JP3162829U - 仮設支柱 - Google Patents

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諭 橋本
諭 橋本
江原 収
収 江原
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株式会社シンニッタン
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Abstract

【課題】 支持強度の向上性と破損に対する対応性を図った新規の仮設支柱を提供する。【解決手段】 下位管1の上部開口面に対して、胴部にネジ溝2bを刻設すると共に上端部分に設けたネジ筒2を、無回転にしてかつ昇降自在とするように取付け、当該ネジ筒2と螺合する高さ調節用ネジ環3を、下位管1の上端部に定位置回転可能に取付け、上位管4は上記ネジ筒2に対して昇降自在に挿入する共に、当該上位管2には、上記した高さ調節用ネジ環3に対する連結用とする所要の固定用ピンの挿通用係止孔を設ける。【選択図】 図1

Description

本考案は建築現場において、例えば天井面等を形成に際するコンクリート打設用型枠の支持等に使用しかつ高さ調節可能とするように構成した仮設支柱に関する。
従来の仮設支柱は、図10に示すように、立設させる下位管Aの上端側に上位管Bを出入り自在に延出させ、また上位管Bに支持ピンCを挿通させ、下位管Aの上方部分に刻設した雄ネジDに対して、回動操作用ハンドルEを具えた調節ネジ環Fを螺合させると共に、これを前記支持ピンCの下方側から当接させ、当該調節ネジ環Fを回動させてこれを下位管Aの雄ネジDに沿って上下動させることによって(回転しながら上方または下方に雄ネジDのネジ溝に沿って移動させることによって)、これに連動して当該支持ピンCの上下動に基づき上位管Bの高さの微調整的な上下動を行わせるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
なお、上位管Bの上昇は調節ネジ環Fの押上げ力に基づき行われるが、その下降は当該調節ネジ環Fの下方移動に基づく支え点の変位により、上位管Bの自重に依る連動的降下運動が生じるものである。
10図においてGは下位管Aの雄ネジD部分に開設した縦孔であって、支持ピンCに対する上記した上下動が可能化させるための案内用孔としての使命を担うものである。 換言すれば、上位管Bの微調整的移動範囲は、当該縦孔Gの長さによって設定されるものである。
特開2006−328652号公報
上述したような従来の仮設支柱の場合、下位管Aに対して直接上位管Bを差し込むものであるため、その嵌合間隔に必要以上の遊びが生じて、両者の連結上のガタツキが生じ易いものであつた。 すなわち、下位管Aの内径と上位管Bの外径の寸法をあまり近接させてしまうと、その差込操作作業上の円滑性を阻害してしまうため、ある程度の遊びを設けることが必要とされたが、この遊びが所定の伸長固定化状態におけるガタツキ発生の原因となってしまうものである。
また、従来の仮設支柱のように、下位管Aの上端寄りに雄ネジDを直接刻設するものであると、下位管A自体が長尺ものである関係上、これに対する当該雄ネジDの刻設作業に伴うスペース的占領性及び作業の煩雑性というような問題が伴うものであった。
更に、仮設支柱のような仮設建材は、例えば輸送時に投げ出す等、比較的手荒く扱われがちであり、その衝撃で雄ネジD部分が傷付いてしまったり歪んでしまったりした場合、下位管A全体を取り換えなければ成らないというような取扱上の問題が伴うことを余儀なくされた。
本考案は上述したような従来の問題点を解消すると共に、強度的向上化及び耐荷重性の強化が図られるようにした新規の仮設支柱の提供を図ったものである。
本考案は請求項1に記載のように、下位管1と上位管4とを高さ調節自在とするように構成した仮設支柱であって、下位管1の上部開口面に対して、胴部にネジ溝2bを刻設すると共に上端部分に上位管4を連結するためのネジ筒2を、無回転にしてかつ昇降自在とするように取付け、当該ネジ筒2のネジ溝2bと螺合するネジ溝3aを内周面に刻設した高さ調節用ネジ環3を、下位管1の上端部に定位置回転可能に取付け、また、当該ネジ環3には回転操作用ハンドル3c,3cを折畳み自在に取付け、上位管4は上記ネジ筒2に対して昇降自在に挿入する共に、当該上位管2には、上記した高さ調節用ネジ環3に対して連結するための所要の固定用ピンを貫通させて挿通するための係止孔を設けるように構成した仮設支柱に係る。
本考案は請求項2に記載のように、上端部分に形成した上位管連結用部2aを除いてその全体にネジ溝2bを刻設すると共に、当該上位管連結用部2aには、その上縁の対向位置に形成したピン受け用凹溝2c,2cと、当該ピン受け用凹溝2c,2c間を結ぶ直線と直角に結ばれる直線位置にしてかつこれよりやや下方の位置にピン差込用孔2d,2dを穿設し、更に、ネジ溝2bを刻設した胴部には縦溝孔2eを穿設して成るネジ筒2を、
下位管1の上部開口面に対して昇降自在に差し込むと共に、当該下位管1の胴部に螺子込んだ案内ボルト1cの先端を前記ネジ筒2に設けた縦溝孔2eに突入させることによって、当該ネジ筒2に対する昇降案内作用と回転止め作用がなされるように構成し、
上記したネジ筒2のネジ溝2bと螺合するネジ溝3aを内周面に刻設した高さ調節用ネジ環3を、下位管1の上端部に定位置回転可能に取付け、また、当該ネジ環3には回転操作用ハンドル3c,3cを折畳み自在に取付け、
上位側係止用孔4bと、これに直交する方向にしてかつやや下方に位置する下位側係止用孔4cとで一単位とする係止用孔を、所要単位数等間隔で穿設して成る上位管4を、上記したネジ筒2に対して昇降自在に挿入すると共に、
当該上位管4のネジ筒2に対する仮止め的固定を、上位側係止用孔4bに差し込んだ上位側係止用ピン5はネジ筒2の上縁対向位置に形成したピン受け用凹溝2c,2cに嵌合して受け止められ、また、下位側係止用孔4cに差し込むための下位側係止用ピン6は、ネジ筒2に穿設したピン差込用孔2d,2dと一括して挿通させるように構成したことを特徴とする仮設支柱に係る。
本考案は請求項3に記載のように、下位管1の上端部に対する高さ調節用ネジ環3の取付けを、下位管1の上端縁に案内用突状リング体1bを設け、当該高さ調節用ネジ環3に設けた係合用抱持部3e,3eを当該突状リング体1bに対して回動自在に嵌め込むことによって、当該高さ調節用ネジ環3を下位管1の上端部分に定位置回動可能に取付けるように構成した請求項2に記載の仮設支柱を実施の態様とする。
本考案は請求項4に記載のように、上位側係止用ピン5と下位側係止用ピン6とが平面十文字状に交差するような形態で差し込まれるように構成した請求項2または請求項3の何れかに記載の仮設支柱を実施の態様とする。
本考案は請求項5に記載のように、二本の係止用ピン5及び6を、上位管4に自由動可能に引っ掛けておくための環7に対してチェーン5a及び6aを介して連結するように構成した請求項2乃至4の何れかに記載の仮設支柱を実施の態様とする。
本考案は請求項6に記載のように、下位管1に螺子込んだ案内ボルト1cと同位置にして平面等間隔の角度で安定用ボルト8,9を螺子込むことによって、当該安定用ボルト8,9の先端をネジ筒2の胴同部に案内的に接触させて、当該ネジ筒2が下位管1の中心に位置するような調節が図られるように構成した請求項2乃至5の何れかに記載の仮設支柱を実施の態様とする。
本考案は請求項1に記載のような構成、すなわち、下位管1と上位管4とを高さ調節自在とするように構成した仮設支柱であって、下位管1の上部開口面に対して、胴部にネジ溝2bを刻設すると共に上端部分に上位管4を連結するためのネジ筒2を、無回転にしてかつ昇降自在とするように取付け、当該ネジ筒2のネジ溝2bと螺合するネジ溝3aを内周面に刻設した高さ調節用ネジ環3を、下位管1の上端部に定位置回転可能に取付け、また、当該ネジ環3には回転操作用ハンドル3c,3cを折畳み自在に取付け、上位管4は上記ネジ筒2に対して昇降自在に挿入する共に、当該上位管2には、上記した高さ調節用ネジ環3に対して連結するための所要の固定用ピンを貫通させて挿通するための係止孔を設けるように構成したから、下位管1と上位管4との間にはネジ筒2が介在されるため、両管1,4の嵌合が極めてしっくりとしたものとされ、ガタツキが生じることが無く、強度的な向上性が図られる。
すなわち、従来の仮設支柱の場合、図10に示すように下位管Aに対して直接上位管Bを差し込むものであるため、その嵌合間隔に必要以上の遊びが生じて、両者の連結上のガタツキが生じ易いものであつた。 何故ならば、下位管Aの内径と上位管Bの外径の寸法をあまり近接させてしまうと、その差込み操作上の円滑性を阻害してしまうため、ある程度の遊びを設けることが必要とされたが、この遊びが所定の伸長固定化状態におけるガタツキ発生の原因となってしまうものである。
これに対して本考案にあっては、下位管1と上位管4との間にはネジ筒2が介在されるため、下位管1と上位管4との間の遊びを最小化することが出来る。
更に、図10に示す従来の仮設支柱のように、上位管Bの上昇は調節ネジ環Fの押上げ力に基づき行われると共に、その下降は当該調節ネジ環Fの下方移動に基づく支え点の変位により自重で降下するというような形態を採るものであったのに、本考案における上位管4の微調整的昇降作動は、当該ネジ筒2と定位置回転を行う高さ調節用ネジ環3との互いのネジ溝の噛合い作動に基づき行われるように構成したものであるから、その作動は極めて安定かつ円滑に行われることとなるばかりでなく、押上げ力も当該ネジの噛合いに基づき極めて強力なものとされる。
また、図10に示す従来の仮設支柱は、下位管Aの上端寄りに雄ネジDを直接刻設するように構成したものであるため、下位管A自体が長尺ものである関係上、これに対する当該雄ネジDの刻設作業に伴うスペース的占領性及び作業の煩雑性というような問題が伴うばかりでなく、仮設支柱のような仮設建材は比較的手荒く扱われがちであり、その衝撃で雄ネジD部分が傷付いてしまったり歪んでしまったりした場合、下位管A全体を取り換えなければ成らないものであったが、本考案にあってはネジ筒2は下位管1とは別部品であるため、その製作が簡易に行うことが出来るばかりでなく、若し、当該ネジ筒2のネジ溝部分が破損した場合は、この部分だけを取替えればよいため、従来の仮設支柱状において生じた上記したような修理上の負担性はよく解消されることとなる。
更に、請求項2に記載のような構成の採用に基づき、請求項1の場合と同様な作用効果を奏することとなる。 そして、下位管1の胴部に螺子込んだ案内ボルト1cの先端を前記ネジ筒2に設けた縦溝孔2eに突入させることによって、当該ネジ筒2に対する昇降案内作用と回転止め作用がなされるように構成したから、上位管4の昇降を司るネジ筒2の昇降作動が極めて安定かつ円滑に行われると共に、ネジ溝の噛合いに基づく昇降作動であるため、きめ細かな昇降調節の可能化、並びに、強力なる押上げ力を得ることが出来、例えば天井面等を形成に際するコンクリート打設用型枠の支持等に際して、強い力での型枠圧接保持目的の達成を果たすことができる。 すなわち、図10に示す従来品にあっては許容強度が19.6キロニュートン(KN)程度であるが、本考案に係る製品にあってはその許容強度を98.0キロニュートン(KN)から147.0キロニュートン(KN)とするように高められることとなる。(製品の長さによりその強度も変わってくる。)
また、上位側係止用孔4bと、これに直交する方向にしてかつやや下方に位置する下位側係止用孔4cとで一単位とする係止用孔を、所要単位数等間隔で穿設して成る上位管4を、上記したネジ筒2に対して昇降自在に挿入すると共に、当該上位管4のネジ筒2に対する仮止め的固定を、上位側係止用孔4bに差し込んだ上位側係止用ピン5はネジ筒2の上縁対向位置に形成したピン受け用凹溝2c,2cに嵌合して受け止められ、また、下位側係止用孔4cに差し込むための下位側係止用ピン6は、ネジ筒2に穿設したピン差込用孔2d,2dと一括して挿通させるように構成したから、ネジ筒2に対する上位管4の連結は、二ヵ所のピン止めで行われるため、その連結は極めて安定したものとされる。
そして、上位側係止用ピン5がピン受け用凹溝2c,2cに嵌合して受け止められた状態で、下位側係止用孔4cとネジ筒2に穿設したピン差込用孔2d,2dが合致するような寸法的設定が成されているものであるから(上位管4を浮かせた状態で当該両孔の調節的合致化を図るものではないから)、当該合致孔に対する下位側係止用ピン6の差込操作には何等の困難性を伴うことなく、簡便に達成されることとなる。
同時に、比較的操作上の煩雑性が伴うねじ筒2と上位管4との一括的ピン止めと言う作業は、下位側係止用ピン6だけでよく、上位側係止用ピン5の差込は上位管4だけに対する貫通的挿通でよく、すなわち、当該上位側係止用ピン5とネジ筒2との係止は、上位管4を単純に降下させることによって、当該上位側係止用ピン5がピン受け用凹溝2c,2cに嵌合されることとなる。 従って、二本のピンを下位側係止用ピン6のような一括的貫通挿通を成すように構成した場合に比して、その作業の負担性が半減される。
本考案は請求項3に記載のような構成、すなわち、下位管1の上端部に対する高さ調節用ネジ環3の取付けを、下位管1の上端縁に案内用突状リング体1bを設け、当該高さ調節用ネジ環3に設けた係合用抱持部3e,3eを当該突状リング体1bに対して回動自在に嵌め込むことによって、当該高さ調節用ネジ環3を下位管1の上端部分に定位置回動可能に取付けるように構成することにより、高さ調節用ネジ環3の定位置回動が安定かつ円滑に果たされる。 これにより、当該ネジ環3の回動操作に基づくネジ筒2の昇降作動、これに連結されている上位管4の昇降作動が極めて安定した状態で行われることとなる。
本考案は請求項4に記載のような構成、すなわち、上位側係止用ピン5と下位側係止用ピン6とが平面十文字状に交差するような形態で差し込まれるように構成することにより、上位管4の支持形態が前後左右方向に働くため、従来のような1本のピンによるものに比して、上位管4に対する安定性の卓越化が図られると共に、荷重のかかる方向性が両ピンに分散されるためガタツキ発生が最小化される。
本考案は請求項5に記載のような構成、すなわち、二本の係止用ピン5及び6を、上位管4に自由動可能に引っ掛けておくための環7に対してチェーン5a及び6aを介して連結するように構成することにより、当該二本の係止用ピン5及び6が分散化して紛失してしまい仮設工事に齟齬をきたしてしまうと言うような事態発生を皆無とする。
本考案は請求項6に記載のような構成、すなわち、下位管1に螺子込んだ案内ボルト1cと同位置にして平面等間隔の角度で安定用ボルト8,9を螺子込むことによって、当該安定用ボルト8,9の先端をネジ筒2の胴同部に案内的に接触させて、当該ネジ筒2が下位管1の中心に位置するような調節が図られるように構成することにより、下位管1内に対するネジ筒2の同軸的支持(中心線を合致させた状態での支持)を図ることが出来、これにより、当該ネジ筒2の安定した昇降作動が行われることとなる。
図1は本考案に係る仮設支柱全体を表したものであって、1は下位管、2は当該下位管1の上部開口面に対して伸縮自在(高さ調節自在)に装着したネジ筒、3は当該ネジ筒2に螺合させた高さ調節用ネジ環、4は当該ネジ筒2に対して出入り自在に延出させた上位管であって、本考案に係る仮設支柱は上記した下位管1と上位管4の伸縮自在の嵌合を、ネジ筒2を介在させて行うように構成したことを技術的特徴の一つとするものである。 すなわち、従来は下位筒に対して直接的に刻設していたところの高さ調節用ネジを、ネジ筒2という新規な独立部品とするように構成し、これにより、前述したような従来品に於ける問題点の解消化を図ったものである。
図2は上記した下位管1だけを表したものであって、当該下位管1は、その下端に接地用底板1aが固設してある。 そして本考案にあっては、その上端縁に、高さ調節用ネジ環3の定位置回転を行わせるための案内用突状リング体1bを固設するように構成してある。 1cは下位管1の上方寄りの所要箇所に螺子込んだ案内ボルトであって、ネジ筒2に設けた後述する縦溝孔2eに対してその先端を突入させておくことによって、当該ネジ筒2の昇降方向の移動を無回転状態で行わせるための案内制御ピンとしての役割を担うものである。 1dは当該案内ボルト1cを螺子込むためのナットであって、下位管1に対して固設してある。
図3は前記したネジ筒2だけを表したものであって、当該ネジ筒2は金属製筒材で形成されており、上端部部分に形成した上位管連結用部2aを除いてその全体にネジ溝2bを刻設してある。 2c,2cは上位管連結用部2aの上縁対向位置に形成したピン受け用凹溝、2d,2dは当該ピン受け用凹溝2c,2c間を結ぶ直線と直角に結ばれる直線位置にしてかつこれよりやや下方の位置に対称的に穿設したピン差込用孔である。 2eはネジ筒2の下半部に穿設した縦溝孔であって、当該ネジ筒2の後述する作動に基づく昇降案内作用と回転止め作用を奏させるためのものである。
図4は前記した高さ調節用ネジ環3だけを表したものであって、上記ネジ筒2に螺合させるためのネジ溝3aを内周面に形成すると共に、その外面の対向箇所に連設した軸受け部3b,3bに回動操作用ハンドル3c,3cが折畳み自在に取付けられている。 3d,3dは当該ハンドルの折り畳みのための枢支用リベットを示す。
3e,3eは当該軸受け部3b,3bに形成した係合用抱持部であって、既述した下位管1の上端縁に形成した案内用突状リング体1bに対して回動自在に嵌め込むことによって、当該高さ調節用ネジ環3を下位管1の上端部分に定位置回動自在取り付けるように構成してある。
図5は上記したネジ筒2と高さ調節用ネジ環3とを組み込んで完成化された状態にある下位管1を表したものである。 すなわち、下位管1の上部開口部に対してネジ筒2を昇降自在に差し込むと共に、当該下位管1に設けた案内ボルト1cをネジ筒2に設けた縦溝孔2eに対して突入させるように螺子込む。 そして、高さ調節用ネジ環3を、その係合用抱持部3e,3eを下位管1に設けた案内用突状リング体1bに対して係合させることによって、当該高さ調節用ネジ環3を下位管1の上端に定位置回転自在に取付ける。 更に、当該取付け状態にあっては、当該高さ調節用ネジ環3のネジ溝3aはネジ筒2のネジ溝2bに対して螺合状態を保つような状態で組立てられている。
図6は前記した上位管4だけを表したものであって、4aはその上端に固設した天板である。 そして、当該上位管4の胴部には係止用ピンを貫通させるようにして挿し込むための係止用孔が穿設してある。 なお、当該係止用孔はピンを貫通させて差し込む関係上、対を成すような形態で穿設されている。
そして、本考案にあっては、当該係止用孔として、上位側係止用孔4bと、これに直交する方向にしてかつやや下方位置に下位側係止用孔4cを穿設するように構成してある。 これは、図1及び図7に示すように、二本の係止用ピン5及び6を用いて上位管4の固定化を図るように構成する関係上、上記のように上位側係止用孔4bと下位側係止用孔4cとで1単位とし、複数単位の当該係止用孔を上位管4の胴部に等間隔で列設するように構成してある。
なお、上記した二本の係止用ピン5及び6であるが、これは図1に示すように上位管4に自由動可能に引っ掛けておくための環7に対してチェーン5a及び6aを介して連結するように構成することが好ましい。 すなわち、当該係止用ピン5及び6をフリーな状態としておいた場合、紛失しやすいと言うような問題が生じるが、このような上位管4にまとめて引っ掛けておくことにより、紛失の心配の除去と、上位管4に穿設されている係止孔の近傍に存在することによる使い勝手の良さが図られる。
ところで、係止用ピン5及び6による係止用孔に対する差込み形態であるが、これは本考案にあっては下記のような差込み方式を採るように構成してある。
すなわち、上記のように列設された係止用孔の内、所要の係止用孔を選択すると共に、図1及び図7に示すように係止用ピン5及び6を差し込むわけであるが、これは、上位管4に列設されている係止用孔中、選択した所定の係止用孔における上位側係止用孔4bに上位側係止用ピン5を差し込むと共に、当該上位管4を降下させることによって、当該係止用ピン5を、ネジ筒2の上縁対向位置に形成したピン受け用凹溝2c,2c部分で受け止めさせる。 この状態において、選択した係止用孔における下位側係止用孔4cは、ネジ筒2に穿設されているピン差込用孔2d,2dと合致しているため(このような合致が成されるように上下両係止用孔の穿設位置が設定されている。)、ここに係止用ピン6を差し込めば、上位管4は下位管1に対する固定化が図られる。
上記のような操作に基づき、上位管4は下位管1に対して大まかな長さ寸法での固定化が図られる。
そして、上記のように大まかな長さ寸法で設定された後に行う、全体長さ寸法の微調節は、高さ調節用ネジ環3の回動操作に基づいて行われる。
図9に示すように、高さ調節用ネジ環3に枢支されている回動操作用ハンドル3c,3cを水平状体に起すと共にこれを左右何れかの方向に回転させれば、当該ネジ環3のネジ溝3aに対してネジ溝2bを介して噛合っているネジ筒2はネジ溝3aに沿って引上げ又は引き下げられることとなる。 すなわち、上記ネジ環3は下位管1の上端部で定位置回転するように取付けられており、そして、当該ネジ筒2はその縦溝孔2eに対して下位管1に設けた案内ボルト1cを突入させてあるため、当該ネジ筒2は回動阻止状態となっている。 従って、上記したネジ環3のネジ溝3aの回転力は、当該ネジ筒2を上昇または降下させる力として働くこととなる。
上記したようなハンドル3c,3cを介してねじ環3の回動により、ネジ筒2を上昇または降下させれば、当該ネジ軸2の上端部に係止用ピン5及び6を介して十文字状に連結されている上位管4に対する上昇運動または降下運動が連動的に行われることとなる。
従って、本考案に係る仮設支柱の使用時の高さの微調節が、ハンドル3c,3cを介してねじ環3を回転することによって達成される。 そして、当該ねじ環3は下位管1の上端部での定位置回転であるため、回動に伴いその位置が変位することはない。
なお、図8に示されている安定用ボルト8,9であるが、これは下位管1において既述した案内ボルト1cと同位置にして等間隔の角度で螺子込むことによって、その先端がネジ筒2の胴同部(ネジ溝2b部分)に案内的に接触させ、これに依り、当該ネジ筒2が下位管1の中心に位置するように調節するためのものである。 従って、当該安定用ボルト8,9の先端面は、ネジ筒2のネジ溝2bのネジピッチより広くすることにより当該ネジ筒2の昇降運動時にスムースなる案内及び中心位置での安定等の調節が成されるようになっている。 然し乍、このような安定用ボルト8,9の存在は絶対的なものではなく、これを省略して実施する場合もある。
本考案に係る仮設支柱全体を表した斜視図である。 本考案に用いる下位管1だけを表した斜視図である。 本考案に用いるネジ筒2だけを表した斜視図である。 本考案に用いる高さ調節用ネジ環3だけを表した斜視図である。 組立て状態にある下位管1部分を表した斜視図である。 本考案に用いる上位管4だけを表した斜視図である。 本考案の要部を表した縦断面図である。 図7におけるX−X線断面図である。 本考案に係る仮設支柱の操作形態を表した説明用斜視図である。 従来の仮設支柱を表した正面図である。
1 下位管
1a 接地用底板
1b 案内用突状リング体
1c 案内ボルト
2 ネジ筒
2a 上位管連結用部
2b ネジ溝
2c ピン受け用凹溝
2d ピン差込用孔
2e 縦溝孔
3 高さ調節用ネジ環
3a ネジ溝
3b 軸受け部
3c 回動操作用ハンドル
3d 枢支用リベット
3e 係合用抱持部
4 上位管
4a 天板
4b 上位側係止用孔
4c 下位側係止用孔
5 係止用ピン
5a チェーン
6 係止用ピン
6a チェーン
7 環
8 安定用ボルト
9 安定用ボルト

Claims (6)

  1. 下位管(1)と上位管(4)とを高さ調節自在とするように構成した仮設支柱であって、下位管(1)の上部開口面に対して、胴部にネジ溝(2b)を刻設すると共に上端部分に上位管(4)を連結するためのネジ筒(2)を、無回転にしてかつ昇降自在とするように取付け、当該ネジ筒(2)のネジ溝(2b)と螺合するネジ溝(3a)を内周面に刻設した高さ調節用ネジ環(3)を、下位管(1)の上端部に定位置回転可能に取付け、また、当該ネジ環(3)には回転操作用ハンドル(3c,3c)を折畳み自在に取付け、上位管(4)は上記ネジ筒(2)に対して昇降自在に挿入する共に、当該上位管(4)には、上記した高さ調節用ネジ環(3)に対して連結するための所要の固定用ピンを貫通させて挿通するための係止孔を設けるように構成した仮設支柱。
  2. 上端部分に形成した上位管連結用部(2a)を除いてその全体にネジ溝(2b)を刻設すると共に、当該上位管連結用部(2a)には、その上縁の対向位置に形成したピン受け用凹溝(2c,2c)と、当該ピン受け用凹溝(2c,2c)間を結ぶ直線と直角に結ばれる直線位置にしてかつこれよりやや下方の位置にピン差込用孔(2d,2d)を穿設し、更に、ネジ溝(2b)を刻設した胴部には縦溝孔(2e)を穿設して成るネジ筒(2)を、
    下位管(1)の上部開口面に対して昇降自在に差し込むと共に、当該下位管(1)の胴部に螺子込んだ案内ボルト(1c)の先端を前記ネジ筒(2)に設けた縦溝孔(2e)に突入させることによって、当該ネジ筒(2)に対する昇降案内作用と回転止め作用がなされるように構成し、
    上記したネジ筒(2)のネジ溝(2b)と螺合するネジ溝(3a)を内周面に刻設した高さ調節用ネジ環(3)を、下位管(1)の上端部に定位置回転可能に取付け、また、当該ネジ環(3)には回転操作用ハンドル(3c,3c)を折畳み自在に取付け、
    上位側係止用孔(4b)と、これに直交する方向にしてかつやや下方に位置する下位側係止用孔(4c)とで一単位とする係止用孔を、所要単位数等間隔で穿設して成る上位管(4)を、上記したネジ筒(2)に対して昇降自在に挿入すると共に、
    当該上位管(4)のネジ筒(2)に対する仮止め的固定を、上位側係止用孔(4b)に差し込んだ上位側係止用ピン(5)はネジ筒(2)の上縁対向位置に形成したピン受け用凹溝(2c,2c)に嵌合して受け止められ、また、下位側係止用孔(4c)に差し込むための下位側係止用ピン(6)は、ネジ筒(2)に穿設したピン差込用孔(2d,2d)と一括して挿通させるように構成したことを特徴とする仮設支柱。
  3. 下位管(1)の上端部に対する高さ調節用ネジ環(3)の取付けを、下位管(1)の上端縁に案内用突状リング体(1b)を設け、当該高さ調節用ネジ環(3)に設けた係合用抱持部(3e,3e)を当該突状リング体(1b)に対して回動自在に嵌め込むことによって、当該高さ調節用ネジ環(3)を下位管(1)の上端部分に定位置回動可能に取付けるように構成した請求項2に記載の仮設支柱。
  4. 上位側係止用ピン(5)と下位側係止用ピン(6)とが平面十文字状に交差するような形態で差し込まれるように構成した請求項2または請求項3の何れかに記載の仮設支柱。
  5. 二本の係止用ピン(5及び6)を、上位管(4)に自由動可能に引っ掛けておくための環(7)に対してチェーン(5a及び6a)を介して連結するように構成した請求項2乃至4の何れかに記載の仮設支柱。
  6. 下位管(1)に螺子込んだ案内ボルト(1c)と同位置にして平面等間隔の角度で安定用ボルト(8,9)を螺子込むことによって、当該安定用ボルト(8,9の)先端をネジ筒(2)の胴同部に案内的に接触させて、当該ネジ筒(2)が下位管(1)の中心に位置するような調節が図られるように構成した請求項2乃至5の何れかに記載の仮設支柱。
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