JP3157326B2 - 重量フィーダの制御方法 - Google Patents

重量フィーダの制御方法

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JP3157326B2
JP3157326B2 JP03844193A JP3844193A JP3157326B2 JP 3157326 B2 JP3157326 B2 JP 3157326B2 JP 03844193 A JP03844193 A JP 03844193A JP 3844193 A JP3844193 A JP 3844193A JP 3157326 B2 JP3157326 B2 JP 3157326B2
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憲造 和田
伊東  宏
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孝 大谷
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  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量フィーダの制
御方法に関し、特に、目標排出流量への追従性及び総排
出重量の正確さを同時に得るための新規な改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の重量フィ
ーダの制御方法としては、一般に、図4で示す方法が採
用されていた。すなわち、図4において、目標排出流量
1は第1積分器2を介して減算器3に入力され、この減
算器3からの偏差3aは、比例積分制御型のPIDコン
トローラ4を介して重量フィーダ5に入力されている。
【0003】前記重量フィーダ5からの排出流量5aは
第2積分器6を介して総排出重量6aとして出力され
る。この総排出重量6aは、負帰還ループ13として前
記減算器3に入力されて前記偏差3aを求めることによ
り総排出重量6aの制御を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の重量フィーダの
制御方法は、以上のように構成されていたため、次のよ
うな課題が存在していた。すなわち、重量フィーダの要
求性能としては、目標排出流量への追従性及び総排出重
量の正確さの二つがあるが、前述の従来方法では総排出
重量のみを制御量として、PID制御により制御してい
たため、排出流量の追従性においては、運転開始時の排
出流量のオーバーシュート現象の発生などの課題が存在
していた。また、時々刻々変化する目標値に対して制御
を行うことになり、前述のPID制御よりも高度な制御
方法の適用が困難であった。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、目標排出流量への追従性及
び総排出重量の正確さを同時に得るようにした重量フィ
ーダの制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による重量フィー
ダの制御方法は、目標排出流量に基づいて重量フィーダ
を作動させ、総排出重量を制御するようにした重量フィ
ーダの制御方法において、前記目標排出流量に基づく排
出流量制御ループと総排出重量制御ループとを用い、前
記排出流量制御ループに前記重量フィーダを含む適応制
御を用いて補正された目標排出流量に追従するように前
記重量フィーダ自体の作動を制御すると共に、前記総排
出重量制御ループとして、前記総排出重量を前記総排出
重量制御ループを経て減算器に負帰還させると共に前記
目標排出流量を第1積分器を経て前記減算器に入力し、
前記減算器にて前記総排出重量と前記目標排出流量を第
1積分器に入力して得られた出力との偏差を得ると共
に、前記偏差を目標排出流量補正部に入力して得た補正
値を加算器を介して前記目標排出流量に加算させ、前記
加算器の加算出力を前記排出流量制御ループに入力する
方法である。
【0007】本発明による重量フィーダの制御方法にお
いて、総排出重量制御ループは総排出重量の不足及び超
過を検出すると、これを打消す方向に目標排出流量を補
正する。また、排出流量制御ループは補正された目標排
出流量に追従するように重量フィーダ自体の作動を制御
する。従って、前述の二つの制御ループによって、目標
排出流量への追従性及び総排出重量の正確さの二つの要
求を同時に満足することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明による重量フィーダ
の制御方法の好適な実施例について詳細に説明する。な
お、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説
明する。図1から図3迄は、本発明による重量フィーダ
の制御方法を示すもので、図1はブロック図、図2はス
クリュー式フィーダへの適用例を示すブロック図、図3
はフロー図である。
【0009】図1において、目標排出流量1は、第1積
分器2を介して減算器3に入力され、この減算器3から
の偏差3aは目標排出流量補正部10に入力されて補正
値10aとして前記目標排出流量1が入力される加算器
11に入力されている。
【0010】前記加算器11の加算出力11aは、排出
流量制御ループ12を経て排出流量5aとして第2積分
器6に入力され、この第2積分器6から総排出重量6a
として出力され、この総排出重量6aは前記減算器3に
総排出重量制御ループ13を介して負帰還されている。
すなわち、前記目標排出流量1を第1積分器2を経て減
算器3に入力し、総排出重量6aと前記目標排出流量1
を第1積分器2に入力して得られた出力との偏差3aを
得ると共に、この偏差3aを目標排出流量補正部10に
入力して得た補正値10aを加算器11を介して前記目
標排出流量1に加算させ、この加算器11の加算出力1
1aが前記排出流量制御ループ12に入力されている。
【0011】前記排出流量制御ループ12は、周知の適
応制御アルゴリズムを用いると共に、前記加算出力11
aが入力されるコントローラ4A、このコントローラ4
Aの制御出力4Aaが入力される重量フィーダ5及びプ
ラントパラメータ推定部15、前記プラントパラメータ
推定部からのプラントパラメータ出力15aが入力され
制御パラメータ出力16aをコントローラ4Aに出力す
るための制御パラメータ計算部16とからなり、前記排
出流量5aは前記プラントパラメータ推定部15に入力
されるように構成されている。
【0012】次に動作について、図3のフロー図と共に
説明する。まず、スタート後、図示しない制御盤に運転
のための設定値を入力(第1ステップ30)し、運転開
始(第2ステップ31)すると共に、排出流量5aのデ
ータ取込(第3ステップ32)を行い、総排出重量6a
を算出して目標排出流量1を入力する(第4ステップ3
3)。次に排出流量5aが目標排出流量1に追従してい
ることを確認し(第5aステップ34a)、総排出重量
6aを総排出重量制御ループ13を介して負帰還制御し
(第5bステップ34b)、目標排出流量補正部10に
て目標排出流量補正(第6ステップ35)を行う。ま
た、立上げ時など、排出流量5aが目標排出流量1に追
従していない場合、目標排出流量1の補正は行わず、第
7ステップ36へ進む。
【0013】次に、周知の適応制御理論を用いて排出流
量制御ループ12により、状態ベクトル更新(第7ステ
ップ36)及びプラントパラメータ推定部15によるプ
ラントパラメータ推定(第8ステップ37)を行い、S
TR制御則による操作量の計算(第9ステップ38)を
行って、この操作量の出力(第10ステップ39)を行
うことにより運転終了(第11ステップ40)となる。
この場合、運転終了とならない場合は、前記排出流量制
御ループ12の周期を待って(第12ステップ41)、
排出流量データ取込(第3ステップ32)にもどり動作
を繰り返すことになる。なお、前述の適応制御のアルゴ
リズムは既に周知のもので、1例としてSTR(セルフ
・チューニング・レギュレータ)制御システムに基づい
ているが、その具体的アルゴリズムはここでは省略す
る。すなわち、排出流量5aを制御量として重量フィー
ダの制御を行う排出流量制御ループ12と、総排出重量
6aを監視し、総排出重量6aの不足・超過により目標
排出流量1(排出流量制御ループ12の目標値)を補正
する総排出重量制御ループ13を有する制御システムを
構成している。
【0014】また、図2に示す構成は、前述の重量フィ
ーダ5として、スクリュー式フィーダ5Aを用いた場合
を示しており、粉粒体50を供給するホッパー51を有
するスクリュー式フィーダ5Aのロードセル5Aaの重
量52をデータ処理部53に入力し、このデータ処理部
53からの排出流量5aと総排出重量6aをコントロー
ラ部54に入力して、制御された回転数54aをスクリ
ュー式フィーダ5Aのスクリュー5Abのモータ55に
入力して、モータ55の回転数を制御し、スクリュー式
フィーダ5Aからの粉粒体50の総排出重量6aを制御
することができる。すなわち、ロードセル5Aaにより
検出された重量52から総排出重量6aを算出し、総排
出重量制御ループ13が目標排出流量1を補正する。同
時に、排出流量制御ループはこの目標排出流量1に追従
するようにモータ55の回転数を制御することができ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明による重量フィーダの制御方法
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得ることができる。すなわち、排出流量制御ループと
総排出重量制御ループによって、二つの制御量に対して
同時に制御を行うため、目標排出流量への追従性、総排
出重量の正確さの二つの要求を同時に満足させることが
できる。さらに、排出流量制御ループに適応制御を用い
ているため、制御パラメータは自動調整され、使用者は
目標排出流量を入力するだけで自動運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による重量フィーダの制御方法を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明をスクリュー式フィーダに適用した場合
を示すブロック図である。
【図3】フロー図である。
【図4】従来の重量フィーダの制御方法を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 目標排出流量 6a 総排出重量 12 排出流量制御ループ 13 総排出重量制御ループ 5,5A 重量フィーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 孝 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 服部 公治 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (56)参考文献 特開 平2−22703(JP,A) 特開 平4−118703(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G65G 43/08 G65G 65/40 G01G 13/02 G05B 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標排出流量(1)に基づいて重量フィー
    ダ(5,5A)を作動させ、総排出重量(6a)を制御するように
    した重量フィーダの制御方法において、前記目標排出流
    量(1)に基づく排出流量制御ループ(12)と総排出重量制
    御ループ(13)とを用い、前記排出流量制御ループ(12)に
    前記重量フィーダ(5,5A)を含む適応制御を用いて補正さ
    れた目標排出流量に追従するように前記重量フィーダ
    (5,5A)自体の作動を制御すると共に、前記総排出重量制
    御ループ(13)として、前記総排出重量(6a)を前記総排出
    重量制御ループ(13)を経て減算器(3)に負帰還させると
    共に前記目標排出流量(1)を第1積分器(2)を経て前記減
    算器(3)に入力し、前記減算器(3)にて前記総排出重量(6
    a)と前記目標排出流量(1)を第1積分器(2)に入力して得
    られた出力との偏差(3a)を得ると共に、前記偏差(3a)を
    目標排出流量補正部(10)に入力して得た補正値(10a)を
    加算器(11)を介して前記目標排出流量(1)に加算させ、
    前記加算器(11)の加算出力(11a)を前記排出流量制御ル
    ープ(12)に入力することを特徴とする重量フィーダの制
    御方法。
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