JP3159753B2 - アリールイミドアルカン過酸の製造法 - Google Patents

アリールイミドアルカン過酸の製造法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
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    • C07D209/48Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続方式でのアリー
ルイミドアルカン過酸、特にε−フタルイミドアルカン
過酸の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ε−フ
タルイミドヘキサン過酸は、次のように「フタルイミド
ヘキサン過酸」、またはさらに簡潔に「PAP」で示さ
れるが、ヨーロッパ特許第325288号に記載されて
いるように、織物製品の低温度洗濯における漂白剤とし
て用いられ、また織物製品、紙及び廃棄物の加工と処
置、衛生処理並びに(中間体とポリマーの)化学におい
て、それぞれ漂白剤、殺菌剤、酸化剤及び遊離基発生剤
として用いられる。
【0003】米国特許第4172086号には、次の記
載がなされている、即ち過酸化されるべき酸を(ハロゲ
ン化有機溶媒中の)懸濁液として反応ゾーンに供給する
ことにより対応するアルカン酸(非過酸)類を大量の硫
酸または発煙硫酸の存在下、過酸化水素で酸化してアル
カン過酸類が製造される。しかしながら硫酸の量はむし
ろ大量であり(好ましくは2〜3モル/アルカン酸のモ
ル)、かつ高分子酸(C10)の過酸化に必要な温度は比
較的高温(40〜60℃)であった。
【0004】さらに、この出願人が、上記特許明細書に
記載のハロゲン化溶媒(四塩化炭素、モノクロロベンゼ
ン等)中にフタルイミドアルカン酸を懸濁させ連続方式
により反応させることを試みた時、反応混合物の粘度の
莫大な増大による装置の目詰まりのために数分後にこの
実験は、中断せざるを得なかった(比較例4参照)。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願人は、低温で大
規模、連続方式で適応性を有し、かつ安全条件に合致
し、ごく限られた数の反応剤、添加剤及び助剤の供給
で、アリールイミドアルカン酸を過酸化しうる新規な方
法を開発した。最も広い観点では、この発明は、次式(I
I):
【0006】
【化5】 〔式中、Aは、任意に1つ以上の置換基、特にカルボキ
シ基を有するベンゼンまたはナフタレン環、R1 及びR
2 は互いに同一または異なって水素原子、及び置換可能
な直鎖状または分枝状のC1-5アルキル基から選択され
る基、及びnは3〜7の整数〕で示されるアリールイミ
ドアルカン酸(非過酸)を、ハロゲン化有機溶媒の存在
下、及びpka値が3に等しいかそれより低く、好まし
くは1に等しいか又はそれより低い強酸の存在下で、
酸化水素と反応させることからなり、 (A)上記ハロゲン化溶媒がメチレンクロリド及びクロ
ロホルムから選択され、 (B)過酸化されるべき原料のアリールイミドアルカン
酸として、 (i) 下記(C)に定義の反応温度において、上記溶媒に
上記原料の溶解度閾値と等しいかまたはそれ以下の量、 (ii)上記(i) の定義と同温度において、上記溶媒に上記
アルカン過酸の溶解度閾値と化学量論的に対応する原料
量以上の量、を用いて上記ハロゲン化溶媒に溶解して溶
液を作り、 (C)(B)の溶液に、上記強酸の過酸化されるべき酸
に対する供給モル比が2以下の値、好ましくは1.3 より
小さい値に調整した強酸の存在下、10〜35℃で過酸
化水素水溶液で連続方式で反応を行なって、2つの液相
(水相と有機相)水相と有機相からなる反応生成物が得
られ、 (D)上記反応生成物は、単一で均質な2つの相成分に
分離され、有機相から上記アルカン過酸及びハロゲン化
溶媒が得られ、上記ハロゲン化溶媒は(B)に記載の溶
解工程に再循環させることを特徴とする、式(I):
【0007】
【化6】 (式中、各記号は式(II)における定義と同一意味)の対
応アリールイミドアルカン過酸の連続方式の製造法。特
に、R1 及びR2 は、水素原子、及びカルボキシ、過カ
ルボキシ、ヒドロキシ、ニトロまたはC1-5 アルコキシ
の置換基を有するC1-5 アルキル基から選択される。
【0008】この発明により得られる過酸としては、例
えば式(III) のフタルイミドアルカン過酸及び式(IV)の
ナフタレンイミドアルカン過酸(特に興味のある酸は、
ε−フタルイミドヘキサン過酸である)が挙げられる。
【0009】
【化7】 溶媒及び濃度の値の選択が重要である。この出願人は、
四塩化炭素、モノクロロベンゼンまたはアセトニトリル
のような化学的見地から非常によく似た溶媒を用いて試
みたが、次に詳細に述べるような重大な欠点に出会っ
た。
【0010】詳述すると、この出願人は、意外にも特定
の過酸化生成物(PAP)だけでなく、特定の原料(P
AC)も−従来技術に反して−上記特定のハロゲン化溶
媒に対して可溶性であり、さらにより一層溶け易いこと
を見出した。すなわち、この反応は、(米国特許第41
72086号に開示のものに較べて)異なったメカニズ
ムのタイプにより進行され、及びこの新規のメカニズム
は、低温、低粘度及び内部システムの温度がコントロー
ルされた条件下で高変換率及び高収率を達成することが
できる。
【0011】一方、非常に能率よく生成物の回収も行う
ことができる(無機相からも)。勿論、圧力が液相中に
このシステムを保持するようにさせる。表1は、この出
願人の実験的に観察した溶解度のデータを示す。
【0012】
【表1】 (*)図3のチャートも参照のこと (**)推定値 この方法では、過酸化反応を、好ましくはフレキシブル
サイズで、効率のよい、商業レベルで用いられるCST
R(連続式撹拌槽型反応器;Continuous Stirred Tank R
eactor)タイプの混合反応器を用いて、ごく少量の強酸
及び過酸化水素を、非常に低温のコントロールされた安
全条件下で連続的に行なうことができる。代わりに、外
部循環反応器または静置混合器を用いてもよい。さら
に、原料(反応剤)を徐々に供給してもよい、すなわ
ち、連続的に複数の供給箇所により実行される。これら
の反応器及び操作法は、例えば、ヨーロッパ特許第09
70号に開示されている。経済性、適応性と(安全条件
に従った)、かなりの規模の増大をしうる可能性は、こ
の発明による方法の特徴をなすものである。
【0013】この発明の実施例の特に有利な態様によれ
ば、PACを過酸化するために次の補足的または選択肢
の操作指示を用いることを推奨する: −過酸化される酸の少なくとも20重量%(好ましくは
25〜30重量%)を含有する溶液の連続供給(特に、
ハロゲン溶媒中のPAC)、 −過酸化水素(100%)のPACに対するモル比が1
〜2、好ましくは1.01〜1.6 で、50〜90重量%、好
ましくは60〜80重量%の過酸化水溶液の連続供給、 −上記強酸が例えば、硫酸、発煙硫酸、メタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、フルオロスルホン
酸及びそれらの混合物から選択される時、強酸のPAC
に対するモル比が0.50〜1.29の範囲からなる。
【0014】強酸と接触する前(間)に、強酸としてい
わゆる「固形酸」を用いると、強酸の量をかなり減少す
ることができる。上記固形酸は、強タイプの陽イオン交
換樹脂及びペンタジル型(PENTSIL type )のア
ルミノケイ酸のゼオライト(それらの酸性型、例えばH
ZSM5及びHZSM11)からなるグループから選択
される。換言すれば、上記樹脂またはアルミノケイ酸塩
の層との接触により、強酸の過酸化されるべきPACに
対する比の値を減らすことができ、非常に低濃度(0.50
モル濃度)の時でも低下できる。
【0015】過酸化反応の最後に、1つ以上の反応器
(平行に並べる、または好ましくはカスケード)中で二
相からなる反応混合物を、例えば分離タンク中で分離を
必要とする(相分離)。ついで酸性の水性相は、その相
から残留の生成物(PAP)の回収を容易にし、その不
安定な状態をなくすために、脱イオン水で希釈する。希
釈水量は、一般に0.5 〜1.5 lit/分離水相lit の範囲で
ある。別の方法として、相分離をする前に希釈してもよ
い。
【0016】痕跡の残留酸分を含有する有機相は、通常
弱アルカリ性溶液、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素マグネシウム、水酸化ナトリウム等を含有する液で
中和する。別に、上記有機相は、陰イオン交換樹脂また
は、固形のアルカリ金属化合物もしくはアルカリ土類金
属化合物(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
マグネシウム等)の層を通過させてもよい。
【0017】次に、この発明の製法の特定の具体例の特
定の態様は図1により開示される。勿論記述文及び図面
共に単にこの目的の説明を補うだけであって、この発明
の範囲を限定するものではない。図1を参照して、ハロ
ゲン化溶媒中の濃ε−フタールイミドヘキサン酸(PA
C)溶液(1)、過酸化水素水溶液(2)及び強酸
(3)、例えば硫酸を反応容器「R1」に入れ、室温に
保持する。そのようにして得られるシステムは、2つの
液相からなる。このような相は、低粘度値及び流体力学
的分散の容易さにより特徴付けられる。すなわち通常の
攪拌システムで、容量単位当たりの交換表面積を保証
し、その大きさは相移動による限定された動的制御の範
囲内で、原料系の比生産容量を制限しない程充分に大き
い。
【0018】さらに、このようなシステムは、原料及び
生成物の不安定と分解に由来する局部的な熱蓄積があり
うるのを高度に自己調節しうる可能性が特徴である(そ
の塊は、粘度勾配による淀みのポケットがなく、固層の
局部蓄熱もない連続的な液体として反応容器中に分散さ
れ、いずれにしても過剰の低沸点溶媒により熱的に緩衝
されている)。さらに上記システムは、(反応条件の停
止下で)簡単な傾斜により容易に相が分離するような加
工容易性で特徴付けられる。
【0019】反応混合物(4)を、第1の反応器「R
1」に類似の第2の反応器「R2」に入れる。反応器
「R2」の中で、過酸化反応が行われる。最後の溶出液
(5)を分離タンク「D」中で相分離に付される。つい
で、安全性の理由から、及び有機相に不溶の生成物の一
定量(PAP)を反応溶媒の逆抽出により効果的に回収
させるために、酸性/水性相(6)を中等度に脱イオン
水(7)で希釈する。希釈した溶液(8)をタンク
「S」に貯えるか、または、直接逆抽出にかけることが
できる。痕跡の残留酸分が存在する有機相(9)を弱ア
ルカリ溶液(10)で中和する。別法としては、すでに
述べたように、有機相を、固形中和層を通過さすことに
より中和することができる。有機のPAP溶液(11)
から、生成物は、必要な純粋濃度で、例えば溶質の結晶
化(溶媒中の温度依存による溶解度の利用)により容易
に分離することができ、従って濾過(及び/または遠心
分離)及び乾燥により回収することができる。別のルー
トによれば、次に述べるように、生成物(PAP)を、
溶媒の留去により回収することができる。
【0020】この発明による製法の別の実施態様とし
て、図2に示す。上記図2を参照して、反応溶出液
(5)を「SM」装置の中で相分離すると水相(12)
及び有機相(13)がその装置から流出する。脱イオン
水流(14)を上記に述べた目的のために、溶出液
(5)及び/または水相(12)に加える。有機相(1
3)を、回収部「RC」に送り、その中で、好ましくは
アルカリ土類金属塩(15)、例えば硫酸マグネシウム
(MgSO4 )と混合し、次のように回収する: (a)過酸(16)を、固形粒子または濃厚なスラリー
として; (b)溶媒(17)を反応ゾーン(過酸化反応)に再循
環させる。溶媒の回収は、数種の方法で行なわれる。例
えば、混合物を急激に冷却した後、濾過(及び/または
遠心分離)するか、または溶媒を蒸留で除去する。
【0021】上記蒸留は、減圧下に行うか、または水蒸
気蒸留等である。例えば図示される蒸気流(18)を参
照のこと。どの方法によっても回収された溶媒は、完全
に再循環される。
【0022】
【実施例】次の実施例は単に目的を説明することを補う
ものであって、この発明の範囲を限定するものではな
い。一連の全実施例において、次の装置が用いられた。 −縦型のガラス製反応容器、各1.8 l 容量、種々の排出
液面を有し、外套、フランジ付頭部、プロペラ攪拌器
(6枚羽根付、650rpm回転)及び回転止め板(4
要素)を備える。 −ガラス製水平型分離タンク(相分離ユニット)、0.7l
容量、貯蔵用溜め(相分離ユニット)、0.7l容量、貯蔵
用溜め及び隔壁を備える。
【0023】実施例1 硫酸(96重量%)0.42Kg/時間、過酸化水素(70重
量%)0.23Kg/時間及びPAC(20重量%)のメチレ
ンクロリド溶液4.17Kg/時間を図1に示す装置の中に同
時にかつ連続して充填した。反応容器の外套に冷水を流
して冷却し、反応温度を25℃に保持した。そのように
して、相分離後、“D”タンク中に2つの液相、すなわ
ち重い酸性相(0.68Kg/時間)と軽い有機相(4.14Kg/
時間)が得られた。有機相を炭酸水素ナトリウム及び硫
酸ナトリウムの水溶液で連続して中和した。
【0024】相分離及び結晶化後、ε−フタルイミドヘ
キサン過酸(PAP)がヨウ素滴定により99%以上の
純度で、原料物質(PAC)に対して88%の収率で得
られた。
【0025】実施例2 PAC(23.5%)のクロロホルム溶液7.09Kg/時間、硫
酸(96%)0.83Kg/時間及び過酸化水素(70%)0.
47%Kg/時間を実施例1と同様な装置に入れる。反応容
器の外套に冷水を通して冷却し、反応温度を25℃に保
持した。相分離後、生成物の(クロロホルム)溶液を固
形炭酸マグネシウムの層を通すことにより残留の鉱酸分
を除く。ついで、生成物を冷却により再結晶して溶媒か
ら分離、濾過、及び乾燥後、ヨー素滴定により純度99
%以上のPAPが、1.57Kg/時間得られた。PAC(再
循環で除く)に比して全収率は89%であった。
【0026】実施例3(比較例:四塩化炭素によるバッ
チ式テスト) 500cm3 容量で、移動羽根の攪拌器及び温度計を備
え、25℃で還流水浴に浸した熱量測定反応器中に、四
塩化炭素300g、PAC70.4g及び硫酸(96%)3
5gを入れた。混合物は、懸濁液中の不溶性のPACに
より不均質性であった。
【0027】上記混合物を25℃で攪拌し、過酸化水素
(70%)19.5gを加えた。30分後、なお25℃で攪
拌を続けて、大量の不溶性生成物を伴う不均質のペース
ト様の反応混合物を冷(5℃)脱イオン水500cm3
に注ぎ、非常に困難であるが、多孔性ガラス製フィルタ
ーで減圧濾過する。ついで、分離した生成物を脱イオン
水100cc中でスラリーにして、強く攪拌しながら10
%炭酸ナトリウム水溶液でpH6に中和した。中和した
生成物を一度濾過し、乾燥剤を含む塩化カルシウム中で
25℃で48時間乾燥した。そのようにして、PAP6
2%(ヨウ素滴定による)を含む蝋質生成物62gが得
られ、(PACに対して)51.7%の収率であった。
【0028】実施例4(比較例:四塩化炭素による連続
テスト) 実施例1及び図1と同型の装置で連続的に行う以外は、
実施例3のテストを繰返す。その結果は表2に記載のよ
うに明らかに陰性であったが、非常に制限されたハロゲ
ン化合物(CH2 Cl2 及びCHCl3 )では満足すべ
き結果が得られ、一方CCl4 のように僅かに構造の異
なる化合物では、明らかに商業上の使用ができない。
【0029】実施例5(比較例:CH2 Cl2 中に過剰
に「懸濁した」PACによる連続テスト) 溶解度閾値(メチレンクロリド100cc当たり約89
g)以上のPAC量を含有するスラリー2.08Kg/時間を
連続的に供給して実施例1のテストをくり返す。反応温
度は、反応容器の外套に水を流して冷却し、25℃に保
持した。実施例4に示すように、装置が目詰りを起こし
たため、テストは約10分間で中断した。
【0030】実施例6(比較例:非常に高温でのテス
ト) 反応容器の外套に熱湯を通して加熱をコントロールする
ことにより、反応温度を60〜65℃にして実施例2の
テストをくり返す。PAP1.40Kg/時間(ヨウ素滴定で
90.4%)が得られた。PAC(再循環に付した分を除い
て)に対して71.6%の収率であった。
【0031】実施例7 H2 SO4 (100%)/PACのモル比を1.200 に下
げて、反応温度を30℃にして実施例1をくり返す。表
2に示すように収率は86%であった。
【0032】実施例8 H2 SO4 (100%)/PACのモル比をさらに1.00
0 に下げて実施例7をくり返す。表2に示すように79
%の収率であった。
【0033】
【表2】 *1 比較例 *2 装置の目詰り、特に反応器R1とR2間の連結パ
イプの目詰りのためにテストは約10分後に中断した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製法の1つの工程図を示す。
【図2】この発明の製法の別の工程図を示す。
【図3】この発明に用いた原料(PAC)と生成物(P
AP)の溶媒(CH3 Cl2 )に対する溶解度温度との
関係を示すチャートである。
【符号の説明】
1 ハロゲン化溶媒中のPAC溶液 2 過酸化水素水溶液 3 強酸 4 反応混合物 5 溶出液 6 酸性/水性相 7 脱イオン水 8 希釈溶液 9 有機相 10 弱アルカリ溶液 11 有機PAP溶液 12 水相 13 有機相 14 脱イオン水流 15 アルカリ土類金属塩 16 過酸 17 溶媒 18 蒸気流 D 分離タンク S タンク(貯蔵) R1 反応容器 R2 反応容器 SM 分離タンク RC 回収部 T チューブ C 毛細管 M 微細な篩
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレッサンドロ ザロ イタリア国、15100 アレッサンドリア、 ビア ドン ギオヴネ、42 (72)発明者 アッティリオ ラゴスティナ イタリア国、アレッサンドリア、15047 スピネッタ マレンゴ、ビア クレメ ンテ、8 (72)発明者 ウゴ ピエロ ビアンチ イタリア国、37126 ヴェロナ、ビア プラト サント、26 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 209/48 C07D 209/66 C07D 221/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II): 【化1】 〔式中、Aは、任意に1つ以上の置換基を有するベンゼ
    ンまたはナフタレン環、R1 及びR2 は互いに同一また
    は異なって水素原子、及びカルボキシ、過カルボキシ、
    ヒドロキシ、ニトロまたはC1-5アルコキシの置換基を
    有するC1-5アルキル基から選択される基、及びnは3
    〜7の整数〕で示されるアリールイミドアルカン酸(非
    過酸)を、ハロゲン化有機溶媒の存在下、及びpka値
    が3に等しいかそれより低い強酸の存在下で、過酸化水
    素と反応させることからなり、 (A)上記ハロゲン化溶媒がメチレンクロリド及びクロ
    ロホルムから選択され、 (B)過酸化されるべき原料のアリールイミドアルカン
    酸として、 (i) 下記(C)に定義の反応温度において、上記溶媒に
    上記原料の溶解度閾値と等しいかまたはそれ以下の量、 (ii)上記(i) の定義と同温度において、上記溶媒に上記
    アルカン過酸の溶解度閾値と化学量論的に対応する原料
    量以上の量、 を用いて上記ハロゲン化溶媒に溶解して溶液を作り、 (C)(B)の溶液に、上記強酸の過酸化されるべき酸
    に対する供給モル比が2以下の値に調整された強酸の存
    在下、10〜35℃で過酸化水素水溶液で連続方式で反
    応を行なって、水相と有機相からなる反応生成物が得ら
    れ、 (D)上記反応生成物は、単一で均質な2つの相成分に
    分離され、有機相から下記アルカン過酸及びハロゲン化
    溶媒が得られ、上記ハロゲン化溶媒は(B)に記載の溶
    解工程に再循環させることを特徴とする、式(I): 【化2】 (式中、各記号は式(II)における定義と同一意味)の対
    応アリールイミドアルカン過酸の連続方式の製造法。
  2. 【請求項2】 強酸のpka値が1に等しいか又はそれ
    より低く、アリールイミドアルカン酸に対する強酸のモ
    ル比が1.3 より低い請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 上記アリールイミドアルカン過酸が式(I
    II) : 【化3】 のフタルイミドアルカン過酸類及び式(IV): 【化4】 の1,8-ナフタレンイミドアルカン過酸類から選択される
    請求項1または2の方法。
  4. 【請求項4】 アルカン過酸がε−フタルイミドヘキサ
    ン過酸(n=5)である請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 過酸化反応が、静置ミキサー、外部循環
    反応器及びCSTR(連続式撹拌槽型反応器)タイプか
    ら選択された反応器の中、その反応器の数が1または2
    で、及び反応試薬(原料)の供給が1つ以上の連続した
    供給箇所で行われる請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 次のパラメーター: −メチレンクロリドまたはクロロホルム中にε−フタル
    イミドヘキサン酸(PAC)を少くとも20重量%含有
    する溶液の供給、 −50〜90重量%で、H2 2 (100%)のPAC
    に対するモル比が1.01〜2である過酸化水素水溶液の連
    続供給により特徴付けられる請求項4の方法。
  7. 【請求項7】 強酸が硫酸、発煙硫酸、メタンスルホン
    酸、トリフルオロメタンスルホン酸、フルオロスルホン
    酸及びそれらの混合物から選択され、その強酸の過酸化
    されるべきアルカン酸に対するモル比が0.50〜1.29の範
    囲からなる、請求項4の方法。
  8. 【請求項8】 ハロゲン化溶媒中過酸化されるべき酸の
    溶液が過酸化水素と反応する間または反応した後、強タ
    イプの陽イオン交換樹脂及び酸性型ペンタジル型(PE
    NTASIL)のゼオライトからなるグループから選択
    される、いわゆる「固形酸」の存在下、上記の強酸と接
    触させる前またはその間、過酸化される酸のハロゲン化
    溶媒溶液が過酸化水素と反応することを特徴とする請求
    項7の方法。
  9. 【請求項9】 2相の反応生成物を有機相と水相の2つ
    の成分相に分離し、有機相の残留酸分を中和処理により
    除去する請求項4の方法。
  10. 【請求項10】 脱イオン水量が0.5 〜1.5 リットル/
    水相リットルである、脱イオン水を分離前に上記水相又
    は反応生成物又はその両方に加える請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 有機相の上記中和処理が、 (a)NaHCO3 、NaOH、Mg(HCO3 2
    はそれらの混合物を含有するアルカリ溶液で洗浄する、
    及び (b)NaHCO3 、Na2 CO3 、MgCO3 又はそ
    れらの混合物からなるグループから選択される固形中和
    層を通過させて流す、 ことから選択される請求項9の方法。
  12. 【請求項12】 有機相に不溶のε−フタルイミドヘキ
    サン過酸がハロゲン化反応溶媒による逆抽出によって水
    相から回収される請求項9の方法。
  13. 【請求項13】 有機相に、アルカリ土類金属塩を加え
    る請求項9の方法。
  14. 【請求項14】 溶媒が、有機相を冷却し、ついで濾過
    又は遠心分離又はそれらの両方により回収される請求項
    9の方法。
  15. 【請求項15】 溶媒が、減圧蒸留と水蒸気蒸留から選
    される蒸留により有機相から回収される請求項9の方
    法。
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