JP3158123U - 包装用箱 - Google Patents

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具巳 矢代
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Abstract

【課題】組立作業を迅速に行うことができ、外観体裁を良好とした包装用箱を提供する。【解決手段】底板21と、底板21の後に後板折目線42を介して連設される後板23と、後板23の左右に連設される左右側板25と、底板21の左右に連設される折畳片24aと、後板折目線の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線47を介して前記折畳片24aに連設される固着片24bと、を有する補助側板24と、を備える。固着片24bと折畳片24aとが重なるように第1折目線47で折畳み、固着片24bと左右側板25とを重ね合わせるように、底板21と後板23とを後板折目線42で折畳み、固着片24bと左右側板25とを固着して半完成状態とし、半完成状態から、固着片24bと折畳片24aとを展開することで、補助側板24、左右側板25及び後板23を底板21に対して立設させ組み立てる。【選択図】図1

Description

包装用箱の構造に関し、より詳細には、包装用箱の側板の構造に関する。
従来、菓子等の物品を収納する包装用箱にあっては、一枚のブランク(台紙)からなる種々の形態の包装用箱が知られている。
例えば、特許文献1に示す包装用箱は、底板、左右側壁、前後側壁及び上蓋を有し、所定の折目に沿って順次折畳むことで、折畳み状態の紙箱(包装用箱)が形成されるように構成されている。紙箱を折畳む際には、左右側壁の傾斜状の折目に沿って、左右側壁を包装用箱の内方へと谷折するとともに、底壁と後壁の間の折目を谷折りして、底壁と後壁を対向するよう折畳むことで、紙箱は平坦な折畳み状態(半完成状態)まで折畳まれる。この折畳み状態で、包装用箱は積み重ねられて保管や運搬がなされる。さらに、包装用箱の組み立ての際は、底壁に対して後壁を立設させることで左右側壁が立設されるため、包装用箱を迅速に組み立てることが可能である。
しかしながら、上記特許文献1に記載の包装用箱では、外観(左右側壁面)に傾斜状の折目が現れる。このため包装用箱の外観体裁が良好でないという問題がある。
実用新案登録第3095255号公報
本考案は前記課題に鑑みてなされたものであって、組立作業を迅速に行うことができ、また、折目線が側板面に現れないようにすることにより、外観体裁を良好とした包装用箱を提供することを課題とする。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の考案では、物品を収容する包装用箱であって、
底板と、
前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
前記後板の左右に連設される左右側板と、
前記底板の左右に連設される折畳片と、前記後板折目線の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
を備え、
前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳み、
前記固着片と前記左右側板とを重ね合わせるように、前記底板と前記後板とを前記後板折目線で折畳み、前記固着片と前記左右側板とを固着して半完成状態とし、
前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とを展開することで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とすることを特徴とするものである。
第2の考案では、物品を収容する包装用箱であって、
底板と、
前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
前記後板の左右に連設される左右側板と、
前記底板の左右に連設される折畳片と、前記後板折目線の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
を備え、
前記補助側板と前記左右側板とを重ね合わせるように、前記底板と前記後板とを前記後板折目線で折畳み、前記補助側板の前記固着片と前記左右側板とを固着して半完成状態とし、
前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳むことで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とするものである。
第3の考案では、物品を収容する包装用箱であって、
底板と、
前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
前記底板の左右に左右側板折目線を介して連設される左右側板と、
前記左右側板の後端に連設される折畳片と、前記左右側板折目線の後端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
を備え、
前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳み、
前記固着片と前記後板とを重ね合わせ、かつ、前記底板と前記左右側板とを重ね合わせるように折畳み、前記固着片と前記後板とを固着して半完成状態とし、
前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とを展開することで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とするものである。
第4の考案では、物品を収容する包装用箱であって、
底板と、
前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
前記底板の左右に左右側板折目線を介して連設される左右側板と、
前記左右側板の後端に連設される折畳片と、前記左右側板折目線の後端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
を備え、
前記補助側板と前記後板とを重ね合わせ、かつ、前記底板と前記左右側板とを重ね合わせるように折畳み、前記補助側板の前記固着片と前記後板とを固着して半完成状態とし、
前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳むことで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とするものである。
第5の考案では、第1または第3の考案において、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
前記保持手段は、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態で、
前記第1折目線よりも固着片側に突出する保持片を前記折畳片に設けた構成である。
第6の考案では、第2または第4の考案において、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
前記保持手段は、
前記半完成状態で、
前記第1折目線よりも固着片側に突出する保持片を設けた構成である。
第7の考案では、第1または第2の考案において、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
前記保持手段は、
前記折畳片の前端に延設される係止片と、
前記左右側板の前記左右側板折目線に対向する側の端部に第2折目線を介して連設されるフラップと、
前記第2折目線上の一部の切れ込みによって形成される係止孔と、からなり、
前記第2折目線を折り曲げて、前記左右側板と前記フラップとを屈曲させて、前記係止孔に前記係止片を係合させる構成である。
第8の考案では、第1の考案において、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
前記保持手段は、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態で、前記第1折目線よりも前記固着片側に突出する保持片を設けた構成と、
前記折畳片の前端に延設される係止片と、前記左右側板の前記左右側板折目線に対向する側の端部に第2折目線を介して連設されるフラップと、前記第2折目線上の一部の切れ込みによって形成される係止孔と、からなり、前記第2折目線を折り曲げて、前記左右側板と前記フラップとを屈曲させて、前記係止孔に前記係止片を係合させる構成と、からなるものである。
第9の考案では、第2の考案において、
前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
前記保持手段は、
前記半完成状態で、前記第1折目線よりも前記固着片側に突出する保持片を設けた構成と、
前記折畳片の前端に延設される係止片と、前記左右側板の前記左右側板折目線に対向する側の端部に第2折目線を介して連設されるフラップと、前記第2折目線上の一部の切れ込みによって形成される係止孔と、からなり、前記第2折目線を折り曲げて、前記左右側板と前記フラップとを屈曲させて、前記係止孔に前記係止片を係合させる構成と、からなるものである。
第10の考案では、第2から第9のいずれか1項に記載の考案において、
前記底板の前に連設される前板と、
前記底板に対して前記前板と前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持するとともに、包装用箱の上部の開口部を閉塞させる手提部を設け、
前記手提部は、
前記前板と前記後板とにそれぞれ連設される天部と、
前記左右側板にそれぞれ連設される立上板と、を備え、
天部の一部が重なるように重ね合わせ、
前記天部の両端が前記立上板によって係止させる構成である。
本考案の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の考案においては、半完成状態から固着片と折畳片とを展開することで、補助側板、左右側板、及び後板を底板に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、側板が底板に対して立設された状態では、左右側板が外側に、補助側板が内側に配置されるため、折目線が側板面に現れず、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。
第2の考案においては、半完成状態から固着片と折畳片とを折畳むことで、補助側板、左右側板、及び後板を底板に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、側板が底板に対して立設された状態では、左右側板が外側に、補助側板が内側に配置されるため、折目線が側板面に現れず、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。加えて、半完成状態における包装用箱の厚さを薄くすることができる。
第3の考案においては、半完成状態から固着片と折畳片とを展開することで、補助側板、左右側板、及び後板を底板に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、側板が底板に対して立設された状態では、左右側板が外側に、補助側板が内側に配置されるため、折目線が側板面に現れず、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。
第4の考案においては、半完成状態から固着片と折畳片とを折畳むことで、補助側板、左右側板、及び後板を底板に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、側板が底板に対して立設された状態では、左右側板が外側に、補助側板が内側に配置されるため、折目線が側板面に現れず、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。加えて、半完成状態における包装用箱の厚さを薄くすることができる。
第5の考案においては、保持片が左右側板と接触することで、保持片が接触する左右側板または後板の外方への広がりを規制するため、余分な組立作業を行うこと無く、左右側板または後板の立設を保持することができ、組立作業を迅速に行うことができる。側板の立設を保持する部材が包装用箱の外側に配置されていないため、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。
第6の考案においては、保持片が左右側板または後板と接触することで、保持片と固着片の広がりを規制するため、余分な組立作業を行うこと無く、左右側板または後板の立設を保持することができ、組立作業を迅速に行うことができる。後板の立設を保持する部材が包装用箱の外側に配置されていないため、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。
第7の考案においては、保持手段を設けることによって、包装用箱の立設を保持し、各側板の外方への広がりを規制することができ、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。また、左右側板とフラップとを屈曲させることで保持手段が係合するため、包装用箱を容易に保持しながら立設することができ、組立作業を迅速に行うことができる。
第8の考案においては、複数の保持手段を設けることによって、さらなる包装用箱の立設を保持し、各側板の外方への広がりを規制することができるため、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。また、側板の組立工程で保持手段が保持係合位置に配置されるため、包装用箱の組立作業を迅速に行うことができる。
第9の考案においては、複数の保持手段を設けることによって、さらなる包装用箱の立設を保持し、各側板の外方への広がりを規制することができるため、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。また、側板の組立工程で保持手段が保持係合位置に配置されるため、包装用箱の組立作業を迅速に行うことができる。
第10の考案においては、手提部を設けることによって、さらなる包装用箱の立設を保持し、各側板の外方への広がりを規制することができるため、包装用箱の外観体裁を良好とすることができる。また、手提部によって、包装用箱の持ち運びが容易に行うことができ、手提部の組立工程が、包装用箱の上部の開口部を閉塞する工程を兼ねているため、包装用箱の組立作業を迅速に行うことができる。
第1実施形態に係る包装用箱10の箱展開形成体11の平面図。 同じく包装用箱10の箱本体12が組み立てられた状態の斜視簡略図。 同じく包装用箱10が折り畳たまれた状態を示す平面図。 同じく箱本体12に対して蓋部13を閉じた状態を示す斜視簡略図。 同じく蓋部13を折畳む過程を示す部分平面図。 同じく前板22周辺を折畳む過程を示す部分平面図。 同じく底板21と後板23を折畳む過程を示す部分平面図。 同じく保持片71を包装用箱10の内方へと押圧し固着片24bと折畳片24aとを展開させる状態を示す図。 同じく固着片24bと折畳片24aが展開された状態を示す斜視簡略図。 同じく底板21に対して後板23、左右側板25及び補助側板24が起立し保持された状態を示す斜視簡略図。 同じく前板22の間隙と左のフラップ28との関係を示す斜視簡略図。 同じく蓋部13の組み立てが完了した状態を示す斜視簡略図。 図4の7−7線における蓋部13周辺の断面簡略図。 第2実施形態に係る包装用箱210の箱展開形成体211の平面図。 同じく包装用箱210が折り畳たまれた状態を示す平面図。 同じく固着片24bと折畳片24aが展開された状態を示す斜視簡略図。 同じく底板21に対して後板23、左右側板25及び補助側板24が起立し保持された状態を示す斜視簡略図。 第3実施形態に係る包装用箱310の箱展開形成体311の平面図。 同じく補助側板324を折畳む過程を示す平面図。 同じく包装用箱310が折り畳たまれた状態を示す平面図。 同じく底板321に対して後板323、左右側板325及び補助側板324が起立し保持された状態を示す斜視簡略図。 同じく包装用箱310の箱本体312が組み立てられた状態の斜視簡略図。 同じく箱本体312に対して蓋部313を閉じた状態を示す斜視簡略図。 第4実施形態に係る包装用箱410の箱展開形成体411の平面図。 同じく包装用箱410が折り畳たまれた状態を示す平面図。 同じく底板321に対して後板323、左右側板325及び補助側板324が起立し保持された状態を示す斜視簡略図。 第5実施形態に係る包装用箱510の箱展開形成体511の平面図。 同じく包装用箱510が折り畳たまれた状態を示す平面図。 同じく底板21に対して後板23、左右側板25及び補助側板24が起立し保持された状態を示す斜視簡略図。 同じく箱本体12に対して手提部18を閉じた状態を示す斜視簡略図。
次に、考案の実施の形態について図を用いて説明する。
本考案の第1実施形態に係る包装用箱10について、図1から図4を用いて説明する。
包装用箱10は、図1に示す箱展開形成体11を組み立てて形成される。包装用箱10は、板紙、段ボール等の厚紙で形成されて、菓子等の物品を収納する。包装用箱10は、厚紙の他、樹脂素材を用いた板状部材等で形成されてもよい。本実施形態に係る包装用箱10は、図2に示すように、箱本体12に蓋部13が開閉自在に連設されるヒンジ式の紙箱である。包装用箱10は図3に示すように、折畳まれた半完成状態で菓子店等に納品され、物品を収納する前に組み立ての一部が行われて、物品収納後にさらに組み立てが行われて完成状態の包装用箱10とされる(図4参照)。
以下では、説明を容易にするため、箱本体12に蓋部13が連設される側を後側、後側に対向する側を前側とし、他方の対向する側を左右側とする。すなわち、図2では図示右下側が前方となり、左上側が後方となる。また、上下方向は、包装用箱10を組み立てて、底板21を下にして載置した状態で、底板21側を下方とする。また、箱展開形成体11の左右対称に現れる箇所は、左側を主として説明をする。尚、第1実施形態の包装用箱10の平面形状は長方形であるが、正方形等の他の形状に変更してもよい。また、後述する他の実施形態の包装用箱210・310・410・510も同様に、正方形等のほかの形状に変更してよい。
図1に示す箱展開形成体11に従って、包装用箱10の箱本体12を構成する部分を説明する。図1は、包装用箱10の内側となる面を紙面手前側として示している。
底板21は、包装用箱10の底部を構成する部分である。底板21の前縁部(図示下縁部)には、箱本体12の前側を構成する前板22が、前板折目線41を介して連設される。底板21の後縁部(図中上縁部)には、箱本体12の後側を構成する後板23が、後板折目線42を介して連設される。底板21の左右縁部には、補助側板折目線43を介して一対の補助側板24が連設される。さらに、前記後板23の左右縁部には、箱本体12の左右の側板を構成する一対の左右側板25が、左右側板折目線44を介して連設される。
前記前板22の上部となる縁部(図示下縁部)には、挟持フラップ26が挟持フラップ折目線45を介して連設される。さらに、前板22の左右縁部には、一対の側部フラップ27が側部フラップ折目線46を介して連設される。
補助側板24は、折畳片24a、固着片24b、第1折目線47、及び保持片71によって構成される。詳しくは、底板21の左右縁部に補助側板折目線43を介して、略三角形の折畳片24aが連設され、折畳片24aの一端には、第1折目線47を介して略三角形の固着片24bが連設される。前記第1折目線47は、補助側板24の後部下端(後板折目線42の端部近傍)から前上端部に掛けて、補助側板24を略二等分するように形成される。
また、前記第1折目線47は、途中で分断されており、分断された箇所には、保持片71が延設される。保持片71は、前記第1折目線47よりも前記固着片24b側に突出するように補助側板24を切り込んだ切り目により形成される。従って、第1折目線47及び保持片71を介して、補助側板24は、その後上側を固着片24b、その前下側を折畳片24aとなるように区画される。前記折畳片24aの前縁部(図示下縁部)の下部となる一部には、保持手段を構成する係止片73が延設される。係止片73は、後述する係止孔72と係合する。
左右側板25の前部となる縁部(図示左右縁部)には、フラップ28が第2折目線48を介して連設される。左右側板25の上縁部には、上部フラップ29が上部フラップ折目線49を介して形成される。
第2折目線48上には、包装用箱10の組立時に前記係止片73が接触するであろう箇所に切れ目を入れることによって係止孔72が形成される。上部フラップ29の下縁部の一部には、上部フラップ折目線49よりも下方に突出するように切り込まれた蓋係止爪74が延設される。
次に、包装用箱10の蓋部13を構成する部分を説明する。
前記後板23の図示上端には、蓋部13の天部を構成する天板部31が、蓋部連結折目線51を介して連設される。天板部31の対向する左右縁部には、蓋部13の左右の側板を構成する蓋部側板32が、蓋部側板折目線52を介して連設される。天板部31の図示上端部には、蓋部13の前部の側板を構成する蓋部前板33が、蓋部前板折目線53を介して連設される。
蓋部前板折目線53の端部近傍から蓋部側板32の開放端の上下中途部に掛けて、蓋部側板32を折畳み可能とする蓋部側板折畳用折目線54が形成される。よって、蓋部側板32は、蓋部側板折畳用折目線54を介して、図示上側を固着片32aと、下側を折畳片32bとなるように区画される。蓋部前板33の左右端部には、連結フラップ34が連結フラップ折目線55を介して連設される。蓋部前板33は、凹状となるように、その下縁部(図中上縁部)を切り欠くことによって、箱本体12から蓋部13を開く際の手がかり35が形成される。
次に図1から図7を用いて、包装用箱10を半完成状態(図3参照)まで組み立てる場合について説明する。
先ずは、蓋部13について説明をする。
図1の箱展開形成体11の状態で、蓋部側板折目線52を谷折することで、図5の(A)に示すように、蓋部側板32が天板部31に重なるように折畳まれる。同様に、連結フラップ折目線55を谷折することで、連結フラップ34が蓋部前板33に重なるように折畳まれる。続いて、蓋部側板折畳用折目線54を谷折することで、図5の(B)に示すように、蓋部側板32の固着片32aが折畳片32bの上面に重なるように折り返される。次に、蓋部前板折目線53を谷折することで、図5の(C)に示すように、蓋部前板33が蓋部13の内側方向に折畳たたまれる。従って、蓋部前板33が天板部31に重なるように折畳まれることで、連結フラップ34は固着片32aの上面に重なるように配置される。
さらに、連結フラップ34と固着片32aの接触する部分には、連結フラップ固定部61が形成される。連結フラップ固定部61に接着剤等の固着手段を付することで、連結フラップ34と固着片32aは貼着固定される。従って、蓋部13は平坦な半完成状態となる。
次に、箱本体12について説明をする。先ずは、前板22について説明をする。図6の(A)に示すように、側部フラップ折目線46を谷折することで、側部フラップ27は前板22に重なるように折畳まれる。さらに、図6の(B)に示すように、挟持フラップ折目線45を谷折することで、挟持フラップ26は、側部フラップ27の上面及び前板22に重なるように折畳まれる。挟持フラップ26と前板22の接触する部分は、挟持フラップ固定部62が形成される。その挟持フラップ固定部62に接着剤等の固着手段を付することで、挟持フラップ26と前板22は貼着固定される。但し、側部フラップ27と挟持フラップ26とが重なる部分は、固着されずに間隙が形成される。
一方、補助側板24において、図7の(A)に示すように、第1折目線47を谷折することで、補助側板24の固着片24bは、折畳片24aに重なるように折畳まれる。但し、保持片71は、前記第1折目線47を分断するように折畳片24aから延設されているため、固着片24bとともに折畳まれることなく、折畳片24aから延設された同一平面上に位置する。
続いて、図7の(B)に示すように、後板折目線42を谷折することで、後板23は底板21に重なるように折畳まれる。従って、後板23の左右に連設された左右側板25は、補助側板24の固着片24bの上面に重なるように配置される。左右側板25と補助側板24の接触する部分には、左右側板固定部63が保持片71に対向する二辺に沿うように形成される。その左右側板固定部63に接着剤等の固着手段を付することで、左右側板25と補助側板24の固着片24bとは貼着固定される。
従って、図3に示すように、包装用箱10は略半分に折畳まれた略T字状の半完成状態となる。半完成状態では、包装用箱10は厚さが薄く、コンパクトであるため、保管や運搬が容易となる。
次に、折畳まれた半完成状態の包装用箱10を完成体まで組み立てる手順について説明する。
先ず、略三角形状に折畳まれていた補助側板24の固着片24bと折畳片24aを展開する。具体的には、図3の(B)の底板21を上方に向けた状態から、折畳片24aを持ち上げて固着片24bと折畳片24aを展開しつつ、保持片71を固着片24bの方へ押圧する(図8参照)。保持片71が、その内面を左右側板25に接触させた状態から、その外面を左右側板25側に押圧しつつ反転させて、外面を左右側板25に接触させた状態に移行することにより、固着片24bと折畳片24aは折畳まれた状態から図9に示す略同一平面となるように展開される。
このように、保持片71が第1折目線47よりも固着片24b側に突出するように形成されていることで、保持片71の外面が左右側板25の内面と接触して、固着片24bと折畳片24aが屈曲することを阻止するため、左右側板25の包装用箱10外方への広がりを規制することができ、左右側板25の立設を保持することができる。
尚、本実施形態の保持片71は、第1折目線47を分断するように、折畳片24aから延設されている。しかしながら、保持片71は、第1折目線47よりも突出するように折畳片24aから延設されていれば、第1折目線47の端部近傍に形成しても、複数形成しても良い。また、保持片71は、包装用箱10を組み立てる際に、左右側板25に対して、保持片71がその内面を接触させた状態から、無理なく反転して、保持片71の外面を接触させることが可能であれば、形状及び大きさは限定しない。
続いて、折畳片24aと左右側板25とを接触させながら、第2折目線48を山折することで、図10に示すように、フラップ28は包装用箱10の内方へと折り返される。すると、補助側板24の前部の係止片73が、第2折目線48上の係止孔72に挿し込まれる。従って、補助側板24の折畳片24aと左右側板25との離間は、保持手段である係止孔72と係止片73との係合によってさらに規制されて、底板21に対して三側板(後板23、補助側板24、及び左右側板25)を起立保持させることができる。
前記係止孔72及び係止片73によって構成される本実施形態の保持手段は、左右側板25を底板21に対して立設させた状態において、第2折目線48の下部に配置されるが、第2折目線48及び折畳片24aの前端上であれば良い。但し、固着片24bよりも離れた位置に係止孔72及び係止片73を配置することが望ましい。
また、前記状態の包装用箱10において、補助側板24は左右側板25の内側に配置されるため、補助側板24の第1折目線47が左右側板25に隠されて外部に露出しない。そのため、包装用箱10の外観体裁を良好とすることができる。
尚、本実施形態では、後板23、補助側板24、及び左右側板25を底板21に対して立設させるために、保持手段として、保持片71、及び、係止孔72と係止片73の両方を設けている。しかしながら、保持手段は、いずれかのみであってもよく、また、他の保持手段と組み合わされて配置されても良い。
底板21に対して三側板(後板23、補助側板24、及び左右側板25)が起立した状態において、包装用箱10の前部及び上部は、開放された状態にある。従って、菓子等の物品を収納する際には、この包装用箱10の前部及び上部の開放部から、物品を包装用箱10内に容易に収納することができる。
物品を収納した後、前板折目線41を谷折することで、前板22は底板21に対して起立される。さらに、側部フラップ27と挟持フラップ26とによって形成された間隙に、左右側板25に連設されたフラップ28が差し込まれる(図11参照)。よって、フラップ28は、側部フラップ27と挟持フラップ26に挟持され、前板22は底板21に対して安定した形で起立される。フラップ28に連設された左右側板25も底板21に対して安定した形で起立される。
続いて、上部フラップ折目線49を谷折することで、上部フラップ29は包装用箱10の内方に折り返される。蓋係止爪74が包装用箱10の外方に突出される。よって、図2に示すように、箱本体12が組み立てられる。このように、半完成状態から補助側板24、左右側板25、後板23、前板22を底板21に対して起立させるだけで、箱本体12の組み立てが完了するため、組立作業を迅速に行うことができる。
次に、蓋部13を組み立てる場合について説明する。
図5に示すように、蓋部側板32の端部である固着片32aは、連結フラップ34によって蓋部前板33に連結されている。そのため、天板部31に対して、蓋部側板32の折畳片32bを引起して起立させると、略三角形状に折畳まれていた固着片32aを展開させながら、蓋部側板32の動きに連動して、蓋部前板33も天板部31に対して起立される。従って、図12に示す蓋部13の組み立てが完了した状態となる。
さらに、箱本体12の上部の開口部は、蓋部13によって閉塞される。具体的には、蓋部連結折目線51を谷折することで、天板部31が前方に折り返される。続いて、左右側板25の外面が蓋部側板32内面に、前板22の外面が蓋部前板33の内面に接触するように、箱本体12の上部は、蓋部13に内挿される。よって、包装用箱10は、図4に示すように完成体となる。
ここで、図12及び図13に示す蓋係止爪74は、箱本体12の外方に突出されており、完成体における連結フラップ34上端と天板部31との間隙に挿入される。従って、蓋係止爪74が連結フラップ34の上端に接触するため、箱本体12の上部が蓋部13によって閉塞され続けて、包装用箱10の形状が保持される。
但し、箱本体12の上部を開放するには、蓋部側板32を外方に引っ張るか、または、左右側板25を内方に押圧することで、蓋係止爪74と連結フラップ34との係止関係を解消させながら、箱本体12の上部の開放部から蓋部13を分離させる。
使用後の包装用箱10をリサイクルや破棄する場合、係合手段である係止孔72と係止片73は、係脱可能に構成されているため、組立手順と逆の手順で容易に包装用箱10を半完成状態に折畳むことができ、包装用箱10の嵩を小さくして廃棄することができる。
以上の如く、第1実施形態の包装用箱10は、物品を収容する包装用箱であって、底板21と、前記底板21の後に後板折目線42を介して連設される後板23と、前記後板23の左右に連設される左右側板25と、前記底板21の左右に連設される折畳片24aと、前記後板折目線42の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線47を介して前記折畳片24aに連設される固着片24bと、を有する補助側板24と、を備え、前記固着片24bと前記折畳片24aとが重なるように前記第1折目線47で折畳み、前記固着片24bと前記左右側板25とを重ね合わせるように、前記底板21と前記後板23とを前記後板折目線42で折畳み、前記固着片24bと前記左右側板25とを固着して半完成状態とし、前記半完成状態から、前記固着片24bと前記折畳片24aとを展開することで、前記補助側板24、前記左右側板25及び前記後板23を前記底板21に対して立設させて組み立て状態とするものである。
このように構成することにより、半完成状態から固着片24bと折畳片24aとを展開することで、補助側板24、左右側板25、及び後板23を底板21に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、各側板23・24・25が底板21に対して立設された状態では、左右側板25が外側に、補助側板24が内側に配置されるため、第1折目線47が左右側板25面に現れず、包装用箱10の外観体裁を良好とすることができる。
第1実施形態の包装用箱10は、前記底板21に対して前記後板23と前記補助側板24と前記左右側板25とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、前記保持手段は、前記底板21に対して前記後板23と前記補助側板24と前記左右側板25とを立設させた状態で、前記第1折目線47よりも前記固着片24b側に突出する保持片71を前記折畳片24aに設けた構成のものである。
このように構成することにより、保持片71が左右側板25と接触することで、保持片71が接触する左右側板25の外方への広がりを規制するため、余分な組立作業を行うこと無く、左右側板25の立設を保持することができ、組立作業を迅速に行うことができる。各側板23・24・25の立設を保持する部材が包装用箱10の外側に配置されていないため、包装用箱10の外観体裁を良好とすることができる。
第1実施形態の包装用箱10の保持手段は、前記底板21に対して前記後板23と前記補助側板24と前記左右側板25とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、前記保持手段は、前記折畳片24aの前端に延設される係止片73と、前記左右側板25の前記左右側板折目線44に対向する側の端部に第2折目線48を介して連設されるフラップ28と、前記第2折目線48上の一部の切れ込みによって形成される係止孔72と、からなり、前記第2折目線48を折り曲げて、前記左右側板25と前記フラップ28とを屈曲させて、前記係止孔72に前記係止片73を係合させる構成である。
このように構成することにより、包装用箱10の立設を保持し、各側板23・24・25の外方への広がりを規制することができ、包装用箱10の外観体裁を良好とすることができる。また、左右側板25とフラップ28とを屈曲させることで保持手段が係合するため、包装用箱10を容易に保持しながら立設することができ、組立作業を迅速に行うことができる。
次に、本考案の第2実施形態にかかる包装用箱210について、図14から図17を用いて説明する。
第2実施形態に係る包装用箱210は、固着片24bの固着位置を変えることによって、半完成状態における第1実施形態の補助側板24の固着片24bおよび固着片24bを同一平面状に構成したものである。そのため、第1実施形態と共通する部分に関しては、以下、同じ符号を付し説明は省略する。
第2実施形態の箱展開形成体211は、第1実施形態の箱展開形成体11(図1参照)の左右側板固定部63の位置のみが異なるため全体構成の説明を省略する。
次に、包装用箱210を半完成状態(図15参照)まで組み立てる場合について説明する。但し、蓋部13および前板22については、第1実施形態のそれらと同じであるため説明を省略し、箱本体212の左右の補助側板24および左右側板25を中心に説明する。
図14に示す状態から、蓋部13および前板22の周辺を組み立てた後、後板折目線42を谷折することで、図15に示すように、後板23は底板21に重なるように折畳まれる。従って、後板23の左右に連設された左右側板25は、補助側板24の上面に重なるように配置される。左右側板25と補助側板24の接触する部分である固着片24bには、左右側板固定部263が保持片71に対向する二辺に沿うように形成される。左右側板25および固着片24bの内面に配置される左右側板固定部263に接着剤等の固着手段を付することで、左右側板25と補助側板24の固着片24bとは貼着固定される。
従って、図15に示すように、包装用箱210は略半分に折畳まれた略T字状の半完成状態となる。この半完成状態では、包装用箱210は厚さが薄く、コンパクトであるため、保管や運搬が容易となる。特に、半完成状態における第2実施形態の包装用箱210は、第1実施形態の包装用箱10(図3参照)に比べて、折畳片24aと固着片24bが重なり合わず同一平面状に配置されるため、さらに厚さが薄くなる。
次に、折畳まれた半完成状態の包装用箱210を完成体まで組み立てる手順について説明する。但し、第1実施形態と同じ部位の同じ手順は説明を省略する。
先ず、同一平面上にある保持片71を押圧しながら、第1折目線47を谷折して略三角形状となるように補助側板24の固着片24bと折畳片24aを折畳む。具体的には、図15の(B)の底板21を上方に向けた状態から、保持片71を左右側板25側へと押圧しながら、固着片24bと折畳片24aとが重なるように第1折目線47を谷折する。保持片71が、その内面を左右側板25に接触させた状態から、その内面を左右側板25側に押圧しつつ反転させて(図15の(B)の一部白抜き矢印参照)、外面を左右側板25に接触させた状態に移行することにより、固着片24bと折畳片24aは略同一平面の状態から図16に示すように、それぞれの外面を接触させた状態で折畳まれる。
このような包装用箱210の組み立てた状態において、保持片71が第1折目線47よりも後板23側に突出するように形成されていることで、保持片71の外面が左右側板25の内面と接触して、固着片24bと折畳片24aが略同一平面へと戻ることを阻止する。そのため、左右側板25の包装用箱210外方への広がりを規制することができ、左右側板25の立設を保持することができる。
尚、第1実施形態と同様に第2実施形態の保持片71は、第1折目線47を分断するように、折畳片24aから延設されている。しかしながら、保持片71は、第1折目線47よりも突出するように折畳片24aから延設されていれば、第1折目線47の端部近傍に形成しても、複数形成しても良い。また、保持片71は、包装用箱210を組み立てる際に、左右側板25に対して、保持片71がその内面を接触させた状態から、無理なく反転して、保持片71の外面を接触させることが可能であれば、形状及び大きさは限定しない。
続いて、折畳片24aと左右側板25とを接触させながら、第2折目線48を山折することで、図17に示すように、フラップ28は包装用箱210の内方へと折り返される。すると、補助側板24の前部の係止片73が、第2折目線48上の係止孔72に挿し込まれる。従って、補助側板24の折畳片24aと左右側板25に貼着固定された固着片24bとの離間は、保持手段である係止孔72と係止片73との係合によってさらに規制されて、底板21に対して三側板(後板23、補助側板24の折畳片24aと固着片24b、及び左右側板25)を起立保持させることができる。
第1実施形態と同様に、前記係止孔72及び係止片73によって構成される第2実施形態の保持手段は、左右側板25を底板21に対して立設させた状態において、第2折目線48の下部に配置されるが、第2折目線48及び折畳片24aの前端上であれば良い。但し、折畳片24aと固着片24bとがなす離間距離の長い位置、つまり第2折目線48の下部に係止孔72及び係止片73を配置することが望ましい。
また、前記状態の包装用箱210において、補助側板24は左右側板25の内側に配置されるため、補助側板24の第1折目線47が左右側板25に隠されて外部に露出しない。そのため、包装用箱210の外観体裁を良好とすることができる。
尚、第2実施形態では、後板23、補助側板24、及び左右側板25を底板21に対して立設させるために、保持手段として、保持片71、及び、係止孔72と係止片73の両方を設けている。しかしながら、保持手段は、いずれかのみであってもよく、また、他の保持手段と組み合わされて配置されても良い。
底板21に対して三側板(後板23、補助側板24、及び左右側板25)が起立した状態において、包装用箱210の前部及び上部は、開放された状態にある。従って、菓子等の物品を収納する際には、この包装用箱210の前部及び上部の開放部から、物品を包装用箱210内に容易に収納することができる。
前板22周辺および蓋部13の組立については、第1実施形態と同じであるため、説明は省略する。
但し、第2実施形態の包装用箱210は、図4に示す包装用箱10と同様の完成体となる。
以上の如く、第2実施形態の包装用箱210は、物品を収容する包装用箱であって、底板21と、前記底板21の後に後板折目線42を介して連設される後板23と、前記後板23の左右に連設される左右側板25と、前記底板21の左右に連設される折畳片24aと、前記後板折目線42の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線47を介して前記折畳片24aに連設される固着片24bと、を有する補助側板24と、を備え、前記補助側板24と前記左右側板25とを重ね合わせるように、前記底板21と前記後板23とを前記後板折目線42で折畳み、前記補助側板24の前記固着片24bと前記左右側板25とを固着して半完成状態とし、前記半完成状態から、前記固着片24bと前記折畳片24aとが重なるように前記第1折目線47で折畳むことで、前記補助側板24、前記左右側板25及び前記後板23を前記底板21に対して立設させて組み立て状態とするものである。
このように構成することにより、半完成状態から固着片24bと折畳片24aとを折畳むことで、補助側板24、左右側板25、及び後板23を底板21に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、各側板23・24・25が底板21に対して立設された状態では、左右側板25が外側に、補助側板24が内側に配置されるため、第1折目線47が左右側板25面に現れず、包装用箱210の外観体裁を良好とすることができる。加えて、半完成状態における包装用箱210の厚さを薄くすることができる。
第2実施形態の包装用箱210は、前記底板21に対して前記後板23と前記補助側板24と前記左右側板25とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、前記保持手段は、前記半完成状態で、前記第1折目線47よりも固着片24b側に突出する保持片71を設けた構成である。
このように構成することにより、保持片71が左右側板25または後板23と接触することで、保持片71と固着片24bの広がりを規制するため、余分な組立作業を行うこと無く、左右側板25または後板23の立設を保持することができ、組立作業を迅速に行うことができる。後板23の立設を保持する部材が包装用箱210の外側に配置されていないため、包装用箱210の外観体裁を良好とすることができる。
第2実施形態の包装用箱210の保持手段は、前記底板21に対して前記後板23と前記補助側板24と前記左右側板25とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、前記保持手段は、前記折畳片24aの前端に延設される係止片73と、前記左右側板25の前記左右側板折目線44に対向する側の端部に第2折目線48を介して連設されるフラップ28と、前記第2折目線48上の一部の切れ込みによって形成される係止孔72と、からなり、前記第2折目線48を折り曲げて、前記左右側板25と前記フラップ28とを屈曲させて、前記係止孔72に前記係止片73を係合させる構成である。
このように構成することにより、保持手段を設けることによって、包装用箱210の立設を保持し、各側板23・24・25の外方への広がりを規制することができ、包装用箱210の外観体裁を良好とすることができる。また、左右側板25とフラップ28とを屈曲させることで保持手段が係合するため、包装用箱210を容易に保持しながら立設することができ、組立作業を迅速に行うことができる。
次に、本考案の第3実施形態にかかる包装用箱310について、図18から図23を用いて説明する。
図18に示す箱展開形成体311に従って、包装用箱310の箱本体312を構成する部分を説明する。また図18は、包装用箱310の内側となる面を紙面手前側として示している。
底板321は、包装用箱310の底部を構成する部分である。底板321の前縁部(図示下縁部)には、箱本体312の前側を構成する第1実施形態と同様の前板22が、前板折目線341を介して連設される。底板321の後縁部(図中上縁部)には、箱本体312の後側を構成する後板323が、後板折目線342を介して連設される。底板321の左右縁部には、箱本体312の左右の側板を構成する一対の左右側板325が、左右側板折目線344を介して連設される。さらに、前記左右側板325の後縁部には、補助側板折目線343を介して一対の補助側板324が連設される。
前記前板22の上部となる縁部(図示下縁部)には、挟持フラップ26が挟持フラップ折目線45を介して連設される。さらに、前板22の左右縁部には、一対の側部フラップ27が側部フラップ折目線46を介して連設される。
左右側板325の前部となる縁部(図示下縁部)には、フラップ328が第2折目線348を介して連設される。左右側板325の上部となる縁部(図示左右縁部)には、上部フラップ329が上部フラップ折目線349を介して形成される。
上部フラップ329の下縁部の一部には、上部フラップ折目線349よりも下方に突出するように切り込まれた蓋係止爪374が延設される。
補助側板324は、折畳片324a、固着片324b、第1折目線347、及び保持片371によって構成される。詳しくは、左右側板325の後縁部に補助側板折目線343を介して、大小二つの三角形を合せた形状の折畳片324aが連設され、折畳片324aの一端には、第1折目線347を介して略三角形の固着片324bが連設される。前記第1折目線347は、補助側板324の後部下端(後板折目線342の端部近傍)から前上端部に掛けて、補助側板324を略二等分するように形成される。
但し、後板323の左右長さが左右の補助側板折目線343の長さをあわせたものよりも長ければ、折畳片324aの形状を略三角形に形成してもよい。
また、前記第1折目線347は、途中で分断されており、分断された箇所には、保持片371が延設される。保持片371は、前記第1折目線347よりも前記固着片324b側に突出するように補助側板324を切り込んだ切り目により形成される。従って、第1折目線347及び保持片371を介して、補助側板324は、その後上側を固着片324b、その前下側を折畳片324aとなるように区画される。
次に、前記後板323の図示上端には、第1実施形態と同様の蓋部13の天部を構成する天板部31が、蓋部連結折目線351を介して連設される。第3実施形態における蓋部13の構成する部分は、第1実施形態と同様であるため詳細については説明を省略する。
次に図18から図23を用いて、包装用箱310を半完成状態(図20参照)まで組み立てる場合について説明する。
蓋部13については、第1実施形態の蓋部13と同様であるため説明を省略する。
次に、箱本体312について説明をする。但し、前板22の周辺については第1実施形態の前板22と同様であるため説明を省略する。
図18に示す状態から、蓋部13および前板22の周辺を組み立てた後、図19に示すように、補助側板324において、第1折目線347を谷折することで、固着片324bは、折畳片324aに重なるように折畳まれる。但し、保持片371は、前記第1折目線347を分断するように折畳片324aから延設されているため、固着片324bとともに折畳まれることなく、折畳片324aから延設された同一平面上に位置する。
続いて、図19および図20の(A)に示すように、左右側板折目線344を谷折することで、左右側板325は底板321に重なるように折畳まれる。同時に、左右側板325の後端に連設された補助側板324は、後板323の上面に重なるように配置される。従って、後板323の上面に固着片324b、さらに固着片324bの上面に折畳片324aが重なるように配置される。後板323と補助側板324の接触する部分である固着片324bには、後板固定部363が保持片371に対向する二辺に沿うように形成される。その後板固定部363に接着剤等の固着手段を付することで、後板323と補助側板324の固着片324bとは貼着固定される。従って、図20の(A)に示すように、包装用箱310は略半分に折畳まれた略長方形状の第1の半完成状態となる。
この第1の半完成状態から、さらに後板折目線342(図19参照)および補助側板折目線343を谷折にすることで、後板323および補助側板324(折畳片324aおよび固着片324b)は、左右側板325に重なるように折畳まれる(図20の(B)参照)。
従って、包装用箱310は、図18に示す箱展開形成体311の略四分の一に折畳まれた図20の(B)に示す長方形の第2の半完成状態となる。この第2の半完成状態では、包装用箱310は、コンパクトであるため、保管や運搬が容易となる。
次に、折畳まれた第1の半完成状態の包装用箱310を完成体まで組み立てる手順について説明する。
先ず、略三角形状に折畳まれていた補助側板324の固着片324bと折畳片324aを展開する。具体的には、図20の(A)の折畳片324aを上方に向けた状態から、折畳片324aを持ち上げて固着片324bと折畳片324aを展開しつつ、保持片371を固着片324bの方へ押圧する(図20の(A)一部白抜き矢印参照)。保持片371が、その内面を後板323に接触させた状態から、その外面を後板323側に押圧しつつ反転させて、外面を後板323に接触させた状態に移行することにより、固着片324bと折畳片324aは折畳まれた状態から図21に示す略同一平面となるように展開される。
このように、保持片371が第1折目線347よりも固着片324b側に突出するように形成されていることで、保持片371の外面が後板323の内面と接触して、固着片324bと折畳片324aが屈曲することを阻止する。そのため、後板323の包装用箱310外方への広がりを規制することができ、後板323の立設を保持することができる。
尚、第3実施形態の保持片371は、第1折目線347を分断するように、折畳片324aから延設されている。しかしながら、保持片371は、第1折目線347よりも突出するように折畳片324aから延設されていれば、第1折目線347の端部近傍に形成しても、複数形成しても良い。また、保持片371は、包装用箱310を組み立てる際に、後板323に対して、保持片371がその内面を接触させた状態から、無理なく反転して、保持片371の外面を接触させることが可能であれば、形状及び大きさは限定しない。
また、前記状態の包装用箱310において、補助側板324は後板323の内側に配置されるため、補助側板324の第1折目線347が後板323に隠されて外部に露出しない。そのため、包装用箱310の外観体裁を良好とすることができる。
尚、第3実施形態では、後板323、補助側板324、及び左右側板325を底板321に対して立設させるために、保持手段として、保持片371を設けている。しかしながら、保持手段は、他の保持手段と組み合わされて配置されても良い。
底板321に対して三側板(後板323、補助側板324、及び左右側板325)が起立した状態において、包装用箱310の前部及び上部は、開放された状態にある。従って、菓子等の物品を収納する際には、この包装用箱310の前部及び上部の開放部から、物品を包装用箱310内に容易に収納することができる。
物品を収納した後、前板折目線341を谷折することで、前板22は底板321に対して起立される。さらに、側部フラップ27と挟持フラップ26とによって形成された間隙に、左右側板325に連設されたフラップ328が差し込まれる。よって、フラップ328は、側部フラップ27と挟持フラップ26に挟持され、前板22は底板321に対して安定した形で起立される。フラップ328に連設された左右側板325も底板321に対して安定した形で起立される。
続いて、上部フラップ折目線349を谷折することで、上部フラップ329は包装用箱310の内方に折り返される。蓋係止爪374が包装用箱310の外方に突出される。よって、箱本体312が組み立てられる。このように、半完成状態から補助側板324、左右側板325、後板323、前板22を底板321に対して起立させるだけで、箱本体312の組み立てが完了するため、組立作業を迅速に行うことができる。
さらに、箱本体312の上部の開口部は、蓋部13によって閉塞される。具体的には、蓋部連結折目線351を谷折することで、天板部31が前方に折り返される。続いて、左右側板325の外面が蓋部側板32の内面に、前板22の外面が蓋部前板33の内面に接触するように、箱本体312の上部は、蓋部13に内挿される。よって、包装用箱310は、図23に示すように完成体となる。
ここで、図21に示す蓋係止爪374は、箱本体312の外方に突出されており、完成体における連結フラップ34上端と天板部31との間隙に挿入される。従って、蓋係止爪374が連結フラップ34の上端に接触するため、箱本体312の上部が蓋部13によって閉塞され続けて、包装用箱310の形状が保持される。
以上の如く、第3実施形態の包装用箱310は、物品を収容する包装用箱であって、底板321と、前記底板321の後に後板折目線342を介して連設される後板323と、前記底板321の左右に左右側板折目線344を介して連設される左右側板325と、前記左右側板325の後端に連設される折畳片324aと、前記左右側板折目線344の後端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線347を介して前記折畳片324aに連設される固着片324bと、を有する補助側板324と、を備え、前記固着片324bと前記折畳片324aとが重なるように前記第1折目線347で折畳み、前記固着片324bと前記後板323とを重ね合わせ、かつ、前記底板321と前記左右側板325とを重ね合わせるように折畳み、前記固着片324bと前記後板323とを固着して半完成状態とし、
前記半完成状態から、前記固着片324bと前記折畳片324aとを展開することで、前記補助側板324、前記左右側板325及び前記後板323を前記底板321に対して立設させて組み立て状態とするものである。
このように構成することにより、半完成状態から固着片324bと折畳片324aとを展開することで、補助側板324、左右側板325、及び後板323を底板321に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、各側板323・324・325が底板321に対して立設された状態では、左右側板325が外側に、補助側板324が内側に配置されるため、第1折目線347が左右側板325面に現れず、包装用箱310の外観体裁を良好とすることができる。
第3実施形態の包装用箱310は、前記底板321に対して前記後板323と前記補助側板324と前記左右側板325とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、前記保持手段は、前記底板321に対して前記後板323と前記補助側板324と前記左右側板325とを立設させた状態で、前記第1折目線347よりも固着片324b側に突出する保持片371を前記折畳片324aに設けた構成である。
このように構成することにより、保持片371が左右側板325と接触することで、保持片371が接触する左右側板325または後板323の外方への広がりを規制するため、余分な組立作業を行うこと無く、左右側板325または後板323の立設を保持することができ、組立作業を迅速に行うことができる。各側板323・324・325の立設を保持する部材が包装用箱310の外側に配置されていないため、包装用箱310の外観体裁を良好とすることができる。
次に、本考案の第4実施形態にかかる包装用箱410について、図24から図26を用いて説明する。
第4実施形態に係る包装用箱410は、第3実施形態の固着片324bの固着位置を変えることによって、半完成状態における第3実施形態の補助側板324の固着片324bおよび固着片324bを同一平面状に構成したものである。そのため、第3実施形態および第1実施形態と共通する部分に関しては、以下、同じ符号を付し説明は省略する。
第4実施形態の箱展開形成体411は、第3実施形態の箱展開形成体311(図18参照)の後板固定部363の位置のみが異なるため全体構成の説明を省略する。
次に、包装用箱410を半完成状態(図25参照)まで組み立てる場合について説明する。但し、蓋部13および前板22の周辺については、第1実施形態のそれらと同じであるため説明を省略し、箱本体412の左右の補助側板324および左右側板325を中心に説明する。
図24に示す状態から、蓋部13および前板22の周辺を組み立てた後、左右側板折目線344を谷折することで、図25の(A)に示すように、左右側板325は底板321に重なるように折畳まれる。従って、左右側板325の後部となる縁部(図示上縁部)に連設された補助側板324は、後板323の上面に重なるように配置される。後板323と補助側板324の接触する部分である固着片324bには、後側板固定部463が保持片371に対向する二辺に沿うように形成される。後板323および固着片324bの内面に配置される左右側板固定部463に接着剤等の固着手段を付することで、後板323と補助側板324の固着片324bとは貼着固定される。
従って、図25の(A)に示すように、包装用箱410は略半分に折畳まれた略長方形状の第1の半完成状態となる。この第1の半完成状態から、さらに後板折目線342および補助側板折目線343を谷折にすることで、後板323および補助側板324は、左右側板325に重なるように折畳まれる(図25の(B)参照)。
従って、包装用箱410は、図24に示す箱展開形成体411の略四分の一に折畳まれた図25の(B)に示す長方形の第2の半完成状態となる。この第2の半完成状態では、包装用箱410は、コンパクトであるため、保管や運搬が容易となる。特に、半完成状態における第4実施形態の包装用箱410は、第3実施形態の包装用箱310(図20参照)に比べて、折畳片324aと固着片324bが重なり合わず同一平面状に配置されるため、さらに厚さが薄くなる。
次に、折畳まれた半完成状態の包装用箱410を完成体まで組み立てる手順について説明する。但し、第1実施形態および第3実施形態と同じ部位の同じ手順は説明を省略する。
先ず、同一平面上にある保持片371を押圧しながら、第1折目線347を谷折して略三角形状となるように補助側板324の固着片324bと折畳片324aを折畳む。具体的には、図25の(A)の折畳片324aを上方に向けた状態から、保持片371を後板323側へと押圧しながら、固着片324bと折畳片324aとが重なるように第1折目線347を谷折する。保持片371が、その内面を後板323に接触させた状態から、その内面を後板323側に押圧しつつ反転させて(図25の(A)の一部白抜き矢印参照)、その外面を後板323に接触させた状態に移行する。よって、固着片324bと折畳片324aは略同一平面の状態から図26に示すように、それぞれの外面を接触させた状態で折畳まれる。
このような包装用箱410の組み立てた状態において、保持片371が第1折目線347よりも底板321側に突出するように形成されていることで、保持片371の外面が後板323の内面と接触して、固着片324bと折畳片324aが略同一平面へと戻ることを阻止する。そのため、後板323の包装用箱410外方への広がりを規制することができ、後板323の立設を保持することができる。
尚、第3実施形態と同様に第4実施形態の保持片371は、第1折目線347を分断するように、折畳片324aから延設されている。しかしながら、保持片371は、第1折目線347よりも突出するように折畳片324aから延設されていれば、第1折目線347の端部近傍に形成しても、複数形成しても良い。また、保持片371は、包装用箱410を組み立てる際に、後板323に対して、保持片371がその内面を接触させた状態から、無理なく反転して、保持片371の外面を接触させることが可能であれば、形状及び大きさは限定しない。
また、前記状態の包装用箱410において、補助側板324は後板323の内側に配置されるため、補助側板324の第1折目線347が後板323に隠されて外部に露出しない。そのため、包装用箱410の外観体裁を良好とすることができる。
尚、第4実施形態では、後板323、補助側板324、及び左右側板325を底板321に対して立設させるために、保持手段として、保持片371を設けている。しかしながら、保持手段は、他の保持手段と組み合わされて配置されても良い。
底板321に対して三側板(後板323、補助側板324、及び左右側板325)が起立した状態において、包装用箱410の前部及び上部は、開放された状態にある。従って、菓子等の物品を収納する際には、この包装用箱410の前部及び上部の開放部から、物品を包装用箱410内に容易に収納することができる。
前板22周辺および蓋部13の組立については、第1実施形態と同じであるため、説明は省略する。
但し、第4実施形態の包装用箱410は、図23に示す包装用箱310と同様の完成体となる。
以上の如く、第4実施形態の包装用箱410は、物品を収容する包装用箱であって、底板321と、前記底板321の後に後板折目線342を介して連設される後板323と、前記底板321の左右に左右側板折目線344を介して連設される左右側板325と、前記左右側板325の後端に連設される折畳片324aと、前記左右側板折目線344の後端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線347を介して前記折畳片324aに連設される固着片324bと、を有する補助側板324と、を備え、
前記補助側板324と前記後板323とを重ね合わせ、かつ、前記底板321と前記左右側板325とを重ね合わせるように折畳み、前記補助側板324の前記固着片324bと前記後板323とを固着して半完成状態とし、前記半完成状態から、前記固着片324bと前記折畳片324aとが重なるように前記第1折目線347で折畳むことで、前記補助側板324、前記左右側板325及び前記後板323を前記底板321に対して立設させて組み立て状態とするものである。
このように構成することにより、半完成状態から固着片324bと折畳片324aとを折畳むことで、補助側板324、左右側板325、及び後板323を底板321に対して立設させることができるため、組立作業を迅速に行うことができる。また、各側板323・324・325が底板321に対して立設された状態では、左右側板325が外側に、補助側板324が内側に配置されるため、第1折目線347が左右側板325面に現れず、包装用箱410の外観体裁を良好とすることができる。加えて、半完成状態における包装用箱410の厚さを薄くすることができる。
第4実施形態の包装用箱410は、前記底板321に対して前記後板323と前記補助側板324と前記左右側板325とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、前記保持手段は、前記底板321に対して前記後板323と前記補助側板324と前記左右側板325とを立設させた状態で、前記第1折目線347よりも固着片324b側に突出する保持片371を前記折畳片324aに設けた構成である。
このように構成することにより、保持片371が後板323と接触することで、保持片371と固着片324bの広がりを規制するため、余分な組立作業を行うこと無く、後板323の立設を保持することができ、組立作業を迅速に行うことができる。後板323の立設を保持する部材が包装用箱410の外側に配置されていないため、包装用箱410の外観体裁を良好とすることができる。
次に、第1実施形態を基とする手提げの可能な第5実施形態にかかる包装用箱510について図27から図30を用いて説明する。
手提部18は、包装用箱510の上部の開口部を閉塞するとともに、包装用箱510の持ち運びを容易にするための部分である。手提部18は、天部80、および立上板84によって構成される。
第1実施形態の後板23に連設される蓋部13、前板22に連設される挟持フラップ26、および左右側板25に連設される上部フラップ29が、手提部18に取り替えられた構成である。
図27に示すように、天部80は、天板81、天板片81a、持手折目線82、持手板83(持手片83a、係止突起83b)によって構成される。
詳しくは、後板23の上端に、天板連結折目線553を介して、天板81が連設される。天板81の上端には、持手折目線82を介して持手板83が連設される。持手折目線82は、左右途中で分断されており、分断された箇所には、天板81から天板片81aが延設される。天板片81aは、前記持手折目線82よりも前記持手板83側に突出するように切り込んだ切り目により形成される。従って、持手折目線82及び天板片81aを介して、持手板83は、その上側を持手片83aとなるように形成される。
さらに持手片83aの左右両側には、略フック状の係止突起83b・83bが形成される。係止突起83bは、後述する立上板84のスリット84aと係合する。
後板23と同様に前板22の上部となる縁部(図示下端部)には、天板連結折目線553を介して、天板81が連設され、前述している手提部18の構成部材が前後一対(図示上下一対)となって連設される。
一方、左右側板25の上部となる縁部には、立上板折目線549を介して立上板84が連設される。立上板84の前後中央(図示左右中央)には、その略中央から第2折目線48の略中央まで、スリット84aが開口されている。
包装用箱510の半完成状態までの組み立てる場合は、第1実施形態と同じ手順で組み立て、図28に示す半完成状態とする。
次に、折畳まれた半完成状態の包装用箱510を完成体まで組み立てる手順について説明する。
先ず、第1実施形態における底板21に対して三側板(後板23、補助側板24、及び左右側板25)が起立した状態にまで組み立てる。
その後、図29に示すように、包装用箱510の前部及び上部は、開放された状態にある。従って、菓子等の物品を収納する際には、この包装用箱510の前部及び上部の開放部から、物品を包装用箱510内に容易に収納することができる。
物品を収納した後、前板折目線41を谷折することで、前板22は底板21に対して起立される。さらに、前板22および後板23に連設される手提部18において、先ず、天板連結折目線553を谷折して、さらに持手折目線82を山折りして、前後の持手片83aの内面を接触するように重ね合せる。
そのとき、前板22側または後板23側のどちらか一方の天板片81aの内面は、他方の天板81の外面と接触するように重ね合わされる。他方の天板片81aの外面は、一方の天板81の内面と接触するように重ね合わされる(図30参照)。
よって、持手片83aの略下中央に開口部83cが形成される。
続いて、立上板折目線549を谷折することで、立上板84は包装用箱510の内方に折り返されるとともに、持手板83の係止突起83bがスリット84aに差し込まれる。
よって、係止突起83bは、立上板84に挟持され、前板22は底板21に対して安定した形で起立される。手提部18に連設された後板23および左右側板25も底板21に対して安定した形で起立される。
箱本体512の前部および上部の開口部は、手提部18によって閉塞され、包装用箱510は、図30に示すように完成体となる。
手提部18は、第2実施形態から第4実施形態に係る包装用箱210・310・410にも第1実施形態の包装用箱10と同様に適用することができる。
第5実施形態の包装用箱510は、前記底板21の前に連設される前板22と、前記底板21に対して前記前板22と前記後板23と前記補助側板24と前記左右側板25とを立設させた状態を保持するとともに、包装用箱510の上部の開口部を閉塞させる手提部18を設け、前記手提部18は、前記前板22と前記後板23とにそれぞれ連設される天部80と、前記左右側板25にそれぞれ連設される立上板84と、を備え、天部80の一部が重なるように重ね合わせ、前記天部80の両端が前記立上板84によって係止させる構成である。
このように構成することにより、手提部18を設けることによって、さらなる包装用箱510の立設を保持し、各側板22・23・24・25の外方への広がりを規制することができるため、包装用箱510の外観体裁を良好とすることができる。また、手提部18によって、包装用箱510の持ち運びが容易に行うことができ、手提部18の組立工程が、包装用箱510の上部の開口部を閉塞する工程を兼ねているため、包装用箱510の組立作業を迅速に行うことができる。
10 包装用箱
11 箱展開形成体
12 箱本体
13 蓋部
18 手提部
21 底板
22 前板
23 後板
24 補助側板
24a 折畳片
24b 固着片
25 左右側板
26 挟持フラップ
27 側部フラップ
28 フラップ
29 上部フラップ
31 天板部
32 蓋部側板
32a 固着片
32b 折畳片
33 蓋部前板
34 連結フラップ
35 手がかり
41 前板折目線
42 後板折目線
43 補助側板折目線
44 左右側板折目線
45 挟持フラップ折目線
46 側部フラップ折目線
47 第1折目線
48 第2折目線
49 上部フラップ折目線
51 蓋部連結折目線
52 蓋部側板折目線
53 蓋部前板折目線
54 蓋部側板折畳用折目線
55 連結フラップ折目線
61 連結フラップ固定部
62 挟持フラップ固定部
63 左右側板固定部
71 保持片
72 係止孔
73 係止片
74 蓋係止爪
80 天部
81 天板
81a 天板片
82 持手折目線
83 持手板
83a 持手片
83b 係止突起
83c 開口部
84 立上板
84a スリット
210 包装用箱
211 箱展開形成体
212 箱本体
263 左右側板固定部
310 包装用箱
311 箱展開形成体
312 箱本体
313 蓋部
321 底板
323 後板
324 補助側板
324a 折畳片
324b 固着片
325 左右側板
328 フラップ
329 上部フラップ
341 前板折目線
342 後板折目線
343 補助側板折目線
344 左右側板折目線
347 第1折目線
348 第2折目線
349 上部フラップ折目線
351 蓋部連結折目線
363 後板固定部
371 保持片
374 蓋係止爪
410 包装用箱
411 箱展開形成体
412 箱本体
463 後側板固定部
510 包装用箱
511 箱展開形成体
512 箱本体
549 立上板折目線
553 天板連結折目線

Claims (10)

  1. 物品を収容する包装用箱であって、
    底板と、
    前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
    前記後板の左右に連設される左右側板と、
    前記底板の左右に連設される折畳片と、前記後板折目線の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
    を備え、
    前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳み、
    前記固着片と前記左右側板とを重ね合わせるように、前記底板と前記後板とを前記後板折目線で折畳み、前記固着片と前記左右側板とを固着して半完成状態とし、
    前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とを展開することで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とすることを特徴とする包装用箱。
  2. 物品を収容する包装用箱であって、
    底板と、
    前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
    前記後板の左右に連設される左右側板と、
    前記底板の左右に連設される折畳片と、前記後板折目線の端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
    を備え、
    前記補助側板と前記左右側板とを重ね合わせるように、前記底板と前記後板とを前記後板折目線で折畳み、前記補助側板の前記固着片と前記左右側板とを固着して半完成状態とし、
    前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳むことで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とすることを特徴とする包装用箱。
  3. 物品を収容する包装用箱であって、
    底板と、
    前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
    前記底板の左右に左右側板折目線を介して連設される左右側板と、
    前記左右側板の後端に連設される折畳片と、前記左右側板折目線の後端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
    を備え、
    前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳み、
    前記固着片と前記後板とを重ね合わせ、かつ、前記底板と前記左右側板とを重ね合わせるように折畳み、前記固着片と前記後板とを固着して半完成状態とし、
    前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とを展開することで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とすることを特徴とする包装用箱。
  4. 物品を収容する包装用箱であって、
    底板と、
    前記底板の後に後板折目線を介して連設される後板と、
    前記底板の左右に左右側板折目線を介して連設される左右側板と、
    前記左右側板の後端に連設される折畳片と、前記左右側板折目線の後端部近傍から斜め方向に形成される第1折目線を介して前記折畳片に連設される固着片と、を有する補助側板と、
    を備え、
    前記補助側板と前記後板とを重ね合わせ、かつ、前記底板と前記左右側板とを重ね合わせるように折畳み、前記補助側板の前記固着片と前記後板とを固着して半完成状態とし、
    前記半完成状態から、前記固着片と前記折畳片とが重なるように前記第1折目線で折畳むことで、前記補助側板、前記左右側板及び前記後板を前記底板に対して立設させて組み立て状態とすることを特徴とする包装用箱。
  5. 前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
    前記保持手段は、
    前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態で、
    前記第1折目線よりも固着片側に突出する保持片を前記折畳片に設けた構成であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の包装用箱。
  6. 前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
    前記保持手段は、
    前記半完成状態で、
    前記第1折目線よりも固着片側に突出する保持片を設けた構成であることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の包装用箱。
  7. 前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
    前記保持手段は、
    前記折畳片の前端に延設される係止片と、
    前記左右側板の前記左右側板折目線に対向する側の端部に第2折目線を介して連設されるフラップと、
    前記第2折目線上の一部の切れ込みによって形成される係止孔と、からなり、
    前記第2折目線を折り曲げて、前記左右側板と前記フラップとを屈曲させて、前記係止孔に前記係止片を係合させる構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装用箱。
  8. 前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
    前記保持手段は、
    前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態で、前記第1折目線よりも前記固着片側に突出する保持片を設けた構成と、
    前記折畳片の前端に延設される係止片と、前記左右側板の前記左右側板折目線に対向する側の端部に第2折目線を介して連設されるフラップと、前記第2折目線上の一部の切れ込みによって形成される係止孔と、からなり、前記第2折目線を折り曲げて、前記左右側板と前記フラップとを屈曲させて、前記係止孔に前記係止片を係合させる構成と、からなることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。
  9. 前記底板に対して前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持する保持手段を設け、
    前記保持手段は、
    前記半完成状態で、前記第1折目線よりも前記固着片側に突出する保持片を設けた構成と、
    前記折畳片の前端に延設される係止片と、前記左右側板の前記左右側板折目線に対向する側の端部に第2折目線を介して連設されるフラップと、前記第2折目線上の一部の切れ込みによって形成される係止孔と、からなり、前記第2折目線を折り曲げて、前記左右側板と前記フラップとを屈曲させて、前記係止孔に前記係止片を係合させる構成と、からなることを特徴とする請求項2に記載の包装用箱。
  10. 前記底板の前に連設される前板と、
    前記底板に対して前記前板と前記後板と前記補助側板と前記左右側板とを立設させた状態を保持するとともに、包装用箱の上部の開口部を閉塞させる手提部を設け、
    前記手提部は、
    前記前板と前記後板とにそれぞれ連設される天部と、
    前記左右側板にそれぞれ連設される立上板と、を備え、
    天部の一部が重なるように重ね合わせ、
    前記天部の両端が前記立上板によって係止させる構成であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の包装用箱。
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