JP3158794B2 - コンデンサアレイ - Google Patents
コンデンサアレイInfo
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Description
ットが一個のセラミック焼結体を用いて一体的に構成さ
れているコンデンサアレイに関するものである。
型化及び高密度実装化が進められている。例えば、コン
デンサでは、超小型の積層セラミックコンデンサが開発
されており、プリント回路基板上にこれらの超小型積層
セラミックコンデンサを多数実装してなる回路が実現さ
れている。
に、複数のコンデンサを一体化してなるコンデンサアレ
イも用いられている。従来の積層セラミックコンデンサ
アレイとしては、共通電極と個別電極とを交互に、また
は行方向にのみ連続した電極と列方向にのみ連続した電
極を交互に積層し、素子の外縁部で電極の取り出しを行
う積層セラミックコンデンサや、セラミック層を介して
重なり合うように形成した内部電極の取り出しを素子内
部に設けたスルーホール電極によって行う積層セラミッ
クコンデンサアレイが知られている。
積層セラミックコンデンサをプリント回路基板等の上に
実装する場合、コンデンサ素子よりも一回り大きなラン
ドを基板上に設ける必要があり、超小型積層セラミック
コンデンサを多数実装しようとすると、より大きなラン
ドが多数必要となり、高密度実装を実現することができ
ないという問題があった。
う積層セラミックコンデンサアレイにおいても、アレイ
素子よりも一回り大きなランドが必要となり、高密度実
装を実現することができないという問題があった。
しが行われる積層セラミックコンデンサアレイにおいて
は、素子を小型化していくと、内部電極の面積に対する
スルーホール電極の断面積の割合が大きくなり、十分に
小型化を図ることができないという問題があった。
を解消し、素子の小型化を図ることができ、かつ高密度
実装可能なセラミックコンデンサアレイを提供すること
にある。
イは、セラミック焼結体内にセラミック層を介して厚み
方向に重なり合うように複数の内部電極を形成すること
により構成された複数のコンデンサユニットが焼結体内
にm行×n列(但しm,nは2以上の整数)のマトリッ
クス状に並設された積層コンデンサアレイであり、各コ
ンデンサユニットの内部電極が、各コンデンサユニット
の両側において焼結体の一方面から厚み方向に延びる溝
または焼結体端面に交互に露出されており、かつ内部電
極に電気的に接続されるように溝の内面及び焼結体端面
に形成された連結電極と、各コンデンサユニットの焼結
体の一方面に設けられる外部接続用電極と、連結電極と
外部接続用電極との間を接続する引出し電極とを備え、
各コンデンサユニットの隣接する連結電極間が、絶縁層
により隔てられていることを特徴としている。
ンデンサユニットがm行×n列のマトリックス状に並設
されており、各コンデンサユニットの両側において内部
電極と電気的に接続されるように連結電極が設けられて
おり、この連結電極が、引出し電極によって、各コンデ
ンサユニットの焼結体の一方面に設けられた外部接続用
電極に接続されている。従って、本発明のコンデンサア
レイは、焼結体の一方面に設けられた外部接続用電極を
用いて、プリント回路基板上に実装することができ、バ
ンプ接合等により表面実装することができる。このた
め、高密度実装が可能となり、実装コストの低減を図る
ことができる。
引出し電極及び外部接続用電極が設けられているので、
各コンデンサユニットの容量を独立して取り出すことが
できる。
ので、各コンデンサユニットの小型化が可能である。ま
た、本発明のコンデンサアレイは、バンプ接合によりプ
リント回路基板上に表面実装できるものであり、外部接
続用電極の形状は、最長径に対する最短径の比が0.1
以上であることが取付け強度の面から好ましい。
イを図面を参照しつつ説明することにより、本発明を明
らかにする。なお、以下の説明においては、各実施例の
コンデンサアレイの製造方法を先に説明することによ
り、該コンデンサアレイの構造を明らかにする。
ンシート1〜4を用意する。セラミックグリーンシート
は、例えばチタン酸バリウム系セラミック粉末のような
誘電体セラミック粉末を公知慣用のバインダ及び有機溶
剤と混練することにより得られたスラリーをドクターブ
レード法等の適宜のシート成形法により成形し、打ち抜
くことにより得られる。
ト1の上面には、導電ペーストを印刷することによりパ
ターンAの矩形内部電極5〜10が形成されている。図
2を参照して、セラミックグリーンシート2の上面にお
いても、パターンBとなるように矩形の内部電極11〜
16が導電ペーストを印刷することにより形成されてい
る。
ト3の上面においては、パターンCとして引出し電極1
7が形成されている。図4を参照して、セラミックグリ
ーンシート4においては、パターンDとして開孔部18
が所定のパターンで形成されており、この開孔部18内
にはカーボンを主成分とする充填材が充填されている。
線は、後において説明する、溝が形成される部分を示し
ており、各線で囲まれる部分がコンデンサユニットに相
当する。
Ag−Pd等の導電性粉末を含有する導電ペーストが用
いられる。もっとも、導電ペーストの印刷の他、蒸着も
しくはめっき等の他の導電膜形成法により内部電極5〜
10,11〜16及び引出し電極17を形成してもよ
い。
1〜4、及び無地のセラミックグリーンシート19を所
定枚数用意し、これを図1〜図4に示した向きのまま積
層し、図5に略図的に示すように積層し、厚み方向に圧
着する。このようにして圧着することにより、積層体を
得、この積層体を焼成することにより、図6に示す焼結
体20が得られる。
積層体20の一方端面20aには、図1及び図2を参照
すれば明らかなように、内部電極6,14,10が露出
され、また図3に示す引出し電極17が露出されてい
る。同様に他方端面20b側にも、図示されないが、内
部電極11,7,15及び引出し電極17が露出されて
いる。また焼結体20の上面20cには、図4に示すパ
ターンDの開孔部18が形成されている。開孔部18内
のカーボン等は焼成の際に除去されるので、開孔部18
が孔のあいた状態で残っている。
であり、図8は図6に示すB−B線に沿う断面図であ
る。なお、図7及び図8においては内部電極の図示をわ
かりやすくするためハッチングを省略している。また以
下の同様の図面においても同じくハッチングを省略す
る。
図4に示すa−a線に沿う溝を形成した後の状態を示す
斜視図である。図9を参照して、焼結体20の上面20
cからは厚み方向に溝21及び溝22が形成されてい
る。図10(a)は、図9のA−A線に沿う断面図であ
る。図10(a)を参照して、溝22の形成により、引
出し電極17が分割され、引出し電極17a,17bが
溝22に露出するように構成され、同様に内部電極12
が分割され、内部電極12a,12bが溝22に露出す
るように構成されている。また溝21の形成により、同
様に引出し電極が分割され、内部電極5も分割されて内
部電極5a,5bとなり溝21に露出している。同様に
して、図1に示す内部電極8、図2に示す内部電極1
6、及び図3に示す他の引出し電極17が、溝22の形
成により、分割され溝22に露出する。また溝21に関
しても同様に、図1に示す内部電極9、図2に示す内部
電極13、及び図3に示す他の引出し電極17が分割さ
れ、溝21に露出する。
ターやダイシングマシーン等を用いて行うことができ
る。また、溝21,22の幅は、図10(a)から明ら
かなように、溝21,22内に内部電極11,12が、
溝22内に内部電極5,6が露出しないような幅に選択
される。また溝21,22の深さは、重なり合っている
内部電極の最下方に位置する内部電極より下側に至るよ
うに選択される。
22に例えばマイクロ・ディスペンサーを用いることに
より、AgあるいはAg−Pdペーストを充填し、これ
を例えば850℃の温度で焼き付けることにより導電層
23,24を形成する。これによって、導電層24が、
引出し電極17a,17b及び内部電極12a,12b
と接し、電気的に接続される。同様に、導電層23にお
いても引出し電極及び内部電極5a,5bと接し、電気
的に接続される。またこの際、開孔部18にも導電ペー
ストが充填され、これが焼き付けられることにより、外
部接続用電極25,26が形成される。
3,24に該導電層よりも幅が狭く、かつ深い溝27,
28が形成される。これによって導電層が分割し一部が
残存することにより、連結電極23a,23b及び連結
電極24a,24bが形成される。連結電極24aは引
出し電極17a及び内部電極12aと電気的に接続して
おり、連結電極24bは引出し電極17b及び内部電極
12bに電気的に接続している。また引出し電極17a
は外部接続用電極25と電気的に接続しており、引出し
電極17bは外部接続用電極26と電気的に接続してい
る。
aと電気的に接続すると共に、一方の引出し電極及び外
部接続用電極と電気的に接続している。連結電極23b
も同様に内部電極5bと電気的に接続すると共に、他方
の引出し電極及び外部接続用電極と電気的に接続してい
る。従って、連結電極24a,24b及び23a,23
bは、焼結体20内の内部電極に対し厚み方向において
一層おきに電気的に接続するよう構成されている。
ロ・ディスペンサーを用い、例えばPd−Al−Si系
のガラスペーストを充填し、充填した後、例えば800
℃の温度で焼き付けを行い、図11に示すように絶縁層
29,30を形成する。これによって、連結電極23
a,24aと連結電極23b,24bとの間に絶縁層2
9,30が介在するよう構成される。このような絶縁層
29,30を構成する材料としては、ガラスペーストに
限らず、絶縁性を有するセラミック等の任意の材料を用
いることができる。
a,24bは焼結体20の上面に至るまでは形成されて
いないので、これらの連結電極の上を絶縁層29,30
によって覆うことができる。
すb−b線に沿って溝31及び溝32を形成する。図1
3は図12のA−A線に沿う断面図であり、図14は図
12のB−B線に沿う断面図である。図14から明らか
なように、溝31及び32は、溝31,32の両側に配
置されている内部電極が溝31,32の内壁に露出しな
いような幅に形成される。また各コンデンサユニットの
外側端面には、図12に示すように、連結電極34〜3
9が形成され、この連結電極34〜39によって、各コ
ンデンサユニットの外側端面に露出している内部電極が
電気的に接続される。この連結電極34〜39の形成
は、導電ペーストの塗布・焼き付け等の公知の電極形成
法によって形成させることができる。
る連結電極36によって内部電極6が一層ごとに接続さ
れ、また引出し電極を介して外部接続用電極40と電気
的に接続される。同様に連結電極39によって内部電極
11が一層ごとに電気的に接続され、外部接続用電極4
1が引出し電極を介して連結電極39に電気的に接続さ
れる。
の積層コンデンサアレイ33が得られる。本実施例の積
層コンデンサアレイ33では、9個のコンデンサユニッ
トが構成されている。すなわち、m=3及びn=3のマ
トリックス状のコンデンサアレイが構成されており、コ
ンデンサユニット33A〜33Iが構成されている。図
13を参照して、コンデンサユニット33Aに対しては
連結電極39及び連結電極23aが、コンデンサユニッ
ト33Bに対しては連結電極23b及び連結電極24a
が、コンデンサユニット33Cに対しては連結電極24
b及び連結電極36がそれぞれ容量取り出しのための一
対の電極となる。各コンデンサユニット間においては絶
縁層29または絶縁層30及び溝31,32が介在して
いるので、各コンデンサユニット間の浮遊容量による悪
影響を低減させることができる構造となっている。
ンサアレイ33には、例えば参照番号25,26,40
〜42で示すような外部接続用電極が形成されている。
これらの外部接続用電極は引出し電極及び連結電極を介
して各コンデンサユニットの内部電極に電気的に接続さ
れている。従って、これらの外部接続用電極にバンプ接
合等することによってプリント回路基板上に実装するこ
とができる。例えば、図15に示すように、コンデンサ
ユニット33Bに対しては外部接続用電極25,42が
設けられており、この部分を下に向けてこれらの外部接
続用電極に対応するよう設けられたプリント回路基板の
ランド上にバンプ接合等によって表面実装することがで
きる。従って、従来のようにコンデンサ素子よりも大き
なランドを必要とすることなく、高密度実装が可能とな
る。
セラミックグリーンシート1〜4として、チタン酸バリ
ウム系誘電体セラミック粉末を主体としたスラリーを用
い、厚み10μmに成形されたものを用いた。内部電極
としては、銀及びパラジウムを主成分とした導電ペース
トを塗布して形成した。図4に示す開孔部18の大きさ
は40μmの直径とした。これらのセラミックグリーン
シートを積層圧着し、1350℃で焼成し、焼結体20
とした。幅150μmの溝21,22(図9参照)を形
成し、連結電極を形成するための導電ペーストとしてセ
ラミックパウダーを混ぜた銀ペーストを溝21,22に
充填した後、850℃の温度で焼き付けた。次に、幅1
00μmの溝27,28(図10(c)参照)を形成
し、これにPb−Al−Si系ガラスを充填し、800
℃で焼き付けた。次に幅300μmの溝31,32(図
12参照)を形成し、焼結体の外側端面に連結電極を形
成して、最終的に2.5mm×2.5mmの平面形状を
有する3行・3列のコンデンサアレイ33(図12参
照)を得た。
材料を用い積層数等の条件を等しくした、電極の取り出
しを素子の外縁部で行う比較の積層コンデンサ(比較例
1)及び内部電極の取り出しが素子内部に設けられたス
ルーホールによって行われる複数のコンデンサ機能が連
続してマトリックス状に形成されたコンデンサアレイ
(比較例2)とを、それぞれ10mm×10mmの試験
基板上に最密度実装となるように取付け、実装容量密度
を比較した。その結果、本実施例では7.3μF/cm
2 であるのに対し、比較例1では6.5μF/cm2 で
あり、比較例2では5.0μF/cm2 であった。
いて温度サイクル試験及び振動試験を行った。温度サイ
クル試験では、−25℃と125℃の間の温度変化を1
000サイクル与えた後、絶縁抵抗値を測定し、10%
以上の変化のあったサンプルを故障と見なした。振動試
験では、x,y,z方向に、10→2000→10Hz
(1.55mm)の振動をそれぞれ1時間与えた後、絶
縁抵抗値を測定し、10%以上変化のあったサンプルを
故障と見なした。この結果、実施例及び比較例1,2の
いずれについても故障率が0%であった。
に従う実施例のコンデンサアレイは、従来のコンデンサ
素子と同様の信頼性を有し、かつ高密度実装を可能とす
ることのできるコンデンサアレイであることがわかる。
ーンシート1,2と、図16に示すセラミックグリーン
シート50を用いて第2の実施例のコンデンサアレイを
作製する。図16を参照して、このセラミックグリーン
シート50においては、各コンデンサユニットに相当す
る領域に引出し電極51及びその先端部に外部接続用電
極52が形成されている。この引出し電極51及び外部
接続用電極52は、図1及び図2に示すセラミックグリ
ーンシート1,2における内部電極と同様に、Agもし
くはAg−Pd等の導電性粉末を含有する導電ペースト
の印刷や、あるいは蒸着もしくはめっき等の他の導電膜
形成方法により形成させることができる。
ーンシート50の下に無地のセラミックグリーンシート
19を複数枚積層し、さらに図1及び図2に示すセラミ
ックグリーンシート1,2を交互に所定枚数積層し、さ
らに下方には無地のセラミックグリーンシート19を複
数枚積層したものを厚み方向に圧着する。このようにし
て得られた積層体を焼成することにより、図18に示す
焼結体53が得られる。
53aには、内部電極6,14,10が露出されてお
り、他方側面53b側にも図示されないが、同様に図1
の内部電極11,7,15が露出されている。焼結体5
3の上方面53cには、セラミックグリーンシート50
による引出し電極51及びその両端に設けられた外部接
続用電極52が形成されている。
であり、図20は図18のB−B線に沿う断面図であ
る。図19及び図20から明らかなように、図1に示す
セラミックグリーンシート1及び図2に示すセラミック
グリーンシート2を交互に積み重ねることにより内部電
極が重なり合った構造が形成されている。
図16に示すa−a線に沿い、焼結体53に溝54,5
5を形成する。図21に示されるように、この溝54,
55により、焼結体53の上方面53cに形成された引
出し電極51が分割され引出し電極51a,51bとな
る。
断面図である。図22(a)に示されるように、溝5
4,55の形成により、引出し電極51が分割され引出
し電極51a,51bとなり、溝54,55に引出し電
極51a,51bが露出される。また溝54により内部
電極5が分割され内部電極5a,5bとなり、溝54に
露出される。同様に溝55により内部電極12が分割さ
れ、内部電極12a,12bとなり、溝55に露出され
る。
55に、上記第1の実施例と同様に、マイクロ・ディス
ペンサーを用いてセラミックスパウダーを混ぜた銀ペー
ストを充填した後850℃で焼き付けを行い、導電層5
6,57を形成する。このような導電層56,57は、
それぞれ引出し電極51a,51b及び内部電極5a,
5bまたは内部電極12a,12bと接し電気的に接続
された状態となる。
6,57に、これらの幅よりも狭くかつ深い溝58,5
9を形成する。この溝58,59の形成により、導電層
56が分割され連結電極56a,56bとなり、同様に
導電層57が分割され連結電極57a,57bとなる。
連結電極56aは引出し電極51a及び内部電極5aと
電気的に接続され、連結電極56bは引出し電極51b
及び内部電極5bと電気的に接続され、連結電極57a
は引出し電極51a及び内部電極12aと電気的に接続
され、連結電極57bは引出し電極51b及び内部電極
12bと電気的に接続される。
に、上記第1の実施例と同様にして、Pb−Al−Si
系ガラス等のガラスペーストを充填し、充填後に例えば
800℃程度の温度で熱処理し、絶縁層60及び61を
形成する。絶縁層60により連結電極56a,56b間
が絶縁され、絶縁層61により連結電極57a,57b
間が絶縁される。
16に示すb−b線に沿って溝62,63を形成し、さ
らに焼結体の外側端面の各コンデンサユニットの部分に
導電ペーストの塗布・焼き付け等により連結電極65〜
70を形成する。図25は、図24のA−A線に沿う断
面図であり、図26は図24のB−B線に沿う断面図で
ある。図24を参照して、このようにして焼結体の両側
に連結電極を形成することにより、積層コンデンサアレ
イ64が得られる。この積層コンデンサアレイ64にお
いては、9個のコンデンサユニット64A〜64Iが構
成されている。
ット64Cに着目すると、内部電極6は焼結体の側面に
露出しているので、連結電極67を形成することによっ
て、連結電極67と電気的に接続することができ、この
連結電極67は、焼結体の上方面に形成された引出し電
極51及び外部接続用電極52に電気的に接続される。
またコンデンサユニット64C内の他方の内部電極12
bは、連結電極57bに電気的に接続されており、引出
し電極51bを介して外部接続用電極52に電気的に接
続されている。他のコンデンサユニットにおいても同様
に、交互に積層された内部電極がそれぞれ両端の連結電
極に電気的に接続されており、引出し電極を介して積層
コンデンサアレイ64の上方面に形成された外部接続用
電極52に電気的に接続されている。従って、各コンデ
ンサユニット64A〜64Iの外部接続用電極52が積
層セラミックコンデンサアレイ64の一方面に形成され
ており、これらの外部接続用電極52を用いて、例えば
バンプ接合により、プリント回路基板上に表面実装する
ことができる。
デンサアレイでは、連結電極57a,57bの上方端面
を覆うように絶縁層61を形成している。このように絶
縁層61を形成することにより、引出し電極51a,5
1b間での電気的なリークを防止している。
に、絶縁層61の被覆面積を広げ、引出し電極51a,
51bの部分をも絶縁層61によって被覆してもよい。
次に、具体的な実験結果につき説明する。
50として、チタン酸バリウム系誘電体セラミック粉末
を主体としたスラリーを用い、厚み10μmに成形され
たものを用いた。内部電極、引出し電極及び外部接続用
電極としては、銀を主成分とした導電ペーストを塗布し
焼き付けることにより形成した。このようなセラミック
グリーンシートを積層し圧着した後、1350℃で焼成
して焼結体とした。
0μmの溝54,55(図21参照)を形成し、連結電
極を形成するための導電ペーストとしてセラミックパウ
ダーを混ぜた銀ペーストを溝54,55に充填した後、
850℃の温度で焼き付けた。次に幅100μmの溝5
8,59(図22(c)参照)を形成し、これにPb−
Al−Si系ガラスを充填し、800℃で焼き付けた。
次に、幅300μmの溝62,63(図24参照)を形
成し、最終的に、2.0mm×3.0mmの平面形状を
有する3行・3列のコンデンサアレイ64を得た。
じ材料を用い積層数等の条件を等しくした、電極の取り
出しを素子の外縁部で行う比較の積層コンデンサ(比較
例3)及び内部電極の取り出しが素子内部に設けられた
スルーホールによって行われる複数のコンデンサ機能が
連続してマトリック状に形成されたコンデンサアレイ
(比較例4)を作製した。本実施例、及び比較例3,4
のそれぞれのコンデンサを10mm×10mmの試験基
板上に最密度実装となるように取付け、実装容量密度を
比較した。その結果、本実施例では7.3μF/cm2
であるのに対し、比較例3では6.5μF/cm2 であ
り、比較例4では5.0μF/cm2 であった。
ついて、温度サイクル試験及び振動試験を行った。温度
サイクル試験では、−25℃と125℃の間の温度変化
を1000サイクル与えた後、絶縁抵抗値を測定し、1
0%以上の変化のあったサンプルを故障と見なした。振
動試験では、x,y,z方向に、10→2000→10
Hz(1.55mm)の振動をそれぞれ1時間与えた
後、絶縁抵抗値を測定し、10%以上の変化のあったサ
ンプルを故障と見なした。この結果、本実施例及び比較
例3,4のいずれについても故障率が0%であった。
に従う実施例のコンデンサアレイは、従来のコンデンサ
素子と同様の信頼性を有し、かつ高密度実装を可能とす
ることのできるコンデンサアレイであることがわかる。
ては、各コンデンサユニット間に空間を形成するための
溝31,32(図12参照)及び溝62,63(図24
参照)を形成しているが、このような溝の形成は浮遊容
量の低減の意味からは好ましいものであるが、本発明に
おいては必ずしも形成する必要はない。またこのような
溝内に、ガラス等の低誘電体層を形成させても浮遊容量
の低減に効果がある。
は、図示したセラミックグリーンシートを用い、そのま
ま積層し、上記各工程を経ることにより3行×3列のコ
ンデンサアレイを得たが、より大きなセラミックグリー
ンシートを用い、m≧4及びn≧4のコンデンサアレイ
を製作した後、厚み方向に切断して、所定の行及び列数
のコンデンサアレイを得てもよい。
出し電極の形成、及び外部接続用電極の形成等は、積層
体を焼結する前に行ってもよい。また、本発明のコンデ
ンサアレイの製造方法は、上記実施例の工程順及び方法
に限定されるものではないことをここで指摘しておく。
ンサユニットの焼結体の一方面に外部接続用電極が設け
られており、例えばバンプ接合等によりプリント回路基
板上に実装することができる。このため、高密度実装が
可能となり、実装コストの低減を図ることができる。
続用電極が設けられているので、各コンデンサユニット
の容量を独立して取り出すことができる。また、スルー
ホール電極等を用いていないので、コンデンサ素子の小
型化を図ることが可能となる。
て用いられるセラミックグリーンシートを示す平面図。
て用いられるセラミックグリーンシートを示す平面図。
ミックグリーンシートを示す平面図。
ミックグリーンシートを示す平面図。
ーンシートを積層する状態を説明する斜視図。
を示す斜視図。
すa−a線に沿う溝を焼結体に形成した状態を示す斜視
図。
内に導電層を形成し、次に幅の狭い溝を形成する工程を
示す断面図。
成した状態を示す断面図。
イを示す斜視図。
極近傍を示す拡大斜視図。
ラミックグリーンシートを示す平面図。
リーンシートを積層する状態を説明する斜視図。
体を示す斜視図。
び図16に示すa−a線に沿う溝を焼結体に形成した状
態を示す斜視図。
溝内に導電層を形成し、次に幅の狭い溝を形成する工程
を示す断面図。
成した状態を示す断面図。
イを示す斜視図。
極近傍を示す拡大斜視図。
被覆するように絶縁層を形成したときの外部接続用電極
近傍を示す拡大斜視図。
極 17,17a,17b…引出し電極 25,26,40〜42…外部接続用電極 29,30…絶縁層 33…積層セラミックコンデンサアレイ 33A〜33I…コンデンサユニット 50…セラミックグリーンシート 51,51a,51b…引出し電極 52…外部接続用電極 54,55…溝 56,57…導電層 56a,56b,57a,57b,65〜70…連結電
極 60,61…絶縁層 64…積層コンデンサアレイ 64A〜64I…コンデンサユニット
Claims (1)
- 【請求項1】 セラミック焼結体内にセラミック層を介
して厚み方向に重なり合うように複数の内部電極を形成
することにより構成された複数のコンデンサユニットが
前記焼結体内にm行×n列(但しm,nは2以上の整
数)のマトリックス状に並設された積層コンデンサアレ
イにおいて、 前記各コンデンサユニットの内部電極が、各コンデンサ
ユニットの両側において焼結体の一方面から厚み方向に
延びる溝または焼結体端面に交互に露出されており、か
つ該内部電極に電気的に接続されるように前記溝の内面
及び焼結体端面に形成された連結電極と、各コンデンサ
ユニットの焼結体の前記一方面に設けられる外部接続用
電極と、前記連結電極と前記外部接続用電極との間を接
続する引出し電極とを備え、前記各コンデンサユニット
の隣接する連結電極間が、絶縁層により隔てられている
ことを特徴とする、コンデンサアレイ。
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