JPH0857465A - 浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法 - Google Patents
浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法Info
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- JPH0857465A JPH0857465A JP6213193A JP21319394A JPH0857465A JP H0857465 A JPH0857465 A JP H0857465A JP 6213193 A JP6213193 A JP 6213193A JP 21319394 A JP21319394 A JP 21319394A JP H0857465 A JPH0857465 A JP H0857465A
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- floating
- water
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F3/00—Biological treatment of water, waste water, or sewage
- C02F3/02—Aerobic processes
- C02F3/10—Packings; Fillings; Grids
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ろ材を破損することなくろ層内を均一に攪拌
・洗浄し得る浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法を
提供する。 【構成】 処理槽内を上下に仕切るろ材流失抑止帯の下
側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層が形成された水処理装
置の逆洗方法において、ろ材流失抑止帯の下側に水位を
下げた上で、浮遊ろ層の下方から空気を放出してこの浮
遊ろ層を流動化し、浮遊ろ層内の閉塞物を除去するもの
とする。 【効果】 ろ層全域に渡って均一にしかも適度にろ層内
の閉塞物を除去し得るため、逆洗後の立ち上がりが早く
処理が効率化する。
・洗浄し得る浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法を
提供する。 【構成】 処理槽内を上下に仕切るろ材流失抑止帯の下
側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層が形成された水処理装
置の逆洗方法において、ろ材流失抑止帯の下側に水位を
下げた上で、浮遊ろ層の下方から空気を放出してこの浮
遊ろ層を流動化し、浮遊ろ層内の閉塞物を除去するもの
とする。 【効果】 ろ層全域に渡って均一にしかも適度にろ層内
の閉塞物を除去し得るため、逆洗後の立ち上がりが早く
処理が効率化する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、処理槽内を上下に仕切
るろ材流失抑止帯の下側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層
が形成された水処理装置の逆洗方法に関するものであ
る。
るろ材流失抑止帯の下側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層
が形成された水処理装置の逆洗方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】現在、プラスチック発泡体等でできた浮
遊ろ材を用いて水処理を行う精密ろ過法や生物膜処理法
は、広く実施されるようになってきた。この精密ろ過法
は、浮遊ろ材が充填されたろ層に原水中のＳＳ（浮遊物
質）を捕捉させてろ過するものであり、生物膜処理法
は、ろ材表面に付着・増殖した微生物によって原水中の
有機物を分解するものである。浮遊ろ材を用いたものと
しては、この他に、親油性を有するろ材表面で原水中の
油滴が凝集・粗粒化されて油分を浮上分離する油水分離
法がある。
遊ろ材を用いて水処理を行う精密ろ過法や生物膜処理法
は、広く実施されるようになってきた。この精密ろ過法
は、浮遊ろ材が充填されたろ層に原水中のＳＳ（浮遊物
質）を捕捉させてろ過するものであり、生物膜処理法
は、ろ材表面に付着・増殖した微生物によって原水中の
有機物を分解するものである。浮遊ろ材を用いたものと
しては、この他に、親油性を有するろ材表面で原水中の
油滴が凝集・粗粒化されて油分を浮上分離する油水分離
法がある。
【０００３】このような水処理装置においては、処理の
経過に伴って、ろ層に捕捉された原水中のＳＳや肥大し
た生物膜がろ材間の空隙を次第に閉塞するようになり、
ろ過効率が低下する。そこで、このような目詰まりを避
けるため、一般には、空間率を９８％程度と大きく設定
しており、この結果、処理能力が低い値にとどまってい
る。一方、空間率を５０〜８０％と小さく設定して処理
能力を上げようとすると、適宜逆洗を行なって目詰まり
の原因となる閉塞物を除去する必要がある。この逆洗
は、ろ層の下方から空気や水を放出してろ層を流動化
し、ろ材粒子同士の衝突を利用して閉塞物をはぎ取った
り、空気泡でろ層を振動させてろ材粒子から閉塞物をふ
るい落としたりした上で、これを水流で洗い流すもので
ある。
経過に伴って、ろ層に捕捉された原水中のＳＳや肥大し
た生物膜がろ材間の空隙を次第に閉塞するようになり、
ろ過効率が低下する。そこで、このような目詰まりを避
けるため、一般には、空間率を９８％程度と大きく設定
しており、この結果、処理能力が低い値にとどまってい
る。一方、空間率を５０〜８０％と小さく設定して処理
能力を上げようとすると、適宜逆洗を行なって目詰まり
の原因となる閉塞物を除去する必要がある。この逆洗
は、ろ層の下方から空気や水を放出してろ層を流動化
し、ろ材粒子同士の衝突を利用して閉塞物をはぎ取った
り、空気泡でろ層を振動させてろ材粒子から閉塞物をふ
るい落としたりした上で、これを水流で洗い流すもので
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アンスラサ
イト等の無機質ろ材を使用した場合と同様に、ろ層の下
方から空気と水とを同時に放出させるといった従来の逆
洗方法では、ろ層全域に渡って均一に効率よく洗浄され
ないため、結果的に早期に目詰まりを起こし逆洗頻度が
増加する上、逆洗水量率（処理された原水量に対する逆
洗水の割合）３０％といった大量の逆洗水を必要とし、
これが原因で処理能力が低下するといった不都合があっ
た。
イト等の無機質ろ材を使用した場合と同様に、ろ層の下
方から空気と水とを同時に放出させるといった従来の逆
洗方法では、ろ層全域に渡って均一に効率よく洗浄され
ないため、結果的に早期に目詰まりを起こし逆洗頻度が
増加する上、逆洗水量率（処理された原水量に対する逆
洗水の割合）３０％といった大量の逆洗水を必要とし、
これが原因で処理能力が低下するといった不都合があっ
た。
【０００５】また、ろ層の中間部や下部に設けられた攪
拌機でろ層内を攪拌させて閉塞物を除去する方法が提案
されているが、この方法ではろ材が破損する等の不都合
があった。特に、生物膜処理の場合のようにろ層が２．
５〜３．５ｍに達する装置では、充分な洗浄効果を得る
ことができなかった。また、ろ層が１ｍ以下であって
も、植物油等を含有した粘性の高い排水を処理したろ層
では、ろ層全域に渡って均一に攪拌されないため、逆洗
頻度の増加や処理能力の低下を招いている。このため、
攪拌装置による逆洗は実用化されるに至っていない。
拌機でろ層内を攪拌させて閉塞物を除去する方法が提案
されているが、この方法ではろ材が破損する等の不都合
があった。特に、生物膜処理の場合のようにろ層が２．
５〜３．５ｍに達する装置では、充分な洗浄効果を得る
ことができなかった。また、ろ層が１ｍ以下であって
も、植物油等を含有した粘性の高い排水を処理したろ層
では、ろ層全域に渡って均一に攪拌されないため、逆洗
頻度の増加や処理能力の低下を招いている。このため、
攪拌装置による逆洗は実用化されるに至っていない。
【０００６】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
ろ材を破損することなくろ層全域に渡って均一に攪拌・
洗浄し得る浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法を提
供することにある。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
ろ材を破損することなくろ層全域に渡って均一に攪拌・
洗浄し得る浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法を提
供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述した目的は、本発明
によれば、処理槽内を上下に仕切るろ材流失抑止帯の下
側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層が形成された水処理装
置の逆洗方法であって、前記ろ材流失抑止帯の下側に水
位を下げた上で、前記浮遊ろ層の下方から空気を放出し
て該浮遊ろ層を流動化し、該浮遊ろ層内の閉塞物を除去
することを特徴とする浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆
洗方法を提供することにより達成される。
によれば、処理槽内を上下に仕切るろ材流失抑止帯の下
側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層が形成された水処理装
置の逆洗方法であって、前記ろ材流失抑止帯の下側に水
位を下げた上で、前記浮遊ろ層の下方から空気を放出し
て該浮遊ろ層を流動化し、該浮遊ろ層内の閉塞物を除去
することを特徴とする浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆
洗方法を提供することにより達成される。
【０００８】
【作用】このようにすれば、ろ材流失抑止帯より下側に
水位を下げることで浮遊ろ材が浮遊している部分の上方
が開放され、それまでろ材流失抑止帯によって上方への
移動を規制された状態にあった上部の浮遊ろ材が動きや
すくなる。そこで、浮遊ろ層の下方から空気する放出す
ると、浮遊ろ層全域に渡って浮遊ろ材が均一に動揺し、
浮遊ろ材を破損することなく浮遊ろ材表面に付着した生
物膜等の閉塞物を一様に剥離することができる。
水位を下げることで浮遊ろ材が浮遊している部分の上方
が開放され、それまでろ材流失抑止帯によって上方への
移動を規制された状態にあった上部の浮遊ろ材が動きや
すくなる。そこで、浮遊ろ層の下方から空気する放出す
ると、浮遊ろ層全域に渡って浮遊ろ材が均一に動揺し、
浮遊ろ材を破損することなく浮遊ろ材表面に付着した生
物膜等の閉塞物を一様に剥離することができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【００１０】実施例１ 図１は、本発明に基づく逆洗方法を実施するための処理
装置の１例を示すものである。この処理装置は浮遊ろ材
を用いた上向流式の生物膜処理装置であり、処理される
べき原水は、処理槽１の比較的下部に設けられた原水流
入口２から処理槽１内に導入され、浮遊ろ層３内を上向
きに流通しながら浄化処理される。浮遊ろ層３を通過し
てその上側に到達した処理水は、そこに設けられた処理
水流出口４から装置外に送り出されるようになってい
る。
装置の１例を示すものである。この処理装置は浮遊ろ材
を用いた上向流式の生物膜処理装置であり、処理される
べき原水は、処理槽１の比較的下部に設けられた原水流
入口２から処理槽１内に導入され、浮遊ろ層３内を上向
きに流通しながら浄化処理される。浮遊ろ層３を通過し
てその上側に到達した処理水は、そこに設けられた処理
水流出口４から装置外に送り出されるようになってい
る。
【００１１】浮遊ろ層３は、上下１対のろ材流失抑止帯
５・６で仕切られたスペース内に充填された浮遊ろ材７
が、上側のろ材流失抑止帯５によって浮上を規制される
ようにして形成されたものであり、浮遊ろ層３と下側の
ろ材流失抑止帯６との間には所定の余裕が保持されてい
る。浮遊ろ材７は、プラスチック発泡体等の粒状体の表
面に膜状に微生物が付着・増殖したものであり、この浮
遊ろ材７によって捕捉されたＳＳや溶解性成分がその表
面の生物膜によって分解される。
５・６で仕切られたスペース内に充填された浮遊ろ材７
が、上側のろ材流失抑止帯５によって浮上を規制される
ようにして形成されたものであり、浮遊ろ層３と下側の
ろ材流失抑止帯６との間には所定の余裕が保持されてい
る。浮遊ろ材７は、プラスチック発泡体等の粒状体の表
面に膜状に微生物が付着・増殖したものであり、この浮
遊ろ材７によって捕捉されたＳＳや溶解性成分がその表
面の生物膜によって分解される。
【００１２】浮遊ろ層３の底板側には、曝気及び逆洗の
ためブロア８から送られてくる空気を放出するノズルが
付いた送気管９が配置されている。また、処理槽１の下
部には、逆洗時に沈降・堆積した余剰汚泥を装置外に排
出する下部排出口１０が設けられている。
ためブロア８から送られてくる空気を放出するノズルが
付いた送気管９が配置されている。また、処理槽１の下
部には、逆洗時に沈降・堆積した余剰汚泥を装置外に排
出する下部排出口１０が設けられている。
【００１３】このような処理装置において逆洗を行うに
は、まず、図１（ａ）に示されるように、下部排出口１
０から処理槽１内の水を抜いて上側のろ材流失抑止帯５
より下側に水位を下げる。そして、（ｂ）に示されるよ
うに、ブロア８を作動させてノズルから空気を放出する
と、浮遊ろ層３が流動化して浮遊ろ材７表面の生物膜等
が剥離される。このとき、微生物の１／３程度が浮遊ろ
材７に残留し、残りの２／３程度が余剰汚泥として後述
するように逆洗水によって装置外に排出される。
は、まず、図１（ａ）に示されるように、下部排出口１
０から処理槽１内の水を抜いて上側のろ材流失抑止帯５
より下側に水位を下げる。そして、（ｂ）に示されるよ
うに、ブロア８を作動させてノズルから空気を放出する
と、浮遊ろ層３が流動化して浮遊ろ材７表面の生物膜等
が剥離される。このとき、微生物の１／３程度が浮遊ろ
材７に残留し、残りの２／３程度が余剰汚泥として後述
するように逆洗水によって装置外に排出される。
【００１４】このようにして剥離された生物膜等からな
る汚泥の一部は、一定時間放置することで、（ｃ）に示
されるように、沈降して底部に堆積し、下部排出口１０
から抜き取られる。最後は、（ｄ）に示されるように、
処理水流出口４から処理水槽（図示せず）内の処理水を
逆洗用ポンプ１１で送り込み、浮遊ろ材７間に滞留して
いる汚泥を洗い流し下部排出口１０から取り出す。
る汚泥の一部は、一定時間放置することで、（ｃ）に示
されるように、沈降して底部に堆積し、下部排出口１０
から抜き取られる。最後は、（ｄ）に示されるように、
処理水流出口４から処理水槽（図示せず）内の処理水を
逆洗用ポンプ１１で送り込み、浮遊ろ材７間に滞留して
いる汚泥を洗い流し下部排出口１０から取り出す。
【００１５】ところで、このような逆洗方法の効果を確
認するため、直径２ｍ、高さ６ｍの円筒状の処理槽１の
内部に厚さ３ｍの浮遊ろ層３が形成された実装置を用い
て、実験を行なった。まず、上側のろ材流失抑止帯５よ
り約３０ｃｍ下側に水位を下げ、送風量３．２ｍ3／
分、吐出圧力５，０００ｍｍＡｑのブロアを用いて、
３．２ｍ3／分の割合で５分間ノズルから空気を放出し
て浮遊ろ層３内を攪拌した。その後、約２分間放置し、
浮遊ろ材７から剥離され処理槽１の底部に堆積した汚泥
を下部排出口１０から取り出した。そして、吐出量６５
ｍ3／時間、揚程１０ｍの逆洗ポンプ１１を用いて、処
理槽１の上部から流量６５ｍ3／Ｈで５〜１０分間処理
水を流入して浮遊ろ材７を洗浄し、その上、上向流で５
分間洗浄して逆洗を終了した。
認するため、直径２ｍ、高さ６ｍの円筒状の処理槽１の
内部に厚さ３ｍの浮遊ろ層３が形成された実装置を用い
て、実験を行なった。まず、上側のろ材流失抑止帯５よ
り約３０ｃｍ下側に水位を下げ、送風量３．２ｍ3／
分、吐出圧力５，０００ｍｍＡｑのブロアを用いて、
３．２ｍ3／分の割合で５分間ノズルから空気を放出し
て浮遊ろ層３内を攪拌した。その後、約２分間放置し、
浮遊ろ材７から剥離され処理槽１の底部に堆積した汚泥
を下部排出口１０から取り出した。そして、吐出量６５
ｍ3／時間、揚程１０ｍの逆洗ポンプ１１を用いて、処
理槽１の上部から流量６５ｍ3／Ｈで５〜１０分間処理
水を流入して浮遊ろ材７を洗浄し、その上、上向流で５
分間洗浄して逆洗を終了した。
【００１６】このようにして排出された逆洗排水は、全
体としてＳＳが１，８００ｍｇ／ｌであった。ろ層内に
回転翼を配置した攪拌装置による逆洗方法において９５
０ｍｇ／ｌであったのに比較し、約２倍量の汚泥を除去
し得たことになる。また、逆洗直後から、通常運転時と
同様なＢＯＤ・ＣＯＤ除去率を示し、素早い立ち上がり
を確認することができた。
体としてＳＳが１，８００ｍｇ／ｌであった。ろ層内に
回転翼を配置した攪拌装置による逆洗方法において９５
０ｍｇ／ｌであったのに比較し、約２倍量の汚泥を除去
し得たことになる。また、逆洗直後から、通常運転時と
同様なＢＯＤ・ＣＯＤ除去率を示し、素早い立ち上がり
を確認することができた。
【００１７】使用された逆洗水量は、処理水量の５％で
あった。逆洗排水は、凝集剤等の薬剤を注入しない単純
沈降処理を３０分程度行うことでほとんどの微生物フロ
ックが沈降し、この上澄水の５０％を原水側に戻したの
で、結果として、逆洗水量率は２．５％となった。
あった。逆洗排水は、凝集剤等の薬剤を注入しない単純
沈降処理を３０分程度行うことでほとんどの微生物フロ
ックが沈降し、この上澄水の５０％を原水側に戻したの
で、結果として、逆洗水量率は２．５％となった。
【００１８】実施例２ 図２は、本発明を実施するための処理装置のもう１つの
例であり、その逆洗の手順を段階的に示している。この
処理装置は、実施例１と同様に浮遊ろ材を用いた生物膜
処理装置であるが、下向流式であるところが異なってい
る。処理されるべき原水は、処理槽２１の比較的上部に
設けられた原水流入口２２から処理槽２１内に導入さ
れ、浮遊ろ層２３内を下向きに流通しながら浄化処理さ
れる。浮遊ろ層２３を通過してその下側に到達した処理
水は、そこに設けられた処理水流出口２４から装置外に
送り出される。
例であり、その逆洗の手順を段階的に示している。この
処理装置は、実施例１と同様に浮遊ろ材を用いた生物膜
処理装置であるが、下向流式であるところが異なってい
る。処理されるべき原水は、処理槽２１の比較的上部に
設けられた原水流入口２２から処理槽２１内に導入さ
れ、浮遊ろ層２３内を下向きに流通しながら浄化処理さ
れる。浮遊ろ層２３を通過してその下側に到達した処理
水は、そこに設けられた処理水流出口２４から装置外に
送り出される。
【００１９】浮遊ろ層２３は、図１に示されるものと略
同様に浮遊ろ材７が充填されたものである。この浮遊ろ
層２３の底板側には、ブロア８からの空気を放出するノ
ズルの付いた送気管９が配置されている。また、処理槽
２１の上部には、油抜き口２５が、底部には、逆洗によ
って沈降・堆積した余剰汚泥を装置外に排出する下部排
出口２６がそれぞれ設けられている。
同様に浮遊ろ材７が充填されたものである。この浮遊ろ
層２３の底板側には、ブロア８からの空気を放出するノ
ズルの付いた送気管９が配置されている。また、処理槽
２１の上部には、油抜き口２５が、底部には、逆洗によ
って沈降・堆積した余剰汚泥を装置外に排出する下部排
出口２６がそれぞれ設けられている。
【００２０】このような処理装置において逆洗を行うに
は、まず、図２（ａ）に示されるように、下部排出口２
６から槽内の水を抜き、水位を上側のろ材流失抑止帯５
より下側に下げる。そして、（ｂ）に示されるように、
ブロア８を作動させてノズルから空気を放出し、浮遊ろ
層２３を攪拌する。その後、（ｃ）に示されるように、
一定時間放置すると浮遊ろ材７から剥離した汚泥が沈降
して底部に堆積する。この汚泥を下部排出口２６から抜
き取る。次いで、（ｄ）に示されるように、逆洗用ポン
プ１１で処理水を送り込み、浮遊ろ材７間に留まってい
る汚泥を洗い流し、上部排出口２７から取り出す。
は、まず、図２（ａ）に示されるように、下部排出口２
６から槽内の水を抜き、水位を上側のろ材流失抑止帯５
より下側に下げる。そして、（ｂ）に示されるように、
ブロア８を作動させてノズルから空気を放出し、浮遊ろ
層２３を攪拌する。その後、（ｃ）に示されるように、
一定時間放置すると浮遊ろ材７から剥離した汚泥が沈降
して底部に堆積する。この汚泥を下部排出口２６から抜
き取る。次いで、（ｄ）に示されるように、逆洗用ポン
プ１１で処理水を送り込み、浮遊ろ材７間に留まってい
る汚泥を洗い流し、上部排出口２７から取り出す。
【００２１】なお、本実施例においては、浮遊ろ材を用
いた生物膜処理装置における逆洗方法を示したが、本発
明はこのような生物膜処理装置に限るものではなく、例
えば浮遊ろ材を用いた精密ろ過装置や油水分離装置にも
適用できる。
いた生物膜処理装置における逆洗方法を示したが、本発
明はこのような生物膜処理装置に限るものではなく、例
えば浮遊ろ材を用いた精密ろ過装置や油水分離装置にも
適用できる。
【００２２】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法によれ
ば、ろ層全域に渡って均一にしかも適度にろ層内の閉塞
物を除去し得るため、逆洗後の立ち上がりが早く処理が
効率化する。例えば、生物膜処理法では微生物の１／３
程度、油水分離法では油分の１／３程度、精密ろ過法で
はＳＳの１／３程度をろ層内に残留させることができ、
浄化能力の低下を起こすことなく即時に通常の能力で運
転を開始し得る。
明による浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法によれ
ば、ろ層全域に渡って均一にしかも適度にろ層内の閉塞
物を除去し得るため、逆洗後の立ち上がりが早く処理が
効率化する。例えば、生物膜処理法では微生物の１／３
程度、油水分離法では油分の１／３程度、精密ろ過法で
はＳＳの１／３程度をろ層内に残留させることができ、
浄化能力の低下を起こすことなく即時に通常の能力で運
転を開始し得る。
【００２３】特に、生物膜処理方法においては、余剰汚
泥、すなわち逆洗によって排出された微生物フロックが
比較的強固であるため、３０分程度の無薬注の単純沈降
処理で沈降分離され、上澄水を原水槽に戻すことで、従
来逆洗水量率３０％であったものを３％以下に縮減する
ことが可能となる。
泥、すなわち逆洗によって排出された微生物フロックが
比較的強固であるため、３０分程度の無薬注の単純沈降
処理で沈降分離され、上澄水を原水槽に戻すことで、従
来逆洗水量率３０％であったものを３％以下に縮減する
ことが可能となる。
【図１】ａ、ｂ、ｃ及びｄからなり、本発明に基づく逆
洗方法の手順を段階的に示す模式図。
洗方法の手順を段階的に示す模式図。
【図２】ａ、ｂ、ｃ及びｄからなり、本発明に基づく逆
洗方法を他の水処理装置に適用した場合のその手順を段
階的に示す模式図。
洗方法を他の水処理装置に適用した場合のその手順を段
階的に示す模式図。
１ 処理槽 ２ 原水流入口 ３ 浮遊ろ層 ４ 処理水流出口 ５・６ ろ材流失抑止帯 ７ 浮遊ろ材 ８ ブロア ９ 送気管 １０ 下部排出口 １１ 逆洗ポンプ ２１ 処理槽 ２２ 原水流入口 ２３ 浮遊ろ層 ２４ 処理水流出口 ２５ 油抜き口 ２６ 下部排出口 ２７ 上部排出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 29/08 ５４０ Ａ
Claims (1)
- 【請求項１】 処理槽内を上下に仕切るろ材流失抑止
帯の下側に浮遊ろ材を充填して浮遊ろ層が形成された水
処理装置の逆洗方法であって、 前記ろ材流失抑止帯の下側に水位を下げた上で、前記浮
遊ろ層の下方から空気を放出して該浮遊ろ層を流動化
し、該浮遊ろ層内の閉塞物を除去することを特徴とする
浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6213193A JPH0857465A (ja) | 1994-08-15 | 1994-08-15 | 浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法 |
| KR1019950021078A KR0166421B1 (ko) | 1994-08-15 | 1995-07-18 | 부유여과재를 이용한 수처리장치의 역세정방법 |
| CN95109613A CN1036975C (zh) | 1994-08-15 | 1995-07-26 | 使用浮游过滤材料的水处理装置的逆洗方法 |
| US08/767,469 US5750041A (en) | 1994-08-15 | 1996-12-16 | Method for backwashing water processing systems |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6213193A JPH0857465A (ja) | 1994-08-15 | 1994-08-15 | 浮遊ろ材を用いた水処理装置の逆洗方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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