JP4366054B2 - マトリクス配線の製造方法、及び、電子源、画像形成装置の製造方法 - Google Patents

マトリクス配線の製造方法、及び、電子源、画像形成装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性ペーストを用いた、部材パターン、配線、回路基板、電子源、画像形成装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置等の電子源として応用される電子放出素子としては、熱電子源と冷陰極電子源の2種類が知られており、冷陰極電子源には電界放出型素子(FE型素子)、金属/絶縁層/金属型素子(MIM素子)、表面伝導型電子放出素子等がある。
【0003】
図12に上記表面伝導型電子放出素子の構成を示す。図12(a)は表面伝導型電子放出素子の平面模式図、図12(b)は図12(a)におけるB−B’の断面模式図である。同図において、11は絶縁性基板、7は電子放出用導電性膜、2,3は電極、8は電子放出部である。
【0004】
図13は、図12に示したような表面伝導型電子放出素子等の電子放出素子を用いた画像形成装置としての画像表示装置の一例を示す概略構成図である。同図において、81は基板、82は外枠、86は画像形成部材84が配置されたフェースプレートである。外枠82、基板81、フェースプレート86の各接続部を不図示の低融点ガラスフリット等の接着剤により封着し、画像表示装置内部を真空に維持するための外囲器(気密容器)88が構成されている。
【0005】
基板81には、基板11が固定されている。この基板11上には電子放出素子74がn×m個配列形成されている(n,mは2以上の正の整数であり、目的とする表示画素数に応じて適宜設定される)。
【0006】
また、各電子放出素子74は、配線4,6に接続されている。図13における配線は、m本の行方向配線4とn本の列方向配線6からなる(「マトリクス配線」とも呼ぶ)。なお、行方向配線4と列方向配線6との交差部には不図示の絶縁層が配置され、行方向配線4と列方向配線6とが絶縁されている。
【0007】
上記画像表示装置を形成するには、行方向配線4及び列方向配線6を多数配列形成する必要がある。
【0008】
行方向配線4及び列方向配線6を多数配列形成する方法として、比較的安価で、真空装置等必要なく、大面積に対応し得る印刷技術を用いて配線を形成することが特開平8−34110号公報等に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような画像表示装置等の画像形成装置をより高精細なものとするためには、各電子放出素子を駆動するため各電子放出素子に給電を行う配線をより高精度に形成する必要がある。
【0010】
そのため、上記配線を形成するにあたり、感光性ペーストを用いる方法が考えられる。感光性ペーストを用いた配線の形成に関しては特開2000−251682号公報に開示されている。
【0011】
本発明の目的とするところは、エッジカールを低減し得る配線などの部材パターンの製造方法、また、かかる配線の製造方法を応用した回路基板、電子源、及び画像形成装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基板上に、パターニングされた下層配線と、該下層配線と交差して配置される上層配線と、該下層配線と該上層配線とが交差する部分毎に、両者間を絶縁する絶縁層とを備えるマトリクス配線の製造方法であって、
基板上に、感光性材料と導電性材料とを含有する、第一の感光性ペーストを付与する工程と、
該第一の感光性ペーストを露光し、現像して、前記下層配線の前駆体パターンを形成する工程と、
前記下層配線の前駆体パターン上から基板上に渡って、感光性材料と絶縁性材料とを含有する、第二の感光性ペーストを付与する工程と、
前記第二の感光性ペーストを露光し、現像して、前記下層配線の前駆体パターン上から前記基板上に渡って前記絶縁層の前駆体パターンを形成する工程と、
前記下層配線の前駆体パターン及び前記絶縁層の前駆体パターンを焼成する工程と、
を有することを特徴とするマトリクス配線の製造方法である。
【0015】
上記本発明のマトリクス配線の製造方法は、さらなる特徴として、「前記第一の感光性ペーストの付与と露光は、少なくとも二回以上繰り返され、前記第二の感光性ペーストの付与と露光も、少なくとも二回以上繰り返されること」、「少なくとも二回以上繰り返される、前記第一の感光性ペーストの付与と露光は、各露光のパターンを同一パターンとすること」、「少なくとも二回以上繰り返される、前記第一の感光性ペーストの付与と露光は、各露光のパターンを異なるパターンとすること」、「少なくとも二回以上繰り返される、前記第二の感光性ペーストの付与と露光は、各露光のパターンを同一パターンとすること」、「少なくとも二回以上繰り返される、前記第二の感光性ペーストの付与と露光は、各露光のパターンを異なるパターンとすること」、「前記導電性材料は主成分が金属であり、前記絶縁性材料は主成分がガラスであること」、「前記導電性材料は、導電性の粒子からなること」、を含む。
【0017】
また、本発明は、マトリクス配線と、該マトリクス配線に給電されて駆動する電子放出素子と、を備えた電子源の製造方法であって、上記本発明の製造方法によって前記マトリクス配線を製造することを特徴とする電子源の製造方法である。
【0018】
また、本発明は、電子源と、該電子源から放出された電子によって画像を形成する画像形成部材と、を備えた画像形成装置の製造方法であって、上記本発明の電子源の製造方法によって前記電子源を製造することを特徴とする画像形成装置の製造方法である。
【0019】
例えば、対角数十cmにもなる大面積の画像形成装置を作成する場合には、画像形成装置内部に用いる配線を、より低抵抗なものとすることが必要である。そのためには、配線の膜厚を厚く形成することが重要となる。
【0020】
しかしながら、単に、膜厚の厚い配線を高精度に形成する目的で、感光性ペーストを用いた場合には、以下のような課題があった。
【0021】
一般に、感光性ペーストを用いた場合における配線の作成工程は、感光性ペーストの成膜→(乾燥)→露光→現像→焼成の順番で行なわれる。
【0022】
しかし、膜厚を厚く形成するために、図14に示すように、(a)一度に感光性ペーストを厚く成膜し、(乾燥)、(b)露光、(c)現像、(c)焼成工程を順次実施して作成した場合には、次のようなことが起こる。尚、図14中、11は基板、12は感光性ペースト、13はマスク、14は露光光、15は潜像、19は現像像としての現像パターン、21は完成した配線パターンである。
【0023】
即ち、焼成後の配線パターン21のエッジ部の反り等のカール(以下、エッジカールと称する)が増大し、次工程で絶縁層をさらに積層形成する際に、エッジカール部の下側の配線パターン21両脇空間が絶縁材料で充分に埋まらず、空間を残した状態となる。
【0024】
これは、焼成工程(d)により溶媒等が蒸発することに起因した体積収縮や、感光性ペーストの厚みが厚いことによる露光時の露光量不足等によるためと考えられている。
【0025】
一方、露光量が不足しているからと言って、露光量を上げると、所謂オーバー露光となり、配線パターン21のエッジ部のシャープさが失われてしまったり、所望の幅よりも広くパターニングされてしまう場合があった。
【0026】
また、配線の中でも、図13の画像表示装置に用いられるようなマトリクス配線(行方向配線と列方向配線)を形成する際には、行方向配線と列方向配線とを絶縁するために、下側に位置する下層配線を形成した後に絶縁層を形成し、その後に上層配線を積層しなくてはならない。
【0027】
そのため、下側の下層配線として上記エッジカール部を持つ配線を用いた場合には、エッジカールを持つ下層配線上に絶縁層を形成することになる。
【0028】
この時、絶縁層を印刷法で形成する際には、印刷法に必須な焼成工程により、エッジカール部の下側の下層配線両脇空間が絶縁層に泡を内包させる要因となる。
【0029】
その結果、絶縁層内の泡によって行方向配線と列方向配線との絶縁性が悪くなり、最悪の場合、行方向配線と列方向配線がショートするという問題が生じる場合があった。
【0030】
さらに、該下層配線を画像形成装置の引出し配線として真空気密性を必要とする装置内部と装置外部を電気的に結ぶ気密シール部分に使用した場合、該エッジカール部の下側の下層配線両脇空間によって、気密性を保つことができない装置となる。
【0031】
問題となるエッジカールは、感光性ペーストの焼成後の膜厚が5μmを超えると顕著に観測され、また、膜厚が厚くなるほどエッジカールの量が大きくなっていた。
【0032】
例えば、焼成後の図14(d)におけるA部の膜厚が10μmの場合では、図14(d)におけるB部の膜厚であるエッジカールが18〜21μm起きている。
【0033】
なお、A部の膜厚は、焼成後の配線パターン21端部のエッジカール部分を除いた部分の基板表面からの高さを示す。B部の膜厚は、配線パターン21端部のエッジカール部分の高さを示す。
【0034】
このため、エッジカール量(B/A)としては約2倍もある。ここで、エッジカール量とは、図14(d)における、AとBの比であり、この場合エッジカール量約2倍とは、B/A=(18/10)〜(21/10)≒2ということである。
【0035】
絶縁層の膜厚にもよるが、エッジカール量が、絶縁層の実質一層分の膜厚に匹敵する場合もあり、そのような場合には、実質的に絶縁層一層分の膜厚がエッジカール分でキャンセルされる。
【0036】
そのため、所望の絶縁性能を得ようとすると、エッジカールを考慮して余分に絶縁層を厚く形成する必要が生じてしまう。さらには、絶縁層を形成した後に上側の上層配線を形成する際、絶縁層を厚く形成した結果、余分な段差が生じ、上側の上層配線の断線を生じる場合があった。
【0037】
本発明の部材パターンの製造方法によれば、第一の部材と、第一の部材上から基板上に渡って配置された第二の部材との間に、空間が形成されるのを極力防ぐことが可能であり、よって、両部材の基板からの剥離を防ぐことが可能である。また、上記空間の形成を極力防げることは、前記部材が気密容器のシール部分に存在したとしても当該気密容器は良好なシール性能を確保することができる。
【0038】
本発明の配線の製造方法によれば、導電層パターン(現像パターン)と、少なくとも該導電層パターン上の一部に形成された絶縁層パターン(現像パターン)とを、一括して焼成することにより、絶縁層パターンによって覆われている導電層の焼成における収縮挙動が、絶縁層が無い場合と異なり、導電層の高さ(厚さ)方向の収縮が支配的になることによって、絶縁層を形成した部分においてエッジカールの少ない導電層を有する配線を実現することができる。
【0039】
そして、本発明の製造方法で形成した配線を用いた回路基板及び電子源では、絶縁層への泡の内包要因がなくなるため、結果として絶縁性能が向上して性能を満足する様々な用途に使える回路基板及び電子源を形成することができる。
【0040】
さらにまた、本発明の製造方法で形成した配線を用いた画像形成装置では、エッジカールがほとんどないために、エッジカールの高さ分、余分に絶縁層を積層する必要がなく、絶縁層の膜厚を低く押さえることができることや、配線の両脇空間がなくなるために、気密性シール部分での気密を保つことができることなど、結果として画像形成装置の性能が向上して性能を満足する様々な用途に使える画像形成装置を形成することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に具体的な実施例に基づいて、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0042】
なお、以下で用いられる用語の内、従来技術で説明したものはそのままの意義で用いている。
【0043】
【実施例】
(実施例1)
図1は本実施例に係る配線の製造工程を示す模式図である。図1(a)は導電性感光性ペーストの成膜後の状態図、図1(b)は露光時の状態図、図1(c)は現像後の状態図、図1(d)は絶縁性感光性ペーストの成膜後の状態図、図1(e)は露光時の状態図、図1(f)は現像後の状態図、図1(g)は焼成後の状態図である。
【0044】
図1において、11は基板、12及び32は感光性ペーストを塗付することで形成した膜である層、13及び33は層12及び32の所望の領域にのみ光を照射させるためのマスク、14及び17は露光光、15及び35は露光により形成された潜像、19は現像像としての導電層パターン、39は現像像としての絶縁層パターン、20は完成された配線パターン、40は完成された絶縁パターンである。
【0045】
以下に、本実施例における配線の製造方法を述べる。
【0046】
図1(a)において、基板11はソーダ石灰ガラスを使用し、この基板11上に、感光性材料と導電性材料とを含有する感光性ペーストを用いて層12を形成した。
【0047】
感光性ペーストは、導電性材料として銀を主成分とするもので、銀粒子6〜8割程度含有するほか、感光性材料として感光性を有する有機成分、ガラスフリットおよび溶媒成分を2〜4割程度含有するものを使用した。この導電性材料を有する感光性ペーストをスクリーン印刷により基板11上に成膜した。
【0048】
版は#150〜400あたりの粗さのものを所望の最終膜厚から使い分けるが、この場合は層12の乾燥後の膜厚を7μm強にするため、#400の粗さの版を用い成膜した。
【0049】
その後、感光性ペーストを乾燥させる目的で、80〜150℃程度の乾燥を実施した。層12の乾燥後の膜厚は、8μm程度であった。
【0050】
次に、図1(b)において、所望の配線パターンの開口部を有するマスク13を配置し、感光性ペーストが乾燥した層12を露光した。
【0051】
この際、同図のように露光光14がマスク13の開口部を通過して、感光性ペースト層12を露光する。15は感光性ペーストの露光された部分である潜像を示している。
【0052】
次に、図1(c)において、高さ8μm程度の感光性ペーストの層12に対して現像工程を実施した。現像は、使用する感光性ペーストによって異なるが、弱アルカリ性の溶液にて現像した後、純水のリンスにより現像を止め、ブローで乾燥を実施することにより、同図のような導電層パターン19を形成した。
【0053】
次に、図1(d)において、1回目の成膜と同様の方法で、感光性材料と絶縁性材料とを含有する感光性ペーストを用いて層32を形成した。感光性ペーストは、絶縁性材料としてガラスを主成分とするもので、ガラス系材料及び金属酸化物4〜8割程度含有するほか、感光性材料として感光性を有する有機成分、バインダーおよび溶媒成分、その他添加剤を2〜6割程度含有するものを使用した。この絶縁性材料を有する感光性ペーストをスクリーン印刷により成膜した。
【0054】
版は#150〜400あたりの粗さのものを所望の最終膜厚から使い分けるが、この場合は層32の乾燥後の膜厚を12μm強にするため、#200の粗さの版を用い成膜した。
【0055】
その後、感光性ペーストを乾燥させる目的で、80〜150℃程度の乾燥を実施した。層32の乾燥後の膜厚は、13μm程度であった。
【0056】
次に、図1(e)において、所望の絶縁パターンの開口部を有するマスク33を配置し、感光性ペーストが乾燥した層32を露光した。該マスク33は下層の導電層パターン19を所望の部分に対して覆いかぶせるような形状になっている。
【0057】
この際、同図のように露光光17がマスク33の開口部を通過して、感光性ペースト層32を露光する。35は感光性ペーストの露光された部分である潜像を示している。
【0058】
次に、図1(f)において、高さ13μm程度の感光性ペーストの層32に対して現像工程を実施した。現像は、使用する感光性ペーストによって異なるが、弱アルカリ性の溶液にて現像した後、純水のリンスにより現像を止め、ブローで乾燥を実施することにより、同図のような絶縁層パターン39を形成した。
【0059】
さらに前記工程で実施した導電層パターン19及び絶縁層パターン39を、図1(g)のように、焼成することにより、所望の配線パターン20と絶縁パターン40を形成し、これらを総称して目的とする配線が完成した。このときの焼成は、500℃近傍で実施した。焼成後の配線パターン20の膜厚は5μm程度、絶縁パターン40の膜厚は9μm程度であった。
【0060】
この場合、上層に絶縁層が形成されている図1(g)のような部分の配線パターン20の断面における膜厚は中央部及び端部共に5μm程度であり、エッジカール量は、1倍程度でエッジカールの無い配線パターン20を形成することができた。
【0061】
このように、下層に導電性ペーストを使用し現像工程まで実施し、上層に絶縁性ペーストを使用し現像工程まで実施した状態にて、一括して焼成工程以降を進めることにより、配線パターン20のエッジカールをほぼ0にすることができた。このため、配線両脇空間(配線の幅方向下部の基板側空間)を無くすことが出来た。
【0062】
このように配線パターン20のエッジカールをほぼ0にしたため、マトリクス配線に本実施例の製造方法を適用した場合、絶縁層内に泡の発生がなくなった。
【0063】
また、その上にさらに上層配線を形成しても、絶縁層の絶縁性が良好であり、ショートとなる欠陥は非常に少なくなった。
【0064】
また、エッジカールが少ないために、後工程で積層する絶縁層の膜厚を増やすことなく十分な絶縁性をもつ絶縁層が形成できた。
【0065】
また、絶縁層上に上層配線を形成する際にも、エッジカールが無いために、絶縁層の膜厚を少なくすることが出来、上層配線の段切れなどが生じることもなかった。
【0066】
また、本実施例で製造した配線を画像形成装置の引き出し配線として装置内部と装置外部を遮断する気密シール部分に使用した場合にも、配線両脇空間が無いため気密性を保つことが可能になった。
【0067】
(実施例2)
図2は本実施例に係る配線の製造工程を示す模式図である。図2(a)は導電性感光性ペーストの成膜後の状態図、図2(b)は露光後の状態図、図2(c)は導電性感光性ペーストの成膜後の状態図、図2(d)は露光後の状態図、図2(e)は現像後の状態図、図2(f)は絶縁性感光性ペーストの成膜後の状態図、図2(g)は露光後の状態図、図2(h)は絶縁性感光性ペーストの成膜後の状態図、図2(i)は露光後の状態図、図2(j)は現像後の状態図、図2(k)は焼成後の状態図である。
【0068】
図2において、11は基板、12及び16及び32及び36は感光性ペーストを塗付することで形成した膜である層、15及び18及び35及び38は露光により形成された潜像、19は現像像としての導電層パターン、39は現像像としての絶縁層パターン、20は完成された配線パターン、40は完成された絶縁パターンである。
【0069】
以下に、本実施例における配線の製造方法を述べる。
【0070】
図2(a)において、基板11はソーダ石灰ガラスを使用し、この基板11上に、感光性材料と導電性材料とを含有する感光性ペーストを用いて層12を形成した。
【0071】
感光性ペーストは、導電性材料として銀を主成分とするもので、銀粒子6〜8割程度含有するほか、感光性材料として感光性を有する有機成分、ガラスフリットおよび溶媒成分を2〜4割程度含有するものを使用した。この導電性材料を有する感光性ペーストをスクリーン印刷により基板11上に成膜した。
【0072】
版は#150〜400あたりの粗さのものを所望の最終膜厚から使い分けるが、この場合は層12の乾燥後の膜厚を7μm強にするため、#400の粗さの版を用い成膜した。
【0073】
その後、感光性ペーストを乾燥させる目的で、80〜150℃程度の乾燥を実施した。層12の乾燥後の膜厚は、8μm程度であった。
【0074】
次に、図2(b)において、所望の配線パターンの開口部を有する不図示のマスクを配置し、感光性ペーストが乾燥した層12を露光した。この際、露光光がマスクの開口部を通過して感光性ペースト層12を露光する。15は感光性ペーストの露光された部分である潜像を示している。
【0075】
次に、図2(c)において、高さ8μm程度の感光性ペーストの層12に対して、さらに感光性ペーストの成膜工程を実施した。感光性ペーストは、層12と同様の感光性材料と導電性材料とを含有する感光性ペーストを用い、スクリーン印刷により成膜して層16を形成した。版は#150〜400あたりの粗さのものを所望の最終膜厚から使い分けるが、この場合は層12と同様に乾燥後の膜厚を7μm程度にするため、#400の粗さの版を用い成膜した。
【0076】
その後、感光性ペーストを乾燥させる目的で、80〜150℃程度の乾燥を実施した。層16の乾燥後の膜厚は、7μm程度、トータルの膜厚は基板面から15μm程度であった。
【0077】
次に、図2(d)において、図2(b)と同様の不図示のマスクを配置し、感光性ペーストが乾燥した層16を露光した。この際、露光光がマスクの開口部を通過して感光性ペースト層16を露光する。18は感光性ペーストの露光された部分である潜像を示している。
【0078】
次に、図2(e)において、高さ15μm程度の感光性ペーストの層12と16に対して現像工程を実施した。現像は、使用する感光性ペーストによって異なるが、弱アルカリ性の溶液にて現像した後、純水のリンスにより現像を止め、ブローで乾燥を実施することにより、同図のような導電層パターン19を形成した。
【0079】
次に、図2(f)において、1回目の成膜と同様の方法で、感光性材料と絶縁性材料とを含有する感光性ペーストを用いて層32を形成した。感光性ペーストは、絶縁性材料としてガラスを主成分とするもので、ガラス系材料及び金属酸化物4〜8割程度含有するほか、感光性材料として感光性を有する有機成分、バインダーおよび溶媒成分、その他添加剤を2〜6割程度含有するものを使用した。この絶縁性材料を有する感光性ペーストをスクリーン印刷により成膜した。
【0080】
版は#150〜400あたりの粗さのものを所望の最終膜厚から使い分けるが、この場合は層32の乾燥後の膜厚を12μm強にするため、#200の粗さの版を用い成膜した。
【0081】
その後、感光性ペーストを乾燥させる目的で、80〜150℃程度の乾燥を実施した。層32の乾燥後の膜厚は、13μm程度であった。
【0082】
次に、図2(g)において、所望の絶縁パターンの開口部を有する不図示のマスクを配置し感光性ペーストが乾燥した層32を露光した。該マスクは下層の現像パターンを所望の部分に対して覆いかぶせるような形状になっている。
【0083】
この際、露光光がマスクの開口部を通過して、感光性ペースト層32を露光する。35は感光性ペーストの露光された部分である潜像を示している。
【0084】
次に、図2(h)において、高さ13μm程度の感光性ペーストの層32に対して、さらに感光性ペーストの成膜工程を実施した。感光性ペーストは、層32と同様の感光性材料と絶縁性材料とを含有する感光性ペーストを用い、スクリーン印刷により成膜して層36を形成した。版は#150〜400あたりの粗さのものを所望の最終膜厚から使い分けるが、この場合は層32と同様に乾燥後の膜厚を12μm程度にするため、#200の粗さの版を用い成膜した。
【0085】
その後、感光性ペーストを乾燥させる目的で、80〜150℃程度の乾燥を実施した。層36の乾燥後の膜厚は、12μm程度、トータルの膜厚は基板面から25μm程度であった。
【0086】
次に、図2(i)において、図2(g)と同様の不図示のマスクを配置し、感光性ペーストが乾燥した層36を露光した。この際、露光光がマスクの開口部を通過して感光性ペースト層36を露光する。38は感光性ペーストの露光された部分である潜像を示している。
【0087】
次に、図2(j)において、高さ25μm程度の感光性ペーストの層32と36に対して現像工程を実施した。現像は、使用する感光性ペーストによって異なるが、弱アルカリ性の溶液にて現像した後、純水のリンスにより現像を止め、ブローで乾燥を実施することにより、同図のような絶縁層パターン39を形成した。
【0088】
さらに前記工程で実施した導電層パターン19及び絶縁層39を、図2(k)のように、一括して焼成することにより、所望の配線パターン20と絶縁パターン40を形成しこれらを総称して目的とする配線が完成した。このときの焼成は、500℃近傍で実施した。焼成後の配線パターン20の膜厚は8μm程度、絶縁パターン40の膜厚は16μm程度であった。
【0089】
この場合、上層に絶縁層が形成されている図2(k)のような部分の配線パターン20の断面における膜厚は中央部及び端部共に8μm程度であり、エッジカール量は、1倍程度でエッジカールの無い配線パターン20を形成することができた。
【0090】
このように、下層に導電性ペーストを使用し、成膜工程と露光工程を複数回実施したのち現像工程まで実施し、上層に絶縁性ペーストを使用し成膜工程と露光工程を複数回実施したのち現像工程まで実施した状態にて、一括して焼成工程以降を進めることにより、配線パターン20のエッジカールをほぼ0にすることができた。このため、配線両脇空間(配線の幅方向下部の基板側空間)を無くすことが出来た。
【0091】
このように配線パターン20のエッジカールをほぼ0にしたため、マトリクス配線に本実施例の製造方法を適用した場合、絶縁層内に泡の発生がなくなった。
【0092】
また、その上にさらに上層配線を形成しても、絶縁層の絶縁性が良好であり、ショートとなる欠陥は非常に少なくなった。
【0093】
また、エッジカールが少ないために、後工程で積層する絶縁層の膜厚を増やすことなく十分な絶縁性をもつ絶縁層が形成できた。
【0094】
また、絶縁層上に上層配線を形成する際にも、エッジカールが無いために、絶縁層の膜厚を少なくすることが出来、上層配線の段切れなどが生じることもなかった。
【0095】
また、本実施例で製造した配線を画像形成装置の引き出し配線として装置内部と装置外部を遮断する気密シール部分に使用した場合にも、配線両脇空間が無いため気密性を保つことが可能になった。
【0096】
さらにまた、導電性ペーストを複数層積層するために、導電層の膜厚を上げ配線抵抗を少なくすることも可能であった。
【0097】
(実施例3)
図3は本実施例に係る配線の製造工程を示す模式図である。図3(a)は導電性感光性ペーストの成膜後の状態図、図3(b)は露光後の状態図、図3(c)は導電性感光性ペーストの成膜後の状態図、図3(d)は露光後の状態図、図3(e)は現像後の状態図、図3(f)は絶縁性感光性ペーストの成膜後の状態図、図3(g)は露光後の状態図、図3(h)は絶縁性感光性ペーストの成膜後の状態図、図3(i)は露光後の状態図、図3(j)は現像後の状態図、図3(k)は焼成後の状態図である。
【0098】
図3において、11は基板、12及び16及び32及び36は感光性ペーストを塗付することで形成した膜である層、15及び18及び35及び38は露光により形成された潜像、19は現像像としての導電層パターン、39は現像像としての絶縁層パターン、20は完成された配線パターン、40は完成された絶縁パターンである。
【0099】
本実施例においては、図3(b)と図3(d)において使用する不図示のマスクが異なり、また、図3(g)と図3(i)において使用する不図示のマスクが異なる。具体的には、開口幅が図3(b)と図3(d)にて使用するマスクで異なり図3(d)のマスクの方が狭いものを用い、また、開口幅が図3(g)と図3(i)にて使用するマスクで異なり図3(i)のマスクの方が狭いものを用いた以外、実施例2の方法と同様に製作し、最終的に、導電性の感光性ペーストでは図3(e)のように上下で線幅の異なる導電層パターン19を作製し、また、絶縁性の感光性ペーストでは図3(j)のように上下でパターン幅の異なる絶縁層パターン39を作製した。
【0100】
さらに、図3(k)のように、導電層パターン19と絶縁層パターン39とを一括して焼成することにより、所望の配線パターン20と所望の絶縁パターン40を形成しこれらを総称して目的とする配線が完成した。このときの焼成は、500℃近傍で実施した。焼成後の配線パターン20の膜厚は8μm程度、絶縁パターンの膜厚は16μm程度であった。
【0101】
この場合、上層に絶縁層が形成されている図3(k)のような部分の配線パターン20の断面における膜厚は中央部及び端部共に8μm程度であり、エッジカール量は、1倍程度でエッジカールの無い配線パターン20を形成することができた。
【0102】
このように、下層に導電性ペーストを使用し、成膜工程と露光工程を複数回実施したのち現像工程まで実施し、上層に絶縁性ペーストを使用し成膜工程と露光工程を複数回実施したのち現像工程まで実施した状態にて、一括して焼成工程以降を進めることにより、配線パターン20のエッジカールをほぼ0にすることができた。このため、配線両脇空間(配線の幅方向下部の基板側空間)を無くすことが出来た。
【0103】
このように配線パターン20のエッジカールをほぼ0にしたため、マトリクス配線に本実施例の製造方法を適用した場合、絶縁層内に泡の発生がなくなった。
【0104】
また、その上にさらに上層配線を形成しても、絶縁層の絶縁性が良好であり、ショートとなる欠陥は非常に少なくなった。
【0105】
また、エッジカールが少ないために、後工程で積層する絶縁層の膜厚を増やすことなく十分な絶縁性をもつ絶縁層が形成できた。
【0106】
また、導電性ペーストを複数層積層するために、導電層の膜厚を上げ配線抵抗を少なくすることも可能であった。
【0107】
さらにまた、絶縁層上に上層配線を形成する際にも、エッジカールが無いために、絶縁層の膜厚を少なくすることが出来、上層配線の段切れなどが生じることもなく、加えて、上層に行くほどそれぞれの積層パターンが、狭くなるために、上層配線の段切れが、より生じにくくなった。
【0108】
さらにまた、本実施例で製造した配線を画像形成装置の引き出し配線として装置内部と装置外部を遮断する気密シール部分に使用した場合にも、配線両脇空間が無いため気密性を保つことが可能になり、加えて、上層に行くほどそれぞれの積層パターンが、狭くなるために、気密シールのためのシール剤の使用にあたって、シール剤がシール部になじみやすく、気密の信頼性がよりアップした。
【0109】
(実施例4)
本実施例では、実施例3で使用した基板であるソーダ石灰ガラスに代えて、PD200ガラスを基板11に使用した例を示す。PD200ガラスはソーダ石灰ガラスに対して主にNa成分を減らしたガラスで画像形成装置であるプラズマディスプレイによく使用されている。基板の熱膨張係数等はほぼ同等であるために、実施例3で使用したペーストと同じ物を使用し、実施例3と同様の方法で配線を作製した。さらに、完成した配線基板を平板状画像形成装置の基板として用いた。
【0110】
本実施例のようなPD200ガラス基板上に配線を作製したところ、実施例3と同様、配線パターン20のエッジカールをほぼ0にすることができた。このため、配線両脇空間(配線の幅方向下部の基板側空間)を無くすことが出来た。
【0111】
このように配線パターン20のエッジカールをほぼ0にしたため、マトリクス配線に本実施例の製造方法を適用した場合、絶縁層内に泡の発生がなくなった。
【0112】
また、その上にさらに上層配線を形成しても、絶縁層の絶縁性が良好であり、ショートとなる欠陥は非常に少なくなった。
【0113】
また、エッジカールが少ないために、後工程で積層する絶縁層の膜厚を増やすことなく十分な絶縁性をもつ絶縁層が形成できた。
【0114】
また、導電性ペーストを複数層積層するために、導電層の膜厚を上げ配線抵抗を少なくすることも可能であった。
【0115】
また、絶縁層上に上層配線を形成する際にも、エッジカールが無いために、絶縁層の膜厚を少なくすることが出来、上層配線の段切れなどが生じることもなく、加えて、上層に行くほどそれぞれの積層パターンが、狭くなるために、上層配線の段切れが、より生じにくくなった。
【0116】
また、本実施例で製造した配線を画像形成装置の引き出し配線として装置内部と装置外部を遮断する気密シール部分に使用した場合にも、配線両脇空間が無いため気密性を保つことが可能になり、加えて、上層に行くほどそれぞれの積層パターンが、狭くなるために、気密シールのためのシール剤の使用にあたって、シール剤がシール部になじみやすく、気密の信頼性がよりアップした。
【0117】
さらにまた、PD200ガラス基板上にもソーダ石灰ガラスと同等の工程で良好な配線を作製できることがわかった。
【0118】
(実施例5)
本実施例では、実施例3で使用した基板であるソーダ石灰ガラスに代えて、無アルカリガラスを基板11に使用した例を示す。無アルカリガラスはソーダ石灰ガラスやPD200ガラスに対してアルカリ分が非常に少なくこのため熱膨張係数はおおよそ半分程度(30〜50×10-7/K前後)のガラスである。このため、ガラスペーストも熱膨張係数を基板に可能な限り近づけたペーストを使用し、実施例3と同様の方法で配線を作製した。さらに、完成した配線基板を平板状画像形成装置の基板として用いた。
【0119】
本実施例のような無アルカリガラス基板上に配線を作製したところ、実施例3と同様、配線パターン20のエッジカールをほぼ0にすることができた。このため、配線両脇空間(配線の幅方向下部の基板側空間)を無くすことが出来た。
【0120】
このように配線パターン20のエッジカールをほぼ0にしたため、マトリクス配線に本実施例の製造方法を適用した場合、絶縁層内に泡の発生がなくなった。
【0121】
また、その上にさらに上層配線を形成しても、絶縁層の絶縁性が良好であり、ショートとなる欠陥は非常に少なくなった。
【0122】
また、エッジカールが少ないために、後工程で積層する絶縁層の膜厚を増やすことなく十分な絶縁性をもつ絶縁層が形成できた。
【0123】
また、導電性ペーストを複数層積層するために、導電層の膜厚を上げ配線抵抗を少なくすることも可能であった。
【0124】
また、絶縁層上に上層配線を形成する際にも、エッジカールが無いために、絶縁層の膜厚を少なくすることが出来、上層配線の段切れなどが生じることもなく、加えて、上層に行くほどそれぞれの積層パターンが、狭くなるために、上層配線の段切れが、より生じにくくなった。
【0125】
また、本実施例で製造した配線を画像形成装置の引き出し配線として装置内部と装置外部を遮断する気密シール部分に使用した場合にも、配線両脇空間が無いため気密性を保つことが可能になり、加えて、上層に行くほどそれぞれの積層パターンが、狭くなるために、気密シールのためのシール剤の使用にあたって、シール剤がシール部になじみやすく、気密の信頼性がよりアップした。
【0126】
さらにまた、無アルカリガラス基板上にもソーダ石灰ガラスやPD200ガラスと同等の工程で良好な配線を作製できることがわかった。
【0127】
(実施例6)
本実施例では、実施例2の配線の製造方法を用いて電子源及び画像形成装置を形成した。
【0128】
先ず、図2、図4〜図10を用いて本実施例の電子源の製造方法を説明する。
【0129】
(工程1)
スパッタ法によりソーダ石灰ガラスの表面にSiO2を0.5μmの厚みで形成したリアプレートである基板11を用意した。
【0130】
(工程2)
SiO2を形成した面上に、一対の電極2,3をX方向に1000組、Y方向に5000組形成した(図4)。なお、図4では説明を簡単にするため、X方向に3組、Y方向に3組の合計9組の電極2,3を示している。
【0131】
本実施例では、電極2,3の材料としてPtを用いた。また、電極2,3は、フォトリソグラフィ法を用いて形成した。電極2と電極3との間隔を20μmとした。
【0132】
(工程3)
電極2,3を形成したリアプレートの基板11上全面に導電性の感光性ペーストを実施例2と同様にして塗付し、感光性ペーストからなる層12を形成した(図2(a)参照)。
【0133】
なお、本実施例で用いた感光性ペーストとしては、実施例2で用いたものと同様で、導電性材料としてAg粒子と、紫外線に反応して硬化する感光性有機材料であるアクリル系樹脂と、そのほかに、ガラスフィラ等を加えたものを用いた。
【0134】
(工程4)
その後、感光性ペーストからなる層12を乾燥させ、ストライプ状の開口を複数持つ不図示の遮光マスクを用いて、乾燥させた層12に紫外線の露光光を照射(露光)した(図2(b)参照)。
【0135】
(工程5)
次に、露光領域15と未露光領域とを有する層12上に、前記工程3で用いた感光性ペーストをさらに塗付し、感光性ペーストからなる層16を形成した(図2(c)参照)。
【0136】
(工程6)
その後、層16を乾燥させ、前記工程4で用いたストライプ状の開口を複数持つ遮光マスクを用いて、乾燥させた層16に紫外線の露光光を照射(露光)した(図2(d)参照)。なお、この工程6では、層16の露光した領域18が前記工程4で露光した領域15と実質的に重なるように露光を行なった。
【0137】
(工程7)
続いて、弱アルカリ性の溶液にてリアプレートの基板11を洗浄することで、層12及び層16の未露光部を一括して除去(現像)し、図5のような導電層パターン19及び19’を形成した(図2(e)参照)。
【0138】
(工程8)
さらに、導電層パターン19及び19’を形成したリアプレートの基板11上全面に絶縁性の感光性ペーストを実施例2と同様にして塗付し、絶縁性の感光性ペーストからなる層32を形成した(図2(f)参照)。
【0139】
なお、本実施例で用いた感光性ペーストとしては、実施例2で用いたものと同様で、絶縁性材料としてガラス系及び金属酸化物の粒子と、紫外線に反応して硬化する感光性有機材料であるアクリル系樹脂と、そのほかに、溶剤や添加剤等を加えたものを用いた。
【0140】
(工程9)
その後、感光性ペーストからなる層32を乾燥させ、所望の開口を複数持つ不図示の遮光マスクを用いて、乾燥させた層32に紫外線の露光光を照射(露光)した(図2(g)参照)。このとき、露光パターンは図6のように、後の工程で形成する行方向配線と既に形成した列方向配線(導電層パターン19)との各交差部に絶縁層パターン39が形成されるように、また、各導電層パターン19’を横切る絶縁層パターン39’が形成されるようにした。
【0141】
(工程10)
次に、露光領域35と未露光領域とを有する層32上に、前記工程8で用いた感光性ペーストをさらに塗付し、感光性ペーストからなる層36を形成した(図2(h)参照)。
【0142】
(工程11)
その後、層36を乾燥させ、前記工程9で用いた所望の開口を複数持つ遮光マスクを用いて、乾燥させた第2層36に紫外線の露光光を照射(露光)した(図2(i)参照)。このとき、層36の露光した領域38が前記工程9で露光した領域35と実質的に重なるように露光を行った。
【0143】
(工程12)
続いて、弱アルカリ性の溶液にてリアプレートの基板11を洗浄することで、層32及び層36の未露光部を一括して除去(現像)し、図6のような絶縁層パターン39及び39’を形成した(図2(j))。
【0144】
(工程13)
さらに、リアプレートの基板11を焼成することで、図2(k)に示す配線パターン20として、幅50μmの列方向配線6を180μmピッチで5000本形成し(図7)、図2(k)に示す絶縁パターン40として、列方向配線6と後工程にて形成される行方向配線4とのクロス部に絶縁層5を形成した(図7)。なお、図7において、6’は後工程で形成される行方向配線4に接続される引き出し配線部であり、5’は気密シール部に相当する部分に形成された絶縁層である。この工程により、電極3と列方向配線6とが接続された。
【0145】
(工程14)
スクリーン印刷法を用いて、Ag粒子とガラスバインダと樹脂とを含むペーストをライン状のパターンで塗布し、焼成して行方向配線4を1000本形成した(図8)。この工程で、電極2と行方向配線4とが接続され、行方向配線4と引き出し配線部6’も接続された。なお、行方向配線4は幅が150μmであり、間隔ピッチが500μmとなるように形成した。
【0146】
(工程15)
次に、Pdを含有する水溶液を、全ての電極2と電極3とのギャップ部に付与した。そして、350℃の大気中で焼成することで、PdOからなる電子放出用導電性膜7を形成した(図9)。
【0147】
本実施の形態では、上記インクの付与に、インクジェット法の一つであるピエゾ方式のインクジェット装置を用いた。本実施の形態では、Pdを含有するインクとして、有機Pd化合物:0.15%、イソプロピルアルコール:15%、エチレングリコール:1%、ポリビニルアルコール:0.05%の水溶液を用いた。
【0148】
以上の工程により、フォーミング前の電子源基板(リアプレート)を形成した。
【0149】
(工程16)
前述の工程で作成したフォーミング前の電子源基板を真空チャンバ内に配置し、チャンバ内を10-4Paまで排気後、水素を導入した状態で、各列方向配線6は0Vとし、行方向配線4にパルス状の電圧を順次印加する「フォーミング工程」を行った。この工程により、各電子放出用導電性膜7に電流を流し、各電子放出用導電性膜7の一部に間隙を形成した。
【0150】
なお、フォーミング工程では、5Vの定電圧パルスを繰り返し印加した。電圧波形のパルス幅とパルス間隔はそれぞれ1msec、10msecとした三角波とした。通電フォーミング処理の終了は、電子放出用導電性膜7の抵抗値が1MΩ以上とした。
【0151】
(工程17)
フォーミング工程を終えた素子に活性化工程と呼ばれる処理を施した。具体的には、フォーミング後の電子源基板が配置された真空チャンバ内を10-6Paまで排気後、ベンゾニトリルを1.3×10-4Pa導入し、各列方向配線6を0Vとし、行方向配線4にパルス状の電圧を順次繰り返し印加する「活性化工程」を行った。この工程により、フォーミング工程で形成した電子放出用導電性膜7の間隙の内側及び間隙近傍の膜上にカーボン膜を形成し、電子放出部8を形成した(図10)。
【0152】
なお、活性化工程では、各素子にパルス波高値15V、パルス幅1msecパルス間隔10msecとした矩形波のパルス電圧を印加した。
【0153】
以上の工程により、図10に示す電子放出素子74が複数配置された電子源(リアプレート)の基板11を作成した。
【0154】
この電子源基板の電気特性の評価を行なったところ、列方向配線6と行方向配線4との絶縁性が十分確保されていた。
【0155】
次に、以上のようにして作成した電子源(基板11)を用いて図11に示すような画像形成装置を製造した。同図において、82は外枠、86は画像形成部材84が配置されたフェースプレートである。
【0156】
以下、本実施例の画像形成装置の製造方法を説明する。
【0157】
(工程18)
まず、リアプレートの基板11と同一の材料からなるフェースプレート基板83を十分に洗浄・乾燥させた。その後、ホトリソグラフィ法を用いて、黒色部材を、基板83上に形成した。ここで、黒色部材は、各色蛍光体が配置される部分に対応して開口を有する様に格子状に形成した。黒色部材のY方向のピッチは、列方向配線6のピッチと同じであり、また、X方向のピッチは行方向配線4のピッチと同じになるように形成した。
【0158】
(工程19)
黒色部材の開口部に赤、青、緑の各色蛍光体を、スクリーン印刷法を用いて形成した。
【0159】
(工程20)
さらに、黒色部材及び蛍光体上に、フィルミング層を形成する。フィルミング層の材料としては、ポリメタクリレート系の樹脂を有機溶剤に溶解させたものをスクリーン印刷法で塗布し、乾燥させた。
【0160】
(工程21)
次に、フィルミング層上にAlを蒸着法により形成した。
【0161】
(工程22)
その後、基板83を加熱することで、蛍光体ペースト内に含まれていた樹脂及びフィルミング層を除去し、蛍光体と黒色部材からなる蛍光体層である画像形成部材84と、Alからなるメタルバック85が基板83上に形成されたフェースプレート86を得た。
【0162】
(工程23)
以上の工程により形成されたリアプレートの基板11とフェースプレート86との間に、表面に高抵抗な膜を有するスペーサ(不図示)及び、気密シール部分に接合部材を予め設けた外枠82を配置した。
【0163】
(工程24)
そして、フェースプレート86とリアプレートの基板11との位置合わせを十分に行った状態で、真空中で加熱及び加圧することで、接合部材を軟化させて各部材を接合した。この封着工程により、内部が高真空に維持された画像形成装置としての図11に示した外囲器(表示パネル)88を得た。
【0164】
なお、スペーサの表面に設けた高抵抗膜は、スペーサ表面に電子が照射される等して、スペーサ表面に蓄積される電荷を、行方向配線4、あるいはメタルバック85に逃がすためである。
【0165】
また、スペーサを行方向配線(走査信号が印加される配線)4と当接させるのは、電子放出素子74から放出される電子ビームの軌道を遮らないようにするためである。また、さらには、スペーサとのアライメントを行う際の容易さからである。
【0166】
以上のようにして得られた表示パネル88の内部から導出された取り出し配線部に、フレキを介して駆動回路を接続し、線順次走査により動画を表示した。なお、本実施例では、配線の断面積が広い行方向配線4に走査信号を印加し、列方向配線6には変調信号を印加した。
【0167】
このようにして表示パネル88で動画を表示したところ、非常に高精細で、高輝度な画像が長時間に渡って得られた。また、フレキを行方向配線4及び列方向配線6の取り出し部に接続しても配線の欠けなどを生じなかった。また、放電現象が原因と見られる画素欠陥も生じなかった。
【0168】
なお、表示パネル88は、図15に示す従来技術のように、基板11と別に基板11を固定するリアプレートの基板81を用いる構成であってもよい。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配線の製造方法によれば、絶縁層を形成した部分においてエッジカールのほとんどない配線を作製することが可能となった。このため、本発明の製造方法で形成した配線を用いた回路基板及び電子源では、絶縁層への泡の内包要因がなくなるため、結果として絶縁性能が向上して性能を満足する様々な用途に使える回路基板及び電子源が実現される。
【0170】
また、本発明の製造方法で形成した配線を用いた画像形成装置では、従来のようにエッジカールの高さ分、余分に絶縁層を積層する必要がなく、絶縁層の膜厚を低く押さえることができることや、配線の両脇空間がなくなるために、気密性シール部分での気密を保つことができることなど、結果として画像形成装置の性能が向上して性能を満足する様々な用途に使える画像形成装置が実現される。
【0171】
このため、電子放出素子を備えた大画面で平板型の画像形成装置においても、ショート欠陥の減少、気密不良の低減、層構成膜厚の低減、段差部の導通不良等が原因と見られる各種欠陥も生じず、高性能で信頼性の高い画像形成装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る配線の製造方法を示す工程図である。
【図2】本発明の実施例2に係る配線の製造方法を示す工程図である。
【図3】本発明の実施例3に係る配線の製造方法を示す工程図である。
【図4】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図5】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図6】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図7】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図8】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図9】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図10】本発明の実施例6に係る電子源の製造方法を示す工程図である。
【図11】本発明の実施例6に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図12】表面伝導型電子放出素子の一例を示す模式図である。
【図13】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図14】従来技術の配線の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
2,3 電極
4 行方向配線
5 絶縁層
6 列方向配線
7 電子放出用導電性膜
8 電子放出部
11 基板(電子源)
12,16,32、36 層
13,33 マスク
14,17 露光光
15,18,35,38 潜像
19 導電層パターン
39 絶縁層パターン
20 配線パターン
40 絶縁パターン
74 電子放出素子
81 基板
82 外枠
83 フェースプレート基板
84 画像形成部材
85 メタルバック
86 フェースプレート
88 表示パネル(外囲器)

Claims (10)

  1. 基板上に、パターニングされた下層配線と、該下層配線と交差して配置される上層配線と、該下層配線と該上層配線とが交差する部分毎に、両者間を絶縁する絶縁層とを備えるマトリクス配線の製造方法であって、
    基板上に、感光性材料と導電性材料とを含有する、第一の感光性ペーストを付与する工程と、
    該第一の感光性ペーストを露光し、現像して、前記下層配線の前駆体パターンを形成する工程と、
    前記下層配線の前駆体パターン上から基板上に渡って、感光性材料と絶縁性材料とを含有する、第二の感光性ペーストを付与する工程と、
    前記第二の感光性ペーストを露光し、現像して、前記下層配線の前駆体パターン上から前記基板上に渡って前記絶縁層の前駆体パターンを形成する工程と、
    前記下層配線の前駆体パターン及び前記絶縁層の前駆体パターンを焼成する工程と、
    を有することを特徴とするマトリクス配線の製造方法。
  2. 前記第一の感光性ペーストの付与と露光は、少なくとも二回以上繰り返され、前記第二の感光性ペーストの付与と露光も、少なくとも二回以上繰り返されることを特徴とする請求項1に記載のマトリクス配線の製造方法。
  3. 少なくとも二回以上繰り返される、前記第一の感光性ペーストの付与と露光は、各露光パターンを同一パターンとすることを特徴とする請求項2に記載のマトリクス配線の製造方法。
  4. 少なくとも二回以上繰り返される、前記第一の感光性ペーストの付与と露光は、各露光パターンを異なるパターンとすることを特徴とする請求項2に記載のマトリクス配線の製造方法。
  5. 少なくとも二回以上繰り返される、前記第二の感光性ペーストの付与と露光は、各露光パターンを同一パターンとすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のマトリクス配線の製造方法。
  6. 少なくとも二回以上繰り返される、前記第二の感光性ペーストの付与と露光は、各露光パターンを異なるパターンとすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のマトリクス配線の製造方法。
  7. 前記導電性材料は主成分が金属であり、前記絶縁性材料は主成分がガラスであることを特徴とする請求項乃至6のいずれか一項に記載のマトリクス配線の製造方法。
  8. 前記導電性材料は、導電性の粒子からなることを特徴とする請求項乃至6のいずれか一項に記載のマトリクス配線の製造方法。
  9. マトリクス配線と、該マトリクス配線に給電されて駆動する電子放出素子と、を備えた電子源の製造方法であって、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の製造方法によって前記マトリクス配線を製造することを特徴とする電子源の製造方法。
  10. 電子源と、該電子源から放出された電子によって画像を形成する画像形成部材と、を備えた画像形成装置の製造方法であって、請求項に記載の製造方法によって前記電子源を製造することを特徴とする画像形成装置の製造方法。
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