JP2004264945A - 記録装置、画像データ記録プログラム、画像処理装置、画像処理プログラム、画像読取装置、画像読取プログラムおよび画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】過去に施された画像処理の内容を特定可能で、かつ、画像処理前の画像を使用することが可能であり、画像処理を繰り返し行っても原画像データからの画質の劣化を防止する。
【解決手段】画像データを記録媒体41に記録する記録装置4において、画像処理前の原画像データと、この原画像データに施された画像処理の内容を画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを記録させる。
【選択図】 図3
【解決手段】画像データを記録媒体41に記録する記録装置4において、画像処理前の原画像データと、この原画像データに施された画像処理の内容を画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを記録させる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置、記録媒体、プログラム、画像処理装置および画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラなどで取り込んだ静止画の画像データに対して、階調変換処理、拡大/縮小処理等の画像処理を施すことにより所望の画像データを得ることが行われている。画像処理の作業中には、過去の画像処理操作を削除または変更する際には、undoと呼ばれる機能を用いて、削除または変更したい操作まで戻ることができる。
【0003】
また、静止画の画像データに、雨、風、落ち葉、花吹雪を降らせたり、雷を光らせるような動的効果(エフェクト)を付加することも行われている。このような動的な効果が付加された画像データを記録媒体に記録する際に、元の静止画の画像データと、付加した動的効果を特定するデータと、このデータに特定される動的効果を静止画の画像データに施すための処理手順と、を異なるエリアに記録することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−7538号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の記録媒体(特許文献1)には、画像データとしての静止画像データと、雨、風、落ち葉、花吹雪、雷等の動的効果を特定するデータと、雨の降る速さや量の指定する処理手順とが記録されるが、静止画像データ自体に施された画像処理を特定するデータは記録されていない。このため、一度、静止画像データを記録したファイルを閉じると、その静止画像データにはどのような画像処理が施されたかを特定することはできず、また、画像処理操作の取り消しや内容の変更を行うことはできなかった。ファイルから読み出した静止画像データに過去に施された画像処理の取り消し、変更を行う場合には、さらにその静止画像データに画像処理を施さなければならず、画質の劣化を招く恐れがあった。
【0006】
このような画質の劣化を防ぐには、画像処理前の画像データを保存しておき、画像処理を一からやり直すことも考えられるが、画像処理前の画像データを保存するには、意図的にそのコピーを作成しておかなければならなかった。さらに、試行錯誤により何度も画像処理をやり直すのは非効率的であった。
【0007】
本発明の課題は、一度ファイルを閉じた場合であっても、過去に施された画像処理の内容を特定可能で、かつ、画像処理前の画像を使用することが可能であり、画像処理を繰り返し行っても原画像データからの画質の劣化を防止することができる記録装置、画像データ記録プログラム、画像処理装置、画像処理プログラム、画像読取装置、画像読取プログラムおよび画像処理システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像データを記録媒体に記録する記録装置において、画像処理前の原画像データと、この原画像データに施された画像処理の内容を画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを記録することを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に画像処理手順データとが記録されるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記画像処理手順データを前記原画像データの付帯情報として前記原画像データと同一のファイルに記録することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、原画像データと同一のファイルに画像処理手順データがその付帯情報として記録されるので、原画像データと画像処理手順データとを一体として管理することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記画像処理手順データと前記原画像データとを異なるファイルに記録することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、画像処理手順データと原画像データとを異なるファイルに記録するので、原画像データを記録するファイルのファイルサイズが画像処理手順データのデータ量増大により大きくなることを防止することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記画像処理手順データを編集自在に記録することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記画像処理の内容に、前記画像処理が前記原画像データに施された位置と、前記画像処理の際に使用された画像変換関数の種類およびその係数値とを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の記録装置において、前記係数値は、予め設定された係数値セット名で記載されることを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録装置において、前前記原画像データに記画像処理手順データに記載された画像処理を施した最終画像データを前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、原画像データと画像処理手順データに加えて、画像処理手順データに従って原画像データに画像処理が施された場合に得られる最終画像データを記録媒体に記録しておくことができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記原画像データに前記画像処理手順データに記載された画像処理を所定の順序まで施した中間画像データを前記所定の順序と対応付けて前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明は、画像処理手順データに記載された各順序に対応する前記中間画像データを前記各順序と対応付けて前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0023】
請求項8または9に記載の発明によれば、画像処理手順データに従って所定の順序まで原画像データに画像処理が施された場合に得られる中間画像データを記録媒体に記録しておくことにより、所定の順序以降に施された画像処理の内容を変更する際にこの中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0024】
請求項10に記載の発明の画像データ記録プログラムは、画像データを記録媒体に記録するためのコンピュータに、画像処理前の原画像データと、この原画像データに画像処理が施される毎に前記画像処理の内容を前記画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを前記記録媒体に記録する機能を実現させる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、記録媒体に原画像データと画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体に画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0026】
請求項11に記載の発明は、画像処理要求が入力される入力部と、前記画像処理要求に従って画像処理を施す画像処理部と、画像データを記録する記録部と、を備えた画像処理装置において、前記記録部は、画像処理前の原画像データと、前記入力部から前記原画像データに対する画像処理要求が入力される毎に前記画像処理要求の内容を前記画像処理要求が入力された順序に従って記載する画像処理手順データを記録することを特徴とする。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、入力部から画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0028】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像処理装置において、前記記録部は、前記画像処理手順データを編集自在に記録することを特徴とする。
【0029】
請求項12に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項11または12に記載の画像処理装置において、前記画像処理の内容に、前記画像処理が前記原画像データに施された位置と、前記画像処理において用いられた画像変換関数の種類およびその係数値とを含むことを特徴とする。
【0031】
請求項13に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0032】
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記記録部は、前記画像処理要求が入力される毎に前記画像処理部により画像処理が施された画像データを中間画像データとして前記画像処理要求が入力された順序と対応付けて記録することを特徴とする。
【0033】
請求項14に記載の発明によれば、中間画像データが記録されるので、原画像データに施した画像処理を変更する際に中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0034】
請求項15に記載の発明は、請求項11〜14のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記画像処理手順データの編集指示が入力される編集指示部と、前記編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集する編集部とを備え、前記記録部は、前記編集部により編集された画像処理手順データを記録することを特徴とする。
【0035】
請求項15に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0036】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の画像処理装置において、前記編集指示は、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序の変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序における画像処理要求の削除指示または内容変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序への新たな画像処理要求の挿入指示とを含むことを特徴とする。
【0037】
請求項16に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することができ、効率的な画像処理の手順を作成することができる。
【0038】
請求項17に記載の発明は、請求項15または16に記載の画像処理装置において、前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする。
【0039】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化することを特徴とする。
【0040】
請求項19に記載の発明は、請求項17または18に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成することを特徴とする。
【0041】
請求項17〜19のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0042】
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる拡大/縮小処理要求を抽出し、抽出された全ての拡大/縮小処理要求を一つの拡大/縮小処理要求に合成することを特徴とする。
【0043】
請求項20に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成することにより、画像処理手順データに記載された画像処理を施す手順を最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画像処理後の画像データの画質の劣化を防止することができる。
【0044】
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の画像処理装置において、前記編集部は合成した拡大/縮小処理要求を前記画像処理手順データの最後に記載することを特徴とする。
【0045】
請求項21に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求を画像処理手順データの最後に追加することにより、画像処理を施す手順をさらに最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画質の劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を高品位にすることができる。
【0046】
請求項22に記載の発明は、請求項17〜21のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる階調変換処理要求のうち所定の条件を満たすものを抽出し、抽出された全ての階調変換処理要求を一つの階調変換処理要求に合成することを特徴とする。
【0047】
請求項22に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成することにより、画像処理を施す手順を最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って、記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、複数の階調変換処理をそれぞれに原画像データに施す場合と比較して画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0048】
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の画像処理装置において、前記編集部は合成した階調変換処理要求を前記画像処理手順データの最初に記載することを特徴とする。
【0049】
請求項23に記載の発明によれば、画像処理手順データに最初に合成された階調変換処理要求に基づく画像処理を記載することにより、原画像データに施す画像処理の手順をさらに最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理を施すことにより、原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すので、原画像データにより適切に画像処理を施すことができる。
【0050】
請求項24に記載の発明は、請求項15〜23のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記画像処理部は、前記編集部により編集された画像処理手順データに従って画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする。
【0051】
請求項24に記載の発明によれば、画像データを記録したファイルを一度閉じた場合であっても、記録されている画像処理手順データを編集することにより、原画像データに過去に施された画像処理の内容を容易に変更することができ、かつ、画像処理を繰り返し重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0052】
請求項25に記載の発明の画像処理プログラムは、原画像データに画像処理を施すためのコンピュータに、前記原画像データに対し画像処理要求が入力されると、当該画像処理要求に従って原画像データに画像処理を施す機能と、前記原画像データと、この原画像データに対する画像処理要求が入力される毎に前記画像処理要求の内容を前記画像処理要求が入力された順序に従って記載する画像処理手順データを記録する機能を実現させる。
【0053】
請求項25に記載の発明によれば、画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、記録媒体に原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0054】
請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記画像処理手順データに対する編集指示が入力されると、この編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集するとともに、編集された画像処理手順データを記録する機能をさらに実現させる。
【0055】
請求項26に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することにより、原画像データに施す画像処理の手順を効率化することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0056】
請求項27に記載の発明は、請求項26に記載の画像処理プログラムにおいて、前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする。
【0057】
請求項28に記載の発明は、請求項27に記載の画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記最適化指示に応じて前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化する機能をさらに実現させる。
【0058】
請求項29に記載の発明は、請求項27または28に記載の画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記最適化指示に応じて前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成する機能をさらに実現させる。
【0059】
請求項27〜29のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0060】
請求項30に記載の発明は、請求項26〜29のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、前記編集指示に応じて編集した画像処理手順データに従って、原画像データに画像処理を施す機能をさらに実現させる。
【0061】
請求項30に記載の発明によれば、画像処理手順データを編集し、編集された画像処理手順データに従って画像処理部により原画像データに画像処理を施すことができるので、過去に施された画像処理を取り消したり、その内容を変更することが容易であり、画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0062】
請求項31に記載の発明は、記録媒体に記録された画像データを読み取る画像読取装置において、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得するデータ取得部と、前記データ取得部により取得した原画像データに、前記画像処理手順データに従って画像処理を施す画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0063】
請求項31に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データを再現することができる。
【0064】
請求項32に記載の発明は、請求項31に記載の画像読取装置において、前記画像処理部は、前記画像処理手順データに前記原画像データに施すことが不可能な画像処理が記載されている場合、これに該当する画像処理を前記画像処理手順データから除外した上で前記原画像データに画像処理を施すことを特徴とする。
【0065】
請求項32に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該画像処理装置が有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0066】
請求項33に記載の発明は、請求項32に記載の画像読取装置において、前記画像処理手順データから除外された画像処理の記載された順序とその内容とを表示する表示部を備えたことを特徴とする。
【0067】
請求項33に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0068】
請求項34に記載の発明は、請求項33に記載の画像読取装置において、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替となる画像処理要求を入力する入力部を備え、前記画像処理部は、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替に前記画像処理要求に応じた画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする。
【0069】
請求項34に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0070】
請求項35に記載の発明の画像読取プログラムは、記録媒体に記録された画像データを読み取るためのコンピュータに、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得する機能と、前記記録媒体から取得した原画像データに、前記画像処理手順データに従って画像処理を施す機能と、を実現させる。
【0071】
請求項35に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データをコンピュータにより再現することができる。
【0072】
請求項36に記載の発明は、請求項35に記載の画像読取プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記画像処理手順データに前記原画像データに施すことが不可能な画像処理が記載されている場合、これに該当する画像処理を前記画像処理手順データから除外した上で前記原画像データに画像処理を施す機能をさらに実現させる。
【0073】
請求項36に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該プログラムが有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0074】
請求項37に記載の発明は、請求項36に記載の画像読取プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記画像処理手順データから除外された画像処理の記載された順序とその内容とを表示部に表示する機能をさらに実現させる。
【0075】
請求項37に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0076】
請求項38に記載の発明は、請求項37に記載の画像読取プログラムにおいて、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替となる画像処理要求が入力されると、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替に前記画像処理要求に応じた画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする。
【0077】
請求項38に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0078】
請求項39に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置と、画像処理装置とからなる画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得するデータ取得部と、前記画像処理手順データを表示する表示部と、前記画像処理手順データに対する編集指示が入力される編集指示部と、前記編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集する編集部と、前記編集部により編集された前記画像処理手順データに従って前記原画像データに画像処理を施す画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0079】
請求項39に記載の発明によれば、他の記録装置により記録された場合でも、過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。そして、編集された画像処理手順データに従って原画像に画像処理を施すことができるので、原画像データに過去に施された画像処理の内容を画像処理手順データを編集することにより容易に取り消したり、変更することができる。また、原画像データに画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができ、画像処理データを編集することにより、より効率的な画像処理を施すことができる。
【0080】
請求項40に記載の発明は、請求項39に記載の画像処理システムにおいて、前記編集指示は、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序の変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序における画像処理要求の削除指示または内容変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序への新たな画像処理要求の挿入指示とを含むことを特徴とする。
【0081】
請求項40に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することにより、画像データに施された画像処理の内容を容易に変更することができる。
【0082】
請求項41に記載の発明は、請求項39または40に記載の画像処理システムにおいて、前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする。
【0083】
請求項42に記載の発明は、請求項41に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化することを特徴とする。
【0084】
請求項43に記載の発明は、請求項41または42に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成することを特徴とする。
【0085】
請求項41〜43のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができ、画像処理が施された画像データの画質を向上させることができる。
【0086】
請求項44に記載の発明は、請求項43に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる拡大/縮小処理要求を抽出し、抽出された全ての拡大/縮小処理要求を一つの拡大/縮小処理要求に合成することを特徴とする。
【0087】
請求項44に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成するので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0088】
請求項45に記載の発明は、請求項44に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は合成した拡大/縮小処理要求を前記画像処理手順データの最後に記載することを特徴とする。
【0089】
請求項45に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求に従って、原画像データに最後に拡大/縮小処理が施されるので、原画像データの劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0090】
請求項46に記載の発明は、請求項41〜51のいずれか一項に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる階調変換処理要求のうち所定の条件を満たすものを抽出し、抽出された全ての階調変換処理要求を一つの階調変換処理要求に合成することを特徴とする。
【0091】
請求項46に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成されるので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0092】
請求項47に記載の発明は、請求項46に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は合成した階調変換処理要求を前記画像処理手順データの最初に記載することを特徴とする。
【0093】
請求項47に記載の発明によれば、原画像データに最初に合成された階調変換処理要求に従って原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すことができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0094】
請求項48に記載の発明は、請求項39〜47のいずれか一項に記載の画像処理システムにおいて、前記記録部は、前記編集部により編集された画像処理手順データ記録することを特徴とする。
【0095】
請求項48に記載の発明によれば、編集後に得られた画像処理手順データを記録しておくことができ、原画像データに加えて他の画像データに対してもこの画像処理手順データに基づく画像処理を施すことができる。
【0096】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。図1に示すように、画像処理装置1は、入力部2、制御部(画像処理部、編集部)3、記録部(記録装置)4、表示部5等を備えて構成され、各部はバス6により互いに接続されている。
【0097】
入力部2は、文字キー、数字キー、各種機能キー等を備えるキーボードまたはマウス、タッチパネル等のポインティングデバイスにより構成される。
【0098】
ユーザが、後述する表示画面51に表示される画像処理要求入力ボタン7や画像処理履歴編集指示入力ボタン8等の各種操作ボタンを、例えば、マウスで選択してクリックすると、制御部3にクリックされた操作ボタンに応じた画像処理要求や編集指示等を示す信号が制御部3に出力される。
【0099】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、CPUにおいて、RAMの所定領域を作業領域としてROMまたは記憶部4に記憶されている各種制御プログラムに従い、各部に制御信号を送って画像処理装置1の動作全般を制御し、入力部2から入力される画像処理要求に従った画像処理、画像処理が施された画像データを記録する画像データ記録処理、入力部2から入力される画像処理手順データ編集指示に基づく画像処理手順データ編集処理、画像処理手順データ最適化処理等の各種処理を実行する。
【0100】
記憶部4は磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリなどCPUで読取可能な記録媒体41を含んで構成される。この記録媒体41はCD−RW、DVD−RW、メモリカード等のデータの書込/消去が自在な可搬型の記録媒体やハードディスク等の固定的な記録媒体を含む。
【0101】
記録媒体41には画像処理が施された画像データとして、原画像データと原画像データに施された画像処理の履歴を記載した画像処理手順データが記録される。
【0102】
ここで、画像処理手順データとは、入力部2を介して画像処理要求が入力された順序に従って、その画像処理要求(画像処理)の内容を記載したものである。画像処理要求の内容とは、画像処理の種類、画像処理を施す位置、画像処理を施す際に使用する画像変換関数およびその係数値が含まれる。
【0103】
画像処理の種類は、文字列、IDコード、画像変換関数名等で記述される。例えば、画像処理の種類を文字列で記述する場合、「レベル補正」処理、「拡大・縮小」処理、「明るさ・コントラスト」調整処理、「赤目補正」処理等の他、「シャープネス」(鮮鋭化)処理、「平滑化」処理、「色変換」処理、「トーンカーブ」調整処理、「フィルタ」処理等を挙げることができる。なお、「レベル補正」処理、「明るさ・コントラスト」調整処理、「赤目補正」処理、「色変換」処理、「トーンカーブ」調整処理は、全て階調変換処理の一種である。
【0104】
係数は、画像変換関数を用いて画像データに画像処理を施す際に用いられるものである。例えば、「拡大/縮小」処理の場合、拡大/縮小倍率等を指す。階調変換処理においては、LUT(Look Up Table)等が該当する。これらの係数は、数値で示してもよいし、予め画像処理装置1に表示編集ツールのデフォルトとして係数値を設定しておき、係数値セット名で表してもよい。
【0105】
なお、LUTとは原画像データがとりうる全ての信号値を1対1対応でどの値に変換するか示すもので、表(Table)形式で表されるが、一般に、横軸に初期画像(変換前)の信号値、縦軸に変換後の画像の信号値をとった x−y グラフで信号値の変換関係が定義されることが多い(図6参照)。
【0106】
係数値セット名として、例えば、「赤目補正」処理において、「BrownLUT」、「BlueLUT」、「GrayLUT」などとすることができる。係数値セット名の選択により、画像処理を施す際の係数を指定することができるので、画像処理の操作が容易になる。
【0107】
また、ユーザが係数値を数値で設定した場合であっても、例えば、「色変換」処理などにおいてユーザにより設定されたLUTを「CustomLUT」などと名前を付けて記録してもよい。
【0108】
画像処理を施す位置(作用位置)は、座標位置で示してもよいし、マスク画像として示してもよい。座標位置で示す場合、原画像データのうち一部の領域に画像処理が施された場合には、作用位置を例えば、“300,200”、“1000,500”と表示することができる。原画像データ全面に画像処理が施された場合は“all”と記述してもよい。マスク画像は作用位置を領域情報として示すものである。ユーザが入力部2を介して不定形状の領域を画像処理を施す作用位置として指定した場合などにマスク画像が形成される。
【0109】
さらに、図2に示すように、画像処理手順データに記載された順序と対応づけて中間画像データを記録してもよい。中間画像データとは、画像処理手順データに記載された順序に従って、所定の順序までに含まれる画像処理を原画像データに施して得られるものである。
【0110】
例えば、図2に示すテーブルにおいて、中間画像データ“1”は、原画像データに順序“1”に記載された画像処理を施すことにより得られたものである。中間画像データ“2”は、原画像データに、順序“1”および順序“2”記載された画像処理を、画像処理手順データに記載された順序に従って施すことにより得られたものである。
【0111】
この様な中間画像データは、入力部2から画像処理要求が入力される毎に作成し、画像処理要求が入力された順序、すなわち画像処理手順データに記載された順序と関連付けて記録媒体41に記録すると好ましい。
【0112】
例えば、画像処理手順データの順序“n”に対応する中間画像データ“n”を作成する際に、画像処理手順データにおいて順序“n”までに記載された画像処理を順次原画像データに施して得るのではなく、順序“n−1”において作成した中間画像データ“n−1”に順序nで示される内容の画像処理を施すことにより得ると望ましい。すなわち、図2において、中間画像データ“1”は、原画像データに画像処理手順データの順序“1”に記載された画像処理を施すことにより得たものであるが、中間画像データ“2”は中間画像データ“1”に画像処理手順データの順序“2”に記載された画像処理を施すことにより得られた画像である。
【0113】
なお、中間画像データ“n”を記録する場合、中間画像データ“n”とその一つ前の中間画像データ“n−1”との差分情報{(中間画像データ“n”)−(中間画像データ“n−1”)}のみを記録させてもよい。このようにすることで、記録媒体41に記録するデータ量を低減することができる。
【0114】
さらに、原画像データの一部にのみ画像処理が施された場合、画像処理が施された領域に対してのみ中間画像データを作成してもよい。これにより、処理に係る時間、負荷を低減するとともに、記録媒体41に記録するデータ量も低減することができる。
【0115】
また、画像処理手順データに記載された順序に従って、各順序に記載された画像処理を原画像データに施した最終画像データを記録媒体41に記録してもよい。
【0116】
以上のような画像処理手順データは、原画像データと同一のファイルに記録してもよいし、原画像データと異なるファイルに記録してもよい。
【0117】
画像データとしての原画像データと画像処理手順データとを同一のファイルに記録する場合は、画像処理手順データを原画像データの付帯情報として、原画像データを記録する初期画像ファイル(Image0001.jpg)のヘッダ内に画像処理手順データの内容を記述する。画像処理装置1は、画像データを記録したファイルが閉じられた場合、初期画像ファイル(Image0001.jpg)のヘッダに記述された画像処理手順データを読み出し、画像処理手順データに記載された内容に従って原画像データに画像処理を施すことにより画像データを取得する。
【0118】
なお、中間画像データを記録する中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)やマスク画像を記録するマスク画像ファイル(MASK_01.BMP)等については、画像処理手順データにその格納場所を順序と対応付けて記述する。なお、ここで挙げた拡張子jpg、lst、BMPやファイル名は例示であって、これらに限定されるものではない。
【0119】
一方、原画像データと画像処理手順データとを異なるファイルに記録する場合、一例として、図3に示すようなファイル構造にすることができる。図3に示すように、記録媒体41には、原画像データを記録した初期画像ファイル(Image0001.jpg)と画像処理手順データを記録した画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)とが同じフォルダ内に格納されている。この場合、同じフォルダ内に、さらに中間画像データを記録した中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)やマスク画像(MASK_01.BMP)等を記録することもできる。
【0120】
また、図4に示すように初期画像ファイル(Image0001.jpg)を格納するフォルダ(Img/)と画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)を格納するフォルダ(ImgProcList/)を異なるフォルダに格納してもよい。この場合、画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)を格納するフォルダ(ImgProcList/)に上記した中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)やマスク画像ファイル(MASK_01.BMP)等を格納してもよい。
【0121】
以上のように、原画像データと画像処理手順データとを異なるファイルに記録する場合、初期画像ファイル(Image0001.jpg)のヘッダ内に画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)の格納場所が記述される。関連する中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)、マスク画像ファイル(MASK_01.BMP)等については、画像処理手順データにその格納場所が順序と対応付けて記述される。画像処理装置1は、画像データを記録媒体41から取得する際に、まず、初期画像ファイルを読み出し、初期画像ファイルのヘッダに記述された格納場所に基づいて、画像処理ファイルを読み出し、画像処理手順データに記載された内容に従って原画像データに画像処理を施す。
【0122】
画像データファイルを作成する際に、画像データとしての原画像データと画像処理手順データを同一のファイル構成とすることにより、原画像データと画像処理手順データを一体として管理することができる。
【0123】
一方、原画像データと画像処理手順データを異なるファイル構成とする場合、画像処理手順データのデータ量の増大による原画像データファイルのファイルサイズの増大を防ぐことができる。さらに、原画像データに複数の画像処理手順データを関連づけて記録することもできる。これにより、1つの原画像データと、複数の内容の異なる画像処理手順データを記録媒体41に記録させるだけで、複数の異なる画像処理が施された画像データを記録することができる。
【0124】
なお、画像処理手順データは編集自在に記録媒体41に記録される。画像処理手順データは、原画像データに施した画像処理の履歴を示すだけではなく、画像処理装置1が記録媒体41から画像データを取得する際に、原画像データに施すべき画像処理の手順を示す情報となり、後述するように編集された画像処理手順データに従った内容の画像処理を原画像データまたは他の画像データに施すことができる。
【0125】
表示部5は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部3から入力される各種制御信号に基づいて記録媒体41に記録された画像データ等の他、画像処理要求入力ボタン7、画像処理手順データ編集ボタン8等の各種操作ボタンを表示する。
【0126】
図5に表示画面51の一例を示す。
図5に示す表示画面51には、画像データ表示領域52、画像処理手順データ表示領域53が設けられ、各領域51、52に画像データ、画像処理手順データが表示される。また、表示画面51には各種画像処理要求入力ボタン7および各種画像処理履歴編集指示入力ボタン8の他、「画像選択」ボタン54、「画像保存」ボタン55が表示される。
【0127】
画像処理手順データ表示領域53に表示される画像処理手順データは、記録媒体41に記録されたものを表示することもできるのは勿論のこと、原画像データに画像処理を施す過程において作成される画像処理手順データを表示することができる。
【0128】
「画像選択」ボタン54は、記録媒体41に記録された画像データの中から編集する画像データを選択する操作を行う際に押下される。「画像選択」ボタン54を押下すると、表示画面51に記録媒体41に記録されている画像データをサムネイル表示させるようにし、マウス等の入力部2の操作により所望の画像データを選択できるようにしてもよい。
【0129】
「画像保存」ボタン55は、画像処理後の画像データを保存する操作を行う際に押下される。この「画像保存」ボタン55を押下することにより、画像処理後の画像データとして、原画像データと画像処理手順データが記録媒体41に記録される。
【0130】
図5には、画像処理要求入力ボタン7として、「レベル補正」ボタン71、「拡大・縮小」ボタン、「明るさ・コントラスト」ボタン73、「赤目補正」ボタン74が表示されている。画像処理要求入力ボタン7は、これらに限らず、「シャープネス」(鮮鋭化)ボタン、「平滑化」ボタン、「色変換」ボタン、「フィルタ」ボタン等を各種のものを表示部5に表示することができる。
【0131】
「レベル補正」ボタン71は、画像データの明るさや色を「ヒストグラフ」と呼ばれるグラフを操作して補正する際に押下される。
【0132】
「拡大・縮小」ボタン72は、画像データを拡大/縮小する際に押下される。画像データの全域を拡大/縮小することもできるし、マウス等の操作により選択された領域のみを拡大/縮小することもできる。
【0133】
「明るさ・コントラスト」ボタン73は、画像の「明るさ」や「コントラスト」を調整する際に押下される。
【0134】
「赤目補正」ボタン74は、人物像等の赤目を補正するために押下される。「赤目補正」ボタン74を押下すると、「BrownLUT」、「BlueLUT」、「GrayLUT」などの選択メニューが表示される。
【0135】
画像処理手順データは、「No.」表示欄と、画像データに施された画像処理名を示す「処理名」表示欄と、画像処理が有効か無効かを示す「On/Off」表示欄とを備えて表示される。
【0136】
「No.」表示欄には、画像処理要求入力ボタン7の押下操作に応じた画像処理要求に従って原画像データに画像処理が施される毎に“1”から順に振られた番号が表示される。これは、画像データに過去に施された画像処理の順序を示し、図2に示したテーブルの「No.」(順序)と対応する。
【0137】
「処理名」表示欄には、画像処理要求入力ボタン7の押下操作に応じた画像処理要求の内容として、画像処理の種類が表示される。これは図2に示したテーブルの「画像処理の種類」と対応する。
【0138】
例えば、図5に示した画像処理手順データの表示例では、順序“1”から順序“7”において、「縮小」処理→「明るさ・コントラスト調整」処理→「レベル補正」処理→「赤目補正」処理→「赤目補正」処理→「レベル補正」処理→「縮小」処理が順に原画像データに施されたことを示す。
【0139】
画像処理手順データの所定の行における「No.」表示欄または「処理名」表示欄のいずれかをマウスで選択してクリックすると、その行は選択された状態になり表示色が反転される。このとき、後述する画像処理手順データ編集指示入力ボタンを操作することにより、画像処理手順データを編集することができる。
また、所定の行が選択された状態で、画像処理要求入力ボタン7を押下すると、所定の行における画像処理の内容を変更することができる。
【0140】
選択を解除するには、反転された行をマウスで再度選択してクリックすればよい。特に所定の行が選択されていない状態で、画像処理要求入力ボタン7が押下操作されると、その画像処理要求に基づく画像処理の内容が画像処理手順データに追加される。
【0141】
「On/Off」表示欄は、マウスでクリックする毎に、表示が「On」と「Off」との間で入れ替わる。画像処理手順データに新たな画像処理要求の内容が記載された初期の状態では「On」が表示される。「On/Off」表示欄を「Off」にした場合、画像表示領域に表示される画像データは「Off」にされた行の画像処理操作が画像処理手順データから除外されたものとなる。ユーザは次に説明する画像処理履歴編集指示入力ボタン8により画像処理手順データ中の項目を削除する前に、「On/Off」表示欄の表示を「Off」にすることにより所望の結果が得られるかどうかを事前に確認することができる。
【0142】
画像処理履歴編集指示入力ボタン8として、図5に、「削除」ボタン81、「挿入」ボタン82、「最適化」ボタン83を表示した。
【0143】
「削除」ボタン81は、画像処理手順データに記載されている画像処理のうち選択された画像処理を削除するために用いられる。「削除」ボタン81は凸状に表示され、マウス操作により押下されると凹状に変化したのち、凸状に戻る。画像処理手順データから選択された画像処理が削除されると、画像データはその選択された画像処理が施されていないものとなる。
【0144】
例えば、順序“6”において原画像データに施された「レベル調整」処理を削除する場合、「No.」表示欄の「6」の行を選択し、「削除」ボタン81を押下すればよい。「6」の行の「レベル補正」が削除されると、それ以降の処理が繰り上がり、順序“7”において施された縮小処理が順序“6”に記載される。
これにより、画像表示領域には、原画像データに順序“5”において赤目補正処理を施した次に、順序“6”として縮小処理が施された画像データが表示され、順序“6”に施したレベル調整処理が取り消される。
【0145】
このとき、画像表示領域に表示する画像データを、編集された画像処理手順データに従って一から順に原画像データに画像処理を施すことにより作成してもよいし、例えば順序“5”に対応する中間画像データ“5”に赤目処理を施すことにより画像データを得てもよい。中間画像データを活用することにより、画像処理内容の変更に係る負荷を低減することができる。
【0146】
「挿入」ボタン82は、画像処理手順データに新たな画像処理内容を挿入するために用いられる。「挿入」ボタン82は、初期状態ではOffに設定され凸状に表示される。「挿入」ボタン82が押下されると凹状に表示されOnになる。
再度クリックするとOffになり凸状の表示に戻る。画像処理手順データに、新たな画像処理内容が挿入されると、画像データは、その挿入された画像処理が施されたものとなる。
【0147】
例えば、順序“3”の「レベル補正」処理の前に「拡大」処理を挿入する場合、マウス操作により画像処理手順データの「3」の行を選択し、「挿入」ボタン82を押下する。次いで、画像処理要求入力ボタン7のうち、「拡大・縮小」ボタンを押下し、「拡大」処理を選択する。これにより、「3」の行の前に「拡大」処理が挿入され、「4」の「赤目補正」処理が「5」に繰り下がり、以降の処理も同様に繰り下がる。これにより、画像表示領域には、原画像データに順序“3”において「拡大」処理を施した次に、順序“4”として「赤目補正」、順序“5”として「赤目補正」処理、・・・が施された画像データが表示される。
【0148】
このとき、上記と同様に、画像データを中間画像データ“3”に、「レベル補正」処理→「赤目補正」処理→「赤目補正」処理→「レベル補正」処理→「縮小」処理を順に施すことにより作成すると、原画像データに編集された画像処理手順データに従って一から順に画像処理を施す場合と比較すると負荷を低減することができる。
【0149】
「最適化」ボタン83は、画像処理手順データを最適化するために用いられる。画像処理手順データが最適化されると、画像データも最適化された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理が施されたものとなる。
【0150】
「最適化」ボタン83が押下されると、制御部3は、所定の条件に基づいて同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成し、合成後の画像処理要求を最適な順序に並び替えた画像処理手順データを作成する。
【0151】
ここで、所定の条件とは、本実施の形態においては、次のものを指す。
まず、「明るさ・コントラスト」、「トーンカーブ」、「レベル補正」は同種の階調変換処理として取り扱う。これらの画像処理要求が複数含まれる場合、これらのLUTを合成し、合成されたLUTに基づく階調変換処理に合成する。
【0152】
例えば、2つのLUTを合成する場合、1回目のレベル補正処理におけるLUTが図6(1)に示すグラフであり、2回目のレベル補正処理におけるLUTが(2)のグラフで示されるものである場合、この2つのLUTが合成されると(3)に示すLUTとなる。
【0153】
複数の階調変換処理を原画像データに逐一施す場合と比較すると、合成された一つの階調変換処理を原画像データに施すことにより画質の劣化を防止することができる。また、最初に階調変換処理を施すことにより、その後に施す「赤目補正」処理を適切に行うことができる。
【0154】
「赤目補正」は階調変換処理の一種であるが、「明るさ・コントラスト」、「トーンカーブ」、「レベル補正」とは異なる種類の階調変換処理として取り扱う。複数の「赤目補正」処理が画像処理手順データに含まれる場合、一つの「赤目補正」処理に合成する。このとき、上記と同様に、各「赤目補正」処理で使用されるLUTが一つのLUTに合成される。
【0155】
画像処理手順データに「拡大」処理および「縮小」処理が複数含まれる場合、制御部3は、原画像データに対する最終的な拡大・縮小倍率を演算し、演算された拡大・縮小倍率に基づく一つの「拡大・縮小」処理に合成する。
【0156】
原画像データに対する最終的な拡大・縮小倍率は、次の様に求める。例えば、画像処理手順データに、原画像データを“0.8”に縮小する「縮小」処理と、次にこの“0.8”に縮小された原画像データをさらに“0.6”に縮小する「縮小」処理が含まれる場合、最終的な拡大・縮小倍率は、0.48となる。一方、初期画像を“0.8”に縮小する縮小処理と、この0.8に縮小された原画像データを“1.2”に拡大する拡大処理が含まれる場合、原画像データに対する最終的な拡大・縮小倍率は0.96となる。なお、「拡大・縮小」処理の合成については、後に再び説明する。
【0157】
「縮小」処理を施すと原画像データの中から画像情報が間引かれる。その後に「拡大」処理を施すと、画像情報が間引かれた状態なので、画質が劣化する。複数の「拡大・縮小」処理を一つの「拡大・縮小」処理に合成することにより、画質の劣化を大幅に防止することができる。
【0158】
なお、以上に示した画像処理要求入力ボタン7、画像処理手順データ編集指示ボタンの他に、マウス操作等により表示部5にサブメニュー表示を行い、各種の画像処理要求や画像処理位置の設定、係数の指示、デフォルトで用意されたLUTの選択、画像処理手順データの編集指示等を入力できるようにしてもよいのは勿論である。
【0159】
次に、以上説明した画像処理装置1において、記録媒体41から画像データを読み込む際に制御部3により実行される画像データ読込み処理を図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0160】
なお、画像データは当該画像処理装置1により画像処理が施されたものであっても、他の画像処理装置1により画像処理が施されたものであってもよい。
【0161】
画像処理読込み処理が開始されると、まず、選択された画像ファイルのヘッダが読み込まれ、画像ファイルのヘッダに画像処理手順データに関する情報があるか否かが判断される(ステップS1)。画像ファイルに画像処理手順データに関する情報が一切ない場合(ステップS1:N)、画像ファイルに記録された画像データを最終画像データとして表示部5に表示させて(ステップS2)処理を終了する。
【0162】
画像ファイルのヘッダに画像処理手順データに関する情報がある場合(ステップS1:Y)、ヘッダ若しくはヘッダに記述された格納場所から画像処理手順データが記述されている場合それを読み込む(ステップS3)。
【0163】
次に、画像処理手順データに記載された画像処理要求に当該画像処理装置1が有する画像処理プログラムにない画像処理要求の内容が記載されているか否かが判断される(ステップS4)。そのような画像処理はないと判断した場合(ステップS4:N)、画像処理手順データに記載された順序に従って、画像ファイルに記録された原画像データに画像処理を施し(ステップS5)、画像処理が施された画像データを最終画像データとして表示部5に表示させる(ステップS6)。このとき、表示部5に画像処理手順データも表示させる。
【0164】
ステップS4において、当該プログラムにない画像処理要求の内容が含まれると判断した場合(ステップS4:Y)、画像処理手順データにそれが記載されている順序および記載された画像処理要求の内容を表示部5に表示する(ステップS7)。次いで、表示部5の表示に基づき、入力部2からその代替となる画像処理要求が入力されると(ステップS8:Y)、画像処理手順データをその代替の画像処理要求の内容に変更する(ステップS9)。その後、変更された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理を施し(ステップS5)、画像データおよび変更後の画像処理手順データ表示部5に表示する(ステップS6)。
【0165】
一方、代替の画像処理要求が入力されない場合(ステップS7:N)、画像処理手順データから当該画像処理要求が記載された順序を除外した状態で、原画像データに画像処理を施し(ステップS10、S5)、画像データおよび画像処理手順データを表示部5に表示する(ステップS6)。
【0166】
なお、実行不可能な画像処理とは、画像処理手順データに記載された画像処理要求のうち、当該画像処理装置1が有する画像処理プログラムが有さない画像変換関数を用いて行う画像処理の種類や、当該画像処理プログラムにおいて読取不可能な係数値セット名で係数値が記載されている場合が該当する。また、代替の画像処理要求とは、代替となる画像処理の種類やその係数を指す。
【0167】
なお、図7において図示しなかったが、除外された画像処理の代替として、入力部2を介して他の種類の画像処理要求が入力された場合、その画像処理要求に応じて画像処理を施すようにしてもよい。また、画像ファイルのヘッダに最終画像データの格納場所が記述されている場合、その最終画像データを画像データとして表示部に表示させてもよい。
【0168】
次に、画像処理装置1において制御部3により実行される画像処理手順データ編集処理について処理シーケンスを参照しながらさらに説明する。この画像処理手順データ編集処理は、上記の様にして記録媒体41から読み込んだ画像処理手順データに対して行うこともできるし、原画像データに画像処理を施す過程で作成された画像処理手順データに対して行うこともできる。
【0169】
なお、以下において画像処理手順データには、順序“N0”(但し、“N0”は自然数)まで画像処理履歴がリストアップされているものとし、画像処理内容を変更/削除/除外する順序を“N”で表すものとする(但し、“N”は自然数、N≦N0)。
【0170】
まず、図8を参照して、順序“N”において施される画像処理の作用位置を変更する場合の処理シーケンスを説明する。
まず、マウス(入力部2)操作により、表示部5に表示された画像処理手順データ中において作用位置を変更したい順序“N”の行が選択される(ステップS21)と、制御部3は順序“N”に対応する中間画像データ“N−1”を記憶部4に要求する(ステップS22)。
【0171】
制御部3は記憶部4から中間画像データ“N−1”を取得すると(ステップS23)、順序“N”における中間画像データ“N”および画像処理情報(画像処理内容)を記憶部4に要求する(ステップS24)。なお、画像処理情報には、順序“N”において施された画像処理の種類、作用位置(マスク画像を含む)、画像処理に用いた画像変換関数およびその係数等を含む。
【0172】
記憶部4から中間画像データ“N”および画像処理情報を取得すると(ステップS25、ステップS26)、表示部5に中間画像データ“N”を表示し、順序“N”における画像処理の作用位置を同時に表示する(ステップS27)。
【0173】
次に、入力部2から変更後の作用位置が指定されると(ステップS28)、制御部3は画像処理手順データの順序“N”における作用位置を変更し、変更後の画像処理手順データを記憶部4に記憶させる(ステップS29)。
【0174】
次いで、中間画像データ“N−1”に変更された作用位置に、ステップS26において取得した画像処理情報に基づいて画像処理を施し、中間画像データ“N”を作成し(ステップS30)、それを表示部5に表示させる(ステップS31)。
【0175】
次に、入力部2により、順序“N”の行の選択が解除/または他の順序の行が選択されると(ステップS32)、制御部3は画像処理手順データにリストアップされている順序“N+1”以降の画像処理要求に基づいて、中間画像データ“N+1”、“N+2”・・・“N0”まで作成し(ステップS33)、最終画像データを表示部5に表示させる(ステップS14)。
【0176】
次に、画像処理手順データにおいて、順序“N”で施す画像処理の種類を変更する場合の処理シーケンスを図9を参照して説明する。
【0177】
なお、画像処理の種類を変更する順序“N”を入力部2により選択(ステップS21)してから、表示部5に順序“N”における中間画像データ“N”および“N”において作用位置を表示するステップS27までは、図8と同様の処理が実行されるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0178】
ステップS18において、入力部2から変更後の画像処理の種類およびその係数等が指示されると、制御部3は画像処理手順データの順序“N”における画像処理の種類およびその内容を変更し(ステップS41)、変更後の画像処理手順データを記録媒体41に登録(記録)させる(ステップS42)。
【0179】
次いで、中間画像データ“N−1”に、ステップS26において取得した画像処理情報に基づいて、所定の作用位置に変更された内容に基づく画像処理を施し、中間画像データ“N”を作成し(ステップS43)、それを表示部5に表示させる(ステップS44)。
【0180】
以下、ステップS32、ステップS33、ステップS34において実行される処理は、図8と同様であるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0181】
次に、画像処理手順データから順序“N”を削除する場合の処理シーケンスを図10を参照して説明する。
【0182】
なお、画像処理手順データから削除する順序“N”を入力部2により選択(ステップS21)してから、表示部5に順序“N”における中間画像データ“N”および“N”において画像処理が施された作用位置を表示するステップS27までは、図8と同様の処理が実行されるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0183】
ステップS51において、入力部2の操作により「削除」ボタン81が押下されると、画像処理手順データの順序“N”に関連づけて記録された画像処理内容および中間画像データ“N”を削除し、“N+1”から“N0”までを順次繰り上げ、変更後の画像処理手順データを記憶媒体に登録させる(ステップS52)。
【0184】
次に、順序“N”の行の選択を解除し(ステップS53)、順序“N”以降に繰り上げられた各順序における中間画像データを新たに作成し(ステップS54)、最終画像データを表示部5に表示させる(ステップS55)。
【0185】
次に、表示部5に表示された「On/Off」表示欄を「On」から「Off」にすることにより、所定の順序“N”における画像処理を除外する場合の処理シーケンスについて図11を参照して説明する。
【0186】
なお、マウス操作により、画像処理手順データにおいて、画像処理を除外する順序“N”を入力部2により選択(ステップS21)してから、表示部5に順序“N”における中間画像データ“N”および“N”において画像処理が施された作用位置を表示するステップS27までは、図8と同様の処理が実行されるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0187】
ステップS61において、マウス操作により、「On/Off」表示欄が「Off」にされると、制御部3は画像処理手順データの順序“N”の画像処理情報は保持した状態で、中間画像データ“N”を削除し(ステップS62)、マウスにより選択処理終了又は他の順序が選択されると(ステップS63)、順序“N+1”以降の中間画像データを順次作成し(ステップS64)、最終画像データを表示部5に表示させる(ステップS65)。
【0188】
次に、画像処理手順データにリストアップされた画像処理要求の順序を変更する場合、マウス操作により順序”N”の行を選択し、選択された“N”の行を移動させたい順序“M”(但し、Mは自然数)の位置にドラッグ&ドロップすることにより、順序“N”にリストアップされていた画像処理要求を順序“M”において実行させることができる。
【0189】
次に、画像処理装置1において、画像処理手順データのある順序に記載された画像処理を取り消すundo処理を可能にするための、画像処理手順データを作成記録するための処理シーケンスを図12を参照して説明する。
【0190】
まず、入力部2から画像処理要求が入力されると(ステップS71)、制御部3は記憶部4に画像処理要求が入力された順序“n”と共に、画像処理要求の内容を記録する(ステップS72)。
【0191】
次いで、中間画像データ“n−1”として、現在表示画面51に表示されている画像データに、入力された画像処理要求に従って画像処理を施す(ステップS73)。この画像を順序“n”に対応付けて記憶部4に記録する(ステップS74)。得られた画像を表示部5に表示させる(ステップS75)。
【0192】
次に、順序“n”を一つ繰り上げ、n+1を新たに現在の順序“n”とする(ステップS76)。繰り上げられた順序“n”が、画像処理手順データ又は中間画像データの最大登録可能数として予め設定されたn_max以上か否かが判断される(ステップS77)。現在の順序“n”が最大登録可能数n_max以上以上の場合(ステップS77:Y)、画像処理手順データの中で最も古い履歴を削除する(ステップS78)。次いで、各画像処理要求が記録されている順序を一つずつ繰り上げ(ステップS79)、中間画像データをそれぞれ繰り上げられた順序に対応付けて記録する(ステップS80)。次に、現在の順序“n”を一つ繰り下げ、“n−1”とする(ステップS81)。
【0193】
次に、図13を参照して、現在までに原画像データに順序“n”(但し、nは自然数)までの画像処理が施された画像データにおいて、順序“m”(但し、m<nの自然数)の画像処理を取り消すundo処理を行う際の動作シーケンスを説明する。
【0194】
まず、入力部を介して順序“m”までの処理に戻す指示が制御部3に入力されると(ステップS91)、制御部3はn≧mであることを確認する(ステップS92)。n≧mでない場合(ステップS92:N)、順序“m”は未だ行われていないので、順序“m”に記載された画像処理を取り消す処理は実行不可能であるので、処理を終了する。
【0195】
次いで、m>0であることを確認する(ステップS93)。順序“m”が0より小の場合、上記と同様に順序“m”に記載された画像処理を取り消すという処理は実行不可能であるので、処理を終了する。
【0196】
次に、順序“m”に記載された画像処理が施された中間画像データ“m”を表示部に表示させる(ステップS94)。
【0197】
次に、入力部2を介して順序“m”に記載された画像処理無効指示が入力されると(ステップS95)、画像処理手順データに記載された順序“m+1”〜順序“n”までの処理内容を、順序“m”〜“n−1”に繰り上げる(ステップS96)。
【0198】
次いで、記録部に記録されていた順序“m+1“〜順序“n”に対応する中間画像データ“m+1”〜“n”を削除する(ステップS97)。
次いで、新たな中間画像データ“m”〜“n−2”を作成する(ステップS98)。このとき、例えば、中間画像データ“m”は、中間画像データ“m−1”に新たな順序“m”に記載された画像処理が施されることにより作成される。他の中間画像データについても同様に作成される。
【0199】
そして、ステップS98において得られた各中間画像データを記憶部4に記録させ(ステップS99)、最終画像データを表示部5に表示する(ステップS100)。
【0200】
次に、図14を参照して、画像処理装置1において画像処理手順データを最適化する際の、「拡大・縮小」処理の合成処理について説明する。
【0201】
まず、「拡大・縮小」処理の合成処理が開始されると、原画像データの画像領域を1.0とし、画像処理手順データを順序“1”から順次読み込む(ステップS111)。ここで、現在読み込んでいる順序を“i”、画像処理手順データに記載されている順序を“n”までとする。
【0202】
次に、順序“i”に記載された画像処理が「拡大・縮小」処理であるか否かが判断される(ステップS112)。「拡大・縮小」処理である場合(ステップS112:Y)、順序“i”における拡大・縮小倍率と画像領域とを掛け合わせ、「拡大・縮小」処理後の画像領域の大きさを求め、これを記憶部4に格納する(ステップS113)。
【0203】
次に、画像処理手順データから順序“i”を削除し(ステップS114)、次に読み込む順序“i+1”を現在の順序“i”とする(ステップS115)。画像処理手順データに記載された全ての順序“n”まで、ステップS111〜ステップS115の処理が実行されると(ステップS116:Y)、記憶部4に格納された画像領域の最終的な大きさを、最終的な拡大・縮小倍率とし、画像処理手順データの最後に、この倍率に基づく「拡大・縮小」処理を追加する(ステップS117)。
【0204】
以上説明した画像処理装置1によれば、画像データを記録したファイルを一度閉じた場合でも、過去に画像データに施された画像処理内容を画像処理手順データの内容を編集することにより容易に変更することができ、画質の劣化を防止し、画像処理内容変更後の画質を高品位に保つことができる。また、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら一から画像処理をやり直すこともできる。
【0205】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態における画像処理装置1を通信ネットワークを介して、他の画像処理装置等と接続可能な構成とし、他の画像処理装置により作成された画像処理手順データおよび原画像データを含む画像データを当該画像処理装置1に送信するような態様としてもよい。当該画像処理装置1は通信ネットワークを介して取得した画像データに対して、上記実施の形態と同様にして画像処理手順データを編集し、画像データに施された画像処理の内容を変更することができるし、画像処理リストを最適化することもできる。また、編集後(最適化を含む)の画像処理手順データをさらに別の画像処理装置1に送信し、その画像処理装置1において編集された画像処理手順データに基づいて画像データに再度画像処理を施すような態様としてもよい。
【0206】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に画像処理手順データとが記録されるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0207】
請求項2に記載の発明によれば、原画像データと同一のファイルに画像処理手順データがその付帯情報として記録されるので、原画像データと画像処理手順データとを一体として管理することができる。
【0208】
請求項3に記載の発明によれば、画像処理手順データと原画像データとを異なるファイルに記録するので、原画像データを記録するファイルのファイルサイズが画像処理手順データのデータ量増大により大きくなることを防止することができる。
【0209】
請求項4に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0210】
請求項5に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0211】
請求項7に記載の発明によれば、原画像データと画像処理手順データに加えて、画像処理手順データに従って原画像データに画像処理が施された場合に得られる最終画像データを記録媒体に記録しておくことができる。
【0212】
請求項8または9に記載の発明によれば、画像処理手順データに従って所定の順序まで原画像データに画像処理が施された場合に得られる中間画像データを記録媒体に記録しておくことにより、所定の順序以降に施された画像処理の内容を変更する際にこの中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0213】
請求項10に記載の発明によれば、記録媒体に原画像データと画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体に画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0214】
請求項11に記載の発明によれば、入力部から画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0215】
請求項12に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0216】
請求項13に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0217】
請求項14に記載の発明によれば、中間画像データが記録されるので、原画像データに施した画像処理を変更する際に中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0218】
請求項15に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0219】
請求項16に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することができ、効率的な画像処理の手順を作成することができる。
【0220】
請求項17〜19のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0221】
請求項20に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成することにより、画像処理手順データに記載された画像処理を施す手順を最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画像処理後の画像データの画質の劣化を防止することができる。
【0222】
請求項21に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求を画像処理手順データの最後に追加することにより、画像処理を施す手順をさらに最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画質の劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を高品位にすることができる。
【0223】
請求項22に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成することにより、画像処理を施す手順を最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って、記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、複数の階調変換処理をそれぞれに原画像データに施す場合と比較して画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0224】
請求項23に記載の発明によれば、画像処理手順データに最初に合成された階調変換処理要求に基づく画像処理を記載することにより、原画像データに施す画像処理の手順をさらに最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理を施すことにより、原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すので、原画像データにより適切に画像処理を施すことができる。
【0225】
請求項24に記載の発明によれば、画像データを記録したファイルを一度閉じた場合であっても、記録されている画像処理手順データを編集することにより、原画像データに過去に施された画像処理の内容を容易に変更することができ、かつ、画像処理を繰り返し重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0226】
請求項25に記載の発明によれば、画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、記録媒体に原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0227】
請求項26に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することにより、原画像データに施す画像処理の手順を効率化することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0228】
請求項27〜29のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0229】
請求項30に記載の発明によれば、画像処理手順データを編集し、編集された画像処理手順データに従って画像処理部により原画像データに画像処理を施すことができるので、過去に施された画像処理を取り消したり、その内容を変更することが容易であり、画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0230】
請求項31に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データを再現することができる。
【0231】
請求項32に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該画像処理装置が有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0232】
請求項33に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0233】
請求項34に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0234】
請求項35に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データをコンピュータにより再現することができる。
【0235】
請求項36に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該プログラムが有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0236】
請求項37に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0237】
請求項38に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0238】
請求項39に記載の発明によれば、他の記録装置により記録された場合でも、過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。そして、編集された画像処理手順データに従って原画像に画像処理を施すことができるので、原画像データに過去に施された画像処理の内容を画像処理手順データを編集することにより容易に取り消したり、変更することができる。また、原画像データに画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができ、画像処理データを編集することにより、より効率的な画像処理を施すことができる。
【0239】
請求項40に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することにより、画像データに施された画像処理の内容を容易に変更することができる。
【0240】
請求項41〜43のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができ、画像処理が施された画像データの画質を向上させることができる。
【0241】
請求項44に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成するので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0242】
請求項45に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求に従って、原画像データに最後に拡大/縮小処理が施されるので、原画像データの劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0243】
請求項46に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成されるので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0244】
請求項47に記載の発明によれば、原画像データに最初に合成された階調変換処理要求に従って原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すことができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0245】
請求項48に記載の発明によれば、編集後に得られた画像処理手順データを記録しておくことができ、原画像データに加えて他の画像データに対してもこの画像処理手順データに基づく画像処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置(記録装置、画像処理システム)の構成の一例を示す機能的ブロック図である。
【図2】本発明に係る一例の画像処理手順データを示した図である。
【図3】本発明に係る画像データのファイル構造の一例を示した図である。
【図4】本発明に係る画像データファイル構造の他の例を示した図である。
【図5】図1に示す表示部の表示例を示した図である。
【図6】本発明において、画像処理手順データを最適化する際に、複数の階調変換処理を一つの階調変換処理に合成する際の係数(LUT)を合成する手順を説明するための図である。
【図7】図1の制御部が実行する画像データ読み込み処理を説明するフローチャートである。
【図8】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図9】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図10】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図11】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図12】図1の制御部が実行する画像処理手順データ記録処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図13】図1の制御部が実行する画像処理手順データ記録処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図14】図1の制御部が実行する「拡大・縮小」処理の合成処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 入力部
3 制御部
4 記憶部
41 記録媒体
5 表示部
51 表示画面
52 画像データ表示領域
53 画像処理手順データ表示領域
7 画像処理要求入力ボタン
71 「レベル補正」ボタン
72 「拡大・縮小」ボタン
73 「明るさ・コントラスト」ボタン
74 「赤目補正」ボタン
8 画像処理履歴編集指示入力ボタン
81 「削除」ボタン
82 「挿入」ボタン
83 「最適化」ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置、記録媒体、プログラム、画像処理装置および画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラなどで取り込んだ静止画の画像データに対して、階調変換処理、拡大/縮小処理等の画像処理を施すことにより所望の画像データを得ることが行われている。画像処理の作業中には、過去の画像処理操作を削除または変更する際には、undoと呼ばれる機能を用いて、削除または変更したい操作まで戻ることができる。
【0003】
また、静止画の画像データに、雨、風、落ち葉、花吹雪を降らせたり、雷を光らせるような動的効果(エフェクト)を付加することも行われている。このような動的な効果が付加された画像データを記録媒体に記録する際に、元の静止画の画像データと、付加した動的効果を特定するデータと、このデータに特定される動的効果を静止画の画像データに施すための処理手順と、を異なるエリアに記録することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−7538号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の記録媒体(特許文献1)には、画像データとしての静止画像データと、雨、風、落ち葉、花吹雪、雷等の動的効果を特定するデータと、雨の降る速さや量の指定する処理手順とが記録されるが、静止画像データ自体に施された画像処理を特定するデータは記録されていない。このため、一度、静止画像データを記録したファイルを閉じると、その静止画像データにはどのような画像処理が施されたかを特定することはできず、また、画像処理操作の取り消しや内容の変更を行うことはできなかった。ファイルから読み出した静止画像データに過去に施された画像処理の取り消し、変更を行う場合には、さらにその静止画像データに画像処理を施さなければならず、画質の劣化を招く恐れがあった。
【0006】
このような画質の劣化を防ぐには、画像処理前の画像データを保存しておき、画像処理を一からやり直すことも考えられるが、画像処理前の画像データを保存するには、意図的にそのコピーを作成しておかなければならなかった。さらに、試行錯誤により何度も画像処理をやり直すのは非効率的であった。
【0007】
本発明の課題は、一度ファイルを閉じた場合であっても、過去に施された画像処理の内容を特定可能で、かつ、画像処理前の画像を使用することが可能であり、画像処理を繰り返し行っても原画像データからの画質の劣化を防止することができる記録装置、画像データ記録プログラム、画像処理装置、画像処理プログラム、画像読取装置、画像読取プログラムおよび画像処理システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像データを記録媒体に記録する記録装置において、画像処理前の原画像データと、この原画像データに施された画像処理の内容を画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを記録することを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に画像処理手順データとが記録されるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記画像処理手順データを前記原画像データの付帯情報として前記原画像データと同一のファイルに記録することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、原画像データと同一のファイルに画像処理手順データがその付帯情報として記録されるので、原画像データと画像処理手順データとを一体として管理することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記画像処理手順データと前記原画像データとを異なるファイルに記録することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、画像処理手順データと原画像データとを異なるファイルに記録するので、原画像データを記録するファイルのファイルサイズが画像処理手順データのデータ量増大により大きくなることを防止することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記画像処理手順データを編集自在に記録することを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記画像処理の内容に、前記画像処理が前記原画像データに施された位置と、前記画像処理の際に使用された画像変換関数の種類およびその係数値とを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の記録装置において、前記係数値は、予め設定された係数値セット名で記載されることを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録装置において、前前記原画像データに記画像処理手順データに記載された画像処理を施した最終画像データを前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、原画像データと画像処理手順データに加えて、画像処理手順データに従って原画像データに画像処理が施された場合に得られる最終画像データを記録媒体に記録しておくことができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記原画像データに前記画像処理手順データに記載された画像処理を所定の順序まで施した中間画像データを前記所定の順序と対応付けて前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明は、画像処理手順データに記載された各順序に対応する前記中間画像データを前記各順序と対応付けて前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0023】
請求項8または9に記載の発明によれば、画像処理手順データに従って所定の順序まで原画像データに画像処理が施された場合に得られる中間画像データを記録媒体に記録しておくことにより、所定の順序以降に施された画像処理の内容を変更する際にこの中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0024】
請求項10に記載の発明の画像データ記録プログラムは、画像データを記録媒体に記録するためのコンピュータに、画像処理前の原画像データと、この原画像データに画像処理が施される毎に前記画像処理の内容を前記画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを前記記録媒体に記録する機能を実現させる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、記録媒体に原画像データと画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体に画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0026】
請求項11に記載の発明は、画像処理要求が入力される入力部と、前記画像処理要求に従って画像処理を施す画像処理部と、画像データを記録する記録部と、を備えた画像処理装置において、前記記録部は、画像処理前の原画像データと、前記入力部から前記原画像データに対する画像処理要求が入力される毎に前記画像処理要求の内容を前記画像処理要求が入力された順序に従って記載する画像処理手順データを記録することを特徴とする。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、入力部から画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0028】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像処理装置において、前記記録部は、前記画像処理手順データを編集自在に記録することを特徴とする。
【0029】
請求項12に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項11または12に記載の画像処理装置において、前記画像処理の内容に、前記画像処理が前記原画像データに施された位置と、前記画像処理において用いられた画像変換関数の種類およびその係数値とを含むことを特徴とする。
【0031】
請求項13に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0032】
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記記録部は、前記画像処理要求が入力される毎に前記画像処理部により画像処理が施された画像データを中間画像データとして前記画像処理要求が入力された順序と対応付けて記録することを特徴とする。
【0033】
請求項14に記載の発明によれば、中間画像データが記録されるので、原画像データに施した画像処理を変更する際に中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0034】
請求項15に記載の発明は、請求項11〜14のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記画像処理手順データの編集指示が入力される編集指示部と、前記編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集する編集部とを備え、前記記録部は、前記編集部により編集された画像処理手順データを記録することを特徴とする。
【0035】
請求項15に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0036】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の画像処理装置において、前記編集指示は、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序の変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序における画像処理要求の削除指示または内容変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序への新たな画像処理要求の挿入指示とを含むことを特徴とする。
【0037】
請求項16に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することができ、効率的な画像処理の手順を作成することができる。
【0038】
請求項17に記載の発明は、請求項15または16に記載の画像処理装置において、前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする。
【0039】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化することを特徴とする。
【0040】
請求項19に記載の発明は、請求項17または18に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成することを特徴とする。
【0041】
請求項17〜19のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0042】
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる拡大/縮小処理要求を抽出し、抽出された全ての拡大/縮小処理要求を一つの拡大/縮小処理要求に合成することを特徴とする。
【0043】
請求項20に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成することにより、画像処理手順データに記載された画像処理を施す手順を最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画像処理後の画像データの画質の劣化を防止することができる。
【0044】
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の画像処理装置において、前記編集部は合成した拡大/縮小処理要求を前記画像処理手順データの最後に記載することを特徴とする。
【0045】
請求項21に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求を画像処理手順データの最後に追加することにより、画像処理を施す手順をさらに最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画質の劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を高品位にすることができる。
【0046】
請求項22に記載の発明は、請求項17〜21のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる階調変換処理要求のうち所定の条件を満たすものを抽出し、抽出された全ての階調変換処理要求を一つの階調変換処理要求に合成することを特徴とする。
【0047】
請求項22に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成することにより、画像処理を施す手順を最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って、記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、複数の階調変換処理をそれぞれに原画像データに施す場合と比較して画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0048】
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の画像処理装置において、前記編集部は合成した階調変換処理要求を前記画像処理手順データの最初に記載することを特徴とする。
【0049】
請求項23に記載の発明によれば、画像処理手順データに最初に合成された階調変換処理要求に基づく画像処理を記載することにより、原画像データに施す画像処理の手順をさらに最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理を施すことにより、原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すので、原画像データにより適切に画像処理を施すことができる。
【0050】
請求項24に記載の発明は、請求項15〜23のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記画像処理部は、前記編集部により編集された画像処理手順データに従って画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする。
【0051】
請求項24に記載の発明によれば、画像データを記録したファイルを一度閉じた場合であっても、記録されている画像処理手順データを編集することにより、原画像データに過去に施された画像処理の内容を容易に変更することができ、かつ、画像処理を繰り返し重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0052】
請求項25に記載の発明の画像処理プログラムは、原画像データに画像処理を施すためのコンピュータに、前記原画像データに対し画像処理要求が入力されると、当該画像処理要求に従って原画像データに画像処理を施す機能と、前記原画像データと、この原画像データに対する画像処理要求が入力される毎に前記画像処理要求の内容を前記画像処理要求が入力された順序に従って記載する画像処理手順データを記録する機能を実現させる。
【0053】
請求項25に記載の発明によれば、画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、記録媒体に原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0054】
請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記画像処理手順データに対する編集指示が入力されると、この編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集するとともに、編集された画像処理手順データを記録する機能をさらに実現させる。
【0055】
請求項26に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することにより、原画像データに施す画像処理の手順を効率化することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0056】
請求項27に記載の発明は、請求項26に記載の画像処理プログラムにおいて、前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする。
【0057】
請求項28に記載の発明は、請求項27に記載の画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記最適化指示に応じて前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化する機能をさらに実現させる。
【0058】
請求項29に記載の発明は、請求項27または28に記載の画像処理プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記最適化指示に応じて前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成する機能をさらに実現させる。
【0059】
請求項27〜29のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0060】
請求項30に記載の発明は、請求項26〜29のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、前記編集指示に応じて編集した画像処理手順データに従って、原画像データに画像処理を施す機能をさらに実現させる。
【0061】
請求項30に記載の発明によれば、画像処理手順データを編集し、編集された画像処理手順データに従って画像処理部により原画像データに画像処理を施すことができるので、過去に施された画像処理を取り消したり、その内容を変更することが容易であり、画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0062】
請求項31に記載の発明は、記録媒体に記録された画像データを読み取る画像読取装置において、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得するデータ取得部と、前記データ取得部により取得した原画像データに、前記画像処理手順データに従って画像処理を施す画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0063】
請求項31に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データを再現することができる。
【0064】
請求項32に記載の発明は、請求項31に記載の画像読取装置において、前記画像処理部は、前記画像処理手順データに前記原画像データに施すことが不可能な画像処理が記載されている場合、これに該当する画像処理を前記画像処理手順データから除外した上で前記原画像データに画像処理を施すことを特徴とする。
【0065】
請求項32に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該画像処理装置が有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0066】
請求項33に記載の発明は、請求項32に記載の画像読取装置において、前記画像処理手順データから除外された画像処理の記載された順序とその内容とを表示する表示部を備えたことを特徴とする。
【0067】
請求項33に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0068】
請求項34に記載の発明は、請求項33に記載の画像読取装置において、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替となる画像処理要求を入力する入力部を備え、前記画像処理部は、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替に前記画像処理要求に応じた画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする。
【0069】
請求項34に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0070】
請求項35に記載の発明の画像読取プログラムは、記録媒体に記録された画像データを読み取るためのコンピュータに、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得する機能と、前記記録媒体から取得した原画像データに、前記画像処理手順データに従って画像処理を施す機能と、を実現させる。
【0071】
請求項35に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データをコンピュータにより再現することができる。
【0072】
請求項36に記載の発明は、請求項35に記載の画像読取プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記画像処理手順データに前記原画像データに施すことが不可能な画像処理が記載されている場合、これに該当する画像処理を前記画像処理手順データから除外した上で前記原画像データに画像処理を施す機能をさらに実現させる。
【0073】
請求項36に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該プログラムが有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0074】
請求項37に記載の発明は、請求項36に記載の画像読取プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記画像処理手順データから除外された画像処理の記載された順序とその内容とを表示部に表示する機能をさらに実現させる。
【0075】
請求項37に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0076】
請求項38に記載の発明は、請求項37に記載の画像読取プログラムにおいて、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替となる画像処理要求が入力されると、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替に前記画像処理要求に応じた画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする。
【0077】
請求項38に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0078】
請求項39に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置と、画像処理装置とからなる画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得するデータ取得部と、前記画像処理手順データを表示する表示部と、前記画像処理手順データに対する編集指示が入力される編集指示部と、前記編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集する編集部と、前記編集部により編集された前記画像処理手順データに従って前記原画像データに画像処理を施す画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0079】
請求項39に記載の発明によれば、他の記録装置により記録された場合でも、過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。そして、編集された画像処理手順データに従って原画像に画像処理を施すことができるので、原画像データに過去に施された画像処理の内容を画像処理手順データを編集することにより容易に取り消したり、変更することができる。また、原画像データに画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができ、画像処理データを編集することにより、より効率的な画像処理を施すことができる。
【0080】
請求項40に記載の発明は、請求項39に記載の画像処理システムにおいて、前記編集指示は、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序の変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序における画像処理要求の削除指示または内容変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序への新たな画像処理要求の挿入指示とを含むことを特徴とする。
【0081】
請求項40に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することにより、画像データに施された画像処理の内容を容易に変更することができる。
【0082】
請求項41に記載の発明は、請求項39または40に記載の画像処理システムにおいて、前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする。
【0083】
請求項42に記載の発明は、請求項41に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化することを特徴とする。
【0084】
請求項43に記載の発明は、請求項41または42に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成することを特徴とする。
【0085】
請求項41〜43のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができ、画像処理が施された画像データの画質を向上させることができる。
【0086】
請求項44に記載の発明は、請求項43に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる拡大/縮小処理要求を抽出し、抽出された全ての拡大/縮小処理要求を一つの拡大/縮小処理要求に合成することを特徴とする。
【0087】
請求項44に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成するので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0088】
請求項45に記載の発明は、請求項44に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は合成した拡大/縮小処理要求を前記画像処理手順データの最後に記載することを特徴とする。
【0089】
請求項45に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求に従って、原画像データに最後に拡大/縮小処理が施されるので、原画像データの劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0090】
請求項46に記載の発明は、請求項41〜51のいずれか一項に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる階調変換処理要求のうち所定の条件を満たすものを抽出し、抽出された全ての階調変換処理要求を一つの階調変換処理要求に合成することを特徴とする。
【0091】
請求項46に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成されるので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0092】
請求項47に記載の発明は、請求項46に記載の画像処理システムにおいて、前記編集部は合成した階調変換処理要求を前記画像処理手順データの最初に記載することを特徴とする。
【0093】
請求項47に記載の発明によれば、原画像データに最初に合成された階調変換処理要求に従って原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すことができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0094】
請求項48に記載の発明は、請求項39〜47のいずれか一項に記載の画像処理システムにおいて、前記記録部は、前記編集部により編集された画像処理手順データ記録することを特徴とする。
【0095】
請求項48に記載の発明によれば、編集後に得られた画像処理手順データを記録しておくことができ、原画像データに加えて他の画像データに対してもこの画像処理手順データに基づく画像処理を施すことができる。
【0096】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。図1に示すように、画像処理装置1は、入力部2、制御部(画像処理部、編集部)3、記録部(記録装置)4、表示部5等を備えて構成され、各部はバス6により互いに接続されている。
【0097】
入力部2は、文字キー、数字キー、各種機能キー等を備えるキーボードまたはマウス、タッチパネル等のポインティングデバイスにより構成される。
【0098】
ユーザが、後述する表示画面51に表示される画像処理要求入力ボタン7や画像処理履歴編集指示入力ボタン8等の各種操作ボタンを、例えば、マウスで選択してクリックすると、制御部3にクリックされた操作ボタンに応じた画像処理要求や編集指示等を示す信号が制御部3に出力される。
【0099】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、CPUにおいて、RAMの所定領域を作業領域としてROMまたは記憶部4に記憶されている各種制御プログラムに従い、各部に制御信号を送って画像処理装置1の動作全般を制御し、入力部2から入力される画像処理要求に従った画像処理、画像処理が施された画像データを記録する画像データ記録処理、入力部2から入力される画像処理手順データ編集指示に基づく画像処理手順データ編集処理、画像処理手順データ最適化処理等の各種処理を実行する。
【0100】
記憶部4は磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリなどCPUで読取可能な記録媒体41を含んで構成される。この記録媒体41はCD−RW、DVD−RW、メモリカード等のデータの書込/消去が自在な可搬型の記録媒体やハードディスク等の固定的な記録媒体を含む。
【0101】
記録媒体41には画像処理が施された画像データとして、原画像データと原画像データに施された画像処理の履歴を記載した画像処理手順データが記録される。
【0102】
ここで、画像処理手順データとは、入力部2を介して画像処理要求が入力された順序に従って、その画像処理要求(画像処理)の内容を記載したものである。画像処理要求の内容とは、画像処理の種類、画像処理を施す位置、画像処理を施す際に使用する画像変換関数およびその係数値が含まれる。
【0103】
画像処理の種類は、文字列、IDコード、画像変換関数名等で記述される。例えば、画像処理の種類を文字列で記述する場合、「レベル補正」処理、「拡大・縮小」処理、「明るさ・コントラスト」調整処理、「赤目補正」処理等の他、「シャープネス」(鮮鋭化)処理、「平滑化」処理、「色変換」処理、「トーンカーブ」調整処理、「フィルタ」処理等を挙げることができる。なお、「レベル補正」処理、「明るさ・コントラスト」調整処理、「赤目補正」処理、「色変換」処理、「トーンカーブ」調整処理は、全て階調変換処理の一種である。
【0104】
係数は、画像変換関数を用いて画像データに画像処理を施す際に用いられるものである。例えば、「拡大/縮小」処理の場合、拡大/縮小倍率等を指す。階調変換処理においては、LUT(Look Up Table)等が該当する。これらの係数は、数値で示してもよいし、予め画像処理装置1に表示編集ツールのデフォルトとして係数値を設定しておき、係数値セット名で表してもよい。
【0105】
なお、LUTとは原画像データがとりうる全ての信号値を1対1対応でどの値に変換するか示すもので、表(Table)形式で表されるが、一般に、横軸に初期画像(変換前)の信号値、縦軸に変換後の画像の信号値をとった x−y グラフで信号値の変換関係が定義されることが多い(図6参照)。
【0106】
係数値セット名として、例えば、「赤目補正」処理において、「BrownLUT」、「BlueLUT」、「GrayLUT」などとすることができる。係数値セット名の選択により、画像処理を施す際の係数を指定することができるので、画像処理の操作が容易になる。
【0107】
また、ユーザが係数値を数値で設定した場合であっても、例えば、「色変換」処理などにおいてユーザにより設定されたLUTを「CustomLUT」などと名前を付けて記録してもよい。
【0108】
画像処理を施す位置(作用位置)は、座標位置で示してもよいし、マスク画像として示してもよい。座標位置で示す場合、原画像データのうち一部の領域に画像処理が施された場合には、作用位置を例えば、“300,200”、“1000,500”と表示することができる。原画像データ全面に画像処理が施された場合は“all”と記述してもよい。マスク画像は作用位置を領域情報として示すものである。ユーザが入力部2を介して不定形状の領域を画像処理を施す作用位置として指定した場合などにマスク画像が形成される。
【0109】
さらに、図2に示すように、画像処理手順データに記載された順序と対応づけて中間画像データを記録してもよい。中間画像データとは、画像処理手順データに記載された順序に従って、所定の順序までに含まれる画像処理を原画像データに施して得られるものである。
【0110】
例えば、図2に示すテーブルにおいて、中間画像データ“1”は、原画像データに順序“1”に記載された画像処理を施すことにより得られたものである。中間画像データ“2”は、原画像データに、順序“1”および順序“2”記載された画像処理を、画像処理手順データに記載された順序に従って施すことにより得られたものである。
【0111】
この様な中間画像データは、入力部2から画像処理要求が入力される毎に作成し、画像処理要求が入力された順序、すなわち画像処理手順データに記載された順序と関連付けて記録媒体41に記録すると好ましい。
【0112】
例えば、画像処理手順データの順序“n”に対応する中間画像データ“n”を作成する際に、画像処理手順データにおいて順序“n”までに記載された画像処理を順次原画像データに施して得るのではなく、順序“n−1”において作成した中間画像データ“n−1”に順序nで示される内容の画像処理を施すことにより得ると望ましい。すなわち、図2において、中間画像データ“1”は、原画像データに画像処理手順データの順序“1”に記載された画像処理を施すことにより得たものであるが、中間画像データ“2”は中間画像データ“1”に画像処理手順データの順序“2”に記載された画像処理を施すことにより得られた画像である。
【0113】
なお、中間画像データ“n”を記録する場合、中間画像データ“n”とその一つ前の中間画像データ“n−1”との差分情報{(中間画像データ“n”)−(中間画像データ“n−1”)}のみを記録させてもよい。このようにすることで、記録媒体41に記録するデータ量を低減することができる。
【0114】
さらに、原画像データの一部にのみ画像処理が施された場合、画像処理が施された領域に対してのみ中間画像データを作成してもよい。これにより、処理に係る時間、負荷を低減するとともに、記録媒体41に記録するデータ量も低減することができる。
【0115】
また、画像処理手順データに記載された順序に従って、各順序に記載された画像処理を原画像データに施した最終画像データを記録媒体41に記録してもよい。
【0116】
以上のような画像処理手順データは、原画像データと同一のファイルに記録してもよいし、原画像データと異なるファイルに記録してもよい。
【0117】
画像データとしての原画像データと画像処理手順データとを同一のファイルに記録する場合は、画像処理手順データを原画像データの付帯情報として、原画像データを記録する初期画像ファイル(Image0001.jpg)のヘッダ内に画像処理手順データの内容を記述する。画像処理装置1は、画像データを記録したファイルが閉じられた場合、初期画像ファイル(Image0001.jpg)のヘッダに記述された画像処理手順データを読み出し、画像処理手順データに記載された内容に従って原画像データに画像処理を施すことにより画像データを取得する。
【0118】
なお、中間画像データを記録する中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)やマスク画像を記録するマスク画像ファイル(MASK_01.BMP)等については、画像処理手順データにその格納場所を順序と対応付けて記述する。なお、ここで挙げた拡張子jpg、lst、BMPやファイル名は例示であって、これらに限定されるものではない。
【0119】
一方、原画像データと画像処理手順データとを異なるファイルに記録する場合、一例として、図3に示すようなファイル構造にすることができる。図3に示すように、記録媒体41には、原画像データを記録した初期画像ファイル(Image0001.jpg)と画像処理手順データを記録した画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)とが同じフォルダ内に格納されている。この場合、同じフォルダ内に、さらに中間画像データを記録した中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)やマスク画像(MASK_01.BMP)等を記録することもできる。
【0120】
また、図4に示すように初期画像ファイル(Image0001.jpg)を格納するフォルダ(Img/)と画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)を格納するフォルダ(ImgProcList/)を異なるフォルダに格納してもよい。この場合、画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)を格納するフォルダ(ImgProcList/)に上記した中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)やマスク画像ファイル(MASK_01.BMP)等を格納してもよい。
【0121】
以上のように、原画像データと画像処理手順データとを異なるファイルに記録する場合、初期画像ファイル(Image0001.jpg)のヘッダ内に画像処理履歴ファイル(Image0001.lst)の格納場所が記述される。関連する中間画像ファイル(Image0001−0002.jpg、Image0001−0005.jpg)、マスク画像ファイル(MASK_01.BMP)等については、画像処理手順データにその格納場所が順序と対応付けて記述される。画像処理装置1は、画像データを記録媒体41から取得する際に、まず、初期画像ファイルを読み出し、初期画像ファイルのヘッダに記述された格納場所に基づいて、画像処理ファイルを読み出し、画像処理手順データに記載された内容に従って原画像データに画像処理を施す。
【0122】
画像データファイルを作成する際に、画像データとしての原画像データと画像処理手順データを同一のファイル構成とすることにより、原画像データと画像処理手順データを一体として管理することができる。
【0123】
一方、原画像データと画像処理手順データを異なるファイル構成とする場合、画像処理手順データのデータ量の増大による原画像データファイルのファイルサイズの増大を防ぐことができる。さらに、原画像データに複数の画像処理手順データを関連づけて記録することもできる。これにより、1つの原画像データと、複数の内容の異なる画像処理手順データを記録媒体41に記録させるだけで、複数の異なる画像処理が施された画像データを記録することができる。
【0124】
なお、画像処理手順データは編集自在に記録媒体41に記録される。画像処理手順データは、原画像データに施した画像処理の履歴を示すだけではなく、画像処理装置1が記録媒体41から画像データを取得する際に、原画像データに施すべき画像処理の手順を示す情報となり、後述するように編集された画像処理手順データに従った内容の画像処理を原画像データまたは他の画像データに施すことができる。
【0125】
表示部5は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部3から入力される各種制御信号に基づいて記録媒体41に記録された画像データ等の他、画像処理要求入力ボタン7、画像処理手順データ編集ボタン8等の各種操作ボタンを表示する。
【0126】
図5に表示画面51の一例を示す。
図5に示す表示画面51には、画像データ表示領域52、画像処理手順データ表示領域53が設けられ、各領域51、52に画像データ、画像処理手順データが表示される。また、表示画面51には各種画像処理要求入力ボタン7および各種画像処理履歴編集指示入力ボタン8の他、「画像選択」ボタン54、「画像保存」ボタン55が表示される。
【0127】
画像処理手順データ表示領域53に表示される画像処理手順データは、記録媒体41に記録されたものを表示することもできるのは勿論のこと、原画像データに画像処理を施す過程において作成される画像処理手順データを表示することができる。
【0128】
「画像選択」ボタン54は、記録媒体41に記録された画像データの中から編集する画像データを選択する操作を行う際に押下される。「画像選択」ボタン54を押下すると、表示画面51に記録媒体41に記録されている画像データをサムネイル表示させるようにし、マウス等の入力部2の操作により所望の画像データを選択できるようにしてもよい。
【0129】
「画像保存」ボタン55は、画像処理後の画像データを保存する操作を行う際に押下される。この「画像保存」ボタン55を押下することにより、画像処理後の画像データとして、原画像データと画像処理手順データが記録媒体41に記録される。
【0130】
図5には、画像処理要求入力ボタン7として、「レベル補正」ボタン71、「拡大・縮小」ボタン、「明るさ・コントラスト」ボタン73、「赤目補正」ボタン74が表示されている。画像処理要求入力ボタン7は、これらに限らず、「シャープネス」(鮮鋭化)ボタン、「平滑化」ボタン、「色変換」ボタン、「フィルタ」ボタン等を各種のものを表示部5に表示することができる。
【0131】
「レベル補正」ボタン71は、画像データの明るさや色を「ヒストグラフ」と呼ばれるグラフを操作して補正する際に押下される。
【0132】
「拡大・縮小」ボタン72は、画像データを拡大/縮小する際に押下される。画像データの全域を拡大/縮小することもできるし、マウス等の操作により選択された領域のみを拡大/縮小することもできる。
【0133】
「明るさ・コントラスト」ボタン73は、画像の「明るさ」や「コントラスト」を調整する際に押下される。
【0134】
「赤目補正」ボタン74は、人物像等の赤目を補正するために押下される。「赤目補正」ボタン74を押下すると、「BrownLUT」、「BlueLUT」、「GrayLUT」などの選択メニューが表示される。
【0135】
画像処理手順データは、「No.」表示欄と、画像データに施された画像処理名を示す「処理名」表示欄と、画像処理が有効か無効かを示す「On/Off」表示欄とを備えて表示される。
【0136】
「No.」表示欄には、画像処理要求入力ボタン7の押下操作に応じた画像処理要求に従って原画像データに画像処理が施される毎に“1”から順に振られた番号が表示される。これは、画像データに過去に施された画像処理の順序を示し、図2に示したテーブルの「No.」(順序)と対応する。
【0137】
「処理名」表示欄には、画像処理要求入力ボタン7の押下操作に応じた画像処理要求の内容として、画像処理の種類が表示される。これは図2に示したテーブルの「画像処理の種類」と対応する。
【0138】
例えば、図5に示した画像処理手順データの表示例では、順序“1”から順序“7”において、「縮小」処理→「明るさ・コントラスト調整」処理→「レベル補正」処理→「赤目補正」処理→「赤目補正」処理→「レベル補正」処理→「縮小」処理が順に原画像データに施されたことを示す。
【0139】
画像処理手順データの所定の行における「No.」表示欄または「処理名」表示欄のいずれかをマウスで選択してクリックすると、その行は選択された状態になり表示色が反転される。このとき、後述する画像処理手順データ編集指示入力ボタンを操作することにより、画像処理手順データを編集することができる。
また、所定の行が選択された状態で、画像処理要求入力ボタン7を押下すると、所定の行における画像処理の内容を変更することができる。
【0140】
選択を解除するには、反転された行をマウスで再度選択してクリックすればよい。特に所定の行が選択されていない状態で、画像処理要求入力ボタン7が押下操作されると、その画像処理要求に基づく画像処理の内容が画像処理手順データに追加される。
【0141】
「On/Off」表示欄は、マウスでクリックする毎に、表示が「On」と「Off」との間で入れ替わる。画像処理手順データに新たな画像処理要求の内容が記載された初期の状態では「On」が表示される。「On/Off」表示欄を「Off」にした場合、画像表示領域に表示される画像データは「Off」にされた行の画像処理操作が画像処理手順データから除外されたものとなる。ユーザは次に説明する画像処理履歴編集指示入力ボタン8により画像処理手順データ中の項目を削除する前に、「On/Off」表示欄の表示を「Off」にすることにより所望の結果が得られるかどうかを事前に確認することができる。
【0142】
画像処理履歴編集指示入力ボタン8として、図5に、「削除」ボタン81、「挿入」ボタン82、「最適化」ボタン83を表示した。
【0143】
「削除」ボタン81は、画像処理手順データに記載されている画像処理のうち選択された画像処理を削除するために用いられる。「削除」ボタン81は凸状に表示され、マウス操作により押下されると凹状に変化したのち、凸状に戻る。画像処理手順データから選択された画像処理が削除されると、画像データはその選択された画像処理が施されていないものとなる。
【0144】
例えば、順序“6”において原画像データに施された「レベル調整」処理を削除する場合、「No.」表示欄の「6」の行を選択し、「削除」ボタン81を押下すればよい。「6」の行の「レベル補正」が削除されると、それ以降の処理が繰り上がり、順序“7”において施された縮小処理が順序“6”に記載される。
これにより、画像表示領域には、原画像データに順序“5”において赤目補正処理を施した次に、順序“6”として縮小処理が施された画像データが表示され、順序“6”に施したレベル調整処理が取り消される。
【0145】
このとき、画像表示領域に表示する画像データを、編集された画像処理手順データに従って一から順に原画像データに画像処理を施すことにより作成してもよいし、例えば順序“5”に対応する中間画像データ“5”に赤目処理を施すことにより画像データを得てもよい。中間画像データを活用することにより、画像処理内容の変更に係る負荷を低減することができる。
【0146】
「挿入」ボタン82は、画像処理手順データに新たな画像処理内容を挿入するために用いられる。「挿入」ボタン82は、初期状態ではOffに設定され凸状に表示される。「挿入」ボタン82が押下されると凹状に表示されOnになる。
再度クリックするとOffになり凸状の表示に戻る。画像処理手順データに、新たな画像処理内容が挿入されると、画像データは、その挿入された画像処理が施されたものとなる。
【0147】
例えば、順序“3”の「レベル補正」処理の前に「拡大」処理を挿入する場合、マウス操作により画像処理手順データの「3」の行を選択し、「挿入」ボタン82を押下する。次いで、画像処理要求入力ボタン7のうち、「拡大・縮小」ボタンを押下し、「拡大」処理を選択する。これにより、「3」の行の前に「拡大」処理が挿入され、「4」の「赤目補正」処理が「5」に繰り下がり、以降の処理も同様に繰り下がる。これにより、画像表示領域には、原画像データに順序“3”において「拡大」処理を施した次に、順序“4”として「赤目補正」、順序“5”として「赤目補正」処理、・・・が施された画像データが表示される。
【0148】
このとき、上記と同様に、画像データを中間画像データ“3”に、「レベル補正」処理→「赤目補正」処理→「赤目補正」処理→「レベル補正」処理→「縮小」処理を順に施すことにより作成すると、原画像データに編集された画像処理手順データに従って一から順に画像処理を施す場合と比較すると負荷を低減することができる。
【0149】
「最適化」ボタン83は、画像処理手順データを最適化するために用いられる。画像処理手順データが最適化されると、画像データも最適化された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理が施されたものとなる。
【0150】
「最適化」ボタン83が押下されると、制御部3は、所定の条件に基づいて同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成し、合成後の画像処理要求を最適な順序に並び替えた画像処理手順データを作成する。
【0151】
ここで、所定の条件とは、本実施の形態においては、次のものを指す。
まず、「明るさ・コントラスト」、「トーンカーブ」、「レベル補正」は同種の階調変換処理として取り扱う。これらの画像処理要求が複数含まれる場合、これらのLUTを合成し、合成されたLUTに基づく階調変換処理に合成する。
【0152】
例えば、2つのLUTを合成する場合、1回目のレベル補正処理におけるLUTが図6(1)に示すグラフであり、2回目のレベル補正処理におけるLUTが(2)のグラフで示されるものである場合、この2つのLUTが合成されると(3)に示すLUTとなる。
【0153】
複数の階調変換処理を原画像データに逐一施す場合と比較すると、合成された一つの階調変換処理を原画像データに施すことにより画質の劣化を防止することができる。また、最初に階調変換処理を施すことにより、その後に施す「赤目補正」処理を適切に行うことができる。
【0154】
「赤目補正」は階調変換処理の一種であるが、「明るさ・コントラスト」、「トーンカーブ」、「レベル補正」とは異なる種類の階調変換処理として取り扱う。複数の「赤目補正」処理が画像処理手順データに含まれる場合、一つの「赤目補正」処理に合成する。このとき、上記と同様に、各「赤目補正」処理で使用されるLUTが一つのLUTに合成される。
【0155】
画像処理手順データに「拡大」処理および「縮小」処理が複数含まれる場合、制御部3は、原画像データに対する最終的な拡大・縮小倍率を演算し、演算された拡大・縮小倍率に基づく一つの「拡大・縮小」処理に合成する。
【0156】
原画像データに対する最終的な拡大・縮小倍率は、次の様に求める。例えば、画像処理手順データに、原画像データを“0.8”に縮小する「縮小」処理と、次にこの“0.8”に縮小された原画像データをさらに“0.6”に縮小する「縮小」処理が含まれる場合、最終的な拡大・縮小倍率は、0.48となる。一方、初期画像を“0.8”に縮小する縮小処理と、この0.8に縮小された原画像データを“1.2”に拡大する拡大処理が含まれる場合、原画像データに対する最終的な拡大・縮小倍率は0.96となる。なお、「拡大・縮小」処理の合成については、後に再び説明する。
【0157】
「縮小」処理を施すと原画像データの中から画像情報が間引かれる。その後に「拡大」処理を施すと、画像情報が間引かれた状態なので、画質が劣化する。複数の「拡大・縮小」処理を一つの「拡大・縮小」処理に合成することにより、画質の劣化を大幅に防止することができる。
【0158】
なお、以上に示した画像処理要求入力ボタン7、画像処理手順データ編集指示ボタンの他に、マウス操作等により表示部5にサブメニュー表示を行い、各種の画像処理要求や画像処理位置の設定、係数の指示、デフォルトで用意されたLUTの選択、画像処理手順データの編集指示等を入力できるようにしてもよいのは勿論である。
【0159】
次に、以上説明した画像処理装置1において、記録媒体41から画像データを読み込む際に制御部3により実行される画像データ読込み処理を図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0160】
なお、画像データは当該画像処理装置1により画像処理が施されたものであっても、他の画像処理装置1により画像処理が施されたものであってもよい。
【0161】
画像処理読込み処理が開始されると、まず、選択された画像ファイルのヘッダが読み込まれ、画像ファイルのヘッダに画像処理手順データに関する情報があるか否かが判断される(ステップS1)。画像ファイルに画像処理手順データに関する情報が一切ない場合(ステップS1:N)、画像ファイルに記録された画像データを最終画像データとして表示部5に表示させて(ステップS2)処理を終了する。
【0162】
画像ファイルのヘッダに画像処理手順データに関する情報がある場合(ステップS1:Y)、ヘッダ若しくはヘッダに記述された格納場所から画像処理手順データが記述されている場合それを読み込む(ステップS3)。
【0163】
次に、画像処理手順データに記載された画像処理要求に当該画像処理装置1が有する画像処理プログラムにない画像処理要求の内容が記載されているか否かが判断される(ステップS4)。そのような画像処理はないと判断した場合(ステップS4:N)、画像処理手順データに記載された順序に従って、画像ファイルに記録された原画像データに画像処理を施し(ステップS5)、画像処理が施された画像データを最終画像データとして表示部5に表示させる(ステップS6)。このとき、表示部5に画像処理手順データも表示させる。
【0164】
ステップS4において、当該プログラムにない画像処理要求の内容が含まれると判断した場合(ステップS4:Y)、画像処理手順データにそれが記載されている順序および記載された画像処理要求の内容を表示部5に表示する(ステップS7)。次いで、表示部5の表示に基づき、入力部2からその代替となる画像処理要求が入力されると(ステップS8:Y)、画像処理手順データをその代替の画像処理要求の内容に変更する(ステップS9)。その後、変更された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理を施し(ステップS5)、画像データおよび変更後の画像処理手順データ表示部5に表示する(ステップS6)。
【0165】
一方、代替の画像処理要求が入力されない場合(ステップS7:N)、画像処理手順データから当該画像処理要求が記載された順序を除外した状態で、原画像データに画像処理を施し(ステップS10、S5)、画像データおよび画像処理手順データを表示部5に表示する(ステップS6)。
【0166】
なお、実行不可能な画像処理とは、画像処理手順データに記載された画像処理要求のうち、当該画像処理装置1が有する画像処理プログラムが有さない画像変換関数を用いて行う画像処理の種類や、当該画像処理プログラムにおいて読取不可能な係数値セット名で係数値が記載されている場合が該当する。また、代替の画像処理要求とは、代替となる画像処理の種類やその係数を指す。
【0167】
なお、図7において図示しなかったが、除外された画像処理の代替として、入力部2を介して他の種類の画像処理要求が入力された場合、その画像処理要求に応じて画像処理を施すようにしてもよい。また、画像ファイルのヘッダに最終画像データの格納場所が記述されている場合、その最終画像データを画像データとして表示部に表示させてもよい。
【0168】
次に、画像処理装置1において制御部3により実行される画像処理手順データ編集処理について処理シーケンスを参照しながらさらに説明する。この画像処理手順データ編集処理は、上記の様にして記録媒体41から読み込んだ画像処理手順データに対して行うこともできるし、原画像データに画像処理を施す過程で作成された画像処理手順データに対して行うこともできる。
【0169】
なお、以下において画像処理手順データには、順序“N0”(但し、“N0”は自然数)まで画像処理履歴がリストアップされているものとし、画像処理内容を変更/削除/除外する順序を“N”で表すものとする(但し、“N”は自然数、N≦N0)。
【0170】
まず、図8を参照して、順序“N”において施される画像処理の作用位置を変更する場合の処理シーケンスを説明する。
まず、マウス(入力部2)操作により、表示部5に表示された画像処理手順データ中において作用位置を変更したい順序“N”の行が選択される(ステップS21)と、制御部3は順序“N”に対応する中間画像データ“N−1”を記憶部4に要求する(ステップS22)。
【0171】
制御部3は記憶部4から中間画像データ“N−1”を取得すると(ステップS23)、順序“N”における中間画像データ“N”および画像処理情報(画像処理内容)を記憶部4に要求する(ステップS24)。なお、画像処理情報には、順序“N”において施された画像処理の種類、作用位置(マスク画像を含む)、画像処理に用いた画像変換関数およびその係数等を含む。
【0172】
記憶部4から中間画像データ“N”および画像処理情報を取得すると(ステップS25、ステップS26)、表示部5に中間画像データ“N”を表示し、順序“N”における画像処理の作用位置を同時に表示する(ステップS27)。
【0173】
次に、入力部2から変更後の作用位置が指定されると(ステップS28)、制御部3は画像処理手順データの順序“N”における作用位置を変更し、変更後の画像処理手順データを記憶部4に記憶させる(ステップS29)。
【0174】
次いで、中間画像データ“N−1”に変更された作用位置に、ステップS26において取得した画像処理情報に基づいて画像処理を施し、中間画像データ“N”を作成し(ステップS30)、それを表示部5に表示させる(ステップS31)。
【0175】
次に、入力部2により、順序“N”の行の選択が解除/または他の順序の行が選択されると(ステップS32)、制御部3は画像処理手順データにリストアップされている順序“N+1”以降の画像処理要求に基づいて、中間画像データ“N+1”、“N+2”・・・“N0”まで作成し(ステップS33)、最終画像データを表示部5に表示させる(ステップS14)。
【0176】
次に、画像処理手順データにおいて、順序“N”で施す画像処理の種類を変更する場合の処理シーケンスを図9を参照して説明する。
【0177】
なお、画像処理の種類を変更する順序“N”を入力部2により選択(ステップS21)してから、表示部5に順序“N”における中間画像データ“N”および“N”において作用位置を表示するステップS27までは、図8と同様の処理が実行されるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0178】
ステップS18において、入力部2から変更後の画像処理の種類およびその係数等が指示されると、制御部3は画像処理手順データの順序“N”における画像処理の種類およびその内容を変更し(ステップS41)、変更後の画像処理手順データを記録媒体41に登録(記録)させる(ステップS42)。
【0179】
次いで、中間画像データ“N−1”に、ステップS26において取得した画像処理情報に基づいて、所定の作用位置に変更された内容に基づく画像処理を施し、中間画像データ“N”を作成し(ステップS43)、それを表示部5に表示させる(ステップS44)。
【0180】
以下、ステップS32、ステップS33、ステップS34において実行される処理は、図8と同様であるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0181】
次に、画像処理手順データから順序“N”を削除する場合の処理シーケンスを図10を参照して説明する。
【0182】
なお、画像処理手順データから削除する順序“N”を入力部2により選択(ステップS21)してから、表示部5に順序“N”における中間画像データ“N”および“N”において画像処理が施された作用位置を表示するステップS27までは、図8と同様の処理が実行されるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0183】
ステップS51において、入力部2の操作により「削除」ボタン81が押下されると、画像処理手順データの順序“N”に関連づけて記録された画像処理内容および中間画像データ“N”を削除し、“N+1”から“N0”までを順次繰り上げ、変更後の画像処理手順データを記憶媒体に登録させる(ステップS52)。
【0184】
次に、順序“N”の行の選択を解除し(ステップS53)、順序“N”以降に繰り上げられた各順序における中間画像データを新たに作成し(ステップS54)、最終画像データを表示部5に表示させる(ステップS55)。
【0185】
次に、表示部5に表示された「On/Off」表示欄を「On」から「Off」にすることにより、所定の順序“N”における画像処理を除外する場合の処理シーケンスについて図11を参照して説明する。
【0186】
なお、マウス操作により、画像処理手順データにおいて、画像処理を除外する順序“N”を入力部2により選択(ステップS21)してから、表示部5に順序“N”における中間画像データ“N”および“N”において画像処理が施された作用位置を表示するステップS27までは、図8と同様の処理が実行されるので、同様の符号を付して説明を省略する。
【0187】
ステップS61において、マウス操作により、「On/Off」表示欄が「Off」にされると、制御部3は画像処理手順データの順序“N”の画像処理情報は保持した状態で、中間画像データ“N”を削除し(ステップS62)、マウスにより選択処理終了又は他の順序が選択されると(ステップS63)、順序“N+1”以降の中間画像データを順次作成し(ステップS64)、最終画像データを表示部5に表示させる(ステップS65)。
【0188】
次に、画像処理手順データにリストアップされた画像処理要求の順序を変更する場合、マウス操作により順序”N”の行を選択し、選択された“N”の行を移動させたい順序“M”(但し、Mは自然数)の位置にドラッグ&ドロップすることにより、順序“N”にリストアップされていた画像処理要求を順序“M”において実行させることができる。
【0189】
次に、画像処理装置1において、画像処理手順データのある順序に記載された画像処理を取り消すundo処理を可能にするための、画像処理手順データを作成記録するための処理シーケンスを図12を参照して説明する。
【0190】
まず、入力部2から画像処理要求が入力されると(ステップS71)、制御部3は記憶部4に画像処理要求が入力された順序“n”と共に、画像処理要求の内容を記録する(ステップS72)。
【0191】
次いで、中間画像データ“n−1”として、現在表示画面51に表示されている画像データに、入力された画像処理要求に従って画像処理を施す(ステップS73)。この画像を順序“n”に対応付けて記憶部4に記録する(ステップS74)。得られた画像を表示部5に表示させる(ステップS75)。
【0192】
次に、順序“n”を一つ繰り上げ、n+1を新たに現在の順序“n”とする(ステップS76)。繰り上げられた順序“n”が、画像処理手順データ又は中間画像データの最大登録可能数として予め設定されたn_max以上か否かが判断される(ステップS77)。現在の順序“n”が最大登録可能数n_max以上以上の場合(ステップS77:Y)、画像処理手順データの中で最も古い履歴を削除する(ステップS78)。次いで、各画像処理要求が記録されている順序を一つずつ繰り上げ(ステップS79)、中間画像データをそれぞれ繰り上げられた順序に対応付けて記録する(ステップS80)。次に、現在の順序“n”を一つ繰り下げ、“n−1”とする(ステップS81)。
【0193】
次に、図13を参照して、現在までに原画像データに順序“n”(但し、nは自然数)までの画像処理が施された画像データにおいて、順序“m”(但し、m<nの自然数)の画像処理を取り消すundo処理を行う際の動作シーケンスを説明する。
【0194】
まず、入力部を介して順序“m”までの処理に戻す指示が制御部3に入力されると(ステップS91)、制御部3はn≧mであることを確認する(ステップS92)。n≧mでない場合(ステップS92:N)、順序“m”は未だ行われていないので、順序“m”に記載された画像処理を取り消す処理は実行不可能であるので、処理を終了する。
【0195】
次いで、m>0であることを確認する(ステップS93)。順序“m”が0より小の場合、上記と同様に順序“m”に記載された画像処理を取り消すという処理は実行不可能であるので、処理を終了する。
【0196】
次に、順序“m”に記載された画像処理が施された中間画像データ“m”を表示部に表示させる(ステップS94)。
【0197】
次に、入力部2を介して順序“m”に記載された画像処理無効指示が入力されると(ステップS95)、画像処理手順データに記載された順序“m+1”〜順序“n”までの処理内容を、順序“m”〜“n−1”に繰り上げる(ステップS96)。
【0198】
次いで、記録部に記録されていた順序“m+1“〜順序“n”に対応する中間画像データ“m+1”〜“n”を削除する(ステップS97)。
次いで、新たな中間画像データ“m”〜“n−2”を作成する(ステップS98)。このとき、例えば、中間画像データ“m”は、中間画像データ“m−1”に新たな順序“m”に記載された画像処理が施されることにより作成される。他の中間画像データについても同様に作成される。
【0199】
そして、ステップS98において得られた各中間画像データを記憶部4に記録させ(ステップS99)、最終画像データを表示部5に表示する(ステップS100)。
【0200】
次に、図14を参照して、画像処理装置1において画像処理手順データを最適化する際の、「拡大・縮小」処理の合成処理について説明する。
【0201】
まず、「拡大・縮小」処理の合成処理が開始されると、原画像データの画像領域を1.0とし、画像処理手順データを順序“1”から順次読み込む(ステップS111)。ここで、現在読み込んでいる順序を“i”、画像処理手順データに記載されている順序を“n”までとする。
【0202】
次に、順序“i”に記載された画像処理が「拡大・縮小」処理であるか否かが判断される(ステップS112)。「拡大・縮小」処理である場合(ステップS112:Y)、順序“i”における拡大・縮小倍率と画像領域とを掛け合わせ、「拡大・縮小」処理後の画像領域の大きさを求め、これを記憶部4に格納する(ステップS113)。
【0203】
次に、画像処理手順データから順序“i”を削除し(ステップS114)、次に読み込む順序“i+1”を現在の順序“i”とする(ステップS115)。画像処理手順データに記載された全ての順序“n”まで、ステップS111〜ステップS115の処理が実行されると(ステップS116:Y)、記憶部4に格納された画像領域の最終的な大きさを、最終的な拡大・縮小倍率とし、画像処理手順データの最後に、この倍率に基づく「拡大・縮小」処理を追加する(ステップS117)。
【0204】
以上説明した画像処理装置1によれば、画像データを記録したファイルを一度閉じた場合でも、過去に画像データに施された画像処理内容を画像処理手順データの内容を編集することにより容易に変更することができ、画質の劣化を防止し、画像処理内容変更後の画質を高品位に保つことができる。また、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら一から画像処理をやり直すこともできる。
【0205】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態における画像処理装置1を通信ネットワークを介して、他の画像処理装置等と接続可能な構成とし、他の画像処理装置により作成された画像処理手順データおよび原画像データを含む画像データを当該画像処理装置1に送信するような態様としてもよい。当該画像処理装置1は通信ネットワークを介して取得した画像データに対して、上記実施の形態と同様にして画像処理手順データを編集し、画像データに施された画像処理の内容を変更することができるし、画像処理リストを最適化することもできる。また、編集後(最適化を含む)の画像処理手順データをさらに別の画像処理装置1に送信し、その画像処理装置1において編集された画像処理手順データに基づいて画像データに再度画像処理を施すような態様としてもよい。
【0206】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に画像処理手順データとが記録されるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0207】
請求項2に記載の発明によれば、原画像データと同一のファイルに画像処理手順データがその付帯情報として記録されるので、原画像データと画像処理手順データとを一体として管理することができる。
【0208】
請求項3に記載の発明によれば、画像処理手順データと原画像データとを異なるファイルに記録するので、原画像データを記録するファイルのファイルサイズが画像処理手順データのデータ量増大により大きくなることを防止することができる。
【0209】
請求項4に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0210】
請求項5に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0211】
請求項7に記載の発明によれば、原画像データと画像処理手順データに加えて、画像処理手順データに従って原画像データに画像処理が施された場合に得られる最終画像データを記録媒体に記録しておくことができる。
【0212】
請求項8または9に記載の発明によれば、画像処理手順データに従って所定の順序まで原画像データに画像処理が施された場合に得られる中間画像データを記録媒体に記録しておくことにより、所定の順序以降に施された画像処理の内容を変更する際にこの中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0213】
請求項10に記載の発明によれば、記録媒体に原画像データと画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体に画像処理手順データとを記録させるので、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容の特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0214】
請求項11に記載の発明によれば、入力部から画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0215】
請求項12に記載の発明によれば、画像処理手順データは編集自在であるので、原画像データに施された画像処理の内容を変更したり、画像処理の手順を最適にすることができる。
【0216】
請求項13に記載の発明によれば、原画像データに施された画像処理の内容を詳細に特定または変更することができる。
【0217】
請求項14に記載の発明によれば、中間画像データが記録されるので、原画像データに施した画像処理を変更する際に中間画像データを利用して、その後の画像処理を施すことができる。
【0218】
請求項15に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0219】
請求項16に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することができ、効率的な画像処理の手順を作成することができる。
【0220】
請求項17〜19のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0221】
請求項20に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成することにより、画像処理手順データに記載された画像処理を施す手順を最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画像処理後の画像データの画質の劣化を防止することができる。
【0222】
請求項21に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求を画像処理手順データの最後に追加することにより、画像処理を施す手順をさらに最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って画像処理を原画像データに施すことにより、画質の劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を高品位にすることができる。
【0223】
請求項22に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成することにより、画像処理を施す手順を最適化することができる。このように最適化された画像処理手順データに従って、記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、複数の階調変換処理をそれぞれに原画像データに施す場合と比較して画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0224】
請求項23に記載の発明によれば、画像処理手順データに最初に合成された階調変換処理要求に基づく画像処理を記載することにより、原画像データに施す画像処理の手順をさらに最適にすることができる。また、このように最適化された画像処理手順データに従って原画像データに画像処理を施すことにより、原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すので、原画像データにより適切に画像処理を施すことができる。
【0225】
請求項24に記載の発明によれば、画像データを記録したファイルを一度閉じた場合であっても、記録されている画像処理手順データを編集することにより、原画像データに過去に施された画像処理の内容を容易に変更することができ、かつ、画像処理を繰り返し重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0226】
請求項25に記載の発明によれば、画像処理要求が入力された履歴を記録媒体に記録しておくことができ、記録媒体から画像処理手順データを読み出すことにより過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。また、記録媒体に原画像データが記録されるので、意図的に原画像データを保存する必要もなく、画像処理手順データを参照しながら、この原画像データに基づき再度画像処理を施すことができ、画像処理を重ねて行うことによる画質の劣化を防止することができる。
【0227】
請求項26に記載の発明によれば、画像処理手順データを容易に編集することにより、原画像データに施す画像処理の手順を効率化することができ、かつ、編集後の画像処理手順データを記録しておくことができる。
【0228】
請求項27〜29のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができる。また、最適化された画像処理手順データに従って記録媒体に記録された原画像データに画像処理を施すことにより、得られる画像データの画質を向上させることができる。
【0229】
請求項30に記載の発明によれば、画像処理手順データを編集し、編集された画像処理手順データに従って画像処理部により原画像データに画像処理を施すことができるので、過去に施された画像処理を取り消したり、その内容を変更することが容易であり、画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができる。
【0230】
請求項31に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データを再現することができる。
【0231】
請求項32に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該画像処理装置が有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0232】
請求項33に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0233】
請求項34に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0234】
請求項35に記載の発明によれば、記録媒体に記録された原画像データと画像処理手順データとから原画像データに画像処理が施された画像データをコンピュータにより再現することができる。
【0235】
請求項36に記載の発明によれば、原画像データに画像処理手順データに従って画像処理を施した画像データを正確に再現できない場合であっても、当該プログラムが有する画像処理に係る機能の範囲内で近似的に画像データを再現することができる。
【0236】
請求項37に記載の発明によれば、オペレータは画像処理手順データから除外された画像処理の順序と内容を把握することができる。
【0237】
請求項38に記載の発明によれば、画像処理手順データから除外された画像処理があっても、その代替となる画像処理を施すことができる。
【0238】
請求項39に記載の発明によれば、他の記録装置により記録された場合でも、過去に原画像データに施された画像処理の内容を特定することができる。そして、編集された画像処理手順データに従って原画像に画像処理を施すことができるので、原画像データに過去に施された画像処理の内容を画像処理手順データを編集することにより容易に取り消したり、変更することができる。また、原画像データに画像処理を重畳することによる画質の劣化を防止することができ、画像処理データを編集することにより、より効率的な画像処理を施すことができる。
【0239】
請求項40に記載の発明によれば、編集指示は各種の指示を含むので画像処理手順データを所望の内容に変更することにより、画像データに施された画像処理の内容を容易に変更することができる。
【0240】
請求項41〜43のいずれか一項に記載の発明によれば、画像処理手順データを最適化することができるので、原画像データに施された画像処理内容を最適化することができ、画像処理が施された画像データの画質を向上させることができる。
【0241】
請求項44に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の拡大/縮小処理を一つの拡大/縮小処理要求に合成するので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0242】
請求項45に記載の発明によれば、合成された拡大/縮小処理要求に従って、原画像データに最後に拡大/縮小処理が施されるので、原画像データの劣化をさらに防止することができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0243】
請求項46に記載の発明によれば、画像処理手順データに含まれる複数の階調変換処理のうち、所定の条件を満たすものについては、一つの階調変換処理に合成されるので、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0244】
請求項47に記載の発明によれば、原画像データに最初に合成された階調変換処理要求に従って原画像データの階調を整えた上で、他の画像処理を施すことができ、画像処理後の画像データの画質を向上することができる。
【0245】
請求項48に記載の発明によれば、編集後に得られた画像処理手順データを記録しておくことができ、原画像データに加えて他の画像データに対してもこの画像処理手順データに基づく画像処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置(記録装置、画像処理システム)の構成の一例を示す機能的ブロック図である。
【図2】本発明に係る一例の画像処理手順データを示した図である。
【図3】本発明に係る画像データのファイル構造の一例を示した図である。
【図4】本発明に係る画像データファイル構造の他の例を示した図である。
【図5】図1に示す表示部の表示例を示した図である。
【図6】本発明において、画像処理手順データを最適化する際に、複数の階調変換処理を一つの階調変換処理に合成する際の係数(LUT)を合成する手順を説明するための図である。
【図7】図1の制御部が実行する画像データ読み込み処理を説明するフローチャートである。
【図8】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図9】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図10】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図11】図1の制御部が実行する画像処理手順データ編集処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図12】図1の制御部が実行する画像処理手順データ記録処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図13】図1の制御部が実行する画像処理手順データ記録処理の一例を説明する処理シーケンスである。
【図14】図1の制御部が実行する「拡大・縮小」処理の合成処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 入力部
3 制御部
4 記憶部
41 記録媒体
5 表示部
51 表示画面
52 画像データ表示領域
53 画像処理手順データ表示領域
7 画像処理要求入力ボタン
71 「レベル補正」ボタン
72 「拡大・縮小」ボタン
73 「明るさ・コントラスト」ボタン
74 「赤目補正」ボタン
8 画像処理履歴編集指示入力ボタン
81 「削除」ボタン
82 「挿入」ボタン
83 「最適化」ボタン
Claims (48)
- 画像データを記録媒体に記録する記録装置において、
画像処理前の原画像データと、この原画像データに施された画像処理の内容を画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを記録することを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、
前記画像処理手順データを前記原画像データの付帯情報として前記原画像データと同一のファイルに記録することを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、
前記画像処理手順データと前記原画像データとを異なるファイルに記録することを特徴とする記録装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置において、
前記画像処理手順データを編集自在に前記記録媒体に記録することを特徴とする記録装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置において、
前記画像処理の内容に、前記画像処理が前記原画像データに施された位置と、前記画像処理の際に使用された画像変換関数の種類およびその係数値とを含むことを特徴とする記録装置。 - 請求項5記載の記録装置において、
前記係数値は、予め設定された係数値セット名で記載されることを特徴とする記録装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録装置において、
前前記原画像データに記画像処理手順データに記載された画像処理を施した最終画像データを前記記録媒体に記録することを特徴とする記録装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録装置において、
前記原画像データに前記画像処理手順データに記載された画像処理を所定の順序まで施した中間画像データを前記所定の順序と対応付けて前記記録媒体に記録することを特徴とする記録装置。 - 請求項8に記載の記録装置において、
画像処理手順データに記載された各順序に対応する前記中間画像データを前記各順序と対応付けて前記記録媒体に記録することを特徴とする記録装置。 - 画像データを記録媒体に記録するためのコンピュータに、画像処理前の原画像データと、この原画像データに画像処理が施される毎に前記画像処理の内容を前記画像処理が施された順序に従って記載した画像処理手順データとを前記記録媒体に記録する機能を実現させるための画像データ記録プログラム。
- 画像処理要求が入力される入力部と、前記画像処理要求に従って画像処理を施す画像処理部と、画像データを記録する記録部と、を備えた画像処理装置において、
前記記録部は、画像処理前の原画像データと、前記入力部から前記原画像データに対する画像処理要求が入力される毎に前記画像処理要求の内容を前記画像処理要求が入力された順序に従って記載する画像処理手順データを記録することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項11に記載の画像処理装置において、
前記記録部は、前記画像処理手順データを編集自在に記録することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項11または12に記載の画像処理装置において、
前記画像処理の内容に、前記画像処理が前記原画像データに施された位置と、前記画像処理において用いられた画像変換関数の種類およびその係数値とを含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記記録部は、前記画像処理要求が入力される毎に画像処理部により画像処理が施された画像データを中間画像データとして前記画像処理要求が入力された順序と対応付けて記録することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項11〜14のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理手順データの編集指示が入力される編集指示部と、
前記編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集する編集部とを備え、
前記記録部は、前記編集部により編集された画像処理手順データを記録することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項15に記載の画像処理装置において、
前記編集指示は、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序の変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序における画像処理要求の削除指示または内容変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序への新たな画像処理要求の挿入指示とを含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項15または16に記載の画像処理装置において、
前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項17に記載の画像処理装置において、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項17または18に記載の画像処理装置において、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項19に記載の画像処理装置において、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる拡大/縮小処理要求を抽出し、抽出された全ての拡大/縮小処理要求を一つの拡大/縮小処理要求に合成することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項20に記載の画像処理装置において、
前記編集部は合成した拡大/縮小処理要求を前記画像処理手順データの最後に記載することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項17〜21のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる階調変換処理要求のうち所定の条件を満たすものを抽出し、抽出された全ての階調変換処理要求を一つの階調変換処理要求に合成することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項22に記載の画像処理装置において、
前記編集部は合成した階調変換処理要求を前記画像処理手順データの最初に記載することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項15〜23のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記画像処理部は、前記編集部により編集された画像処理手順データに従って画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする画像処理装置。 - 原画像データに画像処理を施すためのコンピュータに、
前記原画像データに対し画像処理要求が入力されると、当該画像処理要求に従って原画像データに画像処理を施す機能と、
前記原画像データと、この原画像データに対する画像処理要求が入力される毎に前記画像処理要求の内容を前記画像処理要求が入力された順序に従って記載する画像処理手順データを記録する機能を実現させるための画像処理プログラム。 - 請求項25に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記画像処理手順データに対する編集指示が入力されると、この編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集するとともに、編集された画像処理手順データを記録する機能をさらに実現させるための画像処理プログラム。 - 請求項26に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項27に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記最適化指示に応じて前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化する機能をさらに実現させるための画像処理プログラム。 - 請求項27または28に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記最適化指示に応じて前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成する機能をさらに実現させるための画像処理プログラム。 - 請求項26〜29のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記編集指示に応じて編集した画像処理手順データに従って、原画像データに画像処理を施す機能をさらに実現させるための画像処理プログラム。 - 記録媒体に記録された画像データを読み取る画像読取装置において、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得するデータ取得部と、
前記データ取得部により取得した原画像データに、前記画像処理手順データに従って画像処理を施す画像処理部と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項31に記載の画像読取装置において、
前記画像処理部は、前記画像処理手順データに前記原画像データに施すことが不可能な画像処理が記載されている場合、これに該当する画像処理を前記画像処理手順データから除外した上で前記原画像データに画像処理を施すことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項32に記載の画像読取装置において、
前記画像処理手順データから除外された画像処理の記載された順序とその内容とを表示する表示部を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項33に記載の画像読取装置において、
前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替となる画像処理要求を入力する入力部を備え、
前記画像処理部は、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替に前記画像処理要求に応じた画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする画像読取装置。 - 記録媒体に記録された画像データを読み取るためのコンピュータに、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得する機能と、
前記記録媒体から取得した原画像データに、前記画像処理手順データに従って画像処理を施す機能と、を実現させるための画像読取プログラム。 - 請求項35に記載の画像読取プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記画像処理手順データに前記原画像データに施すことが不可能な画像処理が記載されている場合、これに該当する画像処理を前記画像処理手順データから除外した上で前記原画像データに画像処理を施す機能をさらに実現させるための画像読取プログラム。 - 請求項36に記載の画像読取プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記画像処理手順データから除外された画像処理の記載された順序とその内容とを表示部に表示する機能をさらに実現させるための画像読取プログラム。 - 請求項37に記載の画像読取プログラムにおいて、
前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替となる画像処理要求が入力されると、前記画像処理手順データから除外された画像処理の代替に前記画像処理要求に応じた画像処理を前記原画像データに施すことを特徴とする画像読取プログラム。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置と、画像処理装置とからなる画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、
前記記録装置により記録された前記原画像データおよび前記画像処理手順データを前記記録媒体から取得するデータ取得部と、
前記画像処理手順データを表示する表示部と、
前記画像処理手順データに対する編集指示が入力される編集指示部と、
前記編集指示に応じて前記画像処理手順データを編集する編集部と、
前記編集部により編集された前記画像処理手順データに従って前記原画像データに画像処理を施す画像処理部と、を備えたことを特徴とする画像処理システム。 - 請求項39に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集指示は、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序の変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序における画像処理要求の削除指示または内容変更指示と、前記画像処理手順データの所定の順序への新たな画像処理要求の挿入指示とを含むことを特徴とする画像処理システム。 - 請求項39または40に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集指示に、前記画像処理手順データの最適化指示を含むことを特徴とする画像処理システム。 - 請求項41に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに画像処理要求が記載された順序を最適化することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項41または42に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる同種の画像処理要求を一つの画像処理要求に合成することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項43に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる拡大/縮小処理要求を抽出し、抽出された全ての拡大/縮小処理要求を一つの拡大/縮小処理要求に合成することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項44に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集部は合成した拡大/縮小処理要求を前記画像処理手順データの最後に記載することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項41〜51のいずれか一項に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集部は、前記最適化指示に応じて、前記画像処理手順データに含まれる階調変換処理要求のうち所定の条件を満たすものを抽出し、抽出された全ての階調変換処理要求を一つの階調変換処理要求に合成することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項46に記載の画像処理システムにおいて、
前記編集部は合成した階調変換処理要求を前記画像処理手順データの最初に記載することを特徴とする画像処理システム。 - 請求項39〜47のいずれか一項に記載の画像処理システムにおいて、
前記記録部は、前記編集部により編集された画像処理手順データ記録することを特徴とする画像処理システム。
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