JP3158368B2 - 物体の表面形状データ作成方法及び装置 - Google Patents

物体の表面形状データ作成方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図17) 発明が解決しようとする課題(図17) 課題を解決するための手段(図2) 作用(図2) 実施例 (1)CAD/CAMシステムの全体構成(図1) (2)自由曲線の作成 (2−1)曲線セグメントの生成(図1〜図9) (2−2)曲線セグメントの接続(図10〜図16) (3)実施例の効果 (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は物体の表面形状データ作
成方法及び装置に関し、例えばCAD/CAM(comput
er aided design /computer aided manufacturing)の
手法を用いたデザイン装置に適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】例えば、CADの手法を用いて自由曲面
をもつた物体の形状をデザインする場合(geometric mo
deling) 、一般にデザイナは、曲面が通るべき3次元空
間における複数の点(これを節点と呼ぶ)を指定し、当
該指定された節点を結ぶ境界曲線網を所望のベクトル関
数によつて演算させることにより、いわゆるワイヤーフ
レームで表現された曲面を作成する。かくして境界曲線
によつて囲まれた多数の枠組み空間を形成することがで
きる(この処理を枠組み処理と呼ぶ)。
【0004】かかる枠組み処理によつて形成された境界
曲線網は、それ自体デザイナがデザインしようとする大
まかな形状を表しており、各枠組み空間を囲む境界曲線
を用いて所定のベクトル関数によつて表現できる曲面を
補間演算することができれば、全体としてデザイナがデ
ザインした自由曲面(2次関数で規定できないものをい
う)を生成することができる。ここで各枠組み空間に張
られた曲面は全体の曲面を構成する基本要素を形成し、
これをパツチと呼ぶ。
【0005】ところで生成した自由曲面全体としてより
自然な外形形状をもたせるために、共有境界を挟んで隣
接する2つの枠組み空間に、共有境界において接平面連
続の条件を満足するようなパツチを張るように、共有境
界周りの制御辺ベクトルを設定し直すようにした自由曲
線作成方法が提案されている(特願昭 60-277448号)。
【0006】この自由曲面作成方法は、図17に示すよ
うに、四辺形枠組空間に張られるパツチベクトルS(u,
v)1及びベクトルS(u,v)2を3次のベジエ式でなるベク
トル関数ベクトルS(u,v) で表し、2つのパツチベクト
ルS(u,v)1及びベクトルS(u,v)2を滑からに接続するた
めに、枠組み処理によつて与えられた節点ベクトルP(0
0)、ベクトルP(30)1 、ベクトルP(33)1 、ベクトルP
(03)、ベクトルP(33)2、ベクトルP(30)2 に基づい
て、隣接するパツチベクトルS(u,v)1及びベクトルS
(u,v)2の共有境界COMにおいて接平面連続の条件が成
り立つような制御辺ベクトルベクトルa1、ベクトルa
2及びベクトルc1、ベクトルc2を設定し、これらの
制御辺ベクトルによつて制御点ベクトルP(11)1 、ベク
トルP(12)1 、ベクトルP(11)2 、ベクトルP(12)2 を
設定し直すことを原理としている。
【0007】このような手法を他の共有境界についても
適用すれば、結局パツチベクトルS(u,v)1及びベ
クトルS(u,v)2は隣接するパツチと接平面連続の
条件に従つて滑らかに接続することができる。ここで、
3次のベジエ式でなるベクトル関数ベクトルS(u,
v)は、次式
【数1】 S(u,v)=(1−u+uE)(1−v+vF)P(00)……(1) のように、u方向及びv方向のパラメータu及びv、シ
フト演算子E及びFを用いて表現され、制御点ベクトル
P(ij)に対して、次式
【数2】 E・P(ij)=P(i+1j) (i、j=0、1、2) ……(2)
【数3】 F・P(ij)=P(ij+1) (i、j=0、1、2) ……(3)
【数4】 0≦u≦1 ……(4)
【数5】 0≦v≦1 ……(5) の関係をもつ。
【0008】さらに、接平面とは共有境界の各点におけ
るu方向及びv方向の接線ベクトルによつて形成される
平面を意味し、例えば図17の共有境界COMについ
て、パツチベクトルS(u,v)1及びベクトルS(u,v)2の接
平面が同一のとき接平面連続の条件が成り立つ。
【0009】この方法によれば、デザイナの意図するま
まに、全体として滑らかに曲面形状が変化するような、
従来の設計手法では実際上デザインすることが困難な物
体形状をも、容易にデザインし得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなデ
ザイン装置において、デザインしようとする物体の外形
形状を点列で入力することができれば、当該デザイン装
置の使い勝手を向上し得、便利であると考えられる。こ
のためには、入力した点列を結ぶような形状で、ワイヤ
フレームモデルを形成する必要がある。さらに当該ワイ
ヤフレームモデルを形成する自由曲線をベジエ曲線で表
現する必要がある。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、入力した点列に基づいて物体の表面形状を表す表面
形状データを作成する物体の表面形状データ作成方法及
び装置に適用して好適なものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、コンピユータを用いて、物体の大
まかな形状を表す多数の節点ベクトルPa0、Pa3、Pb
0、Pb3のうちの隣合う節点ベクトルPa0、Pa3、Pb
0、Pb3間に制御点ベクトルPa1、Pa2、Pb1、Pb2を
生成し、当該隣合う節点ベクトルPa0、Pa3、Pb0、P
b3及び制御点ベクトルPa1、Pa2、Pb1、Pb2に基づい
て、当該隣合う節点ベクトルPa0、Pa3、Pb0、Pb3を
結ぶ曲線セグメントA、Bでなる物体の表面形状を表す
表面形状データを作成する物体の表面形状データ作成方
法において、連続しない隣接する曲線セグメントA、B
に共通の節点ベクトルPa3n 、Pb0n を設定する第1の
ステツプと、共通の節点ベクトルPa3n 、Pb0n から各
曲線セグメントA、Bの制御点ベクトルPa2、Pb1への
補正用ベクトル(ベクトルベクトルav、bv)を設定
する第2のステツプと、補正用ベクトル(ベクトルベク
トルav、bv)を用いて合成された合成ベクトル(ベ
クトルベクトルav+bv)の方向に対して所定の角度
にした、新たな接線ベクトルとすべき制御辺ベクトル
(ベクトルベクトルdv)を設定する第3のステツプ
と、該設定した制御辺ベクトル(ベクトルベクトルd
v)上に各曲線セグメントA、Bの制御点ベクトルPa2
n 、Pb1n を再設定することにより、隣接する曲線セグ
メントA、Bを滑らかに接続する第4のステツプとを設
けるようにした。また本発明においては、物体の大まか
な形状を表す多数の節点のうちの隣合う節点ベクトルP
a0、Pa3、Pb0、Pb3間に制御点ベクトルPa1、Pa2、
Pb1、Pb2を生成し、当該隣合う節点ベクトルPa0、P
a3、Pb0、Pb3及び制御点ベクトルPa1、Pa2、Pb1、
Pb2に基づいて、当該隣合う節点ベクトルPa0、Pa3、
Pb0、Pb3を結ぶ曲線セグメントA、Bでなる物体の表
面形状を表す表面形状データを作成する物体の表面形状
データ作成装置において、連続しない隣接する曲線セグ
メントA、Bに共通の節点ベクトルPa3n 、Pb0n を設
定する第1の手段と、共通の節点ベクトルPa3n 、Pb0
n から各曲線セグメントA、Bの制御点ベクトルPa2、
Pb1への補正用ベクトル(ベクトルベクトルav、b
v)を設定する第2の手段と、補正用ベクトル(ベクト
ルベクトルav、bv)を用いて合成された合成ベクト
ル(ベクトルベクトルav+bv)の方向に対して所定
の角度にした、新たな接線ベクトルとすべき制御辺ベク
トル(ベクトルベクトルdv)を設定する第3の手段
と、該設定した制御辺ベクトル(ベクトルベクトルd
v)上に各曲線セグメントA、Bの制御点Pa2n 、Pb1
n を再設定することにより、隣接する曲線セグメント
A、Bを滑らかに接続する第4の手段とを設けるように
した。
【0013】
【作用】連続しない隣接する曲線セグメントA、Bに共
通の節点ベクトルPa3n 、Pb0n を設定する第1のステ
ップと、共通の節点ベクトルPa3n 、Pb0n における各
曲線セグメントA、Bの接線ベクトルベクトルav、b
vを検出する第2のステップと、接線ベクトルベクトル
av、bvを基準にして方向が正反対の向きになるよう
に、新たな接線ベクトルとすべき制御辺ベクトル(ベク
トルベクトルdv)を設定する第3のステップと、該設
定した制御辺ベクトル(ベクトルベクトルdv)上に各
曲線セグメントA、Bの制御点ベクトルPa2n 、Pb1n
を再設定するようにして隣接する曲線セグメントA、B
を滑らかに接続するようにしたことにより、連続しない
隣接する曲線セグメントA、Bを滑らかに接続すること
ができ、これにより例えば点列ベクトルq1、……qn
に似通つた形状の自由曲線A、Bを生成することができ
る。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。 (1)CAD/CAMシステムの全体構成 図1において、10は全体としてCAD/CAMシステ
ムを示し、自由曲面作成装置12で自由曲面を表す形状
データDTS を作成した後、工具経路作成装置13で切
削加工用の加工データDTCLを作成する。
【0015】すなわち自由曲面作成装置12は、中央処
理装置(CPU)を有し、表示装置16の表示に応答し
て入力装置17を操作することにより、デザイナが指定
入力したワイヤフレームモデルに3次のベジエ式を用い
てパツチを張つた後、当該パツチを接続し直すことによ
り、自由曲面を有する物体の形状データDTS を作成す
る。
【0016】これに対して工具経路作成装置13は、形
状データDTS に基づいて、金型を荒加工及び仕上げす
る加工データDTCLを作成した後、当該荒加工用及び仕
上げ加工用の加工データDTCLを、例えばフロツピデイ
スク15を介して、NCミーリングマシン14に出力す
る。NCミーリングマシン14は、当該加工データDT
CLに基づいて例えばNCフライス盤を駆動し、これによ
り形状データDTS で表される製品の金型を作成する。
【0017】(2)自由曲線の作成 (2−1)曲線セグメントの生成 自由曲面作成装置12は、図2に示す処理手順を実行
し、デザイナが指定した点列について、形状の似通つた
曲線群を生成する。すなわち自由曲面作成装置12は、
ステツプSP1からステツプSP2に移り、ここで入力
装置17を介してデザイナが入力する点列ベクトルq1
、ベクトルq2 、ベクトルq3 、ベクトルq4 、…
…、ベクトルqm の座標データを取り込む。
【0018】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP3に移り、入力された点列について凹凸を検出す
る。ここで自由曲面作成装置12は、当該点列が三次曲
線で表せない場合、当該点列を分割し、分割した各点列
(以下セグメントと呼ぶ)が三次曲線で表現できるよう
にする。
【0019】すなわち図3に示すように、点ベクトルq
1 から点ベクトルqm まで連続する点列においては、山
が2箇所あることにより、当該点列が三次曲線で表せな
いことがわかる。従つてこの場合自由曲面作成装置12
は、図4に示すように、点ベクトルq1から1つ目の山
及び谷を過ぎた点ベクトルqn までの第1のセグメント
SGT1と、続く点ベクトルqn+1 から2つ目の山及び
谷を過ぎた点ベクトルqm までの第2のセグメントSG
T2とに当該点列を分割する。
【0020】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP4に移り、最少2乗近似の手法を用いて、第1のセ
グメントSGT1に似通つた三次曲線を生成する。すな
わち三次曲線は、次式
【数6】 y=ax+bx+cx+d ……(6) で表し得る。
【0021】従つて、これを次式
【数7】 P(x)=ax+bx+cx+d ……(7) とおき、点ベクトルqi(7)x及びy座標値をそれぞ
れxi及びyiとおくと、(7)式で表される三次曲線
及び点ベクトルqi間のy方向の距離d(i)は、次式
【数8】 d(i)=(P(xi)−yi) ……(8) で表すことができる。
【0022】従つて第1のセグメントSGT1につい
て、各点ベクトルq1 、……、ベクトルqn の距離d
(i) の二乗和Sは、次式
【数9】 で表し得、当該二乗和Sが最小となるように定数a、
b、c、dを設定すれば、第1のセグメントSGT1に
似通つた三次曲線を生成し得ることがわかる。すなわち
(9)式をそれぞれ定数a、b、c、dで微分して、次
【数10】
【数11】
【数12】
【数13】 とおけることから、これを行列の形で表して、次式
【数14】 の連立方程式を解けばよいことがわかる。
【0023】かくして自由曲面作成装置12は、第1の
セグメントSGT1の点群ベクトルq1 、……、ベクト
ルqn について、(14)式の演算処理を実行し、これに
より図5に示すように、点列ベクトルq1 、……、ベク
トルqn に似通つた三次曲線L1を作成する。
【0024】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP5に移り、第1のセグメントSGT1について、始
点ベクトルq1 及び終点ベクトルqnの座標データを補
正する。ここで自由曲面作成装置12は、次式
【数15】
【数16】 で示すように、始点ベクトルq1 及び終点ベクトルqn
のx座標値x1 及びxnを(6)式に代入する。
【0025】これにより図6に示すように、当該x座標
値x1 及びxnに対応した三次曲線L1上の座標データ
(x1 、y1a)及び(xn 、yna)を得、当該座標デー
タ(x1 、y1a)及び(xn 、yna)で表される点ベク
トルq1a及びベクトルqnaを新たな始点及び終点に設定
する。
【0026】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP6に移り、ここで図7に示すように、新たな始点ベ
クトルq1a及び終点ベクトルqnaにおける三次曲線L1
の接線ベクトルを検出する。すなわち、次式
【数17】 で示すように、三次曲線L1を微分してその傾きを表し
得ることから、(17)式に座標データx1 及びxn を代
入すれば、始点ベクトルq1a及び終点ベクトルqnaにお
ける三次曲線L1の傾きを検出することができる。
【0027】従つて、始点ベクトルq1aの接線ベクトル
ベクトルt1 を、次式
【数18】 で表せば、始点ベクトルq1a上においては、次式
【数19】 の関係式が成立することにより、自由曲面作成装置12
は、次式
【数20】 の演算処理を実行して始点q1aの接線ベクトルベクトル
t1 を検出する。
【0028】同様に、終点ベクトルqnaの接線ベクトル
ベクトルt2 を、次式
【数21】 で表せば、終点ベクトルqna上においては、次式
【数22】 の関係式が成立することにより、自由曲面作成装置12
は、次式
【数23】 の演算処理を実行して終点ベクトルqnaの接線ベクトル
ベクトルt2 を検出する。
【0029】これにより自由曲面作成装置12は、ベジ
エ曲線の生成に必要な接線ベクトルベクトルt1 及びベ
クトルt2 を検出する。続いて自由曲面作成装置12
は、ステツプSP7に移り、ここで接線ベクトルベクト
ルt1 及びベクトルt2 、始点ベクトルq1a及び終点ベ
クトルqnaの座標データを用いて、点列に似通つたベジ
エ曲線を生成する。
【0030】ここで図8に示すように、ベジエ曲線は、
3次のベジエ(bezier)式を用いて次式、
【数24】 で表されるパラメトリツクな空間曲線ベクトルR(t) で
表現される。
【0031】ここでt は、一方の節点ベクトルP0 から
曲線セグメントKSGに沿う方向に他方の節点ベクトルP
3 に至るまでの間に、次式
【数25】 で表されるように値0から値1まで変化するパラメータ
である。このようにして3次のベジエ式で表される曲線
セグメントKSGは、シフト演算子Eによつて節点ベクト
ルP0 及びベクトルP3 間に2つの制御点ベクトルP1
及びベクトルP2 を指定することによつて曲線セグメン
トKSG上の各点が次式
【数26】 の展開によつてxyz空間の原点Oからの位置ベクトル
R(t) として表される。
【0032】ここでシフト演算子Eは、曲線セグメント
KSG上の制御点ベクトルPi に対して次式
【数27】
【数28】 の関係をもつ。
【0033】従つて(24)式を展開して(27)式の関係
を代入すれば、次式
【数29】 のように演算することができ、その結果(26)式が得ら
れる。
【0034】かくしてベジエ曲線で表される各曲線セグ
メントKSG1 、KSG2 、KSG3 は(26)式に基づいてそ
れぞれ2つの節点及び制御点ベクトルP(0)1〜3 、ベク
トルP(1)1〜3 、ベクトルP(2)1〜3 及びベクトルP
(3)1〜3によつて表すことができ、節点ベクトルP(0)1
〜3 及びP(3)1間に制御点ベクトルP(1)1〜3 及びベク
トルP(2)1〜3 を設定することにより、節点ベクトルP
(0)1〜3 及びP(3)1を通つて制御点ベクトルP(0)1〜3
、ベクトルP(1)1〜3 、ベクトルP(2)1〜3 及びベク
トルP(3)1〜3 で決まる形状に設定することができる。
【0035】自由曲面作成装置12は、この設定原理に
基づいて、図9に示すように、始点ベクトルq1a及び終
点ベクトルqnaを曲線セグメントKGの節点ベクトルP
0 及びベクトルP3 に設定した後、制御点ベクトルP1
及びベクトルP2 を仮設定する。すなわち自由曲面作成
装置12は、値α及びβの初期値を設定して、次式
【数30】
【数31】
【数32】
【数33】 とおき、これにより(31)及び(32)式で表される制御
点ベクトルP1 及びベクトルP2 で決まるベジエ曲線を
仮設定する。
【0036】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP5で生成した3次曲線について、始点ベクトルq1a
及び終点ベクトルqna間を等分し、当該曲線上に11点
の分割点ベクトルPS1、……、PSi、……、PS11 を生
成する。さらに自由曲面作成装置12は、各分割点ベク
トルPS1、……、PSi、……、PS11 から仮設定したベ
ジエ曲線までの距離が小さくなるように制御点ベクトル
P1 及びベクトルP2 を再設定し、これにより点列ベク
トルq1 、……、ベクトルqn に似通つたベジエ曲線を
生成する。
【0037】すなわち自由曲面作成装置12は、次式
【数34】 で表される関数fが最少になるように、ベジエ曲線ベク
トルR(ti) を生成する。
【0038】ここでPSix、PSiyは、それぞれ分
割点PSiのx及びy座標値を表し、R(ti)x、R
(ti)yは、各分割点PSiに最も近接したベジエ曲
線ベクトルR(t)上の点ベクトルR(ti)のx及び
y座標値を表す。ここで(34)式においては、値α及
びβで微分して値0と置けば、次式
【数35】
【数36】 で表すことができ、これをテーラー展開して線型化する
ことにより、ニユートンラプソン法を適用して、値α及
びβを選定することができる。
【0039】すなわち(35)及び(36)式を変形して、
次式
【数37】
【数38】 で表し得ることから、これを次式
【数39】 で示すように行列式で表して、これをニユートンラプソ
ン法で解けば良い。
【0040】これにより自由曲面作成装置12は、値α
及びβを選定した後、(31)及び(32)式に代入し、こ
れにより制御点ベクトルP1a及びベクトルP2aを設定す
る。かくして入力された点列ベクトルq1 〜ベクトルq
m が1つの三次曲線で表し得る場合は、これにより当該
点列ベクトルq1 〜ベクトルqm に似通つたベジエ曲線
ベクトルR(t) を生成することができる。
【0041】これに対して、入力された点列ベクトルq
1 〜ベクトルqm が1つの三次曲線で表し得ない場合、
自由曲面作成装置12は、ステツプSP8において、全
てのセグメントについてベジエ曲線ベクトルR(t) を生
成したか否か判断することにより、否定結果が得られ、
ステツプSP4に戻る。これにより自由曲面作成装置1
2は、続くセグメントについてベジエ曲線ベクトルR
(t) を生成した後、ステツプSP9に移つて当該処理手
順を終了する。
【0042】(2−2)曲線セグメントの接続 ところで上述の処理手順を実行して複数の曲線セグメン
トで点列を表現した場合、曲線セグメント間で曲線が不
自然に接続されたり、曲線セグメント間が離れてしまう
おそれがある。このため自由曲面作成装置12は、続い
て図10に処理手順を実行して曲線セグメント間を接続
する。
【0043】すなわちステツプSP20からステツプS
P21に移り、ここで自由曲面作成装置12は、隣接す
る曲線セグメントA及びBについてそれぞれパラメータ
tを順次変化させて値を検出することにより、図11に
示すように当該曲線セグメントA及びB上にそれぞれ1
1点の分割点ベクトルqa1、ベクトルqa2、……、
ベクトルqa11、ベクトルqb1、ベクトルqb2、
……、ベクトルqb11を生成する。
【0044】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP22に移り、ここで曲線セグメントA及びBの終点
ベクトルqa11 及び始点ベクトルqb1が一致するか否か
判断し、ここで否定結果が得られると、始点及び終点を
再設定する。
【0045】すなわち図12に示すように、終点ベクト
ルqa11及び始点ベクトルqb1が一致しない場合、
次式
【数40】
【数41】
【数42】
【数43】 の演算処理を実行し、終点ベクトルqa11及び始点ベ
クトルqb1間の中点を曲線セグメントAの節点ベクト
ルPa3n、終点ベクトルqa11及び曲線セグメント
Bの節点ベクトルPb0n、始点ベクトルqb1に設定
する。続いて自由曲面作成装置12は、ステツプSP2
3に移り、ここでそれぞれ曲線セグメントA及びBにつ
いて、次式
【数44】 av=Pa2−Pa3n ……(44)
【数45】 bv=Pb0n−Pb1 ……(45) の演算処理を実行し、節点ベクトルPa3nから制御点
ベクトルPa2までのベクトルav及び節点ベクトルP
b0nから制御点ベクトルPb1までのベクトルbvを
検出する。
【0046】さらに自由曲面作成装置12は、図13に
示すように、ベクトルav及びベクトルbvについて、
次式
【数46】 cv=av×bv ……(46) で示すように外積ベクトルcvを得、当該外積ベクトル
cvについて、次式の演算処理を実行する。
【数47】 dv=cv×(av+bv) ……(47)
【0047】これにより自由曲面作成装置12は、ベク
トルav及びベクトルbvが形成する角度を1/2に分
割するベクトルベクトル(av+bv)に対して、当該
ベクトルベクトルcvと直交するベクトルベクトルdv
を生成し、当該ベクトルベクトルdvを曲線セグメント
A及びBの制御辺ベクトルに設定する。
【0048】続いて自由曲面作成装置12は、ステツプ
SP24に移り、ここで曲線セグメントA及びBについ
て、ベジエ曲線を再形成する。すなわち自由曲面作成装
置12は、曲線セグメントAについて、節点ベクトルP
a0からPa1に向かう単位ベクトルをベクトルベクト
ルt1、ベクトルdvの単位ベクトルをベクトルベクト
ルt2とおき、(30)〜(33)式に対応して次式
【数48】 Pa0n=Pa0 ……(48)
【数49】 Pa1n=Pa0n+t1×α ……(49)
【数50】 Pa2n=Pa3n+t2×β ……(50)
【数51】 Pa3n=Pa3n ……(51) と置く。
【0049】さらに自由曲面作成装置12は、(34)〜
(39)式について上述したように、ニユートンラプソン
法を用いて値α及びβの値を選定し、これにより図14
に示すように、曲線セグメントAを再設定する。
【0050】続いて自由曲面作成装置12は、曲線セグ
メントBについても同様に、制御辺ベクトルを設定し直
し、これにより接線が滑らかに変化するように曲線セグ
メントA及びB接続した後、ステツプSP25に移り、
当該処理手順を終了する。
【0051】かくして1つの3次曲線で表すことが困難
な場合でも、複数の曲線セグメントを用いて、オペレー
タの入力した点列に似通つた自由曲線を形成することが
でき、その分当該自由曲面作成装置12の使い勝手を向
上することができる。実際上、点列q1 〜q16を入力し
て実験した結果によれば、図15及び図16に示すよう
に、複雑な変化を呈する場合でも、ベジエ曲線を生成し
た後、当該ベジエ曲線を滑らかに接続し得ることを確認
することができた。
【0052】なおこの場合、例えば左から右の曲線セグ
メントに向つて順次接続処理を繰り返すと、最後の曲線
セグメントにおける誤差が大きくなる。このためこの実
施例においてはユーザの指定した順次で曲線やセグメン
トを順次接続するようになされている。
【0053】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、隣接する曲線セグメントについ
て、向きが逆方向になるように接線ベクトルを設定し、
最少二乗近似の手法を用いて、当該接線ベクトル上に制
御点を再設定することにより、点列に似通つた形状の自
由曲線を生成することができ、これにより点列を入力し
て自由曲線を生成することができる。
【0054】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、各曲線セグメントを11
の分割点で表現し、当該分割点を基準にして再接続する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に
応じて分割点の数を自由に選定することができる。
【0055】さらに上述の実施例においては、点列に似
通つた自由曲線を生成する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、曲線セグメント同士を接続する場合
に広く適用することができる。
【0056】この場合例えば3次元空間上で接続する場
合は、(34)式に対応して曲線セグメントまでの距離を
次式
【数52】 で表し得ることにより、(35)及び(36)式は次式
【数53】
【数54】 で表すことができる。
【0057】従つて、これを次式
【数55】
【数56】 で表して、(39)式と同様に行列式で表すことができ
る。
【0058】従つて、3次元空間上で曲線セグメントを
接続する場合は、このようにしてニユートンラプソン法
を適用することにより、値α及びβを選定し得、これに
より曲線セグメントを滑らかに接続することができる。
【0059】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、物体の大
まかな形状を表す多数の節点のうちの隣合う節点間に制
御点を生成し、当該隣合う節点及び制御点に基づいて、
当該隣合う節点を結ぶ曲線セグメントでなる物体の表面
形状を表す表面形状データを作成する物体の表面形状デ
ータ作成方法及び装置において、連続しない隣接する曲
線セグメントに共通の節点を設定し、共通の節点から各
曲線セグメントの制御点への補正用ベクトルを設定し、
補正用ベクトルを用いて合成された合成ベクトルの方向
に対して所定の角度にした、新たな接線ベクトルとすべ
き制御辺ベクトルを設定し、該設定した制御辺ベクトル
上に各曲線セグメントの制御点を再設定することによ
り、隣接する曲線セグメントを滑らかに接続するように
したことにより、連続しない曲線セグメントを滑らかに
接続することができる物体の表面形状データ作成方法及
び装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるCAD/CAMシステ
ムの全体構成を示すブロツク図である。
【図2】その曲線セグメントの生成手順を示すフローチ
ヤートである。
【図3】入力された点列を示す略線図である。
【図4】点列の分割の説明に供する略線図である。
【図5】三次曲線の生成の説明に供する略線図である。
【図6】始点及び終点の再設定処理の説明に供する略線
図である。
【図7】傾きの検出の説明に供する略線図である。
【図8】ベジエ曲線の説明に供する略線図である。
【図9】ベジエ曲線の設定の説明に供する略線図であ
る。
【図10】曲線セグメントの接続処理を示すフローチヤ
ートである。
【図11】接続前の曲線セグメントを示す略線図であ
る。
【図12】制御点の再設定処理の説明に供する略線図で
ある。
【図13】制御辺ベクトルの設定処理の説明に供する略
線図である。
【図14】接続された曲線セグメントを示す略線図であ
る。
【図15】実際に入力された点列を示す略線図である。
【図16】実際に生成された自由曲線を示す略線図であ
る。
【図17】自由曲面の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
10……CAD/CAMシステム、12……自由曲面作
成装置、P(11)、P(11)1 、P(11)2 ……節点、制御
点、R(t) ……自由曲線、S(u,v) 、S(u,v)1……パツ
チ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 620 G06T 17/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピユータを用いて、物体の大まかな形
    状を表す多数の節点のうちの隣合う上記節点間に制御点
    を生成し、当該隣合う節点及び制御点に基づいて、当該
    隣合う節点を結ぶ曲線セグメントでなる上記物体の表面
    形状を表す表面形状データを作成する物体の表面形状デ
    ータ作成方法において、 連続しない隣接する上記曲線セグメントに共通の上記節
    点を設定する第1のステツプと、上記共通の節点から各上記曲線セグメントの上記制御点
    への補正用ベクトルを設定する 第2のステツプと、上記補正用ベクトルを用いて合成された合成ベクトルの
    方向に対して所定の角度にした、 新たな接線ベクトルと
    すべき制御辺ベクトルを設定する第3のステツプと、 該設定した制御辺ベクトル上に上記各曲線セグメントの
    制御点を再設定することにより、上記隣接する曲線セグ
    メントを滑らかに接続する第4のステツプとを具えるこ
    とを特徴とする物体の表面形状データ作成方法。
  2. 【請求項2】物体の大まかな形状を表す多数の節点のう
    ちの隣合う上記節点間に制御点を生成し、当該隣合う節
    点及び制御点に基づいて、当該隣合う節点を結ぶ曲線セ
    グメントでなる上記物体の表面形状を表す表面形状デー
    タを作成する物体の表面形状データ作成装置において、 連続しない隣接する上記曲線セグメントに共通の上記節
    点を設定する第1の手段と、上記共通の節点から各上記曲線セグメントの上記制御点
    への補正用ベクトルを設定する 第2の手段と、上記補正用ベクトルを用いて合成された合成ベクトルの
    方向に対して所定の角度にした、 新たな接線ベクトルと
    すべき制御辺ベクトルを設定する第3の手段と、 該設定した制御辺ベクトル上に上記各曲線セグメントの
    制御点を再設定することにより、上記隣接する曲線セグ
    メントを滑らかに接続する第4の手段とを具えることを
    特徴とする物体の表面形状データ作成装置。
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