JP2009533456A - 眼疾患処置のためのil−1抗体の使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、哺乳動物、特にヒトにおける眼疾患または障害の処置および/または予防のための、IL−1受容体相互作用を妨害する化合物の使用に関する。
Description
本発明は、眼疾患または障害の処置および/または予防におけるIL−1受容体破壊化合物(以後、“IL−1化合物”と呼ぶ);例えば、IL−1受容体相互作用を破壊する小分子化合物、IL−1抗体またはIL−1受容体抗体、例えばここに記載のIL−1結合性分子、例えばここに記載の抗体、例えばIL−1結合性化合物またはIL−1受容体結合性化合物、および/またはIL−1受容体のタンパク質レベルを低下させる化合物の新規使用、およびヒトを含む哺乳動物における眼疾患または障害の処置および/または予防方法に関する。
インターロイキン−1(IL−1)、好ましくはインターロイキン−1α(IL−1アルファまたはIL−1αまたはインターロイキン−1αまたはインターロイキン−1アルファ)、より好ましくはインターロイキン−1β(IL−1βまたはIL−1βまたはインターロイキン−1βまたはインターロイキン−1βは、ここでは同じ意味を有する)は、広範囲の免疫および炎症応答を仲介する強力な免疫調節剤である。典型的に、IL−1の不適切なまたは過剰な産生は、敗血症、敗血症性または内毒素ショック、アレルギー、喘息、骨量減少、虚血、卒中、リウマチ性関節炎および他の炎症性障害のような種々の疾患および障害の病因と関連する。例えば、IL−1βに対する抗体は、IL−1仲介疾患および障害の処置における使用が提案されている;例えば、WO95/01997およびその導入部における議論および引用により本明細書にその内容を包含させるWO02/16436参照。
本発明によって、驚くべきことに、IL−1化合物が、ヒトを含む哺乳動物の眼疾患または障害の予防および処置に有用であることが判明した。
ここで使用する、IL−1化合物はIL−1、IL−1αまたはIL−1β化合物、好ましくはIL−1αまたはIL−1β化合物、およびより好ましくはIL−1β化合物である。
IL−1化合物により処置すべき、またはIL−1化合物により処置可能な眼疾患または障害は、典型的に滲出型加齢黄斑変性症(滲出型AMD)、乾燥型加齢黄斑変性症(乾燥型AMD)、糖尿病性黄斑浮腫(DME)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、非増殖性糖尿病性網膜症(NPDR)、増殖性糖尿病性網膜症(PDR)、嚢胞様黄斑浮腫、脈管炎(例えば中心性網膜静脈閉塞)、乳頭浮腫、網膜炎、結膜炎、ブドウ膜炎、脈絡膜炎、多巣性脈絡膜炎、眼ヒストプラズマ症、眼瞼炎、乾燥型眼(シェーグレン病)および炎症が関与する他の眼疾患および障害を含み、これに限定せず、ここで、該眼疾患または障害は眼血管新生、血管漏出、および/または網膜浮腫に関連する。好ましくはIL−1β化合物は、滲出型AMD、乾燥型AMD、CME、DME、NPDR、PDR、眼瞼炎、乾燥型眼およびブドウ膜炎、また好ましくは滲出型AMD、乾燥型AMD、眼瞼炎、および乾燥型眼、また好ましくはCME、DME、NPDRおよびPDR、また好ましくは眼瞼炎、および乾燥型眼、特に滲出型AMDおよび乾燥型AMD、およびまた特に滲出型AMDの予防および処置に有用である。
本明細書において、用語“処置”または“処置可能”または“処置する”は、予防または防止的処置ならびに治癒的または疾患修飾的処置の両方を意味し、該疾患に罹患するリスクのあるまたは該疾患に罹患している疑いのある患者ならびに病気であるまたは疾患または医学的状態に罹患しているとして診断されている患者を含み、そして臨床的再発の抑制を含む。
本発明の特定の発見に従い、以下の態様が提供される:
本発明は、ヒトを含む哺乳動物の眼疾患または障害の予防および処置のための組成物および方法に関する。従って、IL−1化合物または眼疾患または障害の処置用医薬および薬剤の製造のためにも有用である。具体的局面において、このような医薬および薬剤は、治療的有効量のIL−1化合物を薬学的に許容される担体と共に含む。
本発明は、ヒトを含む哺乳動物の眼疾患または障害の予防および処置のための組成物および方法に関する。従って、IL−1化合物または眼疾患または障害の処置用医薬および薬剤の製造のためにも有用である。具体的局面において、このような医薬および薬剤は、治療的有効量のIL−1化合物を薬学的に許容される担体と共に含む。
他の態様において、本発明は、上記に挙げたような眼疾患または障害、例えば滲出型AMD、乾燥型AMD、DME、NPDR、PDR、ブドウ膜炎および炎症が関与する他の眼疾患および障害の予防および/または処置における、上記または下記のポリペプチド、例えばIL−1またはIL−1受容体、好ましくはIL−1と特異的に結合する抗体の使用を提供する。
ここで使用する抗体は、モノクローナル抗体、ヒト化抗体、抗体フラグメントまたは一本鎖抗体である。好ましくは、抗体は、IL−1と結合する単離された抗体を意図する。好ましくは、抗体は、IL−1の活性を阻害または中和する(アンタゴニスト抗体)。好ましくは、抗体はモノクローナル抗体であり、それは、ヒトまたは非ヒト相補性決定領域(CDR)残基およびヒトフレームワーク(FR)残基を含む。抗体は標識してよく、または固体支持体上に固定化してよい。また好ましくは、抗体は抗体フラグメント、モノクローナル抗体、一本鎖抗体、または抗イディオタイプ抗体である。より好ましくは、本発明は、薬学的に許容される担体と混合して、IL−1またはIL−1受容体抗体、好ましくはIL−1抗体を含む、意図される使用のための組成物を提供する。本組成物は、特に治療的有効量の抗体を含む。好ましくは、本組成物は無菌である。本組成物は、液体医薬製剤の形で投与してよく、それは、長い貯蔵安定性を達成するために貯蔵され得る。
好ましい態様において、本発明は、正のIL−1フィードバックループインビボを妨害できるIL−1化合物、例えばIL−1抗体;の上記の通り意図される眼疾患または障害の予防および/または処置における使用を提供する。
さらなる態様において、本発明は:
(a) IL−1またはIL−1受容体抗体、好ましくはIL−1抗体を含む組成物物質;
(b) 該組成物を含む容器;および
(c) 眼疾患または障害、特に上記で意図される眼疾患または障害の処置における、該IL−1またはIL−1受容体抗体、好ましくはIL−1抗体の使用を言及した該容器に添付されたラベル、または該容器に含まれる添付文書
を含む、製品に関する。
(a) IL−1またはIL−1受容体抗体、好ましくはIL−1抗体を含む組成物物質;
(b) 該組成物を含む容器;および
(c) 眼疾患または障害、特に上記で意図される眼疾患または障害の処置における、該IL−1またはIL−1受容体抗体、好ましくはIL−1抗体の使用を言及した該容器に添付されたラベル、または該容器に含まれる添付文書
を含む、製品に関する。
本組成物は、治療的有効量のIL−1またはIL−1受容体抗体、好ましくはIL−1抗体を含んでよい。
さらに別の態様において、本発明は、治療的有効量の遊離形または塩形の、好ましくは静脈内または皮下のような薬学的に許容される送達形態のIL−1化合物、および第二医薬物質の共投与を含む、上記で定義の方法または使用を提供し、該第二医薬物質は、例えばペガブタニブナトリウムのようなVEGF(血管内皮細胞増殖因子)アンタゴニスト、例えばベバシズマブのようなVEGF−選択的抗体、またはラニビズマブのようなVEGF−選択的抗体フラグメントである。
さらに別の態様において、本発明に従い使用されるIL−1化合物は、連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む少なくとも1個の免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)を含む抗原結合部分IL−1結合性分子であって、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有する分子;およびその直接均等物である。
さらに別の態様において、本発明に従い使用されるIL−1化合物は、連続して超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む少なくとも1個の免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL)を含むIL−β結合性分子であって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有する分子およびその直接均等物を提供する。
さらに別の態様において、本発明に従い使用されるIL−1化合物は、例えば、上記で意図される眼疾患または障害の処置用医薬の製造のための、上記で定義の重鎖可変ドメイン(VH)を含む単離された免疫グロブリン重鎖を含む一ドメインIL−1β結合性分子である。
さらに別の態様において、本発明に従い使用されるIL−1β化合物は、重(VH)および軽鎖(VL)可変ドメインの両方を含むIL−β結合性分子であって、該IL−1結合性分子が、
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するドメイン、および
b) 連続して超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL)であって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有するドメイン
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む分子;およびその直接均等物である。
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するドメイン、および
b) 連続して超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL)であって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有するドメイン
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む分子;およびその直接均等物である。
特記しない限り、全てのポリペプチド鎖は、ここで、N末端側末端から始まり、C末端側末端で終わるアミノ酸配列を有するとして記載する。
抗原結合部分がVHおよびVLドメインの両方を含むとき、これらは同じポリペプチド分子に位置してよく、または、好ましくは、各ドメインが異なる鎖にあってよく、VHドメインは免疫グロブリン重鎖またはそのフラグメントの一部であり、そしてVLは免疫グロブリン軽鎖またはそのフラグメントの一部である。
ここで使用する“IL−1β結合性分子”は、単独でまたは他の分子と結合して、IL−1βに結合できる全ての分子を意味する。結合反応は、無関係の特異性であるが、同じアイソタイプである抗体、例えば抗CD25抗体を使用するネガティブコントロール試験を参照して、例えば、IL−1βのその受容体への結合の阻害を測定するためのバイオアッセイまたは何らかの種類の結合アッセイを含む、標準法(適性的アッセイ)で示してまたは確認してよい。有利に、IL−1β結合性分子の結合は、競合的結合アッセイにおいて示してよい。
前記と同様に、“IL−1α結合性分子”は、単独でまたは他の分子と結合して、IL−1αに結合できる全ての分子を意味し、または“IL−1結合性分子”は、単独でまたは他の分子と結合して、IL−1に結合できる全ての分子を意味する。
抗原結合性分子の例は、B細胞により産生される抗体またはハイブリドーマおよびキメラ、CDRグラフトまたはヒト抗体またはその何らかのフラグメント、例えばF(ab')2およびFabフラグメント、ならびに一本鎖または単一ドメイン抗体を含む。
一本鎖抗体は、通常10〜30アミノ酸、好ましくは15〜25アミノ酸から成るペプチドリンカーにより共有結合的に結合した抗体の重および軽鎖の可変ドメインから成る。それ故に、このような構造は重および軽鎖の定常部分を含まず、そして小ペプチドスペーサーは、完全定常部分より低抗原性であると考えられる。“キメラ抗体”は、重もしくは軽鎖または両方の定量領域がヒト起源であるが、重および軽鎖両方の可変ドメインが非ヒト(例えばマウス)由来であるか、または、ヒト起源であるが、異なるヒト抗体由来である、抗体を意味する。“CDRグラフト抗体”は、超可変領域(CDR)が非ヒト(例えばマウス)抗体また異なるヒト抗体のようなドナー抗体由来であるが、免疫グロブリンの他の部分の全または実質的に全て、例えば定量領域および可変ドメインの高度に保存されている部分、すなわちフレームワークがアクセプター抗体、例えばヒト起源の抗体由来である、抗体を意味する。しかしながら、CDRグラフト抗体は、フレームワーク内、例えば超可変領域に隣接したフレームワークの部分にドナー配列の数アミノ酸を含んでよい。“ヒト抗体”は、例えばEP0546073B1、USP5545806、USP5569825、USP5625126、USP5633425、USP5661016、USP5770429、EP0438474B1およびEP0463151B1における一般的用語に記載の通り、重および軽鎖両方の定常および可変領域がヒト起源であるか、必ずしも同じ抗体由来である必要はないヒト起源の配列と実質的に同じである抗体を意味し、マウス免疫グロブリン可変および定常部分遺伝子がそのヒトカウンターパートに置換されているマウスにより産生された抗体を含む。
特に好ましい本発明のIL−1β結合性分子は、ヒト抗体、とりわけ実施例に後記のおよびWO02/16436に記載の通りのACZ885抗体である。
故に、本発明の好ましい抗体において、重および軽鎖両方の可変ドメインはヒト起源のもの、例えば、配列番号1および配列番号2に示すACZ885抗体のものである。定量領域ドメインは、好ましくはまた、例えば“Sequences of Proteins of Immunological Interest”, Kabat E.A. et al, US Department of Health and Human Services, Public Health Service, National Institute of Healthに記載のような適当なヒト定量領域ドメインも含む。
超可変領域は任意の種類のフレームワークと結合し得るが、好ましくはヒト起源のものである。適当なフレームワークは、Kabat E.A. et al, ibidに記載されている。好ましい重鎖フレームワークは、ヒト重鎖フレームワーク、例えば配列番号1に示すACZ885抗体のものである。それは、連続してFR1、FR2、FR3およびFR4領域から成る。類似の方法で、配列番号2は好ましいACZ885軽鎖フレームワークを示し、これは連続してFR1'、FR2'、FR3'およびFR4'領域から成る。
従って、本発明はまた、1位のアミノ酸から開始し、118位のアミノ酸で終わる配列番号1に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する第一ドメインまたは上記の第一ドメインのいずれか、および、1位のアミノ酸から開始し、107位のアミノ酸で終わる配列番号2に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する第二ドメインを含む、少なくとも1個の抗原結合部分を含む、IL−1β結合性分子を提供する。
全てのヒトに自然に見られるタンパク質に対して産生されるモノクローナル抗体は、典型的に非ヒト系、例えばマウスにおいて発生させ、そして、それ自体典型的に非ヒトタンパク質である。この直接的な結果として、ハイブリドーマとして産生された異種間抗体は、ヒトに投与したとき、主に異種間免疫グロブリンの定常部分が仲介する望まない免疫応答を起こす。これは、このような抗体が長時間にわたり投与できないため、それらの使用を明らかに制限する。それ故に、ヒトに投与したときに実質的な同種異系間(allogenic)応答を誘発する可能性のない一本鎖、単一ドメイン、キメラ、CDRグラフト、またはとりわけヒト抗体を使用することが特に好ましい。
前記の観点から、より好ましい本発明のIL−1β結合性分子は、少なくとも;
a) (i)連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む可変ドメインおよび(ii)ヒト重鎖の定常部分またはそのフラグメントを含む免疫グロブリン重鎖またはそのフラグメントであって;該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するもの、および
b) (i)連続して超可変領域および所望によりまたCDR1'、CDR2'、およびCDR3'超可変領域を含む可変ドメインおよび(ii)ヒト軽鎖の定常部分またはそのフラグメントを含む免疫グロブリン軽鎖またはそのフラグメントであって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有するもの;
を含むヒトIL−1β抗体およびその直接均等物から選択される。
a) (i)連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む可変ドメインおよび(ii)ヒト重鎖の定常部分またはそのフラグメントを含む免疫グロブリン重鎖またはそのフラグメントであって;該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するもの、および
b) (i)連続して超可変領域および所望によりまたCDR1'、CDR2'、およびCDR3'超可変領域を含む可変ドメインおよび(ii)ヒト軽鎖の定常部分またはそのフラグメントを含む免疫グロブリン軽鎖またはそのフラグメントであって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有するもの;
を含むヒトIL−1β抗体およびその直接均等物から選択される。
あるいは、本発明のIL−1β結合性分子は:
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む第一ドメインであって、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するドメイン、
b) 超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む第二ドメインであって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有するドメイン、および
c) 第一ドメインのN末端側末端と第二ドメインのC末端側末端、または第一ドメインのC末端側末端と第二ドメインのN末端側末端のいずれかを結合するペプチドリンカー;
を含む抗原結合部分を含む一本鎖結合性分子およびその直接均等物から選択され得る。
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む第一ドメインであって、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するドメイン、
b) 超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む第二ドメインであって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列His−Gln−Ser−Ser−Ser−Leu−Proを有するドメイン、および
c) 第一ドメインのN末端側末端と第二ドメインのC末端側末端、または第一ドメインのC末端側末端と第二ドメインのN末端側末端のいずれかを結合するペプチドリンカー;
を含む抗原結合部分を含む一本鎖結合性分子およびその直接均等物から選択され得る。
既知の通り、1個または2〜3個(few)、もしくは5〜6個(several)までものアミノ酸の欠損、付加または置換のようなアミノ酸配列における微細な変化は、実質的に同一の特性を有する元のタンパク質の対立形式に至り得る。
故に、用語“その直接均等物”は、
(i) 超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3が、上記に示す超可変領域と全体として少なくとも80%相同、好ましくは少なくとも90%相同、より好ましくは少なくとも95%相同であり、そして、
(ii) 分子Xと同一のフレームワークを有するが、上記で示すものと同一の超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を有する参照分子と実質的に同程度までIL−1βのその受容体への結合を阻害できる、
全ての一ドメインIL−1β結合性分子(分子X)、または、
(i) 超可変領域CDR1、CDR2、CDR3、CDR1'、CDR2'およびCDR3'が、上記に示す超可変領域と、全体として少なくとも80%相同、好ましくは少なくとも90%相同、より好ましくは少なくとも95%相同であり、そして
(ii) 分子X'と同一のフレームワークおよび定常部分を有するが、上記で示すものと同一の超可変領域CDR1、CDR2、CDR3、CDR1'、CDR2'およびCDR3'を有する参照分子と実質的に同程度までIL−1βのその受容体への結合を阻害できる、
結合部分あたりに少なくとも2個のドメインを有する全てのIL−1β結合性分子(分子X')のいずれかを意味する。
(i) 超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3が、上記に示す超可変領域と全体として少なくとも80%相同、好ましくは少なくとも90%相同、より好ましくは少なくとも95%相同であり、そして、
(ii) 分子Xと同一のフレームワークを有するが、上記で示すものと同一の超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を有する参照分子と実質的に同程度までIL−1βのその受容体への結合を阻害できる、
全ての一ドメインIL−1β結合性分子(分子X)、または、
(i) 超可変領域CDR1、CDR2、CDR3、CDR1'、CDR2'およびCDR3'が、上記に示す超可変領域と、全体として少なくとも80%相同、好ましくは少なくとも90%相同、より好ましくは少なくとも95%相同であり、そして
(ii) 分子X'と同一のフレームワークおよび定常部分を有するが、上記で示すものと同一の超可変領域CDR1、CDR2、CDR3、CDR1'、CDR2'およびCDR3'を有する参照分子と実質的に同程度までIL−1βのその受容体への結合を阻害できる、
結合部分あたりに少なくとも2個のドメインを有する全てのIL−1β結合性分子(分子X')のいずれかを意味する。
さらなる局面において、本発明はまた:
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Ser−Tyr−Trp−Ile−Glyを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Tyr−Pro−Ser−Asp−Ser−Asp−Thr−Arg−Tyr−Ser−Pro−Ser−Phe−Gln−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Tyr−Thr−Asn−Trp−Asp−Ala−Phe−Asp−Ileを有するドメイン、および
b) アミノ酸配列Gln−Gln−Arg−Ser−Asn−Trp−Met−Phe−Proを有するCDR3'超可変領域を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL);
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む重(VH)および軽鎖(VL)可変ドメインの両方を含む、IL−1β結合性分子およびその直接均等物も提供する。
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Ser−Tyr−Trp−Ile−Glyを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Tyr−Pro−Ser−Asp−Ser−Asp−Thr−Arg−Tyr−Ser−Pro−Ser−Phe−Gln−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Tyr−Thr−Asn−Trp−Asp−Ala−Phe−Asp−Ileを有するドメイン、および
b) アミノ酸配列Gln−Gln−Arg−Ser−Asn−Trp−Met−Phe−Proを有するCDR3'超可変領域を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL);
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む重(VH)および軽鎖(VL)可変ドメインの両方を含む、IL−1β結合性分子およびその直接均等物も提供する。
さらなる局面において、本発明は:
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Ser−Tyr−Trp−Ile−Glyを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Tyr−Pro−Ser−Asp−Ser−Asp−Thr−Arg−Tyr−Ser−Pro−Ser−Phe−Gln−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Tyr−Thr−Asn−Trp−Asp−Ala−Phe−Asp−Ileを有するドメイン、および
b) 連続して超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL)であって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Alaを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Asp−Ala−Ser−Asn−Arg−Ala−Thrを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列Gln−Gln−Arg−Ser−Asn−Trp−Met−Phe−Proを有するドメイン;
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む重(VH)および軽(VL)鎖可変ドメインの両方を含むIL−1β結合性分子およびその直接均等物を提供する。
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Ser−Tyr−Trp−Ile−Glyを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Tyr−Pro−Ser−Asp−Ser−Asp−Thr−Arg−Tyr−Ser−Pro−Ser−Phe−Gln−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Tyr−Thr−Asn−Trp−Asp−Ala−Phe−Asp−Ileを有するドメイン、および
b) 連続して超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL)であって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Alaを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Asp−Ala−Ser−Asn−Arg−Ala−Thrを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列Gln−Gln−Arg−Ser−Asn−Trp−Met−Phe−Proを有するドメイン;
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む重(VH)および軽(VL)鎖可変ドメインの両方を含むIL−1β結合性分子およびその直接均等物を提供する。
本明細書の記載において、アミノ酸配列は、2個の配列を最適に配置し、アミノ酸配列におけるギャップまたは挿入を非同一残基として計数して、類似の位置に少なくとも80%同一のアミノ酸残基を有するならば、互いに少なくとも80%相同である。
IL−1βのその受容体への結合の阻害は、WO02/16436に記載のようなアッセイを含む、種々のアッセイにより簡便に試験し得る。用語“同程度まで”は、参照および均等分子が、統計学を基本にして、上記のアッセイの一つにおいて、本質的に同一のIL−1β結合阻害曲線を示すことを意味する。例えば、本発明のIL−1β結合性分子は、IL−1βの自らの受容体への結合の阻害に関し、典型的に上記のようにアッセイしたとき、対応する対照分子のIC50の±5倍以内、好ましくは実質的に同一のIC50を有する。
例えば、使用するアッセイは、可溶性IL−1受容体および本発明のIL−1β結合性分子によるIL−1βの結合の競合的阻害のアッセイであり得る。
最も好ましくは、本発明に従い使用するIL−1β結合性分子は、少なくとも;
a) 1位のアミノ酸から開始し、118位のアミノ酸で終わる配列番号1に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する可変ドメインおよびヒト重鎖の定常部分を含む1個の重鎖;および
b) 1位のアミノ酸から開始し、107位のアミノ酸で終わる配列番号2に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する可変ドメインおよびヒト軽鎖の定常部分を含む1個の軽鎖
を含むヒトIL−1抗体である。
a) 1位のアミノ酸から開始し、118位のアミノ酸で終わる配列番号1に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する可変ドメインおよびヒト重鎖の定常部分を含む1個の重鎖;および
b) 1位のアミノ酸から開始し、107位のアミノ酸で終わる配列番号2に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する可変ドメインおよびヒト軽鎖の定常部分を含む1個の軽鎖
を含むヒトIL−1抗体である。
最も好ましくは、本発明に従い使用するIL−1β結合性分子はACZ885である(実施例参照)。
ヒト重鎖の定常部分は、γ1、γ2、γ3、γ4、μ、α1、α2、δまたはεタイプ、好ましくはγタイプ、より好ましくはγ1タイプであってよく、一方、ヒト軽鎖の定常部分はκまたはλタイプ(λ1、λ2およびλ3サブタイプを含む)であってよいが、好ましくはκタイプである。全てのこれらの定常部分のアミノ酸配列は、Kabat et al ibidにある。
本発明のIL−1β結合性分子は、例えばWO02/16436に記載のような組み換えDNA技術により製造できる。
本発明のさらに別の態様において、IL−1β化合物は、成熟ヒトIL−1βのGlu 64残基(成熟ヒトIL−1βの残基Glu 64は、ヒトIL−1β前駆体の残基180に相当)を含むループを含む、ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する結合特異性を有する抗体であり得る。このエピトープはIL−1β受容体の認識部位の外側であり、それ故に、このエピトープに対する抗体、例えばACZ885抗体が、IL−1βのその受容体への結合を阻害できるのは最も驚くことである。それ故に、このような抗体の眼疾患または障害の処置のための使用は新規であり、本発明の範囲内に含まれる。
それ故に、さらなる局面において、本発明は、成熟ヒトIL−1βの残基Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる、ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対して抗原結合特異性を有する、IL−1βに対する抗体の、上で意図する眼疾患または障害の処置のための使用を含む。
さらに別の局面において、本発明は:
i) 上で意図する眼疾患または障害の予防および/または処置のための、Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの、抗原性エピトープに対して抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体の使用、
ii) 患者における上で意図する眼疾患または障害の予防および/または処置方法であって、該患者に、有効量のGlu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体を投与することを含む方法;
iii) 上で意図する眼疾患または障害の処置のための;Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体を、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体と共に含む医薬組成物、
iv) 上記で意図される眼疾患または障害の処置用医薬の製造のための、Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体の使用。
i) 上で意図する眼疾患または障害の予防および/または処置のための、Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの、抗原性エピトープに対して抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体の使用、
ii) 患者における上で意図する眼疾患または障害の予防および/または処置方法であって、該患者に、有効量のGlu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体を投与することを含む方法;
iii) 上で意図する眼疾患または障害の処置のための;Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体を、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体と共に含む医薬組成物、
iv) 上記で意図される眼疾患または障害の処置用医薬の製造のための、Glu 64を含むループを含み、IL−1βのその受容体への結合を阻害できる成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する抗原結合特異性を有するIL−1βに対する抗体の使用。
本記載の目的のために、抗体がIL−1βのその受容体への結合を、ACZ885抗体と実質的に同程度まで阻害できるならば、すなわち例えば実施例に記載の標準BIAcore分析で測定して、10nM以下、例えば1nM以下、好ましくは100pM以下、より好ましくは50pM以下の解離平衡定数(KD)を有するならば、抗体は“IL−1βの結合を阻害できる”。
それ故に、さらに別の局面において、本発明は、上で意図する眼疾患または障害の処置のための、約10nM、1nM、好ましくは100pM、より好ましくは50pMまたはそれ以下のIL−1βへの結合についてのKDを有する、IL−1βに対する抗体の使用を提供する。本発明のこの局面はまた、Glu 64を含むループを含む、成熟ヒトIL−1βの抗原性決定基に対する結合特異性を有するIL−1βに対する抗体について記載のような、このような高親和性抗体の使用、方法および組成物も含む。
上記で定義のIL−1β結合性分子、特に本発明の第一および第二局面におけるIL−1β結合性分子、Glu 64を含むループを含む成熟ヒトIL−1βの抗原性エピトープに対する結合特異性を有する抗体、特にIL−1βの自らの受容体への結合を阻害できる抗体;およびIL−1βへの結合について約10nM、1nM、好ましくは100pM、より好ましくは50pMまたはそれ未満のKDを有するIL−1βに対する抗体を、ここで、本発明の抗体と呼ぶ。
本発明のさらに別の態様において、IL−1β化合物、例えば本発明の抗体のさらなる使用は、以下の通りである:
上で意図する眼疾患または障害の予防および処置。
上で意図する眼疾患または障害の予防および処置。
ここに開示する全ての適応症について、適当な投与量は、もちろん、例えば、用いる具体的IL−1β化合物、例えば本発明の抗体、宿主、投与方式および処置する状態の性質および重症度によって変わる。しかしながら、予防使用において、約0.05mg〜約10mg/kg 体重、より一般的に約0.1mg〜約5mg/kg 体重の投与量で、満足行く結果が得られることが一般的に示される。本発明の抗体は、簡便には非経腸的に、静脈内に、例えば前腕前部または他の末梢静脈に、筋肉内に、または皮下に投与する。加えて、本発明の抗体は局所的に、例えば直接硝子体内注射、結膜下注射、テノン嚢下注射、眼球周囲注射、眼内インプラント可能なデバイスおよび局所(点眼剤または軟膏)適用で投与できる。
さらに他の態様において、本発明は、治療的使用のための驚くべき頻度の投与を意図し、すなわちIL−1β化合物、好ましくはIL−1β抗体、より好ましくはACZ885(例えば約0.1mg〜約50mg、より好ましくは0.5mg〜20mg、さらに好ましくは1mg〜10mgのACZ885/患者体重kgの常用量で)での処置スケジュールが、1週間に1回以下の頻度、より好ましくは2週間に1回以下の頻度、より好ましくは3週間に1回以下の頻度、より好ましくは1ヶ月に1回以下の頻度、より好ましくは2ヶ月に1回以下の頻度、より好ましくは3ヶ月に1回以下の頻度、さらに好ましくは4ヶ月に1回以下の頻度、さらに好ましくは5ヶ月に1回以下の頻度、またはさらに好ましくは6ヶ月に1回以下の頻度であり得る。最も好ましいのは1ヶ月に1回である。
好ましくは、本発明のIL−1β化合物を、非経腸的に、静脈内に、例えば前腕前部または他の末梢静脈に、筋肉内に、または皮下に投与する。加えて、本発明の抗体を局所的に、例えば直接硝子体内注射、結膜下注射、テノン嚢下注射、眼球周囲注射、眼内インプラント可能なデバイスおよび局所(軟膏または点眼剤)適用で投与し得る。
本発明の医薬組成物は、慣用の方法で製造できる。本発明の医薬組成物は、好ましくは凍結乾燥形態で提供する。即時投与のために、それを適当な水性担体、例えば注射用滅菌水または滅菌緩衝化生理食塩水に溶解する。ボーラス注射よりむしろ輸液による投与のための、大量の溶液を製造することが望ましいことが意図されるならば、製剤時に食塩水中にヒト血清アルブミンまたは患者自身のヘパリン処理血液を包含させることが有利である。このような生理学的に不活性のタンパク質の大量の存在は、輸液溶液と共に使用する容器および管系の壁への吸着による抗体の損失を防止する。アルブミンを使用するならば、適当な濃度は食塩水溶液の0.5〜4.5重量%である。
本発明を、以下の実施例において説明の目的でさらに記載する。
実施例1:ACZ885
ACZ885の構造および製造は例えばWO02/16436に記載されている。簡単に言うと、重および軽鎖可変ドメインのアミノ末端配列および対応するDNA配列を以下の配列番号1および配列番号2に示し、ここで、CDRは斜体および下線を引いた文字である。
ACZ885重鎖可変領域配列番号1
ACZ885軽鎖可変領域配列番号2
ACZ885の構造および製造は例えばWO02/16436に記載されている。簡単に言うと、重および軽鎖可変ドメインのアミノ末端配列および対応するDNA配列を以下の配列番号1および配列番号2に示し、ここで、CDRは斜体および下線を引いた文字である。
ACZ885重鎖可変領域配列番号1
実施例2:ACZ885の生化学的および生物学的データ
モノクローナル抗体ACZ885は、インビトロでインターロイキン−1βの活性を中和することが判明した。このモノクローナル抗体を、表面プラズモン共鳴分析により組み換えヒトIL−1βに対するその結合についてさらに特徴付けする。中和のモードを、可溶性IL−1受容体との競合的結合試験により評価する。抗体ACZ885の組み換えおよび天然に生じるIL−1βに対する生物学的活性を、IL−1βによる刺激に応答性の初代ヒト細胞に対して測定する。
モノクローナル抗体ACZ885は、インビトロでインターロイキン−1βの活性を中和することが判明した。このモノクローナル抗体を、表面プラズモン共鳴分析により組み換えヒトIL−1βに対するその結合についてさらに特徴付けする。中和のモードを、可溶性IL−1受容体との競合的結合試験により評価する。抗体ACZ885の組み換えおよび天然に生じるIL−1βに対する生物学的活性を、IL−1βによる刺激に応答性の初代ヒト細胞に対して測定する。
解離平衡定数の測定
組み換えヒトIL−1βのACZ885に対する結合についての結合および解離定数を、表面プラズモン共鳴分析により測定する。ACZ885を固定化し、そして1〜4nMの濃度範囲の組み換えIL−1βの結合を表面プラズモン共鳴により測定する。選択した形式は、一価相互作用を示し、故に、1:1化学量論に従うIL−1βのACZ885への結合事象の処理を可能にする。データ分析を、BIAevaluationソフトウェアを使用して行う。
結論:ACZ885は組み換えヒトIL−1βに非常に高い親和性で結合する。
組み換えヒトIL−1βのACZ885に対する結合についての結合および解離定数を、表面プラズモン共鳴分析により測定する。ACZ885を固定化し、そして1〜4nMの濃度範囲の組み換えIL−1βの結合を表面プラズモン共鳴により測定する。選択した形式は、一価相互作用を示し、故に、1:1化学量論に従うIL−1βのACZ885への結合事象の処理を可能にする。データ分析を、BIAevaluationソフトウェアを使用して行う。
実施例3:ACZ885での臨床試験(一般的局面)
IL−1β化合物、例えばACZ885の適性を評価するために、上で意図する眼疾患または障害の患者における臨床効果、安全性、薬物動態学および薬力学を評価するための、ACZ885(ヒト抗IL−1βモノクローナル抗体)のオープンラベル、一施設用量タイトレーション試験を行う。
患者を、ACZ885(10mg/kg i.v.)の一用量輸液で処置する。臨床応答を症状(例えば、視力、眼球刺激および炎症、眼痛)の改善および眼の兆候(例えば、眼瞼発赤および腫脹の強度(眼瞼炎の兆候);前房または硝子体における炎症細胞の数および浸出液の量;結膜、虹彩、網膜、脈絡膜、または強膜における炎症病巣の数、大きさ、および強度;眼球コヒーレンス・トモグラフィーで測定して、黄斑浮腫とも呼ばれる網膜および特に網膜黄斑の腫脹;および角膜に、虹彩に、または網膜もしくは視神経から増殖する新血管の量)の改善および血中の急性相タンパク質血清アミロイドタンパク質(SAA)およびc−反応性タンパク質(CRP)の低下により測定する。加えて、処置に対する応答を、末梢血液細胞から得たmRNAの分析により評価する。第二処置(1mg/kg i.v.)を臨床症状の再出現の後に行う。
IL−1β化合物、例えばACZ885の適性を評価するために、上で意図する眼疾患または障害の患者における臨床効果、安全性、薬物動態学および薬力学を評価するための、ACZ885(ヒト抗IL−1βモノクローナル抗体)のオープンラベル、一施設用量タイトレーション試験を行う。
患者を、ACZ885(10mg/kg i.v.)の一用量輸液で処置する。臨床応答を症状(例えば、視力、眼球刺激および炎症、眼痛)の改善および眼の兆候(例えば、眼瞼発赤および腫脹の強度(眼瞼炎の兆候);前房または硝子体における炎症細胞の数および浸出液の量;結膜、虹彩、網膜、脈絡膜、または強膜における炎症病巣の数、大きさ、および強度;眼球コヒーレンス・トモグラフィーで測定して、黄斑浮腫とも呼ばれる網膜および特に網膜黄斑の腫脹;および角膜に、虹彩に、または網膜もしくは視神経から増殖する新血管の量)の改善および血中の急性相タンパク質血清アミロイドタンパク質(SAA)およびc−反応性タンパク質(CRP)の低下により測定する。加えて、処置に対する応答を、末梢血液細胞から得たmRNAの分析により評価する。第二処置(1mg/kg i.v.)を臨床症状の再出現の後に行う。
結果:患者の3日以内の症状(熱、発疹、結膜炎)の臨床寛解、および正常範囲(<10mg/L)までのCRPおよびSAAの低下。最初の輸液での症状の臨床寛解は、少なくとも134日間、典型的に160〜200日間続く。低用量での第二処置に、患者は症状改善および急性相タンパク質の正常化で応答する。
末梢血液細胞から得たmRNAの分析は、ACZ885での処置24時間以内のIL−1bおよびIL−1b誘発遺伝子の転写の下方制御を証明する。これは、ACZ885がインビボでこのような患者におけるIL−1bの自立過剰生産に至る正のフィードバックループを中断できることを示唆する。この論点はまた、このような患者におけるACZ885処置によるIL−1b産生の遮断を証明する、ACZ885のPK/PD効果の最初の特徴付けによりまた支持される。ACZ885のこの特定の能力は、その長時間の臨床効果に寄与し得る(原因である)。
末梢血液細胞から得たmRNAの分析は、ACZ885での処置24時間以内のIL−1bおよびIL−1b誘発遺伝子の転写の下方制御を証明する。これは、ACZ885がインビボでこのような患者におけるIL−1bの自立過剰生産に至る正のフィードバックループを中断できることを示唆する。この論点はまた、このような患者におけるACZ885処置によるIL−1b産生の遮断を証明する、ACZ885のPK/PD効果の最初の特徴付けによりまた支持される。ACZ885のこの特定の能力は、その長時間の臨床効果に寄与し得る(原因である)。
実施例4:眼疾患のACZ885での臨床試験
IL−1β化合物、例えばACZ885の適性を評価するために、滲出型加齢黄斑変性症(滲出型AMD)の患者におけるラニビズマブ(ヒトVEGFモノクローナルフラグメント抗体)と比較した臨床効果および安全性を評価するためのACZ885(ヒト抗IL−1βモノクローナル抗体)の2重盲検式、多施設試験を行う。
滲出型加齢黄斑変性症患者を、1用量のACZ885(10mg/kg i.v.輸液)またはラニビズマブ(300mg 硝子体内注射)で処置する。臨床応答を、ACZ885投与後に、1ヶ月目に症状の改善(例えば最良の矯正視力)および網膜肥厚、脈絡膜新血管病巣サイズおよび血管漏出の臨床変化を測定する。加えて、全身マーカー(例えばインターロイキン−6、c−反応性タンパク質、および腫瘍壊死因子−アルファ)を、疾患進行との関連を評価するための探査用エンドポイントとして測定する。1ヶ月後、効果試験を終了し、以下の基準を満たす患者を、必要に応じてラニビズマブで処置する(治験担当医により判断):
最高矯正視力のベースライン値からの5段階(letters)以上の低下または光コヒーレンス・トモグラフィーで測定して、50ミクロン未満の網膜肥厚の減少。全患者は、ACZ885の安全性を評価するために、6ヶ月目まで追跡する。
結果:ACZ885のi.v.輸液が安全であり、十分に耐容性であることが観察される。眼の有害事象は観察されない。さらに、光コヒーレンス・トモグラフィーで測定した網膜肥厚も、1ヶ月後に臨床的に顕著なレベルまで減少した。
IL−1β化合物、例えばACZ885の適性を評価するために、滲出型加齢黄斑変性症(滲出型AMD)の患者におけるラニビズマブ(ヒトVEGFモノクローナルフラグメント抗体)と比較した臨床効果および安全性を評価するためのACZ885(ヒト抗IL−1βモノクローナル抗体)の2重盲検式、多施設試験を行う。
滲出型加齢黄斑変性症患者を、1用量のACZ885(10mg/kg i.v.輸液)またはラニビズマブ(300mg 硝子体内注射)で処置する。臨床応答を、ACZ885投与後に、1ヶ月目に症状の改善(例えば最良の矯正視力)および網膜肥厚、脈絡膜新血管病巣サイズおよび血管漏出の臨床変化を測定する。加えて、全身マーカー(例えばインターロイキン−6、c−反応性タンパク質、および腫瘍壊死因子−アルファ)を、疾患進行との関連を評価するための探査用エンドポイントとして測定する。1ヶ月後、効果試験を終了し、以下の基準を満たす患者を、必要に応じてラニビズマブで処置する(治験担当医により判断):
最高矯正視力のベースライン値からの5段階(letters)以上の低下または光コヒーレンス・トモグラフィーで測定して、50ミクロン未満の網膜肥厚の減少。全患者は、ACZ885の安全性を評価するために、6ヶ月目まで追跡する。
結果:ACZ885のi.v.輸液が安全であり、十分に耐容性であることが観察される。眼の有害事象は観察されない。さらに、光コヒーレンス・トモグラフィーで測定した網膜肥厚も、1ヶ月後に臨床的に顕著なレベルまで減少した。
実施例5:IL−1β抗体の効果を試験するための動物モデル:
ACZ885の種特異性のため、代用マウスIL−1β抗体を使用して、疾患の種々の動物モデルにおいてIL−1β化合物の効果を評価する。
I. マウスにおけるレーザー誘発脈絡膜血管新生:マウスは加齢黄斑変性症を発症しないが、しかしながら、ヒトAMDに類似する脈絡膜血管新生を、ブルッフ膜への熱傷焦点破壊のためにレーザーを使用して、誘発できる。この傷害は、根底にある脈絡膜毛細血管のRPE層および網膜下空間への異常増殖を刺激し、脈絡膜血管新生に至る。ブルッフ膜の破壊は、AMDの滲出型と関連するものを含む、脈絡膜血管新生(CNV)の全ての形に共通である。代用IL−1β抗体を、静脈内、皮下または硝子体内のいずれかに投与し、レーザーにより産生される脈絡膜血管新生を予防または処置する。次いで、脈絡膜血管新生を、脈絡膜血管新生サイズならびに血管漏出を可視化するために網膜フラットマウントの調製により評価する。IL−1β抗体のすべてのタイプの投与が、脈絡膜血管新生のサイズならびに血管漏出面積の顕著な減少をもたらすことが観察される。
ACZ885の種特異性のため、代用マウスIL−1β抗体を使用して、疾患の種々の動物モデルにおいてIL−1β化合物の効果を評価する。
I. マウスにおけるレーザー誘発脈絡膜血管新生:マウスは加齢黄斑変性症を発症しないが、しかしながら、ヒトAMDに類似する脈絡膜血管新生を、ブルッフ膜への熱傷焦点破壊のためにレーザーを使用して、誘発できる。この傷害は、根底にある脈絡膜毛細血管のRPE層および網膜下空間への異常増殖を刺激し、脈絡膜血管新生に至る。ブルッフ膜の破壊は、AMDの滲出型と関連するものを含む、脈絡膜血管新生(CNV)の全ての形に共通である。代用IL−1β抗体を、静脈内、皮下または硝子体内のいずれかに投与し、レーザーにより産生される脈絡膜血管新生を予防または処置する。次いで、脈絡膜血管新生を、脈絡膜血管新生サイズならびに血管漏出を可視化するために網膜フラットマウントの調製により評価する。IL−1β抗体のすべてのタイプの投与が、脈絡膜血管新生のサイズならびに血管漏出面積の顕著な減少をもたらすことが観察される。
II. マウスにおけるストレプトゾトシン(Streptazotocin)誘発糖尿病性網膜症:糖尿病性網膜症をストレプトゾトシン(Streptazotocin)投与により誘発する。ストレプトゾトシン(Streptazotocin)は膵臓β細胞を破壊し、糖尿病状態を誘発する。時間と共に、マウスは糖尿病性網膜症を発症する。代用IL−1β抗体を、静脈内、皮下または硝子体内いずれかに投与し、糖尿病性網膜症の発症を予防または処置する。初期糖尿病性網膜症を、機能的磁気共鳴画像法で測定して増加した酸素に対する網膜血管反応性の測定により評価する。IL−1β抗体のすべてのタイプの投与が、未処置と比較して増加した血管反応性をもたらすことが観察される。
III. IL−1βノックアウトマウスにおけるレーザー誘発脈絡膜血管新生:IL−1βノックアウトマウスを使用して、マウスにおける滲出型AMDモデル、レーザー誘発CNVにおけるIL−1βの役割を確認する。IL−1β欠損による脈絡膜血管新生の阻害を、脈絡膜血管新生のサイズならびに血管漏出を可視化するための網膜フラットマウントの調製により評価する。IL−βノックアウトマウスにおいて、レーザー誘発CNVは、WTマウスと比較して顕著に減少することが観察される。結果として、血管漏出もまたIL−1βKOマウスで顕著に減少する。
IV. 酸素誘発網膜症(OIR):OIRを、マウス仔を、発達している中心性網膜内の膜微小脈管構造の閉塞をもたらす、増加した環境酸素(高酸素)に一次的に暴露することにより産生する。その後の動物を室大気中に戻すと、網膜における相対的な低酸素状態がもたらされ、次いで網膜血管新生を刺激し、それは糖尿病性網膜症、未熟児網膜症および他の虚血性網膜症と特性を共有する。代用IL−1β抗体を、静脈内、皮下または硝子体内のいずれかに投与し、網膜血管新生を予防または処置する。網膜血管新生を、網膜血管新生のサイズを可視化するために網膜フラットマウントを調製することにより評価する。IL−1β抗体のすべてのタイプの投与が、未処置マウスと比較して網膜血管新生のサイズの顕著な低下をもたらすことが観察される。
IL−1β誘発網膜炎症:ヒトIL−1βの直接硝子体内注射は眼血管新生、網膜炎症および血管網膜バリア破壊をもたらす。ACZ885の静脈内または皮下投与は、免疫組織化学分析で評価して、眼血管新生、網膜炎症および血管網膜バリア破壊を阻害および回復させる。
Claims (12)
- 眼疾患または障害の処置用医薬の製造における、IL−1化合物の使用。
- 患者に有効量のIL−1化合物を投与することを含む、患者における眼疾患または障害の処置方法。
- IL−1化合物を、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体と共に含む、眼疾患または障害に使用するための医薬組成物。
- 該IL−1化合物がIL−1、IL−1αまたはIL−1β化合物、好ましくはIL−1αまたはIL−1β化合物、およびより好ましくはIL−1β化合物である、請求項1から3のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
- 該IL−1化合物が、特に連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む少なくとも1個の免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)を含む抗原結合部分を含むIL−1β結合性分子であって、ここで、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有する分子;およびその直接均等物である、請求項1、2、3または4のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
- 該IL−1化合物が、特に、重(VH)および軽鎖(VL)可変ドメインの両方を含むIL−1β結合性分子であって、該IL−1β結合性分子が、
a) 連続して超可変領域CDR1、CDR2およびCDR3を含む免疫グロブリン重鎖可変ドメイン(VH)であって、該CDR1がアミノ酸配列Val−Tyr−Gly−Met−Asnを有し、該CDR2がアミノ酸配列Ile−Ile−Trp−Tyr−Asp−Gly−Asp−Asn−Gln−Tyr−Tyr−Ala−Asp−Ser−Val−Lys−Glyを有し、そして該CDR3がアミノ酸配列Asp−Leu−Arg−Thr−Gly−Proを有するドメイン、および
b) 連続して超可変領域CDR1'、CDR2'およびCDR3'を含む免疫グロブリン軽鎖可変ドメイン(VL)であって、該CDR1'がアミノ酸配列Arg−Ala−Ser−Gln−Ser−Ile−Gly−Ser−Ser−Leu−Hisを有し、該CDR2'がアミノ酸配列Ala−Ser−Gln−Ser−Phe−Serを有し、そして該CDR3'がアミノ酸配列Gln−Gln−Arg−Ser−Asn−Trp−Met−Phe−Proを有するドメイン;
を含む少なくとも1個の抗原結合部分を含む、分子:
およびその直接均等物である、請求項1から5のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。 - 該IL−1化合物が、配列番号1に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する第一ドメインおよび配列番号2に示すものと実質的に同一のアミノ酸配列を有する第二ドメインのいずれかを含む、少なくとも1個の抗原結合部分を含むIL−1β結合性分子である、請求項1から6のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
- 該眼疾患または障害が:
滲出型加齢黄斑変性症(滲出型AMD)、乾燥型加齢黄斑変性症(乾燥型AMD)、糖尿病性黄斑浮腫(DME)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、非増殖性糖尿病性網膜症(NPDR)、増殖性糖尿病性網膜症(PDR)、嚢胞様黄斑浮腫、脈管炎(例えば中心性網膜静脈閉塞)、乳頭浮腫、網膜炎、結膜炎、ブドウ膜炎、脈絡膜炎、多巣性脈絡膜炎、眼ヒストプラズマ症、眼瞼炎、乾燥型眼(シェーグレン病)および炎症が関与する他の眼疾患および障害から選択され、ここで、該眼疾患または障害が眼血管新生、血管漏出、および/または網膜浮腫と関連し;好ましくは滲出型AMD、乾燥型AMD、CME、DME、NPDR、PDR、眼瞼炎、乾燥型眼およびブドウ膜炎;より好ましくは滲出型AMD、乾燥型AMD、眼瞼炎、および乾燥型眼、より好ましくはCME、DME、NPDRおよびPDR;より好ましくは眼瞼炎、および乾燥型眼;特に滲出型AMDおよび乾燥型AMD;およびとりわけ滲出型AMDから選択される、請求項1から7のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。 - 該IL−1化合物を1週間に1回またはそれより少ない頻度で適用する、請求項1から8のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
- 該IL−化合物の適用が、皮下注射、静脈内注射/輸液、筋肉内注射、硝子体内注射、持続性放出のための眼内インプラント、テノン嚢下(subtenon)注射またはインプラント、結膜下注射、強膜近傍(juxtascleral)注射またはインプラント、眼球周囲注射、および局所(軟膏または点眼剤)である、請求項1から9のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
- 該IL−1化合物が、IL−1β結合性化合物、またはIL−1β受容体結合性化合物、またはIL−1βまたはIL−1β受容体いずれかのタンパク質レベルを低下させる化合物である、請求項1から10のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
- 該IL−1化合物がIL−1β抗体である、請求項1から11のいずれかに記載の使用、処置方法または医薬組成物。
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