JP3162912B2 - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP3162912B2
JP3162912B2 JP19856594A JP19856594A JP3162912B2 JP 3162912 B2 JP3162912 B2 JP 3162912B2 JP 19856594 A JP19856594 A JP 19856594A JP 19856594 A JP19856594 A JP 19856594A JP 3162912 B2 JP3162912 B2 JP 3162912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄室内に複数の食器
カゴを配置し、これら各食器カゴに対応して設けた各ノ
ズルからカゴ内の食器類に洗浄水を噴射する食器洗い機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食器洗い機において、例
えば、特開平5−154080号公報(A47L15/
42)に示すようなものがある。
【0003】このものは、洗浄室内の上部と下部とにそ
れぞれ食器カゴを配置し、それぞれの食器カゴの下方に
噴水体(ノズル)を設けている。更に、上部の噴水体と
ポンプとを結ぶ給水路の途中に電磁弁を設け、上部の食
器カゴを使用しないときには、電磁弁を閉鎖して上部の
噴水体への送水を遮断するようにしている。
【0004】このような食器洗い機の電磁弁としては、
通常、図9に示すようなものが使用されていた。
【0005】この電磁弁は、パイプ101内を塞いだ球
状の弁体102に水平方向に通水路103を形成してお
り、この弁体102をトルクモータ104にて水平方向
に回転させるように構成している。
【0006】こうして、前記通水路103を前記パイプ
101と同一方向にすると、弁が開放した状態になり水
が流れる。一方、この状態から前記トルクモータ104
にて弁体102を90度回転させると、弁が閉鎖した状
態となり水が流れなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
電磁弁にあっては、弁体に形成する通水路の径がパイプ
の径に比べてかなり小さくなるので、十分な流量の水を
流すことができず、このため、このような電磁弁を使用
した食器洗い機にあっては、上部の噴水体に十分な送水
ができず、上部の噴水体から十分な水を食器に掛けるこ
とができなかった。
【0008】また、パイプ内に水が送られているとき、
弁体にはかなりの水圧がかかり、これがトルクモータの
軸にかかることになるので、軸やモータを支える構造を
かなり強固なものにしないと破損等を起こし、結果、動
作不良を招いてしまうという虞があった。
【0009】本発明は、食器洗い機の改良に関し、この
ような問題点を解消するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄室内に配
置された複数の食器カゴと、これら各食器カゴ内の食器
類に洗浄水を噴射するノズル構成部と、このノズル構成
部に洗浄水を送るポンプとを備えた食器洗い機におい
て、前記ノズル構成部は、全ての洗浄コースにおいて使
用される主ノズルと、洗浄コースに応じて使用される補
助ノズルとからなり、前記補助ノズルへ下方から接続さ
れた送水管内には、補助ノズルへ洗浄水を流入させる流
入口を開閉するための弁機構を設けると共に、前記弁機
構は、前記送水管内の一部に設けられた載置部と、前記
ポンプが動作すると、前記補助ノズルへ向かう洗浄水の
流れに乗って前記載置部から上昇し、前記流入口を塞ぐ
ボール弁と、前記ポンプが停止して、前記ボール弁が自
重により流入口から落ちてきたときに、このボール弁を
前記載置部へ導く案内部材と、前記載置部からの前記ボ
ール弁の上昇を阻止する阻止部材とで構成したものであ
る。
【0011】更に、前記阻止部材は、前記ボール弁の上
昇経路を塞ぐことにより、ボール弁の上昇を阻止する。
または、前記阻止部材は、前記載置部への洗浄水の流入
を防ぐことにより、ボール弁の上昇を阻止する。
【0012】更に、前記案内部材は、洗浄水の流れ方向
に沿って形成され、上面が前記載置部に向かって傾斜し
たリブで構成したものである。
【0013】
【作用】洗浄する食器類が比較的少ないときには、主ノ
ズルに対応する食器カゴのみに食器類が収納され、洗浄
する食器類が多いときには、補助ノズルに対応する食器
カゴにも食器類が収納される。
【0014】補助ノズルを使用しない洗浄コースが実行
された場合、ポンプが動作すると、洗浄水が主ノズルと
補助ノズルの双方に向かって送られる。補助ノズルに向
かう洗浄水は、送水管内の載置部を通過するときに、こ
の載置部にあるボール弁を押し上げる。ボール弁は、こ
の流れに乗って補助ノズルへと向かい、補助ノズルへの
流入口を塞ぐ。こうして、補助ノズルには洗浄水が噴射
されず、主ノズルのみから洗浄水が噴射される。
【0015】ポンプが停止すると、流入口を塞いでいた
ボール弁が自重で落下し、案内部材に案内されて載置部
に戻る。具体的には、案内部材は、上面が載置部に向か
って傾斜したリブで構成されており、このリブ上に落下
したボール弁が傾斜部を下って載置部へ到達するのであ
る。
【0016】一方、、補助ノズルを使用する洗浄コース
が実行された場合、ボール弁の上昇は、阻止部材によっ
て阻止される。具体的には、阻止部材は、前記ボール弁
の上昇経路を塞ぐことにより、ボール弁が洗浄水に押し
上げられても動かないようにして上昇を阻止する。また
は、載置部への洗浄水の流入を防ぐことにより、ボール
弁が洗浄水に押されないようにして上昇を阻止する。こ
うして、補助ノズルの流入口はボール弁によって塞がれ
ることがなく、補助ノズルからも洗浄水が噴射される。
【0017】なお、案内部材を、洗浄水の流れ方向に沿
って形成されたリブで構成しており、送水管内を流れる
洗浄水の妨げになりにくくしている。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を各図面に基づいて説明す
る。
【0019】図1において、1は本発明の一実施例の食
器洗い機である。この食器洗い機は本体を流し台に組み
込んで設置するビルトインタイプのものである。
【0020】2はこの食器洗い機1の機枠、3はこの機
枠2内に設けられた洗浄室で、前面が開口している。4
はこの洗浄室3を開閉するための扉で、手前に開くよう
下端が支持されている。5はこのドア4の上部に取り付
けられた操作パネルで、各種洗浄コースの設定等を行う
ための操作キー群と洗浄コース、運転の進行度合を示す
表示LED群とからなる。
【0021】6は前記洗浄室3内の上段に配置された食
器収納用の上段カゴ、7は同じく下段に配置された食器
収納用の下段カゴである。
【0022】8は前記上段カゴ6を支持するために、こ
のカゴの左右に設けられたスライド金具(図面では片側
のみを示している)である。上段カゴ6は、その後側に
設けられた回転自在な一対のローラ9で上下から挟み込
むようにして、このスライド金具8に前後移動可能に取
り付けられている。スライド金具8は、断面C字形に形
成されており、洗浄室3上部の左右の壁から設けられた
一対の支持ローラ10を内部に収容するようにして、こ
れら左右の壁に前後移動可能に取り付けられている。こ
うして、食器を取り出す際には、スライド金具8を前方
へ引き出すと共に、上段カゴ6をスライド金具8に対し
てさらに前方へ引き出すことができる。
【0023】11は前記下段カゴ7の左右の下部に固定
された支承板(図面では片側のみを示している)、12
はこの支承板11に取り付けられた昇降リンク機構で、
互いの中央部でピン13にて回転可能に連結したリンク
14,15が立ち上がることにより下段カゴ7を上昇さ
せる。これら各リンク14,15の下端にはそれぞれロ
ーラ16,17が取り付けられている。これらローラ1
6,17は前記洗浄室3の下部壁から設けられたガイド
レール18に前後移動可能に載せられている。
【0024】19は前記扉4の裏面に設けられた断面C
字形のガイド部材であり、扉4を開いたときに前記ガイ
ドレール18とほぼ同一直線上に位置するように配置さ
れている。このガイド部材19は、前記下段カゴ7を引
き出したとき、その内部に前記リンク14,15のロー
ラ16,17を収容するようにしてガイドし、移動時に
下段カゴ7が倒れないようにしている。
【0025】こうして、食器を取り出す際には、前記下
段カゴ7を前記扉4の上面に引き出して、さらに前記リ
ンク機構12により持ち上げることができる。このと
き、双方のリンク14,15の下端部に掛けわたされた
バネ20の引っ張り力により、わずかに持ち上げるだけ
でリンク14,15が立ち上がるようにしている。
【0026】21は前記下段カゴ7の下方に配置された
中空状のノズルアームで、上面に複数の噴射口22が設
けられている。このノズルアーム21は、全ての洗浄コ
ースにおいて使用され、本発明の主ノズルに相当するも
のである。23は前記洗浄室3の底面に立設され、前記
ノズルアーム21を水平方向に回転可能に支持するノズ
ル軸で、ノズルアーム21へ洗浄水を送るための送水管
をも兼ねている。
【0027】24は前記ノズル軸23の先端に接続され
たタワーノズルであり、その先端部は前記上段カゴ6の
近傍にまで伸びている。そして、先端部の周縁には噴射
口25が形成されている。このタワーノズル24は、洗
浄コースに応じて、具体的には、前記上段カゴ6と下段
カゴ7の双方に食器類を収納したときに用いる洗浄コー
スにおいて使用され、本発明の補助ノズルに相当するも
のである。
【0028】26は前記洗浄室3の底部前方に形成され
た排水槽、27は食器類から流れ落ちた残菜類を除去す
るためにこの排水槽26の上面に取り付けられたフィル
タである。
【0029】28は洗浄ポンプで、吸込口が前記排水槽
26に接続されたケーシング29と、このケーシング2
9内に配置されたインペラ30と、このインぺラ30を
駆動するモータ31とからなる。
【0030】32は前記ケーシング29の吐出口と前記
ノズル軸23とを接続する接続管である。この接続管3
2と前記ノズル軸23とで本発明の送水管が構成され
る。前記接続管32内には、前記タワーノズル24へ洗
浄水を流入させる流入口を開閉することにより、このノ
ズルへ洗浄水を送るか否かを切り換える弁機構33が備
えられている。この弁機構33については後に詳述す
る。
【0031】34は前記排水槽26に接続された排水ポ
ンプで、前記洗浄室3内の洗浄水を排水ホース35を介
して機外へ排出するためのものである。
【0032】36は水位検知装置であり、前記排水槽2
6に接続された圧力管37と、この圧力管37に接続さ
れた圧力スイッチ38とからなる。そして、洗浄室3内
の各種水位に応じた圧力を圧力管37を介して圧力スイ
ッチ38で検出することにより水位が検知できる。
【0033】39は前記洗浄室3底部に設けられたルー
プ状のシーズヒータで、洗浄室3底部に貯めた洗浄水や
すすぎ水を温水化し、かつ乾燥時には洗浄室3内を昇温
させ、洗浄・乾燥効果を高めるものである。
【0034】40は前記洗浄室3の後部上方に設けられ
た給水ノズル、41はこの給水ノズル40に接続する給
水管42に設けられた電磁給水弁である。前記洗浄室3
への給水は、この電磁給水弁41を開閉することにより
行われる。
【0035】43は同じく前記洗浄室3の上方から後方
にわたって設けられた吸気ダクト、44はこの吸気ダク
ト43内に配置された吸気ファンで、本体の前面上端部
に設けられた吸気口(図示せず)から取り込んだ空気を
洗浄室3後壁の下部に設けられた導入口45から洗浄室
3内に送る。46は洗浄室3の前部の上方に設けられた
排気ダクトで、本体の前面上端部に設けられた排気口4
7に接続されており、前記吸気ファン44によって洗浄
室3内に送り込まれ、室内を巡った空気を排出する。
【0036】さて、図2は前記弁機構33の第1の実施
例を示す接続管32付近の拡大断面図である。
【0037】前記ノズル軸23には、前記アームノズル
21への流入口48及び前記タワーノズル24への流入
口49が形成されている。前記ノズル軸23には雌ネジ
部50が、前記接続管32には雄ネジ部51がそれぞれ
形成されており、ノズル軸23と接続管32とは、それ
ぞれに形成されたフランジ部23a,32aにて前記洗
浄室3の底壁を挟んでネジ式で接合されている。
【0038】前記接続管32内において、52は接続管
32の流入口53を管の内径よりも小さくすることによ
り、管の前側の底部に設けられた載置部である。54は
この載置部52に置かれたジュラコン製のボール弁で、
このボール弁54の直径は、前記ノズル軸23の前記タ
ワーノズル24への流入口49よりも若干大きくなって
いる。
【0039】55は前記ボール弁54の上昇を阻止する
ためのストッパーである。このストッパー55は、図3
にも示すように、台形状の蓋体56と、この蓋体56の
下端部の両側に形成され、前記接続管32の内壁に回転
可能に支持される軸57とからなる。
【0040】このストッパー55は、ボール弁54のや
や後ろで、ボール弁54の頭の位置よりやや低い位置に
配置しており、ボール弁54が載置部52から離れない
よう、即ち後部に移動したり、接続管の流入口53から
前記洗浄ポンプ28のケーシング29内に落ちたりしな
いようにしている。
【0041】図4は前記ストッパー55の駆動機構を示
す。前記軸57の一方は接続管32の内壁を貫通し、管
の外側まで延長されており、この外側の部分には操作レ
バー58が取り付けられている。59は前記操作レバー
58の後方に設けられ、操作レバー58を駆動するため
のサーモアクチュエータである。このサーモアクチュエ
ータ59は、前記接続管32と一体に形成された取付板
60に爪61にて固定されている。
【0042】こうして、このサーモアクチュエータ59
に通電されると、このアクチュエータ59のプランジャ
ー61が前方へ移動して操作レバー58を前方向に回転
させる。これにより、前記軸57が前方向に回転し、前
記蓋体56が前方へ倒れ込むことにより、前記ボール弁
54の上方の上昇経路を閉じる。
【0043】63は接続管32の後側の上部に配置され
た案内部材である。この案内部材63は、図5に示すよ
うに、接続管32内の洗浄水の流れ方向に沿って格子状
に形成された2本のリブ64からなる。この2本のリブ
64は前下がりになるように、即ち前記載置部52に向
かって傾斜している。
【0044】上記の構成のもと、洗浄する食器類の量が
少ないために、下段カゴ7のみを使用し、アームノズル
21からのみ洗浄水を噴射する場合、サーモアクチュエ
ータ59を非通電状態とする。これにより、ボール弁5
4の上昇経路は開いた状態となっている。
【0045】洗浄が開始され、洗浄ポンプ28が動作す
ると、洗浄水が接続管32、ノズル軸23を通ってアー
ムノズル21及びタワーノズル24へと向かう。このと
き、載置部52に置かれたボール弁54が、ここを通る
洗浄水に押し上げられて上昇し(図2の実線矢印)、図
2の破線に示す如くタワーノズル24への流入口49を
塞ぐ。その後は、水圧によってこの状態が維持される。
これにより、洗浄水がアームノズル21のみに送られ、
アームノズル21の噴射口22から噴射される。
【0046】洗浄が終了し、洗浄ポンプ28が停止する
と、流入口49を塞いでいたボール弁54が自重で落下
し、案内部材63に案内されて載置部52へ戻る(図2
の破線矢印)。
【0047】一方、洗浄する食器類の量が多いために、
上段、下段の双方のカゴ6,7を使用し、アームノズル
21及びタワーノズル24の双方から洗浄水を噴射する
場合、サーモアクチュエータ59を通電状態とする。こ
れにより、ストッパー55は、図2の破線に示すように
前方へ倒れ込み、ボール弁54の上昇経路が閉じられた
状態となる。
【0048】この状態において、洗浄が開始されると、
載置部52に置かれたボール弁54が、やはりここを通
る洗浄水に押し上げられようとする。しかし、ボール弁
54はストッパー55により止められ、タワーノズル2
4への流入口49を塞がない。これにより、洗浄水がア
ームノズル21とタワーノズル24の双方に送られ、双
方の噴射口22,25から噴射される。
【0049】なお、案内部材63を、洗浄水の流れ方向
に沿って形成された格子状のリブ64で構成しているの
で、送水管32内を流れる洗浄水が案内部材63に邪魔
されにくく、洗浄水のスムーズな流れが確保できる。
【0050】次に、図6は前記弁機構33の第2の実施
例を示す接続管32付近の拡大断面図である。
【0051】65は接続管32内の後部に、仕切壁66
にて隔離することにより形成されたボール弁67の移動
路で、下部の径を絞ることにより、ボール弁67が置か
れる載置部68が形成されている。69は前記載置部6
8より上の位置の接続管32内壁に設けられた挿通穴、
70はこの挿通穴69から前記移動路65内に出入する
円筒形状をした弾性体のストッパー(阻止部材)であ
る。このストッパー70は、その底部の周囲に形成され
たつば部70aを、接続管32の外壁における前記挿通
穴69の周囲に形成された円形の凹所71にはめ込んで
いる。
【0052】72は前記ストッパー70の後方から前記
接続管32の外壁に取り付けた円筒ケースで、その底部
に形成された正方形状のフランジ部72aが接続管32
外壁に形成された取付ボス73にネジ止めされている。
そして、この円筒ケース72の前面内縁部から立設され
た環状リブ72bを前記凹所71に嵌合させ、その先端
部で前記ストッパー70のつば部70aを凹所71の底
面に押さえ付けるようにしている。このとき、前記つば
部70aは固定されるが、ストッパー70は弾性体でで
きているため本体部分は前後に動くことができる。ま
た、弾性体であるつば部70aが凹所71底面に密着す
るので、前記接続管32内の水が挿通穴69より漏れて
も外には漏れでることがない。
【0053】74は前記円筒ケース72の底に取り付け
られた、前記ストッパー70を動かすための駆動機構で
あるソレノイドで、ソレノイドコイル75を内蔵した筒
体76と、後尾部がこの筒体76内に収容されたプラン
ジャー77とからなる 前記プランジャー77は、前記円筒ケース72内を通さ
れ、その先端部を前記ストッパー70の底に取り付けら
れる。前記プランジャー77におけるストッパー70の
近傍位置には、ひさし状の座部77aが形成されてお
り、この座部77aとケース72の底部との間にはコイ
ルバネ78が介在している。このコイルバネ78は、前
記プランジャー77及びこれに取り付けられた前記スト
ッパー70を前記接続管32の方向に付勢する。
【0054】前記ソレノイドコイル75に通電される
と、ソレノイドコイル75に働く磁力によって、プラン
ジャー77が筒体76の内部側に吸引される。これによ
り、前記ストッパー70が前記コイルバネ78の付勢方
向とは逆の方向に移動し、円筒ケース72内に引き込ま
れる。一方、通電が停止すると、前記コイルバネ78の
付勢により、ストッパー70が前記移動路65内に突き
出される。これにより、ボール弁67の上昇経路を閉じ
る。
【0055】79は前記接続管32の前側の上部位置に
設けられた案内部材である。この案内部材は、図7に示
すように、接続管32の内壁と前記仕切壁66との間に
わたされ、接続管32内の洗浄水の流れに沿って格子状
に設けられた2本のリブ80からなる。この2本のリブ
80は後下がりになるように、即ち前記載置部68に向
かって傾斜している。
【0056】こうして、アームノズル21からのみ洗浄
水を噴射する場合、ソレノイド74を通電状態とする。
これにより、ストッパー70は円筒ケース72内に引っ
込み、ボール弁67の上昇経路は開いた状態となってい
る。
【0057】洗浄が開始され、洗浄ポンプ28が動作す
ると、移動路65内を通過する洗浄水の流れによって載
置部68に置かれたボール弁67が押し上げられて上昇
し(図6の実線矢印)、図6の破線に示す如くタワーノ
ズル24への流入口49を塞ぐ。その後は、水圧によっ
てこの状態が維持される。これにより、洗浄水がアーム
ノズル21のみに送られ、アームノズル21の噴射口2
2から噴射される。
【0058】洗浄が終了し、洗浄ポンプ28が停止する
と、流入口49を塞いでいたボール弁67が、自重で落
下し、案内部材79に案内されて載置部68へ戻る(図
6の破線矢印)。
【0059】一方、アームノズル21及びタワーノズル
24の双方から洗浄水を噴射する場合、ソレノイド74
を非通電状態とする。これにより、ストッパー70は、
移動路65内に突き出し、ボール弁67の上昇経路が閉
じられた状態となる。
【0060】この状態において、洗浄が開始されると、
載置部68に置かれたボール弁67が、やはりここを通
る洗浄水に押し上げられようとする。しかし、ボール弁
67はストッパー70により止められ、タワーノズル2
4への流入口49を塞がない。これにより、洗浄水がア
ームノズル21とタワーノズル24の双方に送られ、双
方の噴射口22,24から噴射される。
【0061】次に、図8は第2の実施例のストッパー
(阻止部材)70を移動路65の入口81に配置した本
発明の第3の実施例を示すものである。即ち、ソレノイ
ド74が非通電状態にあるときは、ストッパー70が移
動路65入口81を塞ぎ、ソレノイド74が通電状態に
あるときには、入口81を開放する。
【0062】こうして、アームノズル21のみから洗浄
水を噴射する場合、ソレノイド74を通電状態とする。
これにより、ストッパー70は円筒ケース72内に引っ
込み、移動路65の入口81は開放した状態となる。
【0063】洗浄が開始されると、接続管32を通過す
る洗浄水の一部が移動路65を通過し、このとき、載置
部68に置かれたボール弁67を押し上げる。これによ
り、ボール弁67はタワーノズル24への流入口49を
塞ぎ、結果、アームノズル21のみから洗浄水が噴射さ
れる。
【0064】一方、アームノズル21及びタワーノズル
24の双方から洗浄水を噴射する場合、ソレノイド74
を非通電状態とする。これにより、ストッパー70は、
移動路65の入口81を塞ぐ。
【0065】この状態で洗浄が開始され、洗浄水が接続
管32内を通過しても、移動路65内には流れ込まない
ので、ボール弁67が押し上げられることがない。よっ
て、流入口49はボール弁67によって塞がれず、洗浄
水がアームノズル21とタワーノズル24の双方に送ら
れ、双方の噴射口22,25から噴射される。
【0066】以上、本発明の実施例の食器洗い機の構成
によれば、タワーノズル24への流入口49の径をボー
ル弁54(67)の径よりも若干小さくするだけよく、
弁開放時の通水路を十分に確保することができるので、
十分な流量の水を流すことができ、タワーノズル24に
十分な送水ができる。
【0067】また、ボール弁54(67)の上昇阻止
時、ストッパー55(70)には、載置部52(68)
に流れる一部の洗浄水の力がかかるだけであり、大きな
力がかからない。よって、ストッパー55(70)やこ
れを駆動する駆動機構が破損等を起こしにくく、弁機構
33の動作不良が起きにくくなり、信頼性が高くなる。
【0068】
【発明の効果】本発明の構成によれば、補助ノズルの流
入口の径をボール弁の径よりも若干小さくするだけよ
く、弁開放時の通水路を十分に確保することができるの
で、十分な流量の水を流すことができ、補助ノズルに十
分な送水ができる。
【0069】また、ボール弁の上昇阻止時、阻止部材に
は、載置部に流れる一部の洗浄水の力がかかるだけであ
り、大きな力がかからない。よって、阻止部材が破損等
を起こしにくく、弁機構の動作不良が起きにくくなり、
信頼性が高くなる。
【0070】さらに、案内部材を洗浄水の流れ方向に沿
って形成されたリブで構成しているので、送水管内を流
れる洗浄水が案内部材に邪魔されにくく、洗浄水のスム
ーズな流れが確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の食器洗い機の全体の概要を
示す側面断面図である。
【図2】同じく接続管内に設けられた弁機構の第1の実
施例を示す接続管付近の拡大断面図である。
【図3】同じく第1の実施例の弁機構を構成するストッ
パーの構造を示す接続管の平面断面図である。
【図4】同じくストッパーを駆動する駆動機構を示す接
続管の側面図である。
【図5】同じく第1の実施例の弁機構を構成する案内部
材の構造を示す接続管の平面図である。
【図6】同じく弁機構の第2の実施例を示す接続管付近
の拡大断面図である。
【図7】同じく第2の実施例の弁機構を構成する案内部
材の構造を示す接続管の平面図である。
【図8】同じく弁機構の第3の実施例を示す接続管付近
の拡大断面図である。
【図9】従来の食器洗い機に用いられる電磁弁の縦断面
図である。
【符号の説明】
3 洗浄室 6 上段カゴ 7 下段カゴ 21 アームノズル(主ノズル) 23 ノズル軸(送水管) 24 タワーノズル(補助ノズル) 28 洗浄ポンプ 32 接続管(送水管) 33 弁機構 49 流入口 52,68 載置部 54,67 ボール弁 63,79 案内部材 64,80 リブ 55,70 ストッパー(阻止部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−154080(JP,A) 特開 平4−279139(JP,A) 特開 平7−75617(JP,A) 特開 平7−75618(JP,A) 特開 平8−107872(JP,A) 特開 平2−305539(JP,A) 特開 平4−361729(JP,A) 特開 平5−176875(JP,A) 特開 平5−95884(JP,A) 実開 昭57−87654(JP,U) 実公 平6−46454(JP,Y2) 実公 昭63−26137(JP,Y2) 特許2681306(JP,B2) 特許2542944(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄室内に配置された複数の食器カゴ
    と、これら各食器カゴ内の食器類に洗浄水を噴射するノ
    ズル構成部と、このノズル構成部に洗浄水を送るポンプ
    とを備えた食器洗い機において、 前記ノズル構成部は、全ての洗浄コースにおいて使用さ
    れる主ノズルと、洗浄コースに応じて使用される補助ノ
    ズルとからなり、前記補助ノズルへ下方から接続された
    送水管内には、補助ノズルへ洗浄水を流入させる流入口
    を開閉するための弁機構を設けると共に、 前記弁機構は、前記送水管内の一部に設けられた載置部
    と、前記ポンプが動作すると、前記補助ノズルへ向かう
    洗浄水の流れに乗って前記載置部から上昇し、前記流入
    口を塞ぐボール弁と、前記ポンプが停止して、前記ボー
    ル弁が自重により流入口から落ちてきたときに、このボ
    ール弁を前記載置部へ導く案内部材と、前記載置部から
    の前記ボール弁の上昇を阻止する阻止部材とで構成した
    ことを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 前記阻止部材は、前記ボール弁の上昇経
    路を塞ぐことにより、ボール弁の上昇を阻止する請求項
    1記載の食器洗い機。
  3. 【請求項3】 前記阻止部材は、前記載置部への洗浄水
    の流入を防ぐことにより、ボール弁の上昇を阻止する請
    求項1記載の食器洗い機。
  4. 【請求項4】 前記案内部材は、洗浄水の流れ方向に沿
    って形成され、上面が前記載置部に向かって傾斜したリ
    ブで構成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の食
    器洗い機。
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