JP3161493B2 - シフトレバーと変速機の連結構造 - Google Patents

シフトレバーと変速機の連結構造

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JP3161493B2
JP3161493B2 JP27915193A JP27915193A JP3161493B2 JP 3161493 B2 JP3161493 B2 JP 3161493B2 JP 27915193 A JP27915193 A JP 27915193A JP 27915193 A JP27915193 A JP 27915193A JP 3161493 B2 JP3161493 B2 JP 3161493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両に用いられるシフ
トレバーのリンクと変速機の変速操作部材とをジョイン
トを用いて連結する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシフトレバーと変速機の連結構造
としては、図3及び図4に示すようなものが知られてい
る(類似技術として、特開平3−209054号公報参
照)。
【0003】すなわち、シフトレバー1と変速機2との
間にはエクステンションロッド3とリンク4とが配され
ている。エクステンションロッド3の後端はプレート5
の前端に固定され、該プレート5の後端は弾性体6を介
して車体側部材7に固定されている。プレート5には軸
受8が設けられており、この軸受8にシフトレバー1の
支持部1aが支持されている。そして、エクステンショ
ンロッド3の前端は円筒部9となっており、該円筒部9
が、変速機2に突設されたブラケット10に防振体11
を介して連結されている。
【0004】リンク4の後端はシフトレバー1の下端部
にジョイント12を介して連結されている。そして、こ
のリンク4と変速機2の変速操作部材13とは、両者の
長手方向Yに略沿った状態で、ジョイント14により連
結されている。このジョイント14は、前側の第1ジョ
イント15と後側の第2ジョイント16とを連結して一
体化したものである。この第1ジョイント15と第2ジ
ョイント16は共に、一対の対向片17a、18a間に
軸部19、20を設けたコ字形の二股部17、18と、
該二股部17、18内に軸部19、20が貫通した状態
で取付けられている円筒部21、22から成っており、
両方の円筒部21、22同士を連結することにより一体
化されている。この円筒部21、22同士は、直交方向
X(前記長手方向Yに直交する方向)に沿う面内で直交
する角度で互いに連結されており、第1ジョイント15
と第2ジョイント16とが前後対称となり、その二股部
17、18にそれぞれ変速操作部材13とリンク4とが
接続された状態となっている。
【0005】変速操作部材13とリンク4とを前記の如
きジョイント14で連結することにより、シフトレバー
1を前後に動かすシフト操作力、及び左右に動かすセレ
クト操作力を、変速操作部材13へ確実に伝達できるよ
うになっている。
【0006】そして、このジョイント14を構成する前
記第1ジョイント15及び第2ジョイント16のうち、
後側の第2ジョイント16は、4図に示すような内部構
造となっている。すなわち、この第2ジョイント16の
軸部20は、二股部18の一対の対向片18aを貫通す
るボルト20aと、該ボルト20aに外装されるカラー
20bとから成っており、このボルト20aの先端には
ナット20cが固定されている。そして、カラー20b
の両端部には円筒部22の長手方向Y及びその直交方向
Xへの変位を規制するリング状の位置規制部材23が各
々設けられている。この位置規制部材23は合成樹脂製
で、円筒部22の端面22aに当接した状態となってい
るが、内面22bとの間には一定の間隙Sが確保されて
いる。また、カラー20bの略中央には円筒部22の内
面22bへ摺動自在に当接するリング状の弾性部材24
が接合されている。この弾性部材24はゴム製で、その
外側には2本のリブ24aが連続形成されており、この
リブ24aが少ない面積で円筒部22に当接している。
【0007】このような構造を有するため、例えばシフ
トレバー1を前側へ倒して、リンク4を後側へ移動させ
るシフト操作を行うと、弾性部材24が間隙Sの範囲で
変形し、位置規制部材23が円筒部22の内面22bに
当たるため、前記シフト操作力は、カラー20b→位置
規制部材23→円筒部(第2ジョイント16の)22→
円筒部(第1ジョイント15の)21へと伝達され、最
終的には前側の第1ジョイント15を介して変速操作部
材13に伝わる。
【0008】また、このシフト操作の場合、シフトレバ
ー1の下端部が支持部1aを中心にして長手方向Yに沿
った円弧運動をするため、二股部18側の構造(ボルト
20a、カラー20b、位置規制部材23、弾性部材2
4)が、円筒部22に対して相対回転するが、弾性部材
24と円筒部22との接触面積が小さいため、大きな操
作抵抗とはならないようになっている。前側の第1ジョ
イント15と後側の第2ジョイント16とを比べた場
合、後側の第2ジョイント16の方が、前側の第1ジョ
イント15よりも相対回転量が大きくなるため、特に後
側の第2ジョイント16において、弾性部材24と円筒
部22との摩擦抵抗を前記のように低減させる必要があ
る。更に、このような弾性部材24を設けているため、
変速機2から変速操作部材13に加わる振動のうち、長
手方向Yでの振動成分は、この弾性部材24により低減
され、シフトレバー1まで達しにくい。
【0009】また、リンク4を直交方向Xに沿って動か
すセレクト操作を行うと、シフトレバー1の下端部が直
交方向Xに沿った円弧運動をするため、リンク4を捩じ
る方向性のセレクト操作力が加わる。このようなセレク
ト操作力は位置規制部材23から円筒部22の端面22
aに直接伝達され、最終的には前側の第1ジョイント1
5を介して変速操作部材13へ伝達される。セレクト操
作は、その操作力が位置規制部材23と円筒部22との
直接当接で伝達されるため、剛性感のある操作となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、セレクト操作時における剛
性感を得るべく、円筒部22の端面22aを位置規制部
材23に当接させる構造を採用し、且つ位置規制部材2
3を合成樹脂で形成しているため、変速操作部材13か
ら加わる振動のうち、直交方向Xでの振動成分に対する
防振効果が得られない。つまり、変速操作部材13から
伝わる直交方向Xでの振動成分は、ジョイント14を介
してそのままリンク4やシフトレバー1に伝わってしま
う。位置規制部材23を合成樹脂でなく弾性部材にすれ
ば、このような直交方向Xでの振動は低減できるもの
の、そうすると、今度はその弾性部材製の位置規制部材
と円筒部22との摺動抵抗が増し、シフトレバー1のシ
フト操作が重くなるので、好ましくない。
【0011】また、前述のように、円筒部22の端面2
2aを位置規制部材23に当接させる構造にすると、部
品精度誤差やボルト20aの締付け過ぎなどの原因によ
り、位置規制部材23と円筒部22の端面22aとの当
接力が必要以上に増大し、長手方向Yにおける防振効果
さえも失われるおそれがある。
【0012】更に、弾性部材24と円筒部22の内面と
が、シフトレバー1のシフト操作の度に擦れ合うため、
次第に弾性部材24のリブ24aが摩耗し、長手方向Y
での防振効果が徐々に低下する。
【0013】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、長手方向及び直交方向の両方に
おいて防振効果が得られ、且つ操作抵抗が小さく、弾性
部材が摩耗しないシフトレバーと変速機の連結構造を提
供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシフトレ
バーと変速機の連結構造は、上記の目的を達成するため
に、一対の対向片間に軸部が設けられている二股部と、
該二股部内に相対回動可能に軸部が貫通した状態で取付
けられている円筒部からそれぞれ成る2つのジョイント
連結して一体化した状態で用いて、シフトレバーのリ
ンクと変速機の変速操作部材を両者の長手方向に略沿っ
て連結する構造において、前記2つのジョイントのう
ち、少なくとも軸部と円筒部の相対回動量が多い側に位
置するジョイントの円筒部の両端部に、その端面から内
面にかけて当接する摺動部材を、対向片及び軸部との間
にそれぞれ間隙を設けた状態で組み合わせ、前記軸部の
両端部で、摺動部材の前記長手方向及びその直交方向へ
の変位を受け止める位置に、該摺動部材により前記長手
方向及び/又は直交方向で押圧された状態の弾性部材
を、設けたものである。
【0015】
【作用】この発明によれば、少なくとも軸部と円筒部の
相対回動量が多い側に位置するジョイントの軸部の両端
部に設けられている弾性部材が摺動部材にて押圧された
状態となっているため、シフト操作に伴って、二股部材
が円筒部に対して回動しても、軸部と弾性部材との間で
は摺動が起きず、摺動は摺動部材と円筒部との間で起こ
る。従って、弾性部材が摩耗して防振効果が損なわれる
ことはなく、また摺動部材と円筒部との間の摺動抵抗は
小さいので、シフトレバーの操作力も小さくて済む。
【0016】また、摺動部材の長手方向及びその直交方
向への変位を受け止める位置に、弾性部材が設けられ、
また摺動部材と対向片や軸部との間にはそれぞれ間隙が
設けられているため、軸部及び対向片は摺動部材(円筒
部)に対して、前記各間隙の範囲において弾性結合され
た状態となり、長手方向及び直交方向の両方向において
確実な防振効果が得られる。
【0017】軸部から加わる長手方向及び直交方向への
操作力は、弾性部材が介在していても、摺動部材(円筒
部)へ確実に伝達されるため、信頼性の高い変速機の操
作状態が得られる。しかも、弾性部材が押圧された状態
となっており、弾性部材自体のばね定数が高まっている
ため、シフトレバーを操作する上において、適度な剛性
感も得られる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同
一の符号を付し、重複する説明は省略する。尚、以下の
説明において、リンク4及び変速操作部材13の長手方
向(車両前後方向に相当)をYとして、それに直交する
方向(上下・左右・斜めに直交する方向)をXとして、
そのうち、上下方向での直交方向をX1 、左右方向での
直交方向をX2 とする。
【0019】この実施例に係るジョイント25も、前側
の第1ジョイント26と第2ジョイント27を一体化し
て形成したものである。まず最初に図1に基づいて第1
ジョイント26の説明をする。変速機の変速操作部材1
3が連結されている二股部28は垂直方向に沿った状態
となっており、その一対の対向片28a間にはボルト2
9aが貫通している。このボルト29aにはカラー29
bが外装してあり、ボルト29bの下端にはナット29
cが固定されている。そして、このボルト29aとカラ
ー29bとで、第1ジョイント26の軸部29が形成さ
れている。
【0020】一方、二股部28内には、前記軸部29と
してのボルト29a及びカラー29bが貫通した状態の
円筒部30が設けられている。そして、この円筒部30
とカラー29bとの間には、その両端部にゴム製の弾性
部材31が各々設けられている。この弾性部材31の一
部は対向片28aとの間にも回り込んでおり、該円筒部
30の長手方向Y及びその直交方向X1 への変位を規制
すると共に、変速操作部材13から加わる長手方向Y及
びその直交方向X1 での振動を低減させる役目をしてい
る。円筒部30とカラー29bとの間に、このように接
触面積の大きい弾性部材31を設けても、この第1ジョ
イント26は後側の第2ジョイント27に比べて、カラ
ー29aと円筒部30との相対回動量が少ないので、図
外にあるシフトレバーの操作抵抗をそれ程増大させるこ
とはない。
【0021】次に、第2ジョイント27について説明す
る。この第2ジョイント27の二股部32は水平方向に
沿っており、図外のシフトレバーからのシフト方向及び
セレクト方向での操作力を伝達するリンク4が二股部3
2に接続されている。そして、円筒部33は前記第1ジ
ョイント26の円筒部30に、直交方向Xの面内で直交
する角度で接続されている。第2ジョイント27側の二
股部32も、一対の対向片32a間に、ボルト34aと
カラー34bとから成る軸部34が取付けられており、
ボルト34aの先端にはナット34cが固定されてい
る。
【0022】そして、円筒部33の両端部には、その端
面33aから内面33bにかけて当接する概略断面L形
の摺動部材35が設けられている。この摺動部材35は
合成樹脂製で、円筒部33の端面33aに当接する部分
からは円筒部33外面の一部を覆うリップ35aも形成
されている。また、円筒部33の内面33bに当接する
部分の中央寄り端部には凸部35bが形成され、両端部
分には後述する弾性部材36と係合する凹部35cが形
成されている。
【0023】一方、カラー34bの両端部で、摺動部材
35の長手方向Y及びその直交方向X2 への変位を受け
止める位置に、断面概略L形の弾性部材36が設けられ
ている。この弾性部材36は摺動部材35と対向片32
aとの間へ入り込む部分を有し、この部分を前記摺動部
材35の凹部35cへ係合させることにより、摺動部材
35の前記長手方向Y及びその直交方向X2 への変位を
規制している。更に、この弾性部材36の中央寄り端部
には凸部36aが形成され、この凸部36aも摺動部材
35に当接している。この弾性部材36は、カラー34
bと摺動部材35との間、及び対向片32aと摺動部材
35との間において、それぞれ該摺動部材35により一
定の圧力で押圧された状態で介在せしめられている。そ
して、摺動部材35をこのようにして弾性部材36と組
み合わせた状態において、摺動部材35とカラー34b
との間、及び摺動部材35と対向片32aとの間には、
それぞれ間隙S1 、S2 が確保される。
【0024】次に、この第2ジョイント27の機能を説
明する。操作力伝達機能: この実施例の第2ジョイント27で
は、前述のように、弾性部材36の対向片32aに当接
している部分が摺動部材35の凹部35cに係合すると
共に、弾性部材36の凸部36aが摺動部材35に当接
するため、摺動部材35とカラー34bとの間、及び摺
動部材35と対向片32aとの間にも、それぞれ弾性部
材36の対応部が介在することになる。従って、リンク
4から二股部32に長手方向Yでの操作力(シフト操
作)や直交方向X2 での操作力(セレクト操作)が加わ
ると、カラー34aや対向片32aが間隙S1 、S2
相当する分だけ弾性部材36を押し潰した後に、摺動部
材35に当たり、前記操作力を円筒部33に伝えること
ができる。そして、この第2ジョイント27の円筒部3
3に加わった操作力は、そのまま第1ジョイント26を
介して変速操作部材13へ伝達され、図外にある変速機
の必要な操作を行うことができる。このように、カラー
34aや対向片32aが弾性部材36を変形させた後に
すぐに摺動部材35に当たるため、剛性感のある変速操
作が行える。また、弾性部材36が押圧され、弾性部材
36自体のばね定数がある程度高まっていることも、前
記剛性感を向上させる要因の一つになっている。
【0025】防振機能:また、前述のように、摺動部材
35カラー34bとの間、及び摺動部材35と対向片3
2aとの間に、それぞれ弾性部材36の対応部が介在し
ており、且つ摺動部材35とカラー34b及び対向片3
2aとの間にそれぞれ間隙S1 、S2 が設けられている
ため、二股部32と円筒部33とは前記間隙S1 、S2
の範囲内で弾性結合された状態となる。従って、変速操
作部材13から振動が加わっても、その振動の長手方向
Y成分も直交方向X2 成分も、両方とも弾性部材36に
より低減されることとなり、長手方向Y成分の防振効果
しか得られなかった従来に比べて、総合的な防振効果が
得られるようになる。
【0026】摩耗防止機能:更に、弾性部材36が摺動
部材35により押圧された状態となっているため、例え
ばシフト操作に伴って、カラー34bが円筒部33に対
して相対回動しても、カラー34bと弾性部材36との
間では摺動が起きず、摺動は硬質の摺動部材35と円筒
部33との間で起きることになる。従って、弾性部材3
6が摩耗することはないので、前述のような長手方向Y
及び直交方向X2 の両方における防振効果が損なわれる
ようなことはない。
【0027】操作力低減:また、このようにシフト操作
に伴う摺動部材35と円筒部33との摺動に関して、円
筒部33の摺動相手が合成樹脂製の摺動部材35である
ため、両者間における摺動抵抗が小さく、従ってシフト
レバーのシフト操作力も小さくて済む。特に、第1ジョ
イント26よりも相対回動量が大きい第2ジョイント2
7の方の摺動抵抗を低減できるため、操作力の効率的な
低減を図ることができる。
【0028】防水機能:第1ジョイント26及び第2ジ
ョイント27では、それぞれの性能を維持するために、
円筒部30、33内への水の進入を防止する必要があ
る。第1ジョイント26の場合は、相対回動があまり大
きくないため、弾性部材31を設けるだけで、必要な防
水効果が得られる。第2ジョイント27の場合は、相対
回動量が大きく、防水機能の面では不利な状況になって
いるが、前述のように、第2ジョイント27の弾性部材
36が摺動部材35により長手方向Y及び直交方向X2
においてそれぞれ押圧された状態となっているために、
円筒部33とカラー34bとの間、円筒部33と対向片
32aとの間の水密性はそれぞれ確保され、円筒部33
内への水の進入を確実に防止することができる。しか
も、摺動部材35には円筒部33の外面の一部を覆うリ
ップ35aが形成されているため、前記防水機能は更に
高められている。
【0029】この実施例の構造は、以上説明した通りで
あるが、以下のような変更も可能である。
【0030】摺動部材35により、弾性部材36を長手
方向Y及び直交方向X2 の両方において押圧する例を示
したが、長手方向Y又は直交方向X2 のいずれか一方向
からだけ押圧状態にするようにしても良い。
【0031】シフト操作やセレクト操作を行った際に、
カラー34bや対向片32aが弾性部材36を間隙
1 、S2 分だけ押した後に摺動部材35へ直接当た
り、それにより操作力が伝達されるような構造とした
が、間隙S1 、S2 を大きくとり、カラー34bや対向
片32aが弾性部材36を長手方向Yや直交方向X2
押し、そしてその弾性部材36により摺動部材35が押
されて、操作力が伝達される構造にしても良い。
【0032】後側の第2ジョイント27だけ、前記弾性
部材36及び摺動部材35を用いた構造にしたが、前側
の第1ジョイント26も第2ジョイント27と同様の構
造にしても良い。
【0033】
【発明の効果】この発明に係るシフトレバーと変速機の
連結構造は、以上説明してきた如き内容のものであっ
て、軸部の両端部に設けられている弾性部材が摺動部材
にて押圧された状態となっているため、シフト操作に伴
って、二股部材が円筒部に対して回動しても、軸部と弾
性部材との間では摺動が起きず、摺動は摺動部材と円筒
部との間で起こる。従って、弾性部材が摩耗して防振効
果が損なわれることはなく、また摺動部材と円筒部との
間の摺動抵抗は小さいので、シフトレバーの操作力も小
さくて済む。
【0034】また、摺動部材の長手方向及びその直交方
向への変位を受け止める位置に、弾性部材が設けられ、
また摺動部材と対向片や軸部との間にはそれぞれ間隙が
設けられているため、軸部は摺動部(円筒部)に対し
て、前記各間隙の範囲において弾性結合された状態とな
り、長手方向及び直交方向の両方向において確実な防振
効果が得られる。従って、長手方向成分の防振効果しか
得られなかった従来に比べて、総合的な防振効果が得ら
れるようになる。
【0035】更に、軸部から加わる長手方向及び直交方
向への操作力は、弾性部材が介在していても、摺動部材
(円筒部)へ確実に伝達されるため、信頼性の高い変速
機の操作状態が得られる。しかも、弾性部材が押圧され
た状態となっており、弾性部材自体のばね定数が高まっ
ているため、シフトレバーを操作する上において、適度
な剛性感も得られる。
【0036】加えて、弾性部材が摺動部材により長手方
向及び直交方向においてそれぞれ押圧された状態となっ
ているため、円筒部と軸部との間、円筒部と対向片との
間の水密性はそれぞれ確保され、円筒部内への水の進入
を確実に防止することができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るシフトレバーと変速
機の連結構造を示す一部断面の側面図である。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図3】従来のシフトレバーと変速機の連結構造を示す
全体図である。
【図4】図3中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【符号の説明】
4 リンク 13 変速操作部材 26 第1ジョイント 27 第2ジョイント 32 二股部 32a 対向片 33 円筒部 33a 円筒部の端面 33b 円筒部の内面 34 軸部 35 摺動部材 36 弾性部材 Y 長手方向 X、X1 、X2 直交方向 S1 、S2 間隙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向片間に軸部が設けられている
    二股部と、該二股部内に相対回動可能に軸部が貫通した
    状態で取付けられている円筒部からそれぞれ成る2つの
    ジョイントを連結して一体化した状態で用いて、シフト
    レバーのリンクと変速機の変速操作部材を両者の長手方
    向に略沿って連結する構造において、前記2つのジョイントのうち、少なくとも軸部と円筒部
    の相対回動量が多い側に位置するジョイントの 円筒部の
    両端部に、その端面から内面にかけて当接する摺動部材
    を、対向片及び軸部との間にそれぞれ間隙を設けた状態
    で組み合わせ、 前記軸部の両端部で、摺動部材の前記長手方向及びその
    直交方向への変位を受け止める位置に、該摺動部材によ
    り前記長手方向及び/又は直交方向で押圧された状態の
    弾性部材を、設けたことを特徴とするシフトレバーと変
    速機の連結構造。
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