JP3161313B2 - 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄再生方法 - Google Patents

浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄再生方法

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JP3161313B2 JP34566095A JP34566095A JP3161313B2 JP 3161313 B2 JP3161313 B2 JP 3161313B2 JP 34566095 A JP34566095 A JP 34566095A JP 34566095 A JP34566095 A JP 34566095A JP 3161313 B2 JP3161313 B2 JP 3161313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水の終末処理
場等で発生する汚水のろ過装置におけるろ材の洗浄再生
方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種汚水のろ過装置に類似する
技術としては、ろ材として浮上性のろ材を用いたろ過装
置がある。このろ過装置では、汚水よりもはるかに軽量
の粒状の浮上ろ材を用いており、ろ材が目詰りしたとき
に、洗浄再生するには、ろ材層を撹拌してろ材をほぐし
て目詰り物を分離したのち、ろ材よりも重い目詰り物を
沈降させ、比重差を利用して汚水を系外に排出するよう
にしている。特公平2−22682号はその一例であ
る。また、この発明の発明者は、この発明に類似する内
容の発明として特願平6−193622号を出願してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、特公平2−
22682号は、ろ材と夾雑物を比重差を利用して分離
するが、微小な粒状のろ材から夾雑物を分離し難く、ま
た、夾雑物が沈降するのに時間がかかる難点があり、特
平6−193622号ではろ材の素子を大きくして上
部の集水スクリーンを通過し得ないようにし、撹拌時に
上向する洗浄水を送って、ろ材間を流し、夾雑物を洗い
流すようにしたのである。然しながら、このようにして
も、軟弱なこのろ材の場合には、洗浄流でろ材が集水ス
クリーン部で圧密状に固められ、夾雑物を分離できない
ことが発生した。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な課題を一挙に解決し得るものであって、その要旨とす
るところは、浮上ろ材を充填したろ過槽に汚水を下部か
ら供給してそのろ液を上部から取出すようにしたろ過機
において、目詰りしたろ材を洗浄再生するに当たり、ろ
過槽の下底部に設けた攪拌翼でろ材を攪拌すると同時に
ろ過槽の上部から洗浄水を注入し、攪拌翼の下方に設け
たスクリーンを経て汚水をろ過槽外に取出すようにした
ものである。
【0005】上記のろ材としては、浮力を有する軽量な
合成樹脂材で構成したものが好ましく、スクリーン部を
通過して流失しないことを考慮すれば、フイラメント状
でその太さが30〜50ミクロン、その長さが10〜5
0ミリメートルのものが適切である。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明に係るろ材の洗浄方法に
よれば、撹拌して分散したろ材に洗浄水が上方から作用
するので、その浮力によって、ろ材が下部のスクリーン
に押し付けられて圧密状になることがなく、分離された
小粒の夾雑物のみがスクリーンを通過して系外に排出さ
れる。そして、夾雑物の分離速度もその比重差によって
沈降を待つことなく、撹拌と同時に洗い流されるので、
迅速に洗浄再生をすることができる。なお、この発明に
係る方法において、洗浄水流を下降流とすることは、弁
の切替え操作によるものであって、具体的操作方法は後
述する実施例図に基づいて説明する。
【0007】
【実施例】図1は、この発明に係るろ材の洗浄再生方法
を実施することができるろ過機のフローシート図であ
り、図2は、その洗浄再生操作のタイムチャート、図3
は、従来方法と洗浄水の流れを変えた方法の場合の洗浄
効果の比較図である。
【0008】図1において、1はろ過槽、2は原水の供
給パイプ、3はろ過水の集水ノズル、4はろ過水の取出
パイプ、5は浮上ろ材層を示し、この浮上ろ材層5を形
成しているろ材素子は、合成樹脂で構成したフイラメン
ト状のろ材を用いており、その太さは30〜50ミクロ
ン、長さは10〜50ミリメートルのものを用いてい
る。また、符号6は、ろ過槽1の底部に設けた撹拌翼で
あり、その下方近傍には、スクリーン7が設けてある。
【0009】次に、原水およびろ液等のフローについて
説明する。原水は、供給ポンプ8によって弁V1を経て
ろ過1にその底部から供給され、ろ過水は、集水ノズ
ル3、弁V3を経て系外に取出される。このようなろ過
運転をして、ろ材が目詰りしたときには、弁V1および
弁V3を閉止して弁V2およびV5を開き集水ノズル3
から洗浄水(原水)を供給するとともに撹拌翼6でろ材
層5を撹拌する。このようにすることによってろ過槽1
内の洗浄汚水は、下部のスクリーン7、供給パイプ2、
弁V5を経て、系外に排出される。弁V4は、上述のろ
過運転時およびろ材の洗浄運転時には閉止しているもの
で、ろ材洗浄後にろ過運転を再開する際に捨て水を排水
するときに開くものである。また、図1において、符号
9は圧力スイッチを示すものである。
【0010】図2は、上述の運転フローのタイムチャー
トであり、上述の圧力スイッチ9でろ材層5の目詰りを
検知したのち、ろ材を撹拌洗浄し、捨て水の排水が完了
する迄の時間が4〜10分を要することを示している。
尚、バルブV2およびV5が開くのと撹拌モーターの起
動との間に約30秒を置いているのは、バルブの切替え
のための時間である。
【0011】この発明に係る方法を実施するろ過装置は
上述のように構成してあり、ろ材層5が目詰りしてろ過
槽1内の圧力が上昇すると圧力スイッチ9が作動し、バ
ルブV1およびV3が閉止するとともに、バルブV2お
よびバルブV5が開放し、次いで撹拌翼6が回転する。
この状態で、原水が集水ノズル3からろ過槽1内に送ら
れ、撹拌翼6によって目詰りしたろ材層5を解きほぐし
てろ材から夾雑物を分離することができる。
【0012】そして、解きほぐされて分離したろ材およ
び夾雑物には、集水ノズル3からの洗浄水(原水)が上
方から作用するので微小な夾雑物は押し流されてスクリ
ーン7を経て系外に排出され、ろ材は、軽量材で構成し
てあるので浮力を有し、スクリーン部に押し付けられて
圧密状になることなく夾雑物を通過させることができ
る。そしてこのような状態のろ材を撹拌するのでその撹
拌動力も少なくて済むものである。
【0013】図3は、洗浄水を上向流としてろ材を洗浄
した場合と下向流で洗浄した場合の経時後の洗浄排水の
濃度を比較したもので曲線Aは上向流の場合、曲線Bは
下向流の場合を示し、第1回目にそれぞれ5分間洗浄し
たとき洗浄排水のSS濃度をプロットし、次いで、洗浄
を2分間中断したのち、5分間洗浄したときの洗浄排水
のSS濃度をプロットしたものである。
【0014】図3によれば、上向流の場合には、下向流
よりも急速に洗浄水の濃度が低下するが、第2回目の洗
浄開始直後に下向流での洗浄よりもはるかに高い洗浄排
水濃度を示している。そして、第2回目の洗浄終了時で
は、下向流による洗浄よりも高い濃度を示している。
【0015】このことから、上向流による洗浄の場合
は、初期においては、急速に洗浄排水のSS濃度が低下
し、急速に洗浄できているように見受けられるが、第2
回目の洗浄初期に洗浄排水中のSS濃度が高いことか
ら、分離されたSSがろ過槽中に残留するものと思わ
れる。すなわち、上向流であるがために、上部の集水ノ
ズル部に浮上したろ材によって夾雑物が捕捉されて二
次ろ過現象が生じていると考えられる。
【0016】これに対して、洗浄水の下向流洗浄では、
第2回目の洗浄時の初期の洗浄排水のSS濃度は、第1
回目の洗浄終了時のSS濃度と変らず、時間の経過につ
れてSS濃度が低下し、洗浄終了時では上向流による洗
浄排水よりもSS濃度が低下している。すなわち、下向
流洗浄によると分離した夾雑物を完全に排水中に押し流
してろ過槽内の夾雑物を減少させ、ろ過槽内の夾雑
物を効率よく排出する洗浄ができること示すものであ
る。
【0017】また、この発明に用いるろ過機において、
ろ過槽1内に充填する浮上ろ材もその素子をフイラメン
ト状や大粒のものを用いれば、ろ過槽の下部に張設す
るスクリーンも粗目のものでよく、また、分離した夾
雑物が潜り易く効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いるろ過装置のフローシー
ト図である。
【図2】この発明に係るろ過装置の作動タイムチャート
である。
【図3】この発明に係る方法と従来方法との洗浄効果を
比較した図表である。
【符号の説明】
1 ろ過槽 6 撹拌翼 7 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 29/38 510B

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮上性ろ材を充填したろ過槽1に汚水を
    下部から供給してそのろ液を上部から取出すようにした
    ろ過機において、目詰りしたろ材を洗浄再生するに当た
    り、ろ過槽1の下底部に設けた攪拌翼6でろ材を攪拌す
    ると同時にろ過槽1の上部から洗浄水を注入し、攪拌翼
    6の下方に設けたスクリーン7を経て汚水をろ過槽1外
    に取出すことを特とする浮上ろ材を用いたろ過機にお
    けるろ材の洗浄再生方法。
  2. 【請求項2】 上記浮上性ろ材が太さが30〜50ミク
    ロン、長さが10〜50ミリメートルのフイラメント状
    に構成してある請求項1に記載の浮上ろ材を用いたろ過
    機におけるろ材の洗浄再生方法。
JP34566095A 1995-12-08 1995-12-08 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄再生方法 Expired - Lifetime JP3161313B2 (ja)

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