JP3163738U - コンクリートのレベル調整具 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリートのレベル調整作業が容易なレベル調整具の提供。【解決手段】コンクリートのレベル調整具2は、本体4、ボルト6、ヘッド8及び回転棒10を備えている。この本体4は、その上方に位置する基部14と、基部14から下方に延びている脚20とを有している。この基部14に上下方向を軸線とするネジ孔が形成されている。この脚20にネジ孔の軸線周りに位置する係止孔24が形成されている。このネジ孔とボルトの雄ネジにより、ボルト6は本体4に螺合されている。このヘッド8は、ボルト6の上端に位置している。この回転棒10は、ボルト6からネジ孔の径方向外向きに延びている。この回転棒10は屈曲して、回転棒10が係止孔24に係止され得るように構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、コンクリートが打設されるときに、スラブ面のレベル調整に使用される、レベル調整具に関する。
一般に、床面等にコンクリートが打設されるときに、スラブ面が所定の高さで平面になるように仕上げられる。このスラブ面の高さ及び平面のレベル調整に、レベル調整具が用いられる。
実公平7−28309号公報の従来技術には、このレベル調整具の一例が記載されている。このレベル調整具が型枠に設置されて、スラブ面の位置が示される。このレベル調整具は、コンクリート打設前に型枠に設置される。レベル調整の際に、螺合されたボルト部材を回転させて、ボルト部材の上下位置を調整する。このボルト部材の上下位置を調整した後に、ロックナットでボルト部材の位置が固定される。これにより、スラブ面のレベル調整がされている。
実公平7−28309号公報
このレベル調整具では、ボルト部材の回転を固定するために、ロックナットを締め付ける必要がある。この作業は手間取る。特に、このレベル調整具を多数使用する場合には、その労力が大きい。また、目視だけでは、ボルト部材の上下位置が既に調整されているのか、更に、ロックナットによりボルト部材の上下位置が固定されているかの判別が困難である。
本考案の目的は、コンクリートのレベル調整作業が容易なレベル調整具の提供にある。
本考案に係るコンクリートのレベル調整具は、本体、ボルト、ヘッド及び回転棒を備えている。この本体は、その上方に位置する基部と、この基部から下方に延びている脚とを有している。この基部に上下方向を軸線とするネジ孔が形成されている。この脚にネジ孔の軸線周りに位置する係止部が形成されている。このネジ孔とボルトの雄ネジにより、ボルトは本体に螺合されている。このヘッドは、ボルトの上端に位置している。この回転棒は、ボルトからネジ孔の径方向外向きに延びている。この調整具は、この回転棒が屈曲して回転棒が係止部に係止され得るように構成されている。
好ましくは、この調整具は、底部を備えている。この底部の形状は、上下方向に平たいリング状である。この底部の周方向に複数の孔が互いに間隔をおいて形成されている。上記脚の下端は、この底部に固定されている。
好ましくは、この調整具のヘッドが着色されている。好ましくは、回転棒の端部が着色されている
本考案に係るレベル調整具では、コンクリートのレベル調整が容易にされ得る。このレベル調整具では、レベル調整が既にされたものか否かが容易に識別し得る。
図1は、本考案の一実施形態に係るコンクリートのレベル調整具が示された斜視図である。 図2は、図1のレベル調整具の平面図である。 図3は、図2のIII−III線で示された断面図である。 図4は、図1のレベル調整具の使用状態が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本考案が詳細に説明される。
図1及び図2に示されたレベル調整具2は、本体4、ボルト6、ヘッド8、回転棒10及び底部12を備えている。本体4は、ナット16及びナットケース18を含む基部14と、脚20とを有している。
図3の一点鎖線L1は、ネジ孔22の軸線を示している。この軸線L1は上下方向に延びている。ナット16には、上下方向に貫通するネジ孔22が形成されている。このナット16は、ナットケース18に収納され固定されている。このナット16は、ネジ孔22の軸線L1を上下方向にされて固定されている。脚20は、基部14(ナットケース18)に固定されている。脚20は、基部14から下方に延びている。このナットケース18及び脚20は、例えば鋼板からなる。
図2に示されるように、脚20には、係止部としての係止孔24が形成されている。複数の係止孔24が、ネジ孔22の軸線L1を中心とする円周方向に互いに間隔を隔てて形成されている。この脚20は、釣鐘形状に、その上部中心に孔が形成され、径方向に複数の係止孔24が形成された形状を備えている。このレベル調整具2では、等間隔に6つの係止孔24が形成されている。この6つの係止孔24は例示であり、係止孔24の数はいくつであってもよい。
ボルト6の形状は、上下方向に延びる丸棒形状である。図3に示されるように、ボルト6の外周面に雄ネジ26が形成されている。この雄ネジ26とネジ孔22とにより、ボルト6は、本体4(基部14)に螺合している。このボルト6の軸線は軸線L1に一致している。
ヘッド8は、ボルト6の上端に固定されている。ヘッド8は、例えば合成樹脂からなる。このヘッド8の形状は、円板形状である。このヘッド8の上面は、上に凸の曲面である。ヘッド8の中心線は、軸線L1に一致している。ヘッド8の上面及び側面は、着色されている。このヘッド8には、蛍光塗料28が塗布されている。このヘッド8は、蛍光を発する色に着色されている。
回転棒10の形状は、長尺の棒形状である。回転棒10は、例えば細い鋼線からなる。図3の一点鎖線L2は、回転棒10の軸線を示している。回転棒10は、ボルト6を貫通している。回転棒10の中央部がボルト6に固定されている。回転棒10は、ボルト6が基部14にネジ込まれた状態で本体4の上方に位置している。回転棒10は、ボルト6からネジ孔22の径方向外向きに延びている。この回転棒10は、ネジ孔22の軸線L1に対して直交して延びている。この回転棒10の端部30は、着色されている。この端部30には、蛍光塗料29が塗布されている。この端部30は、蛍光を発する色に着色されている。この蛍光塗料29の色は、ヘッド8の蛍光塗料28の色と異なっている。
底部12は、円板の中心に貫通孔32が形成された形状を備えている。底部12の形状は、上下方向に平たいリング形状である。この底部12は、例えば鋼板からなる。底部12には、底部12を貫通する複数の孔34が形成されている。この孔34は、円周方向に等間隔に並んで形成されている。この底部12では、4つの孔34が隣合う孔34と90°の角度を隔てて同一円周上に形成されている。この孔34の数は、複数であればいくつであっても良く、4つ以上が好ましい。脚20の下端が底部12に固定されている。脚20の下端が底部12の内周縁(貫通孔32側の縁)に固定されている。
図3に示されるレベル調整具2が床型枠に設置される。コンクリートが打設される床面積に応じて、設置位置が決められる。一般には、10m から20m に1箇所ずつ設置される。底部12の孔34に釘やビスが通されて、レベル調整具2が型枠に固定される。
一のレベル調整具2で、回転棒10が回転させられる。ボルト6が本体4に対して回転させられる。このボルト6が回転することで、ヘッド8が上下に移動する。ヘッド8が所定のスラブ面を示す位置に移動する。
図4に示されるように、ヘッド8が所定の位置に移動すると、回転棒10が折り曲げられる。端部30が係止孔24に押し込まれて、回転棒10が係止孔24に係止する。これにより、このレベル調整具2のヘッド8の上下位置が所定の位置に固定される。
この一のレベル調整具2のヘッド8の上下位置を基準にして、レベル測定機により他のレベル調整具2のヘッド8の上下位置が定められる。ヘッド8の上下位置が合わされた他のレベル調整具2の回転棒10の端部30が係止孔24に係止させられる。この様にして、順番に他のレベル調整具2のヘッド8の上下位置が固定さられる。全てのレベル調整具2のヘッド8の上下位置が定められる。
コンクリートがポンプ車のホースなどから型枠に流し込まれる。このレベル調整具2は、コンクリートに埋設される。このヘッド8の位置が目印とされて、スラブ面が所定の高さで平面になるように仕上げられる。
このレベル調整具2の底部12と型枠底面との間にスペーサーを介在させてもよい。これにより、打ち放し天井などでは、複数の小さな点状にスペーサが露出するようにし得る。この様にして、底部12がコンクリートから露出しないようにし得る。
このレベル調整具2では、回転棒10によりヘッド8の上下位置が変更されるので、ヘッド8の上下位置の調整が容易である。回転棒10の端部30が係止孔24に係止すので、ヘッド8の上下位置の固定が容易である。回転棒10が屈曲されることで、レベル調整具2がレベル調整済みか否かが容易に識別できる。ここでは、係止部として係止孔24を例示したが、端部30が係止できればよい。この係止部は、溝、凹部でもよい。
このレベル調整具2では、底部12を備えるので型枠に安定した姿勢で固定できる。型枠底面に凹凸部がある場合にも、底部12の底面を型枠の基準となる面に設置して、安定した姿勢で固定し得る。また、型枠底面の凹凸形状に応じて、複数の孔34から適宜に釘等を通す孔34を選択して固定できる。
底部12が脚20の下端に固定されているので、係止孔24を大きくしても、脚20の剛性が確保し易い。これにより、レベル調整具2に、作業者の接触や、コンクリートを流し込むホースの接触により、ヘッド8の上下位置が変動することが抑制され得る。一方で、係止孔24を大きく開口し得るので、埋設の際に本体4の内部にコンクリートが充填され易い。
ヘッド8が着色されているので、ヘッド8と流し込まれたコンクリートの上面レベルとの上下位置関係が容易に識別できる。更に、ヘッド8に蛍光塗料28が塗布されているので、夕方や夜間など、また暗い室内等でも、比較的に容易に、ヘッド8の上下位置が識別し得る。
回転棒10の着色された端部30が折り曲げられることで、レバル調整が完了しているか否かが容易に判別できる。このレベル調整具2では、広範囲のレベル調整具2のレベル調整が完了しているか否かが容易に判別し得る。また、端部30に蛍光塗料29が塗布されているので、暗い場所でも、レベル調整が完了しているか否かが容易に判別し得る。ヘッド8と端部30との着色の色が異なっているので、更に容易に判別し得る。
2・・・レベル調整具
4・・・本体
6・・・ボルト
8・・・ヘッド
10・・・回転棒
12・・・底部
14・・・基部
16・・・ナット
18・・・ナットケース
20・・・脚
22・・・ネジ孔
24・・・係止孔
26・・・雄ネジ
28、29・・・蛍光塗料
30・・・端部
32・・・貫通孔
34・・・孔

Claims (4)

  1. 本体、ボルト、ヘッド及び回転棒を備えており、
    この本体が、その上方に位置する基部と、この基部から下方に延びている脚とを有しており、
    この基部に上下方向を軸線とするネジ孔が形成されており、
    この脚にネジ孔の軸線周りに位置する係止部が形成されており、
    このネジ孔とボルトの雄ネジによりボルトが本体に螺合されており、
    このヘッドがボルトの上端に位置しており、
    この回転棒がボルトからネジ孔の径方向外向きに延びており、
    この回転棒が屈曲して回転棒が係止部に係止され得るように構成されている、コンクリートのレベル調整具。
  2. 底部を備えており、
    この底部の形状が上下方向に平たいリング状であり、
    この底部の周方向に複数の孔が互いに間隔をおいて形成されており、
    上記脚の下端がこの底部に固定されている請求項1に記載の調整具。
  3. 上記ヘッドが着色されている請求項1又は2に記載の調整具。
  4. 上記回転棒の端部が着色されている請求項1から3のいずれかに記載の調整具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019116820A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 株式会社エヌ・エス・ピー 調節補助具及び調節具
JP2019120060A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 株式会社エヌ・エス・ピー 治具、レベル表示具、補助具
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