JP3157895B2 - 酸化物超電導膜の形成方法及び酸化物超電導部材 - Google Patents

酸化物超電導膜の形成方法及び酸化物超電導部材

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JP3157895B2
JP3157895B2 JP05744592A JP5744592A JP3157895B2 JP 3157895 B2 JP3157895 B2 JP 3157895B2 JP 05744592 A JP05744592 A JP 05744592A JP 5744592 A JP5744592 A JP 5744592A JP 3157895 B2 JP3157895 B2 JP 3157895B2
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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Y及びLn(ランタニ
ド)系列元素の少なくとも1つの元素−Ba及び/又は
Sr−Cu−O系(YBCO系という。)等の酸化物超
電導膜の形成において、その膜の配向性(例えばc軸が
基板に平行)の制御を可能とする形成方法及びそれによ
り形成された酸化物超電導膜を有する酸化物超電導部材
に関する。本発明は、ジョセフソン接合等のデバイス等
に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、有機金属塩を含む溶液を塗布して
形成した塗膜にレーザビームを照射して酸化物超電導体
を製造する方法が知られている(特開平2−25550
6同公報)。尚、この場合、補助的に紫外線を照射して
いる。また、酸素−アルゴンの減圧雰囲気下においてM
gO等の基板上にスパッタリング法によりc軸が基板に
平行のYBCO系薄膜を形成する方法も知られている
(「Science, Vol.249, 28SEPTEMBER 1990 Reports 154
9-1552 」、「Appl. Physz Lett. 57(23), 3 December
1990, P2484-2486 」、「Physica C 170(1990)325-332
North-Holland」)。
【0003】更に、紫外光若しくはレーザ光を用いる酸
化物膜若しくは酸化物超電導膜の形成方法としては、M
OCVD法(有機金属・化学的気相成長法)が多く知ら
れている(第37回応用物理学講演会1990春季、講
演要旨集、第136 頁の27a-PB-7及び 27a-PB-9 、第138
の27a-PB-15 、「Proceedings of the 2nd Internation
al Symposium on Superconductivity(ISS'89), Tsukub
a, 1989, P.767 」、特開昭63−230522号公
報、特開昭63−224117号公報、特開昭63−2
25599号公報、特開昭63−224116号公報
等) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平2
−255506号公報による方法では、CVD法ではな
く、所定の有機金属塩を含む溶液を塗布した後、レーザ
ビームを照射して急速に溶融、凝固させて結晶化させる
と同時に炭素を揮散させるものである。そして、紫外光
を併用するにしても補助的なものであり、オゾンを発生
させるために用いるに過ぎない。更に、前記の結晶成長
方位がa軸配向の超電導膜を形成する方法は、CVD法
ではなくしかもマトリックス中にこのa軸配向の薄膜を
任意に且つ容易に形成できるものではない。また、前記
の多くのMOCVD法においても、任意の場所にa軸配
向の酸化物超電導膜を形成させるものではない。本発明
は、前記問題点を解決するものであり、紫外光等、特に
レーザ紫外光を照射することにより、容易に且つ任意の
場所に一定方向(例えばc軸が基板に平行な配向)に制
御された酸化物超電導膜を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の酸化物超電
導膜の形成方法は、気化した有機金属原料を所定の金属
組成となるように混合し又は該有機金属原料を所定の金
属組成となるように混合しこの混合原料を気化させ、こ
れらを加熱された基板上に接触させて、化学的気相成長
法により該基板上に酸化物超電導膜を形成する方法にお
いて、前記基板上に前記酸化物超電導膜を形成する最中
、レーザ光を照射することなく成膜のみを実施した
後、該基板上にレーザ光を照射して該照射部に形成され
る該酸化物超電導の結晶配向方向を一定方向に制御す
ることを特徴とする。
【0006】前記有機金属原料としては、有機金属錯
体、他の有機金属化合物でもよく、その金属種、その金
属組成割合更に有機部分の種類も、目的とする酸化物超
電導膜の種類等により種々選択される。また、前記基板
の加熱温度は、これらの有機金属原料が分解する温度以
上であればよく、通常400℃以上である。特に、64
0〜710℃が好ましい。所望の配向度(例えばa軸配
向度)に優れるからである。前記酸化物超電導膜は、
ずレーザ光を照射せずに前記基板上に成膜のみを行い、
その後この成膜上にレーザ光を照射すると共に更に成膜
を行うことにより形成されるものであって、有機金属原
料の種類、組成割合に応じた膜が形成される。また、レ
ーザ光の照射部に形成される酸化物超電導膜の結晶配向
方向も、一定方向であればよく特に限定されないが、第
2発明に示すように、Y−Ba及び/又はSr−Cu−
O系酸化物からなり、前記結晶配向方向はc軸が基板に
平行であるものとすることができる。この組成割合は超
電導を示すものを種々選択できる。
【0007】また、前記酸化物超電導膜は、第3発明に
示すようにBi−Sr−Ca−Cu−O系酸化物、Tl
−Ba−Ca−Cu−O系酸化物又はTl−Sr−Ca
−Cu−O系酸化物とすることでき、更に、前記Bi
の一部をPb等の金属元素で置換したもの、前記Baの
一部をSr等の金属元素で置換したもの、その他、種々
の前記金属元素を他の金属元素で置換したものとする
ともできる。
【0008】また、前記有機金属原料を基板に接触させ
る方法は、特に問わず、例えば、吹き付けてもよいし、
漂うように緩やかに流してもよいし、連続的に流さずに
ガスの流入と真空引きによる付着を交互に繰り返しても
よい。更に、前記レーザ光は、第4発明に示すように、
波長が150〜400nmの範囲のうちの一種類又は二
種類以上の波長で構成される紫外光であるのが好まし
い。これは、有機金属原料を励起でき、また目的の部分
のみを一定方向により確実に配向させるためである。
尚、このレーザ光は紫外領域の光のみならず、赤外線等
の他の波長領域の光を適用することもできる。更に、こ
のレーザ光は、第5発明に示すように、散点状、平行線
状若しくは格子状、更には種々の他の形状に前記基板上
に照射され、前記照射部をマトリックス中に所定模様を
構成するように形成させることができる。
【0009】また、本第発明の酸化物超電導部材は、
基板と該基板上に形成された酸化物超電導膜とからな
り、該酸化物超電導膜はY及びLn(ランタニド)系列
元素の少なくとも1つの元素−Ba及び/又はSr−C
u−O系酸化物からなり、その結晶配向方向はc軸が基
板に平行であり、c軸が基板に垂直である結晶配向膜の
上にc軸が基板に平行である結晶配向膜が形成されてお
り、前記c軸が基板に垂直である結晶配向膜および前記
c軸が基板に平行である結晶配向膜はMOCVD法を用
いて形成されたものであることを特徴とする。
【0010】この酸化物超電導膜は、MOCVD法にお
いて、第1発明のようにまずレーザ光を照射せずに前記
基板上に成膜のみを行い、その後この成膜上にレーザ光
を照射すると共に更に成膜を行ってレーザ光の照射部に
形成される酸化物超電導膜の結晶配向方向を一定方向に
制御することにより得ることができる。この結晶配向方
向が一定方向を示す照射部は、第11発明に示すよう
に、c軸が基板に平行でないマトリックス(酸化物超電
導膜)中に、散点状等の所定模様を構成するように形成
されるものとすることができる。
【0011】前記基板は、酸化物超電導膜が、成長して
形成されるものであればよく、通常、セラミック(非酸
化物のSi等を含む。)からなるが、これに限らず、金
属、ガラス等でもよいし、また支持体の表面にこのセラ
ミック等の層を構成したものでもよい。また、酸化物セ
ラミックの場合においても、単結晶のみならず多結晶の
基板でもよい。これらの基板の少なくとも表面のセラミ
ックは、第4又は第発明に示すように、MgO、Sr
TiO3、LaAlO3、LaGaO3、Al23、S
i、SiO2、NdGaO3又はイットリア安定化ジルコ
ニアからなるものとすることができる。また、前記酸化
物超電導膜は、第5又は第10発明に示すように、基板
のうち少なくとも表面に形成されたMgOの各面、Sr
TiO3の(100)面を除く面、LaAlO3の(10
0)面を除く面又はイットリア安定化ジルコニア(YS
Z)の各面上に形成されるものとすることができる。こ
れらの面上では通常、c軸が基板に垂直のものしか知ら
れておらず、それが平行のものを形成することが困難だ
ったからである。また、前記酸化物超電導膜の膜厚は、
CVD法にて形成される程度のものであればよく、所
謂、薄膜でも厚膜でもよく、通常、10オングストロー
ムから数100μm(例えば500μm)程度である。
【0012】
【作用】本発明においては、気化された分子状の有機金
属原料に、特に紫外光を照射するとこれが励起され、ま
たこの有機金属原料の分子が基板上に吸着し若しくはこ
れがクラスターを形成し、これに紫外光が照射される
と、更にこれらが活性化される。それとともに、加熱さ
れた基板上で所定の金属組成の酸化物を形成し、これが
気相下に成長し、結晶配向方向が一定方向に(例えば、
c軸が基板に平行に)制御されるものと考えられる。
【0013】また、従来のMOCVD法においては、紫
外光を使用しないか又は使用しても補助的にオゾンを発
させる作用を有するに過ぎないか、又は結晶構造特に膜
の配向については全く言及されていない。しかし、本発
明では、結晶配向方向が一定方向に制御され、且つその
表面が図9の14000倍の顕微鏡写真図に示すよう
に、これを照射しない場合の表面(図10)と比べて、
極めて平滑であることを発見して、本発明が完成したも
のである。尚、このレーザ光を熱線として用いて、塗布
された所定組成の塗膜を熱・酸化分解させて超電導膜を
形成する場合は、図21に示すような結晶配向方向が得
られるとともに、且つ表面がえぐられたような凹面を有
する。
【0014】
【実施例】以下、実験例により本発明を具体的に説明す
る。(実験例1)実験例は、MgO基板上に所定のレーザを照射して所
定の平行配向(a軸配向)をした酸化物超電導膜を形成
するものである。
【0015】(1)使用した装置の概要 図1に示すように、反応管2内の所定位置に基板加熱用
ヒータ5を配置し、このヒータ5の上に基板6を、反応
管2の中心軸に対して適度の傾斜をもって載置できるよ
うにする。そして、反応管2の石英製透過窓を介してこ
の基板6上に紫外光を照射できるように、紫外光発生装
置(「エキシマレーザ」、LAMBDAPHYSIK社
製)を配設する。尚、発生された紫外光は凸レンズ11
により絞られ、反応管2の中心軸方向に照射されるよう
になっている。
【0016】そして、各有機金属錯体原料を保持する原
料管31、32、33内の所定原料は、これを加熱する
ための各原料用ヒータ41、42、43により加熱さ
れ、気化される。またこの原料はキャリアガス導入口8
から導入されるキャリアガス(Ar)により揮散され、
これらの気化ガスが所定割合で混合されるようになって
いる。また、途中で酸素ガス導入口9から酸素が所定量
混合される。そして、これらの所定割合からなる混合ガ
スは、前記反応管2内の基板6の前部に噴出されるよう
な構成になっている。尚、反応管2内は、排気用ポンプ
7により減圧とされる。
【0017】(2)酸化物超電導膜の形成 成膜条件は以下の通りである。即ち、原料として、Y
(DPM)3、Ba(DPM)2、Cu(DPM)2のジ
ケトン錯体を用いた。ここで、DPMとはジピバロイル
メタンを示す。尚、この各原料の加熱温度、各キャリア
ガス(Ar)の流量(括弧内に示す。)は、各々123
℃(12.0ccm)、233℃(12.0ccm)、
116℃(19.0ccm)である。酸素流量は80c
cm、反応管2内の圧力(成膜時)は3torrであ
る。また、紫外光発生条件としては、ArFレーザ;波
長193nm、発振周波数;20Hz、レーザパワー;
300mJ/cm2である。成膜時間は1時間である。
基板としてはMgO(100)を用い、基板温度は各
々、700℃、650℃、600℃とした。
【0018】(3)試験結果 以上の条件下により、前記成膜を続行しつつ、且つ前記
基板の一部に前記ArFレーザを照射(走査)して酸化
物超電導膜を形成した。 試験例1 基板温度が700℃の場合に形成された超電導膜(膜
厚;0.5μm)のX線回折結果を図2(照射部)及び
図3(非照射部)に示す。非照射部は、若干、c軸が基
板に平行配向〔(100)、(200)、以下、この場
合をa軸配向(b軸配向も含む。)という。〕を示すの
みであり、殆どこれが垂直配向(以下、この場合をc軸
配向という。)を示した。一方、照射部は、全てこのa
軸配向を示した。また、その両者の場合の臨界温度(ゼ
ロ抵抗温度)TC(ZERO)を測定した所、照射部は図4に
示すように78Kであり、図5に示す非照射部(79
K)と殆ど同じであった。
【0019】試験例2 基板温度が650℃の場合に形成された超電導膜(膜
厚;0.5μm)のX線回折結果を図6(照射部)及び
図7(非照射部)に示す。本試験例も、前記試験例1と
同様に、非照射部は殆ど110配向及びc軸配向を示し
a軸配向は若干示すのみであり、照射部はa軸配向のみ
を示した。また、その両者の場合の臨界温度TC(ZERO)
を測定した所、図8に示すように、照射部は72Kであ
り、非照射部の45Kと比べて大きく上昇した。尚、図
8の横軸は、300Kでの抵抗を基準とした各温度にお
ける抵抗(比)を示す。更に、この両者の表面の140
00倍の電子顕微鏡写真を撮影し、その結果を図9(照
射部)及び図10(非照射部)に示す。この結果によれ
ば、照射部は、非照射部のような凹凸面が全く見られ
ず、この倍率においては極めて平滑であり、あたかも単
結晶のようである。尚、単結晶か否かは明らかではな
い。
【0020】試験例3 基板温度が600℃の場合に形成された超電導膜(膜
厚;0.5μm)のX線回折結果を図11(照射部)及
び図12(非照射部)に示す。本試験例は、非照射部は
殆ど110配向を示し、照射部はa軸配向及び110配
向を示した。
【0021】(4)成膜基板温度依存性について 上記試験例1〜3に加えて、750℃においても、これ
以外は同様の条件において試験した。この4種の温度に
おけるc軸が基板に対して平行配向(a軸配向)の度合
いをX線回折結果により算出し、この結果を図13に示
す。尚、このa軸配向度(F)は以下の式により定義さ
れる。 F=(Pi−Pu)/(1−Pu) ここで、Pu;非照射部のX線回折パターン(5〜70
°)の基板を除く全ピークの強度の総和に対する(h0
0)ピーク強度の比、Pi;照射部でのその比を表す。
【0022】この結果によれば、レーザ照射効果は65
0〜700℃の温度範囲で最も顕著であり、特に650
℃では0.9と最高の効果を示している。650℃より
低い温度領域では、照射部のXRDパターンでも(11
0)ピークが大部分を占めるようになり、F値が急激に
減少し600℃では0.15以下となっている。一方、
高温側では(00l)ピーク強度が増加し、750℃で
成膜したものは、F値が約0.5となっている。
【0023】(実験例2)実験例は、レーザ照射時期又は成膜時期を変えて成膜
したものである。 (1)レーザ照射時期を変えた場合 前記実験例1は、いずれも1時間成膜中、常にレーザを
照射したものである。しかし、本実験例では図14に示
すように、a)では1時間成膜するもののレーザを照射
しない場合、b)では最初の30分は成膜と同時にレー
ザを照射し、その後の30分はその照射を中止し成膜は
続行する場合、c)では最初の30分はレーザを照射せ
ずに成膜のみをし、その後の30分は成膜を続行すると
同時にレーザを照射した場合(請求項1記載の方法に相
当する。)の3種類の成膜・照射方法を試験した。尚、
基板温度はいずれも700℃である。その結果を図15
に示す。
【0024】この結果によれば、a)の場合は前記の如
く強いc軸配向を示した。一方、b)の前半照射部で
は、弱いc軸配向を示す(00l)面ピークがみられる
ものの、強いa軸配向を示した。また、c)の後半照射
部は、c軸配向を示す(00l)面ピークとa軸配向を
示す(h00)面ピークとがほぼ同程度の強度でみられ
た。このc)の場合の結果は、レーザの照射なしで成長
したc軸配向膜上にレーザを照射することによって、a
軸配向膜が形成されることを示している。更に、この結
果は、レーザによるa軸配向性向上という現象には基板
が全く関与していないことをも意味している。以上よ
り、c軸配向膜上に容易に且つ所望位置にa軸配向膜を
形成でき、即ち積層構造を製作でき、そのため積層型ジ
ャンクションに応用できる。更に、同一膜中にa軸配向
部とc軸配向部を任意に作り分けることができ、またこ
のa軸配向部を積層型デバイスに利用し、隣接するこの
c軸配向部を配線部分として利用することができ、この
場合は電流の流れからして大変有利である。
【0025】(2)成膜時期を変えた場合 図16に示すように、(a)レーザを照射しない場合、
(b)レーザを照射する間のみ成膜を中止した場合、
(c)レーザを照射する間も成膜を続行する場合につい
て試験した。尚、照射時間は10分、基板温度は700
℃であり、それ以外は実験例1と同条件である。この結
果を図17に示した。この結果によれば、前記(b)の
場合には、レーザを照射しない(a)の場合と同じであ
り、ほとんどa軸配向膜は生じなかった。一方、(c)
の場合はa軸配向膜が形成されている。従って、a軸配
向膜を形成するには、前記実験例にて試験しているよう
に、成膜を続行しつつ且つレーザを照射する必要がある
ことを示している。
【0026】(実験例3)実験例は、基板の種類を変えて試験したものである。
基板の種類としては、(a)多結晶MgO、(b)イッ
トリウム安定化ジルコニア(YSZという。)及び
(c)SrTiO3の各々を使用した。成膜条件は、基
板温度;前記(a)及び(b)が700℃、(c)が7
30℃、レーザパワー密度;70mJ/cm2であり、
他は実験例1と実質上同じである。前記(a)、(b)
及び(c)の結果を、各々図18、図19及び図20に
示した。この結果によれば、いずれの基板についても、
照射部はa軸配向を示し、前記実験例1の場合と同じ結
果を示した。
【0027】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
基板材料としては、前記実施例において使用したもの以
外にも使用でき、また前記以外の所定の面上にも適用で
きるものと考えられる。更に、前記成膜条件、例えば、
有機金属原料の種類、加熱方法、加熱温度、その流速、
また酸素流量、紫外光発生条件(例えば、レーザ波長、
発振周波数、レーザパワー等)、更には酸素流量、減圧
度、成膜時間等は、気相下において成長させて膜を形成
しうるものであればよい。
【0028】例えば、前記有機金属原料としては、前記
ジピバロイルメタナト型β−ジケン以外にも、アセチル
アセトナト、トリフロオロアセチルアセトナト、ヘキサ
フルオロアセチルアセトナト、トリフルオロアセチルア
セチルピバロイルメタナト、ペンタフロオロアセチルプ
ロパノイルピバロイルメタナト、ペンタフロオロプタノ
イルピバノイルメタナト、テノイルトリフルオロアセト
ナト、フロノイルトリフルオロアセトナト等を用いるこ
とができる。また、前記Baの代わりにSrを用いたも
の又はこのBaの一部をSrに置き換えたものとするこ
ともできる。更に、物理的な蒸着法以外の他の方法、例
えばMOMBE法(分子ビーム成長法)を適用すること
もできる。また、ハライドCVD(VPE)法をも適用
できるものと考えられる。キャリアガスも、Ar以外
に、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができ
る。
【0029】更に、紫外レーザについても前記193n
m以外の紫外領域の他の波長、例えば248nmを用い
ることができる。実際に、波長248nmのレーザを用
いて、他の条件は前記実験例1と同様にして成膜した
所、同様の結果が生じた。また、前記紫外レーザ以外
に、赤外光レーザ、可視光レーザにおいても、効果は認
められるが、最も効果の大きかったのは紫外光レーザで
あった。
【0030】更に、レーザの種類によっては、図22〜
図24に示すように、所定の配向状態が得られるものと
考えられる。ここで、ab面とは図21に示すように面
積の大きな部分を示す。即ち、図22に示すようにレー
ザ12を所定のスキャン方向へ走査しつつ、YBCOバ
ルク体等の所定酸化物61の表面に照射する(611;
照射部)と、図23(表面図)及び図24(断面図)に
示すように、レーザビーム12が照射された部分は溶融
ゾーンXとなる。この場合、所定方向に温度勾配Yが生
じる。そして、融液からYBCO結晶(又は他の高Tc
超電導体)が析出する際、ab面が広がりつつ成長する
ように、結晶成長しようとする。ここで、結晶成長が起
こるのは斜線部の融液と固体との界面の部分に相当す
る。この界面は、YBCOバルク表面ではレーザスキャ
ン方向に移動し、また断面方向では放射状に移動する。
この液−固界面の移動方向(換言すれば温度勾配方向)
にab面は伸び広がるように成長する。その結果、図2
1に示すYBCO結晶の配向状態が得られるものと考え
られる。更に、膜組成においてCu/Y比の変化によ
り、前記F値はあまり影響されなかったが、Ba/Y比
の変化によっては大きく変動した。
【0031】また、前記試験例においては照射部は直線
状を示すが、基板に対して前述のように散点状、平行線
状、格子状等にレーザ光を走査させることにより、その
ような形状の照射部を形成できる。尚、この照射部形状
は、目的に応じた種々の模様形状とすることができ、し
かも,極めて容易にこれを形成できる。これらの場合
は、非照射部(c軸が基板に垂直配向)のマトリックス
中に、異なった配向(c軸が基板に平行配向)の照射部
が構成される。これは、所謂ピン止め効果が期待できる
構造である。即ち、このピン止め効果は、前記公知技術
(「Procedings of the 2nd International Symposium
on Superconductivity(ISS'89)」(散点的に形成された
異種配向構造)に示されるように、本発明においても、
同様に作用することは明らかである。特に、前記平行線
状若しくは格子状等のような構造においては前記公知の
散点的構造の場合よりも、その効果が大きいと考えられ
る。従って、これらの構造体は大きな臨界電流密度Jc
を得ることができる。
【0032】更に、所定の基板上に、例えば、c軸が基
板に平行な配向を有する膜(例えば薄膜)を形成し、こ
の上に、これと逆の垂直配向の膜を形成し、更にその上
に逆配向膜を形成するという、異なった配向膜が交互に
積層された構造の作製に、本発明を利用できる。この積
層数、各層の膜厚等は特に問わず、目的、用途により種
々選択できる。そして、特に紫外光を用いればレーザ光
であっても、照射部の温度が酸化膜を溶融等する程高く
ならないため、形成された下層の結晶構造等を破壊する
ことなく、その上に他の膜を容易に積層することができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の酸化物超電導膜の形成方法によ
れば、容易に且つ任意の場所に、一定方向(例えばc軸
が基板に平行配向)に制御されしかも臨界温度が従来と
同等又はそれよりも高い酸化物超電導膜を形成できる。
また、レーザ光を用いれば、所定のマトリックスの中に
一定方向(例えば前記平行配向)に制御された酸化物超
電導膜を、任意の位置に且つレーザを照射するだけとい
う極めて簡単な方法により形成できる。従って、この一
定方向に制御された照射部を所定のマトリックス中に散
点的、平行線状若しくは格子状等に有する構造の酸化物
超電導膜をもつ酸化物超電導部材は、ピン止め効果を有
するので、臨界電流密度JCが高く実用的な性能を示
す。しかも、本方法により形成された超電導膜及び酸化
物超電導部材の超電導膜は、極めてその表面が平滑で、
且つc軸が基板と平行な配向の場合は、コヒーレンス長
が長くなり、ジョセフソン接合等のデバイスの作製に極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例で用いた酸化物超電導膜の形成装置の概
略図である。
【図2】試験例1にて紫外光の照射部に形成された酸化
物超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図3】試験例1にて紫外光の非照射部に形成された酸
化物超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図4】試験例1にて紫外光の照射部に形成された酸化
物超電導膜の臨界温度を示す説明図である。
【図5】試験例1にて紫外光の非照射部に形成された酸
化物超電導膜の臨界温度を示す説明図である。
【図6】試験例2にて紫外光の照射部に形成された酸化
物超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図7】試験例2にて紫外光の非照射部に形成された酸
化物超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図8】試験例2にて紫外光の照射部及び非照射部に形
成された酸化物超電導膜の臨界温度を示す説明図であ
る。
【図9】試験例2にて紫外光の照射部に形成された酸化
物超電導膜の表面の結晶構造を示す写真図(14000
倍)である。
【図10】試験例2にて紫外光の非照射部に形成された
酸化物超電導膜の表面の結晶構造を示す写真図(140
00倍)である。
【図11】試験例3にて紫外光の照射部に形成された酸
化物超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図12】試験例3にて紫外光の非照射部に形成された
酸化物超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図13】実験例1において基板温度とa軸配向度との
関係を示す説明図である。
【図14】実験例2においてレーザを照射する時期を変
えた場合の説明図である。
【図15】図14に示す場合において形成された酸化物
超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図16】実験例2において成膜時期を変えた場合の説
明図である。
【図17】図16に示す場合において形成された酸化物
超電導膜のX線回折結果を示す説明図である。
【図18】実験例3にて多結晶MgO基板を用いた形成
された酸化物超電導膜のX線回折結果を示す説明図であ
る。
【図19】実験例3にてイットリウム安定化ジルコニア
(100)基板を用いた形成された酸化物超電導膜のX
線回折結果を示す説明図である。
【図20】実験例3にてSrTiO3(100)基板を
用いた形成された酸化物超電導膜のX線回折結果を示す
説明図である。
【図21】従来の技術により形成された酸化物超電導膜
の結晶配向及び凹部表面を示す説明図である。
【図22】レーザを所定のスキャン方向へ走査する状態
を示す説明図である。
【図23】図22の方法によりレーザが照射された酸化
物の照射部表面の温度分布状態を示す模式図である。
【図24】図22の方法によりレーザが照射された酸化
物の照射部断面の温度分布状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1;紫外光発生装置、2;反応管、3;原料管、4;原
料用ヒータ、5;基板加熱用ヒータ、6;基板、7;排
気用ポンプ、8;キャリアガス導入口、9;酸素ガス導
入口、10;原料及び酸素ガス噴出口、11;凸レン
ズ。
フロントページの続き (72)発明者 牛田 貴久 名古屋市熱田区六野二丁目4番1号 財 団法人 国際超電導産業技術研究センタ ー 超電導工学研究所 名古屋研究室内 (72)発明者 東山 和寿 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 平林 泉 名古屋市熱田区六野二丁目4番1号 財 団法人 国際超電導産業技術研究センタ ー 超電導工学研究所 名古屋研究室内 (72)発明者 田中 昭二 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人 国際超電導産業技術研究センター 超電導工学研究所内 (56)参考文献 特開 平2−197570(JP,A) 特開 平2−80306(JP,A) 特開 平3−8799(JP,A) 特開 平3−5397(JP,A) T.Uchida et al.," Excimer Laser−Assi sted Chemical Vapo r Deposition of Me tal−Oxide Thin Fil m from β−Diketone Complexes”,Japanes e Journal of Appli ed Physics,Vol.30,N o.1A,Jan.1991,p.L 35 −L 38 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 C01G 1/00 C01G 3/00 C04B 35/00 H01L 39/24 H01B 12/06 H01B 13/00 CA(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化した有機金属原料を所定の金属組成
    となるように混合し又は該有機金属原料を所定の金属組
    成となるように混合しこの混合原料を気化させ、これら
    を加熱された基板上に接触させて、化学的気相成長法に
    より該基板上に酸化物超電導膜を形成する方法におい
    て、 前記基板上に前記酸化物超電導膜を形成する最中に、レ
    ーザ光を照射することなく成膜のみを実施した後、該基
    板上にレーザ光を照射して該照射部に形成される該酸化
    物超電導膜の結晶配向方向を一定方向に制御することを
    特徴とする酸化物超電導膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化物超電導膜は、Y及びLn(ラ
    ンタニド)系列元素の少なくとも1つの元素−Ba及び
    Srの少なくとも一方−Cu−O系酸化物からなり、前
    記結晶配向方向はc軸が基板に平行である請求項1記載
    の酸化物超電導膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記酸化物超電導膜は、Bi−Sr−C
    a−Cu−O系酸化物、Tl−Ba−Ca−Cu−O系
    酸化物又はTl−Sr−Ca−Cu−O系酸化物である
    請求項1記載の酸化物超電導膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光は、波長が150〜400
    nmの範囲のうちの一種類又は二種類以上の波長で構成
    されるレーザ光である請求項1〜3記載の酸化物超電導
    膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光は、散点状、平行線状若し
    くは格子状に前記基板上に照射される請求項4記載の酸
    化物超電導膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記基板のうち少なくとも表面は、Mg
    O、SrTiO3、LaAlO3、LaGaO3、Al2
    3、Si、SiO2、NdGaO3又はイットリア安定化
    ジルコニアから構成される請求項1〜5記載の酸化物超
    電導膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化物超電導膜は、基板のうち少な
    くとも表面に形成されるMgOの各面、SrTiO3
    (100)面を除く面、LaAlO3の(100)面を
    除く面又はイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の各
    面上に形成される請求項1〜6記載の酸化物超電導膜の
    形成方法。
  8. 【請求項8】 基板と該基板上に形成された酸化物超電
    導膜とからなる酸化物超電導部材において、 該酸化物超電導膜は、Y及びLn(ランタニド)系列元
    素の少なくとも1つの元素−Ba及びSrの少なくとも
    一方−Cu−O系酸化物からなり、c軸が基板に垂直で
    ある結晶配向膜の上にc軸が基板に平行である結晶配向
    膜が形成されており、前記c軸が基板に垂直である結晶
    配向膜および前記c軸が基板に平行である結晶配向膜は
    有機金属・化学的気相成長法を用いて形成されたもので
    あることを特徴とする酸化物超電導部材。
  9. 【請求項9】 前記基板のうち少なくとも表面に形成さ
    れたセラミックは、MgO、SrTiO3、LaAl
    3、LaGaO3、Al23、Si、SiO2、NdG
    aO3又はイットリア安定化ジルコニアからなる請求項
    記載の酸化物超電導部材。
  10. 【請求項10】 前記酸化物超電導膜は、基板のうち少
    なくとも表面に形成されるMgOの各面、SrTiO3
    の(100)面を除く面、LaAlO3の(100)面
    を除く面又はイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の
    各面上に形成される請求項8又は9記載の酸化物超電導
    部材。
  11. 【請求項11】 結晶配向方向が、c軸が基板に平行で
    ある前記酸化物超電導膜からなる部分は、マトリックス
    であるa軸配向をしない酸化物超電導膜中に、散点状、
    平行線若しくは格子状に形成される請求項8〜10記載
    の酸化物超電導部材。
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