JP3162557B2 - 半導体基板保持装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体基板保持装置及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基板(ウエハ)な
どの薄板状基板の保持固定に好適な保持装置に係り、特
に静電気によるごみの付着が少なく、基板の汚染が効果
的に防止でき、さらに加工製造が容易な半導体基板保持
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程においては、
各工程間において、半導体基板を搬送したり、所定位置
に保持固定するために種々の半導体基板保持装置が採用
されている。例えば、上記半導体基板表面に微細な回路
パターンを焼き付ける露光装置(ステッパー)において
は、半導体基板を所定の平面内に高い位置精度で平坦に
固定するための保持装置(ステッパーテーブル)が使用
されている。
【0003】従来、この種の半導体基板保持装置はステ
ンレス鋼等の金属表面に弗素樹脂皮膜をコーティングし
たものや電気絶縁性を有するアルミナ(Al2 3 )焼
結体で形成したものが一般的である。
【0004】しかしながら、半導体基板保持装置基材と
して金属材料を使用した保持装置では半導体基板に対す
る金属汚染が不可避であり、この不純物金属に起因して
半導体集積回路の動作不良を起こし易く半導体装置の製
品歩留りが低下し易い欠点がある。また金属材料は硬度
が低く軟質であるため耐摩耗性が乏しく長期間の使用に
耐えない難点がある。しかも、露光時に作用する熱によ
って膨脹し易く寸法変化が大きくなるため、転写回路の
寸法精度が低下し易い欠点もある。
【0005】また樹脂皮膜をコーティングして形成した
半導体基板保持装置では、母材と皮膜との熱膨脹差に起
因する剥離が発生する危険性が高くなる問題点がある。
【0006】一方、アルミナ焼結体で形成した半導体基
板保持装置では、金属材料で形成したものと比較してセ
ラミックス特有の耐摩耗性に優れており、単位重量当り
の剛性も高くなるため、保持装置の小型化および軽量化
が可能となる利点がある。しかしながら、アルミナ焼結
体は電気絶縁体であるため、静電気が滞留し易く、ごみ
が付着し易い難点がある。すなわち露光装置に付設した
半導体基板保持装置にごみが付着すると、被保持物であ
る半導体基板の平坦性が損われるため、転写された回路
パターンが歪み、回路の動作不良が起こり易い。また蓄
積された静電気が放電する際に発生する火花によって半
導体基板表面に形成された回路が破壊され易くなり、い
ずれにしろ半導体製品の歩留りが低下してしまう問題点
がある。
【0007】上記問題点を解決するために、例えばTi
C等の導電性材料をAl2 3 等のセラミックス基板中
に含有させて、導電性を有するセラミックス焼結体と
し、この焼結体によって半導体基板保持装置を構成する
例が、特開平5−21584号公報に開示されている。
この保持装置によれば、導電性を有するセラミックス焼
結体で形成しているため、静電気の蓄積が少なく、静電
気に起因するごみの付着や回路の損傷も少なく、半導体
製品の歩留りを高めることが可能となった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記半
導体基板保持装置において、導電性材料をセラミックス
基板中に含有させているため、セラミックスの焼結性が
悪化し、高強度の半導体基板保持装置が得られない欠点
がある。特にセラミックス基材としてアルミナ(Al2
3 )を使用する一方、導電材料として多量の炭化チタ
ン(TiC)を使用した場合、両者の混合体の焼結性は
極めて悪くなり、充分に緻密化しない。特にTiCの配
合割合を高めると、焼結体の電気抵抗は低下し、静電気
によるごみの付着を効果的に防止することができる反
面、焼結性が悪化するため、構造強度、微細加工性が充
分でなく、保持装置の小型、微細化は困難である。特に
焼結体の電気抵抗を低下させ導電性を高めてもごみの付
着、接触の際の半導体基板の損傷を防ぐため半導体基板
と接触する面積、具体的には半導体基板保持装置に形成
されている環状凸部の上面幅Wが小さい程好ましいが、
前記のような低焼結性、構造強度不足により微細加工、
放電加工(EDM)が困難であった。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、特に静電気によるごみの付着をより完全
に防止でき、かつ緻密で強度特性に優れた半導体基板保
持装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、種々のセラミックス基材と導電材料とを
組み合せて種々の製法により焼結体を調製し、半導体基
板保持装置としての特性を比較評価した。その結果、A
2 3 基材に導電材料としてのTiCを30重量%以
上添加しても焼結助剤としてイットリア(Y2 3 )等
を所定量添加したときに、焼結性が良好であり、かつ導
電性が優れた焼結体が得られた。ここで出発原料として
使用するAl2 3 粉末及びTiC粉末は共に平均粒径
1.0μm以下、好ましくは0.6μm以下の微細な粉
末が望ましい。またY2 3 等も平均粒径1.0μm以
下が望ましいが、添加量が0.1〜3.0wt%と少量
であるためAl2 3 粉末、TiC粉末に比較し粒径を
小さくしたことに対する焼結性におよぼす効果は小さ
い。MgO、CaOも同様である。そしてこの焼結体で
半導体基板保持装置を形成したときにごみの付着が少な
く、微細加工性、放電加工性に優れ、また、半導体基板
保持装置に形成される環状凸部の上面幅Wを0.2mm以
下と狭く設定しても焼結体のカケ、粒子の脱落がほとん
どない半導体基板保持装置が得られるという知見を得
た。本発明は上記知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0011】すなわち本発明に係る半導体基板保持装置
は、環状凸部により半導体基板を保持する半導体基板保
持装置において、少なくとも上記半導体基板と接触する
部分を、炭化物換算で30重量%以上50重量%以下の
Tiと、酸化物換算で0.1重量%以上3.0重量%以
下のY,Yb,Ceのうちの少なくとも1種とを含有す
るアルミナ(Al2 3 )焼結体で形成したことを特徴
とする。
【0012】また環状凸部により半導体基板を保持する
半導体基板保持装置において、少なくとも上記半導体基
板と接触する部分を、炭化物換算で30重量%以上50
重量%以下のTiと、酸化物換算で0.1重量%以上
3.0重量%以下のY,Yb,Ceのうちの少なくとも
1種と、酸化物換算で0.1重量%以上3.0重量%以
下のMg,Caのうちの少なくとも1種とを含有するア
ルミナ(Al2 3 )焼結体で形成してもよい。
【0013】また本発明に係る半導体基板保持装置の製
造方法は、平均粒径1.0μm以下のアルミナ(Al2
3 )粉末44.9重量%以上69.9重量%以下と、
平均粒径1.0μm以下のTiC粉末30重量%以上5
0重量%以下と、Y2 3 粉末、Yb2 3 粉末、Ce
2 3 粉末のうちの少なくとも1種の粉末0.1重量%
以上3.0重量%以下とを混合、成形し、温度1400
〜1800℃で焼結後、微細加工することを特徴とす
る。
【0014】本発明において、半導体基板との接触部に
使用される焼結体としては、炭化チタン(TiC)含有
酸化アルミニウム(アルミナ、Al2 3 )焼結体であ
り、この酸化アルミニウムは、本発明の半導体基板保持
装置を構成する主材料であり、セラミックス焼結体が本
来的に有する耐摩耗特性を発揮する。
【0015】炭化チタン(TiC)は共有結合性を有す
る導電材料であり、半導体基板保持装置を構成する焼結
体に導電性を付与するために30〜50重量%添加され
る。添加量が30重量%未満の場合には、導電性の改善
効果が少なく、静電気によるごみの付着を効果的に防止
することが不十分であるとともに、焼結体の放電加工性
が低下し、保持装置の加工製造が困難となる。一方、添
加量が50重量%を超えると、焼結性が低下すると共
に、基材であるAl2 3 焼結体本来の特性が損われ、
強度および耐摩耗性も低下するため、TiCの添加量は
30〜50重量%の範囲に設定されるが、特に35〜4
0重量%の範囲が好ましい。
【0016】炭化チタンは単体では極めて難焼結性を呈
するが、基材としての酸化アルミニウム中にY2 3
とともに均一に混合することによって緻密な焼結体とす
ることができる。
【0017】Y、Yb、Ceの酸化物は、上記Al2
3 とTiCとの混合体の焼結性を改善するために0.1
〜3.0重量%添加される。その添加量が0.1重量%
未満と過少な場合は焼結性の改善効果が少なく緻密で高
強度の焼結体が得られない。一方、添加量が3.0重量
%を超えても焼結性の改善効果が飽和し始めると共に、
焼結体の粒界にガラス相が形成されるため、電気抵抗が
増加する。したがって、Y2 3 等の添加量は0.1〜
3.0重量%とする。
【0018】これらの酸化物としては実用上Y2 3
使用されるが、Yb,Ceの酸化物も同等の効果を有す
る。更に不純物、金属汚染源を最少限とするため、焼結
助剤も含めAl2 3 、TiC以外の添加元素は最少限
に抑制することが望ましい。このためY,Yb,Ceの
酸化物に加えMgO,CaOのうち少なくとも1種を添
加することにより、Y,Yb,Ceの少なくとも1種の
酸化物とMgO,CaOのうち少なくとも1種の含有量
を共に0.1重量%以上0.5重量%未満と極く微量と
することができ、不純物金属による半導体基板の汚染を
より低減することができる。
【0019】こうして上記TiCの含有量を30〜50
重量%、またY2 3 の含有量を0.1〜3.0重量%
に設定することにより、電気抵抗が10-2Ω・cm以下と
なり、導電性に優れ、かつ強度が高いAl2 3 −Ti
C焼結体が焼結性良く得られる。
【0020】上記Al2 3 −TiC焼結体は、例えば
以下のような手順で製造される。すなわち平均粒径1.
0μm以下のAl2 3 原料粉末に導電材としての平均
粒径1.0μm以下のTiC粉末および焼結助剤として
の平均粒径1.0μm以下のY2 3 粉末を所定量添加
して均一に混合し、得られた原料混合体を100〜40
0kg/cm2 の加圧力で圧縮成形し、得られた成形体をN
2 ガスやArガス等の非酸化性雰囲気中で温度1400
〜1800℃で5〜8時間焼結して製造される。
【0021】さらに得られたAl2 3 −TiC焼結体
を砥石等により研削研摩して、半導体基板と接触する部
位となる凸部を形成する他、更に放電加工によって取付
穴等を加工形成して本発明に係る半導体基板保持装置が
形成される。
【0022】なお、半導体基板保持装置全体を、上記導
電性を有するAl2 3 −TiC焼結体で形成する方が
剥離等の心配が少なくより好ましいが、半導体基板と直
接接触する環状凸部分のみを、上記Al2 3 −TiC
焼結体で構成することもできる。また、環状凸部は連続
した環状であっても、部分的に断続している環状であっ
ても良く、凸部が同心円状に形成されているものであれ
ば良い。
【0023】
【作用】上記構成に係る半導体基板保持装置によれば、
少なくとも半導体基板と接触する環状凸部について、T
iCを含有するAl2 3 焼結体で構成しているため、
導電性を有し静電気の発生蓄積が少なく、静電気に起因
するごみの付着や半導体基板上に形成される微細回路の
損傷等を効果的に防止することができる。
【0024】また上記導電性Al−TiC焼結体
は原料段階で所定量のYを含有しているため、T
iC含有量が高い場合においても焼結性が極めて優れて
おり、緻密度が高く、かつ導電性に優れ、微細加工が可
能な焼結体が得られる。したがって、このTiC含有焼
結体で半導体基板保持装置を形成した場合には、微細加
工性、放電加工性が良好であり、環状凸部の上面幅Wが
0.2mm以下であるような微細で複雑構造を有する半
導体基板保持装置も容易に加工製造することができる。
【0025】
【実施例】平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム原料
粉末に対して平均粒径0.6μmのTiC粉末および平
均粒径0.8μmのY2 3 粉末を表1に示す組成とな
るように配合し、均一に混合した。次に得られた原料混
合体を金型プレスの成形型に充填し圧力350kg/cm2
で加圧して円板状の成形体を調製した次に各成形体を窒
素ガス雰囲気で1500℃で5時間焼結することによ
り、Al2 3 −TiC焼結体をそれぞれ調製した。
【0026】次に得られた各Al2 3 −TiC焼結体
を砥石によって研削研摩し、さらに放電加工することに
より、図1〜図2に示すような実施例1〜5に係る半導
体基板保持装置1を調製した。図1〜図2に示す半導体
基板保持装置は半導体基板(ウエハ)2を所定の露光位
置に保持固定するための装置であり、全体がAl2 3
−TiC焼結体5で形成されている。
【0027】半導体基板保持装置1の外径は、吸着保持
する半導体基板2の外径より僅かに小さく設定されてお
り、基板2の吸着面となる装置上面には、中心から複数
の環状凸部3と環状溝部(真空吸着溝)4とが交互に所
定間隔をおいて、同心円状に形成されている。上記環状
溝部4はダイヤモンド砥石による研削加工および放電加
工により形成した。また各環状凸部3の上面幅Wはごみ
の付着やのり上げを防止するために0.01〜0.20
mm程度に設定される。
【0028】またAl2 3 −TiC焼結体5の厚さ方
向には、各環状溝部4の底面に開口する吸気孔6が穿設
されており、これらの吸気孔6は水平方向に穿設された
吸引孔7に連通する。この吸引孔7は図示しない真空源
に接続されており、半導体基板保持装置1上に保持され
た半導体基板2の裏面と各環状溝部4とで囲まれる空間
が減圧されることによって半導体基板2は複数の環状凸
部3の上面に沿って平坦に保持固定される。
【0029】上記実施例1〜5に係る半導体基板保持装
置1の電気抵抗、および研削・研摩加工を施こした際に
発生する脱粒やカケの状況を観察して表1に示す結果を
得た。
【0030】一方、比較例1〜3として、Y2 3 を添
加しないで表1に示す組成を有する原料混合体を実施例
1〜5と同様にして成形・焼結し、さらに得られた各A
2 3 及びAl2 3 −TiC焼結体を研削研摩加工
して実施例1〜5と同一寸法形状を有する比較例1〜3
に係る半導体基板保持装置を調製し、各装置について同
様に電気抵抗値および加工状態を調べ下記表1に示す結
果を得た。
【0031】
【表1】 表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜5に係
る半導体基板保持装置によれば、TiCの含有量が多い
ため、いずれも電気抵抗が10-2Ω・cm以下であり、極
めて導電性に優れている。したがって、静電気の発生蓄
積によるごみの付着は少なく優れた防塵特性が発揮され
る。
【0032】特に半導体基板保持装置を構成するAl2
3 −TiC焼結体が原料段階で平均粒径1.0μm以
下の粉末を使用し、更にY2 3 を含有しているため、
焼結性が良好であり、比較例1の保持装置と比較して、
加工に伴う焼結体のカケ、脱粒がほとんど発生しないこ
とが判明した。
【0033】このようにTiCの含有量が多いにも拘ら
ず、焼結性が優れているため、微細加工性に優れ高強度
の半導体基板保持装置が提供できる。特に図1〜図2に
示す環状凸部3の上面幅Wを0.20mm以下としても加
工に伴うカケ、焼結体粒子の脱粒がほとんどない高精度
の凸部形成が可能となり、被保持物である半導体基板2
との接触面積を低減することができ、化学的な汚染を防
止できる。また環状凸部3上面へのごみの付着や乗り上
げを効果的に防止でき、ごみの介在によって半導体基板
2の平坦度が劣化して不良を引き起こすおそれも少な
い。
【0034】一方比較例1〜2に係る半導体基板保持装
置においては、Y2 3 を添加していないAl2 3
TiC焼結体で形成しているため、導電性は良好である
反面、いずれも焼結性が悪く実施例1〜5と比較して密
度が低く低強度のものしか得られないため、加工を施こ
す際にカケ、脱粒が多く発生した。またTiCを含有し
ないアルミナ焼結体で形成した比較例3に係る半導体基
板保持装置では、ほぼ絶縁体となるため、静電気が発生
し易く防塵効果が小さいことが確認された。
【0035】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係る半導体基
板保持装置によれば、少なくとも半導体基板と接触する
環状凸部について、TiCを30重量%以上含有する導
電性Al2 3 −TiC焼結体で構成しているため、静
電気の発生蓄積が少なく、静電気に起因するごみの付着
や被保持物上に形成される微細回路の損傷等を効果的に
防止することができる。
【0036】また上記導電性Al2 3 −TiC焼結体
は原料段階で所定量のY2 3 を含有しているため、T
iC含有量が30重量%以上と高い場合においても焼結
性が優れており、緻密度が高く、かつ導電性に優れた焼
結体が得られる。したがって、このAl2 3 −TiC
焼結体で半導体基板保持装置を形成した場合には、微細
加工性および放電加工性が良好であり、微細で複雑構造
を有する半導体基板保持装置も容易に加工製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体基板保持装置の一実施例を
示す平面図。
【図2】図1におけるII−II矢視断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板保持装置 2 半導体基板(ウエハ) 3 環状凸部 4 環状溝部(真空吸着溝) 5 Al2 3 −TiC焼結体 6 吸着孔 7 吸引孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/68

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状凸部により半導体基板を保持する半
    導体基板保持装置において、少なくとも上記半導体基板
    と接触する部分を、炭化物換算で30重量%以上50重
    量%以下のTiと、酸化物換算で0.1重量%以上3.
    0重量%以下のY,Yb,Ceのうちの少なくとも1種
    とを含有するアルミナ(Al)焼結体で形成した
    ことを特徴とする半導体基板保持装置。
  2. 【請求項2】 アルミナ焼結体の電気抵抗値が10−2
    Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体基板保持装置。
  3. 【請求項3】 環状凸部を含む半導体基板保持装置が一
    体に形成されると共に、環状凸部の上面幅Wを0.01
    mm以上0.20mm以下としたことを特徴とする請求
    項1記載の半導体基板保持装置。
  4. 【請求項4】 環状凸部により半導体基板を保持する半
    導体基板保持装置において、少なくとも上記半導体基板
    と接触する部分を、炭化物換算で30重量%以上50重
    量%以下のTiと、酸化物換算で0.1重量%以上3.
    0重量%以下のY,Yb,Ceのうちの少なくとも1種
    と、酸化物換算で0.1重量%以上3.0重量%以下の
    Mg,Caのうちの少なくとも1種とを含有するアルミ
    ナ(Al)焼結体で形成したことを特徴とする半
    導体基板保持装置。
  5. 【請求項5】 アルミナ焼結体の電気抵抗値が10−2
    Ω・cm以下であることを特徴とする請求項4記載の半
    導体基板保持装置。
  6. 【請求項6】 Y,Yb,Ceのうちの少なくとも1種
    が酸化物換算で0.1重量%以上3.0重量%未満、M
    g,Caのうちの少なくとも1種が酸化物換算で0.1
    重量%以上0.5重量%未満としたことを特徴とする請
    求項3記載の半導体基板保持装置。
  7. 【請求項7】 平均粒径1.0μm以下のアルミナ(A
    )粉末44.9重量%以上69.9重量%以下
    と、平均粒径1.0μm以下のTiC粉末30重量%以
    上50重量%以下と、Y粉末、Yb粉末、
    Ce粉末のうちの少なくとも1種の粉末0.1重
    量%以上3.0重量%以下とを混合、成形し、温度14
    00〜1800℃で焼結後、得られたアルミナ焼結体を
    微細加工することを特徴とする半導体基板保持装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 アルミナ焼結体の電気抵抗値を10−2
    Ω・cm以下とすることを特徴とする請求項7記載の半
    導体基板保持装置の製造方法。
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US6270842B1 (en) 1998-08-20 2001-08-07 Azuma Kogyo Co., Ltd. Method of galvanizing with molten zinc-aluminum alloy

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