JP3161608B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3161608B2
JP3161608B2 JP22652291A JP22652291A JP3161608B2 JP 3161608 B2 JP3161608 B2 JP 3161608B2 JP 22652291 A JP22652291 A JP 22652291A JP 22652291 A JP22652291 A JP 22652291A JP 3161608 B2 JP3161608 B2 JP 3161608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯の点灯時の発光
量のオ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−トを抑制する
放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高輝度放電灯は、従来のハロゲン・ラン
プの1/3程度の消費電力でありながら、その3〜4倍
の光束を得ることができることから、自動車用前照灯と
して注目を浴びている。
【0003】高輝度放電灯を自動車前照灯として使用す
るに当り、自動車の走行安全性確保のために、即時点灯
性、寿命特性及び点灯安定性に関して、例えばSAE規
格として知られている厳しい規格が課されている。
【0004】SAE規格を満足させる放電灯点灯装置と
して、特願平2−55893号公報に開示されたものが
知られている。特願平2−55893号公報で開示され
た放電灯点灯装置は、放電灯の出力光を検出する光電変
換部を設け、光電変換部から与えられる電気信号に基づ
いて、制御回路により高輝度放電灯を制御し、オ−バ−
シュ−ト及びアンダ−シュ−トの少ない点灯特性を得て
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
放電灯点灯装置は、光電変換部を備えることが必須であ
ったため、回路構成の複雑化、大型化を招き、高価にな
るという問題点があった。
【0006】そこで、本発明の課題は、上述する従来の
問題点を解決し、光電変換部を使用しない回路構成で、
目標光束に対するオ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−
トの少ない放電灯点灯装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述する課題解決のた
め、本発明は、放電灯と、制御回路とを有する放電灯点
灯装置であって、前記放電灯は、管内のガス放電によっ
て光を発するものであり、前記制御回路は、前記放電灯
の点灯開始時に、前記放電灯の定常電力より大きい最大
許容電力まで供給電力を上昇させ、その後次式に従った
電力P P=Pm −(Pm −Ps ){1−exp(−At)} ただし、Pm は放電灯の最大許容電力 Ps は放電灯の定常電力 Aは係数 tは時間(秒) を前記放電灯に供給することを特徴とする。
【0008】
【作用】制御回路は、放電灯の点灯開始時に、放電灯の
定常電力より大きい最大許容電力まで供給電力を上昇さ
せるから、放電灯の管内温度を定常状態近傍まで素早く
上昇させる。これにより放電灯を迅速に点灯できる。
【0009】制御回路は、その後、次式に従った電力P P=Pm −(Pm −Ps ){1−exp(−At)} ただし、Pm は放電灯の最大許容電力 Ps は放電灯の定常電力 Aは係数 tは時間(秒) を放電灯に供給するから、放電灯の出力光のオ−バ−シ
ュ−ト及びアンダーシュートを少なくして、出力光を目
標光束に向かって収束させることができる。これによ
り、光電変換部を使用しない回路構成で、オ−バ−シュ
−ト及びアンダ−シュ−トの少ない放電灯点灯装置を提
供できる。高輝度放電灯において許容できる最大電力
が、高輝度放電灯の種類及び特性に応じて変化する他、
点灯開始時の高輝度放電灯の管内状態、例えば管内温度
によって変化することは当業者によく知られている。本
発明において、最大許容電力とは、上述した各種条件の
下で許容できる最大電力を意味する。
【0010】係数Aは、好ましくは、0.8以下に設定
する。これにより、オ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ
−トの最も少ない放電灯点灯装置を提供できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る放電灯点灯装置の構成を
示すブロック図、図2は制御回路が放電灯に供給する電
力特性図、図3は放電灯の光束を示す特性図である。図
において、1は高輝度放電灯、2は制御回路、3は直流
電源である。
【0012】高輝度放電灯1は管内のガス放電によって
光を発している。具体的には、電極11、12に高電圧
パルスが印加されると、管内にア−ク放電が生じ、この
ア−ク放電によって発生する熱によりハライド化金属1
3が気化され、最大量の光束が放射されるようになって
いる。また、高輝度放電灯1は管内温度の上昇に伴なっ
て端子電圧が上昇する特性を有している。
【0013】制御回路2は、高輝度放電灯1の点灯開始
時に、高輝度放電灯1の定常電力より大きい最大許容電
力まで供給電力を上昇させ、その後、次式に従った電力
P P=Pm −(Pm −Ps ){1−exp(−At)} ・・・(1) ただし、Pm は放電灯の最大許容電力 Ps は放電灯の定常電力 Aは係数 tは時間(秒) を放電灯に供給する。
【0014】最大許容電力Pm は定常電力Ps を超えて
いるので、不要な電力供給は劣化原因となる。従って、
最大許容電力Pm は、高輝度放電灯の種類、特性、点灯
状態(主に点灯前の消灯時間)及び寿命等を考慮し、使
用可能な最大定格の範囲内で最適な値に設定する。これ
により、過剰な電力供給による高輝度放電灯の劣化を回
避できる。ここで最大定格とは、定常状態での最大定格
とは異なり、短時間最大定格を意味する。この電力は直
流電源3から供給される。直流電源3には、一般的に、
バッテリ−または交流電源を整流して得られた直流電源
等が用いられる。
【0015】上述したように、制御回路2は、高輝度放
電灯1の点灯開始時に高輝度放電灯1の定常電力Ps よ
り大きい最大許容電力Pm まで供給電力を上昇させるか
ら、高輝度放電灯1の管内温度を定常状態近傍まで素早
く上昇させることができる。これにより、図3の曲線
(a)に示すような光束不足を防止し、高輝度放電灯1
を迅速に点灯できる。
【0016】制御回路2は、その後、(1)式に従った
電力Pを高輝度放電灯1に供給するから、図3の曲線
(b)に示すような光束のオ−バ−シュ−トが抑制され
る。このため、高輝度放電灯1の出力光のオ−バ−シュ
−ト及びアンダーシュートを少なくして、目標光束に向
かって収束させることができる。従って、光電変換部を
使用しない回路構成で、目標光束に対するオ−バ−シュ
−ト及びアンダ−シュ−トの少ない放電灯点灯装置を提
供できる。
【0017】係数Aは、好ましくは、0.8以下に設定
される。例えば、高輝度放電灯1を自動車の前照灯に用
いた場合のオ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−トは、
点灯開始後5秒から5分経過した時点で、目標光束に対
して±20%に制限される。ここで(1)式の減衰項が
98%減衰していれば、定常電力Ps の許容誤差内に入
り、結果として光束のオ−バ−シュ−ト及びアンダ−シ
ュ−トを許容誤差内に入れることができる。(1)式の
減衰項が98%減衰する条件はexp(−At)が0.
02となることであるから、係数Aの値は、5秒の場合
は0.78、5分の場合は0.013となる。このた
め、係数Aを、0.8以下の範囲で、高輝度放電灯の種
類、特性等を考慮した適切な値に設定することにより、
オ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−トの最も少ない放
電灯点灯装置を提供できる。
【0018】図3の特性は、定常電力が35(W)、最
大許容電力が75(W)の高輝度放電灯1において、係
数Aを0.15とした場合の例を示している。図示のよ
うにオ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−トは±10%
以内となっている。
【0019】高輝度放電灯1の点灯開始時に最大許容電
力まで上昇させる方法は種々あるが、点灯開始時に高輝
度放電灯1の最大許容電流を供給し、最大許容電力まで
供給電力を上昇させる方法が即時点灯性の見地から最も
効果的な方法である。ここでの最大許容電流も、最大許
容電力と同様、短時間最大定格の範囲内で適切な値に設
定される。また、最大許容電力を検出する方法も種々あ
る。
【0020】図4は更に具体的な放電灯点灯装置の構成
を示すブロック図である。図において図1と同一参照符
号は同一性ある構成部分を示している。図において、2
は制御回路である。制御回路2は、電流検出回路4と、
電圧検出回路5と、電力供給回路6とを有している。
【0021】電流検出回路4は高輝度放電灯1に流れる
電流Iを検出し、その電流検出信号Id を電力供給回路
6に供給する。電圧検出回路5は高輝度放電灯1に与え
られる端子電圧Vを検出し、電圧検出信号Vd を電力供
給回路6に供給する。電力供給回路6は電流検出信号I
d 及び電圧検出信号Vd から高輝度放電灯1に与えられ
る電力を演算し、電力が高輝度放電灯1の最大許容電力
Pm 未満のときに高輝度放電灯1の定常電流Is よりも
大きい最大許容電流Im を放電灯に供給し、電力が最大
許容電力Pm となった後に(1)式に従った電力を高輝
度放電灯1に供給する。
【0022】図5は高輝度放電灯の電流及び端子電圧の
特性図である。制御回路2の動作と共に説明する。高輝
度放電灯1が点灯を開始するt0 時は管内温度が低く、
高輝度放電灯1の端子電圧Vは低電圧となり、高輝度放
電灯1に実際に供給される電力は最大許容電力Pm より
小さい。このため、高輝度放電灯1には最大許容電流I
m が供給され、最大定格の範囲内で高輝度放電灯1を最
も加熱する電力が与えられる。この時、高輝度放電灯1
の端子電圧も最も速く上昇するので、高輝度放電灯1に
は相乗効果で電力が供給され、図2の時刻t0 〜時刻t
1 の間の上昇カーブで示されるような急激な立ち上がり
特性をもって、放電灯に電力が供給される。その後、管
内温度が上昇し、最大許容電力Pm が供給されるt1 時
に、電力供給回路6は(1)式に従った電力を供給す
る。供給電力は指数関数で減少するが、定常電力より大
きいので、高輝度放電灯1の端子電圧Vはその後も上昇
する。従って、電力供給回路6は、図5のように、電流
を減少させる制御を行なう。
【0023】図6は図4に示す放電灯点灯装置の具体的
回路図である。図において、図4と同一参照符号は同一
性ある構成部分を示している。図において、6は電力供
給回路である。電力供給回路6は、トランス61と、出
力回路62と、スイッチング素子63と、乗算回路64
と、パルス幅変調回路65とを有している。
【0024】電流検出回路4は抵抗41を有している。
抵抗41は出力巻線612に直列に接続され、出力回路
62に流れる出力電流Io を検出し、電流検出信号Id
を乗算回路64に供給する。出力電流Io は、出力回
路62を介して高輝度放電灯1に流れる電流Iとほぼ等
価である。
【0025】電圧検出回路5は抵抗51及び52を有す
る。抵抗51及び52の直列回路は高輝度放電灯1の端
子電圧Vを分圧し、分圧した電圧検出信号Vd を乗算回
路64に供給する。
【0026】トランス61は、入力巻線611と、出力
巻線612とを有する。入力巻線611はスイッチング
素子63に直列に接続されている。出力巻線612は出
力回路62に接続されている。
【0027】出力回路62は、整流素子621と、平滑
コンデンサ622と、高圧発生回路623とを有してい
る。整流素子621は、スイッチング素子63のオン時
に出力巻線612に誘起される電圧に対しては逆極性
(阻止)となり、スイッチング素子63のオン時にトラ
ンス61に蓄積された励磁エネルギ−を、スイッチング
素子63が次にオフになった時に伝送するように、方向
付けられている。平滑コンデンサ622は、スイッチン
グ電圧を平滑化する。高圧発生回路623は、高輝度放
電灯1の点灯時に放電電圧を与える回路であり、高輝度
放電灯1を点灯させるためのトリガ回路624と、高輝
度放電灯1の長寿命化のために交流点灯させるスイッチ
回路627とを有する。トリガ回路624は、高圧トラ
ンス625と、点灯パルス発生回路626とを有してい
る。高圧トランス625の出力巻線は高輝度放電灯1に
対して直列に接続され、入力巻線は点灯パルス発生回路
626に接続されている。トリガ回路624は、高輝度
放電灯1の点灯開始時に点灯パルス発生回路626から
高圧トランス625にパルスを供給し、高輝度放電灯1
に10〜15kV程度の高電圧を重畳させて供給するよ
うになっている。スイッチ回路627はスイッチ628
a、628b、629a、629bと、パルス発生回路
630とを有する。パルス発生回路630からスイッチ
628a、628b、629a、629bに駆動パルス
が供給され、それによって、スイッチ628a、628
bの組合せと、スイッチ629a、629bの組合せと
が交互にオンとなるように駆動される。スイッチ628
a、628b、629a、629bはバイポーラトラン
ジスタまたは電界効果トランジスタ等で構成できる。
【0028】スイッチング素子63は、パルス幅変調回
路65から供給されるスイッチング信号651により直
流電源3から供給される電力をオン・オフし、入力巻線
611に入力電流Ii を供給する。スイッチング素子6
3は、バイポーラトランジスタまたは電界効果トランジ
スタ等で構成されている。
【0029】乗算回路64は、電流検出信号Id と電圧
検出信号Vd とを乗算し、高輝度放電灯1に供給されて
いる電力を演算する。乗算回路64は演算増幅器または
マイクロ・コンピュ−タを用いて構成できる。乗算回路
64は、最大許容電力値及び(1)式の電力の式を有し
ており、演算結果が最大許容電力値になるまでは、最大
許容電流を供給するように、スイッチング素子63をオ
ンさせる制御信号641をパルス幅変調回路65に供給
する。演算結果が最大許容電力値になった後は、演算結
果と(1)式の電力とを比較して、両者が一致するよう
に、スイッチング素子63をオンさせる制御信号641
をパルス幅変調回路65に供給する。
【0030】パルス幅変調回路65は、制御信号641
に基づき、スイッチング素子63をパルス幅制御する。
電流を増加させる場合、または電力を増加させる場合は
オン時間を大きくする。
【0031】上記実施例は、スイッチング素子63がオ
ンになった時にトランス61に蓄積されたエネルギー
を、スイッチング素子63が次にオフになった時に出力
側に伝送するフライバックタイプについて説明したが、
スイッチング素子63のオン及びオフの両期間にエネル
ギー伝送を行なうフォワ−ドタイプであってもよい。
【0032】上述した実施例は、最大許容電力となった
ことを検出して、(1)式の電力供給を開始している
が、最大許容電力に至る時間t1 は高輝度放電灯の種類
や定常電力によって定められる。従って、最大許容電力
になったことを検出しなくても、時間t1 を経過した後
に(1)式の電力を指令し、その電力を供給する構成と
することにより、上述の実施例と同様の電力制御を行な
うことができる。
【0033】図7は更に別の具体的な放電灯点灯装置の
構成を示すブロック図である。図において、図4と同一
参照符号は同一性ある構成部分を示している。
【0034】制御回路2は、電力指令部7と、電力供給
回路6とを有している。電力指令部7は高輝度放電灯1
の最大許容電力に至るまでの電力指令値及び(1)式に
従った電力指令値を有している。電力供給回路6はその
電力指令値に従った電力を高輝度放電灯1に供給する。
【0035】これにより、光電変換部を使用しない回路
構成で、しかも、電力の演算をすることもなく、目標光
束に対するオ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−トの少
ない放電灯点灯装置を提供できる。
【0036】図8は図7に示す放電灯点灯装置の具体的
回路図である。図において、図6及び図7と同一参照符
号は同一性ある構成部分を示している。電力供給回路6
は、トランス61と、出力回路62と、スイッチング素
子63と、入力電流検出回路66と、パルス幅制御回路
67とを有している。電力指令部7は、図2に示す電力
の指令値に基づく電力指令信号71をパルス幅制御回路
67に供給する。
【0037】入力電流検出回路66は、入力電流Ii を
検出し、電流検出信号662をパルス幅制御回路67に
供給する。具体的には、抵抗661が入力巻線611に
直列に接続され、抵抗661の端子電圧が電流検出信号
662としてパルス幅制御回路67に供給される。
【0038】パルス幅制御回路67は、電流検出信号6
62が電力指令信号71と一致するように、スイッチン
グ素子63をパルス幅制御する。具体的には、パルス幅
変調回路68と、コンパレ−タ69とを有している。コ
ンパレ−タ69は電力指令信号71と電流検出信号66
2とを比較し、電流検出信号662が電力指令信号71
と一致したときに、入力電流遮断信号691をパルス幅
変調回路68に供給している。パルス幅変調回路68
は、スイッチング素子63を一定周波数fでオンさせ、
入力電流遮断信号691を得たときにスイッチング素子
63をオフさせるスイッチング信号681を発生する。
スイッチング周波数fは通常は20kHz 〜500kHz 程
度に設定されている。
【0039】図9はパルス幅制御回路の動作を説明する
タイムチャ−トである。図8を参照しながら説明する。
【0040】パルス幅制御回路67は時刻T0 におい
て、スイッチング素子63をオンさせるスイッチング信
号681をパルス幅変調回路68からスイッチング素子
63に供給する。これに伴ない、入力巻線611にはI
i =(1/L)∫Vi dtとする三角波電流が流れる。
ただし、Lは入力巻線611の自己インダクタンス、V
i は入力巻線611に加えられる電圧である。電流検出
信号662が電力指令信号71より大きくなるT1 時
に、コンパレ−タ69は入力電流遮断信号691をパル
ス幅変調回路68に供給し、入力電流Ii は遮断され
る。
【0041】上述したように、トランス61は入力巻線
611と出力巻線612とを有し、入力巻線12がスイ
ッチング素子63及び入力電流検出回路5に直列に接続
されているから、スイッチング素子63をオンさせて入
力巻線611に入力電流Iiが供給されるると、入力電
流Ii に従った励磁エネルギ−が入力巻線611に蓄積
される。すなわち、入力巻線611の自己インダクタン
スをL、入力電流Iiの遮断時の電流をIipとすると、
入力巻線611には、 W=L・I2 ip/2 (J) ・・・(2) なる励磁エネルギ−が蓄積される。
【0042】出力回路62は、整流素子621がスイッ
チング素子63のオン時にエネルギ−伝送を阻止し、ス
イッチング素子63のオフ時にトランス61に蓄積され
た励磁エネルギ−を高輝度放電灯1に供給するようにな
っているから、高輝度放電灯1には励磁エネルギ−のみ
が供給される。また、トランス61から高輝度放電灯1
にはほぼ一定の伝達効率で励磁エネルギ−が伝送され
る。
【0043】従って、高輝度放電灯1に供給される電力
Pは、スイッチング周波数をfとし、入力巻線611か
ら高輝度放電灯1までの伝達効率をKとすると、 P=K・L・I2 ip・f/2 (W) ・・・(3) となる。
【0044】スイッチング素子63はパルス幅制御回路
67から供給される一定周波数のスイッチング信号68
1により直流入力をオン・オフして入力巻線611に入
力電流Ii を供給し、入力電流検出回路66は入力電流
Ii を検出して電流検出信号662をパルス幅制御回路
67に供給し、電流検出信号662が電力指令信号71
と一致するように、スイッチング素子63をパルス幅制
御する。
【0045】従って、(1)式と(3)式から入力電流
Iipについて求め、これを電力指令信号71とすること
により、図2の電力制御が可能となる。この演算処理を
する電力指令部7は、演算増幅器またはマイクロ・コン
ピュ−タを用いて構成できる。演算増幅器を用いた電力
指令信号71の発生手段の一例を示すと、時刻t1 まで
を放電灯の最大許容電流値で近似し、時刻t1 以降を所
定の定数を選択した微分波形とステップ入力との加算に
より近似する如くである。
【0046】上記説明では、高輝度放電灯を例に説明し
たが、蛍光灯のような放電灯にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば以下
のような効果が得られる。 (a)制御回路は、放電灯の点灯開始時に、放電灯の定
常電力より大きい最大許容電力まで供給電力を上昇さ
せ、その後次式に従った電力P P=Pm −(Pm −Ps ){1−exp(−At)} ただし、Pm は放電灯の最大許容電力 Ps は放電灯の定常電力 Aは係数 tは時間(秒) を放電灯に供給する構成としたから、光電変換部を使用
しない回路構成で、オ−バ−シュ−ト及びアンダ−シュ
−トの少ない放電灯点灯装置を提供できる。 (b)係数Aを0.8以下に設定することにより、オ−
バ−シュ−ト及びアンダ−シュ−トの最も少ない放電灯
点灯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電灯点灯装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】制御回路が放電灯に供給する電力特性図であ
る。
【図3】放電灯の光束を示す特性図である。
【図4】更に具体的な放電灯点灯装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】高輝度放電灯の電流及び端子電圧の特性図であ
る。
【図6】図4に示す放電灯点灯装置の具体的回路図であ
る。
【図7】更に別の具体的な放電灯点灯装置の構成を示す
ブロック図である。
【図8】図7に示す放電灯点灯装置の具体的回路図であ
る。
【図9】パルス幅制御回路の動作を説明するタイムチャ
−トである。
【符号の説明】
1 放電灯 2 制御回路 3 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−141988(JP,A) 特開 平3−8299(JP,A) 特開 平2−136343(JP,A) 特表 平2−503372(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯と、制御回路とを有する放電灯点
    灯装置であって、 前記放電灯は、管内のガス放電によって光を発するもの
    であり、 前記制御回路は、前記放電灯の点灯開始時に、前記放電
    灯の定常電力より大きい最大許容電力まで供給電力を上
    昇させ、その後次式に従った電力P P=Pm −(Pm −Ps ){1−exp(−At)} ただし、Pm は放電灯の最大許容電力 Ps は放電灯の定常電力 Aは係数tは時間(秒) を前記放電灯に供給することを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、電流検出回路と、電圧
    検出回路と、電力供給回路とを有し、前記電流検出回路
    が前記放電灯に流れる電流を検出して電流検出信号を前
    記電力供給回路に出力し、前記電圧検出回路が前記放電
    灯に印加される電圧を検出して電圧検出信号を前記電力
    供給回路に出力し、前記電力供給回路が前記電流検出信
    号及び前記電圧検出信号から電力を演算し、前記電力が
    前記放電灯の前記最大許容電力未満のときに前記放電灯
    の定常電流よりも大きい最大許容電流を前記放電灯に供
    給し、前記電力が前記最大許容電力となった後に前記電
    力の式に従った電力を前記放電灯に供給することを特徴
    とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、電力指令部と、電力供
    給回路とを有し、前記電力令部が前記放電灯の前記
    大許容電力までの電力指令値及び前記式に従った電力指
    令値を有し、前記電力供給回路が前記電力指令値に従っ
    た電力を前記放電灯に供給することを特徴とする請求項
    1に記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記係数Aは、0.8以下に設定される
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に
    記載の放電灯点灯装置。
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