JP6047445B2 - 生コン流入規制具 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物を生コンの二度打ちによって形成する場合に使用され、二度打ち境界部分をグランドレベル以下にするための生コン流入規制具に関するものである。
特許文献1の段落0003には、「コンクリートを2度に分けて打設するようにしていたので、施工性が悪いという問題点があった」ことが指摘されており、これを解決するために、当該文献1では、図9に示すように、
「割栗石32の上に打設した捨てコンクリート34の上面に支持部材38を介して立上りユニット16を配置し、立上りユニット16を互いに連結して立上り部14を組み立てる。その後、型枠36で形成した型内にコンクリートを打設してベース部12を形成する。立上りユニット16における本体18の表面には、装飾等のための模様が形成される。」
という「住宅用基礎構造」が提案されている。
以上のような「住宅用基礎構造」とすることにより、「コンクリートを2度打ちする必要がなく、しかも立上り部14に化粧材を貼り付ける必要がないので、施工性を飛躍的に向上できる」ことが、当該特許文献1の要約に記載されている。
しかしながら、当該特許文献1が提案しているような「住宅用基礎構造」は、図9にも示すような非常にコストが掛かかりそうな「立上りユニット16」を採用しなければならないため、2度打ちを避ける方法として適したものとは考えにくい。
特開平9−32000号公報、要約、代表図
住宅用基礎構造を構築する実際の現場では、むしろ、生コンの二度打ちを積極的に取り入れて、複雑な構造のものであっても安価に仕上げる方策が採られている。また、比較的大きな住宅用基礎構造を構築する場合等において、生コン導入がその日だけでは間に合わなくて、やむを得ず「二度打ち」しなければならない場合もある。
この生コンの二度打ちによって、コンクリート構造物の外面に、例えば図2の(b)に示すような「二度打ち境界部分」が目に見える状態で出現することがある。この「二度打ち境界部分」は、住宅用基礎構造等のコンクリート構造物に対して、構造上、あるいは強度上の問題となることは殆ど無いが、特に、所謂「打ち放し」のコンクリート構造物の場合、施主が気にすることがある。
そこで、本発明者等は、生コンの二度打ちのメリットを生かしながら、上述した「二度打ち境界部分」が出現しないようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明が第一目的とするところは、生コンの二度打ち作業時に簡単に使用することができて、コンクリート構造物の表面に二度打ち境界部分が現出しないようにすることのできる生コン流入規制具を、簡単な構造によって提供することにある。
また、本発明が第二目的とするところは、第一目的が達成できて、さらにコンクリート構造物の表面仕上げ材の型枠に対する固定をも行える生コン流入規制具を、簡単な構造によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「コンクリート構造物30を生コン30aの二度打ちによって形成する場合に使用され、コンクリート構造物30用の型枠20内に取り付けられて、コンクリート構造物30の外面に現れる二度打ち境界部分30bをグランドレベル以下にするための生コン流入規制具10であって、
型枠20内面に当接される取付面11と、この取付面11に連続して、型枠20内にて立ち上がる立ち上げ面13とを備えたことを特徴とする生コン流入規制具10」
である。
この請求項1に係る生コン流入規制具10は、コンクリート構造物30を二度打ちによって形成する場合に使用されて、二度打ち境界部分30bをグランドレベル以下にするためのものであり、型枠20内面に当接される取付面11と、この取付面11に連続して、型枠20内にて立ち上がる立ち上げ面13とを備えたものである。
このような形状の当該生コン流入規制具10は、例えば図4の(a)及び(b)に示すように、取付面11、及び立ち上げ面13が連続したものであるから、例えば一枚の金属板で簡単にプレス成形できるものとなっている。取付面11は、当該生コン流入規制具10が設置されるべき型枠20の内面が平面であるから、平面的なものとすることによって型枠20への当接が良好に行える。また、この取付面11の高さは、図3に示すものの場合、立ち上げ面13より低いものとしてあるが、図5の(a)に示すように、立ち上げ面13の高さよりも低いものであってもよい。
この生コン流入規制具10の使用方法を、コンクリート構造物30のベース31上に立ち上がる立ち上がり部32を生コン30aの二度打ちによって形成する施工例を使用して説明する。まず、図1に示すように、この生コン流入規制具10は、両型枠20内に前打ち32aを行うに際して、型枠20の内側面に当接されて、コンクリート構造物30の外側面を形成することになる型枠20の内側に設置されるものである。なお、当該生コン流入規制具10は、この施工例における立ち上がり部32が2つの部屋を区切る壁であれば、両方の型枠20の内側に設置されるものであり、立ち上がり部32だけでなく二度打ち境界部分30bを現出させたくないコンクリート構造物30の他の部分についても適用されることは言うまでもない。
この生コン流入規制具10は、二度打ち境界部分30bがグランドレベルG.L.以上のコンクリート構造物30の見える表面に現出しないように、生コン30a打設の際に使用するものであり、図1に示すように、両型枠20の組立てが完了された後に使用される。この場合、生コン30aの打設によって当該生コン流入規制具10が浮いてはいけないから、当該生コン流入規制具10の取付面11を型枠20の内面に当接させた状態で、当該生コン流入規制具10を種々な方法で位置決めしておく。この生コン流入規制具10の位置決めには、図1に示す例では型枠20の上側から差し出される取付具16が使用されており、型枠20が金属製の場合には、図3中の仮想線で示す磁力取付具15が使用されるのであるが、例えば水平方向に設置される横棒等、種々なものが適用される。
さて、以上のように生コン流入規制具10を設置しておいて、両型枠20内に生コン30aの前打ち32aを行うと、図3に示すように、当該生コン流入規制具10の下側に生コン流入空間17が形成され、当該生コン流入規制具10の立ち上げ面13は、この前打ち32aが当該生コン流入規制具10内に進入しないように生コン流入規制具10内を囲っている。そして、生コン流入空間17の底面は、当該生コン流入規制具10の下端によってグランドレベルG.L.以下となるように押し下げられている。
この生コン流入空間17の底面位置が変化しない程度に生コン30aの前打ち32aが硬化した後に、当該生コン流入規制具10のみを取り外せば、当該生コン流入規制具10が存在していた跡、つまり生コン流入空間17が上方が開口した状態で現れる。そこで、図2の(a)に示すように、生コン30aの後打ち32bを打設すれば、この後打ち32bは前打ち32a上を広がると同時に、生コン流入空間17内への流入が促進される。
この生コン流入空間17の底面はグランドレベルG.L.以下であったから、この生コン流入空間17内に流入した後打ち32bの下端は、図2の(b)に示すように、当然グランドレベルG.L.以下となる。つまり、生コン流入空間17内に流入した後打ち32bの下端によって現出するはずの二度打ち境界部分30bは、当該生コン流入規制具10を使用することによって、図2の(b)に示すように、グランドレベルG.L.以下となってグランドレベルG.L.によって隠れてしまうのである。
従って、この請求項1の生コン流入規制具10は、生コン30aの二度打ち作業時に簡単に使用することができて、コンクリート構造物30の表面に二度打ち境界部分30bが現出しないようにし得るものとなっているのである。
また、上記目的を達成するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の生コン流入規制具10について、
「取付面11と立ち上げ面13との下端間に位置して、生コン30aのグランドレベル以下への押下を促進する促進部12とを備えたこと」
である。
この請求項2に係る生コン流入規制具10も、コンクリート構造物30を二度打ちによって形成する場合に使用されて、二度打ち境界部分30bをグランドレベル以下にするためのものであり、型枠20内面に当接される取付面11と、この取付面11の下端に連続して、生コン30aのグランドレベル以下への押下を促進する促進部12と、この促進部12の取付面11とは反対側にて立ち上がる立ち上げ面13とを備えた、丁度「雨樋」のような形状のものである。
「雨樋」のような形状の当該生コン流入規制具10は、例えば図4の(a)及び(b)に示すように、取付面11、促進部12、及び立ち上げ面13が連続したものであるから、例えば一枚の金属板で簡単にプレス成形できるものとなっている。
一方、生コン流入規制具10の促進部12については、図3及び図5の(a)に示すように、水平状態のものとしてもよいが、図5の(b)に示すように、「U字」の底部のような形状のものとしたり、あるいは図5の(c)または(d)に示すように、「V字」形状のものともよい。
さて、以上のように生コン流入規制具10を設置しておいて、両型枠20内に生コン30aの前打ち32aを行うと、図3に示すように、当該生コン流入規制具10の下側に生コン流入空間17が形成され、当該生コン流入規制具10の立ち上げ面13は、この前打ち32aが当該生コン流入規制具10内に進入しないように生コン流入規制具10内を囲っている。そして、生コン流入空間17の底面は、当該生コン流入規制具10の主として促進部12によってグランドレベルG.L.以下となるように押し下げられているのである。
この生コン流入空間17の底面位置が変化しない程度に生コン30aの前打ち32aが硬化した後に、当該生コン流入規制具10のみを取り外せば、当該生コン流入規制具10が存在していた跡、つまり生コン流入空間17は上方が開口した状態で現れる。そこで、図2の(a)に示すように、生コン30aの後打ち32bを打設すれば、この後打ち32bは前打ち32a上を広がると同時に、生コン流入空間17内への流入が促進されることは、上述した請求項1の生コン流入規制具10と同様である。
この生コン流入空間17の底面はグランドレベルG.L.以下であったから、この生コン流入空間17内に流入した後打ち32bの下端は、図2の(b)に示すように、当然グランドレベルG.L.以下となる。つまり、生コン流入空間17内に流入した後打ち32bの下端によって現出するはずの二度打ち境界部分30bは、当該生コン流入規制具10を使用することによって、図2の(b)に示すように、グランドレベルG.L.以下となってグランドレベルG.L.によって隠れてしまうのである。
従って、この請求項2の生コン流入規制具10も、生コン30aの二度打ち作業時に簡単に使用することができて、コンクリート構造物30の表面に二度打ち境界部分30bが現出しないようにし得るものとなっているのである。
また、上記目的を達成するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の生コン流入規制具10について、
「生コン流入規制具10の端部に、他の生コン流入規制具10との連結を行う連結部14を設けたこと」
である。
すなわち、この請求項3に係る生コン流入規制具10は、図4に示すように、その端部に連結部14を設けたものであり、図4の(c)に示すように、この連結部14が他の生コン流入規制具10の端部内側に入るように、互いに隣接し合う生コン流入規制具10の位置決めを行えば、他の生コン流入規制具10との連結が、生コン30aの流入がないように行えるのである。
従って、この請求項3の生コン流入規制具10は、上記請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、他の生コン流入規制具10との連結が行えるのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の生コン流入規制具10について、
「取付面11を型枠20の内面に取り付けるための磁力取付具15を備えたこと」
である。
磁力取付具15は、当該生コン流入規制具10の取付面11を、金属製の型枠20の内面に取り付けるのに適したものであり、図7に示すように、ハンドル15aの先に磁石15bを一体化したものである。そして、この磁力取付具15は、図4中の仮想線にて示すように、ハンドル15aを手で持って当該生コン流入規制具10の磁石15bが取付面11と立ち上げ面13との間に入るようにしてから取付面11に当接させれば、磁石15bの磁力によって当該生コン流入規制具10を型枠20に固定できるものである。なお、この磁力取付具15によって型枠20に取り付けられた生コン流入規制具10は、型枠20に接着されているのではないから、磁石15bの磁力に抗した力を生コン流入規制具10に入れれば、生コン流入規制具10の位置調整が行えることは言うまでもない。
また、この磁力取付具15を備えた生コン流入規制具10は、コンクリート構造物30の外面に現れる二度打ち境界部分30bをグランドレベル以下にするものという基本機能だけでなく、図8にも示すように、コンクリート構造物30のための表面仕上げ材40を型枠20に固定する場合にも適したものとなっている。
表面仕上げ材40は、生コン30aを組み立てられた両型枠20内に打設する前に、コンクリート構造物30の外面を形成することになる型枠20の内側に取り付けられるものであり、打設された生コン30aが固化することによって、コンクリート構造物30の表面に一体化されるものである。そして、この表面仕上げ材40自身が有する装飾性によってコンクリート構造物30の表面の仕上げを行うものである。
この表面仕上げ材40を型枠20の内面に取り付けるに当たっては、特にこの表面仕上げ材40の下部が型枠20の内面から浮かないようにしなければならないが、それを当該生コン流入規制具10が実現できるのである。この表面仕上げ材40を使用する場合には、二度打ち境界部分30bは当該表面仕上げ材40によって隠されてしまうのであるから、当該表面仕上げ材40が使用される部分についての生コン流入規制具10の位置決めは、二度打ち境界部分30bの位置とは無関係に行われる。
従って、この請求項4に係る生コン流入規制具10は、上記請求項1〜3と同様な機能を発揮する他、表面仕上げ材40の型枠20に対する固定をも行えるものとなっているのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の生コン流入規制具10について、
「生コン流入規制具10として、断面形状の小さい生コン流入規制具10と、断面形状の大きい生コン流入規制具10との2種類を用意して、小さい生コン流入規制具10が大きい生コン流入規制具10内に収納でき、かつ長さ方向にスライド可能としたこと」
である。
本発明に係る生コン流入規制具10は、その取付面11を型枠20内面に当接して使用されるものであることが基本であるが、多数の型枠20が設置されている横方向の長さが生コン流入規制具10の整数倍である場合は稀である。さらに、多数の型枠20の横方向長さ全体に亘って、生コン30aの前打ち32aが一度になされることもある。このような場合には、多数の型枠20が設置されている横方向の長さと、複数の生コン流入規制具10の合計長さとが同じでないと部分的な二度打ち境界部分30bの現出を招くことになる。
換言すると、複数の生コン流入規制具10を連結して、その長さが、多数の型枠20が設置されている横方向の長さと同じにする必要があるが、そのような場合に、図6に示すように、生コン流入規制具10として、断面形状の小さい生コン流入規制具10と、断面形状の大きい生コン流入規制具10との2種類を用意するのである。そして、小さい生コン流入規制具10が大きい生コン流入規制具10内に収納でき、かつ長さ方向にスライド可能とするのである。
このようにすれば、小さい生コン流入規制具10が大きい生コン流入規制具10の長さ方向にスライドできるから、これによって、連結された複数の生コン流入規制具10全体の長さを、多数の型枠20が設置されている横方向の長さと同じにすることが可能となるのである。
従って、この請求項5に係る生コン流入規制具10は、上記請求項1〜4のそれと同様な機能を発揮する他、連結された複数の生コン流入規制具10全体の長さを、多数の型枠20が設置されている横方向の長さと同じにできるものとなっている。
以上の通り、本発明においては、
「コンクリート構造物30を生コン30aの二度打ちによって形成する場合に使用され、コンクリート構造物30用の型枠20内に取り付けられて、コンクリート構造物30の外面に現れる二度打ち境界部分30bをグランドレベル以下にするための生コン流入規制具10であって、
型枠20内面に当接される取付面11と、この取付面11に連続して、型枠20内にて立ち上がる立ち上げ面13とを備えたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、生コン30aの二度打ち作業時に簡単に使用することができて、コンクリート構造物30の表面に二度打ち境界部分30bが現出しないようにすることのできる生コン流入規制具10を、簡単な構造によって提供することができるのである。
本発明に係る生コン流入規制具10を設置した型枠20内を示す断面図である。 同生コン流入規制具10を外して型枠20内に後打ち32bを行う様子を示したもので、(a)は型枠20内の断面図、(b)は(a)の1−1線部の部分拡大正面図である。 型枠20内に設置した生コン流入規制具10を中心に見た図1の部分拡大断面図であり、(a)は磁力取付具15を使用した場合、(b)は取付具16を使用した場合の部分拡大断面図である。 同生コン流入規制具10を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は2つの生コン流入規制具10を連結部14を介して連結したときの部分破断拡大正面図である。 同生コン流入規制具10の端面形状を例示するもので、(a)は取付面11及び立ち上げ面13が同じ高さの場合の斜視図、(b)は「U字」の場合の側面図、(c)及び(d)は「V字」の場合の側面図である。 同生コン流入規制具10の大小を用意した場合を示し、(a)は部分的に重ねた状態の平面図、(b)は(a)中の2−2線に沿って見た拡大断面図である。 同生コン流入規制具10に付属されることもある磁力取付具15を示すもので、(a)は側面図(b)は正面図である。 本発明に係る生コン流入規制具10を使用して、型枠20の内側に表面仕上げ材40を固定している様子を示す断面図である。 特許文献1に提示されている技術を示す断面図である。
以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である生コン流入規制具10について説明すると、この生コン流入規制具10は、図1に示したように使用され、これが取り外されたとき、図2に示したような生コン流入空間17を、生コン30aの前打ち32aと後打ち32bとの境界部分に形成するものである。そして、この実施形態に係る生コン流入規制具10は、図3及び図4、あるいは図5に示したようなものとして形成される。
この実施形態に係る生コン流入規制具10は、厚さ0.3mm前後の金属板を、プレス加工することにより形成したものであり、型枠20内面に当接される取付面11と、この取付面11の下端に連続して、生コン30aのグランドレベル以下への流入を促進する促進部12と、この促進部12の取付面11とは反対側にて立ち上がる立ち上げ面13とを、主として備えた、概略「雨樋」形状をしたものである。つまり、この生コン流入規制具10の長さは、適宜選定されるものであり、上部開口は10cm前後のものである。
取付面11は、型枠20との間に生コン30aの侵入をできるだけ避けるようにする必要のある部分でもあるから、平面的なものとして形成され、従って、平面である型枠20の内側面に良好に当接される。この取付面11の下端に連続する促進部12は、上記「雨樋」の底を形成することになるものであるが、図3にも示したように、打設された前打ち32aがグランドレベルG.L.以下となるようにする部分である。
この促進部12は、図3、及び図5の(a)に示したように、水平面を形成するようにしてもよいし、図5の(b)に示したような「U字」形状であっても、さらには、図5の(c)及び(d)に示したような「V字」形状にして実施してもよいものである。立ち上げ面13が水平面であれば製造が容易であるし、U字形状であれば設置時に怪我を発生しにくくし、さらに、V字形状であれば二度打ち境界部分30bの発生が上下に大きくなってもその全体をカバーできる。
促進部12の先端に連続する立ち上げ面13は、文字通り、この促進部12から型枠20とは反対側で立ち上がるものであり、上述した取付面11及び促進部12とともに、生コン流入空間17を形成することになるものである。この立ち上げ面13は、前打ち32aが打設されるときにその一部が当該生コン流入規制具10内に進入しないようにする部分である。本実施形態に係る立ち上げ面13は、図3の(a)に示したように、取付面11より背の高いものとしてあるが、図5の(a)に示したように、取付面11と同じ高さにして実施してもよい。なお、この立ち上げ面13及び上記取付面11の上端部は二つ折されていて、これらの端部によって怪我をしないようにしてある。
実施形態の生コン流入規制具10においては、図4の(a)及び(b)に示したように、促進部12の横方向一端部に連結部14が突出形成してある。この連結部14は、図4の(c)に示したように、互いに隣接する生コン流入規制具10を同一位置で隙間無く連結するためのもので、他の生コン流入規制具10の、連結部14が設けられていない促進部12上にこれを係合させることにより隣接し合う生コン流入規制具10同士を連結するものである。
以上のように構成した生コン流入規制具10は、図6に示したように、大小2種類を用意することによっても互いに連結し合える。図6に示した連結方法は、主として当該生コン流入規制具10の複数を設置する場合の一番端で適用することを想定したものであり、小さい生コン流入規制具10が大きい生コン流入規制具10内に収納でき、かつ一方が長さ方向にスライド可能としたものである。
換言すると、複数の生コン流入規制具10を連結して、その長さが、多数の型枠20が設置されている横方向の長さと同じにする必要がある場合に、例えば小さい生コン流入規制具10を大きい生コン流入規制具10の長さ方向にスライドさせれば、連結された複数の生コン流入規制具10全体の長さを、多数の型枠20が設置されている横方向の長さと同じにすることができるのである。
図7には、当該生コン流入規制具10を表面仕上げ材40の型枠20内面に対する固定具としても利用できるようにする磁力取付具15が示してある。この磁力取付具15は、これを取り扱うハンドル15aと、このハンドル15aの先端に設けた磁石15bとからなるものであり、図8に示したようにして使用される。
ここで想定している表面仕上げ材40は、完成後のコンクリート構造物30の表面に一体化されるものであり、この表面仕上げ材40自体で二度打ち境界部分30bを隠すことができるものである。しかしながら、この表面仕上げ材40は、これを生コン30aが打設される前の型枠20内面に仮止めしなければならないし、その下端部は、固定作業のしにくい型枠20内にある。また、型枠20についても、近年ではこれを金属製のものとすることが一般的になってきている。
一方、この生コン流入規制具10の取付面11は、横方向に長く形成される部分であるし、磁力取付具15は磁石15bを有したものである。そこで、この生コン流入規制具10と磁力取付具15を図8に示したように使用することによって、表面仕上げ材40の下端部の、型枠20内面に対する固定が容易に行えることになるのである。なお、実際上は、生コン30aの前打ち32aをすることによって、表面仕上げ材40の下端部の型枠20への押圧がなされるから、当該生コン流入規制具10及び磁力取付具15は、前打ち32aが済んだ時点で取り外される。
10 生コン流入規制具
11 取付面
12 促進部
13 立ち上げ面
14 連結部
15 磁力取付具
15a ハンドル
15b 磁石
16 取付具
17 生コン流入空間
20 型枠
30 コンクリート構造物
30a 生コン
30b 二度打ち境界部分
31 ベース
32 立ち上がり部
32a 前打ち
32b 後打ち
40 表面仕上げ材
G.L. グランドレベル

Claims (5)

  1. コンクリート構造物を生コンの二度打ちによって形成する場合に使用され、前記コンクリート構造物用の型枠内に取り付けられて、前記コンクリート構造物の外面に現れる二度打ち境界部分をグランドレベル以下にするための生コン流入規制具であって、
    前記型枠内面に当接される取付面と、この取付面に連続して、前記型枠内にて立ち上がる立ち上げ面とを備えたことを特徴とする生コン流入規制具。
  2. 前記取付面と前記立ち上げ面との下端間に位置して、前記生コンの前記グランドレベル以下への押下を促進する促進部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の生コン流入規制具。
  3. 前記生コン流入規制具の端部に、他の前記生コン流入規制具との連結を行う連結部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生コン流入規制具。
  4. 前記取付面を前記型枠の内面に取り付けるための磁力取付具を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の生コン流入規制具。
  5. 前記生コン流入規制具として、断面形状の小さい前記生コン流入規制具と、断面形状の大きい前記生コン流入規制具との2種類を用意して、小さい前記生コン流入規制具が大きい前記生コン流入規制具内に収納でき、かつ長さ方向にスライド可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の生コン流入規制具。
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