JP3060652B2 - 蛍光表示装置およびその製造方法 - Google Patents

蛍光表示装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP3060652B2
JP3060652B2 JP3275573A JP27557391A JP3060652B2 JP 3060652 B2 JP3060652 B2 JP 3060652B2 JP 3275573 A JP3275573 A JP 3275573A JP 27557391 A JP27557391 A JP 27557391A JP 3060652 B2 JP3060652 B2 JP 3060652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
fluorescent display
display device
vacuum
holding body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3275573A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05114373A (ja
Inventor
清人 武田
博志 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP3275573A priority Critical patent/JP3060652B2/ja
Publication of JPH05114373A publication Critical patent/JPH05114373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060652B2 publication Critical patent/JP3060652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時刻表示や、小型機器、
OA機器、車載機器、情報案内表示器などの表示に用い
られる発光直視型ディスプレイの蛍光表示装置に関す
る。とりわけ、薄型化が可能な蛍光表示装置およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蛍光表示装置として、電子源に熱
フィラメントを利用した熱電子放出型の蛍光表示管(V
FD)が知られていた。
【0003】蛍光表示管には多種多様な品種があるが、
最も広く製造されている三極管タイプについて、岸野
隆雄 著「蛍光表示管」−産業図書P.10(199
0)を引用して説明する。図9に蛍光表示管の構造の分
解斜視図の一例を示す。それぞれの名称は図中に記載し
てある。
【0004】図9に示すように、この蛍光表示管は、少
なくとも一方向の視野内が透明な真空容器に、フィラメ
ント(直熱形酸化物カソード)から成るカソード電極、
グリット(メッシュ)電極およびアノード(表示パター
ン状に蛍光体を塗布した導体)電極を基本的電極とし、
これに付随した各種の金属部品や排気管などを備えた三
極管構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の蛍
光表示管には以下に挙げる問題点があった。
【0006】真空容器の内部を排気し、封止するため
の排気管が太く、また突き出しているため、蛍光表示管
を薄く小さくできない。
【0007】フィラメントやグリットなど、構成部品
が多いために構造が複雑である。
【0008】構成部品が多いため、重量が大きい。
【0009】構造が複雑であるため製造が極めて難し
い。
【0010】構造が複雑であるために小型化には限界
がある。
【0011】そこで本発明はこのような従来技術の問題
点を解決するもので、その目的とするところは、薄型、
軽量化が容易で製造方法が容易な蛍光表示装置を提供す
るところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光表示装置
は、電子線の放出源である電界電子放出素子を少なくと
も具備した素子基板と、前記素子記板に概ね平行に対向
して配置され、前記素子基板側の表面に蛍光体層および
アノード電極が形成された対向基板と、前記二枚の基板
の周辺に形成されたスペーサを挟持する挟持体と、前記
二枚の基板および前記挟持体に囲まれた真空層を有する
蛍光表示装置であって、前記対向基板上で前記蛍光体層
と重複しない位置に形成された凹部にゲッター塊が配置
され、当該ゲッター塊に真空中で光照射することによっ
て、前記真空層の内部表面にゲッター材が蒸着されたこ
とを特徴とする。また、本発明の蛍光表示装置におい
て、真空層と外気は、素子基板と対向基板と前記挟持体
のみで分離されていることを特徴とする。また、本発明
の蛍光表示装置において、挟持体に含有されたスペーサ
の厚みは蛍光体層の厚みより大きいことを特徴とする。
【0013】本発明の蛍光表示装置の製造方法は、対向
基板上にITO薄膜を形成する工程と、素子基板上にセ
グメント電極を形成する工程と、前記対向基板に挟持体
を形成する工程と、前記対向基板に蛍光体層を形成する
工程と、前記対向基板上で前記蛍光体層に重複しない位
置に凹部を形成する工程と、前記対向基板の前記凹部に
ゲッター塊を装着する工程と、前記対向基板と前記素子
基板を前記挟持体を介して平行に対向させて位置合わせ
する工程と、前記対向基板と前記素子基板を真空中にて
封着温度以下で加熱し脱気する工程と、前記対向基板と
前記素子基板を挟持体を介して真空中で貼り合わせ封着
する工程を少なくとも含み、特に、封着前に真空中にて
前記ゲッター塊に光照射し脱気する工程を含むことを特
徴とする。また、本発明の蛍光表示装置の製造方法は、
対向基板に挟持体を形成する工程において、挟持体は凹
凸をもって対向基板に形成されることを特徴とする。ま
た、本発明の蛍光表示装置の製造方法は、封着前に対向
基板に形成された挟持体を封着温度以上で加熱処理する
工程を含むことを特徴とする。また、本発明の蛍光表示
装置の製造方法は、封着前に素子基板を活性ガス処理す
る工程を含むことを特徴とする。
【0014】
【実施例】本発明の実施例としてデジタル時計用ディス
プレイに用いる蛍光表示装置について詳述する。
【0015】図1は本発明の蛍光表示装置の概略平面図
である。図2は図1におけるA−A’部の概略断面図で
ある。
【0016】本発明の蛍光表示装置は、図1に示すよう
に(100)面方位をもつn型単結晶シリコン基板1
と、前記シリコン基板1に概ね平行に対向して置かれた
透明なガラス基板2と、前記基板間の間隙と真空を保持
するために前記両者基板周辺部に形成された挟持体3
と、前記二枚の基板と前記挟持体3に囲まれた内部空間
に形成された真空層4を有する平面パネルで構成され
る。また、本発明の蛍光表示装置には、従来みられた排
気管が存在しない。
【0017】シリコン基板1の真空層4内部表面には時
刻表示用に配置された複数個のセグメント電極5が形成
されている。それぞれのセグメント電極5には複数個の
電界電子放出素子6が具備されている。シリコン基板1
の真空層4外部表面には外部回路接続用のセグメント端
子5aが、そして真空層4内外部にはこれらを連絡する
セグメント配線5bが形成されている。
【0018】ガラス基板2は熱膨張係数が前記シリコン
基板1に近い#7740ガラス基板(コーニング社製)
よりなる。その真空層4内部表面には前記ガラス基板2
上の全セグメントに共通のアノード電極となる膜厚が2
000ÅのITO薄膜7が形成され、前記ITO薄膜7
上には層厚が約10μmの蛍光体層8が形成されてい
る。蛍光体は、緑色発光のZnO:Znを用いた。ここ
で、緑色発光する蛍光体の他に青色発光するZnS:C
l+In23や、橙色発光するZnS:Ag+In23
などもある。このような複数種類の蛍光体を形成するこ
とによりマルチカラー表示も可能である。前記ガラス基
板2の真空層4内部表面に設けられた凹部9には、真空
度を維持するBaAl4 からなるゲッタ塊10が装着さ
れている。真空層4外部の前記ITO薄膜7上にはCr
薄膜よりなるアノード端子7aが形成されている。
【0019】挟持体3は、前記シリコン基板1と前記ガ
ラス基板2とを気密性をもって貼り合わせるためのもの
であって、真空容器を構成するための封着剤である。材
料は作業点が450℃、熱膨張係数が53×10-7/℃
の低融点粉末ガラスを用いている。貼り合わせ後の応力
を小さくするために、前記挟持体3の材料はその熱膨張
係数が前記二枚の基板のそれに近いものが良く、特にそ
れらの中間値のものが好ましい。また、前記二枚の基板
を概ね平行に対向させて貼り合わせるために、前記低融
点粉末ガラスには球状ガラススペーサを混合してある。
ここで、前記球状ガラススペーサは、前記二枚の基板を
平行に封着するのに必要なため、封着温度状態で溶けて
しまうと前記二枚の基板を圧着して封着する際に前記二
枚の基板間の間隙は小さくなってしまうため、封着温度
以上に軟化点があるものを選択する必要がある。さら
に、前記挟持体3に含有された球状ガラススペーサの粒
径は、前記蛍光体層8の厚みより大きい。本発明で用い
た前記球状ガラススペーサは粒径60μmであるため、
前記二枚の基板は60μmのギャップをもって平行に対
向して配置されている。
【0020】図6は封着前の挟持体3の状態を示す説明
図である。挟持体3の表面は凹凸形状であり、シリコン
基板1と挟持体3とは密着せず、その間に隙間が存在す
る。これは、前記真空層4を形成する前記シリコン基板
1や前記ガラス基板2や挟持体3の表面に存在する吸着
ガスや有機物質を封着前に除去する際に、真空層4内部
に発生するガスを前記挟持体3の凹凸部の隙間を通して
容易に真空層4外部に排除できるものとしたものであ
る。真空中にて封着温度以下で十分に加熱排気すること
で、前記真空層4は貼り合わせ封着後においても高い真
空度が維持できることになる。
【0021】真空層4内部の真空度を維持するためのバ
リウム・アルミニウム(BaAl4)材料からなるゲッ
タ塊10は、前記ガラス基板2に設けられた凹部9にそ
の粉末を穴埋め法により装着され形成されている。ここ
で、前記ゲッター塊10の装着法として、前記ガラス基
板2あるいは前記シリコン基板1への蒸着法による形成
法もある。前記ゲッタ塊10は、前記ガラス基板2の外
面側よりレーザ照射することにより加熱させられ、蒸発
して前記シリコン基板1の表面などに蒸着膜を作り、こ
れが前記真空層4の残留ガスを吸着することにより、真
空層4の真空度を約1×10-7Torr以下に維持する。
【0022】図3はセグメント電極5の拡大平面図であ
る。図4は図3におけるB−B’部の断面図である。電
子放出源である電界電子放出素子6が、前記セグメント
電極5上に複数個存在している。
【0023】図5は図4に示した電界電子放出素子6の
拡大断面図である。前記シリコン基板1の表面に具備さ
れた前記電界電子放出素子6は、異方性エッチング法な
どにより加工された円錐状の突起6aと、突起6aを除
いた前記シリコン基板1の表面に形成された二酸化シリ
コン薄膜よりなる絶縁層6bと、前記絶縁層6bの表面
に形成されたタンタル薄膜よりなるセグメント電極5と
で構成されている。前記電界電子放出素子6は50μm
□に10個の割合で形成されている。ここで、シリコン
基板1を接地しておき、アノード電極であるITO薄膜
7に正電圧を印加した状態で、前記セグメント電極5に
正電圧を印加することにより前記突起6a先端から電子
が放出され、蛍光体層8に電子があたり蛍光体を発光さ
せるのである。ここで、アノード電圧をVAk=400V
とし、セグメント電極5に印加する電圧がVgk=110
Vのとき、アノード電流はIA =1〔μA/セグメン
ト〕であった。よって、消費電力は400〔μW/セグ
メント〕であり、全蛍光表示の実効電力は6mWであり
従来例の蛍光表示管の1/10に相当する。
【0024】本発明の蛍光表示管の製造方法の一例を、
フローチャートで図7に示す。まず、アノード電極とな
るITO薄膜7をガラスにパターニングする。次に、ガ
ラスを所望の大きさに分離する。次に、分離されたガラ
ス基板2の真空層4内部表面側にゲッタ材料を装着する
ための凹部を穴開けする。次に、球状ガラススペーサと
低融点粉末ガラスとを液状の有機バインダで混合して流
動性を与えて、前記ガラス基板2のITO薄膜7面側へ
スクリーン印刷し、挟持体3を形成する。ここで、前記
低融点粉末ガラスは凹凸をもって形成される。次に、前
記ガラス基板2に形成された前記挟持体3に含まれる有
機バインダの溶媒を気化させるために、120℃で20
分間前記挟持体3を乾燥させる。次に、前記ガラス基板
2のITO薄膜7上面に蛍光体をスクリーン印刷法によ
り塗布する。ここで、蛍光体は蛍光体粉末と液体の有機
バインダで混合して流動性を与えて、蛍光体層8を形成
する。ここで、蛍光体のスクリーン印刷後に、前記蛍光
体層8に含まれる有機バインダの溶媒を気化させるため
に、120℃で20分間前記蛍光体層8を乾燥させる。
そして、340℃中で前記挟持体3の仮焼成と同時に蛍
光体層8を焼成させる。マルチカラー表示するための蛍
光表示装置の蛍光体層の形成方法は、赤、緑、青色発光
の3色の蛍光体を形成するために3回スクリーン印刷を
行なう。ここで、それぞれの蛍光体を印刷後に120℃
で20分保持することにより、蛍光体に含まれる有機バ
インダを気化させる。そして、340℃中で焼成させ
る。次に、前記ガラス基板2に設けられた凹部9にゲッ
タ塊10を埋め込み形成する。次に、前記ガラス基板2
とエッチング法により電界電子放出素子6を具備したシ
リコン基板1とを位置合わせして挟持体3を介して平行
に対向させ、前記両者基板に荷重を印加した状態で、真
空チャンバー内にセットする。真空チャンバーで真空引
きされた状態の中で、前記真空層4中の残留ガスや有機
材料を除去するために、封着温度以下で十分加熱して脱
気処理する。このとき、前記真空層4中のガスは前記挟
持体3の凹凸部の隙間を通して排気される。その後、4
50℃に加熱して前記挟持体3を焼成させることにより
真空貼り合わせ封着する。従って、大気中において前記
二枚の基板と前記挟持体3のみにより気密性をもって囲
まれた真空層8は真空状態を保持している。最後に、真
空層8を形成したパネルを真空チャンバーより取り出
し、前記ガラス基板2表面凹部9に装着されたゲッタ塊
10を前記ガラス基板2の外面側よりレーザ照射して加
熱することにより前記シリコン基板1表面などに蒸着さ
せて、その蒸着膜により前記真空層4構成部品から発生
する残留ガスを吸着して真空度を維持させる。レーザと
して、YAGレーザ、Arイオンレーザ、エキシマレー
ザ等を利用する。そして、端子実装、基板実装を経て駆
動回路を接続することによって、蛍光表示装置は完成す
る。完成した蛍光表示装置は、真空容器の内部を排気す
るための排気管を必要としないため、厚さが約2mm、
縦15mm、横25mmと極めて薄く小型で軽量であ
る。そのうち、表示部は、縦12mm、横22mmであ
る。また、時刻表示のための7セグメントの大きさは縦
4mm、横2.5mmである。
【0025】また、前記ガラス基板2と前記シリコン基
板1を挟持体3を介して真空中で貼り合わせ封着する工
程の前に、前記ガラス基板2に形成される前記挟持体3
を封着温度以上で加熱処理する工程を入れてもよい。こ
れは、真空中において挟持体3を融点以上で加熱処理す
ることにより前記挟持体3中に含有するガスおよび有機
材料等を脱気することにより、封着の際にガスの発生が
なくなり、真空度および気密性の良い蛍光表示装置が実
現できる。
【0026】また、前記ガラス基板2と前記シリコン基
板1を挟持体3を介して真空中で貼り合わせ封着する工
程の前に、ガラス基板2もしくはシリコン基板1に、真
空中にて光照射し脱気する工程をいれてもよい。これ
は、真空中においてそれぞれの基板表面に紫外線を含む
水銀灯、ハロゲンランプ、レーザ光などを光源にして光
照射することにより、基板表面に付着した気体分子、有
機材料等を活性化し、除去することにより表面クリーニ
ングを行なうものである。とくに、電界電子放出素子6
の突起6a表面のクリーニングには効果がある。この光
照射工程は、均一で閾値電圧が低く、放出電流の安
定性が良くなるなどの効果を有し、その結果、信頼性の
高い蛍光表示装置が得られる。
【0027】図8に示すマトリクス型蛍光表示装置にお
いても同様な構造および製造方法が適応可能である。図
8において、マトリクス素子基板11には電子放出源で
ある電界電子放出素子6が具備されている。ガラス基板
2には、アノード電極となる導電体のITO薄膜7が形
成され、その上に、蛍光色を発光する蛍光体層8が形成
されている。前記マトリクス素子基板11と前記ガラス
基板2は、挟持体3により気密性をもって接着され、前
記二枚の基板は、フォトプロセスで製作されたスペーサ
12により隙間を保持している。スペーサ12の材料に
は、スピンコート法で形成したSiOX などを用いる。
ここで、前記スペーサ12は、図8(a)において、前
記電界電子放出素子6が存在しないストライプゲート電
極13とストライプカソード電極14が存在しない絶縁
層6bの上に柱状に形成されている。そして、前記マト
リクス素子基板11の外周部には、外部回路接続用の前
記ストライプゲート電極13のゲート配線13aと、前
記ストライプカソード電極14のカソード配線14aが
形成されている。
【0028】以上の実施例においては時計用ディスプレ
イについて述べたが、本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、小型機器、車載機器、情報案内表示器
として利用できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の蛍光表示装
置は以下に挙げる多大なる発明の効果を有する。
【0030】真空層形成のために排気管を必要としな
いため、軽量かつ薄型化および小型化が可能となり小型
機器への利用が有効である。
【0031】従来の蛍光表示管より消費電力が小さい
ため、携帯用途に利用できる。
【0032】従来の発光型ディスプレイに比べ軽量か
つ薄型化が可能となるため、それによりディスプレイデ
バイスの商品バラエティーを豊富にすることができる。
例えば、腕時計などに利用できる。
【0033】真空層は二枚の基板と挟持体のみにより
構成されるため、構造が簡素であることから、製造工程
が簡略化され、部品点数の減少などから低コストであ
る。
【0034】発光型ディスプレイであるため、表示輝
度が高いことから腕時計に用いた場合視認性が向上した
時計体を提供できる。
【0035】薄型発光型ディスプレイの特徴を生かし
て、ダイバーウオッチに利用した場合、従来はランプ機
能もしくは懐中電灯による情報確認が必要であったが、
自発光の利点により暗い所でも光を発して情報を提供し
てくれるため、常時情報を確認できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蛍光表示装置の概略平面図。
【図2】 図1の蛍光表示装置の概略断面図。
【図3】 セグメント部の拡大平面図。
【図4】 図3のセグメント部の断面図。
【図5】 本発明の電界電子放出素子の拡大断面図。
【図6】 ガラス基板に挟持体をスクリーン印刷したと
きの状態図。
【図7】 蛍光表示装置の製造フローチャート。
【図8】 マトリクス型蛍光表示装置。
【図9】 蛍光表示管の構造の分解斜視図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ガラス基板 3 挟持体 4 真空層 5 セグメント電極 6 電界電子放出素子 7 ITO薄膜 8 蛍光体層 9 凹部 10 ゲッタ塊 11 マトリクス素子基板 12 スペーサ 13 ストライプゲート電極 14 ストライプカソード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−235137(JP,A) 特開 平2−100242(JP,A) 特開 平2−301943(JP,A) 特開 昭61−42837(JP,A) 特開 昭62−65318(JP,A) 特開 平1−278028(JP,A) 特開 昭59−25223(JP,A) 特開 平3−25839(JP,A) 特開 平2−177234(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/15 G09G 9/30 H01J 9/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子線の放出源である電界電子放出素子を
    少なくとも具備した素子基板と、 前記素子記板に概ね平行に対向して配置され、前記素子
    基板側の表面に蛍光体層およびアノード電極が形成され
    た対向基板と、 前記二枚の基板の周辺に形成されたスペーサを挟持する
    挟持体と、 前記二枚の基板および前記挟持体に囲まれた真空層を有
    する蛍光表示装置であって、 前記対向基板上で前記蛍光体層と重複しない位置に形成
    された凹部にゲッター塊が配置され、当該ゲッター塊に
    真空中で光照射することによって、前記真空層の内部表
    面にゲッター材が蒸着されたことを特徴とする蛍光表示
    装置
  2. 【請求項2】真空層と外気は、前記素子基板と前記対向
    基板と前記挟持体のみで分離されていることを特徴とす
    る請求項1記載の蛍光表示装置。
  3. 【請求項3】前記挟持体に含有されたスペーサの厚みは
    前記蛍光体層の厚みより大きいことを特徴とする請求項
    1記載の蛍光表示装置。
  4. 【請求項4】対向基板上にITO薄膜を形成する工程
    と、 素子基板上にセグメント電極を形成する工程と、 前記対向基板に挟持体を形成する工程と、 前記対向基板に蛍光体層を形成する工程と、 前記対向基板上で前記蛍光体層に重複しない位置に凹部
    を形成する工程と、 前記対向基板の前記凹部にゲッター塊を装着する工程
    と、 前記対向基板と前記素子基板を前記挟持体を介して平行
    に対向させて位置合わせする工程と、 前記対向基板と前記素子基板を真空中にて封着温度以下
    で加熱し脱気する工程と、 前記対向基板と前記素子基板を挟持体を介して真空中で
    貼り合わせ封着する工程を少なくとも含み、 特に、封着前に真空中にて前記ゲッター塊に光照射し脱
    気する工程を含むことを特徴とする蛍光表示装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の対向基板に挟持体を形成す
    る工程において、挟持体は凹凸をもって対向基板に形成
    されることを特徴とする蛍光表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の蛍光表示装置の製造方法に
    おいて、封着前に対向基板に形成された挟持体を封着温
    度異常で加熱処理する工程を含むことを特徴とする蛍光
    表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項4記載の蛍光表示装置の製造方法に
    おいて、封着前に素子基板を活性ガス処理する工程を含
    むことを特徴とする蛍光表示装置の製造方法。
JP3275573A 1991-10-23 1991-10-23 蛍光表示装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3060652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275573A JP3060652B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 蛍光表示装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275573A JP3060652B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 蛍光表示装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05114373A JPH05114373A (ja) 1993-05-07
JP3060652B2 true JP3060652B2 (ja) 2000-07-10

Family

ID=17557338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3275573A Expired - Fee Related JP3060652B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 蛍光表示装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060652B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11135018A (ja) 1997-08-29 1999-05-21 Canon Inc 画像形成装置の製造方法、製造装置および画像形成装置
TW544707B (en) * 2001-01-22 2003-08-01 Futaba Denshi Kogyo Kk Electron tube and a method for manufacture same
JP3745702B2 (ja) * 2002-05-10 2006-02-15 双葉電子工業株式会社 リングレスゲッターを備えた電子デバイス、リングレスゲッターの固定方法、及びリングレスゲッターの活性化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05114373A (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5438343A (en) Gas discharge displays and methodology for fabricating same by micromachining technology
US6452323B1 (en) Luminous gas discharge display having dielectric sealing layer
US5751107A (en) Field-discharge fluorescent-display with fluorescent layer including glass
JP3493662B2 (ja) 蛍光表示装置
JP3060652B2 (ja) 蛍光表示装置およびその製造方法
US6051923A (en) Miniature electron emitter and related vacuum electronic devices
JPS601735B2 (ja) 陰極線管
JPH0935670A (ja) フィールド・エミッション・ディスプレイ素子及びその製造方法
US4449949A (en) Method of manufacturing a flat-type fluorescent display tube
JP2008053026A (ja) 画像表示装置
KR20040066190A (ko) 화상 표시 장치 및 그 제조 방법
JPH03225743A (ja) 平面型希ガス放電灯
KR100216484B1 (ko) 3극관형 전계 방출 표시소자의 제조방법
JP2595408B2 (ja) 表示装置用極薄基板及び表示装置
JPH04264328A (ja) ガス放電表示パネルの製造方法
JPH07130304A (ja) 平面型画像表示装置
JP3164054B2 (ja) 両面発光形蛍光表示管
KR100312683B1 (ko) 전계 방출 표시소자의 제조방법
KR0163985B1 (ko) 전계방출 소자의 진공실링 방법
KR100254826B1 (ko) 3극관형 전계 방출 표시소자
JP2871496B2 (ja) 平面型蛍光ランプの製造方法
JP2003109521A (ja) 表示パネルおよびその封着方法ならびにそれを備える画像表示装置
JPS62257127A (ja) 蛍光体発光表示装置
JP2004014525A (ja) 蛍光表示装置の製造方法
JP2000251713A (ja) フラットパネルディスプレイの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees