JP3159668B2 - キャスタ - Google Patents

キャスタ

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JP3159668B2
JP3159668B2 JP26235597A JP26235597A JP3159668B2 JP 3159668 B2 JP3159668 B2 JP 3159668B2 JP 26235597 A JP26235597 A JP 26235597A JP 26235597 A JP26235597 A JP 26235597A JP 3159668 B2 JP3159668 B2 JP 3159668B2
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誠 佐々木
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株式会社カナツー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行対象物体、例えば
酪農用設備機器、水産用設備機器、商用キッチン設備品
・実験室用トローリー、医療用設備機器などを含む各種
設備機器それ自体が走行対象物体となって、この走行対
象物体に装着して走行するためのキャスタ、あるいは走
行対象物体が種々の物品を運搬するための台車等の運搬
車、椅子等の各種事務用家具で、それ自体が走行対象物
体となって、あるいは、これらの脚体(脚羽根)を介し
て取り付けられるキャスタに関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような各種の走行対象物体を走行
させるため、走行対象物体の底面にキャスタが取り付け
られている。
【0003】そして、このようなキャスタにあって、走
行対象物体の走行方向が変更された際、車輪を回転自在
に軸支するヨークを走行対象物体に固着される基台に対
して回動可能に構成し、走行対象物体の走行方向に車輪
の向きを操舵し得るようにしたキャスタが存在する。
【0004】このように、ヨークを回動可能に構成した
キャスタの一例として、特公平4−66721号公報に
は、図13に示すように基台120に設けられた円筒状
の収容部131内に、頭部にフランジ122aを備えた
シャフト122の挿入された転がり軸受132を収容
し、この円筒状の収容部131外周に形成された雄ねじ
と螺合する雌ねじが内周に形成された円筒状のソケット
126で前記収容部を被蓋し、転がり軸受132の外輪
132aを基台120及びソケット126間で挟持して
固定すると共に、前記シャフト122にさらに第1座金
127、ヨーク頭部130a、第2座金128を挿通さ
せ、該シャフト122の一端に形成された螺旋溝にナッ
ト129を螺合し、シャフト122のフランジ122a
と第1座金127間で転がり軸受132の内輪を挟持し
てシャフト122に転がり軸受132の内輪132bを
固定すると共に、第1座金127と第2座金128でヨ
ーク頭部130aを挟持してシャフト122にヨーク頭
部130aを固定して、基台120に対してヨーク13
0が回転自在に固定されて成るキャスタが開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術として説
明したキャスタ110にあっては、そのヨークの頭部1
30aは、ナットの締付けによりシャフト122が挿通
され、第1座金127と第2座金128により挟持され
てシャフト122に固着されているため、該ヨークの回
動機構にあっては、部品点数が多く組立てが煩雑である
ばかりでなく、走行対象物体や走行対象物体上に載置さ
れた物体の重量、走行時の路面の凹凸による振動、その
他各種の荷重が加わると、この2つの座金により挟持さ
れたヨークの頭部130aの部分にこの荷重が集中す
る。
【0006】特に、図13に示す従来のキャスタにあっ
ては、ヨークの頭部130aが軸受132の外輪132
aの内径よりも小径に形成された頂部を有する載頭円錐
状に突出されており、しかも、この載頭円錐状に突出さ
れたヨーク頭部130aの裏側は、ヨークの頭部130
aの突出方向に陥没され、該陥没部内にナット129が
収納されているため、前記座金127,128による挟
持により、該部分に集中した荷重は、ナット129を収
納するために陥没され、他の部分に比較して肉薄に形成
されたヨーク頭部130aの頂部や、ヨーク頭部130
aの載頭円錐状に突出した突出部の裾の部分に集中し易
く、該部分が破損し易い構造であるという欠点を有して
いる。
【0007】また、従来のこの種のキャスタ110にあ
っては、車輪140の軸受孔内に配置された軸受は、こ
れを位置合わせする構成を有しておらず軸受孔内で位置
ずれし易いものであり、車軸孔の両端開孔に配置された
軸受に位置ずれが生じた場合には、該軸受内に車軸を挿
通することができず、該軸受機構を備えたキャスタの組
み立てを困難とする。
【0008】さらに、従来のキャスタ110にあって
は、ヨーク130の車輪支持板133に支持された車軸
135に車輪140を軸支する際に、車輪140を車輪
支持板133間の中央位置に配置するために、車輪支持
板133に車軸135を固定する際のナットの締め付け
を調整し、または車輪支持板133と車輪140間にス
ペーサ等を挿入して車輪を車軸135の中心位置に位置
決めする作業を行う等、その調整が煩雑であるという問
題点を有していた。
【0009】また、従来のキャスタ110にあっては、
車輪支持板133の側面より突出する車軸や、該車軸に
螺合されたナット等がむき出しにされているものが多
く、このむき出しの車軸やナットが建物の壁や、周囲に
配置されている家具、さらには周囲にいる人の手足に接
触した場合には、これらに損傷を与える場合がある。こ
のうよな問題を解消するために、車軸やナットを被覆す
るキャップを備えたキャスタも存在するが、従来のこの
種のキャップは、その取付けが困難であり、また、嵌合
部分が短い等の理由により、走行時の振動等により脱落
し易いという問題を有するものであった。
【0010】さらに、ヨークの回動機構を備えた従来の
キャスタ110にあっては、ヨークの回動機構や、車輪
の軸受機構に対する水や薬品等の浸入を防止する構成を
備えたキャスタは存在せず、そのため、海水、雨水、泥
水等で濡れた床面や、薬品等の飛散した床面上で使用さ
れるキャスタにあっては、前記回動機構や軸受機構内に
海水、雨水、泥水、その他薬品等が浸入して軸受やシャ
フト、車軸等の腐食、発錆の原因となり、走行時の車輪
のがたつきや、騒音の発生、さらには軸受やシャフトの
破損が生ずる等の問題点を有するものであった。
【0011】なお、停止時に車輪の回転を係止するスト
ッパ機構を備えたものとして、特開昭56−34505
号公報に示されているように、レバーの操作により、該
レバーにより車輪の外周に押圧されて、車輪の回転を係
止するブレーキシューを備えた構造のキャスタが存在す
るが、このストッパ機構を備えたキャスタにあっては、
前記ブレーキシューを押圧するレバー、ブレーキシュ
ー、該ブレーキシューが取付けられる板ばね等より成る
ストッパ機構を取り付けるために、ヨーク、車輪支持板
等が特殊な形状を有しており、このようなストッパ付き
のキャスタを提供するためには、該ストッパ機構を備え
ないキャスタとは全く異なる部品を使用した全く異なる
生産ラインにより製造する必要がある。そのため、該キ
ャスタの製造に多大なコストがかかるという問題があっ
た。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記従来技術に
おける欠点を解消するためになされたものであり、ヨー
クを回動自在と成すヨークの回動機構を荷重に対する耐
性があり、しかも滑らかに回動させることのできる構成
のキャスタを提供することを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、車軸を軸支する軸受が
位置ずれし難く、従って組立時等において車軸を挿通し
易い構造であるとともに、車軸に対して軸受を介して車
輪を取り付けるのみで、車輪の位置決めを行うことので
きる軸受機構を備えたキャスタを提供すると共に、取り
付け容易でかつ脱落困難な形状のキャップにより車軸の
両端及びこれに螺合されたナット等が被覆されたキャス
タを提供することを目的とする。
【0014】さらに、前記ヨークの回動機構や、車輪の
軸受機構内に水や薬品等が浸入することを防止し得る構
成を備え、故障やこれに伴う騒音等の生じ難いキャスタ
を提供することを目的とする。
【0015】ストッパ機構を備えたキャスタにあって
は、ストッパ機構を備えないキャスタとキャスタ本体の
構造を共通とすることにより、両キャスタ間で部品、製
造工程等を共通とすることのできるキャスタを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャスタ10は、底面中央部より下方に向
かって突出する載頭円錐状の突出部25を備えると共
に、その中心を厚み方向に貫通するシャフト孔23が形
成された基台20と、前記基台20下方に配置された軸
受支持台31と、この軸受支持台31の外壁面より下方
に略平行に配置形成された2つの車輪のカバーを成す車
輪支持板33,33を兼用するように好適には前記車輪
支持板33,33と一体に形成したヨーク30と、前記
ヨーク30の車輪支持板33,33間に架設された車軸
35により回転自在に軸承される車輪40より成り、前
記ヨーク30の軸受支持台31内に、内輪32aと、こ
の内輪32aの外周に転動体32cを介して同心状に配
置された外輪32bを備えた軸受32を、前記ヨーク3
0の軸受支持台31の内壁に外輪32bを固着して収納
すると共に、前記ヨーク30の軸受支持台31内に、前
記基台20の突出部25の前記シャフト孔23内に前記
基台20に固着したシャフト22を挿入すると共に、前
記軸受32の内輪32aに挿着し、前記車輪40に車輪
40の中央を貫通する軸受孔41を形成すると共に、該
軸受孔41内に、内輪42aと外輪42b間に転動体4
2cを配置し、且つ前記内輪42aの幅を好ましくは車
軸35の架設された車輪支持板33,33間の幅と同一
に形成した少なくとも1つの軸受42を嵌合し、該軸受
42を介して車軸35に車輪を回転自在に軸承したこと
を特徴とする。
【0017】
【0018】より好ましくは、前記軸受42は、軸受孔
41の両端開孔内にそれぞれ配置される2の軸受42,
42より成り、各軸受42の内輪が車輪支持板33,3
3の間隔の半分の幅に形成する。
【0019】上記キャスタ10は、前記車輪支持板3
3,33の側面で、車軸孔36,36の外周近傍にキャ
ップ取付孔39,39を形成すると共に、蓋板62と、
この蓋板62の側縁から突設した嵌合部61を有し、前
記嵌合部61の開口縁の側壁端縁を、前記蓋板62側か
ら開口端に向かって肉薄に形成したテーパ状と成し、か
つ、前記嵌合部61の開口縁に等間隔に複数の切欠63
を形成してキャップ60を形成し、前記キャップ60の
嵌合部61を前記キャップ取付孔39内に嵌合したこと
を特徴とする。
【0020】上記キャスタ10は、前記車軸孔36,3
6の外周に環状のキャップ取付孔39,39を形成する
と共に、蓋板62を断面切欠円弧状に形成し、この蓋板
62の外周縁から突設した円筒状の嵌合部61の開口周
縁の側壁外周を、前記蓋板62側から開口端に向かって
肉薄に形成したテーパ状と成し、かつ、前記嵌合部61
の開口周縁に等間隔に複数の切欠63を形成することが
できる。
【0021】さらに、ヨーク30の回動機構および車輪
の軸受機構を防水処理した本発明のキャスタ10にあっ
ては、前記基台20の上面をシート状のシール材65で
被覆し、また、一方の側面をヨークの軸受支持台31の
上端開口縁と密接し、他方の側面に円周方向に連続して
形成された凸条71を備えると共に、前記凸条71を介
して基台20と接触する無端環状の平板部73と、前記
平板部73の外周縁より円筒状に突出し、その内壁をヨ
ーク30の軸受支持台31の上端外壁面に密接する円筒
部74を備えたシール材70を、基台20とヨーク30
間に配置し、さらに、車輪40の中央を貫通する軸受孔
41の周縁を突出して段部45を形成すると共に、中央
に形成された開口部の内周縁に円周方向に連続する凸条
76を備えた無端環状の平板部77と、前記平板部77
の外周縁より円筒状に突出した円筒部78を備えたシー
ル材75を形成し、前記シール材75の円筒部78内
に、軸受孔41の周縁に形成された段部45を嵌合する
と共に、軸受孔41内に嵌合された軸受42の内輪42
aを平板部77の中央開口より突出した構成とすること
ができる。
【0022】なお、走行対象物体の走行停止時、車輪4
0の回転を係止するストッパ機構を取付けるため、本発
明のキャスタ10にあっては、前記キャスタ10のヨー
ク30に形成された軸受支持台31の外壁面よりストッ
パ支持台34を突設して設け、このストッパ支持台34
の下方にストッパ支持孔37を形成すると共に、一端に
ブレーキシュー53の固着された板ばね52と、該板ば
ね52の他端を係止するフレーム51と、前記フレーム
51に回動可能に軸支され、回動により前記板ばね52
の自由端部を押圧するレバー54より成り、前記ストッ
パ支持台34上に前記フレーム51を載置すると共に、
該フレーム51を前記ストッパ支持孔37で固定して、
前記レバー54の回動により板ばね52の自由端部に固
着されたブレーキシュー53が車輪40の外周に押圧さ
れるストッパ機構50を備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につき添
付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0024】図1〜図4は、本発明のキャスタの一実施
形態を示すものであり、10はキャスタを示す。
【0025】このキャスタ10は、キャスタ10が取り
付けられる各種設備機器等の図示せざる走行対象物体の
底面にボルト止め等されて固着される基台20、該基台
20に対して回動自在に軸承されるヨーク30、及び前
記ヨーク30に形成された車輪支持板33,33間に回
転自在に軸承される車輪40より成り、また、これにス
トッパ機構50を備えることができる。
【0026】〔基台20〕前記基台20は、本実施形態
にあっては図1に示すように平面正方形状を成し、その
角部4ヵ所には、開孔21が形成され、この開孔21を
介して該基台20を備えたキャスタ10を走行対象物体
の底面にボルト等により固着可能に構成されている。
【0027】また、本実施形態における基台20は、図
1及び図3に示すように該基台20の中央に、ヨーク3
0を回動自在に軸承するためのシャフト22を挿入する
シャフト孔23が形成されている。
【0028】なお、本実施形態にあっては、前記シャフ
ト孔23を中心として、該基台20の外周に向かって放
射状に延びる8本のリブ24を形成し、該リブ24間に
開孔を形成して基台20の重量及び材料の減少を図る構
成としているが、このリブ24は必ずしも設ける必要は
なく、基台20はリブ24及び開孔の形成されていない
一体的な構造のものとしても良い。
【0029】この基台20は、本実施形態にあっては図
3に示すように正面における断面において略逆台形状を
成し、後述のヨーク30の円筒状の軸受支持台31の周
縁部分との接触部分を上方に向けて陥没させると共に、
底面中央部において逆載頭円錐状の突出部25を有して
いる。
【0030】そして、前記突出部25の中央を垂直方向
に貫通するシャフト孔23内に、基台20にヨーク30
を回動自在に軸支するシャフト22が挿入され、該シャ
フト孔23の下端より突出したシャフト22の先端によ
りヨーク30の軸受支持台31内に鋳こみ配置された転
がり軸受32の内輪に貫通され、先端をかしめる等して
ヨーク30が基台20に回動自在に軸支される。
【0031】このシャフト22は、図3に示すように本
実施形態にあっては上端部にフランジ22aを有する形
状と成し、このフランジ22aがシャフト孔23の上端
開口周縁に係止されて、シャフト22がシャフト孔23
から下方に抜け落ちることが防止されている。
【0032】なお、本実施形態にあっては、さらに前記
シャフト孔23の上端周縁に、前記フランジ22aの形
状に対応する形状の窪み23aを形成し、該窪み23a
内にシャフト22のフランジ22aが嵌合して、該フラ
ンジ22aが基台20の上方に突出しない構成としてい
る。
【0033】また、該シャフト孔23及び窪み23aの
形成された前記基台の上面を、図1及び図3に示すよう
に前記シャフト孔23と同心円形状に陥没させて、該シ
ャフト22のフランジ22aを備えた端部が基台20の
上面に露出しない構成とすることもできる。
【0034】〔ヨーク30〕以上のように構成された基
台20の載頭円錐状の突出部25及び該突出部25の中
心より突出したシャフト22の一端が、ヨーク30に形
成された軸受支持台31内に挿入されると共に、前記シ
ャフト22の先端が、前記ヨーク30の軸受支持台31
内に配置された転がり軸受32の内輪32a内に挿着さ
れて、基台20に対してヨーク30が回動自在に固定さ
れる。
【0035】この、基台20に対して回動自在に固定さ
れるヨーク30は、前述の基台20に固着されたシャフ
ト22が挿着される軸受32の配置された軸受支持台3
1と、該軸受支持台31の外側面より下方に向かって平
行に突出する、2の車輪支持板33,33を備える。
【0036】前記軸受支持台31は、本実施形態にあつ
ては円筒状に形成され、前記基台20に固定された際
に、該基台20の中心より突出するシャフト22の軸心
にその中心が配置され、その内部における高さ方向の略
中央部分には、前記シャフト22が挿入される転がり軸
受32が配置されている。
【0037】この転がり軸受32は、外輪32bと内輪
32a間に鋼球等より成る転動体32cを配置した構成
より成り、この転がり軸受32の外輪32bが、前記軸
受支持台31の内壁に固着され、転がり軸受32が軸受
支持台31内に鋳込んで形成されて固定される。
【0038】前記軸受支持台31の外壁からは、軸受支
持台31の外壁より直交方向に突出し、突出方向先端に
おいて下方に向かって曲折された板状のストッパ支持台
34が形成されており、このストッパ支持台34に、後
述のストッパ機構50を取り付け可能としている。
【0039】そして、前記軸受支持台31の外壁面及び
ストッパ支持台34の両側部から下方に向かって平行に
2の車輪支持板33,33を下方に向かって突出してい
る。
【0040】この車輪支持板33,33は、その突出方
向先端において車輪の直径の約3分の2の直径を有する
円弧状の丸みを帯びた先端形状を有し、この車輪支持板
33,33の円弧状の先端部分の中心に、車輪を回転自
在に軸支する車軸35が挿入される車軸孔36,36が
形成されている。
【0041】本実施形態にあっては車軸孔36,36
は、該車軸孔36,36に車軸35を挿入した際に、車
軸35が前記ストッパ支持台34下方であって、軸受支
持台31の前記ストッパ支持台34が接合された外壁の
延長上に、水平方向に配置されるよう形成されている。
【0042】また、前記ストッパ支持台34の下方に形
成された車輪支持板33,33の側面であって、該スト
ッパ支持台34の先端に形成された曲折部分のやや下方
にはストッパ支持孔37,37が形成され、該ストッパ
支持孔37,37を介して後述のストッパ機構50がキ
ャスタ10に取り付け可能に構成されている。
【0043】以上のように構成されたヨーク30の軸受
支持台31内に、前記基台20の突出部25の中心から
下方に突出されたシャフト22の先端が挿入され、該シ
ャフト22の先端が軸受支持台31内に収納された転が
り軸受32の内輪32aに挿入される。
【0044】なお、図3中、27はワッシャであり、シ
ャフト22がこのワッシャ27を貫通すると共に基台2
0の突出部25と転がり軸受32間に配置され、基台2
2の突出部25と転がり軸受32が該ワッシャ27を介
して接触するよう構成されている。
【0045】そして、前記シャフト22の先端がかしめ
られる等して転がり軸受32の内輪32aよりシャフト
22が抜き取り不能とされ、該軸受32を介して基台2
0にヨーク30が回動自在に軸支される。
【0046】このように、軸受32の外輪32bをヨー
ク30の軸受支持台31の内壁に固着することにより、
軸受32にかかる荷重は、軸受32の外輪32bを固定
する軸受支持台31の内壁全体に分散され、局所的に荷
重がかかることがなく、荷重に対する耐性を向上させる
ことができる。
【0047】一方、軸受32の内輪を通して伝えられる
荷重は、垂直方向の力はワッシャ27を介して基台20
の突出部25の底面に、シャフト22に対して直交方向
に生ずる力は、シャフト22を介してシャフト挿入孔2
3の内壁面を介して分散され、局所的に荷重が集中する
ことを防止できると共に、断面逆台形状でかつ肉厚に形
成された基台20は荷重に対する高い耐性を有する。
【0048】前記ヨーク30の円筒状に形成された軸受
支持台31の上部開口の内周縁は、前記軸受支持台31
の中心に向かって下方に傾斜する傾斜面38が形成され
ており、この傾斜面38が前記基台20の突出部25が
軸受支持台31内に挿入された際に、該突出部25の傾
斜面と略平行となってヨーク30の回動の際に基台20
の突出部25とヨーク30の軸受支持台31の開孔周縁
が接触することが防止されている。従って、該部分が接
触することによる接触摩擦によりヨーク30が回動し難
い等の問題が生ずることがない。
【0049】また、ヨーク30の軸受支持台31の上端
開口周縁であって、その外壁側には、図11に示すシー
ル材70を取り付けて、基台20とヨーク30間の隙間
から、雨水や床面上の水、泥、薬品等がヨーク30の軸
受支持台31内に浸入することを防止するように構成す
ることもできる。
【0050】このシール材70は、ナイロン、その他各
種の樹脂等より成るシール材であり、一側面を軸受支持
台31の上端平面上に密接させ、他側面を基台20の表
面に接触する無端環状の平板部73と、軸受支持台31
の上端外周に内壁を密接する円筒部74より成る。この
シール材を、基台20とヨーク30間に配置し、ヨーク
30と基台20間に形成された間隙を閉塞している。
【0051】なお、前記シール材70と基台20との接
触面には、図11に示すように平板部73の表面に円周
方向に連続して凸条71を形成し、基台20との接触面
積を減少させてヨーク30の円滑な回動を確保し得るよ
うに構成することもできる。
【0052】また、前記ヨーク30の軸受支持台31の
下方開口は、後述する車軸の両端を被覆するキャップ6
0と同様のキャップ60が嵌合、接着されており、該キ
ャップ60により下端開口部を被蓋することにより、車
輪の回転により撥ね上げられた床面上の水や泥、薬品等
が前記ヨーク30の軸受支持台31内に浸入することを
防止している。
【0053】このように、軸受支持台31内に水、泥、
薬品等が浸入することを防止することにより、軸受支持
台31内の転がり軸受32やシャフト22等の回転機構
が腐食・発錆することを防止できる。
【0054】このようにして、基台20とヨーク30と
の連結完了後、基台20の上面に該基台20の上面を被
覆するオイルシート、その他各種の防水性を備えるシー
ト材より成る図10に示すシール材65を貼り付け、基
台20の上面からリブ24間に形成された開孔やシャフ
ト孔23を介してヨーク30の軸受支持台31内に水、
泥、薬品等が浸入することを防止している。
【0055】なお、図中66は開孔であり、基台20に
形成されたボルト止め用の開孔21と対応する位置に形
成される。
【0056】〔車輪40〕前記ヨーク30に形成された
車輪支持板33,33には、車軸孔36,36間を貫通
する車軸35により車輪40が回転自在に軸承される。
【0057】この車輪40は、本発明にあっては図4に
示すようにその中央部を貫通する軸受孔41が形成され
ており、この軸受孔41の両端開口部にそれぞれ軸受4
2,42が嵌合されて軸受孔41内にその外輪42bが
固定される。
【0058】本実施形態にあっては、前記軸受孔41は
左右の開口部分において軸受42の外輪42b外周と同
一径に、その中央部において軸受42,42の外輪42
bの外径よりやや小さく形成されており、後述の内輪4
2aを幅広に形成した本発明の軸受42を嵌挿すること
により軸受孔41内に嵌合された軸受42,42の位置
ずれが生じることがない。
【0059】なお、前記車輪40は、プラスチック、金
属等により一体的に形成したものであっても良いが、本
実施形態にあっては該車輪40はプラスチック、金属等
よりなるホイール43の外周にゴム等よりなるタイヤ4
4を接着外装して成る車輪40を使用し、一例として車
輪40の直径は130mmである。
【0060】この車輪40の軸受孔41内に嵌合される
軸受42,42は、内輪42aが車軸35の長さ方向に
幅広に形成されており、各軸受42,42の内輪42a
の幅を、車輪40が配置される車輪支持板33,33間
の間隔の半分、すなわち、2の軸受42,42を並べて
配置した際に、該2の軸受42,42の内輪42a,4
2aの幅が車輪支持板33,33間の間隔となるように
構成している。
【0061】このように、車輪用の軸受42,42の内
輪42a,42aを車輪支持板33,33間の間隔とす
ることにより、該軸受42,42の内輪42a,42a
の端部が車輪支持板33,33の内壁に当接して車輪4
0が車輪支持板33,33間の中心位置に位置合わせさ
れる。
【0062】そのため、本発明のキャスタ10にあって
は、車輪40の位置を調整するために、車軸35に螺合
されたナットの締め付け具合を調整したり、スペーサ等
を取り付ける等の煩雑な調整作業を必要としない。
【0063】前記軸受孔41に対する軸受42,42の
挿入完了後、この軸受42,42が車輪40の軸受孔4
1より露出する部分を図12に示すシール材75で被覆
することもできる。
【0064】このシール材75は、合成ゴム等の可撓性
材料より成り、軸受孔41,41の開口部周縁に円筒状
に突出形成された段部45の外周に内周を密接させる円
筒部78と、この円筒部78の開口周縁と一体的に形成
され、軸受孔41の開口部を被蓋する無端環状の平板部
77を備え、該平板部77により軸受孔41の開口が被
蓋されている。
【0065】前記平板部77の中央開孔の内周縁には、
図12に示すように円周方向に連続した凸条76が形成
されており、平板部77の中央開孔内に挿入された軸受
42,42の内輪42a,42aがこの凸条76と接触
してシール材75内に水、薬品などが浸入することが防
止されると共に、凸条76による接触面積の減少により
車輪40を回転させた際の接触抵抗を減らして車輪40
の円滑な回転を確保している。
【0066】このように構成された車輪40は、その軸
受42,42の中心がヨーク30の車輪支持板33,3
3に形成された車軸孔36,36と位置合わせされ、車
軸孔36,36、軸受内輪42a,42aを1の車軸3
5で同時に貫通してヨーク30に形成された車輪支持板
33,33に回転自在に軸承される。
【0067】なお、本実施形態にあっては、前記車軸3
5の挿入方向における一端側(図4中左側)の先端を細
くして、車軸孔36,36及び軸受42,42に対する
車軸35の挿入を容易と成す形状としている。
【0068】そして、車軸35の挿入後、車軸35の挿
入方向先端部分に形成された雄ねじにナットが螺合さ
れ、車軸35の取り付けが完了する。
【0069】このようにしてヨーク30の車輪支持板3
3,33に対して車輪40の取り付けが完了すると、該
車輪支持板33,33の側面より突出する前記車軸3
5,35の両端及びこれに螺合されたナットがキャップ
60,60により被蓋され、この車軸35の両端や、こ
れに螺合されたナットが、走行中に周囲に置かれた壁や
家具、人体等に接触してこれらを損傷することが防止さ
れている。
【0070】このキャップ60,60は、本実施形態に
あっては図5(A)及び図5(B)に示すように車輪支
持板33,33の側面に、車軸孔36,36の周囲を円
形状に窪ませて形成されたキャップ取付孔39,39内
に嵌挿、接着等される円筒状の嵌合部61と、前記車輪
支持板33,33の側面に形成されたキャップ取付孔3
9,39内に前記嵌合部61を嵌挿した際に車輪支持板
33,33の側面に湾曲して膨出する、前記嵌合部61
の一端開口を被蓋する蓋板62を備える。
【0071】前記嵌合部61の挿入側先端は、その開口
周縁の外周側が開口端に向かって徐々に薄くなるテーパ
状を成し、嵌合部61の先端を挿入方向に向かって先細
りの形状として車輪支持板に形成されたキャップ取付孔
39内への挿入を容易な形状としている。
【0072】また、前記キャップ60の開口周縁には、
本実施形態にあっては等間隔に4ヵ所、矩形状の切欠6
3が形成されており、車輪支持板33,33の側面に形
成されたキャップ取付孔39,39内に挿入される際に
該切欠63の部分より嵌合部61の開口周縁が折れ曲が
って窄り、車輪支持板33,33の側面に形成されたキ
ャップ取付孔39,39内への挿入を容易としている。
【0073】なお、前記キャップ60は、前述のヨーク
30の回動機構において、ヨーク30の軸受支持台31
の下端開口を被覆するキャップと共通のキャップとする
ことができ、このようにヨーク30の円筒状の軸受支持
台31の下端開口を被蓋するキャップと車軸35の両端
を被覆するキャップを共通の構成のものとすることで、
製造工程における製造部品点数を減らすことができる。
【0074】もっとも、前記ヨーク30の円筒状の軸受
支持台31の下端開口を被蓋するキャップと、前記車軸
35,35の両端を被覆するキャップは異なる構造のキ
ャップとすることもできる。
【0075】以上のように構成されたキャップ60は、
車軸35および該車軸35に螺合されたナットを被覆し
て、走行対象物体を走行させた際に車軸やボルトが周囲
に置かれた家具や壁、周囲にいる人の手足等に接触して
これらを損傷することが防止できるばかりでなく、前述
の構成のキャップ60は車輪支持板33,33に形成さ
れたキャップ取付孔39,39内への挿入が容易である
とともに、嵌合部61が比較的長く形成されており、ま
た、挿入時に切欠63より折れ曲がって窄まった、嵌合
部61の開口端は、キャップ取付孔39内へ挿入された
た後その形状が復帰してキャップ取付孔39内と接触す
るので、前記キャップ取付孔39内に前記キャップ60
を挿入した後は、脱落が生じ難いものである。
【0076】〔ストッパ機構50〕以上のように構成さ
れた本発明のキャスタ10には、さらにストッパ機構5
0を取り付けてストッパ付きのキャスタとすることがで
きる(図6〜図9)。
【0077】このストッパ機構50は、前記ヨーク30
の車輪支持板33に形成されたストッパ支持孔37を介
してストッパ支持台34上に取り付けられるフレーム5
1と、該フレーム51に一端を固定された金属板等より
成る板ばね52と、該板ばね52の他端に固着されたゴ
ム片等より成るブレーキシュー53と、前記フレーム5
1に回動自在に軸承され、回動により前記ブレーキシュ
ー53を車輪40の外周に押圧するレバー54より成
る。
【0078】前記フレームは、例えば図9に示すように
車輪支持板33,33と略平行に配置された2の側壁
と、前記2の側壁の上端間に架設された上壁により形成
された下方に向かって開口する断面コ字状に形成されて
おり、前記フレーム51のそれぞれの側壁の両端中央部
間に支軸55が架設され、この支軸55にレバー54が
回動可能に軸承されている。
【0079】このレバー54は、中央に軸孔541を備
え、前記軸孔541を中心に略反対方向に突出する2の
舌部542,543と、前記2の舌部542,543の
略中間位置で、舌部542の突出方向と略垂直方向に突
出する押さえ部544を備えている。
【0080】前記フレーム51の上壁面は、前記レバー
54が車輪の係止を解除する位置に回動された際に、舌
部の一方543が前記フレーム51の切欠56内に収納
されて同一平面を成すように構成されており、前記舌部
543の先端が収納される切欠56の周縁部分には、前
記舌片543の先端を支持してレバーの回動を規制する
段部57が形成されている。
【0081】前記フレーム51の他方の端部上壁内面に
は、前記上壁の幅方向に溝58が形成されており、この
溝58内に先端を屈曲された金属板等より成る板ばね5
2の前記屈曲部が嵌合されて、前記フレーム51に板ば
ね52が固着されている。
【0082】この板ばね52の他端は前記レバー54に
形成された押さえ部544と接触して弾性的に揺動する
自由端部とされており、前記板ばね52がレバー54の
押さえ部544と当接する反対側の側面には、ゴム片等
より成るブレーキシュー53が固着されている。
【0083】前記レバー54に形成された押さえ部54
4は、板ばね52の一側面に当接して前記板ばね52を
車輪40の回転を係止する位置及び車輪の係止を解除す
る位置において係止するものであり、本実施形態にあっ
ては、図9に示すようにレバー54の押さえ部544の
突出方向と略直交方向に形成され、板ばね52を車輪4
0の外周に押圧する際に板ばね52の表面に接触する平
面部544aと、板ばね52が車輪40の外周より離間
した際に、前記板ばね52の表面と接触する前記平面部
544aに対して約45°の角度を成す傾斜部544b
を備えている。
【0084】このように、押さえ部544の板ばね52
と接触する部分をいずれも面により形成したことによ
り、車輪の係止位置及び車輪の係止を解除する位置にそ
れぞれレバー54を回動させた際、該位置でレバー54
の回動が固定される。
【0085】以上のように構成されたストッパ機構50
は、前記板ばね52の固着された上壁内面をヨーク30
に形成されたストッパ支持台34上に当接させて載置
し、フレーム51の上壁内面とストッパ支持台34間で
板ばね52の一端を挟持すると共に、前記ヨーク30の
ストッパ支持台34下方に形成されたストッパ支持孔3
7とフレーム51の側壁に形成された開孔を位置合わせ
して支軸55’で貫通してヨーク30に取り付けられ
る。
【0086】そして、レバーの舌部542を押圧して図
9において反時計回りにレバー54を回動させると、レ
バー54に形成された押さえ部544も回動して、平面
部544aが板ばね52の一側面に当接し、板ばね52
をその付勢力に抗して車輪40の外周に向けて変形させ
る。
【0087】前記板ばね52の変形により、板ばね52
の一端に固着されていたゴム片等より成るブレーキシュ
ー53が車輪40の外周に押圧され、このブレーキシュ
ー53と車輪40外周との接触摩擦により、車輪40が
該位置で係止される。
【0088】一方、前記車輪40の係止を解除するに
は、他方の舌部543を押圧して、前記舌部543がフ
レーム51の上壁に形成された段部57に当接するまで
レバーを時計回りに回動させる。
【0089】このレバー54の時計回りの回動により、
板ばね52を車輪40の外周に押圧していた押さえ部5
44の平面部544aが板ばね52の表面から離れ、板
ばね52がその付勢力により車輪40の外周から離間す
ると共に、板ばね52を車輪40から離間した位置にて
係止する傾斜部544bが前記板ばね52の表面と接触
して車輪の係止が解除される。
【0090】以上のように構成されたストッパ機構50
は、少ない部品点数により好適なストッパ機構50を構
成することができ、また、キャスタ10のヨーク30
に、ストッパ機構50を取り付けるためのストッパ支持
孔37を形成することで、該ストッパ機構50を容易に
取り付けることが可能である。
【0091】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、本発
明は以下の効果を有する。
【0092】ヨークを回動自在と成すヨークの回動機構
を少ない部品点数で構成することができる共に、荷重に
対する耐性があり、しかも滑らかに回動させることので
きる構成のキャスタを提供することができた。
【0093】また、車軸を挿通し易い構造であると共
に、車輪に形成された軸受孔内に嵌挿するのみで、車輪
の位置決めを行うことのできる車輪用の軸受を備えたキ
ャスタを提供することができた。
【0094】さらに、車輪支持板の側面より突出する車
軸の両端及び該車軸に螺合されたナットを被覆するキャ
ップを取り付けることにより、車軸の両端及び該車軸に
螺合されたナットとの接触により周囲に配置された物品
や人体を傷つけることを防止できると共に、前記構成の
キャップはその取付けが容易でかつ取付け後の脱落困難
が生じ難い。
【0095】また、前記ヨークの回動機構、及び車輪の
軸機構内に水、泥、薬品等が浸入することを防止し得る
構成とすることにより、水、泥、薬品等の飛散した床面
上を走行させた場合であっても、該水、泥、薬品等がヨ
ークの回動機構や車輪の軸受内に浸入することを防止で
き、軸受やシャフト、車軸等の腐食、発錆、及び腐食、
発錆により生ずる車輪のがたつきやキャスタの破損を防
止することのできるキャスタを提供することができた。
【0096】ストッパ機構を備えたキャスタにあって
は、ストッパ機構を備えないキャスタとキャスタ本体の
構造を共通とすることにより、両ストッパ間で部品、製
造工程等を共通とすることができ、安価かつ容易にスト
ッパ付きのキャスタを提供することかできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキャスタの一実施形態を示す平面
図。
【図2】 本発明のキャスタの一実施形態を示す正面
図。
【図3】 図1のIII − III線断面図。
【図4】 図2のIV−IV線断面図。
【図5】 車輪支持板に嵌合されるキャップであり、
(A)は正面断面図、(B)は底面図である。
【図6】 ストツパ機構付きのキャスタを示す平面図。
【図7】 ストッパ機構付きのキャスタを示す正面図。
【図8】 ストッパ機構付きのキャスタを示す左側面
図。
【図9】 図8のIX−IX線部分断面図。
【図10】 基台上面に貼付されるシール材の平面図。
【図11】 基台とヨーク間に配置されるシール材の説
明図。
【図12】 車輪用の軸受を被覆するシール材の説明
図。
【図13】 従来のキャスタを示す断面概略図。
【符号の説明】
10 キャスタ 20 基台 21 開孔 22 シャフト 22a フランジ 23 シャフト孔 23a 窪み 24 リブ 25 突出部 27 ワッシャ 30 ヨーク 31 軸受支持台 32 軸受 32a 内輪 32b 外輪 32c 転動体 33 車輪支持板 34 ストッパ支持台 35 車軸 36 車軸孔 37 ストッパ支持孔 38 傾斜面 39 キャップ取付孔 40 車輪 41 軸受孔 42 軸受 42a 内輪 42b 外輪 42c 転動体 43 ホイール 44 タイヤ 45 段部(車輪40の) 50 ストッパ機構 51 フレーム 52 板ばね 53 ブレーキシュー 54 レバー 541 軸孔 542,543 舌部 544 押さえ部 544a 平面部 544b 傾斜部 55,55’ 支軸 56 切欠 57 段部 58 溝 60 キャップ 61 嵌合部 62 蓋板 63 切欠 65 シール材 66 開孔 70 シール材 71 凸条 73 平板部 74 円筒部 75 シール材 76 凸条 77 平板部 78 円筒部 110 キャスタ 120 基台 122 シャフト 122a フランジ 126 ソケット 127 第1座金 128 第2座金 129 ナット 130 ヨーク 130a ヨーク頭部 131 収容部 132 転がり軸受 132a 外輪 132b 内輪 133 車輪支持板 135 車軸 140 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 33/00 - 33/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面中央部より下方に向かって突出する
    載頭円錐状の突出部を備えると共に、その中心を厚み方
    向に貫通するシャフト孔が形成された基台と、 前記基台下方に配置された軸受支持台と、この軸受支持
    台の外壁面より下方に略平行に配置された2つの車輪支
    持板を備えたヨークと、 前記ヨークの車輪支持板間に架設された車軸により回転
    自在に軸承される車輪より成り、 前記ヨークの軸受支持台内に、内輪とこの内輪の外周に
    転動体を介して同心状に配置された外輪を備えた軸受
    を、前記ヨークの軸受支持台内壁に外輪を固着して収納
    すると共に、 前記ヨークの軸受支持台内に、前記基台の突出部の前記
    シャフト孔内に前記基台に固着したシャフトを挿入する
    と共に、前記軸受の内輪に挿着し 前記車輪は、車輪の中央を貫通する軸受孔を備えると共
    に、該軸受孔の開孔内に、内輪と外輪間に転動体が配置
    され、内輪の幅を車軸の架設された車輪支持板間の幅に
    形成した少なくとも1つの軸受を嵌合し、該軸受を介し
    て車軸に車輪を回転自在に軸承し たことを特徴とするキ
    ャスタ。
  2. 【請求項2】 前記軸受は、軸受孔の両端開孔内にそれ
    ぞれ配置される2の軸受より成り、各軸受の内輪が車輪
    支持板の間隔の半分の幅に形成されて成ることを特徴と
    する請求項1記載のキャスタ。
  3. 【請求項3】 前記車輪支持板の側面で、車軸孔の外周
    近傍にキャップ取付孔を形成すると共に、 蓋板と、この蓋板の側縁から突設した嵌合部を有し、前
    記嵌合部の開口縁の側壁端縁を、前記蓋板側から開口端
    に向かって肉薄に形成したテーパ状と成し、かつ、前記
    嵌合部の開口縁に等間隔に複数の切欠を形成してキャッ
    プを形成し、前記キャップの嵌合部を前記キャップ取付
    孔内に嵌合したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    キャスタ。
  4. 【請求項4】 前記車軸孔の外周近傍にキャップ取付孔
    を形成すると共に、 断面切欠円弧状の蓋板と、この蓋板の外周縁から突設し
    た円筒状の嵌合部を有し、前記嵌合部の開口周縁の側壁
    外周を、前記蓋板側から開口端に向かって肉薄 に形成し
    たテーパ状と成し、かつ、前記嵌合部の開口周縁に等間
    隔に複数の切欠を形成してキャップを形成し、前記キャ
    ップの嵌合部を前記キャップ取付孔内に嵌合したことを
    特徴とする請求項3記載のキャスタ。
  5. 【請求項5】 前記基台の上面をシート状のシール材で
    被覆したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記
    載のキャスタ。
  6. 【請求項6】 一方の側面をヨークの軸受支持台の上端
    開口縁と密接し、他方の側面に円周方向に連続して形成
    された凸条を備えると共に前記凸条を介して基台と接触
    する無端環状の平板部と、 前記平板部の外周縁より円筒状に突出し、その内壁をヨ
    ークの軸受支持台の上端開口部外壁面に密接する円筒部
    を備えたシール材を、基台とヨーク間に配置したことを
    特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のキャスタ。
  7. 【請求項7】 車輪の中央を貫通する軸受孔の周縁を突
    出して段部を形成すると共に、 中央に形成された開口部の内周縁に円周方向に連続する
    凸条を備えた無端環状の平板部と、前記平板部の外周縁
    より円筒状に突出した円筒部を備えたシール材を形成
    し、 前記シール材の円筒部内に、軸受孔の周縁に形成された
    段部を嵌合すると共に、軸受孔内に嵌合された軸受の内
    輪を平板部の中央開口より突出したことを特徴とする請
    求項1又は2記載のキャスタ。
  8. 【請求項8】 前記キャスタのヨークに形成された軸受
    支持台の外壁面よりストッパ支持台を突設して設け、こ
    のストッパ支持台下方にストッパ支持孔を形成すると共
    に、 一端にブレーキシューの固着された板ばねと、該板ばね
    の他端を係止するフレームと、前記フレームに回動可能
    に軸支され、回動により前記板ばねの自由端部を押圧す
    るレバーより成り、前記ストッパ支持台上に前記フレー
    ムを載置すると共に、該フレームを前記ストッパ支持孔
    で固定して、前記レバーの回動により板ばねの自由端部
    に固着されたブレーキシューが車輪の外周に押圧される
    ストッパ機構を備えたことを特徴とする請求項1〜7い
    ずれか1項記載のキャスタ。
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