JP3158288B2 - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents

絶縁膜の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の絶縁膜の
形成方法に関し、特に表面が平坦な絶縁膜の形成方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化にともなって、多
層配線を行う必要が生じている。このため、ゲートと配
線との間または下層配線と上層配線との間等に形成する
絶縁膜の表面は平坦に形成することが要求される。上記
絶縁膜の表面を平坦に形成する技術としては、(1)オ
ゾン−ホウ素リンシリケートガラス(O3 −BPSG)
を形成した後にリフローを行う方法、(2)減圧下にお
ける化学的気相成長法(CVD法)により絶縁膜を堆積
して、その後エッチバックにより堆積した絶縁膜の表面
を平坦化する方法、または(3)減圧CVD法により絶
縁膜を堆積し、その後SOG(Spin On Glass )を塗
布する方法等がある。特に上記(3)の方法は、他の二
つの方法と比較して、段差と段差との間隔が広い場合に
も比較的良好な平坦性を有する絶縁膜が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術中で説明した(3)の方法により平坦性に優れ
た絶縁膜を形成するには、SOGを厚く塗布しなければ
ならない。通常、SOGには、金属アルコキシド(例え
ばテトラエトキシシラン)とアルコール(例えばエチル
アルコール)とによりなる無機SOGを用いる。この無
機SOGを一度の塗布によって厚く形成し、その後加熱
処理により塗布した無機SOGを固化した場合には、加
熱処理によって、初めにエチルアルコール(大気圧状態
での沸点が65℃)が蒸発し、次に大気中より吸収した
水(大気圧状態での沸点が100℃)が蒸発する。この
ように、表面張力が大きい水(表面張力の値が72.8
×10-3N/m)が最後に蒸発するので、無機SOGよ
りなる膜の表層には大きな収縮力が働く。このとき無機
SOGよりなる膜の内部には収縮力が働かないので、表
層は内部より引っ張られて引張応力を受ける。この引張
応力が大きい場合には表層にクラックを生じる。このた
め、無機SOGの一度塗りによってクラックを発生しな
い厚い絶縁膜を形成することは困難である。
【0004】そこでクラックを生じることなく平坦性に
優れた絶縁膜を無機SOG膜で形成するには、無機SO
Gを薄く塗布して固化する工程を繰り返す、いわゆる2
度塗りまたは3度塗りを行う必要がある。このため、工
程が複雑になるので、絶縁膜を形成するのに時間とコス
トがかかる。
【0005】本発明は、クラックを発生しない平坦性に
優れた厚い絶縁膜を、1回の塗布工程のみで容易に形成
する絶縁膜の形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた絶縁膜の形成方法である。すなわ
ち、段差を有する基板の段差側の面に、アルコールと水
とに相溶性を有しかつ水よりも沸点が高くて表面張力の
値が40×10-3N/m以下の溶質と金属アルコキシド
とアルコールとよりなる溶液を当該溶液の表面がほぼ平
坦になる状態に塗布する塗布工程と、前記塗布した溶液
中に前記溶質を残した状態にして前記アルコールと水と
を選択的に蒸発させる第1の加熱処理工程と、前記第1
の加熱処理工程後に前記溶質を蒸発させることで前記塗
布した溶液を固化して絶縁膜を形成する第2の加熱処理
工程とを備えている。
【0007】
【作用】上記絶縁膜の形成方法では、アルコールと水と
に相溶性を有しかつ水よりも沸点が高くて表面張力の値
が40×10-3N/m以下の溶質と金属アルコキシドと
アルコールとよりなる溶液を塗布する。このため、塗布
した溶液が大気中の水分を吸収して、金属アルコキシド
が加水分解して重合する。そして塗布した溶液は湿潤ゲ
ル化する。この湿潤ゲル化した溶液が加熱処理によって
固化するには、第1の加熱処理工程で、塗布した溶液中
に添加した溶質を残した状態で、初めにアルコールが蒸
発し、次に吸収した水が蒸発する。そして第2の加熱処
理工程で、添加した溶質が蒸発して、湿潤ゲル化した溶
液は乾燥ゲル化して固化する。したがって、水が蒸発す
るときには、塗布した溶液中に添加した溶質が残ってい
るので、塗布した溶液は湿潤ゲル化した状態になってい
る。このため塗布した溶液の表層に水の表面張力による
収縮力は働かない。したがって、湿潤ゲル化した溶液の
表層にクラックは生じない。また添加した溶質が蒸発す
るときには添加した溶質の表面張力の値が40×10-3
N/m以下なので、湿潤ゲル化した溶液の表層に作用す
る表面張力は小さい。このため湿潤ゲル化した溶液の表
層に作用する収縮力も小さい。このため加熱処理によっ
て、湿潤ゲル化した溶液が固化してなる絶縁膜には、ク
ラックは生じない。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1に示す形成工程図によ
り説明する。図では一例として、ゲート電極上の層間絶
縁膜を形成する場合を説明する。図1の(1)に示すよ
うに、素子分離領域11を設けた半導体ウエハ12上に
は複数のゲート電極13を形成する。通常、低圧CVD
により各ゲート電極13を覆う状態に酸化シリコン膜
(または窒化シリコン膜)14を堆積した後、プラズマ
CVDにより酸化シリコン膜〔またはリンシリケートガ
ラス(PSG)膜〕15を形成する。上記の如くに形成
した基板16にはゲート電極13の両側に大きな段差を
生じる。
【0009】次いで図1の(2)に示すように、まず塗
布工程を行う。この工程では、通常の回転塗布により、
酸化シリコン膜15の上面を覆ってかつ表面がほぼ平坦
になる状態に溶液17を塗布する。上記溶液17には、
アルコール(例えばエチルアルコール)に金属アルコキ
シド(例えばテトラエトキシシラン)を5wt%添加
し、さらにエチルアルコールと水とに相溶性を有しかつ
水よりも沸点が高くて表面張力の値が40×10-3N/
m以下の溶質としてジメチルホルムアミド(沸点が15
3℃,表面張力が36.8×10-3N/m)を0.5w
t%添加したものを用いる。上記塗布した溶液17は大
気中の水分を通常0.5wt%程度吸収する。
【0010】その後図1の(3)に示すように、加熱処
理工程を行う。この工程では、塗布した溶液17中のテ
トラエトキシシランと吸収した水とが反応し、テトラエ
トキシシランが加水分解して重合し、塗布した溶液17
は湿潤ゲル化する。そして、塗布した溶液17中のエチ
ルアルコール(沸点が65℃),水(沸点が100
℃),ジメチルホルムアミド(沸点が153℃)を順に
蒸発させて、湿潤ゲル化した溶液17を固化する。その
結果、表面がほぼ平坦化された絶縁膜18が形成され
る。上記加熱処理の一例としては、塗布した溶液17中
のジメチルホルムアミドを残した状態でエチルアルコー
ルと水とを選択的に蒸発させるために130℃で15分
間の第1の加熱処理工程を行い、その後ジメチルホルム
アミドを蒸発させるために180℃で15分間の第2の
加熱処理工程を行う。
【0011】上記方法では、エチルアルコールが蒸発す
るときには塗布した溶液17中に水とジメチルホルムア
ミドが残っている。また水が蒸発するときには塗布した
溶液17中にジメチルホルムアミドが残っているので、
塗布した溶液17は湿潤ゲル状態になっている。そして
ジメチルホルムアミドが蒸発して、湿潤ゲル状態の溶液
17が固化するときには、蒸発するジメチルホルムアミ
ドの表面張力の値(36.8×10-3N/m)が水の表
面張力の値のおよそ半分なので、湿潤ゲル状態の溶液1
7の表面には大きな収縮力が働かない。よって、形成さ
れる絶縁膜18にはクラックが生じない。また溶液17
を厚く塗布することができるので、段差と別の段差との
間隔が長い領域上にも平坦もしくはほぼ平坦な絶縁膜1
8を形成することができる。
【0012】上記実施例では、ジメチルホルムアミドを
用いたが、ジメチルホルムアミドの代わりに酢酸を0.
1%ないし5%の範囲内で適宜添加することも可能であ
る。また金属アルコキシドにシリコン系アルコキシドの
テトラエトキシシランを用いたが、他のシリコン系アル
コキシド(例えばテトラメトキシシラン),アルミニウ
ム系アルコキシドまたはゲルマニウム系アルコキシド等
を用いてもよい。上記金属アルコキシドの添加量は、ア
ルコールに対して3wt%以上30wt%以下の範囲で
適宜選択される。そして添加量が多い場合には溶液17
の粘度が高くなり、少ない場合には溶液17の粘度が低
くなるので、金属アルコキシドの添加量は絶縁膜18の
膜厚に応じて決定される。さらにアルコールとして、エ
チルアルコールの他に金属アルコキシドと水とが共に溶
けるメチルアルコール,ブチルアルコールまたはイソプ
ロピルアルコール等を用いることも可能である。
【0013】また溶液17を塗布する前にシリコン酸化
膜14,15を形成しないで、直接半導体ウエハ12上
に溶液17を塗布し、その後加熱処理を行って絶縁膜1
8を形成することも可能である。さらに上記絶縁膜18
は多層配線の層間絶縁膜として用いることも可能であ
る。
【0014】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
絶縁膜を形成するのに、アルコールと水とに相溶性を有
しかつ水よりも沸点が高くて表面張力の値が40×10
-3N/m以下の溶質と金属アルコキシドとアルコールと
よりなる溶液を用い、第1の加熱処理工程で選択的にア
ルコールと水とを蒸発させた後に第2の加熱処理工程を
行って溶液中に残っている溶質を蒸発させるので、溶液
より最後に蒸発する物質は表面張力の値が小さい溶質に
なる。そのため、絶縁膜の表層は溶質の蒸発によって生
じる収縮力の影響をほとんど受けない。この結果、絶縁
膜にクラックは発生しない。よって、膜厚が厚く平坦性
に優れた絶縁膜を一度の塗布工程と第1、第2の加熱処
理工程とで形成できるので、絶縁膜を形成するのにかか
る時間とコストとが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の絶縁膜の形成工程図である。
【符号の説明】
16 基板 17 溶液 18 絶縁膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段差を有する基板の段差側の面に、アル
    コールと水とに相溶性を有しかつ水よりも沸点が高くて
    表面張力の値が40×10-3N/m以下の溶質と金属ア
    ルコキシドとアルコールとよりなる溶液を当該溶液の表
    面がほぼ平坦になる状態に塗布する塗布工程と、 前記塗布した溶液中に前記溶質を残した状態にして前記
    アルコールと水とを選択的に蒸発させることにより湿潤
    ゲルを得る第1の加熱処理工程と、 前記第1の加熱処理工程後に前記溶質を蒸発させること
    で前記塗布した溶液を固化して絶縁膜を形成する第2の
    加熱処理工程とを備えたことを特徴とする絶縁膜の形成
    方法。
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