69226769D1 (de) 1998-10-01
US5404705A (en) 1995-04-11
CN1176321A (zh) 1998-03-18
KR0131446B1 (ko) 1998-04-16
EP0579866A1 (en) 1994-01-26
MY108208A (en) 1996-10-30
US5528893A (en) 1996-06-25
EP0579866B1 (en) 1998-08-26
JPH0649724A (ja) 1994-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164180B2 (ja) 合成繊維糸条の熱処理装置
KR950000782B1 (ko) 합성섬유사조의 열처리장치
KR100426837B1 (ko) 멀티필라멘트사의제조방법및장치
EP0607799B1 (en) Apparatus for heating synthetic yarns
JP2856260B2 (ja) 合成繊維糸条の熱処理装置
JP3195289B2 (ja) ポリエステル繊維糸条の熱処理装置およびポリエステル繊維糸条の熱処理方法
JP2006104654A (ja) 糸加熱装置及び糸加熱装置の使用方法
JP2777119B2 (ja) 合成繊維糸条の熱処理装置
US4120141A (en) Process and apparatus for the production of textured polyester yarn
JPH09188925A (ja) 仮撚機の二次ヒータ
JPH03234835A (ja) 合成繊維糸条の熱処理装置
EP4311869A1 (en) Method of manufacturing thick and thin yarn
JP3130640B2 (ja) ポリエステル繊維の製造方法
TW202248482A (zh) 加工絲的製造方法以及絲線加工機
JP2000355840A (ja) 仮撚加工機
JPH11131332A (ja) 繊維機械配置
JPH04153333A (ja) 合成繊維糸条の熱処理方法および装置
TW202342839A (zh) 絲線加工機
TW202342841A (zh) 加熱裝置
TW202248485A (zh) 加熱裝置以及絲線加工機
US3416206A (en) Means for localizing tension in running yarn
JP2000136458A (ja) 合成繊維糸条の熱処理装置
TW302403B (ja)
JP2003113542A (ja) 仮撚加工機
JPH07145525A (ja) ヒーターガイド

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080302

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090302

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 12