JP3161922B2 - 穀物の予備乾燥可能量判定方法 - Google Patents

穀物の予備乾燥可能量判定方法

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JP3161922B2
JP3161922B2 JP29773594A JP29773594A JP3161922B2 JP 3161922 B2 JP3161922 B2 JP 3161922B2 JP 29773594 A JP29773594 A JP 29773594A JP 29773594 A JP29773594 A JP 29773594A JP 3161922 B2 JP3161922 B2 JP 3161922B2
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  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上部に穀物投入口を備
え且つ床面が通気自在に構成された穀物貯留部が設けら
れて、その穀物貯留部に対して、初回は前記床面上に且
つ二回目以降は先に投入されて貯留されている穀物の上
に上積みする状態で、穀物を順次投入し、そして、乾燥
用空気を前記穀物貯留部内に貯留されている貯留穀物に
対してその上下方向に通風させて、今回投入された穀物
を、次に穀物が投入されるまでの間において、水分含有
率が仕上げ乾燥状態よりも高い予備乾燥状態に乾燥する
予備乾燥において、前記穀物貯留部に投入して予備乾燥
が可能な予備乾燥可能量を判定する穀物の予備乾燥可能
量判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物の予備乾燥は、仕上げ乾燥を行う前
に、水分含有率が仕上げ乾燥状態よりも高い予備乾燥状
態にまで予備乾燥して、一時的に貯蔵するものであり、
例えば、籾の場合、収穫直後の水分含有率は20数%程
度であるが、この収穫直後の籾を水分含有率が16〜1
8%程度の予備乾燥状態に乾燥する。
【0003】このような穀物の予備乾燥において、従来
は、以下のようにして、穀物貯留部に投入して予備乾燥
が可能な予備乾燥可能量を判定していた。つまり、次に
投入する穀物の仮定投入量を合わせた穀物貯留部内に貯
留されている全貯留量に対する風量比と、次に投入する
穀物を合わせた穀物貯留部内に貯留される全穀物の平均
水分含有率と、その平均水分含有率の穀物の品質を長期
間の間保持できる長期間品質保持風量比を求め、全貯留
量に対する風量比と長期間品質保持風量比とがほぼ等し
くなるときの仮定投入量を予備乾燥可能量と判定してい
た。所定の水分含有率の穀物の品質を長期間保持するた
めに必要な長期間品質保持風量比は、予め分かってい
て、例えば、籾の場合は、図12に示す如き水分含有率
と長期間品質保持風量比との関係に基づいて求める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の判定方法で
は、単に、全貯留量に対する風量比と長期間品質保持風
量比とがほぼ等しくなるときの仮定投入量を予備乾燥可
能量と判定しているだけであるので、どの程度の時間乾
燥するとどの程度の水分含有率になっているかが分から
ず、果たして、予備乾燥状態にまで適正に乾燥されてい
るかか否かが不明であった。又、全貯留量に対する風量
比を長期間品質保持風量比に合わせるようにしているの
で、長期間品質保持風量比は大きい値であるため、全貯
留量に対する風量比を大きくせざるを得ず、そのために
は、仮定投入量を少なくせざるを得ず、その結果、判定
する予備乾燥可能量が少なくなる。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、予備乾燥状態にまで適正に乾燥
されているかか否かが不明であるといった問題や、判定
する予備乾燥可能量が少ないといった問題を解消するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による穀物の予備
乾燥可能量判定方法の第1の特徴構成は、次に投入する
穀物の仮定投入量と、次に投入する穀物の水分含有率
と、現時点で前記穀物貯留部内に貯留されている穀物の
貯留量と、乾燥用空気の通風能力とに基づいて、次に投
入する仮定投入量の穀物の単位時間当たりの水分含有率
の低下量を示す乾減率を求め、その乾減率に基づいて、
次に投入する仮定投入量の穀物の設定乾燥時間後の水分
含有率を求め、その水分含有率が目標水分含有率の上限
値と下限値の間に達するときの仮定投入量を、投入可能
標準量として判定する点にある。
【0007】第2の特徴構成は、前記仮定投入量と、現
時点で前記穀物貯留部内に貯留されている穀物の貯留量
と、前記通風能力とに基づいて、前記仮定投入量と前記
貯留量とを合わせた全貯留量に対する風量比を求め、現
時点で前記穀物貯留部内に貯留されている穀物の貯留量
と、その水分含有率と、前記仮定投入可能量と、次に投
入する穀物の水分含有率とに基づいて、前記穀物貯留部
内に貯留される全穀物の平均水分含有率を求めるととも
に、その平均水分含有率の穀物の品質を、所定の短期間
の間保持できる短期間品質保持風量比を求め、前記全貯
留量に対する風量比と前記短期間品質保持風量比とがほ
ぼ等しくなるときの仮定投入量を、その仮定投入量の穀
物を前記穀物貯留部に投入した後は、前記短期間の間、
前記穀物貯留部への投入を禁止することを条件として、
投入可能な投入可能上限量として判定する点にある。
【0008】第3の特徴構成は、前記投入可能上限量よ
りも多い穀物投入量を、前記穀物貯留部への投入を禁止
する投入禁止量として判定する点にある。
【0009】第4の特徴構成は、前記投入可能標準量よ
りも少ない穀物投入量を、過乾燥状態になる虞がある過
乾燥量として判定する点にある。
【0010】
【作用】第1の特徴構成による作用は、以下の通りであ
る。次に投入する穀物の仮定投入量と現時点で穀物貯留
部内に貯留されている穀物の貯留量と、乾燥用空気の通
風能力とに基づいて、仮定投入量に対する風量比を求め
る。つまり、乾燥用空気の通風能力とは、次に投入する
穀物と現時点で穀物貯留部内に貯留されている穀物とを
合わせた穀物貯留部内に貯留される全穀物に対して、乾
燥用空気を通風する送風機が出し得る風量に相当し、そ
の風量を仮定投入量で除することにより、仮定投入量に
対する風量比が求められる。穀物に所定の風量比の乾燥
用空気を通風させると、どの程度の乾減率が得られるか
は、予め分かっていて、例えば、籾の場合は、図11に
示す如き、風量比と毎時乾減率との関係が分かってい
る。そこで、仮定投入量に対する風量比のときの乾減率
を、例えば、図11に示す如き、風量比と毎時乾減率と
の関係に基づいて求める。そして、次に投入する穀物の
水分含有率から、仮定投入量に対する風量比のときの乾
減率と設定時間とを乗算したもの減じると、次に投入す
る穀物の設定時間後の水分含有率が求められる。そし
て、次に投入する穀物の設定乾燥時間後の水分含有率が
目標水分含有率の上限値と下限値との間に達するときの
仮定投入量を、投入可能標準量として判定するのであ
る。従って、投入可能標準量の穀物を投入して予備乾燥
を行うと、設定乾燥時間後には、水分含有率が目標水分
含有率の上限値と下限値との間になるまで乾燥されるこ
とになる。
【0011】第2の特徴構成による作用は、以下の通り
である。次に投入する穀物の仮定投入量と現時点で穀物
貯留部内に貯留されている穀物の貯留量と、乾燥用空気
の通風能力とに基づいて、次に投入する穀物の仮定投入
量を合わせた穀物貯留部内に貯留されている全貯留量に
対する風量比を求める。つまり、乾燥用空気の通風能力
とは、次に投入する穀物と現時点で穀物貯留部内に貯留
されている穀物とを合わせた穀物貯留部内に貯留される
全穀物に対して、乾燥用空気を通風する送風機が出し得
る風量に相当し、その風量を全貯留量で除することによ
り、全貯留量に対する風量比が求められる。現時点で穀
物貯留部内に貯留されている穀物の貯留量と、その水分
含有率と、次に投入する穀物の仮定投入可能量と、次に
投入する穀物の水分含有率とに基づいて、穀物貯留部内
に貯留される全穀物の平均水分含有率を求める。所定の
水分含有率の穀物の品質を所定の短期間保持するために
必要な短期間品質保持風量比は、予め分かっていて、例
えば、籾の場合は、図12に示す如き、水分含有率と2
〜3日間品質保持風量比との関係が分かっている。そこ
で、穀物貯留部内に貯留される全穀物の平均水分含有率
のときの短期間品質保持風量比を、例えば、図12に示
す如き、水分含有率と2〜3日間品質保持風量比との関
係から求める。そして、全貯留量に対する風量比と上述
のようにして求めた短期間品質保持風量比とがほぼ等し
くなるときの仮定投入量を、その仮定投入量の穀物を穀
物貯留部に投入した後は、前記短期間の間、穀物貯留部
への投入を禁止することを条件として、投入可能な投入
可能上限量として判定する。
【0012】図12に示すように、2〜3日間品質保持
風量比は長期間品質保持風量比よりも小さいので、全貯
留量に対する風量比を短期間品質保持風量比に合わせる
ようにして判定する投入可能上限量は、全貯留量に対す
る風量比を長期間品質保持風量比に合わせるようにして
判定する上述の如き従来の予備乾燥可能量比べて、多く
なる。
【0013】第3の特徴構成による作用は、以下の通り
である。穀物投入量が投入可能上限量よりも多いとき
は、全貯留量に対する風量比が短期間品質保持風量比よ
りも小さくなって、穀物の品質を保持することができな
いので、投入可能上限量よりも多い穀物投入量を、穀物
貯留部への投入を禁止する投入禁止量として判定する。
【0014】第4の特徴構成による作用は、以下の通り
である。穀物投入量が投入可能標準量よりも少ないとき
は、設定乾燥時間、乾燥した後の水分含有率は、目標水
分含有率の下限値よりも低くなって、過乾燥状態になる
虞があるので、投入可能標準量よりも少ない穀物投入量
を、過乾燥状態になる虞がある過乾燥量として判定す
る。
【0015】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、設定乾燥時間
乾燥すると、予備乾燥状態にまで適正に乾燥可能な予備
乾燥可能量を判定することができるようになった。
【0016】第2の特徴構成によれば、上記第1の特徴
構成による効果に加えて、前記短期間の間、穀物貯留部
への投入を禁止することを条件として、判定する予備乾
燥可能量を従来よりも多くすることができるようになっ
た。従って、設定乾燥時間乾燥すると予備乾燥状態にま
で乾燥可能な通常処理以上の量の穀物納入があっても、
断らずに荷受けすることができるので、納入量の変動に
対応できるようになった。尚、前記短期間の間、その穀
物貯留部への投入はできないが、そのことは予め分かる
ことであるので、事前に対策を講じることができる。
【0017】第3の特徴構成によれば、穀物投入量が投
入可能上限量よりも多い投入禁止量のときは、短期間の
間品質を保持することができる風量比が得られず穀物の
品質を低下させる虞があることが分かるので、穀物貯留
部への投入を禁止することができ、無理な荷受けをして
穀物の品質の低下を来すといった問題を確実に防止する
ことができるようになった。
【0018】第4の特徴構成によれば、穀物投入量が投
入可能標準量よりも少ない過乾燥量ときは、過乾燥状態
になる虞があることが分かるので、過乾燥状態を抑制す
るための処置を講じて、予備乾燥状態にまで適正に乾燥
することができる。過乾燥状態を抑制するためには、例
えば、設定乾燥時間を短くしたり、穀物貯留部に貯留さ
れている穀物を攪拌移動させながら乾燥用空気を通風さ
せたりする処置を講ずる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による穀物の
予備乾燥可能量判定方法を穀物貯留乾燥設備に採用した
場合の実施例を説明する。以下の実施例では、収穫直後
の籾を乾燥する場合を例にして説明する。図1に示すよ
うに、穀物貯留乾燥設備は、収穫した籾を水分含有率が
16〜18%程度の予備乾燥状態にまで予備乾燥すると
ともに、予備乾燥後の籾を貯留する穀物貯留部としての
2基の円筒形状の貯留ビン1と、その貯留ビン1夫々に
対して設けられ、且つ、乾燥用空気を生成するとともに
その乾燥用空気を貯留ビン1に通風する2基の乾燥装置
Aと、生産者から納入される籾を荷受けするとともに荷
受け量を計量するための荷受計量装置2と、その荷受計
量装置2から排出される籾を揚上搬送して一時貯留ビン
(図示せず)に供給する荷受け用バケットエレベータ3
と、前記一時貯留ビンからの籾を受けて横搬送し、上部
から貯留ビン1に投入する投入用コンベア4と、貯留ビ
ン1の下部から籾を排出する排出用コンベア5と、荷受
計量装置2からの計量信号に基づいて荷受け量等を演算
管理する荷受管理装置6と、籾の予備乾燥可能量の判定
等を実行する乾燥管理装置7と、その乾燥管理装置7の
各種判定結果を表示する表示装置8と、各種運転指令を
行うための操作盤9と、穀物貯留乾燥設備の各種制御を
司る制御装置Cを主な構成要素として備えている。
【0020】籾の貯留ビン1への投入、及び、投入され
た籾の予備乾燥については、24時間を1サイクルとし
て実行するようにしてあり、1サイクルの間に、籾を投
入する投入時間帯(例えば、午前8時からその日の正午
まで)と、籾を予備乾燥する乾燥時間帯(例えば、その
日に正午から次の日の午前8時まで)とを設定してあ
る。尚、以下の説明では、説明を分かりやすくするため
に、1サイクル、即ち、午前8時から翌日の午前8時ま
でを1日と見なして説明する。そして、毎日の投入時間
帯において、荷受計量装置2にて荷受けした籾を、荷受
け用バケットエレベータ3、前記一時貯留ビン及び投入
用コンベア4を経由して、貯留ビン1に対して、前日ま
でに投入されて貯留されている籾の上に上積みする状態
で籾を順次投入し、毎日の乾燥時間帯において、次の日
の投入時間帯までの間に、その日の投入時間帯中に投入
された籾を予備乾燥するように構成してある。籾を予備
乾燥するための乾燥手段は、貯留ビン1内に貯留されて
いる籾を静止させた状態で、乾燥用空気を貯留ビン1の
上部から導入して貯留ビン1内に貯留されている籾を通
過させたのち床面1bから排出する、静止乾燥を実行す
る静止乾燥手段Asと、貯留ビン1内に貯留されている
籾を上下方向に攪拌移動させる状態で、乾燥用空気を床
面1bから導入して貯留ビン1内に貯留されている籾を
を通過させたのち貯留ビン1の上部から排出する、攪拌
乾燥を実行する攪拌乾燥手段Amを、選択的に作動させ
る状態で備えている。尚、前記一時貯留ビンは、荷受計
量装置2にて荷受けした籾を貯留ビン1に投入する前に
荷受けロット毎に一時的に貯留するように構成してあ
る。
【0021】図2に基づいて、貯留ビン1について説明
を加える。貯留ビン1の上部に、穀物投入口1aを設
け、貯留ビン1の床面1bは通気自在に構成し、その床
面1bの中央に穀物排出口1cを設け、床面1bの下方
に導風路1dを設けてある。穀物投入口1aの下方に
は、穀物投入口1aから投入される籾を、貯留ビン1の
横断面の全面にわたって分散させるための均分機10を
設けてある。又、貯留ビン1内における籾貯留空間に
は、貯留ビン1内に貯留されている籾を上下方向に攪拌
移動させる攪拌装置11を設けてある。又、導風路1d
内には、穀物排出口1cから流下する籾を受けて貯留ビ
ン1の外に排出する排出用コンベア5を設けてある。
又、床面1bの上部には、貯留ビン1内に貯留されてい
る籾を排出する際に、床面1b上に残った籾を穀物排出
口1cに寄せ集めて排出する排出装置12を設けてあ
る。貯留ビン1の上部と乾燥装置Aとを上部通風路13
にて連通接続し、貯留ビン1の導風路1dと乾燥装置A
とを下部通風路14にて連通接続してある。下部通風路
14には、その内部を通流する乾燥用空気の風量を検出
する風量センサM、温度を検出する温度センサT1、及
び、湿度を検出する湿度センサH1を夫々設けてある。
又、上部通風路13には、その内部を通流する乾燥用空
気の温度を検出する温度センサT2、及び、湿度を検出
する湿度センサH2を夫々設けてある。
【0022】又、排出用コンベア5から排出される籾を
受けて揚上搬送する循環用バケットエレベータ19を設
けてある。この循環用バケットエレベータ19は、貯留
ビン1内の籾を循環させるために、投入用コンベア4に
対して接続するとともに、図示は省略するが、貯留ビン
1内の籾を仕上げ乾燥機(図示せず)に供給するため
に、仕上げ乾燥機に対して接続する。又、循環用バケッ
トエレベータ19には、貯留ビン1から排出される籾の
水分含有率を測定する水分計W1を設けてある。
【0023】次に、攪拌装置11について説明を加え
る。攪拌装置11は、貯留ビン1内の上部中央に吊り下
げ設置された公転用電動モータ11aと、長手方向の中
心が公転用電動モータ11aの回転軸に取り付けられ、
且つ、貯留ビン1の横断面の中心を公転軸芯として床面
1bと平行に公転するように支持された公転軸体11b
と、軸芯を上下方向に向けた状態で公転軸体11bに夫
々回転自在に支持された2台の螺旋体11cと、螺旋体
11cを自転させる自転用電動モータ11d等から構成
してある。つまり、攪拌装置11は、螺旋体11cが貯
留ビン1の横断面の中心に位置する公転軸芯周りに公転
しながら、上下方向の自転軸芯周りで自転して、貯留ビ
ン1内の籾を上下方向に攪拌移動させるように構成して
ある。
【0024】次に、排出装置12について説明を加え
る。排出装置12は、床面1bの中央部に設けられた公
転用電動モータ12aと、床面1bの中心を公転軸芯と
して床面1b上を公転するように支持され、且つ、一端
が公転用電動モータ12aの回転軸に取り付けられた螺
旋体12bと、螺旋体12bを自転させる自転用電動モ
ータ12c等から構成してある。つまり、排出装置12
は、螺旋体12bが床面1bの中心に位置する公転軸芯
周りに床面1b上を公転しながら、横方向の自転軸芯周
りに自転して、床面1b上に残された籾を、穀物排出口
1cに寄せ集めるように構成してある。
【0025】次に、図2に基づいて、乾燥装置Aについ
て説明を加える。乾燥装置Aは、ケーシング15と、乾
燥用空気を生成するためのバーナ16と、乾燥用空気を
貯留ビン1に通風させる送風機17と、通風状態切り換
え手段18等から構成してある。ケーシング15には外
気取り入れ用のガラリ15aを形成してある。乾燥用空
気の温度は、外気温度プラス5〜10°C程度の30〜
35°C程度であり、外気温度が高い場合でも、40°
Cを越えることはない。
【0026】通風状態切り換え手段18は、乾燥用空気
を、上部通風路13を通じて貯留ビン1に導入し、下部
通風路14を通じて貯留ビン1から排出する静止乾燥用
通風状態と、乾燥用空気を、下部通風路14を通じて貯
留ビン1に導入し、上部通風路13を通じて貯留ビン1
から排出する攪拌乾燥用通風状態とに、乾燥用空気の通
風状態を切り換えるように構成してある。通風状態切り
換え手段18は、バーナ16で生成された乾燥用空気を
送風機17の吸入部に供給する第1流路18aと、一端
が上部通風路13に連通接続され且つ他端が第1風路1
8aに連通接続された第2流路18bと、一端が上部通
風路13に連通接続され且つ他端が送風機17の吐出部
に連通接続された第3流路18cと、一端が下部通風路
14に連通接続され且つ他端が送風機17の吐出部に連
通接続された第4流路18eと、一端が第1流路18a
に連通接続され且つ他端が第4流路18eに連通接続さ
れた第5流路18fと、一端が第3流路18cに連通接
続され且つ他端がケーシング17の外部に位置する排風
路18gと、第1流路18aにおける第2流路18bの
接続部と第5流路18fの接続部との間に介装された第
1ダンパD1と、第2流路18bに介装された第2ダン
パD2と、第3流路18cにおける送風機17の吐出部
の接続部と排風路18gの接続部との間に介装された第
3ダンパD3と、第3流路18cにおける上部通風路1
3の接続部と排風路18gの接続部との間に介装された
第4ダンパD4と、第4流路18eに介装された第5ダ
ンパD5と、第5流路18fに介装された第6ダンパD
6とから構成してある。
【0027】通風状態切り換え手段18を前記静止乾燥
用通風状態に切り換えるときは、図2中において実線に
て示すように、第2ダンパD2、第3ダンパD3及び第
6ダンパD6を開成し、第1ダンパD1、第4ダンパD
4及び第5ダンパD5を閉成する。そして、図2中にお
いて実線矢印にて示すように、ガラリ15aから取り入
れた外気をバーナ16にて加熱して乾燥用空気を生成
し、その乾燥用空気を、第1流路18a、第2流路18
b、第2ダンパD2及び上部通風路13を順次経由させ
て、貯留ビン1の上部から導入して、貯留ビン1内に貯
留されている籾を通過させたのち床面1bから排出し、
その後、下部通風路14、第4流路18e、第5流路1
8f、第6ダンパD6、第1流路18a、送風機17、
第3流路18c、第3ダンパD3及び排風路18gを順
次経由させて、大気中に放出する。
【0028】一方、通風状態切り換え手段18を前記攪
拌乾燥用通風状態に切り換えるときは、図2中において
破線にて示すように、第1ダンパD1、第4ダンパD4
及び第5ダンパD5を開成し、第2ダンパD2、第3ダ
ンパD3及び第6ダンパD6を閉成する。そして、図2
中において破線矢印にて示すように、ガラリ15aから
取り入れた外気をバーナ16にて加熱して乾燥用空気を
生成し、その乾燥用空気を、第1流路18a、第1ダン
パD1、送風機17、第5ダンパD5、第4流路18e
及び下部通風路14を順次経由させて、床面1bから導
入して、貯留ビン1内に貯留されている籾を通過させた
のち貯留ビン1の上部から排出し、その後、上部通風路
13、第4ダンパD4及び排風路18gを順次経由させ
て、大気中に放出する。
【0029】従って、静止乾燥を実行するときは、乾燥
装置Aの通風状態切り換え手段18を前記静止乾燥用通
風状態に切り換え、攪拌乾燥を実行するときは、通風状
態切り換え手段18を前記攪拌乾燥用通風状態に切り換
えるとともに、公転用電動モータ11a及び自転用電動
モータ11dを作動させて攪拌装置11を作動させ、貯
留ビン1内の籾を上下方向に攪拌移動させる。つまり、
静止乾燥手段Asは乾燥装置Aから構成し、攪拌乾燥手
段Amは、乾燥装置A及び攪拌装置11から構成してあ
る。又、静止乾燥手段As及び攪拌乾燥手段Amは、バ
ーナ16及び送風機17を共有する状態で構成してあ
る。
【0030】次に、図1に基づいて、荷受計量装置2及
び荷受管理装置6について説明を加える。荷受計量装置
2は、供給される籾の重量が設定重量に達する度に排出
するように構成してあり、荷受管理装置6は、荷受計量
装置2からの計量信号に基づいて、前記設定重量以下の
重量が設定時間以上継続すると一回の荷受けが終了した
と判断してそのときの端量を計量し、前記設定重量に達
した回数及び端量に基づいて一回の荷受け量を演算する
ように構成してある。又、荷受計量装置2には、荷受け
した籾の水分含有率を測定する水分計W2を設けてあ
る。又、荷受管理装置6は、荷受けロット毎に、荷受け
量及び荷受け水分含有率を記憶して管理するように構成
してある。
【0031】次に、図1及び図3に基づいて、操作盤9
及び制御装置Cについて説明を加える。操作盤9には、
図3に示すように、制御装置Cに予備乾燥モードと仕上
げ乾燥モードとに運転モードの切り換えを指令する切り
換えスイッチ9a、制御装置Cに静止乾燥手段Asの作
動を指令する静止乾燥起動スイッチ9b、制御装置Cに
攪拌乾燥手段Amの作動を指令する攪拌乾燥起動スイッ
チ9c、制御装置Cに静止乾燥手段As又は攪拌乾燥手
段Amの停止を指令する乾燥停止スイッチ9d、静止乾
燥手段As又は攪拌乾燥手段Amの作動時間を設定する
乾燥時間設定用タイマ9e、及び、静止乾燥手段As又
は攪拌乾燥手段Amが停止したことを報知するランプ9
f及びブザー9gを設けてある。制御装置Cは操作盤9
から与えられる各種指令に基づいて、乾燥装置A及び攪
拌装置11の作動を制御する。
【0032】以下、制御装置Cの制御作動について説明
する。先ず、切り換えスイッチ9aが予備乾燥モードに
切り換えられている場合の、予備乾燥モードについて説
明する。静止乾燥起動スイッチ9bが押されると、乾燥
装置Aのバーナ16を燃焼させ、送風機17を作動させ
るとともに、通風状態切り換え手段18を前記静止乾燥
用通風路に切り換える。従って、静止乾燥手段Asが作
動して、静止乾燥が開始される。乾燥時間設定用タイマ
9eがタイムアップすると、タイマ9eからのタイムア
ップ信号を受けて、バーナ16を消火し、送風機17を
停止させるともに、ランプ9fを点灯し、ブザー9gを
作動させる。従って、静止乾燥が終了する。尚、乾燥時
間設定用タイマ9eがタイムアップするまでに、乾燥停
止スイッチ9dが押されると、前述と同様の制御作動が
実行されて、静止乾燥が終了する。
【0033】攪拌乾燥起動スイッチ9cが押されると、
乾燥装置Aのバーナ16を燃焼させ、送風機17を作動
させるとともに、通風状態切り換え手段18を前記攪拌
乾燥用通風状態に切り換え、公転用電動モータ11a及
び自転用電動モータ11dを作動させて攪拌装置11を
作動させる。従って、攪拌乾燥手段Amが作動して、攪
拌乾燥が開始される。乾燥時間設定用タイマ9eがタイ
ムアップすると、タイマ9eからのタイムアップ信号を
受けて、バーナ16を消火し、送風機17を停止させる
ともに、公転用電動モータ11a及び自転用電動モータ
11dを停止させる。並びに、ランプ9fを点灯し、ブ
ザー9gを作動させる。従って、攪拌乾燥が終了する。
尚、乾燥時間設定用タイマ9eがタイムアップするまで
に、乾燥停止スイッチ9dが押されると、前述と同様の
制御作動が実行されて、攪拌乾燥が終了する。
【0034】次に、切り換えスイッチ9aが仕上げ乾燥
モードに切り換えられている場合の、仕上げ乾燥モード
について説明する。攪拌乾燥起動スイッチ9cが押され
ると、乾燥装置Aのバーナ16を燃焼させ、送風機17
を作動させるとともに、通風状態切り換え手段18を前
記攪拌乾燥用通風状態に切り換え、公転用電動モータ1
1a及び自転用電動モータ11dを作動させて攪拌装置
11を作動させる。従って、攪拌乾燥手段Amが作動し
て、攪拌乾燥による仕上げ乾燥が開始される。乾燥時間
設定用タイマ9eがタイムアップすると、タイマ9eか
らのタイムアップ信号を受けて、バーナ16を消火し、
送風機17を停止させるともに、公転用電動モータ11
a及び自転用電動モータ11dを停止させる。従って、
攪拌乾燥による仕上げ乾燥が終了する。尚、この仕上げ
乾燥モードでは、静止乾燥起動スイッチ9bが押されて
も、受け付けない。
【0035】次に、乾燥管理装置7及び表示装置8につ
いて、説明を加える。図1に示すように、乾燥管理装置
7には、荷受管理装置6、水分計W1、風量センサM、
温度センサT1,T2、湿度センサH1,H2、制御装
置C及び操作盤9を接続して、それら夫々からの情報が
入力されるように構成してある。又、乾燥管理装置7
は、入力される各種情報を表示装置8に表示したり、入
力される各種情報に基づいて、予備乾燥可能量の判定、
予備乾燥が可能か否かの判定等を行い、それらの判定結
果を表示装置8に表示するように構成してある。
【0036】以下、乾燥管理装置7による予備乾燥可能
量の判定方法について説明する。尚、籾の予備乾燥可能
であるということは、貯留ビン1への籾の投入が可能で
あることを意味するので、以下の説明では、予備乾燥可
能量を投入可能量と記載する。次に投入する籾の仮定投
入量と、次に投入する籾の水分含有率と、現時点で貯留
ビン1内に貯留されている籾の貯留量と、乾燥用空気の
通風能力とに基づいて、次に投入する仮定投入量の籾の
単位時間当たりの水分含有率の低下量を示す乾減率を求
め、その乾減率に基づいて、次に投入する仮定投入量の
籾の設定乾燥時間後の水分含有率を求める。そして、そ
の水分含有率が目標水分含有率の上限値に達するときの
仮定投入量を通常乾燥上限量として、その水分含有率が
目標水分含有率の下限値に達するときの仮定投入量を投
入可能下限量として夫々判定するとともに、それら投入
可能下限量と通常乾燥上限量との間を投入可能標準量と
して判定する。
【0037】又、前記仮定投入量と、現時点で貯留ビン
1内に貯留されている籾の貯留量と、前記通風能力とに
基づいて、前記仮定投入量と前記貯留量とを合わせた全
貯留量に対する風量比を求め、現時点で貯留ビン1内に
貯留されている籾の貯留量と、その水分含有率と、前記
仮定投入可能量と、次に投入する籾の水分含有率とに基
づいて、貯留ビン1内に貯留される全籾の平均水分含有
率を求めるとともに、その平均水分含有率の籾の品質
を、所定の短期間の間保持できる短期間品質保持風量比
を求め、前記全貯留量に対する風量比と前記短期間品質
保持風量比とがほぼ等しくなるときの仮定投入量を、そ
の仮定投入量の籾を貯留ビン1に投入した後は、前記短
期間の間、貯留ビン1への投入を禁止することを条件と
して、投入可能な投入可能上限量として判定する。但
し、設定乾燥時間は、例えば、サイクル中の乾燥時間帯
の時間幅と等しい20時間に設定する。又、目標水分含
有率の下限値は、例えば、予備乾燥状態における水分含
有率の下限近傍の16%に、目標水分含有率の上限値
は、例えば、予備乾燥状態における水分含有率の上限近
傍の18%に夫々設定する。又、所定の短期間は2日間
に設定する。又、所定の水分含有率の籾の品質を、2日
間の間、保持するために必要な短期間品質保持風量比
は、予め分かっていて、例えば、図12に示す如き、水
分含有率と2〜3日間品質保持風量比との関係に基づい
て求める。
【0038】以下、投入可能標準量及び投入可能上限量
の判定方法について、図7〜図10に示すフローチャー
トに基づいて説明を加える。尚、以下の説明において
は、説明を簡略にするために、「次に投入する籾の仮定
投入量」を「仮定投入可能量」と、「次に投入する籾の
水分含有率」を「投入水分」と、「現時点で貯留ビン1
内に貯留されている籾の貯留量」を貯留ビン1内に前日
までに投入されて予備乾燥された状態で貯留されている
籾の量を示す「累積貯留量」と、「現時点で貯留ビン1
内に貯留されている籾の水分含有率」を貯留ビン1内に
前日までに投入されて予備乾燥された状態で貯留されて
いる籾の水分含有率を示す「累積水分」と夫々略記す
る。
【0039】図7のフローチャートに示すように、投入
水分を18%から28%まで1%ずつ増加設定しなが
ら、夫々の投入水分において、投入可能下限量演算サブ
ルーチンにて投入可能下限量を演算し、通常乾燥可能上
限量演算サブルーチンにて通常乾燥可能上限量を演算
し、並びに、投入可能上限量演算サブルーチンにて投入
可能上限量を演算する。但し、通常乾燥可能上限量が投
入可能上限量以上になるときがあるので、ステップ#1
5及び#16で、通常乾燥可能上限量が投入可能上限量
以上のときに、投入可能上限量を通常乾燥可能上限量に
置き換える処理をしている。
【0040】図8に示すフローチャートに基づいて、投
入可能下限量の演算の手順について説明する。ステップ
#21において、下記夫々の演算式にて、仮定投入可能
量を仮定するとともに、変化量を設定する。 仮定投入可能量=(貯留ビンの貯留可能量−累積貯留量
−累積投入量)÷2 変化量=仮定投入可能量÷2 但し、累積投入量は、本日現時点までに投入された籾の
量を累積した量を示す。
【0041】ステップ#22において、下記夫々の演算
式にて、累積投入量と仮定投入可能量を合わせた総投入
量、及び、その平均水分含有率(以下、総投入平均水分
と略記する)を求める。 総投入量=累積投入量+仮定投入可能量 総投入平均水分=(累積投入量×投入平均水分+仮定投
入可能量×投入水分)÷総投入量 但し、投入平均水分は、本日現時点までに投入された累
積投入量の籾の平均水分含有率を示す。
【0042】ステップ#23において、総投入平均水分
と目標水分(前記目標水分含有率の下限値(16%)に
設定する)と比較し、総投入平均水分が目標水分よりも
大のときは、ステップ#24において、貯留ビン1に貯
留されている全ての籾の堆積高さを下記の演算式にて求
める。 堆積高さ=(総投入量+累積貯留量)÷かさ密度÷貯留
ビン床面面積
【0043】続いて、ステップ#25において、風量演
算サブルーチンにて、ステップ#24にて演算した堆積
高さのときの風量を演算し、ステップ#26において、
下記の演算式にて、累積投入量と仮定投入可能量を合わ
せた総投入量に対する風量比を求める。 風量比=風量÷総投入量 続いて、ステップ#27において、以下のようにして、
累積投入量と仮定投入可能量を合わせた総投入量の籾の
乾減率を求める。つまり、図11に示す如き、風量比と
毎時乾減率との関係に基づいて、ステップ#26で求め
た風量比のときの乾減率を、累積投入量と仮定投入可能
量を合わせた総投入量の籾の乾減率として求める。尚、
図11中、Aは絶対湿度が比較的高い場合、Bは絶対湿
度が比較的低い場合における前記関係を示す。
【0044】続いて、ステップ#28において、ステッ
プ#27で求めた乾減率に基づいて、下記の演算式に
て、累積投入量と仮定投入可能量を合わせた総投入量の
籾の設定乾燥時間(20時間)後の水分含有率(以下、
20時間後水分と略記する)を求める。 20時間後水分=総投入平均水分−(乾減率×20時
間)
【0045】続いて、ステップ#29において、20時
間後水分と目標水分とを比較し、両者が等しいときは、
そのときの仮定投入可能量を投入可能下限量とする。
又、ステップ#29で、20時間後水分が目標水分より
も小さいとき、あるいは、ステップ#23で、総投入平
均水分が目標水分以下のときは、ステップ#30におい
て、下記夫々の演算式にて、仮定投入可能量を増加する
とともに、変化量を変更設定する。 仮定投入可能量=仮定投入可能量+変化量 変化量=変化量÷2 又、ステップ#29で、20時間後水分が目標水分より
も大きいときは、ステップ#31において、下記夫々の
演算式にて、仮定投入可能量を減少するとともに、変化
量を変更設定する。 仮定投入可能量=仮定投入可能量−変化量 変化量=変化量÷2 上記の手順を、ステップ#29で20時間後水分と目標
水分とが等しくなるまで、あるいは、ステップ#32で
変化量が50kgよりも小さくなるまで繰り返す。
【0046】上述のステップ#21〜#27の手順が、
累積投入量と、投入平均水分と、仮定投入可能量と、投
入水分と、累積貯留量と、乾燥用空気の通風能力とに基
づいて、累積投入量と仮定投入可能量を合わせた総投入
量の籾の乾減率を求める手順である。従って、乾燥用空
気の通風能力は、籾がステップ#24で求めた堆積高さ
にて貯留ビン1内で堆積している状態において、送風機
17が出し得る風量に相当する。
【0047】通常乾燥可能上限量は、投入可能下限量を
演算するための図8に示すフローチャートにおいて、目
標水分を前記目標水分含有率の上限値(18%)に設定
する以外は、上述の投入可能下限量を演算する手順と同
様の手順にて演算するので、その説明を省略する。
【0048】次に、図9に示すフローチャートに基づい
て、投入可能上限量の演算の手順について説明する。ス
テップ#41〜#45の手順は、図8に示すフローチャ
ートにおけるステップ#21〜#25の手順と同様であ
り、ステップ#50〜#52の手順は、図8に示すフロ
ーチャートにおけるステップ#30〜#32の手順と同
様であるので、それらの説明を省略する。
【0049】ステップ#46において、累積投入量と、
仮定投入可能量と、累積貯留量と、乾燥用空気の通風能
力とに基づいて、下記の演算式にて、累積投入量と仮定
投入可能量と累積貯留量を合わせた、貯留ビン1に貯留
されている籾の全貯留量に対する風量比を求める。 風量比=風量÷(累積投入量+仮定投入可能量+累積貯
留量) 従って、乾燥用空気の通風能力は、籾がステップ#44
で求めた堆積高さにて貯留ビン1内で堆積している状態
において、送風機17が出し得る風量に相当する。
【0050】続いて、ステップ#47において、累積貯
留量と、累積水分と、累積投入量と、投入平均水分と、
仮定投入可能量と、投入水分とに基づいて、下記の演算
式にて、貯留ビン1に貯留される全ての籾の平均水分含
有率(以下、全体水分と略記する)を求める。 全体水分=(総投入量×総投入平均水分+累積貯留量×
累積水分)÷(総投入量+累積貯留量) 但し、累積水分は、例えば、17%に設定する。あるい
は、排出用コンベア5にて貯留ビン1内の籾を少しだけ
排出して、その排出した籾の水分含有率を水分計W1に
て実測し、その実測水分含有率を累積水分として設定し
てもよい。
【0051】続いて、ステップ#48において、以下の
ようにして、ステップ#47で求めた全体水分の籾の品
質を、2日間の間保持するために必要な風量を求める。
つまり、図12に示す如き、水分と、2〜3日間品質を
保持するために必要な風量比(以下、2〜3日間品質保
持風量比と略記する。)との関係を示す表に基づいて、
ステップ#47で求めた全体水分と等しい水分のときの
2〜3日間品質保持風量比を求める。
【0052】続いて、ステップ#49において、ステッ
プ#46で求めた、貯留ビン1に貯留されている籾の全
貯留量に対する風量比と、ステップ#48で求めた2〜
3日間品質保持風量比とを比較し、両者が等しいとき
は、そのときの仮定投入可能量を投入可能上限量とす
る。 又、ステップ#49において、前記全貯留量に対
する風量比が2〜3日間品質保持風量比よりも大きいと
き、あるいは、ステップ#43において、総投入平均水
分が目標水分以下のときは、ステップ#50に進み、ス
テップ#49において、前記全貯留量に対する風量比が
2〜3日間品質保持風量比よりも小さいときは、ステッ
プ#51に進む。上記の手順を、ステップ#49におい
て、前記全貯留量に対する風量比と2〜3日間品質保持
風量比とが等しくなるまで、あるいは、ステップ#52
で変化量が50kgよりも小さくなるまで繰り返す。
【0053】上述のようにして投入可能下限量、通常乾
燥可能上限量及び投入可能上限量夫々を演算する手順に
おいて、累積投入量、又は、累積貯留量がゼロの場合も
有る。
【0054】次に、図10に示すフローチャートに基づ
いて、風量の演算の手順について説明する。ステップ#
61において、下記夫々の演算式にて、風量を仮定する
とともに、変化量を設定する。 仮定風量=送風機17の最大風量÷2 変化量=仮定風量÷2 続いて、ステップ#62において、送風機17における
風量と静圧の関係を示す性能曲線に基づいて、ステップ
#61で仮定した風量のときの送風機静圧を求める。続
いて、ステップ#63において、下記の演算式にて、空
塔速度を求める。 空塔速度=仮定風量÷貯留ビン床面面積 続いて、ステップ64において、図13に示す如き、空
塔速度と籾の堆積高さ1m当たりの静圧との関係に基づ
いて、ステップ#63で求めた空塔速度のときの前記静
圧を求める。尚、図13中、Aは最密状態、Bは中庸状
態、Cは最疎状態における前記関係を示す。続いて、ス
テップ#65において、下記の演算式にて、籾の静圧を
求める。 籾の静圧=(堆積高さ+貯留ビンの床面通風抵抗)×籾
の堆積高さ1m当たりの静圧 続いて、ステップ#66において、ステップ#62で求
めた送風機静圧と籾の静圧とを比較し、両者が等しいと
きは、そのときの仮定風量を求める風量とする。又、ス
テップ#66で、送風機静圧が籾の静圧よりも小さいと
きは、ステップ#67において、下記夫々の演算式に
て、仮定風量を減少するとともに、変化量を変更設定す
る。 仮定風量=仮定風量−変化量 変化量=変化量÷2 又、ステップ#66で、送風機静圧が籾の静圧よりも大
きいときは、ステップ#68において、下記夫々の演算
式にて、仮定風量を増加するとともに、変化量を変更設
定する。 仮定風量=仮定風量+変化量 変化量=変化量÷2 上記の手順を、ステップ#66で送風機静圧と籾の静圧
とが等しくなるまで、あるいは、ステップ#69で変化
量が1m3 /分よりも小さくなるまで繰り返す。
【0055】図5に基づいて、貯留可能量が250tの
貯留ビン1の場合で、累積貯留量がゼロのときを例にし
て、投入可能下限量、通常乾燥可能上限量及び投入可能
上限量を演算した結果の一例を、グラフにて示す。但
し、図5中において、投入可能下限量を一点鎖線にて示
し、通常乾燥可能上限量を実線にて示し、投入可能上限
量を破線にて示す。
【0056】以下、図4に基づいて、乾燥管理装置7に
よる表示装置8の表示例について説明する。
【0057】制御装置Cからの情報に基づいて、現在、
静止乾燥か攪拌乾燥のいずれが実行されているかを示す
運転モード表示8aを行う。又、静止乾燥が実行されて
いるか、あるいは、攪拌乾燥が実行されているかに応じ
て、上部通風路13において乾燥用空気がどの方向に通
流しているかを示す風向表示8b、下部通風路14にお
いて乾燥用空気がどの方向に通流しているかを示す風向
表示8c、及び、攪拌装置11が作動しているか否かを
示す攪拌作動表示8dを行う。尚、図4は、攪拌乾燥が
実行されているときの状態を示している。
【0058】又、風量センサM、温度センサT1及び湿
度センサH1夫々からの情報に基づいて、下部通風路1
4を通流している乾燥用空気の風量を示す風量表示8
e、温度を示す温度表示8f、湿度を示す湿度表示8g
を行う。又、温度センサT2及び湿度センサH2夫々か
らの情報に基づいて、上部通風路13を通流している乾
燥用空気の温度を示す温度表示8h、湿度を示す湿度表
示8iを行う。
【0059】又、荷受管理装置6からの情報に基づい
て、以下の表示を行う。貯留ビン1に前日までに予備乾
燥されて貯留されている籾の累積貯留量を演算するとと
もに、その演算結果に基づいて、累積貯留量表示8jを
行う。又、本日これまでに貯留ビン1に投入された籾の
累積投入量、及び、その累積投入量の籾の平均水分含有
率を示す投入平均水分を演算し、それらの演算結果に基
づいて、累積投入量表示8k及び投入平均水分表示8l
を行う。又、本日荷受けした荷受けロットのうち、次に
貯留ビン1に投入する順番になっている荷受けロットの
重量を示す荷受け量表示8m、及び、その水分含有率を
示す荷受け水分表示8nを行う。
【0060】又、本日中に、今後、貯留ビン1に投入可
能な投入可能量を投入水分毎に示す投入可能量表示8o
を行う。投入可能量表示8oは、前述のようにして求め
た、投入可能下限量、通常乾燥可能上限量、及び、投入
可能上限量を、夫々投入水分毎に表示することにより行
う。
【0061】そして、投入可能量に基づいて、次に貯留
ビン1に投入する順番になっている荷受けロットを投入
した場合、予備乾燥状態にまで予備乾燥可能か否かを、
図6に示すフローチャートにて判定するとともに、その
結果に基づいて、メッセージ表示8pを行う。つまり、
荷受け水分と等しい投入水分のときの投入可能下限量、
静止乾燥可能上限量及び投入可能上限量夫々を求め、そ
れらと荷受け量とを比較する。そして、荷受け量が投入
可能下限量より少ないとき(図5中における領域A)
は、静止乾燥による予備乾燥では過乾燥状態になる虞が
あるので、「攪拌乾燥を行ってください」の如きAメッ
セージにて、メッセージ表示8pを行う。つまり、貯留
ビン1への投入量が少ない場合、新たに投入された最上
層の穀物層に常に新鮮な乾燥用空気が当たる静止乾燥を
行うと、予備乾燥状態以下の水分含有率にまで乾燥され
てしまう過乾燥状態になる虞があるので、貯留ビン1内
の籾を上下方向に攪拌移動しながら乾燥する攪拌乾燥を
行う。
【0062】又、荷受け量が投入可能下限量以上で、静
止乾燥可能上限量以下のとき(図5中における領域B)
は、投入標準量であり、通常乾燥が可能であるので、
「静止乾燥を行った後、攪拌乾燥を行ってください」の
如きBメッセージにて、メッセージ表示8pを行う。つ
まり、設定乾燥時間における前段階では、静止乾燥を行
って、新たに投入された最上層の穀物層に新鮮な乾燥用
空気を当てて、高水分含有率の籾を予備乾燥状態には達
してないが品質低下を生じさせない程度の水分含有率に
まで速やかに乾燥する。この前段階の静止乾燥では、新
たに投入された最上層の穀物層における上下方向の水分
含有率のバラツキが比較的大きい状態となっているの
で、設定乾燥時間における前段階に引き続く後段階で、
攪拌乾燥を行って、前段階で生じていた上下方向の水分
含有率のバラツキを小さくしながら、予備乾燥状態にま
で乾燥する。しかも、水分含有率のバラツキを小さくす
るために、攪拌乾燥を行うにしても、その実行時間を極
力短くして、籾に損傷(胴割れ)を与えるのを抑制す
る。
【0063】又、荷受け量が静止乾燥可能上限量より多
く投入可能上限量以下のとき(図5中における領域C)
は、投入されたその日の乾燥時間帯のうちに予備乾燥状
態に予備乾燥するのは無理であるが2日間のうちには予
備乾燥可能であるので、「翌日の投入を禁止し、静止乾
燥を行った後、攪拌乾燥を行ってください」の如きCメ
ッセージにて、メッセージ表示8pを行う。又、荷受け
量が投入可能上限量を越えるとき(図5中における領域
D)は、2日間かけても予備乾燥できないので、「投入
可能上限量を越えました。投入を禁止してください」の
如きDメッセージにて、メッセージ表示8pを行う。
【0064】又、排出用コンベア5及び循環用バケット
エレベータ19を作動させて、貯留ビン1に貯留されて
いる籾を排出するときは、水分計W1にて籾の水分含有
率を測定できるようになっているが、その測定値に基づ
いて、貯留ビン1に貯留されている籾の水分含有率を示
す、累積水分表示8qを行う。
【0065】次に、上述の如く構成した穀物貯留乾燥設
備の使用方法について説明する。先ず予備乾燥における
使用方法について説明する。投入時間帯においては、表
示装置8のメッセージ表示8pを確認しながら、荷受計
量装置2にて荷受けした籾を順次貯留ビン1に投入す
る。但し、その日の投入時間帯が終了するまでに、Dメ
ッセージが表示されると、その時点で、その貯留ビン1
への籾の投入を禁止する。そして、その日の荷受けが終
了した時点、あるいは、投入時間帯の終了時点でのメッ
セージ表示8pに基づいて、切り換えスイッチ9aを予
備乾燥モードに切り換えた状態で、以下のように、静止
乾燥と攪拌乾燥とを選択的に実行する。Bメッセージが
表示されたときは、乾燥時間設定用タイマ9eを10時
間に設定するとともに、静止乾燥起動スイッチ9bを押
して、静止乾燥を実行する。そして、10時間が経過し
て静止乾燥が終了した時点で、再び乾燥時間設定用タイ
マ9eを10時間に設定するとともに、攪拌乾燥起動ス
イッチcを押して、攪拌乾燥を実行する。この攪拌乾燥
は、10時間後に自動的に終了する。つまり、静止乾燥
と攪拌乾燥を合わせて、設定乾燥時間の20時間実行す
る。Aメッセージが表示されたときは、乾燥時間設定用
タイマ9eを設定乾燥時間の20時間に設定するととも
に、攪拌乾燥起動スイッチ9cを押して攪拌乾燥を実行
する。この攪拌乾燥は、20時間後に自動的に終了す
る。Cメッセージが表示されたときは、乾燥時間設定用
タイマ9eを20時間に設定するとともに、静止乾燥起
動スイッチ9bを押して、静止乾燥を実行する。更に、
20時間が経過して静止乾燥が終了した時点で、乾燥時
間設定用タイマ9eを20時間に設定するとともに、攪
拌乾燥起動スイッチ9cを押して攪拌乾燥を開始する。
並びに、この攪拌乾燥が終了するまでは、この貯留ビン
1に対する籾の投入を禁止する。
【0066】次に、予備乾燥が終了した籾を仕上げ乾燥
状態に乾燥する、仕上げ乾燥における使用方法について
説明する。切り換えスイッチ9aを仕上げ乾燥モードに
切り換えた状態で、乾燥時間設定用タイマ9eにて仕上
げ乾燥に必要な所定の時間を設定するとともに、攪拌乾
燥起動スイッチ9cを押して攪拌乾燥による仕上げ乾燥
を開始する。尚、仕上げ乾燥では、その途中において、
排出用コンベア5及び循環用バケットエレベータ19を
作動させて、貯留ビン1に貯留されている籾を循環させ
て、その水分含有率を累積水分表示8qにて確認するよ
うにしてもよい。
【0067】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。 上記実施例では、投入可能下限量、通常乾燥可能上
限量及び投入可能上限量を、次に投入する籾の水分含有
率(投入水分)毎に求める場合について例示したが、こ
れに代えて、次に投入する籾の仮定投入可能量(仮定投
入量)及び次に投入する籾の水分含有率(投入水分)夫
々を所定の値として、その所定の値の仮定投入可能量
が、投入可能下限量よりも少ないか否か、投入可能下限
量と通常乾燥可能上限量との間に入るか否か、通常乾燥
可能上限量より多く投入可能上限量以下か否か、及び、
投入可能上限量よりも多いか否かを判定するようにして
もよい。
【0068】 上記実施例では、投入可能量を判定す
る乾燥管理装置7を穀物貯留乾燥設備に搭載して、投入
可能量を判定する時点の予備乾燥における実際の状況
(累積貯留量、累積水分等)に則して、投入可能下限
量、通常乾燥可能上限量及び投入可能上限量を求める場
合について例示した。これに代えて、予備乾燥における
実際の状況に則して投入可能下限量、通常乾燥可能上限
量及び投入可能上限量を求めるのではなく、累積貯留
量、累積水分及び投入水分と、投入可能下限量、通常乾
燥可能上限量及び投入可能上限量との関係を示す早見表
を作成し、作業者が、投入可能量を判定する時点の状況
(累積貯留量、累積水分)をその早見表に当てはめて、
投入水分が所定の値のときに、投入可能下限量、通常乾
燥可能上限量及び投入可能上限量がいくらになるかが分
かるようにしてもよい。例えば、累積貯留量を所定の間
隔で複数設定するとともに、累積水分を16%から28
%まで1%刻みで設定し、設定累積貯留量夫々に対し
て、設定累積水分毎に、図4中の投入可能量表示8oに
示す如き表を作成してもよい。この場合は、投入可能下
限量、通常乾燥可能上限量及び投入可能上限量夫々の演
算サブルーチンにおいて累積貯留量を所定の設定累積貯
留量として、図14に示す投入可能量演算フローチャー
トに基づいて、設定累積水分毎に、投入水分と、投入可
能下限量、通常乾燥可能上限量及び投入可能上限量との
関係を求める。この手順を、設定した全ての設定累積貯
留量に対して実行して、前記早見表を作成する。
【0069】 上記実施例では、送風機17を一定の
回転数で作動させて、貯留ビン1における籾の堆積高さ
に応じて送風機17の風量が変動する場合について例示
したが、これに代えて、籾の堆積高さに係わらず風量が
一定になるように送風機17の回転数を制御するように
構成してもよい。
【0070】 1サイクルの間に設定する投入時間帯
及び乾燥時間帯夫々の時間幅は適宜変更可能である。例
えば、投入時間帯及び乾燥時間帯の合計が必ずしも24
時間にならなくてもよい。
【0071】 設定乾燥時間は、適宜変更可能であ
る。又、Bメッセージが表示されたときの、静止乾燥を
実行するための時間、及び、攪拌乾燥を実行するための
時間夫々は、合わせて設定時間の20時間になる範囲
で、適宜変更可能である。又、Cメッセージが表示され
たときの、静止乾燥を実行するための時間、及び、攪拌
乾燥を実行するための時間夫々は、合わせて40時間に
なる範囲で、適宜変更可能である。
【0072】 投入時間帯中は、静止乾燥を実行する
ようにしてもよい。この場合、投入時間帯中に順次投入
される籾の品質を維持する上で、一層好ましいものとな
る。
【0073】 上記実施例では、攪拌乾燥において
は、貯留ビン1に貯留されている籾の攪拌と乾燥用空気
の通風とを並行して行う場合について例示したが、籾の
攪拌と乾燥用空気の通風とを交互に行うようにしてもよ
い。
【0074】 静止乾燥手段As及び攪拌乾燥手段A
mを、バーナ16及び送風機17を共有する状態で構成
する場合について例示したが、これに代えて、静止乾燥
手段As及び攪拌乾燥手段Am夫々に対して、バーナ1
6及び送風機17を設けてもよい。
【0075】 上記実施例では、乾燥用空気をバーナ
16にて生成する場合について例示したが、乾燥用空気
はこれ以外に、例えば、ヒートポンプや除湿器にて生成
することができる。
【0076】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる穀物貯留乾燥設備のブ
ロック図
【図2】穀物貯留乾燥設備における貯留ビン及び乾燥装
置の縦断面図
【図3】穀物貯留乾燥設備における操作盤の外観図。
【図4】穀物貯留乾燥設備における表示装置の表示例を
示す図
【図5】投入可能量と投入水分との関係を示す図
【図6】予備乾燥可能か否かを判別する手順のフローチ
ャートを示す図
【図7】投入可能量を求める手順のフローチャートを示
す図
【図8】投入可能下限量を求める手順のフローチャート
を示す図
【図9】投入可能上限量を求める手順のフローチャート
を示す図
【図10】風量を求める手順のフローチャートを示す図
【図11】風量比と毎時乾減率との関係を示す図
【図12】水分と2〜3日間品質保持風量比との関係を
示す図
【図13】空塔速度と籾の堆積高さ1m当たりの静圧と
の関係を示す図
【図14】別実施例における投入可能量を求める手順の
フローチャートを示す図
【符号の説明】
1 穀物貯留部 1a 穀物投入口 1b 床面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−75354(JP,A) 特開 平6−178943(JP,A) 特開 昭62−114664(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/02 F26B 13/00 - 25/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に穀物投入口(1a)を備え且つ床
    面(1b)が通気自在に構成された穀物貯留部(1)が
    設けられて、 その穀物貯留部(1)に対して、初回は前記床面(1
    b)上に且つ二回目以降は先に投入されて貯留されてい
    る穀物の上に上積みする状態で、穀物を順次投入し、 そして、乾燥用空気を前記穀物貯留部(1)内に貯留さ
    れている貯留穀物に対してその上下方向に通風させて、
    今回投入された穀物を、次に穀物が投入されるまでの間
    において、水分含有率が仕上げ乾燥状態よりも高い予備
    乾燥状態に乾燥する予備乾燥において、 前記穀物貯留部(1)に投入して予備乾燥が可能な予備
    乾燥可能量を判定する穀物の予備乾燥可能量判定方法で
    あって、 次に投入する穀物の仮定投入量と、次に投入する穀物の
    水分含有率と、現時点で前記穀物貯留部(1)内に貯留
    されている穀物の貯留量と、乾燥用空気の通風能力とに
    基づいて、次に投入する仮定投入量の穀物の単位時間当
    たりの水分含有率の低下量を示す乾減率を求め、 その乾減率に基づいて、次に投入する仮定投入量の穀物
    の設定乾燥時間後の水分含有率を求め、 その水分含有率が目標水分含有率の上限値と下限値の間
    に達するときの仮定投入量を、投入可能標準量として判
    定する穀物の予備乾燥可能量判定方法。
  2. 【請求項2】 前記仮定投入量と、現時点で前記穀物貯
    留部(1)内に貯留されている穀物の貯留量と、前記通
    風能力とに基づいて、前記仮定投入量と前記貯留量とを
    合わせた全貯留量に対する風量比を求め、 現時点で前記穀物貯留部(1)内に貯留されている穀物
    の貯留量と、その水分含有率と、前記仮定投入可能量
    と、次に投入する穀物の水分含有率とに基づいて、前記
    穀物貯留部(1)内に貯留される全穀物の平均水分含有
    率を求めるとともに、その平均水分含有率の穀物の品質
    を、所定の短期間の間保持できる短期間品質保持風量比
    を求め、 前記全貯留量に対する風量比と前記短期間品質保持風量
    比とがほぼ等しくなるときの仮定投入量を、その仮定投
    入量の穀物を前記穀物貯留部(1)に投入した後は、前
    記短期間の間、前記穀物貯留部(1)への投入を禁止す
    ることを条件として、投入可能な投入可能上限量として
    判定する請求項1記載の穀物の予備乾燥可能量判定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記投入可能上限量よりも多い穀物投入
    量を、前記穀物貯留部(1)への投入を禁止する投入禁
    止量として判定する請求項2記載の穀物の予備乾燥可能
    量判定方法。
  4. 【請求項4】 前記投入可能標準量よりも少ない穀物投
    入量を、過乾燥状態になる虞がある過乾燥量として判定
    する請求項1、2又は3記載の穀物の予備乾燥可能量判
    定方法。
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