JP3160778B2 - インバータ駆動電動機の速度推定方法及び装置並びにその速度推定方法を用いてなる電動機のベクトル制御装置 - Google Patents

インバータ駆動電動機の速度推定方法及び装置並びにその速度推定方法を用いてなる電動機のベクトル制御装置

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JP3160778B2
JP3160778B2 JP24922092A JP24922092A JP3160778B2 JP 3160778 B2 JP3160778 B2 JP 3160778B2 JP 24922092 A JP24922092 A JP 24922092A JP 24922092 A JP24922092 A JP 24922092A JP 3160778 B2 JP3160778 B2 JP 3160778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速度センサを設けずに
誘導電動機(以下、適宜、電動機と略称する。)の速度
を推定し、その速度推定値に基づいて電動機の速度を制
御する、いわゆる速度センサレスの電動機ベクトル制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】速度センサレスの電動機ベクトル制御装
置は、基本的に、電動機をベクトル制御により駆動する
インバータと、そのインバータの出力電流を検出してd
軸及びq軸電流の各成分を検出する電流検出部と、電動
機の速度指令値と速度推定値との差を減少させるように
q軸電流指令値を決定する速度制御部と、そのq軸電流
指令値と電流検出部により検出されたq軸電流検出値と
の差を減少させるようにインバータの出力周波数を制御
するq軸電流制御部と、q軸電流指令値に基づいてすべ
り周波数を求めるすべり周波数演算部と、そのすべり周
波数をq軸電流制御部の出力に加算してインバータの出
力周波数指令値を求める加算部と、その出力周波数指令
値とq軸電流指令値と与えられるd軸電流指令値とに基
づいてインバータのd軸及びq軸の各出力電圧指令値を
求める電圧指令演算部と、各出力電圧指令値と出力周波
数指令値とに基づいてインバータを制御するように構成
される。
【0003】そして、速度センサレスの電動機ベクトル
制御における電動機の速度推定法としては、平成元年電
気学会大会 NO.1644「センサレスベクトル制御方
式」、並びに電学論D.107.2.P191(昭6
2)「電動機の速度、電圧センサレスベクトル制御法」
に提案されているように、電動機のq軸電流成分(トル
ク電流成分)の指令値と検出値の偏差に基づいて電動機
の回転速度を推定する方式が知られている。つまり、電
動機の回転速度の変化は、速度起電力の変化、ひいては
トルク電流(q軸電流)の変化に表れるから、そのトル
ク電流の変化を積分することにより誘導電動機の速度を
推定できる。一方、トルク電流(q軸電流)制御部は、
速度制御部から出力されるトルク電流(q軸電流)の指
令値と電流検出部により検出されたトルク電流(q軸電
流)の検出値との差を積分し、その積分値に応じて電動
機の電圧を制御することによりトルク電流の変動を抑制
するように動作する。したがって、トルク電流制御部の
出力は速度推定値に相当するものであるから、これを速
度制御部にフィードバックすることにより、速度センサ
を不要にしているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
における速度推定の応答速度は、速度制御系および電流
制御系の応答速度に依存し、それらの応答速度は次に説
明するように高めることが難しいため、速度推定に比較
的大きな応答遅れが生じる。その結果、速度推定値をフ
ィ−ドバックして速度制御を行う速度制御系の応答が低
く制限されてしまうという問題があった。
【0005】すなわち、実際の速度変化が速度推定値に
反映するまでに応答遅れが存在し、その遅れの大きさは
電流制御系の応答速度にほぼ反比例する。特に、上記従
来の制御方式の場合、電流制御系の応答速度は速度制御
系の応答速度と関係し合い、速度制御の応答速度を高め
ようとすると電流制御系の応答速度が低下する関係にあ
る。その結果、速度推定の応答遅れが増大するため、速
度制御の応答速度を高めることが難しいのである。
【0006】また、速度が変化した場合の電流変動幅
は、電流制御系の応答速度に反比例するため、上記と同
様の理由から電流制御系の応答が低い場合には電流変動
幅が大きく、速度変化幅が大きい場合には、過電流を引
き起こす恐れがある。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題を解決す
ること、言い換えれば、速度推定の応答速度を高めるこ
とができるインバータ駆動電動機の速度推定方法及び装
置を提供することにある。
【0008】また、他の目的は、速度推定及び速度制御
の応答速度を高めることができる電動機のベクトル制御
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明のインバータ駆動電動機の速度推定方法
及び装置は、誘導電動機をベクトル制御により駆動する
インバータの出力周波数指令値とq軸電圧指令値のいず
れか一方と、誘導電動機に流入するq軸電流成分の検出
の微分値とに基づいて、誘導電動機の速度推定値を演
算により求めるようにしたのである。
【0010】この場合において、速度推定値の演算は、
出力周波数指令値とq軸電圧指令値のいずれか一方と前
記トルク電流成分検出値の微分値とから、誘導電動機の
速度起電力の推定値を求め、その速度起電力から速度推
定値を求めるようにしてもよい。
【0011】また、出力周波数指令とq軸電流検出値に
基づく場合の速度推定装置は、出力周波数指令値を入力
してq軸電圧指令値に相当する値を求めるq軸電圧指令
演算部と、q軸電流成分の検出値を入力して前記誘導電
動機のq軸電流によるインピーダンス電圧降下に相当す
る値を求める電圧降下演算部とを有し、これらにより求
めたq軸電圧指令値に相当する値とインピーダンス電圧
降下に相当する値の差から速度推定値を求めるように
成することができる。
【0012】この場合において、q軸電圧指令値とq軸
電流検出値に基づく場合は、q軸電圧指令演算部を省略
できる。また、いずれの場合も、速度推定値のノイズを
除去する一時遅れ要素のフィルタを設けることが好まし
い。
【0013】
【0014】
【0015】上記他の目的を達成するため、本発明の電
動機ベクトル制御装置は、誘導電動機をベクトル制御に
より駆動するインバータと、インバータの出力電流を検
出してd軸及びq軸電流の各成分を検出する電流検出部
と、誘導電動機の速度を推定する速度推定部と、速度推
定部により推定された速度推定値と速度指令値との差を
減少させるようにq軸電流指令値を決定する速度制御部
と、q軸電流指令値と電流検出部により検出されたq軸
電流検出値との差を減少させるようにインバータの出力
周波数を制御するq軸電流制御部と、該q軸電流制御部
からの出力周波数指令値とq軸電流指令値と与えられる
d軸電流指令値とに基づいてインバータのd軸及びq軸
の各出力電圧指令値を求める電圧指令演算部と、各出力
電圧指令値と出力周波数指令値とに基づいてインバータ
を制御するようにしてなる電動機のベクトル制御装置に
おいて、速度推定部として、上記いずれかの本発明に係
る速度制御装置を適用することを特徴とする。
【0016】また、この場合において、速度推定値をq
軸電流制御部の出力に加算する加算部を設けてもよい。
さらに、速度推定部として、上記いずれかの速度推定装
置を用いることができる。
【0017】また、上記他の目的を達成するため、本発
明の他の電動機ベクトル制御装置は、上記の電動機ベク
トル制御装置を変形し、速度推定部により求めた速度推
定値をq軸電流制御部の出力に加算するとともに、出力
周波数指令を求める加算部の出力を速度制御部の速度推
定値として入力する構成とすることができる。この場合
においても、速度推定部としては、前述したいずれかの
速度推定装置を用いることができる。
【0018】
【作用】このように構成することにより、本発明によれ
ば次の作用により、上記の目的が達成できる。
【0019】本発明は、誘導電動機の速度起電力Eは近
似的に誘導電動機の回転速度ωに相関した物理量である
ことに鑑みなされたものである。そして、速度起電力E
は電動機に入力されるq軸電圧Vqと電動機のインピー
ダンス電圧降下Vzとの差(E=Vq−Vz)である。
ここで、インピーダンス電圧降下Vzはq軸電流成分に
より生ずるから、電動機のインピーダンスに関係する抵
抗とインダクタンスを予め求めておき、これにq軸電流
の検出値を乗ずることにより、インピーダンス電圧降下
Vz’を求めることができる。一方、電動機のq軸電圧
Vqは実測可能であるが、ベクトル制御の場合はq軸電
圧指令値Vq*を用いて近似でき、これによれば電圧検
出器を省略できる。したがって、q軸電圧指令値Vq*
とq軸電流の検出値から速度起電力の推定値E’を求め
ることができる。そして、速度起電力Eと速度ωとの
義的な関係から、速度推定値ω’を求めることができ
る。また、q軸電圧指令値Vq*は、後述するように、
インバータの出力周波数指令値ω*に強く依存する値
であるから、その関係を用いてq軸電圧指令値Vq*を
近似演算して用いてもよい。
【0020】このように、本発明によれば、速度制御部
と電流制御部の動作と無関係に、速度推定を行えること
から、速度制御部と電流制御部の応答速度に影響される
ことがない。その結果、速度推定の応答遅れを実質的に
無くすことができる。しかも、速度制御系と電流制御系
の応答速度を速度推定とは無関係に設定できるから、高
速応答の速度制御が可能である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1と図2に、本発明の速度推定方法を適用してな
る一実施例の電動機ベクトル制御装置の全体構成図を示
す。電動機1はPWMインバータ2によりをベクトル制
御により駆動される。インバータ2の出力電流、すなわ
ち電動機の入力電流は電流変成器3により検出されて座
標変換部11に入力される。この座標変換部11は入力
される検出電流の座標系を回転座標系に変換し、周知の
d軸及びq軸電流の各成分Id,Iqを検出する。速度
推定部12は検出されたq軸電流の検出値Iqと出力周
波数指令値ω*とを入力して、後述する演算により速度
推定値ω’を求める。この速度推定値ω’は減算部13
に入力され、図示していない速度設定手段から与えられ
る速度指令ω*との差が求められる。その速度差は速度
制御部(ASR)14に入力される。ASR14はその
速度差を減少させるようにq軸電流指令値Iq*を決定
して出力する。このIq*は減算部15に入力され、こ
こでq軸電流の検出値Iqとの差が求められる。その電
流差はq軸電流制御部(ACR)16に入力される。こ
のACR16はその電流差を減少させるようにインバー
タ2の出力周波数指令値ω1*の基本制御量を決定して
出力する。一方、すべり周波数演算部17は、q軸電流
指令値Iq*に基づいてすべり周波数ωsを求める。こ
のすべり周波数ωsは加算部18にてACR16の出力
に加算され、インバータ2の出力周波数指令値ω1*と
して出力される。この出力周波数指令値ω1*は速度推
定部12、電圧指令演算部19、基準位相発生部20に
それぞれ入力される。電圧指令演算部19は、出力周波
数指令値ω1*と、q軸電流指令値Iq*と、与えられ
るd軸電流(励磁電流)指令値Id*とを入力し、下記
式(1),(2)によりd軸電圧指令値Vd*とq軸電
圧指令値Vq*とを求めて、座標変換部21に出力す
る。
【0022】 Vd*=R1・Id*−ω1*・Lσ・Iq* (1) Vq*=R1・Iq*+ω1*・Lσ・Id*+ω1*(M / L2)ψd (2) ここで、R1 :一次抵抗値 Lσ:漏れインダクタンス値 M :相互インダクタンス値 L2 :二次インダクタンス値 ψd :二次磁束値 基準位相発生部20は、電動機磁束の基準位相信号を発
生するものであり、入力される出力周波数指令値ω1
に対応する周波数及び位相を有する正弦波と余弦波とを
発生し、座標変換部11と21に出力する。座標変換部
21は入力される各出力電圧指令値Vd*,Vq*に基
づいて、3相の電圧指令波形を生成してインバータ2に
出力する。インバ−タ2は入力される電圧指令値に出力
電圧が比例するようにパルス幅制御する。これにより、
電動機1の速度は速度指令ω*に一致するように制御さ
れる。
【0023】ここで、本発明の特徴部にかかる速度推定
部12の詳細構成を図2を用いて説明する。同図は、電
圧指令演算部19から電動機1に至る回路要素をq軸電
流Iqにのみ着目して表した等価回路ブロック図と、速
度推定部12の演算ブロック図との関係を説明する図で
ある。
【0024】電圧指令演算部19で演算されるq軸電圧
指令値Vq*は、前記式(2)で求められるが、同式の
右辺第1項と第2項は実質的に小さくあるいはキャンセ
ルされるので、q軸電圧指令値Vq*に影響が大きい第
3項を考えるだけでよい。そこで、図2では、電圧指令
演算部19の伝達関数を式(2)の第3項のM・φd/
2のみで表している。電圧指令演算部19から出力さ
れるVq*に応じたq軸電圧Vqが電動機1に印加さ
れ、電動機1が回転すると速度起電力Eが発生し、その
差(Vq−E)と電動機の漏れインピーダンス要素(1
/R+Lσ・s)に応じてq軸電流Iqが流れる。ここ
で、抵抗Rは電動機の1次側からみた1次と2次の抵抗
の合計値である。
【0025】速度推定部12は、図から判るように、基
本的に速度起電力Eの推定値E’を求め、その推定値
E’から速度推定値ω’を求めるようになっている。そ
のために、まず、出力周波数指令値ω1*を入力し、速
度指令値演算部に相当するブロック12aにおいて、予
め設定された前記式(2)の第3項の定数M・φd/L
2を乗ずることによって、q軸電圧指令値の近似値V
q’を求める。一方、q軸電流の検出値Iqを入力し、
電圧降下演算部に相当するブロック12bにおいて、予
め設定された漏れインピーダンス要素の逆数(R’+L
σ’・s)を乗ずることによって、漏れインピーダンス
電圧降下Vzを求める。そして、減算部12cにおいて
(Vq−Vz)を演算することによって、速度起電力の
推定値E’を求める。これにブロック12dにおいてブ
ロック12aの逆数を乗ずることにより、周波数(速
度)の単位系に変換して、速度推定値ω’を得る。次
に、時定数Tの一時遅れ要素をからなるフィルタブロッ
ク12eにて処理し、検出値Iqなどに含まれるリップ
ル、ノイズを除去して出力する。
【0026】上述したように、上記の実施例によれば、
ASR14とACR16の系統とは無関係に速度推定を
行っていることから、ACR16の出力を速度推定値と
して用いていた従来の技術に比し、速度推定の応答速度
がACR系の応答速度に依存しないため、ASR系の応
答速度を高くしても、従来のように速度推定遅れが増大
することがなく、高い応答速度の速度制御系を実現でき
る。
【0027】なお、上記実施例では、出力周波数指令値
ω1*を入力し、q軸電圧指令値の近似値Vq’を求め
るブロック12aを設けた例について示したが、これに
代えてブロック12aを省略し、電圧指令演算部19か
ら出力されるq軸電圧指令値Vq*を直接用いるように
してもよい。
【0028】また、上記実施例では、速度推定部12で
求めた推定値ω’をASR系のみにフィードバックする
例を示したが、図1の点線で示したように、ACR17
の出力に加算部22を設け、同時に速度推定値ω’をA
CR17の出力に加算するようにしてもよい。これによ
れば、速度推定値ω’は速度変化(速度起電力変化)に
対する応答遅れがほとんど無いため、ACR17の出力
値の変化よりも速く、速度推定値ω’が変化することか
ら、速度変化時の電流偏差が減少し、電流のオ−バ−シ
ュ−ト(過大)を防止することができる。
【0029】図3に、速度推定部12の他の実施例の構
成を示す。図2との相違点は、一次遅れ要素から成るフ
ィルタブロック12eを図示のように配置することによ
り、ブロック12bに含まれていた微分要素(s)を無
くし、q軸電流Iqに含まれるリプッル成分による演算
誤差の発生を抑えるようにしたことが特徴である。これ
にともない、ブロック12bをブロック12f,gに分
けて演算内容の整合をとっている。この場合も、ブロッ
ク12aを省略し、電圧指令演算部19から出力される
q軸電圧指令値Vq*を直接用いるようにしてもよい。
【0030】図4は、本発明の速度推定法を適用してな
る電動機ベクトル制御装置の他の実施例を示す。図1と
同一の機能構成を有する部品要素には同一符号を付して
説明を省略する。図1の実施例では、速度推定部12で
求めた速度推定値ω’を直接ASR14にフィ−ドバッ
クする例を示したが、本実施例では速度推定値ω’をA
CR16の出力に加算し、この加算値ω”を速度推定値
としてフィ−ドバックするようにしたものである。本実
施例によっても、図1実施例と同様。高い応答速度の速
度制御を実現することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電動機の速度を速度制御系及び電流制御系の応答速度と
切り離して推定できるため、速度推定の応答速度を任意
に高めることができる。また、速度制御系及び電流制御
系の応答速度を速度推定とは切り離して任意に設定でき
る。その結果、高い応答速度の速度制御を実現できる。
また、速度推定値を速度制御系にフィードバックするこ
とに加え、電流制御部の出力に加算するようにしたもの
によれば、速度変化時における電流の無用な変動を抑制
し過大電流を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の速度推定方法を適用してなる電動機ベ
クトル制御装置の一実施例の全体構成図である。
【図2】図1の速度推定部の一実施例の詳細ブロック図
である。
【図3】速度推定部の他の実施例の詳細ブロック図であ
る。
【図4】本発明の速度推定方法を適用してなる電動機ベ
クトル制御装置の他の実施例の全体構成図である。
【符号の説明】
1 誘導電動機 2 PWMインバータ 12 速度推定部 14 速度制御部 16 電流制御部 19 電圧指令演算部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 21/00 H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機をベクトル制御により駆動す
    るインバータの出力周波数指令値とq軸電圧指令値のい
    ずれか一方と、前記誘導電動機に流入するq軸電流成分
    の検出値の微分値とから、前記誘導電動機の速度推定値
    を演算により求めるインバータ駆動電動機の速度推定方
    法。
  2. 【請求項2】 誘導電動機をベクトル制御により駆動す
    るインバータの出力周波数指令値とq軸電圧指令値のい
    ずれか一方と、前記誘導電動機に流入するq軸電流成分
    の検出値の微分値とから、前記誘導電動機の速度起電力
    の推定値を求め、該速度起電力から速度推定値を求める
    ことを特徴とするインバータ駆動電動機の速度推定方
    法。
  3. 【請求項3】 誘導電動機をベクトル制御により駆動す
    るインバータの出力周波数指令値と、前記誘導電動機に
    流入するq軸電流成分の検出値とを入力し、該入力され
    た指令値と検出値に基づいて前記誘導電動機の速度推定
    値を求める速度推定部を備えてなり、該速度推定部は、
    出力周波数指令値を入力してq軸電圧指令値に相当する
    値を求めるq軸電圧指令演算部と、前記q軸電流成分の
    検出値を入力して前記誘導電動機のq軸電流によるイン
    ピーダンス電圧降下に相当する値を求める電圧降下演算
    部とを有し、これらのq軸電圧指令値に相当する値とイ
    ンピーダンス電圧降下に相当する値の差から速度推定値
    を求めるものであることを特徴とするインバータ駆動電
    動機の速度推定装置。
  4. 【請求項4】 誘導電動機をベクトル制御により駆動す
    るインバータのq軸電圧指令値と、前記誘導電動機に流
    入するq軸電流成分の検出値とを入力し、該入力された
    q軸電圧指令値とq軸電流成分検出値に基づいて前記誘
    導電動機の速度推定値を求める速度推定部を備えてな
    り、該速度推定部は、前記q軸電流成分検出値を入力し
    て前記誘導電動機のq軸電流によるインピーダンス電圧
    降下に相当する値を求める電圧降下演算部を有し、該イ
    ンピーダンス電圧降下に相当する値と前記q軸電圧指令
    値との差から前記速度推定値を求めることを特徴とする
    インバータ駆動電動機の速度推定装置。
  5. 【請求項5】 誘導電動機をベクトル制御により駆動す
    るインバータと、該インバータの出力電流を検出してd
    軸及びq軸電流の各成分を検出する電流検出部と、前記
    誘導電動機の速度を推定する速度推定部と、該速度推定
    部により推定された速度推定値と速度指令値との差を減
    少させるようにq軸電流指令値を決定する速度制御部
    と、該q軸電流指令値と前記電流検出部により検出され
    たq軸電流検出値との差を減少させるように前記インバ
    ータの出力周波数を制御するq軸電流制御部と、該q軸
    電流制御部からの出力周波数指令値と前記q軸電流指令
    値と与えられるd軸電流指令値とに基づいて前記インバ
    ータのd軸及びq軸の各出力電圧指令値を求める電圧指
    令演算部と、該各出力電圧指令値と前記出力周波数指令
    値とに基づいて前記インバータを制御するようにしてな
    る電動機のベクトル制御装置において、前記速度推定部
    が、請求項3又は4に記載の速度推定装置であることを
    特徴とする電動機のベクトル制御装置。
  6. 【請求項6】 誘導電動機をベクトル制御により駆動す
    るインバータと、該インバータの出力電流を検出してd
    軸及びq軸電流の各成分を検出する電流検出部と、前記
    誘導電動機の速度指令値と速度推定値との差を減少させ
    るようにq軸電流指令値を決定する速度制御部と、該q
    軸電流指令値と前記電流検出部により検出されたq軸電
    流検出値との差を減少させるように前記インバータの出
    力周波数を制御するq軸電流制御部と、前記q軸電流指
    令値に基づいてすべり周波数を求めるすべり周波数演算
    部と、該すべり周波数を前記q軸電流制御部の出力に加
    算して前記インバータの出力周波数指令値を求める加算
    部と、該出力周波数指令値と前記q軸電流指令値と与え
    られるd軸電流指令値とに基づいて前記インバータのd
    軸及びq軸の各出力電圧指令値を求める電圧指令演算部
    と、該各出力電圧指令値と前記出力周波数指令値とに基
    づいて前記インバータを制御するようにしてなる電動機
    のベクトル制御装置において、前記出力周波数指令値と
    前記q軸電圧指令値のいずれか一方の指令値と、前記q
    軸電流検出値とを入力し、該入力された指令値と検出値
    に基づいて前記誘導電動機の速度推定値を求める速度推
    定部を設け、該速度推定部により求めた速度推定値を前
    記q軸電流制御部の出力に加算するとともに、前記出力
    周波数指令を求める加算部の出力を前記速度制御部の前
    記速度推定値として入力することを特徴とする電動機の
    ベクトル制御装置。
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