JP3157837B2 - 免疫原としての野生型サイトカインのミューティンの使用 - Google Patents

免疫原としての野生型サイトカインのミューティンの使用

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、野生型サイトカインの過剰産生によって惹
起される疾患における野生型サイトカインの生物学的活
性を中和することができる、野生型サイトカインに対す
る抗体を誘発するための免疫原としての、野生型サイト
カインの受容体アンタゴニストでもある、特定の野生型
サイトカインのミューテインの使用に関する。
例えば、ヒトインターロイキン6(hIL−6)がヘリ
カル・サイトカインのクラスに属する184アミノ酸のポ
リペプチドであることは、公知の事実である。インター
ロイキン6は種々な細胞種類によって産生される多官能
性サイトカインである。これは、例えば免疫系細胞、肝
細胞、腎細胞、造血幹細胞、角質細胞及びニューロンの
ような、種々な種類の細胞に対して分化増殖因子として
作用する。しかし、hIL−6の過剰産生は例えば慢性自
己免疫障害、全身性エリテマトーデス、黒色腫/プラズ
マ細胞腫、閉経後骨粗しょう症及び癌悪液質のような、
多くの疾患の病因である。
したがって、この特定の分野には、一般にサイトカイ
ンの、特にhIL−6の過剰産生を予防と治療の両方に関
して抑制する必要性がある。
本発明の使用はこの必要性を満たすことを可能にし、
同時に、下記から明らかになる他の利点を提供する。
本発明の課題は、実際に、この特定の野生型サイトカ
インの過剰産生によって惹起される疾患の治療と予防の
ための薬剤コンパウンド(compound)を製造するための
野生型サイトカインの突然変異体の使用である。
本発明の他の課題は、野生型サイトカインの過剰産生
によって惹起される疾患の治療のための薬剤コンパウン
ド又は、この野生型サイトカインの少なくとも1種の突
然変異体を有効成分(active principle)として含有す
る前記疾患の予防のためのワクチンである。
本発明による薬剤コンパウンドは、例えば製薬的に受
容されるビヒクルの存在を必要とする公知方法によって
製剤化することができる。これらのビヒクルと製剤化方
法との例はRemington's Pharmaceutical Scienceに見い
だすことができる。有効な投与のために適した製薬的に
受容されるコンパウンドを形成するために、これらのコ
ンパウンドは本発明による有効成分の有効量を含有しな
ければならない。本発明の薬剤コンパウンドは問題の個
人の疾患、体重、性別及び年齢に適した量で個人に投与
される。他の要素は投与方法を包含する。本発明による
薬剤コンパウンドは広範囲な方法で、例えば皮下に、局
所に、経口的に、また筋肉内注射によって投与すること
ができる。
有効成分として野生型サイトカインの少なくとも1種
のミューテイン(mutein)を含有する、本発明による薬
剤コンパウンドは通常の投与ビヒクルに含めて非常に多
様な形式で治療量で投与することができる。
例えば、これらは錠剤、カプセル、ピル、粉末、顆
粒、エリキシル剤、軟膏、溶液、懸濁液、シロップ及び
エマルジョンとして経口的に又は注射によって摂取され
る用量で投与することができる。同様にして、本発明に
よるこれらのコンパウンドは静脈内に、腹腔内に、皮下
に、密封した若しくは密封なしの局所的に(topically
with or without occlusion)、又は筋肉内に投与する
ことができる。全ての上記投与形は製薬分野に熟練した
人に周知である。いずれにせよ、本発明による有効成分
の有効な、非毒性量を用いなければならない。
この有効成分の一日量は0.01〜1000mg/成人/日の広
範囲内で変化することができる。本発明による有効成分
の有効量は通常は、約0.001mg/体重kg/日〜約100mg/体
重kg/日の範囲内の用量で与えられる。
本発明によると、特定の野生型サイトカインのミュー
テインから構成される有効成分は典型的には、所望の投
与形を留意して選択された、適当な希釈剤、賦形剤又は
製薬的ビヒクル(一般には、一般名称“ビヒクル”と呼
ばれる)との混合物として投与することができる。
本発明によるワクチンの製造法は当業者に公知であ
る。典型的に、これらのワクチンは溶液又は懸濁液のい
ずれかとして、注射可能な形で製造される。製剤はエマ
ルジョン化することができる、又は有効成分はリポソー
ム中に封入されることができる。有効な免疫原成分(im
mungenic ingredient)はしばしば、有効成分と適合し
うる製薬的に受容される賦形剤と混合される。適当な賦
形剤は例えば水、デキストロース、グリセロール、エタ
ノール等、及びこれらの混合物である。さらに、必要な
場合には、ワクチンは例えば湿潤剤若しくは乳化剤、pH
緩衝剤、及び/又はアジュバントのような付加的物質の
少量をワクチンの有効性を高めるために含有することが
できる。
本発明によるワクチンは例えば筋肉内又は皮下注射を
用いて非経口的に投与することが好ましい。他の投与方
法に適した他の製剤は座薬と経口製剤を包含する。これ
らのコンパウンドは10〜95%、好ましくは25〜70%の有
効成分を含有する。
これまでに、本発明を一般的に説明した。次では、下
記実施例を用いて、本発明に関する特定の状況を示し、
本発明の目的、特徴、利点及び可能な用途をさらに明確
に理解されることを目的として、さらに詳細に説明す
る。
図1aと1bは、正常なマウスとNSE/hIL−6トランスジ
ェニックマウスとの野生型hIL−6による免疫処置の実
験結果を示す。
図2aと2bは、正常なマウスとNSE/hIL−6トランスジ
ェニックマウスとにおけるSant1と略記される突然変異
体(mutant form)(突然変異:Tyr 31 Asp、Gly 35
Phe、Ser 118 Arg、Val 121 Asp、Gln 175 Il
e、Ser 176 Arg、Gln 183 Alaを含有し、hIL−6の
アンタゴニストである)による免疫処置の実験結果を示
す。
図3は、Sant1に対してマウスに発生した抗体が野生
型IL−6を認識することもできるか否かを確認すること
を目的とした実験結果を示す。
図4は、野生型インターロイキン6突然変異体Sant1
によって免疫処置されたNSE/hIL−6トランスジェニッ
クマウスに発生した抗体が野生型ヒトインターロイキン
6の生物学的活性を中和することができるか否かを確認
することを目的とした実験結果を示す。
図5aと5bは、実施例7においておこなった実験の結果
を示す。
図6aと6bは、実施例11においておこなった実験の結果
を示す。
実施例1 hIL−6とSant1とを用いた、hIL−6に対して免疫寛容
を有するNSE/hIL−6トランスジェニックマウスの免疫
処置 NSE/hIL−6トランスジェニックマウスは、それらの
ゲノムにヒトインターロイキン6のcDNAを、ラット ニ
ューロン特異的エノラーゼ遺伝子プロモートの制御下
で、組み込んでいる。
上記NSE/hIL−6トランスジェニックマウス(マウス
5匹の群)を組換えヒトIL−6によって免疫処置しよう
と試みることによって、寛容の理論を立証した;対照と
して、同じ腹子として生まれた、但し導入遺伝子を有さ
ないきょうだいを用いた。5匹のNSE/hIL−6トランス
ジェニックマウスの群をSant1と呼ばれるIL−6の突然
変異体(ヒト細胞に対する残留生物学的活性を有さず、
h−IL6受容体アンタゴニストとして挙動する)(これ
は以下に示す7個の突然変異を含有した:Tyr 31 As
p、Gly 35 Phe、Ser 118 Arg、Val 121 Asp、Gln
175 Ile、Ser 176 Arg、Gln 183 Ala)によって
も免疫処置した。この場合に、同じ腹子からの、但し導
入遺伝子を有さない、5匹のきょうだいも対照として用
いた。免疫処置プロトコールは次の通りであった:零時
点において、血液サンプル(免疫前サンプル)をトラン
スジェニックと非トランスジェニックの各動物から逐次
採取し;次に、各動物を完全フロイントアジュバンド
(CFA)の存在下で100μgの抗原(マウスの群によっ
て、wt hIL−6又はSant1)によって腹腔内(IP)免疫
処置した。第1回免疫処置後10日目に、血液サンプルを
採取した(サンプル1)。第1回免疫処置後20日目に、
再び100μgの抗原を用いて、不完全フロイントアジュ
バンド(IFA)の存在下で第2回免疫処置をおこない
(第1回追加免疫)、10日間後に(第1回免疫処置から
30日間)第2回血液サンプルを採取した(サンプル
2)。最後に、第1回免疫処置後40日目に、再び100μ
gの抗原を用いて、IFAの存在下で第3回免疫処置をお
こない(第2回追加免疫)、10日間後に(第1回免疫処
置から50日間)第3回血液サンプルを採取した(サンプ
ル3)。血液サンプルの各々から先行技術(the state
of the art)にしたがって、対応血清を調製した。
この時点で、“ELISA"方法(固相酵素免疫測定法)を
用いて、免疫処置に用いた抗原に対する抗体が第2サン
プルと第3サンプルとから得られた血清中に存在するか
否かを検査した。これをするために、免疫処置に用いた
同じ抗原をこの種の実験のために特製した培養プレート
(ELISAプレート)の孔の底部に非共有結合式に結合さ
せた。抗原の固定化は1XPBS中に10μl/mlで溶解した抗
原の溶液100μlをコートされるべき各孔において室温
において14時間インキュベートすることによっておこな
った(“コーティング”と名付けられた操作)。抗原の
固定化後に、孔中のプラスチックをタンパク質でコート
し、1XPBS中の0.8%BSA(ウシ血清アルブミン)の溶液
を各孔において室温において4時間インキュベートした
(“ブロッキング”と名付けられた操作)。“ブロッキ
ング”溶液を除去した後に、適当に希釈した各血清100
μlを単独で各孔において室温で90分間インキュベート
した:この段階中に、血清中に孔の底部に固定化した抗
原に対する抗体が存在する場合には、これらは抗原自体
と結合して、次に孔の底部に結合する。90分間のインキ
ュベート期間後に、血清を孔から取り出し、充分に洗浄
した後に、マウス抗体に対するウサギ抗体を含有する1X
PBS中0.8%BSA 100μlを各孔に加え、室温においてイ
ンキュベーションを50分間続けた。この段階中に、マウ
ス抗体が認識され、これが孔の底部に固定化された抗原
に結合するならば、これらのマウス抗体はウサギ抗体に
よって認識され、結合され、次に、ウサギ抗体が孔の底
部に固定化される。さらに、DAKO社によって製造され、
分配されるマウス抗体(上記実験のためにPBS/BSA中で
1:100の比に希釈して用いる)に対するウサギ抗体は酵
素、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼに共有結合
する。50分間のインキュベーション後に、ウサギ抗体を
含有する溶液を取り出し、孔を充分に洗浄した。この時
点で、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼに対する
基質(TMB:3,−3′,−5,−5′−テトラメチル−ベン
ジジン−ジクロリド)を含有する溶液100μlを各孔に
加えた。酵素が基質を450ナノメートルにおいて可視光
線を吸光する産物に転化する;このようにして、ELISA
リーダー(reader)を用いて、各単一孔中の450nmの吸
光度の分光測光的測定によって転化量を算出することが
できる。この実験を正確におこなうならば、吸光度(即
ち、吸収された光の量)は酵素量に比例し、次に、この
酵素量はウサギ抗体量に比例し、次に、ウサギ抗体量は
血清中に本来(originally)存在する抗原に対するマウ
ス抗体の量に比例する。したがって、吸光度の測定は血
清中に存在する抗原に対するマウス抗体の量の推定値を
与える。このことは、抗原に対するマウス抗体が上記反
応の連鎖を限定するファクターであるならば、事実であ
る。したがって、適当な条件を得るためには、各血清に
対して、免疫処置に用いた抗原に対するマウス抗体量が
正確に測定されるために充分な大きさであるが、系を飽
和するほどの大きさにはならないある一定の希釈度が存
在するように、試験すべき各血清の一連の希釈(1:33か
ら1:8100まで)を実施することが望ましい。
野生型IL−6(wtIL−6)免疫処置実験の結果を各典
型的正常マウスと典型的なNSE/hIL−6トランスジェニ
ックマウスとに関して図1aと1bに示す。図1aから知るこ
とができるように、正常マウスは、血清を1:8100に希釈
するときにさえもシグナルを検出することが可能である
ほどに、多量の抗wtIL−6抗体を発生させた。これに反
して、図1bから知ることができるように、トランスジェ
ニックマウスは非常に低い量の抗体を発生させ:実際
に、第2サンプルからの血清を1:300の比で希釈し、第
3サンプルからの血清を1:2700の比で希釈すると、シグ
ナルは停止する。全ての動物に関して比較可能である目
的の測定を実施するために、同じ動物からの免疫前血清
の最高読取り値よりも0.5 O.D.450高い読取り値を与え
る血清希釈度が慣用的に“抗体価(titer)”と呼ばれ
ている。図1aと1bは、正常マウスとNSE/IL−6トランス
ジェニックマウスとに関して、それぞれ、第2サンプル
と第3サンプルの抗体価がどのように算出されるかを示
す。
図2aと2bは、それぞれ、典型的な正常マウスと典型的
なNSE/hIL−6トランスジェニックマウスとの、IL−6
の突然変異体Sant1を用いた免疫処置に関する実験結果
を示す。この場合、両方のマウスは多量の抗Sant1抗体
を発生させた。実際に、血清を1:8100に希釈した場合に
も比較的強いシグナルを検出することが可能である。図
2aと2bは、正常マウスとトランスジェニックマウスとに
関して第2サンプルと第3サンプルの抗体価がどのよう
に算出されるかを示す。
表1は、この実験中に接種した全てのマウスに関する
第2サンプルと第3サンプルの抗体価データ(上述した
ように算出)の要約を示す。
wtIL−6抗原を接種したマウスに関して、動物毎の変
異は別として、平均して、非トランスジェニックマウス
がNSE/hIL−6トランスジェニックマウスにおいて得ら
れた抗体応答よりも10〜20倍強い抗体応答をwtIL−6に
対して発生させたことを知ることができ、このことはト
ランスジェニックマウスがヒトhIL−6の免疫寛容を発
生させた事実を立証する。
これに反して、抗原Sant1を接種したマウスに関して
は、さらに、動物毎の変異は別として、平均して、非ト
ランスジェニックマウスがNSE/hIL−6トランスジェニ
ックマウスにおいて得られた抗体応答に等しい抗体応答
を発生させたことを知ることができ、このことは、hIL
−6中に導入されたときに、Sant1を形成した7種の突
然変異が突然変異体Sant1を、さもなくばhIL−6に対し
て寛容を示す免疫系に対する完全な異種タンパク質(fo
reign protein)にすることを示唆する。
実施例2 Sant1によって免疫処置されたNSE/hIL−6の血清中に発
生した抗体はSant1のみでなく、野生型hIL−6をも認識
することができる これは、Sant1に対してマウスによって発生した抗体
がSant1自体のみでなく、野生型hIL−6(wtIL−6)を
も認識することができるか否かを試験することであっ
た。この仮説をELISA試験を用いてさらに試験した。San
t1によって免疫処置されたNSE/hIL−6トランスジェニ
ックマウス中に発生した抗体が、ELISAプレート孔の底
部に固定化された同じ突然変異体Sant1を認識し、結合
することができるという事実を立証した後に、第2実験
では野生型IL−6をELISAプレート孔の底部に非共有結
合式に結合させた。孔のプラスチックがBSAによって飽
和される段階後に、Sant1によって免疫処置されたマウ
スからの血清の希釈物をこれらの孔に加えて、wtIL−6
を認識することができる抗体が存在するか否かを立証し
た。例えば、図3はNSE/hIL−6トランスジェニックマ
ウスに関する実験の結果を示す。この図から見ることが
できるように、Sant1及び野生型IL−6に関して得られ
た抗体応答は極めて類似する。換言すると、第3サンプ
ルの血清中に、この血清を1:8100の比に希釈する場合に
も、孔の底部に固定化したwtIL−6に結合した抗体の存
在を検出することができる。NSE/hIL−6トランスジェ
ニックマウスを野生型IL−6を用いて直接免疫処置する
場合に、野生型IL−6自体に対する抗体応答が非常に低
く:実際に、1:8100に希釈した血清中に抗wtIL−6抗体
を検出することが不可能であることに注目すべきである
(図1参照)。他のNSE/hIL−6トランスジェニックマ
ウスはこの実施例に例示したマウスの応答と同様な応答
を示した。
実施例3 Sant1によって免疫処置されたNSE/hIL−6中に発生した
抗体は野生型hIL−6の生物学的活性を中和することも
できる。
この目的は、Sant1によって免疫処置されたNSE/hIL−
6トランスジェニックマウスに発生した、但し、野生型
IL−6を認識することができる、これらの抗体が野生型
IL−6自体の生物学的活性を中和することもできるか否
かを試験することであった。
考慮中の野生型IL−6の生物学的活性は、ヒトHep3B
ヘパトーム細胞中のC−反応性タンパク質遺伝子プロモ
ーターによる転写を刺激する能力であった。転写の刺激
の効果は先行技術によって測定した(Gregory,B.,Savin
o,R.及びCiliberto,G.,J.Immunological Methods,170,4
7〜56,1994)。2匹のNSE/hIL−6トランスジェニック
マウス#4と#5(両方ともSant1によって免疫処置)
からの第3サンプル中で得られた血清の連続希釈物の存
在下で、ヒトHep3Bヘパトーム細胞を4ng/mlの野生型IL
−6によって刺激した。この実験の結果は図4に示す。
1:100に希釈した両方の血清がヒトヘパトーム細胞に対
する4ng/mlの野生型hIL−6の生物学的活性をほぼ完全
に阻害することを見ることができる。
この時点において、野生型hIL−6に対するこの交差
反応性抗体応答の発生が、Sant1によって免疫処置され
たNSE/hIL−6トランスジェニックマウスの血清中で測
定された野生型hIL−6のレベルを変化させることがで
きるか否かに関して、研究をおこなった。hIL−6レベ
ルは先行技術に従い、“サンドイッチ"ELISA試験によっ
て、“R&D System"社によって製造される商業的に
入手可能なキットを用いて、製造者の指示に綿密に従っ
て測定した。免疫前サンプルと第3サンプルの両方に見
い出されるhIL−6レベルをSant1によって免疫処置され
た4匹のトランスジェニックマウスに関して測定した。
結果は表2に要約する。この表から知ることができるよ
うに、Sant1を用いて、Sant1自体とwtIL−6の両方を認
識する強い抗体応答を発生させる免疫処置は、R&D
Systemによって製造されたELISA“サンドイッチ”キッ
トを用いてNSE/hIL−6マウスの血清中で検出すること
ができるhIL−6レベルを500分のより大きく平均的に低
下させる。
実施例4 Sant1を予防接種したNSE/hIL−6マウスに発生した抗体
はin vivoにおいても野生型hIL−6の生物学的活性を
中和することができる IL−6が肝臓による一連のタンパク質(“急性期タン
パク質”と呼ばれる)の産生を誘導することは周知であ
る。血清アミロイドA(以下ではSAAと略記)は急性イ
ベント中に大きい、迅速な増加を示す。
この目的は、Sant1を予防接種したNSE/hIL−6トラン
スジェニックマウスに発生した、wtIL−6と交差反応す
ることができる、これらの抗体が、hIL−6の注入後の
マウスSAA(mSAA)の増加の阻害として測定された、in
vivoでの野生型hIL−6の生物学的活性を中和すること
もできるか否かを試験することであった。この目的のた
めに、非免疫処置(対照)NSE/hIL−6マウスから、免
疫処置されたwt hIL−6から、及びSant1免疫処置され
たNSE/hIL−6マウスから血液サンプル(以下では注入
前サンプルと呼ぶ)を採取した。動物が採血から回復し
た後に、これらの動物に10μgのwt hIL−6を腹腔内
注入した。この注入の9時間後に、両群の動物から第2
血液サンプル(以下では、注入後サンプルと呼ぶ)を採
取した。注入前サンプルと注入後サンプルの両方におい
てmSAAレベルを、先行技術に従い、“サンドイッチ"ELI
SA試験によって、“Biosource International"社によっ
て製造される商業的に入手可能なキットを用いて、製造
者の指示に綿密に従って測定した。結果は表3に要約す
る。表から知ることができるように、動物毎の変異は別
として、平均して、非免疫処置マウスでは10μgのhIL
−6の注入が血清SAAレベルの有意な増加を決定し、こ
の増加は同量のhIL−6を注入されたSant1接種マウスに
は存在しなかった。それ故、Sant1による予防接種は、S
ant1自体とwt hIL−6の両方を認識する強い抗体応答
を発生させるばかりでなく、ヒトヘパトーム細胞でのin
vitroでのwtIL−6生物学的活性を中和することがで
き、hIL−6の注入によって誘導されたmSAAレベルの増
加をin vivoで防止する、換言すると、in vivoにおいて
もhIL−6の生物学的活性を中和する。注目すべきこと
に、野生型hIL−6による免疫処置は少量の抗hIL−6抗
体の産生を誘導するが(実施例1参照)、これはhIL−
6の注入によって誘導されるmSAAレベルの増加をin viv
oで防止することができない、というのは、野生型hIL−
6によって免疫処置されたマウスは免疫処置されなかっ
た対照マウスに観察された血清SAAレベルに匹敵する血
清SAAレベルの増加を示すからである。
実施例5 異なるアジュバント、水酸化アルミニウム中で製剤化し
た、hIL−6とSant1とによるNSE/hIL−6トランスジェ
ニックマウスの免疫処置 異なる抗原が、異なるアジュバント中で製剤化された
ときに、異なって挙動することは周知である(Gupta,R.
K.とSibre,G.R.,Vaccine,13,1263〜1276,1995)。実施
例1に述べた免疫処置実験に用いた完全(又は不完全)
フロイント・アジュバントは、副作用、主として、例え
ば肉芽腫及び嚢胞形成のような、注入部位における局所
反応のために、ヒトに用いることができない(Gupta,R.
K.とSiber,G.R.,Vaccine,13,1263〜1276,1995)。この
目的は、Sant1に対する及びwt hIL−6にも対する高い
抗体価での同じような免疫反応を、ヒトの予防接種に一
般に用いられるアジュバントを用いて、NSE/hIL−6ト
ランスジェニックマウスに起こすことができるかどうか
を知ることであった。この目的のために、水酸化アルミ
ニウムを選択した、というのは、水酸化アルミニウムが
安全性の優れたトラックレコードを有し、現在ヒト使用
のために一般的なアジュバンドであるからである(Gupt
a,R.K.とSiber,G.R.,Vaccine,13,1263〜1276,1995)。
8〜10匹のNSE/hIL−6トランスジェニックマウス
(これに加えて、対照として用いた、同じ腹子として生
まれた10匹の非トランスジェニックきょうだい)の群
を、実施例1に述べたプロトコールと同じ免疫処置プロ
トコールを用いて、各注入に対して1mg/mlにおいて水酸
化アルミニウム中で製剤化した100μgの抗原(Sant1又
は野生型hIL−6のいずれか)を総量100μl(100μg
の水酸化アルミニウム)で腹腔内免疫処置した。次に、
第2血液サンプル(第2回注入又は第1回追加免疫後に
採取)と第3血液サンプル(第3回注入又は第2回追加
免疫後に採取)とを、実施例1に述べた“ELISA"によっ
て、免疫処置のために用いた抗原に対する抗体の存在に
関して試験した。
全ての動物に関して比較可能である、目的の測定を実
施するために、同じ動物からの免疫前血清の最高読取り
値よりも0.5 O.D.450高い読取り値を与える血清の希釈
度が慣用的に“抗体価”と呼ばれている。抗体価は野生
型hIL−6及びSant1によって免疫処置された正常マウス
とトランスジェニックマウスの両方に関して、図1a、1
b、2a及び2bに示したように測定した。結果は表4に報
告する。
一般に、この免疫処置実験で得られた、抗原に対する
抗体量(抗体価)は、実施例1に述べた免疫処置実験に
おいて得られた抗体量に比べて高い;実際に、アルミニ
ウムアジュバンドが血清抗体の誘導のために選択された
アジュバンドであるという事実は先行技術の一部である
(Gupta,R.K.とSiber,G.R.,Vaccine,13,1263〜1276,199
5)。さらに詳しくは、wt hIL−6抗原によって免疫処
置されたマウスに関して、(動物毎の変異を別とし
て)、平均して、非トランスジェニックマウスが、NSE/
hIL−6トランスジェニックマウスにおいて得られた抗
体応答よりも12〜18倍強い、wt hIL−6に対する抗体
応答を発生したことを再び見ることができる、このこと
は、トランスジェニックマウスが、この抗原をアジュバ
ントとしての水酸化アルミニウム中で製剤化された状態
で注入されたときにも、ヒトIL−6に対して免疫寛容を
発生させたという事実の証拠である。これに反して、水
酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1で免疫処置さ
れたマウスに関しては、この場合にも、平均して、非ト
ランスジェニックマウスが、実施例1に述べた免疫処置
実験におけると同様に、NSE/hIL−6トランスジェニッ
クマウスにおいて得られた抗体応答に等しい抗体応答を
発生したことを知ることができ、このことは7種の突然
変異(hIL−6中に導入されたときにSant1を形成した)
がこの突然変異体を水酸化アルミニウム中で製剤化され
たときにも完全な異種タンパク質にしたことを示唆す
る。
実施例6 水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1を予防接種
されたNSE/hIL−6マウスの血清中に発生した抗体はSan
t1のみでなく野生型hIL−6をも認識することができる これは、水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1
を予防接種されたNSEマウス中でSant1に対して発生した
抗体が野生型hIL−6(wt hIL−6)と交差反応するこ
とができるかどうかを試験することであった。このこと
をさらに、実施例2に述べた同じ方法を用いて、“ELIS
A"によって試験した。抗体価は既述し、図1a、1b、2a及
び2bに示したように算出し、得られたデータを表5に報
告する。
水酸化アルミニウムを免疫処置のためのアジュバンド
として用いる場合にも、再び、Sant1と野生型hIL−6と
に対する抗体価は同じである。この場合にも、NSE/hIL
−6トランスジェニックマウスを野生型hIL−6によっ
て免疫処置したときに、野生型hIL−6自体に対する抗
体応答が非常に低いことに注目すべきである:例えば、
第3血液サンプルでは、Sant1を予防接種されたNSE/hIL
−6マウス群における22800のwt hIL−6に対する平均
抗体価(13倍高い)に比べて、wt hIL−6によって免
疫処置されたNSE/hIL−6マウス群ではwt hIL−6に対
する平均抗体価は737である(実施例5参照)。
実施例7 水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1を予防接種
されたNSE/hIL−6マウス中に発生した抗体は野生型hIL
−6の生物学的活性を中和することもできる この目的は、水酸化アルミニウム中で製剤化されたSa
nt1を予防接種されたNSE/hIL−6トランスジェニックマ
ウス中に発生した、野生型hIL−6を認識することがで
きる、これらの抗体が、野生型hIL−6自体の生物学的
活性を中和することもできるか否かを試験することであ
った。
考慮中の野生型IL−6の生物学的活性はヒトHep3Bヘ
パトーム細胞におけるC−反応性遺伝子プロモーターに
よる転写を刺激する能力であった。転写刺激効果は先行
技術によって測定した(Gregory,B.,Savino,R.及びCili
beto,G.,J.Immunological Methods,170,47〜56,199
4)。ヒトHep3Bヘパトーム細胞を4ng/mlの野生型hIL−
6によって刺激し、この刺激度を100%と見なした、又
はSant1と野生型hIL−6の両方によって免疫処置された
NSE/hIL−6マウスからの第3血液サンプルから得られ
た血清の連続希釈物の存在下での4ng/mlの野生型hIL−
6によって刺激した;後者の場合に、転写刺激度を4ng/
mlの野生型hIL−6のみと共にインキュベートした細胞
中で得られた刺激の%として表現した。この実験の結果
は図5aと5bに示す。1:400に希釈した、全てのマウスの
血清がヒトヘパトーム細胞に対する4ng/mlの野生型hIL
−6の生物学的活性を殆ど完全に阻害することを見るこ
とができる。それ故、ヒトヘパトーム細胞に対する、外
因的に加えられたhIL−6の生物活性(bioactivity)を
中和する能力は、CFAによって免疫処置された動物の場
合におけるよりも水酸化アルミニウムによって免疫処置
された動物の血清に関していっそう高かった(実施例3
を参照し、図5aと図4を比較すること)。NSE/hIL−6
トランスジェニックマウスを野生型hIL−6によって免
疫処置された場合には、得られた非常に少量の抗hIL−
6抗体はヒトヘパトーム細胞に対する野生型hIL−6生
物学的活性を阻害するために充分ではない(図5b参
照)。
この場合にも、野生型hIL−6に対するこの交差反応
性免疫応答の発生が、Sant1と野生型hIL−6の両方によ
って免疫処置されたNSE/hIL−6トランスジェニックマ
ウスの血清中で測定された野生型hIL−6のレベルを変
化させることができるか否かに関して、研究をおこなっ
た。hIL−6・レベルを両群のマウスの免疫前サンプル
と第3サンプルの両方において実施例3に述べたように
測定した。結果は表6に要約する。表から知ることがで
きるように、水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant
1を用いた、Sant1自体と野生型hIL−6の両方を認識す
る強い抗体応答を出現させる予防接種はまた、NSE/hIL
−6トランスジェニックマウスの血清中で検出されるこ
とができるhIL−6のレベルを約1,400分の1に平均的に
低下させる。同じアジュバント中で製剤化された野生型
hIL−6自体を用いた免疫処置は血清中で検出されるこ
とができるhIL−6レベルをごく軽度に低下させる(1,4
00分の1に比べて3分の1)。
実施例8 水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1を予防接種
されたNSE/hIL−6マウス中に発生した抗体は、in vivo
においてもwt hIL−6の生物学的活性を中和すること
もできる この目的は、水酸化アルミニウム中で製剤化されたSa
nt1を予防接種されたNSE/hIL−6トランスジェニックマ
ウス中に発生した、wtIL−6を認識することができる、
これらの抗体が、実施例4に述べたように、hIL−6の
注入によってマウス中に誘導されたマウスSAA(mSAA)
血清レベルの増加として測定される、in vivoでの野生
型hIL−6の生物学的活性を中和することもできるか否
かを試験することである。この実験は、免疫処置されな
い(対照)NSE/hIL−6マウスと、水酸化アルミニウム
中で製剤化されたSant1によって免疫処置されたNSE/hIL
−6マウスに対して、実施例4に述べたように、おこな
った。結果は表7に要約する。表から知ることができる
ように、動物毎の変異を別として、免疫処置されないマ
ウスにおいて、再び平均して、10μgのhIL−6の注入
が血清SAAレベルの5倍〜6倍の増加を決定した。同量
のhIL−6を注入された、水酸化アルミニウム中で製剤
化されたSant1を予防接種されたマウスでは、この増加
が得られなかった。
それ故、Sant1による予防接種は、Sant1自体とwthIL
−6の両方を認識し、ヒトヘパトーム細胞においてin v
itroでwt hIL−6生物学的活性を中和することができ
る、強い抗体応答を出現させるばかりでなく、hIL−6
の注入によって誘導されるmSAAレベルの増加をin vivo
防止する、換言すると、in vivoにおいてもhIL−6の生
物学的活性を中和する。
実施例9 皮内投与ルートによる水酸化アルミニウム中で製剤化さ
れたhIL−6とSant1によるNSE/hIL−6トランスジェニ
ックマウスの予防接種 上記実施例5、6、7及び8は、さもなくばwt hIL
−6に対して寛容である動物に、ヒト使用に適合しうる
アジュバント(水酸化アルミニウム)中で製剤化された
hIL−6の突然変異体(Sant1)を用いることによって、
in vitroとin vivoの両方においてhIL−6生物活性を中
和することができる、wt hIL−6自体に対する強い抗
体応答を得ることが可能であることを示す。しかし、実
施例5に述べた免疫処置実験では、ヒトにおける免疫処
置に一般に用いられる投与ルートではない腹腔内ルート
によって、抗原を注入した。この目的は、Sant1に対し
て及びwt hIL−6に対しても高抗体価の抗体による同
じような免疫応答を、ヒトの予防接種に用いた投与ルー
トを用いて、NSE/hIL−6トランスジェニックマウスに
惹起することができるかどうかを知ることであった。
8〜9匹のNSE/hIL−6トランスジェニックマウス
(これに加えて、対照として用いた、同じ腹子として生
まれた10匹の非トランスジェニックきょうだい)の群
を、先行技術に述べられたように、数種類のワクチンの
投与のために現在用いられるヒトにおける皮下(S.C.)
投与ルートに相当する、マウスにおける皮内(I.D.)投
与ルートによって、免疫処置した。この場合にも、実施
例1に述べたプロトコールと同じ免疫処置プロトコール
を用いて、1mg/mlにおいて水酸化アルミニウム中で製剤
化した100μgの抗原(Sant1又は野生型hIL−6のいず
れか)を総量100μl(100μgの水酸化アルミニウム)
で、各注入に対して用いた。次に、第2血液サンプル
(第2回注入又は第1回追加免疫後に採取)と第3血液
サンプル(第3回注入又は第2回追加免疫後に採取)と
を、実施例1に既に述べた方法と同じの“ELISA"方法に
よって、免疫処置のために用いた抗原に対する抗体の存
在に関して試験した。
全ての動物に関して比較可能である、目的の測定を実
施するために、同じ動物からの免疫前血清の最高読取り
値よりも0.5 O.D.450高い読取り値を与える血清の希釈
度が慣用的に“抗体価”と呼ばれている。抗体価は野生
型hIL−6及びSant1によって免疫処置された正常マウス
とトランスジェニックマウスの両方に関して、図1a、1
b、2a及び2bに示したように測定した。結果は表8に報
告する。
この場合にも、wt hIL−6抗原によって免疫処置さ
れたマウスに関して、(動物毎の変異を別として)、平
均して、非トランスジェニックマウスが、NSE/hIL−6
トランスジェニックマウスにおいて得られた抗体応答よ
りも40〜50倍強い、wt hIL−6に対する抗体応答を発
生したことを再び見ることができる、このことは、トラ
ンスジェニックマウスが、この抗原を水酸化アルミニウ
ム中で製剤化されて、皮内投与ルートを介して注入され
たときにも、ヒトIL−6に対して免疫寛容を発生させた
という事実の証拠である。これに反して、水酸化アルミ
ニウム中で製剤化されたSant1で免疫処置されたマウス
に関しては、この場合にも、平均して、非トランスジェ
ニックマウスが、実施例1と5に述べた免疫処置実験に
おけると同様に、NSE/hIL−6トランスジェニックマウ
スにおいて得られた抗体応答に等しい抗体応答を発生し
たことを知ることができ、このことは7種の置換(hIL
−6中に導入されたときにSant1を形成した)がこの突
然変異体を水酸化アルミニウム中で製剤化され、皮内投
与ルートを介して注入されたときにも完全な異種タンパ
ク質にしたことを示唆する。
実施例10 水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1を予防接種
されたNSE/hIL−6マウスの血清中に発生した抗体はSan
t1のみでなく野生型hIL−6をも認識することができる これは、水酸化アルミニウム中で製剤化されたSant1
を予防接種されたNSEマウス中でSant1に対して発生した
抗体が野生型hIL−6(wt hIL−6)と交差反応するこ
とができるかどうかを試験することであった。このこと
をさらに、実施例2に述べた同じ方法を用いて、“ELIS
A"によって試験した。抗体価は既述し、図1a、1b、2a及
び2bに示したように算出し、得られたデータを表9に報
告する。
再び、今度は皮内投与ルートによって、水酸化アルミ
ニウムを免疫処置のためのアジュバンドとして用いる場
合にも、Sant1と野生型hIL−6とに対する抗体価は極め
て類似する。さらに、NSE/hIL−6トランスジェニック
マウスを野生型hIL−6によって免疫処置したときに、
野生型hIL−6自体に対する抗体応答が非常に低いこと
に注目すべきである:例えば、第3血液サンプルでは、
Sant1を予防接種されたNSE/hIL−6マウス群における94
00のwt hIL−6に対する平均抗体価(70倍高い)に比
べて、wt hIL−6によって免疫処置されたNSE/hIL−6
マウス群ではwt hIL−6に対する平均抗体価は139であ
る(実施例9参照)。
実施例11 水酸化アルミニウム中で製剤化され、皮内注入されたSa
nt1によって予防接種されたNSE/hIL−6マウス中に発生
した抗体は野生型hIL−6の生物学的活性を中和するこ
ともできる この目的は、水酸化アルミニウム中で製剤化され、皮
内注入されたSant1によって予防接種されたNSE/hIL−6
トランスジェニックマウス中に発生した、これらの抗体
が、野生型hIL−6自体の生物学的活性を中和すること
もできるか否かを試験することであった。
再び、考慮中の野生型IL−6の生物学的活性はヒトHe
p3Bヘパトーム細胞におけるC−反応性遺伝子プロモー
ターによる転写を刺激する能力であった。転写刺激効果
は先行技術によって測定した(Gregory,B.,Savino,R.及
びCiliberto,G.,J.Immunological Methods,170,47〜56,
1994)。実施例7におけると同様に、ヒトHep3Bヘパト
ーム細胞を4ng/mlの野生型hIL−6によって刺激し、こ
の刺激度を100%と見なした、又はSant1と野生型hIL−
6の両方によって皮内的に免疫処置されたNSE/hIL−6
マウスからの第3血液サンプルから得られた血清の連続
希釈物の存在下での4ng/mlの野生型hIL−6によって刺
激した;後者の場合に、転写刺激度を4ng/mlの野生型hI
L−6のみと共にインキュベートした細胞中で得られた
刺激の%として表現した。この実験の結果は図6aと6bに
示す。1:400に希釈した、全てのマウスの血清がヒトヘ
パトーム細胞に対する4ng/mlの野生型hIL−6の生物学
的活性の80%以上を阻害することを見ることができる。
再び、NSE/hIL−6トランスジェニックマウスを野生型h
IL−6によって免疫処置する場合には、得られた非常に
少量の抗hIL−6抗体はヒトヘパトーム細胞に対する野
生型hIL−6の生物学的活性を阻害するために充分では
ないことに注目すべきである(図6b参照)。
この場合にも、野生型hIL−6に対するこの交差反応
性免疫応答の発生が、Sant1と野生型hIL−6の両方によ
って免疫処置されたNSE/hIL−6トランスジェニックマ
ウスの血清中で測定された野生型hIL−6のレベルを変
化させることができるか否かに関して、研究をおこなっ
た。hIL−6・レベルを両群のマウスの免疫前サンプル
と第3サンプルの両方において実施例3に述べたように
測定した。結果は表10に要約する。表から知ることがで
きるように、水酸化アルミニウム中で製剤化され、皮内
注入されたSant1による予防接種は、Sant1自体と野生型
hIL−6の両方を認識する強い抗体応答を出現させるば
かりでなく、NSE/hIL−6トランスジェニックマウスの
血清中で検出されることができるhIL−6のレベルを約3
50分の1に平均的に低下させる。これに反して、同じア
ジュバント中で製剤化された野生型hIL−6自体を用い
た免疫処置は、血清中で検出されることができるhIL−
6レベルをごく軽度に低下させる(350分の1に比べて
2.4分の1)。
実施例12 水酸化アルミニウム中で製剤化され、皮内注入されたSa
nt1によって予防接種されたNSE/hIL−6マウス中に発生
した抗体はin vivoにおいてもwt hIL−6の生物学的活
性を中和することができる この目的は、水酸化アルミニウム中で製剤化され、皮
内注入されたSant1によって予防接種されたNSE/hIL−6
トランスジェニックマウス中に発生した、これらの抗体
が、実施例4に述べたように、hIL−6の注入によって
マウス中に通常誘導されるマウスSAA(mSAA)血清レベ
ルの増加である、in vivoでの野生型hIL−6の生物学的
活性の1種を中和することもできるか否かを試験するこ
とであった。この実験は、水酸化アルミニウム中で製剤
化され、皮内注入されたSant1によって予防接種されたN
SE/hIL−6マウスに対して、実施例4に述べたように、
おこなった。得られた値を実施例4(表3)と実施例8
(表7)に述べた実験の対照の免疫処置されないマウス
と比較した。結果は表11に要約する。表から知ることが
できるように、動物毎の変異を別として、再び平均し
て、免疫処置されないマウスにおいてhIL−6注入によ
って惹起されたSAAレベルの7倍の増加は、水酸化アル
ミニウム中で製剤化され、皮内注入されたSant1によっ
て予防接種されたマウスでは、存在しなかった。
それ故、ヒトにおける使用に適用可能な、アジュバン
トと投与ルートとによっておこなわれた、Sant1におけ
る予防接種は、Sant1自体とwt hIL−6の両方を認識
し、ヒトヘパトーム細胞に対するin vitroでのwt hIL
−6生物学的活性を中和することができる、強い抗体応
答を出現させるばかりでなく、hIL−6の注入によって
誘導されるmSAAレベルの増加をin vivo防止する、換言
すると、in vivoにおいてもhIL−6の生物学的活性を中
和する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サビノ,ロッコ イタリア国 アイ − 00040 ポメジ ア アールエム,ビア デラ テクニカ 76 (72)発明者 コルテセ,リカルド イタリア国 アイ − 00144 ローマ, ビア マッシミリアノ マッシモ,16 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 39/00 A61P 43/00 C12N 15/01 BIOSIS(STN) CAPLUS(STN) MEDLINE(STN) EMBASE(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイトカインの受容体アンタゴニストでも
    ある、野生型サイトカインのミューテインの、特定の野
    生型サイトカインの過剰産生によって惹起される疾患の
    治療又は予防のための薬剤組成物を製造するための免疫
    原としての使用。
  2. 【請求項2】野生型サイトカインがヒトインターロイキ
    ン−6である、請求項1記載の野生型サイトカインのミ
    ューテインの使用。
  3. 【請求項3】野生型サイトカインの過剰産生によって惹
    起される疾患である慢性自己免疫障害、全身性エリテマ
    トーデス、黒色腫/プラズマ細胞腫、閉経後骨粗しょう
    症及び癌悪液質の治療又は予防のための、請求項2記載
    のヒトインターロイキン−6のミューテインの使用。
  4. 【請求項4】野生型サイトカインの過剰産生によって惹
    起される疾患の治療又は予防のための薬剤コンパウンド
    であって、該サイトカインの受容体アンタゴニストでも
    ある、該サイトカインの少なくとも1種のミューテイン
    を有効成分として薬理学的有効量で含有することを特徴
    とする薬剤コンパウンド。
  5. 【請求項5】必要である投与形態を留意して、適当に選
    択され、添加された希釈剤、賦形剤又は製薬的ビヒクル
    を含有する、請求項4記載の薬剤製剤。
  6. 【請求項6】その過剰産生が疾患を惹起する野生型サイ
    トカインに対する免疫処置のためのワクチンであって、
    希釈剤、賦形剤又は製薬的受容されるビヒクル中に製薬
    的有効量で、該サイトカインの受容体アンタゴニストで
    もある、該サイトカインの少なくとも1種のミューテイ
    ンを有効成分として含有する前記ワクチン。
  7. 【請求項7】その過剰産生が慢性自己免疫障害、全身性
    エリテマトーデス、黒色腫/プラズマ細胞腫、閉経後骨
    粗しょう症及び癌悪液質の疾患を惹起するヒトインター
    ロイキン−6に対する免疫処置のための、請求項6記載
    のワクチン。
  8. 【請求項8】突然変異:Tyr 31 Asp、Gly 35 Phe、S
    er 118 Arg、Val 121 Asp、Gln 175 Ile、Ser 1
    76 Arg、Gln 183 Alaを含有する、Sant1と呼ばれる
    ヒトインターロイキン−6(hIL−6)のミューテイン
    を有効成分として含有する、請求項7記載のワクチン。
  9. 【請求項9】1回の注入につきミューテイン0.1〜100μ
    gの量で3回皮下注入されるべき、水酸化アルミニウム
    中で1mg/mlにおいて製剤化されたミューテインSant1を
    有効成分として含有する、請求項8記載のワクチン。
  10. 【請求項10】hIL−6をhIL−6受容体アンタゴニスト
    にすることができるアミノ酸置換を含有する、任意のバ
    ージョンのhIL−6を有効成分として含有する、請求項
    7記載のワクチン。
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