JP3160889U - ラス型枠の支持具 - Google Patents

Abstract

【課題】被りの精度を向上し、簡単に効率よくベース枠組みができるベース枠支持具を提供する。【解決手段】ドーナツ状の一部を扇型に欠いたプラスチック部材と、凹型のプラスチック部材とからなる。凹型のプラスチックが弾性プラスチックであり、凹型のプラスチックの内側に突起状を有するラス金網の浮き止めのかえしがある。【選択図】図２

Description

本考案は、配筋された基礎構築に使われるラス型枠支持具に関したもので、鉄筋に対して、ラス金網・地面との被りも確保できて、ベース枠組み時間が短縮され、肉体的疲労が軽減できるベース支持具に関するものである。

従来の支持具は、鋼製型枠の連結ピンに支持金物を取り付けてラス金網を結束線等で縛り付けたり、土間に打ち込み固定した固定板に立設させる等のものである。

特許公開２００８−２４８５２６

しかしながら、以上の技術によれば、支持金物の場合は直接鋼製型枠に取り付ける為、被りが均等ではなく、ベース幅が広がれば延長金物も必要となり、支持具だけでもかなりの数量・重量になる。設置時・回収時の運搬や、長時間腰をかがめてラス金網を縛り付ける作業で肉体的疲労も多い。
また、固定した固定板の場合は、ラス金網の長さに合わせて固定する。もしくは、固定した後でラス金網の長さを調節しなければならない。出隅・入隅部などは、固定する取り付け位置が限定されてくる。ベース拡張などのスラブ筋に対しても、ラス金網の位置決めや、単独での固定が困難で時間がかかってしまうのである。ベース天端の位置に支持具がかかり、鏝ならしがしずらく、完成後の見栄えも良くないのである。
そこでこの考案は、被りの精度向上と、肉体的疲労を軽減させ、なおかつ簡単に効率よくベース枠組みができる、ベース枠支持具を提供することを課題とする。

課題を解決するため手段

以上の課題を解決するために、本考案は被りを確保するために用いられる一部扇型に欠いたドーナツ状が特徴のプラスチックと、ラス金網幅とほぼ同等の凹型が特徴のプラスチックを組み合わせたベース枠の支持具である。

本考案は、以上のような構造であるから、これを使用するときは、適度のスパンで一部扇型に欠いたドーナツ状のプラスチック１をベース筋４の側筋にはめ込み、凹型のプラスチック２にラス金網３を差し込む。

なお、本考案の実施にあたって次の如きができる。
（イ）鉄筋径により一部扇型に欠いたドーナツ状のプラスチック１の中心径が変わる。
（ロ）ベース厚により凹型のプラスチック２の深さが変わる。
（ハ）凹型のプラスチック２が弾性プラスチックでラス金網を挟み込むことができる。
（ニ）凹型のプラスチック２にラス金網３の浮き止めのかえしを付けることができる。

考案の効果

したがって本考案は、一部扇型に欠いたドーナツ状のプラスチックで、ラス金網・地面との被りが確保でき、全体をプラスチックにすることで軽量になり、また、ラス金網も凹型のプラスチックに上から差し込むだけでよく、肉体的疲労もかなり軽減される。ラス金網同士のジョイント部に取り付ければ、結束の手間も無くなる。本体の幅も薄くベース筋の側筋があるところであればどこでも取り付けが可能である。なにより、ベース筋の側筋にはめ込むだけで設置完了となるのである。ベース天端に突起が無いので、鏝ならしもスムーズにでき、埋め殺しなので打設後の回収が必要なくなるのである。この様に、作業効率が向上し、肉体的にもやさしい支持具である。

本考案の正面図である。 本考案の側面図である。 本考案の平面図である。 本考案の使用中の斜視図である。 本考案の使用後の断面図である。

１、一部扇型に欠いたドーナツ状のプラスチック
２、凹型のプラスチック
３、ラス金網
４、基礎のベース筋
５、基礎の主筋

Claims (4)

1. 一部、扇型に欠いたドーナツ状が特徴とするプラスチックと凹型が特徴とするプラスチックを組み合わせた、ベースラス支持具である。
2. 前記支持具は、鉄筋の太さや、ラス金網幅によって中心の径、凹型の深さが変えることのできる特徴がある請求項１記載の支持具である。
3. 凹型のプラスチックが弾性プラスチックでできた支持具である。
4. 凹型のプラスチックにラス金網の浮き止めのかえしのある、支持具である。

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