JP3664339B2 - 貼合用植毛生地 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルバムの表又は裏台紙,辞書等の各種本類の表又は裏台紙,各種箱類等の種々の物品の表面に、貼合して用いる植毛生地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アルバムの表又は裏台紙表面に、植毛生地を貼合して、柔かな手触りと優雅な外観をアルバムに与え、アルバムに高級感を出すことが行われている。また、アルバム以外にも、本類や箱類等の種々の物品に高級感を与えるために、このようなことが行われている。
【0003】
従来用いられている植毛生地は、編織物表面に接着剤を塗布した後、この接着剤上にフロック(毛羽又はパイルとも言う。)を、一般的に静電植毛することによって製造されている。従って、従来の植毛生地は、表面から、フロック部−接着剤層−編織物の順に積層されてなる。このような植毛生地を、種々の物品の表面に貼合するには、裏面の編織物表面に糊剤を塗布して行っている。
【0004】
しかしながら、編織物には織目や編目等の比較的大きな空隙が存在するため、貼合用として塗布した糊剤がこの空隙に侵入し、空隙に侵入した糊剤は貼合用としての役割を果たさない。従って、編織物表面に過剰の糊剤を塗布しなければならず、植毛生地の風合が硬くなったり、或いはボリューム感が低下するという欠点があった。また、編織物として、ポリエステル系糸条やナイロン系糸条等の合成繊維糸条を用いたものを使用し、一方、糊剤としてニカワ等の水系糊剤を使用した場合には、両者の親和性が不良なため、更に多量の糊剤を編織物に塗布しなければならないということもあった。
【0005】
このため、編織物表面(植毛生地の裏面)に紙(薄紙)を接合した後、この紙上に糊剤を塗布することが行われている。紙は、編織物に比べて、織目や編目が存在しないため、糊剤の塗布量を少なくすることができ、植毛生地の風合が硬くなったり、或いはボリューム感の低下を防止することができる。また、水系糊剤を用いた場合には、紙が木材パルプで構成されているため、両者の親和性が良好なので、糊剤の塗布量を更に少なくすることもできる。これに加えて、水系糊剤を用いた場合には、紙を構成している木材パルプが吸水して柔軟になり、糊剤を塗布した後の植毛生地に柔軟性が付与され、種々の物品表面に植毛生地を貼合しやすくなるという利点もある。
【0006】
しかしながら、上記した紙を用いる方法は、編織物表面(植毛生地の裏面)に紙を接合する工程が付加されるため、植毛生地の製造が煩雑になるという欠点があった。また、編織物を用いることによる固有の欠点は、この方法では解決できない。この固有の欠点とは、編織物の織傷又は編傷によるもので、傷を持つ編織物に植毛が施されると、傷上における植毛状態が、他の箇所における植毛状態と相違し、外観上の見栄えの悪い植毛生地になってしまうということである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、糸条を用いて製編織したものではないため、織目や編目の如き比較的大きな空隙を持たず、且つ織傷や編傷が発生しない特定の不織布を用いることによって、紙を接合しなくても、種々の物品と貼合する際に、糊剤を多量に塗布する必要がないと共に貼合もしやすく、且つ外観上も見栄えの良い植毛生地を提供しようというものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、疎水性繊維集積層と親水性繊維集積層とが積層一体化されてなる不織布の疎水性繊維集積層表面に植毛が施されてなることを特徴とする貼合用植毛生地に関するものである。
【0009】
本発明に係る貼合用植毛生地は、特定の不織布1に多数のフロック2が植毛されてなるものである。特定の不織布1は、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4とが積層一体化されてなるものである。また、多数のフロック2は、接着剤5を介して疎水性繊維集積層3表面に植毛されている。
【0010】
疎水性繊維集積層3は、ポリエステル系繊維,ポリオレフィン系繊維,ポリアミド系繊維,ポリアクリロニトリル系繊維等の疎水性繊維が集積されてなる。疎水性繊維は、所望の繊度(一般的に、1〜10デニール程度が好ましい。)の短繊維又は長繊維が用いられる。短繊維の場合、繊維長は1〜100mm程度が好ましい。長繊維の場合は、繊維長が極端に長い実質的に連続繊維を用いるのが好ましい。疎水性繊維集積層3の目付は、5〜100g/m2程度が好ましい。このような疎水性繊維集積層3は、短繊維をカード法やエアーレイ法によって、開繊及び集積することによって、容易に得ることができる。また、長繊維をスパンボンド法等で製造した後、これを開繊及び集積することによって、容易に得ることができる。
【0011】
一方、親水性繊維集積層4は、レーヨン繊維,コットン繊維,ポリビニルアルコール繊維又は木材パルプ等の親水性繊維が単独で又は混合されて集積されてなる。親水性繊維も、所望の繊度(一般的に、1〜10デニール程度が好ましい。)の短繊維又は長繊維が用いられる。そして、親水性繊維の繊維長,親水性繊維集積層4の目付,親水性繊維集積層4の製法についても、疎水性繊維の場合に説明したのと同様の範囲及び内容で、適宜採用することができる。但し、親水性繊維として木材パルプを使用したときは、繊維長が1〜10mmのものが用いられる。また、親水性繊維集積層4中には、レーヨン繊維等の比較的繊維長の長い繊維と木材パルプとを混合しても良い。
【0012】
疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4とを積層一体化するには、接着剤を用いる方法及び/又は疎水性繊維と親水性繊維とを交絡させる方法がある。前者の方法としては、例えば、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4との間に、熱融着性繊維(これが接着剤である。)を介在させておき、加熱及び加圧を施して、熱融着性繊維を軟化又は溶融させて、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4とを融着させる方法が挙げられる。また、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4との間に接着剤溶液を介在させておき、接着剤溶液を乾燥して、両集積層3,4を接着する方法もある。更に、疎水性繊維と親水性繊維とを交絡させた後、接着剤溶液中に浸漬したり、又は接着剤溶液を噴霧又は塗布する方法もある。
【0013】
疎水性繊維と親水性繊維とを交絡させて、両集積層3,4を積層一体化する方法としては、例えば、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4とを積層した後に、ウォーターニードリング又はニードルパンチを施して、疎水性繊維と親水性繊維とを交絡させる方法が挙げられる。ウォーターニードリングは、高圧水流等の高圧液体流を、積層された両集積層3,4に貫通させるものである。一方、ニードルパンチは、とげ付き針を積層された両集積層3,4に貫通させるものである。高圧液体流の場合は、集積層3,4の目付が小さく、繊維密度が低い場合でも、繊維を運動させて疎水性繊維と親水性繊維とを交絡させることができる。一方、とげ付き針の場合は、集積層3,4の目付が小さく、繊維密度が低いほど、繊維が針に引っ掛からない場合が多くなり、繊維を運動させて疎水性繊維と親水性繊維とを交絡させにくくなる。従って、本発明においては、ウォーターニードリングを採用するのが好ましい。
【0014】
また、ウォーターニードリングやニードルパンチの如き方法を採用すると、疎水性繊維と親水性繊維とが交絡するだけでなく、疎水性繊維集積層3中の疎水性繊維相互間及び親水性繊維集積層4中の親水性繊維相互間も交絡する。従って、得られた不織布中における、繊維相互間が交絡しており、これによって十分な強度を与えることができる。特に、両集積層3,4中の各繊維が、層の縦方向又は横方向のいずれかに配向していても、ウォーターニードリングやニードルパンチによる繊維の運動によって、この配向を乱れさせることができるので、好ましい。即ち、各繊維がいずれかの方法に配向していると、このような不織布は配向方向には引張強度が高いけれども、配向方向と直交する方向には引張強度が低く、方向によって強度差が顕著に生じることがある。しかし、ウォーターニードリングやニードルパンチを施すと、配向が乱れて、この引張強度差が少なくなり、静電植毛する際に付加される外力によって、不織布が歪みにくくなるので、好ましいのである。なお、ウォーターニードリングやニードルパンチの如き方法を採用すると、疎水性繊維と親水性繊維の相互間が交絡するため、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4との境界が不明瞭になる。従って、この場合には、疎水性繊維が比較的多い層と親水性繊維が比較的多い層とからなる層構造になり、前者が本発明における疎水性繊維集積層3となり、後者が本発明における親水性繊維集積層4となる。
【0015】
親水性繊維集積層4の表面(疎水性繊維集積層3と積層される面の反対面)には、撥水剤が付与されているのが好ましい。この理由は、植毛生地を種々の物品に貼合する際、親水性繊維集積層4に糊剤を塗布するのであるが、この糊剤が親水性繊維集積層4中に侵入しにくくするためである。即ち、糊剤として水系糊剤を用いると、水系糊剤と親水性繊維とは親和性が極端に良好な場合があり、親水性繊維が水系糊剤を大量に吸収するような状態となるのを防止するためである。撥水剤としては、従来公知のパラフィン,ワックス類,酢酸アルミニウム等の金属塩,脂肪酸石鹸,シリコーン樹脂,フッ素樹脂等を用いることができる。また、一般には撥水剤と呼ばれないが、アクリル酸エステル樹脂等の疎水性の大きいものを、本発明では採用することもできる。
【0016】
親水性繊維集積層4の表面に撥水剤を付与するには、撥水剤を含有する水溶液等を、その表面に塗布し、乾燥すれば良い。撥水剤を含有する水溶液中には、バインダー樹脂を混合させておくのが好ましい。このバインダー樹脂は、親水性繊維相互間を結合すると共に、撥水剤を比較的強固に親水性繊維に固定することができる。また、バインダー樹脂が撥水性を示す場合には、バインダー樹脂そのものが撥水剤になると共に、親水性繊維相互間を結合することになる。撥水剤の付与量は、不織布重量に対して、0.1〜30重量%程度で良い。なお、親水性繊維集積層4表面に撥水剤を含有する水溶液等を塗布すると、この水溶液等は親水性繊維集積層4内部及び疎水性繊維集積層3中にも侵入することがあり、撥水剤が親水性繊維集積層4表面のみでなく、他の箇所にも付与されることになるが、本発明においては、このような現象が生じていても差し支えない。即ち、本発明では、少なくとも親水性繊維集積層4の表面に撥水剤が付与されていれば好ましいのであり、その他の箇所に付与されていても差し支えないのである。従って、撥水剤及びバインダー樹脂を含有する水溶液中に、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4との積層物を浸漬して、疎水性繊維集積層3と親水性繊維集積層4との積層一体化をより強固にすると共に、親水性繊維集積層4表面に撥水剤が付与されるようにしても良い。
【0017】
親水性繊維集積層4の表面は、上記したように、糊剤(特に水系糊剤)が付着しやすいことや、糊剤の塗布量を少なくすることができるという、糊剤との親和性が要求される反面、親水性繊維集積層4中に糊剤を侵入させにくくするという親和性の低下も要求される。即ち、バランスのとれた微妙な親和性が要求されるのである。上記した撥水剤の付与は、親水性繊維と撥水剤とによって、この微妙な親和性を実現しようというものである。この微妙な親和性を耐水圧で示すと、50〜300mmH2Oであるのが好ましく、特に150mmH2O前後であるのが最も好ましい。この耐水圧は、不織布の親水性繊維集積層4側からの耐水圧であり、JIS L 1092記載の耐水度試験A法に準拠して行い、不織布の親水性繊維集積層4側が水と接触する側となるようにして、測定するものである。耐水圧が50mmH2O未満であると、糊剤(特に水系糊剤)が親水性繊維集積層4中に侵入しやすくなる傾向が生じる。逆に、耐水圧が300mmH2Oを超えると、糊剤(特に水系糊剤)が付着しにくく、糊剤の塗布量を比較的多くしなければならない傾向が生じる。なお、撥水剤を用いないで、親水性繊維の種類を選択したり、又は木材パルプを混入させたりすることによって、耐水圧を50〜300mmH2Oに設定することも可能である。
【0018】
以上説明したような不織布1の疎水性繊維集積層3表面(親水性繊維集積層4と積層されている面の反対面)に、フロック2を接着させるための接着剤5を塗布する。接着剤5としては、酢酸ビニル系,アクリル酸エステル系,合成ゴム系,ポリウレタン系,エポキシ系,ブチラール系,天然ゴム系等の任意の接着剤を用いることができる。接着剤5は、溶剤溶液として又は水溶液の形態で疎水性繊維集積層3表面に塗布される。
【0019】
次いで、例えば静電植毛によって、多数のフロック2を接着剤5中に刺突させれば、本発明に係る貼合用植毛生地が得られる。フロック2としては、ナイロン製やレーヨン製等の任意の素材が用いられ、またその長さは0.3〜8.0mm程度である。この貼合用植毛生地の裏面(親水性繊維集積層の表面)に、ニカワ等の水系糊剤又はその他の糊剤が塗布され、種々の物品表面に植毛生地が貼合されるのである。なお、種々の物品としては、前述したとおり、アルバムの表又は裏台紙,本類の表又は裏台紙,各種箱類等が代表的であり、その他にも、例えば衣料品,自動車の内面,住居の壁等の様々な物品が挙げられる。
【0020】
【作用及び発明の効果】
本発明に係る貼合用植毛生地は、裏面が親水性繊維集積層で形成されているため、特に水系糊剤との親和性が良好で、糊剤が付着しやすく、少量の糊剤で種々の物品に植毛生地を貼合しうるという効果を奏する。更に、親水性繊維集積層は、水系糊剤を塗布すると、親水性繊維が若干量の水を吸水し、柔軟性が向上する。即ち、本発明に係る植毛生地は、水系糊剤を付与する前は腰があり、水系糊剤を塗布した後には腰が低下し柔軟性が出てくるので、水系糊剤が塗布しやすいと共に種々の物品に植毛生地を貼合しやすいという効果を奏する。従って、本発明によると、作業性に優れた植毛生地を得ることができるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明に係る貼合用植毛生地は、不織布に植毛したものであるため、編織物を用いた場合のように、織傷や編傷に起因する、植毛不良の箇所が生じにくいため、見栄えの良い植毛状態を呈するという効果を奏する。更に、不織布の親水性繊維集積層表面に、水系糊剤を塗布した場合、この親水性繊維集積層は、疎水性繊維集積層と積層一体化しているので、水系糊剤が親水性繊維集積層に侵入した後、次いで疎水性繊維集積層中に侵入しようとしても、水系糊剤と疎水性繊維集積層とは親和性が不良であるため、水系糊剤が疎水性繊維集積層中に侵入することを防止でき、更には疎水性繊維集積層表面に植毛されたフロックに水系糊剤が付着するのを防止しうるという効果を奏する。従って、本発明に係る貼合用植毛生地を用いれば、織傷や編傷に起因する植毛不良の箇所も少なく、植毛されたフロックに水系糊剤が付着していることも少なく、全体として、見栄え良く、種々の物品に貼合して用いることができるという効果も奏する。
【0022】
また、親水性繊維集積層と疎水性繊維集積層とがウォーターニードリングによって積層一体化していると、ウォーターニードリングによる各繊維の無作為な運動のため、各繊維の配列も無作為となり、縦と横の引張強度差の少ない不織布となる。従って、このような不織布に植毛すると、植毛時に負荷される外力による不織布の歪みが少なくなり、比較的均一な植毛が可能になり、好ましい。更に、このような不織布を具備する植毛生地は、種々の物品に貼合する際に負荷される外力に対しても、植毛生地の歪みが少なくなり、貼合しやすいという効果を奏する。
【0023】
また、親水性繊維集積層の水系糊剤との親和性が過剰に良好な場合には、親水性繊維集積層に撥水剤を付与して、この親和性を抑えることにより、親水性繊維集積層への水系糊剤の塗布のしやすさを保証しながら、水系糊剤が親水性繊維集積層内部から更に疎水性繊維集積層中に侵入してゆくのを防止することができる。また、不織布の親水性繊維集積層側からの耐水圧を50〜300mmH2Oの範囲に設定することによって、同様に、親水性繊維集積層への水系糊剤の塗布のしやすさと、水系糊剤が親水性繊維集積層内部から疎水性繊維集積層中への侵入防止とを実現することもできる。なお、上記したように、水系糊剤は、それとは親和性の小さい疎水性繊維集積層によって、そこへの侵入が防止されるのであるが、水系糊剤の塗布量等が多い場合等には、疎水性繊維集積層の存在だけでは、水系糊剤の侵入が防止できない恐れがある。そのような場合には、撥水剤の付与や耐水圧の調整が有効となるのである。
【0024】
なお、以上主として、貼合用植毛生地中の不織布が疎水性繊維集積層と親水性繊維集積層との二層構造からなるものについて説明したが、本発明で使用する不織布は、この三層以上の構造からなっていても良い。即ち、疎水性繊維集積層の他面(親水性繊維集積層が存在する面の反対面)に、他の任意の層(例えば、種々の繊維集積層等)が存在していても良いし、また、疎水性繊維集積層と親水性繊維集積層との間に、他の任意の層(例えば、種々の繊維集積層又は種々の編織物等)が存在していても良い。本発明は、貼合用植毛生地の不織布中に、疎水性繊維集積層と親水性繊維集積層とが存在していることが重要なのであり、不織布中に他の任意の層が存在していても、疎水性繊維集積層の機能及び親水性繊維集積層の機能が損なわれない限り、三層以上の多層構造よりなる不織布も、本発明において用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る貼合用植毛生地の模式的横断面図である。
【符号の説明】
1 不織布
2 フロック
3 疎水性繊維集積層
4 親水性繊維集積層
5 接着剤

Claims (5)

  1. 疎水性繊維集積層と親水性繊維集積層とが積層一体化されてなる不織布の疎水性繊維集積層表面に植毛が施されてなることを特徴とする貼合用植毛生地。
  2. 疎水性繊維集積層と親水性繊維集積層とがウォーターニードリングによって一体化されてなる不織布を用いる請求項1記載の貼合用植毛生地。
  3. 少なくとも不織布の親水性繊維集積層表面には、撥水剤が付与されている請求項1又は2記載の貼合用植毛生地。
  4. 不織布の親水性繊維集積層側からの耐水圧が50〜300mmH2Oである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貼合用植毛生地。
  5. 親水性繊維としてレーヨン繊維を用いる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の貼合用植毛生地。
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