JP3160349B2 - 画像処理装置および方法 - Google Patents

画像処理装置および方法

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JP3160349B2
JP3160349B2 JP04384492A JP4384492A JP3160349B2 JP 3160349 B2 JP3160349 B2 JP 3160349B2 JP 04384492 A JP04384492 A JP 04384492A JP 4384492 A JP4384492 A JP 4384492A JP 3160349 B2 JP3160349 B2 JP 3160349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データの圧縮伸長
機能と表示機能等を有する画像処理装置および方法に関
する。
【0002】さらに詳述すれば本発明は、JBIG方式
に従った画像処理装置および方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】JBIG方式では、全画像データに関し
て、最終段階まで一律に符号化処理を行っている。
【0004】また、画像データのクリップ切取りおよび
クリップボードに切取った画像の貼付けに際しては、メ
モリに保存されたデータそのもの(すなわち、原画像デ
ータ)を処理している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】JBIG方式におい
て、全画像データに関して、最終段階まで一律に符号化
処理することは、処理効率が悪く、しかも、使用するメ
モリ容量が大きくなってしまう。
【0006】また、画像データのクリップ切取りおよび
クリップボードに切取った画像の貼付けにおいて、原画
像データを処理すると、メモリ容量が大きくなり、しか
も処理時間が長くなってしまう。
【0007】そこで本発明の目的は以上のような問題を
解消した画像処理装置および方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る画像処理装置は、画像データを複数
の領域に分割する分割手段と、画像データを複数の解像
度で導出できるよう画像データを階層符号化する符号化
手段と、前記分割手段により分割された領域毎に、前記
画像データに符号化処理を異なる処理段階まで前記符号
化手段で施すよう制御する制御手段とを備えたものであ
る。ここで、前記制御手段は、前記符号化手段により各
領域毎の前記画像データを符号化処理する際に、当該処
理段階の画像データサイズが、原画像のデータサイズま
たは前段階の画像データサイズに対して所定の条件を満
たすか否かを判断する判断手段と、該判断手段により前
記所定の条件を満たすと判断されたときに、該当する領
域について符号化処理を終了する手段とを有する構成と
することができる。あるいは、前記制御手段は、クリッ
プ切取時に、表示記憶手段内の画像データのうち指定さ
れた対象領域の画像データを前記符号化手段により符号
化処理し、階層符号化された画像データおよび前記対象
画像の位置情報をクリップボードに保存することが可能
である。また、前記クリップボードに保存されている階
層符号化された画像データを復号画像に復号し、前記位
置情報に基づいて、当該復号画像から前記対象画像を取
り出す手段を更に有することも可能である。本願発明に
係る画像処理方法は、画像データを複数の領域に分割す
る分割ステップと、画像データを複数の解像度で導出で
きるよう画像データを階層符号化する符号化ステップ
と、前記分割ステップにより分割された領域毎に、前記
画像データに符号化処理を異なる処理段階まで前記符号
化ステップで施すよう制御する制御ステップとを備えた
ものである。ここで、前記制御ステップは、前記符号化
ステップにより各領域毎の前記画像データを符号化処理
する際に、当該処理段階の画像データサイズが、原画像
のデータサイズまたは前段階の画像データサイズに対し
て所定の条件を満たすか否かを判断する判断ステップ
と、該判断ステップにより前記所定の条件を満たすと判
断されたときに、該当する領域について符号化処理を終
了するステップとを有することができる。あるいは、前
記制御ステップは、クリップ切取時に、表示記憶ステッ
プ内の画像データのうち指定された対象領域の画像デー
タを前記符号化ステップにより符号化処理し、階層符号
化された画像データおよび前記対象画像の位置情報をク
リップボードに保存することが可能である。また、前記
クリップボードに保存されている階層符号化された画像
データを復号画像に復号し、前記位置情報に基づいて、
当該復号画像から前記対象画像を取り出すステップを更
に有することも可能である。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明では、複数に分割さ
れた領域毎に、画像データに符号化処理を異なる処理段
階まで施している。その結果、画像データを複数の領域
に分割しているので、画像データの編集等が行い易くな
り、また、領域毎に異なる処理段階まで階層符号化して
いるので、領域に適する符号化を行うことができ、処理
効率がよくなり、かつ扱うメモリ容量が少なくて済む。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を説明するのに先立ち、参考
例を挙げて、実施例の前提的説明を行う。
【0011】参考例1 図1は、実施例説明の前提となる参考例1を示す。
【0012】図1において、17はキーボード、18は
ポインティングデバイスとしてのマウスである。16は
キーインターフェイスで、キーボード17およびマウス
18のインターフェイスである。
【0013】13はプリンタ、14は読取り解像度40
0dpiのスキャナである。12はスキャナ/プリンタ
インターフェイスで、プリンタ13およびスキャナ14
のインターフェイスである。10はフロッピーディス
ク、11はハードディスクである。9はディスクインタ
ーフェイスで、フロッピーディスク10およびハードデ
ィスク11のインターフェイスである。
【0014】6はLAN、7はLANインターフェイス
である。
【0015】3はROM,SRAM,RS232C等の
I/Oである。2はメインメモリ、4はVRAM、5は
解像度100dpiのCRT、1はCPUである。
【0016】15はDMACで、フロッピーディスク1
0、ハードディスク11、プリンタ13、およびスキャ
ナ14と、メインメモリ2との間でデータを直接転送す
るものである。
【0017】8は圧縮伸長回路で、JBIG(join
t bi−level imagegroup)方式に
よりデータを圧縮伸長するものである。
【0018】図2は図1図示メインメモリ2のエリアを
示す。
【0019】図2において、IMEMはイメージエリア
で、スキャナ14からのイメージデータが格納されてい
る。PMEMはプログラムエリアで、実行プログラムが
格納されている。WMEMはワークエリアで、作業用デ
ータが格納されている。
【0020】次に、図1に示す圧縮伸長回路8により行
われるJBIG方式による圧縮伸長方法を説明する。
【0021】この方法は画像電子学会誌第20巻第1号
(1990)第41頁〜第49頁にその詳細が開示され
ている。簡単にJBIG方式の圧縮伸長方法を説明す
る。
【0022】図3に示すような4×4画素の画素データ
を圧縮する場合、例えば、400dpiの4×4画素の
画素データA1〜A16を200dpiの画素データB
1〜B4に圧縮し、圧縮した画素データB1〜B4と元
画素データA1〜A16の差を符号化する。この圧縮し
た画素データを新たに圧縮対象の画素データA1〜A1
6として再び圧縮処理と符号化を行う。このようにし
て、12.5dpi程度の最低解像度の画像データに圧
縮して、符号化データと共に最低解像度の画像データを
通信や、保存記憶に用いる。
【0023】一方、最低解像度の画像データを伸長する
場合は最低解像度(12.5dpi)の画像データとそ
の符号化データを用いて1ランク上の解像度(25dp
i)の画像データを作成し、以下、順次に高い解像度の
画像データを作成して行くことにより400dpiの元
の画像データに伸長する。
【0024】また、JBIG方式では1つの圧縮画素デ
ータを作成するとき、図3の例では、B4の画素位置の
圧縮画素データを作成する場合には、図3の太線で囲ま
れたA6〜A8,A10〜A12,A14〜A16の画
素位置の高解像度画素データと、すでに圧縮されている
B1〜B3の画素データを重み付け演算式に代入して、
B4の画素位置の圧縮画素データを決定する。
【0025】なお、符号化に用いるデータも参照画素位
置の画素データを用いるが、符号化対象の画素位置近辺
の参照画素位置をその画素位置の画素データの内容に応
じて参照画素位置および個数を可変としている。
【0026】図4は図2図示プログラムエリアPMEM
に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャー
トである。
【0027】ステップS1にて、船の画像が400dp
iのスキャナ14により読み取られると、読み取られた
400dpiの画像の情報をメインメモリ2のイメージ
エリアIMEMに格納する。そして、イメージエリアI
MEMに格納された画像の情報を圧縮伸長回路8により
JBIG符号化方式により低解像度化し、得られた10
0dpiの画像の情報をイメージエリアIMEMのバッ
ファメモリに格納する。
【0028】ついで、ステップS2にて、バッファメモ
リに格納された100dpiの画像情報をシステムバス
上に出力し、ステップS3にて、VRAM4に格納す
る。CRT5の画面20のウインドウ20には、図5に
示すように、100dpiの船の画像22を出力する。
【0029】次に、ステップS3−1にて画像データの
切り取りをキーボード17から指示する。ここでは読み
込まれた船の画像全体が切り取り指示されたものとす
る。すると、ステップS3−2にてメインメモリ2のイ
メージエリアIMEM上に切り取り指定された画像デー
タ(400dpi)を複写する。そして、ステップS4
にて、イメージメモリIMEM内のバッファに用意され
た切り取り画像データを圧縮伸長回路8によりJBIG
方式の圧縮方法により圧縮し、12.5dpiの低解像
度画像にする。その後、ステップS5にて、12.5d
piの画像のデータと符号化データをハードディスク1
1に格納し、12.5dpiの画像のデータをメインメ
モリ2の別のバッファに格納する。
【0030】ついで、ステップS6にて、バッファに格
納された画像データをアイコンとして登録するととも
に、システムバス上に出力し、VRAM4に格納する。
そして、原画の(1/16)×(1/16)の大きさに
縮小された、12.5dpiの船の画像をクリップボー
ドウインドウに出力する。
【0031】参考例2 図7は、参考例2を示すフローチャートである。本参考
例は、CRT6に100dpiの解像度で画像を表示す
る過程を示すものである。
【0032】図7において、ステップS101では、ス
キャナ14により400dpiの画像データを読み込
む。すなわち、400dpiの実イメージデータを、メ
インメモリ2のイメージ記憶領域IMEMに格納する
(図11参照)。次に、JBIG方式の階層的符号化を
行うために、ステップS102ではJBIG方式により
2段階圧縮して、C+C1+C2のデータを作成する。
このステップS102におけるC,C1,C2とは、図
8に示すようにJBIG方式により400dpiから順
次解像度を低下していったときに得られる低解像度デー
タC(100dpi)および差分符号データC1,C2
を示す。
【0033】次のステップS103では、メインメモリ
のIMEMに記憶されている上記データC(100dp
iの画像データ:図11参照)をVRAM4へ転送し、
CRT上に表示する。
【0034】さらにステップS104では、JBIG方
式によって得られる階層的符号化データをファイルとし
て登録するか否かの判別を行い、その結果、肯定判定が
得られた場合には、ステップS105において、次の3
段階に圧縮を行い、C3+C4+C5+F(図8参照)
を作成する。
【0035】そしてステップS106では、C1+C2
+C3+C4+C5+Fをディスクに記憶し、前述した
参考例の如くステップS107において、Fアイコンと
してウインドウ表示する(具体的には、クリップボード
中に、このアイコンを貼り付ける処理を行う)。
【0036】このように本参考例では、階層的符号化の
過程で得られる100dpiの画像をそのままVRAM
に転送して可視表示を行うことができる。
【0037】図9は、本参考例における他の変形例を示
す。この図9では、ハードディスク11あるいはフロッ
ピーディスク10に記憶されている画像データ(すなわ
ち、12.5dpiの低解像度データFおよび各々の符
号データC1〜C5:図8参照)をメインメモリ2上に
読み出した後、CRT5に表示する過程を示している。
【0038】まずステップS110において、表示する
データを選択する。具体的には、表示されているアイコ
ンのひとつをマウスにより選択する。次に、ステップS
111においてCRT上に画像処理用用紙ウインドウを
表示する。次のステップS112では、未表示イメージ
が有るか否かを判定する。その結果、未表示イメージ有
りと判定された場合には、ステップS113において、
メインメモリ2のイメージ記憶領域IMEM上に表示イ
メージバッファエリアを獲得する。
【0039】次のステップS114においては、ハード
ディスクやフロッピーディスクから読み出したデータを
伸長回路を介して100dpiに変換し、表示用イメー
ジバッファに書き込む。そして、次のステップS115
において、表示用イメージバッファからイメージデータ
(100dpi)をVRAMに転送して、画像処理用用
紙ウインドウにイメージ表示を行う。
【0040】なお、ステップS112において、未表示
イメージが無いと判定された場合には、ステップS11
6に制御が移り、他のテキストデータ・ベクタデータ等
を画像処理用用紙ウインドウに表示する。
【0041】このように本参考例では、いったん400
dpiの画像データをメインメモリ2に読み出した後に
100dpiのデータに変換するという従来の手順を経
ることなく、最低解像の画像データ(12.5dpi)
から順次解像度を向上させていくというJBIG方式の
特性を利用して、表示用イメージバッファに100dp
iのデータを直接記憶させることができる。
【0042】図10は、図9に示した参考例に対応する
従来技術を参考的に示したものであり、この図10と図
9を比較することにより、本参考例の特色がより明確に
なる。
【0043】図10における各ステップの内容は次のと
おりである。まず、ステップS120では、表示するデ
ータを選択する。次のステップS121では、CRT上
に画像処理用用紙ウインドウを表示する。
【0044】ステップS122において、未表示イメー
ジ有りと判定された場合には、ステップS123におい
て、メインメモリ上に実イメージバッファ(すなわち、
400dpi用のバッファ)エリアが獲得済みであるか
否かを判定する。その結果、実イメージバッファエリア
が既に獲得済みである場合には、ステップS124にお
いてその実イメージバッファを消去した後、ステップS
125に移る。
【0045】ステップS125では、メインメモリのイ
メージ記憶領域IMEM上に実イメージ用バッファと表
示用イメージバッファエリアを獲得する。次に、ステッ
プS126において、記憶されているイメージデータ
(400dpi)をハードディスクやフロッピーディス
クから実イメージ用バッファに書き込む。ステップS1
27では、実イメージ用バッファに読み込まれたイメー
ジデータ(400dpi)を元に、表示用イメージバッ
ファに表示用イメージ(100dpi)を作成する。さ
らに、次のステップS128において、表示用イメージ
バッファからイメージデータ(100dpi)をVRA
Mに転送して、画像処理用用紙ウインドウにイメージ表
示する。
【0046】他方、ステップS122において未表示イ
メージが無いと判定された場合には、ステップS129
において、他のテキストデータ・ベクタデータ等を画像
処理用用紙ウインドウに表示する。
【0047】図10に示した従来技術とは異なり、本参
考例ではJBIG方式の伸長過程で得られた100dp
iの画像データをそのまま表示用データとして用いてい
るので、例えばスクロール表示を行う場合にも、図12
に示すような過程に従って、400dpiのデータを1
00dpiに変換する処理を省略することができる。
【0048】図12において、まずステップS130で
はスクロールを指示する。次のステップS131におい
ては、スクロール領域にイメージが有るか否かを判定
し、イメージが有ると判定された場合には、ステップS
132において、JBIG方式により拡張された表示用
イメージ(100dpi)をVRAMに転送する。さら
にステップS133において、他のテキストデータやベ
クタデータ等をスクロール領域に表示する。
【0049】参考例3 以下に詳述する参考例においては、CRT面の一部に表
示された識別標識(すなわち、クリップボードに貼り付
けられたアイコン)を伸長して表示する際の処理手順を
示している。
【0050】図13は、この参考例3の処理手順を示す
フローチャートである。また、図14〜図16は、クリ
ップボードに貼り付けられたアイコン(このアイコン
は、先の参考例で述べられたとおり、12.5dpiの
縮小画像である)を選択して、所望の編集位置にはめ込
む処理の具体的表示例を示している。
【0051】次に、図14〜図16を参照しながら、図
13のフローチャートを説明する。
【0052】まずステップS135において、貼り付け
るイメージデータを選択する。例えば、図14に示すよ
うに、クリップボード141に貼り付けられる複数のア
イコンの中から、船の絵(12.5dpi)を選択す
る。次に、ステップS136において、画像処理用用紙
ウインドウ140上で貼付先を指示する(図15参
照)。
【0053】さらにステップS137において、メイン
メモリ2のイメージ記憶領域IMEM上に表示用貼付イ
メージバッファエリアを獲得する。
【0054】次に、ステップS138においては、ハー
ドディスクに記憶されたデータ(最低解像度データおよ
び差分符号データ)に基づき、圧縮伸長回路8にて10
0dpiまで解像度を向上させ、その100dpiのイ
メージデータを表示用貼付イメージバッファに書き込
む。最後のステップS139においては、表示用イメー
ジバッファからイメージデータ(100dpi)をVR
AMに転送して、画像処理用用紙ウインドウに貼付イメ
ージ表示を行う(図16参照)。
【0055】このように本参考例においては、クリップ
ボード上のアイコン(12.5dpi)を伸長する際の
途中過程で得られる100dpiのデータをそのまま表
示させることができるので、わざわざ400dpiから
表示用の100dpiに変換する過程を省略することが
できる。このことは、図17に示した従来のプロセスを
参照することにより、より明確に理解される。
【0056】図17に示した従来技術においては、まず
ステップS145において貼り付けるイメージデータを
選択し、ステップS146において画像処理用用紙ウイ
ンドウ上で貼付先を指示し、ステップS147において
メインメモリのイメージ記憶領域IMEM上に実貼付イ
メージ用バッファと表示用貼付イメージバッファのエリ
アを獲得する。
【0057】次に、ステップS148において、貼り付
けるイメージデータをハードディスクから実貼付イメー
ジ用バッファに読み込む。
【0058】さらにステップS149においては、実貼
付イメージ用バッファに読み込まれたイメージを元に、
表示用貼付イメージバッファに表示用イメージを作成す
る。最後のステップS150では、表示用イメージバッ
ファからイメージデータをVRAMに転送して、画像処
理用用紙ウインドウに貼付イメージ表示を行う。
【0059】参考例4 ここで述べる参考例4は、メインメモリ2におけるイメ
ージ記憶領域IMEMを有効利用することにより、より
多くの表示用イメージを記憶させようとするものであ
る。
【0060】図18は、メインメモリにおける一般的な
イメージバッファの占有状態を示している。図中のイメ
ージ記憶領域IMEMには、2つの画像A,B(いずれ
も図示してない)をCRTに表示させるための表示用イ
メージを記憶させてある。
【0061】このIMEMの状態を形成する過程は次の
とおりである。まず、スキャナ14で読み込んだ第1の
画像Aをまず400dpiの実イメージとしてIMEM
に記憶させ、次にCRTに表示させるための表示用イメ
ージ(100dpi)に変換し、その変換後のデータを
画像Aの表示用イメージ(100dpi)としてIME
Mに記憶させる。次に、第2の画像Bをスキャナ14で
読み込み、400dpiの実イメージデータとして、先
に画像Aの実イメージ(400dpi)を記憶してある
領域にオーバレイさせる。このことにより、画像Bの実
イメージ(400dpi)がIMEMに記憶される。そ
こで、再び100dpiの解像度に変換して画像Bの表
示用イメージ(100dpi)を記憶させる。
【0062】ところが、それ以上の数の表示用イメージ
データ(100dpi)を記憶させようとすると、記憶
領域に不足が生じる場合がある。
【0063】そこで本参考例では、表示用イメージとし
て100dpiの解像度に拘泥することなく、より低解
像のイメージ(例えば25dpi)を表示用イメージと
して記憶させる。すなわち、本参考例では、JBIG方
式で行われる階層的符号化により低解像度の画像が形成
されることに着目して、必要とされる全てのイメージデ
ータをIMEM上に記憶させるものである。
【0064】図19は、メインメモリ2のイメージ記憶
領域IMEMに3つの画像A,B,Cの表示用イメージ
(25dpi)を記憶させた状態を示している。この表
示用イメージデータとしては、50dpiの解像度であ
ってもよい。さらに、12.5dpiとすることも可能
である。
【0065】そして、これらの画像をCRT上に表示さ
せる場合に、伸長処理を行って100dpiのイメージ
とするか、あるいは、25dpiの縮小画像のまま複数
のイメージを同時表示させるかは、装備されているウイ
ンドウシステムに従って任意に選択することができる。
【0066】また、上述した説明では、スキャナにより
読み込んだ実イメージを表示用イメージとして記憶する
ことを前提としているが、ディスクに既に記憶されてい
る12.5dpiの低解像イメージおよび差分符号デー
タに基づいて、25dpiに伸長し、その伸長イメージ
を表示用イメージとすることも可能である。
【0067】なお、25dpiの表示用イメージを形成
し、そのデータをIMEMに記憶する手順については、
他の参考例から明らかであるので、ここでは処理用フロ
ーチャートを省略する。
【0068】参考例5 次に、図20〜図25を参照して参考例5を説明する。
本参考例5は、従来高速ページ捲り時に画像表示が困難
であったものを、高速ページ捲り時にも画像表示を可能
にして作業を容易にした例である。図20は本参考例を
実現する要部回路構成、図21は本参考例での高速ペー
ジ捲り時の表示状態、図22は伸長処理済の画像の表示
状態、図23は本参考例の動作手段、および図24およ
び図25は本参考例の補間処理の具体例を示す。
【0069】図20において、224は縮小画像(低解
像度画像)のサイズを拡大するためのイメージ補間回路
224であり、例えば、25dpiの縮小画像データを
図24または図25のように補間して原画像の大きさに
拡げ、VRAM4を介してCRT5に送る機能を有す
る。いま、スキャナ14等から供給された複数画面の画
像データは前述の図8のJBIG方式の画像圧縮処理で
25dpiの縮小画像データと符号化データとに変換さ
れ、ハードディスク11またはフロッピーディスク10
に格納されているものとする。
【0070】図23のフローチャートを参照して本参考
例の動作をさらに詳細に説明する。図1のキーボード1
7等から高速イメージ表示(高速ページ捲り)の指示が
あると(ステップS201)、表示するデータを選択し
(ステップS202)、図21に示すようにCRT5の
表示画面221上に画像処理用用紙ウインドウ220を
表示する(ステップS203)。次に、メインメモリ2
中のイメージメモリIMEM上に25dpiの表示用イ
メージバッファエリアを獲得する(ステップS20
5)。表示するイメージデータをハードディスク11や
フロッピーディスク10から表示用イメージバッファに
読み込む(ステップS206)。すなわち上記の25d
piの縮小画像データのみが符号化データと切り離され
てイメージメモリIMEM中の表示イメージバッファに
格納される。
【0071】次いで、上記表示用イメージバッファから
イメージデータ(縮小画像データ)をイメージ補間回路
224を通してVRAM4に転送し、CRT5の画像処
理用用紙ウインドウ220にイメージ表示する(ステッ
プS207)。この際、イメージ補間回路224では縮
小画像データを図24または図25に示すように零値、
または同一データの補間の如き比較的簡単なデータ補間
をして原画像のサイズに拡大するので、画像処理用用紙
ウインドウ220には、図21に示すような画像が高速
に順次表示される。
【0072】表示用イメージバッファ内のイメージデー
タを全てVRAM4へ転送した場合はステップS204
に戻り、未表示イメージがハードディスク11等にある
場合は上述のステップS205〜S207の処理を繰り
返し、未表示イメージがもうないときにはステップS2
08の必要な後処理を経てメインプログラムに復帰す
る。
【0073】高速イメージ表示の指示がない場合は、1
2.5dpiの縮小画像データと符号化データとから圧
縮伸長回路8で原画像に伸長してCRT5に表示する通
常の表示処理を行う(ステップS209)。この場合の
画像表示は図22に示すように、原画像とほぼ同じ状態
の明瞭な画像表示となる。
【0074】本参考例では、高速イメージ表示において
画像の伸長処理を伴わないので高速イメージ表示が簡単
にかつ迅速に可能となり、また少ないイメージメモリで
も実現できる。ただ、図21に模式的に示したように、
図22の伸長処理を経由した通常の表示状態よりも画質
が劣ることとなるが、高速ページ捲り時では使用者が何
の画像が表示されているかが確認できれば十分であるの
で、実用上何ら問題はない。なお、上記説明では縮小画
像データとして25dpiを例示したが12.5dpi
でもよい。
【0075】参考例6 図26〜図32は参考例6を示す。本参考例6は、イメ
ージデータのクリップ切り取り時に、段階的な縮小画像
データを順次表示して最後に表示を消すことにより、ク
リップ切り取り処理の進行過程を使用者に明瞭に報せる
ようにした例である。図26は本参考例の動作手順、図
27〜図31は進行過程の表示例、図32は本参考例の
変形例の動作手順を示す。
【0076】図26のフローチャートを参照して本参考
例の動作を詳細に説明する。いま、CRT5の表示画面
221上の画像処理用用紙ウインドウ220内に図27
に示すような画像が表示されているものとする。この状
態でキーボード17からイメージデータの切り取り指示
があると、クリップボードウインドウ225を表示画面
221上に表示し(ステップS211)、次いで使用者
により不図示のマウス等を用いたイメージデータの切り
取り範囲の指示が図27から図28の矢印Pのポインタ
で示すように行われ、例えば図28の状態で切り取り範
囲の指定が終了したら(ステップS213)、CPU1
はイメージメモリ2のイメージメモリIMEMに切取イ
メージデータ用バッファエリアを獲得する(ステップS
214)。
【0077】次いで、イメージメモリIMEM内の実イ
メージバッファから切取イメージデータ用バッファに上
記指定による切り取り範囲の400dpiのイメージデ
ータをデータ転送する(ステップS215)。
【0078】続いて、切取イメージデータ用バッファの
データを圧縮伸長回路8により前述の図8のJBIG方
式で階層的に圧縮・符号化し、最初は一段階目の縮小画
像データ(200dpi)と符号化データを得る(ステ
ップS216)。この縮小画像データを切取イメージデ
ータ用バッファにオーバレイで書き込むとともに、VR
AM4に送ってCRT5上に表示する。すなわち、画像
処理用用紙ウインドウ220上に解像度1/2のイメー
ジデータが表示されることとなる(ステップS21
7)。階層的なイメージ符号化の全てが終了するまで、
上述のステップS216とステップS217の処理を繰
り返す。かかる圧縮符号化処理により画像は400dp
i→200dpi→100dpi→50dpi→25d
pi→12.5dpiと変化し、解像度が1/2ずつ小
さくなるとともに表示画像のサイズも1/4ずつ小さく
なる。従って、画像処理用用紙ウインドウ220上のク
リップ切り取り対象の画像(本例では船の図形)は図2
8→図29→図30のように圧縮符号化の処理段階に応
じた段階的な縮小画像で順次縮小表示され、その結果そ
のクリップ切り取り処理の進行過程が利用者にとって明
瞭に分かる。
【0079】イメージ符号化が終了したら(ステップS
218)。最終縮小データをクリップボードに格納する
とともに、図31に示すように、画像処理用用紙ウイン
ドウ220上のイメージデータを消去し、クリップした
12.5dpiの縮小画像をアイコンとしてVRAM4
を介してクリップボードウインドウ225上に貼り込む
(ステップS219)。その後、制御はメインメモリに
復帰する。これにより使用者はクリップ切り取り処理が
終了したことをただちに知ることができる。
【0080】従来ではクリップ切り取り処理が終了する
まで切り取り対象画像がそのままの大きさの表示状態で
数秒〜10数秒表示され、クリップ処理が終了すると画
像が突然消えるため、処理の進行過程が分からず作業が
し難かったが、本参考例によれば縮小画像データが順次
小さく表示されるので、処理の進行過程が明瞭となり、
不都合が解消される。
【0081】図32のフローチャートは本参考例6の変
形例の手順を示したものであるが、図26のフローチャ
ートとの相違はステップS216の次段のステップS2
20において画像処理用用紙ウインドウ220上に解像
度1/2のイメージデータを図20に示すようなイメー
ジ補間回路224を通して表示する点である。従って、
本例によれば、図29,図30に示すようにだんだん画
像が縮小される代りに、図21に示すように画像の大き
さは不変で、画像が段階的に薄くなり、イメージ符号化
終了に応じて画像が消えることとなる(ステップS21
9)。本例の場合も前記事例と同様な効果が得られるの
は明らかである。
【0082】参考例7 図33〜図37は参考例7を示す。本参考例7はメイン
メモリ2上のイメージメモリIMEMに確保されている
表示用イメージバッファ領域の残存領域RMの容量a
が、図33に示すように、1画面分Tに満たなくなった
容量不定に至った場合にも、少なくともあと1画面を表
示可能にしてメモリの有効利用と作業性の向上を図った
例である。
【0083】まず、図34のフローチャートを参照して
本参考例の動作の一例を説明する。キーボード17から
イメージデータの表示指示があると(ステップS22
1)、イメージメモリIMEMの表示用イメージバッフ
ァ領域に1画面分の表示用イメージバッファが獲得でき
るか否かを判定する(ステップS222)。これは上記
残存領域RMの容量aと1画面分の必要容量Tとを比較
することにより判断できる。a≧Tで表示用イメージバ
ッファが獲得できると判断したときには(ステップS2
23)、新たな100dpiの表示用イメージデータの
1画面分を表示用イメージバッファに格納するとともに
VRAM4を介してCRT5上に表示するという通常の
イメージ表示処理を行い(ステップS229)、メイン
ルーチンに復帰する。
【0084】1画面分の表示用イメージバッファが獲得
できないとき、すなわちa<Tのときは、ステップS2
24に進んで前回より解像度が1/2のイメージを得
る。すなわち、第1回目はハードディスク11またはフ
ロッピーディスク10に格納されているJBIG方式に
よる12.5dpiの縮小画像データと符号化データを
圧縮伸長回路8ヘ送って、前述のJBIG方式による伸
長処理により50dpiの縮小画像データを得る(ステ
ップS224)。続いて、前回より解像度が1/2の表
示用イメージバッファが1画面分獲得できるか否かを判
定する。すなわち、図35に示すように、最初は50d
piの縮小画像データの必要容量bと残存領域RMの容
量aとを比較し、b≦aなら獲得でき、b>aなら獲得
できないと判断する。
【0085】獲得できないと判定したときには(ステッ
プS226)、獲得できるまで上記のステップS224
とS225の処理を繰り返す。すなわち、第2回目の場
合は25dpiの縮小画像データを圧縮伸長回路8で作
り、この縮小画像データの必要容量c(図35参照)と
残存領域RMの容量aとを比較しc≦aなら獲得でき、
c>aなら獲得できないと判断する。
【0086】このとき、例えばc≦aとなって25dp
iの1画面分の表示用イメージバッファをイメージメモ
リIMEM中に獲得できる場合はステップS226から
ステップS227に進む。ステップS227では表示用
イメージバッファにバッファの解像度まで復号化した解
像度1/nのイメージデータ(例えば、25dpiの縮
小画像データ)を読み込む(ステップS227)。続い
て、その解像度1/nのイメージデータを表示用イメー
ジバッファから読み出して図20のイメージ補間回路2
24を通して原画像のサイズまで拡大した後にVRAM
4に転送し、CRT5上の画像処理用用紙ウインドウ2
20(図22参照)上にその解像度1/nでの画像を表
示する(ステップS228)。このときの補間処理は例
えば図25または図24のようにされ、図21に示すよ
うな多少画質が劣化した表示状態となる。その後、メイ
ンプログラムに復帰する。なお、どんな画像内容かを知
るような場合には画像の多少の劣化は問題とならないの
で通例は十分に実用に供せられると考えられる。特に本
例では常に全体の画像が見られる利点がある。
【0087】図36および図37は本参考例7の変形例
を示す。スキャナ14等に合わせてシーケンス処理を容
易にする等のため、通常図36に示すように、d×m≦
Tとなるような最大m個のストライプに1画面分の画像
データを分割してストライプ単位でJBIG方式による
圧縮処理をし、ハードディスク11またはフロッピーデ
ィスク10に12.5dpiの縮小画像データと符号化
データの形態で格納してある。本例はこのストライプデ
ータを利用して解像度をCRT5の100dpiから落
とさずに、残存領域RMの大きさaに応じて最大m個の
ストライプの組合わせで1画面の画像データを表示しよ
うとするものである。
【0088】次にこれを図37のフローチャートを参照
して説明する。ステップS231〜ステップS233お
よびS239は図34のステップS221〜ステップS
223およびステップS229と同様なので、その説明
は省略する。まず、ステップS233で1画面の表示用
イメージバッファが獲得できないと判断した場合は、ス
テップS234に進んで、ハードディスク11等から圧
縮伸長回路8を介して前回より1ストライプ少ない10
0dpiのイメージデータを得る。続いて、ステップS
234で、その前回より1ストライプ少ない表示用イメ
ージバッファがイメージメモリIMEM上に獲得可能か
否かを判断する。例えば、第i回目であれば(m−i)
×dと前述の残存領域RMの容量aとを比較し、(m−
i)×d≦aなら獲得でき(m−i)×d>aなら獲得
できないと判断する。なお、i=1,2…,m−1であ
る。
【0089】獲得できないと判定したときには(ステッ
プS236)、獲得できるまで上記のステップS234
とS235の処理を繰り返す。
【0090】その後、ステップS236で獲得できると
判定したときは、表示用イメージバッファに獲得できた
ストライプ分だけ複合化したイメージデータを読み込み
(ステップS237)、次いでCRT5上の画像処理用
用紙ウインドウ220(図22参照)上に、表示用イメ
ージバッファ内の該当の上記イメージデータを、元々の
ストライプの位置に表示する(ステップS238)。そ
の後、メインルーチンに復帰する。
【0091】ここで、ステップS234におけるストラ
イプの選択順位は画像の種類に応じて色々考えられ得
る。例えば、画面の上方に重要な画像情報が集中してい
る場合(例えば管理表など)にはストライプを画面の下
の方から捨てていけばよく、また画面の中央に重要な画
像情報が集中しているような場合(例えば設計図)には
画面の中央のストライプが最後まで残るように画面の上
方と下方から交互にストライプを捨てていけばよい。従
って、ステップS238でCRT5上に表示される画像
は比較的は重要な画像部分がストライプの組合わせで表
示されることとなる。そして、本例の場合はCRT5の
解像度と同じ100dpiのまま表示されるという利点
があり、またイメージ補間回路224も必要としない。
【0092】なお、上述の実施態様まではステップS2
24,S225(またはステップS234,S235)
の処理を表示用イメージバッファが獲得されるまで繰り
返していたが、残存領域RMの容量aと解像度毎のあら
かじめ設定した容量値ei との比較(あるいは容量aと
n×iとの比較)により表示用イメージバッファが獲得
できる解像度1/n(またはストライプの数i)を一度
で決定するようにしてもよい。
【0093】また、図34のステップS228の処理に
おいて、イメージ補間回路224を通して画像を表示す
るようにしていたが、自動的に解像度に応じて例えば非
常に低解像度の場合は圧縮伸長回路8で伸長した100
dpiのイメージデータを表示してもよく、また解像度
が比較的高いときはイメージ補間せずにそのまま表示し
てもよい。
【0094】以上のように、本参考例によれば表示用イ
メージバッファ領域が容量不足に至った場合にも画像を
表示でき、作業性の向上が図れる。
【0095】実施例1 次に、上記の各参考例を前提として、本発明の実施例1
を説明する。JBIG符号化方式による画像データの階
層的符号化に際しては、次のような処理を行うとメモリ
の一層の効率的利用および処理の一層の効率化が図れ
る。
【0096】すなわち、図38に示すように、例えばメ
インメモリ2上に記憶された原画像データ(解像度40
0dpi)を、垂直方向に並んだ(水平方向に長い)複
数個のストライプ(領域)に分割し、メインメモリ2内
の各ストライプ毎に原画像データを圧縮伸長回路8によ
り階層的符号化処理する際に、圧縮伸長回路8からの階
層的符号化処理途中の段階のデータに基づいて比較回路
301によって、 原画像のデータサイズ/n≧圧縮データサイズ(当該
段階の縮小画像のデータサイズ+当該段階までの符号化
データ) (圧縮データサイズ/前段階の圧縮データサイズ)≦
X (例えばnは2〜1000,Xは0.5〜0.99) のいずれかの比較処理を行って、当該条件を満たしたと
きにそのストライプに関する階層的符号化処理を当該段
階で終了する。このようにしたのは、次の理由による。
すなわち、それ以上の階層的符号化処理を行っても圧縮
データの大幅な(効果的な)減少が行えなくなるからで
あり、それ以上の階層的符号化処理を行って消費される
メモリの容量が節約できることになるからである。図3
9が前記に、図40が前記に対応する圧縮伸長回路
8での処理のフローチャートであり、S301でCPU
1からのメインメモリ2内の400dpiの対象となる
原画像データ(イメージデータ)の符号化開始指示を受
け、S302でメインメモリ2内の第1のストライプの
イメージデータを読み込み、S303でその読み込んだ
イメージデータを1段階目の階層的符号化処理し、S3
04A(図39)またはS304B(図40)にすす
み、そこで比較回路301による各々前記またはの
処理の結果を示す信号を判断し、NO(すなわちまた
はの条件を満たさない)であれば、S303に戻っ
て、当該ストライプの階層的符号化処理の次段階の処理
を行い、YES(すなわち、またはの条件を満た
す)であれば当該ストライプの階層的符号化処理を終了
して、S305にすすみ、メインメモリ2内の対象とな
る原画像データの全ストライプの階層的符号化処理が終
了したかを判断し、終了するまでS302〜S304A
またはBの処理を繰返す。
【0097】図41はこのような処理によって各ストラ
イプ毎に処理段階が異なった様子を示す。すなわち、ス
トライプ1は4段階、ストライプ2は2段階、ストライ
プ3は3段階までで処理が終了している。
【0098】実施例2 CRT5に表示された画像のクリップ切取りおよび切取
った画像の例えば他の適当な文書データへの貼付けに際
しては、CPU1の制御下で次のような処理を行うこと
によってメモリの一層の効率的な利用が図れる。
【0099】すなわち、CRT5上に表示されたメイン
メモリ2内のイメージメモリIMEM上の画像データ
(100dpi)は実施例1と同様に複数個のストライ
プに分割する。そして、図42に示すようにクリップボ
ードへの切取り処理がスタートすると、S311でCR
T5上での画像を使用しての切取範囲の指定をまち、S
312で、例えば図43に示すようにその指定された切
取範囲の画像Aがかかっている(属している)ストライ
プを判定し(図43ではストライプ2)し、S313で
この判定結果に基づいて、イメージメモリIMEM内の
該当するストライプの画像データ(100dpi)を例
えば、12.5dpiの解像度まで階層的符号化処理
し、S314で画像Aがかかっている(属する)全スト
ライプの符号化が終了したかを判断し(図43ではスト
ライプ2のみであったが、画像Aが複数のストライプに
かかっていることもある)、終了するまでS313を繰
返し、終了によってS315にすすみ、符号化終了した
画像Aの属する全ストライプデータに関して、図43に
示すようなヘッダ部(イメージメモリIMEM上の画像
データにおける符号化処理したストライプの位置、画像
Aのストライプ内の位置(ポジションX,Y)および画
像(イメージ)データサイズ(幅(W)および高さ
(H)からなる)と、符号化データ(該当するストライ
プの12.5dpiの画像データを含む)とをメインメ
モリ2のイメージメモリIMEMのクリップボードの所
定エリアに書き込む。これによって、クリップボードへ
の書込み容量が少なくてすみ、メモリの効率利用が図れ
る。
【0100】ついで、このようにして切取った画像デー
タAの現在CRT5上に表示されている画面内への貼付
けについて説明する。まず、クリップボードをCRT5
上に表示すると、先に切取った画像Aがアイコン表示さ
れており、これを貼付画像として指定しておき、ついで
この貼付画像Aを貼付けようとする画像データをCRT
5上に表示し、図45に示すように、S316でCRT
5上の画像を使用しての貼付けポジション(位置)の指
定をまち、S317でメインメモリ2内のイメージメモ
リIMEMに貼付けデータ用バッファを獲得し、S31
8でメインメモリ2内のイメージメモリIMEMのクリ
ップボードの所定エリアに書き込まれた画像Aの属する
全ストライプについてのデータ(図44)から、当該全
ストライプの復号化(100dpi)を行って、イメー
ジメモリIMEMに書込み、S319で同クリップボー
ドの所定エリアのヘッダ部の情報に基づいて、実際の貼
付画像Aを、イメージメモリIMEMの復号化されたス
トライプの100dpiの画像データからとり出し、S
317で獲得したバッファに格納し、S320で当該バ
ッファからとり出した画像AをS316で指定した情報
に基づいてCRT5上の指定された貼付ポジションに表
示する。このようにすることによって、必要な部分(ス
トライプ)のデータのみの処理ですみ、メモリの効率的
利用が図れる。
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】以上説明したように、画像データの階層的
符号化に際して、符号化効率が低下する前に符号化処理
を途中で終了することによってメモリの一層の効率的利
用が図れる。さらに、表示手段に表示された画像のクリ
ップ切取りおよび切取った画像の貼付けに際して、メモ
リの一層効率的な利用が図れる。
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、画
像データを複数の領域に分割しているので、画像データ
の編集等が行い易くなり、また、領域毎に異なる処理段
階まで階層符号化しているので、領域に適する符号化を
行うことができ、処理効率がよくなり、かつ扱うメモリ
容量が少なくて済むという、格別な効果を奏することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明するための参考例1を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1図に示したメインメモリ2のエリアを示す
図である。
【図3】JBIG方式の圧縮伸長方法を説明するための
説明図である。
【図4】図2図に示したプログラムエリアPMEMに格
納される制御プログラムの一例を示すフローチャートで
ある。
【図5】原画像の一例を示す図である。
【図6】作成されたアイコンの一例を示す図である。
【図7】JBIG方式の処理過程で生じるイメージデー
タを表示させる手順を示したフローチャートである。
【図8】JBIG方式の階層的符号化によって生じる低
解像度データおよび差分符号データを示す図である。
【図9】JBIG方式の処理過程で生じるイメージデー
タを表示させる手順を示したフローチャートである。
【図10】図9に対応する従来例を説明したフローチャ
ートである。
【図11】メインメモリの構成を示す図である。
【図12】スクロール表示を行う場合の処理手順を示し
たフローチャートである。
【図13】クリップボード上のアイコンを伸長して他の
表示領域に貼り付ける手順を示したフローチャートであ
る。
【図14】図13に示した手順を具体的に例示した説明
図である。
【図15】図13に示した手順を具体的に例示した説明
図である。
【図16】図13に示した手順を具体的に例示した説明
図である。
【図17】図13に対応する従来例を示したフローチャ
ートである。
【図18】100dpiの表示用イメージをメインメモ
リに記憶させた状態を示す説明図である。
【図19】25dpiの表示用イメージをメインメモリ
に記憶させた状態を示す説明図である。
【図20】参考例5の要部回路構成を示すブロック図で
ある。
【図21】参考例5における高速ページ捲り時の画像表
示状態を模式的に示す平面図である。
【図22】伸長処理済の画像を表示する通常表示時の画
像表示状態を示す平面図である。
【図23】参考例5の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図24】参考例5での補間処理の一例を示す概念図で
ある。
【図25】参考例5での補間処理の他の例を示す概念図
である。
【図26】参考例6の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図27】参考例6におけるイメージデータのクリップ
切り取り範囲指示の初期時点の表示画面例を示す平面図
である。
【図28】参考例6におけるイメージデータのクリップ
切り取り範囲指示の最終時点の表示画面例を示す平面図
である。
【図29】参考例6におけるイメージデータのクリップ
切り取り処理の経過中の表示画面例を示す平面図であ
る。
【図30】参考例6におけるイメージデータのクリップ
切り取り処理の最終段階での表示画面例を示す平面図で
ある。
【図31】参考例6におけるイメージデータのクリップ
切り取り処理終了後の表示画面例を示す平面図である。
【図32】参考例6の変形例の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図33】参考例7で用いる表示用イメージバッファの
一例を示すメモリマップ図である。
【図34】参考例7の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図35】参考例7の処理で取扱う縮小画像データの大
きさの一例を模式的に示す図である。
【図36】参考例7の変形例で取扱う画像のストライプ
構造を模式的に示す図である。
【図37】参考例7の変形例の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図38】圧縮伸長回路の別の例を示すブロック図であ
る。
【図39】圧縮回数調節動作のフローチャートである。
【図40】圧縮回数調節動作の別のフローチャートであ
る。
【図41】ストライプ毎の個別の圧縮態様を示す図であ
る。
【図42】クリップ切取時の動作フローチャートであ
る。
【図43】クリップ切取時の必要なストライプのみの符
号化態様を示す図である。
【図44】クリップボード内における切取られた画像デ
ータに関する保存データを示す図である。
【図45】クリップ切取された画像データの貼付時の動
作フローチャートである。
【図46】画像処理システムのブロック図である。
【符号の説明】
2 メインメモリ 8 圧縮伸長回路 301 比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 画像電子学会誌、20[1](平成3− 2−25)P.41−49 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 G06T 9/00 G09G 5/36 - 5/399

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを複数の領域に分割する分割
    手段と、 画像データを複数の解像度で導出できるよう画像データ
    を階層符号化する符号化手段と、 前記分割手段により分割された領域毎に、前記画像デー
    タに符号化処理を異なる処理段階まで前記符号化手段で
    施すよう制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記符号化手段により各領域毎の前記画像データを符号
    化処理する際に、当該処理段階の画像データサイズが、
    原画像のデータサイズまたは前段階の画像データサイズ
    に対して所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段
    と、 該判断手段により前記所定の条件を満たすと判断された
    ときに、該当する領域について符号化処理を終了する手
    段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、クリップ切取時に、表
    示記憶手段内の画像データのうち指定された対象領域の
    画像データを前記符号化手段により符号化処理し、階層
    符号化された画像データおよび前記対象画像の位置情報
    をクリップボードに保存することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記クリップボードに保存されている階
    層符号化された画像データを復号画像に復号し、前記位
    置情報に基づいて、当該復号画像から前記対象画像を取
    り出す手段を更に有することを特徴とする請求項3記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 画像データを複数の領域に分割する分割
    ステップと、 画像データを複数の解像度で導出できるよう画像データ
    を階層符号化する符号化ステップと、 前記分割ステップにより分割された領域毎に、前記画像
    データに符号化処理を異なる処理段階まで前記符号化ス
    テップで施すよう制御する制御ステップと、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記制御ステップは、 前記符号化ステップにより各領域毎の前記画像データを
    符号化処理する際に、当該処理段階の画像データサイズ
    が、原画像のデータサイズまたは前段階の画像データサ
    イズに対して所定の条件を満たすか否かを判断する判断
    ステップと、 該判断ステップにより前記所定の条件を満たすと判断さ
    れたときに、該当する領域について符号化処理を終了す
    るステップと、 を有することを特徴とする請求項5記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記制御ステップは、クリップ切取時
    に、表示記憶ステップ内の画像データのうち指定された
    対象領域の画像データを前記符号化ステップにより符号
    化処理し、階層符号化された画像データおよび前記対象
    画像の位置情報をクリップボードに保存することを特徴
    とする請求項5記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記クリップボードに保存されている階
    層符号化された画像データを復号画像に復号し、前記位
    置情報に基づいて、当該復号画像から前記対象画像を取
    り出すステップを更に有することを特徴とする請求項7
    記載の画像処理方法。
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