JP3158729B2 - 真空断熱パネルの製造方法 - Google Patents

真空断熱パネルの製造方法

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JP3158729B2
JP3158729B2 JP28507692A JP28507692A JP3158729B2 JP 3158729 B2 JP3158729 B2 JP 3158729B2 JP 28507692 A JP28507692 A JP 28507692A JP 28507692 A JP28507692 A JP 28507692A JP 3158729 B2 JP3158729 B2 JP 3158729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面材と裏面材とから
なる密封袋内に断熱材が真空充容され、かつ上記表面材
の外側又は内側に部分的に金属箔複合プラスチックフィ
ルムが貼着された真空断熱パネルを製造する方法に関
し、更に詳述すると、外部から真空断熱パネル内へ気体
が侵入するのを防止し、かつ熱を反射すると共に、外表
面に沿って熱が伝導しにくい真空断熱パネルの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
真空断熱パネルとしては特開昭58−50394号公報
(断熱板の製造方法)に示されているように、通気性の
包装袋に粉末を充填し、これを外装袋に入れ、真空状態
で封入シールし、断熱パネルを製造する方法が開示され
ているが、この外装袋をプラスチックのみから形成する
と、気体が外装袋の表面から侵入し、真空度が劣化する
(熱伝導率が悪くなる)という問題点があり、また、気
体の侵入を防止するために金属箔を外装袋に積層すると
断熱パネルの周縁部において熱的に導通し、断熱性能が
悪くなるという問題点がある。
【0003】このため、本出願人は、先に特開昭62−
39455号公報(包装袋の製造方法)に示されている
ように外装袋の熱接着予定部もしくは熱接着部に金属箔
の接着を阻害する接着阻害層を形成し、その部分の金属
箔をカットし、除去する方法を提案したが、この製造方
法は工程が複雑であるため量産するのに難点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
高防気性、熱導通防止性に優れた真空断熱パネルを簡単
かつ確実に、しかも安価に得ることができる製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため、表面材と裏面材とからなる密封袋内に断熱
材が真空充容され、かつ上記表面材の裏面材との接着部
以外の外面又は内面に部分的に金属箔複合プラスチック
フィルムが貼着された真空断熱パネルを製造するに際
し、凹状キャビティを有する予備成形金型の該キャビテ
ィ底面に金属箔複合プラスチックフィルムを載置すると
共に、加熱した表面材を上記キャビティ上に供給する
か、又は、上記キャビティ上に加熱した表面材を供給す
ると共に、該表面材の上記キャビティ底面に該当する位
置の面上に金属箔複合プラスチックフィルムを載置し、
これを加圧して、この表面材を上端縁にリング状鍔部を
有する凹状形状に成形すると同時に、上記金属箔複合プ
ラスチックフィルムを表面材の外面又は内面に熱接着
し、次いでこの表面材の凹部内に断熱材を充容した後、
上記表面材を覆って裏面材を供給し、この表面材の鍔部
に裏面材外周縁部を真空下に熱接着密封することを特徴
とする真空断熱パネルの製造方法を提供するものであ
る。
【0006】また、表面材と裏面材とからなる密封袋内
に断熱材が真空充容され、かつ上記表面材の裏面材との
接着部以外の外面又は内面に部分的に金属箔複合プラス
チックフィルムが貼着された真空断熱パネルを製造する
に際し、凹状キャビティを有する予備成形金型の該キャ
ビティ底面に金属箔複合プラスチックフィルムを載置す
ると共に、上記金属箔複合プラスチックフィルムが貼着
される範囲内に多数の穿孔を有する加熱した表面材を上
記キャビティ上に供給するか、又は、上記キャビティ上
に上記金属箔複合プラスチックフィルムが貼着される範
囲内に多数の穿孔を有する加熱した表面材を供給すると
共に、該表面材の上記キャビティ底面に該当する位置の
面上に金属箔複合プラスチックフィルムを載置し、上記
金属箔複合プラスチックフィルムの四周部分に対応する
部分を加圧してこの表面材を上端縁にリング状鍔部を有
する凹状形状に成形すると同時に、上記金属箔複合プラ
スチックフィルムの四周を表面材の外面又は内面に熱接
着し、この四周熱接着部により上記表面材に形成された
上記多数の穿孔を囲み、次いでこの表面材の凹部内に断
熱材を充容した後、上記表面材を覆って裏面材を供給
し、この表面材の鍔部に裏面材外周縁部を真空下に熱接
着することを特徴とする真空断熱パネルの製造方法を提
供するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、凹状キャビティを有する予備
成形金型の該キャビティ底面に金属箔複合プラスチック
フィルムを載置すると共に、加熱した表面材を上記キャ
ビティ上に供給するか、又は、上記キャビティ上に加熱
した表面材を供給すると共に、該表面材の上記キャビテ
ィ底面に該当する位置の面上に金属箔複合プラスチック
フィルムを載置し、これを加圧して、この表面材を上端
縁にリング状鍔部を有する凹状形状に成形すると同時
に、上記金属箔複合プラスチックフィルムを表面材の外
面又は内面に熱接着するようにしたので、密封袋の表面
材を予備成形する際に、同時に金属箔複合プラスチック
フィルムを予備成形された表面材の凹部底面の外面又は
内面に接着でき、この場合、金属箔複合プラスチックフ
ィルムは表面材のリング状鍔部、即ち裏面材との接着部
上には接着されず、凹部外面又は内面に部分接着される
のみで、しかもこの部分接着の位置合せも、単に金型の
キャビティ底面又は表面材の上記キャビティ底面に該当
する位置の面上に置くだけでよく、自動化も容易であ
る。従って、周縁部において熱的導通のない真空断熱パ
ネルを簡単かつ確実に製造することができ、別途金属箔
複合プラスチックフィルムを貼着するための工程を必要
としないので、工程を簡略化することができる。
【0008】また、上記製造方法において、表面材とし
て金属箔複合プラスチックフィルムが貼着される範囲内
に多数の穿孔を有する表面材を用い、この表面材の外面
又は内面に金属箔複合プラスチックフィルムの四周を熱
接着し、該四周熱接着部で上記表面材に形成された多数
の穿孔を囲むことにより、表面材の凹部内に断熱材を充
容した後、表面材の鍔部に裏面材外周縁を真空下に熱接
着する際に、金属箔複合プラスチックフィルムが表面材
の外面に接着されている場合は、この表面材の穿孔を通
して表面材と金属箔複合プラスチックフィルムとの間に
存在する空気を追い出すことができ、また、金属箔複合
プラスチックフィルムが表面材の内面に接着されている
場合は、表面材と金属箔複合プラスチックフィルムとの
間の空気は外部との流通が可能であるから、いずれの場
合も表面材と金属箔複合プラスチックフィルムとの間に
空気が密閉されることはない。しかも、金属箔複合プラ
スチックフィルムを表面材の外側に貼着した場合も内側
に貼着した場合も、金属箔複合プラスチックフィルムの
四周熱接着部によって表面材の穿孔が囲まれ、これら穿
孔とパネル内との連通が遮断されているので、外部から
のパネル内への空気の流入はない。従って、上記方法に
よれば、表面材と金属箔複合プラスチックフィルムとの
間の密閉空気の存在による不都合がない。即ち、表面材
と金属箔複合プラスチックフィルムとの間に空気が存在
すると、金属箔複合プラスチックフィルムの全面を表面
材に熱接着するとき、該空気の存在で良好な全面接着が
阻害されるおそれがあるが、表面材に穿孔が存在してい
るので、プレス機でプレスする際に、該空気は容易に外
部に逃散し、空気残りによる熱接着阻害のおそれがない
と共に、真空断熱パネルの四周のみを熱接着するので、
この点においても熱接着阻害のおそれがない。特に、金
属箔複合プラスチックフィルムが表面材の外側に配置さ
れている場合は、表面材と真空断熱パネルとの間に密閉
空気が存在すると、経時に伴って密閉空気が真空断熱パ
ネルの内側に入って断熱性を低下させることが生じる
が、上記のように密閉空気がないので、かかる不利は生
ぜず、断熱性が良好な真空断熱パネルを得ることができ
る。
【0009】本発明により得られた真空断熱パネルは、
防気性、熱反射性及び熱導通防止性が優れ、しかもその
性能が長期に亘って発揮するものである。
【0010】
【実施例】
[第1実施例]以下、本発明の実施例につき図1〜6を
参照して説明する。図1は本発明により製造される真空
断熱パネルの一例を示したものであって、図中1は表面
材であり、この表面材1は、内面にアルミニウム等の金
属蒸着層2を形成した表面層3に接着剤層4を介してシ
ーラント層5を積層した構成とされている。ここで、表
面層3としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロ
ピレンなどの耐熱性を有するフィルム等が用いられ、そ
の厚さは通常5〜40μmとすることができる。なお、
表面層3はこれらプラスチックフィルムの単一層であっ
ても複合層であってもよく、また必要により金属蒸着層
2の形成は省略できる。シーラント層5としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリアクリロニトリルなどにより厚さ15〜30
0μm程度に形成し得るが、特に防気性、及び後述する
断熱材の製造時に発泡剤としてフロンガスを用いた場
合、この残存フロンガスに対する耐性の点からポリアク
リロニトリルが好ましい。この表面層3とシーラント層
5を接着するためには、ウレタン系、イソシアネート系
接着剤など公知の接着剤を用いることができる。
【0011】6は裏面材を示し、この裏面材6は、アル
ミニウム等の金属箔7の両面にそれぞれ接着剤層8,9
を介して表面層10及びシーラント層11を積層した構
成を有する。この場合、表面層10,シーラント層11
は、表面材1の表面層3,シーラント層5と同様の材料
により同様の厚さに形成し得る。なお、金属箔7は必要
により省略し得る。また、金属箔7としては、金属蒸着
層2と同様の金属を用いることができるが、特にアルミ
ニウムが好ましい。この金属箔7の厚さは3〜50μ
m、特に5〜20μmとすることが好ましい。
【0012】12は金属箔複合プラスチックフィルム
で、このフィルム12は、アルミニウム等の金属箔13
の両面にそれぞれ接着剤層14,15を介して表面層1
6及びシーラント層17を積層したものである。この表
面層16及びシーラント層17は、上記表面層3,10
及びシーラント層5,11と同様の材料にて同様の厚さ
に形成し得るが、この場合シーラント層17としては、
特に表面材1の表面層3にポリエステル、ナイロンなど
の熱接着性を有するフィルムを用いた場合は、シランで
グラフト変性したエチレン−エチルアクリレート共重合
樹脂が好適である。
【0013】18は断熱材で、パーライト、ホワイトカ
ーボン、発泡ポリスチレン、焼結ポリエチレン等の粉末
を通気性袋に収容したものなどが使用される。また、発
泡ウレタンブロックなどを使用することもできる。この
うち、焼結ポリエチレンはパーライトやホワイトカーボ
ンと比べると、熱伝導率が小さく(焼結ポリエチレン:
λ=0.003、パーライト,ホワイトカーボン:λ=
0.007)、また、通常の発泡性ポリエチレンは真空
下で気泡が潰れるため、断熱材として不適であるが、こ
の焼結ポリエチレンは硬く、かつ連続した気泡体を有す
るので、真空下でも気泡が潰れることがなく、断熱材と
して特に好適なものである。
【0014】上記の如き真空断熱パネルを使用する場合
は、まず図2に示すように凹状キャビティ19を有する
予備成形金型20の該キャビティ19底面上に金属箔複
合プラスチックフィルム12をその表面層16を下にし
て載置し、次いで図3に示すように表面材1をその表面
層3を下にしてキャビティ19上方に供給すると共に、
この表面材1をヒーター21などで表面材1の軟化点温
度以上に加熱した後、図4に示すように加熱した表面材
1をプレス機22で加圧してキャビティ19底面に押し
付ける。これにより、表面材1が上記キャビティ19形
状に対応した凹状に成形されると同時に、加熱された表
面材1がプレス機22で上記フィルム12に押圧され
て、該フィルム12と表面材1とが圧着され、フィルム
12のシーラント層17と表面材1の表面層3とが熱接
着される。なお、表面材1はその一端部が適宜位置で切
断されることにより、その凹部1aの上端部にリング状
鍔部1bが形成される。
【0015】次に、図5に示すように、断熱材18を表
面材1の凹部1aに充容した後、図6に示すように裏面
材6をそのシーラント層11を下にして断熱材18上方
に供給し、表面材1のリング状鍔部1bの一部を残して
熱接着23,23し、裏面材6の一端部を切断する。得
られたパネルをこの状態で真空シール機(図示せず)に
入れ、真空中にて表面材1のリング状鍔部1bのうち裏
面材6と未接着の部分を熱接着して、内部を真空状態と
した密封袋を表面材1と裏面材6とにより形成する。こ
れにより、密封袋内に断熱材18が真空状態で充容さ
れ、かつ外表面に金属箔複合プラスチックフィルム12
が部分貼着された真空断熱パネルが得られるものであ
る。
【0016】なお、図5に示した工程において、断熱材
18と共に、必要に応じて活性炭、塩化カルシウム、水
酸化カルシウム、ゼオライト等のゲッター剤の1種又は
2種以上を表面材1の凹部1aに充容してもよい。
【0017】ここで、図1に示す如き真空断熱パネル
は、表面材と裏面材がそれぞれ金属箔積層フィルムにて
形成されていると、その四周熱接着部にてかなりの熱的
導通が生じるが、表面材と裏面材との一方が金属蒸着層
フィルム、他方が金属箔積層フィルムにて形成されてい
る場合、又は双方が金属蒸着層フィルムにて形成されて
いる場合は、四周熱接着部における熱的導通が非常に少
なく、優れた熱的導通防止性を発揮するものである。
【0018】[第2実施例]図7は本発明の第2実施例
により製造される真空断熱パネルを示すもので、この真
空断熱パネルは、金属箔複合プラスチックフィルム12
が貼着される範囲内に多数の穿孔24を有する表面材1
の外面に、これら穿孔14を覆って金属箔複合プラスチ
ックフィルム12を配置し、その四周部のみを熱接着2
5したものである。この場合、このような穿孔24を有
する表面材1にあっては、穿孔の孔径は1〜30mm、
特に5〜20mmとすることが好ましく、また、穿孔の
密度は1〜20個/cm2、特に2〜5個/cm2とする
ことが好ましい。
【0019】このような真空断熱パネルを得る方法は、
上記第1実施例と同様であるが、第1実施例の図4に示
すプレス・熱接着工程において、図4のプレス機22の
代わりに、図8に示すように下面四周部がリング状に突
出したリング突出部26を有するプレス機27を用い、
金属箔複合プラスチックフィルム12の四周を表面材1
に熱接着するものである。
【0020】この方法によれば、表面材1の金属箔複合
プラスチックフィルム12が貼着されるべき範囲以内に
多数の穿孔24が形成されているので、表面材1とプラ
スチックフィルム12とを熱接着する際、これら表面材
1とフィルム12との間に空気が残存していても、この
空気は密閉されることがないので、熱接着阻害が生じな
いものである。また、熱接着後、表面材1とフィルム1
2との間に空気が残存していても、この空気は真空シー
ル機内で内部空気をパージする際に同時にパージされる
ので、得られた真空断熱パネルには表面材1とフィルム
12との間に空気残りは生せず、このため経時によりこ
の残存空気がパネル内に浸透して内部の真空度を低下さ
せ、断熱性能を低下させるという不都合が回避される。
しかも、上記穿孔24は、フィルム12により覆われ、
かつフィルム12の四周が表面材1と接着25されてい
ることにより、外部に露呈することはなく、従って外部
から上記穿孔24を通って内部に空気が侵入することは
ない。
【0021】なお、第2実施例の真空断熱パネルのその
他の作用効果は第1実施例と同様であるため、その説明
を省略する。
【0022】[第3実施例]図9は本発明により製造さ
れる真空断熱パネルの他の例を示したものであり、これ
は金属箔複合プラスチックフィルムを表面材の内面に貼
着した以外は上記第1実施例と同様の構成を有するもの
である。なお、第1実施例と同一構成部品については同
一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0023】上記の如き真空断熱パネルを製造する場合
は、まず図10に示すように凹状キャビテイ19を有す
る予備成形金型20の該キャビティ上方に表面材1を供
給し、表面材1をヒーター21などで表面材1の軟化点
温度以上に加熱すると共に、図12に示すように金属箔
複合プラスチックフィルム12をその表面層16を上に
して表面材1のキャビティ19の底面に該当する位置の
面上に載置し、プレス、熱接着し、次いで図13,14
に示す工程、即ち図5,6に示したのと同様の工程によ
り、密封袋内に断熱材18が真空充容され、かつ表面材
1の内面に金属箔複合プラスチックフィルム12が部分
接着された真空断熱パネルが得られるものである。
【0024】[第4実施例]図15は本発明の第4実施
例により製造される真空断熱パネルを示すもので、この
真空断熱パネルは、金属箔複合プラスチックフィルム1
2が貼着される範囲内に多数の穿孔24を有する表面材
1の内面に、これら穿孔24を覆って金属箔複合プラス
チックフィルム12を配置し、その四周部のみを熱接着
25したものである。
【0025】このような真空断熱パネルを得る方法は、
上記第3実施例と同様であるが、そのプレス・熱接着工
程において、図16に示したように、図8と同様のプレ
ス機27を用いるものである。
【0026】なお、この第4実施例の真空断熱パネルの
作用効果は、第2実施例、更に第3実施例と同様である
ため、その説明を省略する。
【0027】以上のようにして得られる真空断熱パネル
は、下記実験例に示すように、熱伝率が低く、また経時
による熱伝導率、真空度の劣化が非常に少ないものであ
る。
【0028】[実験例1]表面材の構成 表面層: アルミニウムを真空蒸着したポリエステ
ルフィルム,12μm シーラント層:アクリロニトリルフィルム(ゼクロンフ
ィルム,三井東圧化学社製),50μm 接着剤層: ウレタン系接着剤,2μm裏面材の構成 表面層: ポリエステルフィルム,25μm 金属箔: アルミニウム,10μm シーラント層:アクリロニトリルフィルム(同上),5
0μm 接着剤層: ウレタン系接着剤金属箔複合プラスチックフィルムの構成 表面層: ポリエステルフィルム,12μm 接着剤層: ウレタン系接着剤 金属箔: アルミニウム,10μm シーラント層:シランでグラフト変性したエチレン−エ
チルアクリレート共重合樹脂,50μm(溶融押し出し
ラミネート法により積層) 寸法: 400mm×400mm断熱材 発泡ウレタン樹脂,厚さ15mm
【0029】以上の材料を用い、図2〜6で示した工程
で得た真空断熱パネル(420mm×440mm)を製
造した。この場合、予備成形金型のキャビティ底面は4
00mm×400mmの大きさであり、深さは15mm
である。更に真空シールは、真空度10-2Torrで行
った。
【0030】このようにして得られた真空断熱パネルの
真空度及び熱伝導率の経時変化を表1に示す。また、図
9〜14で示した工程で得た表面材内面に金属箔複合プ
ラスチックフィルムが貼着された真空断熱パネルも同様
の効果を示した。なお、真空度及び熱伝導率の測定方法
は下記の通りである。真空度 1×10−2Torr熱伝導率 λ=0.003kcal/m・hr・℃
【0031】[実験例2]実験例1の表面材において、
金属箔複合プラスチックフィルムが貼着される範囲内に
孔径10mm、密度2個/10cm2の穿孔を有するも
のを用いた以外は実験例1と同様にして同様の真空断熱
パネルを製造し、同様の測定を行った。結果を表1に併
記する。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、長期に亘って高防気性
で熱反射性、熱導通防止性に優れた性能を発揮する真空
断熱パネルを工程を短縮して簡単かつ確実に、しかも安
価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例により製造される真空断熱
パネルを示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例において、予備成形金型の
キャビティ内に金属箔複合プラスチックフィルムを載置
した状態の概略断面図である。
【図3】同例において、表面材を供給した状態の概略断
面図である。
【図4】同例において、表面材を加圧した状態の概略断
面図である。
【図5】同例において、断熱材を供給した状態の概略断
面図である。
【図6】同例において、裏面材を供給した状態の概略断
面図である。
【図7】本発明の第2実施例により製造される真空断熱
パネルを示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例において、表面材を加圧し
た状態の概略断面図である。
【図9】本発明の第3実施例により製造される真空断熱
パネルを示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施例において、予備成形金型
のキャビティ上に表面材を供給した状態の概略断面図で
ある。
【図11】同例において、金属箔複合プラスチックフィ
ルムを表面材上に載置した状態の概略断面図である。
【図12】同例において、金属箔複合プラスチックフィ
ルム及び表面材を加圧した状態の概略断面図である。
【図13】同例において、断熱材を供給した状態の概略
断面図である。
【図14】同例において、裏面材を供給した状態の概略
断面図である。
【図15】本発明の第4実施例により製造される真空断
熱パネルを示す断面図である。
【図16】同例において、表面材を加圧した状態の概略
断面図である。
【符号の説明】
1 表面材 1a 凹部 1b リング状鍔部 6 裏面材 12 金属箔複合プラスチックフィルム 18 断熱材 19 キャビティ 20 予備成形金型 24 穿孔 25 熱接着部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材と裏面材とからなる密封袋内に断
    熱材が真空充容され、かつ上記表面材の裏面材との接着
    部以外の外面に部分的に金属箔複合プラスチックフィル
    ムが貼着された真空断熱パネルを製造するに際し、凹状
    キャビティを有する予備成形金型の該キャビティ底面に
    金属箔複合プラスチックフィルムを載置すると共に、加
    熱した表面材を上記キャビティ上に供給し、これを加圧
    して、この表面材を上端縁にリング状鍔部を有する凹状
    形状に成形すると同時に、上記金属箔複合プラスチック
    フィルムを表面材の外面に熱接着し、次いでこの表面材
    の凹部内に断熱材を充容した後、上記表面材を覆って裏
    面材を供給し、この表面材の鍔部に裏面材外周縁部を真
    空下に熱接着密封することを特徴とする真空断熱パネル
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面材と裏面材とからなる密封袋内に断
    熱材が真空充容され、かつ上記表面材の裏面材との接着
    部以外の内面に部分的に金属箔複合プラスチックフィル
    ムが貼着された真空断熱パネルを製造するに際し、凹状
    キャビティを有する予備成形金型の該キャビティ上に加
    熱した表面材を供給すると共に、この表面材の上記キャ
    ビティ底面に該当する位置の面上に金属箔複合プラスチ
    ックフィルムを載置し、これを加圧して、この表面材を
    上端縁にリング状鍔部を有する凹状形状に成形すると同
    時に、上記金属箔複合プラスチックフィルムを表面材の
    内面に熱接着し、次いでこの表面材の凹部内に断熱材を
    充容した後、上記表面材を覆って裏面材を供給し、この
    表面材の鍔部に裏面材外周縁部を真空下に熱接着密封す
    ることを特徴とする真空断熱パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 表面材と裏面材とからなる密封袋内に断
    熱材が真空充容され、かつ上記表面材の裏面材との接着
    部以外の外面に部分的に金属箔複合プラスチックフィル
    ムが貼着された真空断熱パネルを製造するに際し、凹状
    キャビティを有する予備成形金型の該キャビティ底面に
    金属箔複合プラスチックフィルムを載置すると共に、上
    記金属箔複合プラスチックフィルムが貼着される範囲内
    に多数の穿孔を有する加熱した表面材を上記キャビティ
    上に供給し、上記金属箔複合プラスチックフィルムの四
    周部分に対応する部分を加圧してこの表面材を上端縁に
    リング状鍔部を有する凹状形状に成形すると同時に、上
    記金属箔複合プラスチックフィルムの四周を表面材の外
    面に熱接着し、この四周熱接着部により上記表面材に形
    成された上記多数の穿孔を囲み、次いでこの表面材の凹
    部内に断熱材を充容した後、上記表面材を覆って裏面材
    を供給し、この表面材の鍔部に裏面材外周縁部を真空下
    に熱接着密封することを特徴とする真空断熱パネルの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 表面材と裏面材とからなる密封袋内に断
    熱材が真空充容され、かつ上記表面材の裏面材との接着
    部以外の内面に部分的に金属箔複合プラスチックフィル
    ムが貼着された真空断熱パネルを製造するに際し、凹状
    キャビティを有する予備成形金型の該キャビティ上に上
    記金属箔複合プラスチックフィルムが貼着される範囲内
    に多数の穿孔を有する加熱した表面材を供給すると共
    に、この表面材の上記キャビティ底面に該当する位置の
    面上に金属箔複合プラスチックフィルムを載置し、上記
    金属箔複合プラスチックフィルムの四周部分に対応する
    部分を加圧して、この表面材を上端縁にリング状鍔部を
    有する凹状形状に成形すると同時に、上記金属箔複合プ
    ラスチックフイルムの四周を表面材の内面に熱接着し、
    この四周熱接着部により上記表面材に形成された上記多
    数の穿孔を囲み、次いでこの表面材の凹部内に断熱材を
    充容した後、上記表面材を覆って裏面材を供給し、この
    表面材の鍔部に裏面材外周縁部を真空下に熱接着密封す
    ることを特徴とする真空断熱パネルの製造方法。
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