JP3160982B2 - 布帛への接着方法 - Google Patents

布帛への接着方法

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泰正 山本
史朗 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットメルト型接着剤
を用いての布帛への接着体の接着方法に関するものであ
る。
【0002】なお、本発明でいう布帛とは、絹や木綿等
の天然繊維、ポリエステル系やポリアミド系やポリアク
リロニトリル系等の合成繊維、セルロース系やタンパク
質系の再生繊維および半合成繊維等からなる織物、編み
物、不織布等を指す。
【0003】
【従来の技術】ホットメルト型接着剤は、各種樹脂やフ
ィルム等の接着に使用されている。これを用いた接着
は、もちろん接着剤成分と接着体および/または被接着
体との親和性も関係するが、アンカー効果によるところ
が大きい。したがって、接着体および/または被接着体
として繊維からなる布帛を選んだ場合、むしろ比較的平
滑な表面を有する樹脂やフィルム等に比べて、強力な接
着力を有すると期待される。しかしながら、例えば布帛
どうしを接着して、洗濯を繰り返してみると、徐々に剥
がれてくるのが現実である。これは、布帛表面は、アン
カー効果が強いと予期させる構造に一見思えるが、意外
にも布帛の奥深くまで接着剤が浸透していないため接着
力が弱いことに基づく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる欠点
を解決し、ホットメルト型接着剤の発現し得るアンカー
効果を最大限に引き出し、非常に強力に接着体を布帛に
接着し得る布帛への接着方法を提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記で指摘したように、
接着剤は布帛の奥深くまで浸透していないことを更に観
察した結果、該布帛の接着表面を構成する繊維が充分に
開繊していないことに基づくことがわかった。その上
で、鋭意検討した結果、本発明に到達したのである。そ
の骨子は以下の通りである。
【0006】すなわち、本発明は、ホットメルト型接着
剤を用いての布帛への接着法において、該布帛の接着さ
せるべき所定位置の表面近傍を構成する繊維を開繊もし
くは繊維表面に亀裂や溝や傷を付ける凹凸化ないしはフ
ィブリル化せしめた後に熱プレス法にて接着を行ない布
帛の奥深くまで接着剤を浸透させることを特徴とする布
帛への接着方法である。
【0007】本発明は、上記布帛への接着方法であっ
て、その際の繊維表面に亀裂や溝や傷を付ける凹凸化も
しくはフィブリル化せしめる手段として、少なくとも接
着させるべき所定位置の表面を研磨材で摩擦する、ある
いは該表面に針もしくはバーブ付き針を繰り返し突き刺
すことを特徴とする、布帛への接着方法である。
【0008】また、本発明は、接着体が単繊維繊度0.
0001デニール以上1デニール以下の極細繊維から主
としてなることを特徴とする布帛への接着方法である。
【0009】さらにまた、本発明は、ホットメルト型接
着剤が接着体および/または布帛に親和性を有すること
を特徴とする布帛への接着方法である。
【0010】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】布帛に何らかの接着体をホットメルト型接
着剤を用いて接着した場合、仮りに接着体と接着剤とが
強力な接着強度を有していたとしても、布帛側が決して
強力な接着力を有しておらず、洗濯を繰り返したり、布
帛と接着体とを引っ張ったりすると、容易に剥がれるの
が現状である。これは、布帛の表面を構成する繊維が十
分に開繊しておらず、主としてアンカー効果によって接
着強度を生起するホットメルト型接着剤が意外にも布帛
内部の奥深くまで浸入していないことに基づくのであ
る。
【0012】そこで、本発明では、布帛の接着させるべ
き所定位置の表面近傍を構成する繊維を開繊させた後に
熱プレス法にて接着を行なうことにより、ホットメルト
型接着剤の布帛の奥深くまでの侵入を容易とし、十分な
アンカー効果を付与することにより上述した問題点を解
決したのである。さらに、繊維を繊維表面に亀裂や溝や
傷を付ける凹凸化ないしはフィブリル化させることも、
接着剤との接触面積が増大し、アンカー効果も生じるの
で非常に好ましい。
【0013】繊維を開繊あるいは繊維表面に亀裂や溝や
傷を付ける凹凸化もしくはフィブリル化させる方法は問
わないが、繊維表面を摩擦・研磨したり、針もしくはバ
ーブ付き針で何度も突き刺したり、ウォータージェット
パンチ処理したりするのが好ましい。
【0014】摩擦・研磨するものとしては、サンドペー
パーや鑢や砥石等の荒れた表面を有するものを用いるの
が好ましいが、コルクやゴム等の平滑な表面を有するも
のであっても、繊維の開繊やフィブリル化が起こるもの
であれば、いかなるもので摩擦しても構わない。また、
研磨剤等を用いても構わない。
【0015】針もしくはバーブ付き針で繰り返し突き刺
す場合には、極く限られた面積ならば、1本で行なうの
も構わないが、剣山の如く多数の針を備えたものや針を
束ねたものを用いれば効率が良いので好ましい。
【0016】なお、本発明でいう凹凸化とは、繊維表面
に亀裂や溝や傷を付けることである
【0017】本発明における接着体は限定されるもので
はなく、ラベル状やテープ状等のようにいかなる形態で
あっても構わず、布帛であったりフィルムであったり、
いかなる構造であっても構わず、また、ポリエステル製
であったりポリアミド製であったり、いかなる組成であ
っても構わない。
【0018】接着体が布帛であるならば、上述したと同
様に、繊維を開繊あるいは凹凸化もしくはフィブリル化
せしめるのも好ましい。
【0019】また、接着体が布帛であって、ラベル状等
のように比較的小さいものである場合、該接着体が単繊
維繊度0.0001デニール以上1デニール以下の極細
繊維から主としてなれば、より強力な接着強度を発現す
るので好ましく用いられる。さらに、本発明は、接着体
が単繊維繊度0.0001デニール以上1デニール以下
の極細繊維から主としてなる布帛であって、光学的に読
み取り可能なバーコードや二次元コードやOCR (Optica
l Character Recognition )等に記号化された、いわゆ
る識別マークを有してなり、強力な接着が要求されるラ
ンドリー分野に用いる識別マークラベル等の接着には特
に好ましく適用できる。
【0020】本発明は、ホットメルト型接着剤の種類や
成分等を特に限定するものではないが、ホットメルト型
接着剤が接着体および/または布帛に親和性を有するこ
とは、接着剤が布帛の内部に侵入しやすくなり、相乗効
果としてより強力な接着が得られるので非常に好まし
い。例えば、接着体および/または布帛がポリエステル
であればポリエステルタイプの接着剤が、および、接着
体および/または布帛がポリアミドであればポリアミド
タイプの接着剤が、それぞれ好ましく用いられる。
【0021】なお、本発明では、ホットメルト型接着剤
は、予め被接着体に貼り付けられていてもよいし、本発
明における接着時に接着体と同時に貼り合わせても構わ
ない。また、接着剤の量は特に限定されないが、要求さ
れる接着強度やコストおよび接着後の外観・風合い等を
も考慮した上で、接着剤量を適宜選択すればよい。な
お、接着量を多少多めに使用するのはアンカー効果が高
まるので好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明は、かかる実施例のみに限定さ
れないことは言うまでもない。
【0023】実施例 まず、0.06デニールの極細ポリエステルフィラメン
ト繊維からなる高密度織物にウォータージェットパンチ
処理を施して繊維を開繊せしめた後、片面にバーコード
を印字し、バーコード布帛ラベルを作製した。
【0024】このラベルに、ポリエステルと親和性のあ
るホットメルト型接着剤フィルムで裏打ちをした。
【0025】次いで、綿からなるコック用コートの襟裏
部の接着部を剣山状の多数の針が密集したもので繰り返
して突き刺し、繊維を開繊・フィブリル化して、上記ラ
ベルをその接着部に熱プレス法にて接着した。
【0026】上記操作によって作製したバーコード布帛
ラベルを貼ったコートを繰り返し洗濯した結果、50回
の洗濯後も十分な接着がなされており、剥がれそうな様
子も全く見受けられなかった。
【0027】比較例 先ず、0.06デニールの極細ポリエステルフィラメン
ト繊維からなる高密度織物の片面にバーコードを印字
し、バーコード布帛ラベルを作製した。
【0028】このラベルに、ポリエステルと親和性のあ
るホットメルト型接着剤フィルムで裏打ちをした。
【0029】次いで、綿からなるコック用コートに、上
記ラベルをその接着部に熱プレス法にて接着した。
【0030】上記操作によって作製したバーコード布帛
ラベルを貼ったコートを繰り返し洗濯した結果、5回目
の洗濯後にラベルの端から剥がれ出すのが認められ、1
0回後には完全に剥離した。
【0031】以上のように、本発明が、布帛へのホット
メルト型接着剤を用いた接着において、非常に強固な接
着力を付与するものであることが明らかである。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ホットメルト型接着剤
を用いての布帛への接着において、布帛の接着させるべ
き所定位置の表面近傍を構成する繊維を開繊もしくは繊
維表面に亀裂や溝や傷を付ける凹凸化ないしはフィブリ
ル化させることにより、ホットメルト型接着剤の布帛の
奥深くまでの侵入を容易とし、接着剤との接触面積を増
大させることで、非常に強力な接着強度が得られ、特
に、本発明はランドリー分野等における厳しい耐洗濯性
が要求される布帛への接着に対して極めて有効に用いら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 D06M 17/00 - 17/10 B29C 65/00 - 65/82 B32B 1/00 - 35/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホットメルト型接着剤を用いての布帛への
    接着法において、該布帛の接着させるべき所定位置の表
    面近傍を構成する繊維を開繊もしくは繊維表面に亀裂や
    溝や傷を付ける凹凸化ないしはフィブリル化せしめた後
    に熱プレス法にて接着を行ない布帛の奥深くまで接着剤
    を浸透させることを特徴とする布帛への接着方法。
  2. 【請求項2】布帛に接着される接着体がラベルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の布帛への接着方法。
  3. 【請求項3】布帛に接着される接着体が布帛であって、
    該接着体の接着させるべき所定位置の表面近傍を構成す
    る繊維を開繊もしくは繊維表面に亀裂や溝や傷を付ける
    凹凸化ないしはフィブリル化せしめた後に接着を行なう
    ことを特徴とする請求項1または2記載の布帛への接着
    方法。
  4. 【請求項4】少なくとも接着させるべき所定位置の表面
    を、研磨材で摩擦することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の布帛への接着方法。
  5. 【請求項5】少なくとも接着させるべき所定位置の表面
    に、針もしくはバーブ付き針を繰り返し突き刺すことを
    特徴とする請求項1、2または3記載の布帛への接着方
    法。
  6. 【請求項6】接着体が単繊維繊度0.0001デニール
    以上1デニール以下の極細繊維から主としてなるもので
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記
    載の布帛への接着方法。
  7. 【請求項7】ホットメルト型接着剤が、接着体および/
    または布帛に親和性を有するものであることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5または6記載の布帛への接
    着方法。
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