JP3164054B2 - 両面発光形蛍光表示管 - Google Patents
両面発光形蛍光表示管Info
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Description
れた外囲器の両面で発光表示が行われる両面発光形蛍光
表示管に関する。
成する対面した基板のそれぞれに発光表示部を設けた両
面発光形蛍光表示管が知られている。両面発光形蛍光表
示管としては、外囲器の一方の基板側から2つの発光表
示部を観察するタイプのものや、それぞれの基板側から
発光表示部を観察するタイプのものが知られている。
管の一例を示す部分拡大側断面図である。図3に示すよ
うに、両面発光形蛍光表示管は、それぞれ透光性をガラ
ス等の板材からなる陽極基板2と前面板3と側面板とを
箱状に組み立てて構成される外囲器1を有している。陽
極基板2の内面には、Al薄膜による配線パターン5が
形成されている。配線パターン5上には、スルホール6
を有する黒色の絶縁層7が形成されている。絶縁層7の
スルホール6上には陽極導体8が形成されており、スル
ホール6に充填された導電材9を介して配線パターン5
と接続されている。陽極導体8上には蛍光体層10が形
成されており、発光表示部としての陽極11を構成して
いる。陽極11の上方には所定間隔をおいて陽極基板側
制御電極としてのメッシュグリッド12が配設されてい
る。
ライプ状の配線パターン13が所定間隔で形成されてい
る。この配線パターン13の一部は透光性の陽極導体1
4に接続されている。陽極導体14上には蛍光体層15
が形成されており、発光表示部としての陽極16を構成
している。陽極16の下方には、所定間隔をおいて前面
板側制御電極としてのメッシュグリッド17が配設され
ている。外囲器1内には、メッシュグリッド12,17
の間にフィラメント状の陰極18が張設されている。
に構成される従来の両面発光形蛍光表示管では、前面板
3の配線パターン13の周りに空間を形成し、前面板3
側から陽極基板1上の陽極11及び前面板3内面の陽極
16の両方の発光表示を観察できるようにしている。こ
のため、前面板3側の配線パターン13が露出する構成
となっており、製造工程中に発生する導電性異物等が上
記配線パターン13間に付着し、配線間をショートさせ
て絶縁不良が発生するという問題があった。具体的に
は、電極を電気溶接する際に発生したスパークの屑が外
囲器1内を移動して配線パターン13間に付着すると、
配線パターン13間がショートして絶縁不良を招いた
り、配線パターン13が破損して断線するといった問題
が発生し易くなる。
されたものであり、製造工程中の導電性異物等による配
線パターンの絶縁不良や断線を低減させ、陽極の無効電
流を減少させて蛍光体の発光効率を向上させることがで
きる両面発光形蛍光表示管を提供することを目的として
いる。
め、請求項1の発明は、互いに対面する陽極基板と前面
板の間に枠状の側面板を封着した外囲器を有し、前記陽
極基板の内面には、配線パターンと、該配線パターンを
覆う黒色の絶縁層と、該絶縁層上に設けられて前記配線
パターンにスルーホール接続される陽極導体と、該陽極
導体上に設けられる蛍光体層とからなる陽極と、該陽極
から所定間隔離れて設けられる制御電極とを有し、前記
前面板の内面には、配線パターンと、該配線パターンに
接続された透光性の陽極導体と、該陽極導体上に設けら
れる蛍光体層とからなる陽極と、該陽極から所定間隔離
れて設けられる制御電極とを有し、前記制御電極間に陰
極が設けられる両面発光形蛍光表示管において、前記前
面板における前記陽極が形成された部分以外の前記配線
パターンの露出部分を、透光性及び絶縁性を有するSi
O2 薄膜で被覆したことを特徴としている。
光表示管の一実施の形態を示す図である。なお、図3に
示す従来の両面発光形蛍光表示管と同一の構成要素には
同一番号を付して説明する。
光形蛍光表示管は、ガラス等の絶縁性の板材からなる箱
状の外囲器1を有している。外囲器1は、陽極基板2と
透光性を有する前面板3とを所定間隔をおいて対向配置
し、その外周部分に枠状の側面板が固着されて組み立て
られており、内部が真空状態に保持されている。
は、Al薄膜による配線パターン5が形成されている。
配線パターン5上には、スルホール6を有する黒色の絶
縁層7が形成されている。絶縁層7のスルホール6上に
は陽極導体8が形成されている。陽極導体8は、スルホ
ール6に充填された導電材9を介して配線パターン5と
接続されている。陽極導体8上には蛍光体層10が形成
されており、発光表示部としての陽極11を構成してい
る。陽極11の上方には所定間隔をおいて陽極基板側制
御電極としてのメッシュグリッド12が配設されてい
る。
Al薄膜による配線パターン13が所定間隔おきに形成
されている。配線パターン13の一部は透光性の陽極導
体14に接続されている。陽極導体14は、例えばAl
薄膜によるストライプ状のパターンの間隙部より発光を
放射するように構成されている。陽極導体14上には蛍
光体層15が形成されており、発光表示部としての陽極
16を構成している。陽極16の下方には、所定間隔を
おいて前面板側制御電極としてのメッシュグリッド17
が配設されている。外囲器1内には、メッシュグリッド
12,17の間にフィラメント状の陰極18が張設され
ている。
の配線パターン13は、透光性を有する絶縁膜19によ
って覆われている。この絶縁膜19としては、容易にパ
ターンニング出来るように、有機SiO2 と溶剤(例え
ばブチルカルビートルとアセテート等)を混合したペー
スト状材料が用いられる。そして、上記ペースト状材料
をスクリーン印刷法(以下、印刷法という)で配線パタ
ーン13上に形成した後に焼成するゾル−ゲル法によ
り、(SiO2 )n の絶縁膜19が配線パターン13上
に被覆形成される。
覆形成することも可能であるが、一つずつ真空系に入れ
て行うのは効率が悪く、コストもかかる。そこで、本実
施の形態では、印刷法により絶縁膜(SiO2 膜)19
を形成している。得られる絶縁膜19の膜厚は、薄過ぎ
ると配線パターン13を覆いにくく、厚過ぎると膜質が
劣化して前面板3との密着性が悪くなるため、約0.1
〜0.5μmに形成される。この値は、蒸着により形成
した場合よりも厚くはなるが、光吸収が少なく、表示に
対する悪影響もない。
管の製造方法について説明する。 (1)陽極基板の製造工程 ガラス製の陽極基板2上に、フォトリソの手法によりA
l薄膜で配線パターン5と不図示の基板側端子を形成す
る。次に、配線パターン5上に、スルホール6を有する
黒色の絶縁層7を印刷法で形成する。この絶縁層7は、
発光表示のコントラストを向上させるための黒色の背景
となる。また、絶縁層7の形成とともに陽極基板2の周
囲に封着材を印刷する。これらを焼成して下地に固着さ
せる。
からなる所定パターンの陽極導体8を印刷法で形成し、
スルホール6を介して配線パターン5と接続する。この
陽極導体8も焼成して下地に固着させる。そして、印刷
法によって陽極導体8上に蛍光体層10を形成し、これ
を焼成・固着させて陽極11を構成する。
メッシュグリッド12を配設する。メッシュグリッド1
2は、陽極基板2上に設けたグリッド用の配線に導電性
接着材で接続する。この導電性接着材を印刷法で形成す
るときに、不図示の基板側端子にも導電性接着材を印刷
する。
線パターン13と、不図示の前面板側端子と、透光性を
有する陽極導体14を形成する。これらはフォトリソの
手法によりAl薄膜で形成する。例えば配線パターン1
3を約30μm幅とし、陽極導体14はストライプ状又
はメッシュ状に形成して透光性をもたせる。
成し、これを焼成・固着させて陽極16を構成する。蛍
光体の被着には印刷法や電着法を採用することができ
る。続いて、配線パターン13の露出部分、すなわち、
陽極16が形成された以外の配線パターン13上に、上
述した有機SiO2 と溶剤を混合したペースト状材料を
印刷法で形成し、これを焼成・固着させる。これによ
り、配線パターン13の露出部分が絶縁膜19によって
被覆される。次に、陽極16の下方に所定間隔をおいて
メッシュグリッド17を配設する。メッシュグリッド1
7は、前面板3上に設けたグリッド用の配線に導電性接
着材で接続する。このメッシュグリッド用の導電性接着
材を印刷法で形成する際、不図示の前面板側端子上にも
導電性接着材を被着させる。
を有するスペーサフレームにおけるカソード支持体間に
フィラメント状の陰極18を所定の張力を与えた状態で
溶接固定する。
そして、図示しないが、外部端子の角部を基板側端子上
に当接させる。なお、不図示の基板側端子には予め融着
端子ペーストや中付けペーストを塗布しておく。
ガラス板を枠状に接着成形した枠状の側面板を載置す
る。そして、側面板の上に前面板3を位置合わせして載
置する。この位置合わせされた陽極基板2と側面板と前
面板3を、適当な治具を用いて上下から押圧しながらC
O2 ガス雰囲気中で約450℃に加熱すると、各基板が
互いに封着して外囲器1が組み立てられる。その後、外
囲器1の内部が所定の真空状態になるまで排気処理を行
う。そして、各陽極11,16の蛍光体を試験的に所定
時間発光駆動するエージング処理を行う。これにより、
両面発光形蛍光表示管が完成する。
形蛍光表示管では、前面板3側の配線パターン13の露
出部分が透光性を有する絶縁膜19、具体的にはSiO
2 膜で被覆された構成なので、従来問題とされていた製
造工程中の導電性異物等による絶縁不良を低減すること
ができる。
3に示す従来の配線パターンが露出した構成では、0.
61%の絶縁不良率を示すのに対し、本実施の形態の配
線パターン13の露出部分を絶縁膜19で被覆した構成
では、絶縁不良率が0%となった。
下記表1に示すように、配線パターンの露出部分にSi
O2 膜を形成していないときのアノード電流及び発光効
率をそれぞれ100%とすると、本実施の形態の配線パ
ターンの露出部分をSiO2膜(絶縁膜)で被覆した構
成では、陰極から放出された電子が配線パターンに射突
するのを防ぐことができ、陽極の無効電流が50%程度
に減少し、蛍光体の発光効率も向上した。
線パターンが絶縁膜(SiO2 膜)で覆われていない素
ガラスと比較しても数%向上した。
する基板(陽極基板2と前面板3)の両方に発光表示部
が形成された蛍光表示管を例にとって説明したが、上記
構成を一般の蛍光表示管(VFD)やその他の表示素子
に適用することもできる。
よれば、前面板側の陽極が形成された以外の配線パター
ンを透光性及び絶縁性を有するSiO2 薄膜で被覆した
構成なので、従来問題とされていた製造工程中の導電性
異物等による絶縁不良を低減することができる。しか
も、陰極から放出された電子が配線パターンに射突する
のを防げ、陽極の無効電流が減少し、蛍光体の発光効率
も向上させることができる。
形態を示す部分拡大側断面図
面発光形蛍光表示管の基板と、配線パターンを絶縁膜で
覆わない従来の基板との透過率の比較を示す図
拡大側断面図
線パターン、6…スルホール、7…黒色の絶縁層、8,
14…陽極導体、10,15…蛍光体層、11,16…
陽極、12,17…メッシュグリッド(制御電極)、1
8…陰極、19…絶縁膜。
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに対面する陽極基板と前面板の間に
枠状の側面板を封着した外囲器を有し、前記陽極基板の
内面には、配線パターンと、該配線パターンを覆う黒色
の絶縁層と、該絶縁層上に設けられて前記配線パターン
にスルーホール接続される陽極導体と、該陽極導体上に
設けられる蛍光体層とからなる陽極と、該陽極から所定
間隔離れて設けられる制御電極とを有し、前記前面板の
内面には、配線パターンと、該配線パターンに接続され
た透光性の陽極導体と、該陽極導体上に設けられる蛍光
体層とからなる陽極と、該陽極から所定間隔離れて設け
られる制御電極とを有し、前記制御電極間に陰極が設け
られる両面発光形蛍光表示管において、 前記前面板における前記陽極が形成された部分以外の前
記配線パターンの露出部分を、透光性及び絶縁性を有す
るSiO 2 薄膜で被覆したことを特徴とする両面発光形
蛍光表示管。
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