JP3158264U - 開封型封筒 - Google Patents

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宏和 楠
宏和 楠
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Abstract

【課題】開封後にそのまま封筒内容物の保管使用ができる開封型封筒を提供する。【解決手段】封筒本体に開封用の切り開き部を備える。切り開き部が無端となって連続することでその切り開きにより封筒本体が2片に分離され、かつ、その分離状態において一方側片Bに封筒内容物の収納部が残るように構成される。【選択図】図6

Description

この考案は、開封型封筒の改良に関する。
封筒を開封してその封筒内容物を確認後、その封筒の一端側をハサミでカットしてその残る側に封筒内容物を保管することがなされる。一方、封筒としてミシン目による切り開き部が設けられた開封型封筒があるが、このような開封片封筒は切り開いた状態においてその切り開いた側が残る他方の側に付いて残り、また、残る側に十分な収納部が確保されにくく、したがって開封後の封筒内容物の収納に用いることは難しかった。
この考案は、開封型封筒において開封後にそのまま封筒内容物が保管使用できるようにすることを目的とする。
この考案では、封筒本体に開封用の切り開き部を備える開封型封筒において、前記切り開き部が無端となって連続することでその切り開きにより前記封筒本体が2片に分離され、かつ、その分離状態において一方側片に封筒内容物の収納部が残るように構成されてなる構成とする。
上記構成によれば、封筒が切り開き部において開封されることで封筒本体は2片に分離され、その一方側片に封筒内容物の収納部が残る。これにより、その一方側片がそのまま封筒内容物の収納に使用できる。とくに切り開き部が封筒本体の前面部を横断し、その両端から上下両縁部それぞれに沿って前記封筒本体の一方の端部に至り、その一方の端部縁において互いに接続される構成とされることで、収納部を備える側に封筒本体の後面部が延び出す状態に残り、これにより収納部への封筒内容物の収納がその後面部を案内として容易に行われる。
この考案によれば、開封後にそのまま封筒内容物を保管使用できる開封型封筒が得られる。
この考案の開封型封筒の実施形態の正面図 この考案の開封型封筒の実施形態の背面図 この考案の開封型封筒製作に使用する基材シートの実施形態の展開図 この考案の開封型封筒の実施形態の開封説明図 この考案の開封型封筒の実施形態の開封説明図 この考案の開封型封筒の実施形態の開封後の使用説明図
図1はこの考案の封筒の実施形態の正面図、図2は同背面図、図3は封筒製作に使用する基材シートの実施形態の展開図でその内面側を示す。開封型封筒1は紙製の封筒本体2に切り開き用のミシン目(開封用の切り離し部)6が形成されている。ミシン目6は、図3からも分かるように、無端となるように連続して形成されている。5はセロファンシート等よりなる破損防止用シートであり、封筒本体2の前面上部においてミシン目6の内面側に位置するように粘着材9により貼り付けられて取り付けられている。
開封型封筒1の製作は、基材シート10の下側部11が破損防止用シート5が貼られた中央部12上に折り畳まれるとともに、その上部に上側部14が折り畳まれて下側部11と上側部14との縁部どうしが貼り合わされ、さらに底部15が上側部14と下側部11上に折り畳まれて貼り付けられることで行われる。
開封型封筒1の開封は、図4に示すように、ミシン目6により形成される裏面側の指かけ部20を始めに切り離して立ち上げ、X位置を一方の手で押さえ、指かけ部20近傍のY位置を他方の手で持ってミシン目6を切り離していき、さらに、左側に引っ張るようにしてミシン目6を切り離していく。これにより、指かけ部20を一体する切り離し側Aは、図5に示すように、両側に分かれるミシン目6に沿って他方の側Bから切り離されて開封される。
上記の指かけ部20近傍のY位置を他方の手で持ってミシン目6を切り離す際に内容物Zを一緒に持ってしまう場合があるが、そのまま切り離そうとしてもミシン目6の内面側に破損防止用シート5があることで切り離しが阻止される。その場合には再びY位置において封筒本体2のみを持ち直すようにして切り離しを行い、これにより従来発生していた内容物Zの破損が確実に防止される。ミシン目6による指かけ部20が設けられており、また、ミシン目6に湾曲部6aが備えられていることで、切り離し作業が容易、かつ、スムーズになされる。
また、上記の切り離しに際して、破損防止用シート5のX位置が右手で押さえられていることで、破損防止用シート5は、図5に示すように、その位置に残り、粘着材9で貼られていることでその破損防止用シート5から側Aが剥がれていく。さらに、ミシン目6が封筒本体2の端縁部21にも設けられていて無端連続であることで、その側Aは側(一方側片)Bから完全に取り外される。最後に、位置Xから手を離し、破損防止用シート5の露呈する部分を少し力をかけて引き出すことで、粘着材9による貼り付け部が剥がれることで破損防止用シート5が側Bから完全に取り外される。破損防止用シート5は側Bにおいて必ずしも粘着材9で貼り付けなくてもよいが、貼り付け固定されることで内容物Zの差し入れが、その破損防止用シート5の端部が邪魔となることなくスムーズに行える。
上記のように側Aが完全に取り外されることで側Bは収納部30を備えたきれいな形状に残り、これにより、図6に示すように、側Bはその収納部30に内容物Zの一方側を納め保管するように使用することができる。また、セロファンシートよりなる破損防止用シート5が開封に伴い容易に側A、側Bから取り外せることで、開封型封筒1はリサイクル使用に好適なものとなる。
1 封筒
2 封筒本体
6 ミシン目(開封用の切り開き部)
30 収納部
B 側(一方側片)

Claims (2)

  1. 封筒本体に開封用の切り開き部を備える開封型封筒において、
    前記切り開き部が無端となって連続することでその切り開きにより前記封筒本体が2片に分離され、かつ、その分離状態において一方側片Bに封筒内容物の収納部が残るように構成されてなることを特徴とする開封型封筒。
  2. 前記切り開き部が、前記封筒本体の前面部を横断し、その両端から上下両縁部それぞれに沿って前記封筒本体の一方の端部に至り、その一方の端部縁において互いに接続される請求項1記載の開封型封筒。
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