JP3157252U - 仮設足場の構造 - Google Patents

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敏朗 青山
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Abstract

【課題】建物を包囲する仮設足場の踏み板列を縦方向も横方向も同じ高さとすることができ、コーナー部で段差ができず、なおかつ手すり用の梁部材も位置も同じ高さ位置に配設することができる仮設足場を提供すること。【解決手段】 仮設足場において2つの踏み板列が交差するコーナー部に配置される踏み板3に段差が生じないようにするためにはコーナー用梁6を90度向きの異なる第1の特定支柱2pと第2の特定支柱2qの第1及び第2の緊結ホルダー8、9に係止させる必要がある。コーナー用梁6の左右のくさび片12a,12bの全長が第1及び第2の緊結ホルダー8、9の上下幅分ずれて構成されている。このようなコーナー用梁6を踏み板用梁としてコーナー部に配置して踏み板3を架設する。一方、この踏み板3の上方位置に手すりを設ける必要があるのでこのコーナー用梁6を上下反転させて特定支柱2p,2s間に架設する。【選択図】 図1

Description

本考案は支柱と梁部材と踏み板とを組み合わせた基本的骨格からなる仮設足場の構造に関するものである。
建築用の仮設足場においては所定の間隔で立設された単管支柱と、梁部材とを縦横に組み合わせ梁部材に踏み板を架設することで基本的骨格を構築するようにしている。より具体的には建物に近い内側位置に所定間隔で複数の支柱からなる第1の支柱列を立設配置し、建物から遠い外側位置に所定間隔で複数の支柱からなる第2の支柱列を立設配置し、2つの支柱列を建物の周りに平行に周回させ、内側と外側の支柱の間に梁部材を架設し、更に隣接する梁部材に踏み板を架設するようにし、直線状に連接された踏み板列をコーナー部で直交させるように配置している。このような建築用仮設足場の一例として特許文献1及び特許文献2を挙げる。
特開2005−188023号公報 特開平3−61049号公報
これら特許文献1や2に開示されている単管支柱は梁部材を係止するための緊結ポジションを備えている。図5に示すように一般に緊結ポジション100には180度対向する外周位置に形成される第1の緊結ホルダー101と、第1の緊結ホルダー101と垂直方向に上下幅分上方側にずれるととともに周方向に90度ずれた位置に形成される第2の緊結ホルダー102の2種類のホルダーが形成されている。
図6は従来のこのような緊結ポジション100の支柱105を使用した仮設足場の模式的な平面図である。このように従来においては単管支柱はすべて緊結ホルダー101,102の向きは統一されている。このように緊結ホルダー101,102の向きを統一して配置しないと、コーナー位置に配置される単管支柱に係止される梁部材を互いに向きが90度異なる単管支柱間に架設させなければならなくなる。つまり梁部材を異なる高さの緊結ホルダー101,102間に配設しなければならなくなってしまうからである。
しかし、そのために従来の仮設足場ではいくつかの課題が生じることとなっていた。
例えばこの図6に示すように、方向の異なる2つの踏み板列が交差するコーナー部では第1の緊結ホルダー101に架設された梁部材としての踏み板用梁106Aと第2の緊結ホルダー102に架設された踏み板用梁106Bとでは高さが違うため当然にそれら踏み板用梁106A,106Bに支持される踏み板107の高さも異なることとなってしまう。つまり、踏み板列は縦方向と横方向で異なる高さとなるため、コーナー部の踏み板107に段差ができてしまうわけである。
また、踏み板107から手すりとして使用される梁部材(以下、手すり用梁108)までの高さが踏み板列によって異なってしまう問題もあった。
図7は従来の仮設足場のコーナー部付近の斜視図である。図7に示すように、従来では縦横のいずれかの方向(図までは横方向)に低い側の第1の緊結ホルダー101間に踏み板用梁106を架設してこの踏み板用梁106に踏み板107を架設している(以下、この低い位置にある踏み板を107Aとする)。一方、これと交差する方向の高い側の第2の緊結ホルダー102間に踏み板用梁106を架設してこの踏み板用梁106に踏み板107を架設している(以下、この高い位置にある踏み板を107Bとする)。
一般に仮設足場では踏み板列に沿ってこれを包囲するように手すり用梁108が架設されるわけであるが、この図7に示すように低い位置にある踏み板107Aでは必然的に第2の緊結ホルダー102側に手すり用梁108は取り付けられることとなる。このときの高さ、つまり踏み板107Aと手すり用梁108の間隔をD1とする。そうすると、間隔D1を基準にみると高い位置に架設される踏み板107Bでは間隔D1に対して対応する間隔はD2あるいはD3とされることとなる。
しかし、間隔D2は低い位置の踏み板107Aに対して高い位置の踏み板107Bはその高さ分だけ間隔が狭くなってしまう。また、間隔D3は更に手すり用梁108が第1の緊結ホルダー101に取り付けられていることから、より間隔は狭くなってしまう。手すりの高さに高い低いがあるのは好ましくなく、できればいずれの踏み板107A,107Bからも同じ高さで配置されることが好ましい。緊結ポジション100の間隔や緊結ホルダー101,102のずれを考慮すると一般に好ましい高さは間隔D1程度と考えられており、従来の仮設足場で間隔D2や間隔D3をより広くしたい(つまりより手すり位置を高くしたい)という要請があった。
本考案は上記課題を解決するためのものである。その目的は、建物を包囲する仮設足場の踏み板列を縦方向も横方向も同じ高さとすることができ、コーナー部で段差ができず、なおかつ手すり用の梁部材も位置も同じ高さ位置に配設することができる仮設足場を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の手段では、建物の周囲において前記建物に近い内側位置に所定間隔で立設配置される複数の支柱からなる第1の支柱列と、前記建物から遠い外側位置に所定間隔で立設配置される複数の支柱からなる第2の支柱列と、隣接する前記支柱間にくさび片を介して係止される複数の梁部材と、前記第1の支柱列の支柱と前記第2の支柱列の支柱間に係止された一対の前記梁部材上に係止片を介して架設される方形形状の踏み板を直線状に連接してなる踏み板列をコーナー部で直交して隣接配置させることで基本的骨格が構築され、前記各支柱は180度対向する外周位置に形成される第1の緊結ホルダーと、同第1の緊結ホルダーと垂直方向に上下幅分上方側にずれるととともに周方向に90度ずれた位置に形成される第2の緊結ホルダーから構成される1又は2以上の緊結ポジションを有し、ほぞとほぞ穴の関係で上下方向に直列に連結され、前記踏み板は前記支柱の前記第1の緊結ホルダー間に係止された前後一対の前記梁部材間に架設され、前記第1の支柱列及び前記第2の支柱列内においてそれぞれ隣接する前記支柱の前記踏み板よりも上方に形成された前記第2の緊結ホルダー間に手すり用の前記梁部材が係止された仮設足場であって、
2つの前記踏み板列が交差するコーナー部において一方の列の前方を塞ぐように配置される他方の列のコーナー位置に配置される前記踏み板の末端側の前記係止片が支持されるコーナー用梁部材は、その本体の両端において左右にそれぞれ上下両方向に突起するくさび片を備え、左右の同くさび片の全長が前記第1及び第2の緊結ホルダーの上下幅分ずれて構成されており、一端側の前記くさび片がコーナー部に配置された前記第1及び第2のいずれの支柱列にも属する第1の特定支柱の第2の緊結ホルダーに係止されるとともに他端側の前記くさび片が前記第2の支柱列の端に位置する第2の特定支柱の第1の緊結ホルダーに係止され、その係止状態で水平に延出され、前記コーナー用梁部材に架設された前記踏み板は隣接する他の前記踏み板と同高さに水平に配設され、
前記コーナー用梁部材の上部位置には同コーナー用梁部材を上下反転させるとともに前後を入れ替えた状態(以下、反転状態とする)で一端側の前記くさび片が前記支柱の第1の緊結ホルダーに係止されるとともに他端側の前記くさび片が前記支柱の第2の緊結ホルダーに係止され、その係止状態で水平に延出されて手すり用の前記梁部材と同高さに配設されるようにしたことをその要旨とする。
このような構成では縦横方向のいずれの踏み板列も低い方の第1の緊結ホルダーに係止された梁部材に支持されることとなるため、すべての踏み板を低い位置で統一した高さ位置で配置できることとなる。その際には、2つの踏み板列が交差するコーナー部において一方の列の前方を塞ぐように配置される他方の列のコーナー位置に配置される踏み板を支持するための梁部材は第1と第2の緊結ホルダー間に係止する必要がある。
本考案ではその本体の両端において左右にそれぞれ上下両方向に突起するくさび片を備え、左右の同くさび片の全長が前記第1及び第2の緊結ホルダーの上下幅分ずれて構成されているコーナー用梁部材を使用するため、高さの異なる第1の特定支柱と第2の特定支柱の第1及び第2の緊結ホルダー間に係止させても水平を保つことができる。一方、コーナー部以外の位置では第2の緊結ホルダー間に手すり用の梁部材が係止されているが、コーナー部では他方の列のコーナー位置に配置される踏み板の末端に配置されるべき手すりとしてこのコーナー用梁部材を基準となる向きに対して反転させて第1の特定支柱と第2の特定支柱の第1及び第2の緊結ホルダー間に係止させているため、他の手すり用梁部材と同じ手すりの高さを確保することができる。
また、第2の手段では第1の手段に加え、その本体の両端において左右にそれぞれ上下両方向に突起するくさび片を備え、左右の同くさび片の全長が前記第1及び第2の緊結ホルダーの上下幅分ずれて構成された第2のコーナー用梁部材を、前記コーナー部の内側に配設された前記第1の支柱列の第3の特定支柱と前記他方の列のコーナー位置に配置される前記踏み板の基端側を支持する前記梁部材が係止される前記第1の支柱列側の第4の特定支柱との間において前記反転状態で一端側の前記くさび片を前記支柱の第1の緊結ホルダーに係止させるとともに他端側の前記くさび片を前記支柱の第2の緊結ホルダーに係止させ、その係止状態で水平に延出されて手すり用の前記梁部材と同高さに配設されることをその要旨とする。
コーナー部の内側に配設された第1の支柱列の第3の特定支柱と一方の列の前方を塞ぐように配置される他方の列のコーナー位置に配置される踏み板の基端側を支持する梁部材が係止される第1の支柱列側の第4の特定支柱との間に手すり用の梁部材を配設する場合にも第1と第2の緊結ホルダー間に係止する必要がある。そのため、第2のコーナー用梁部材をこのように反転状態(基準となる向きに対して上下反転させるとともに前後を入れ替えた状態)で係止させることで他の手すり用梁部材と同じ手すりの高さを確保することができる。
また、第3の手段では第2の手段に加え、前記第2のコーナー用梁部材は請求項1の前記コーナー用梁部材と同じ構成であることをその要旨とする。
この位置に配置される第2のコーナー用梁部材は上記のような踏み板の末端側の前記係止片が支持されるコーナー用梁部材とまったく同じ構成でもよく、支柱の間隔に応じた長さのものを適宜選択してもよい。
上記各請求項の考案の仮設足場では、踏み板列を縦方向も横方向も同じ高さとすることができ、コーナー部で段差ができず、なおかつ手すり用の梁部材も位置も同じ高さ位置に配設することができることとなる。
本考案の一実施例の仮設足場のコーナー部の斜視図。 同じ実施例の仮設足場に使用されるコーナー用梁部材であって(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は斜視図。 同じ実施例の仮設足場の一部とされるコーナー部の模式的な平面図。 (a)及び(b)は同じ実施例のコーナー用梁部材を第1及び第2の緊結ホルダーに対してそれぞれ基本状態と反転状態で係止させた際の踏み板との間隔の違いを説明する説明図。 単管支柱の緊結ポジション付近を拡大した斜視図。 従来の仮設足場の一部とされるコーナー部付近の模式的な平面図。 従来の仮設足場のコーナー部付近の斜視図。
以下、本考案を具体化した実施例について図面に基づいて説明する。
図1及び図3に示すように、仮設足場1は公知の支柱2と公知の踏み板3、踏み板3が架設される梁部材としての公知の踏み板用梁4及び梁部材としての公知の手すり用梁5を組み合わせ、更にこれらの構成部材にコーナー用梁6が組み合わされている。尚、図示しないが仮設足場1に斜材や階段等の他の足場要素が組み合わされてもよい。
支柱2は建物に近い内側位置に所定間隔で複数の支柱2からなる第1の支柱列S1と、建物から遠い外側位置に所定間隔で複数の支柱2からなる第2の支柱列S2から構成されている。本実施例では第1の支柱列S1における支柱2の間隔と第1及び第2の支柱列S1,S2の間隔は2:1に設定されている。
1本の支柱2は本体パイプの外周の3か所に緊結ポジション7が設けられている。緊結ポジション7は180度対向する外周位置に形成される第1の緊結ホルダー8と、第1の緊結ホルダー8と垂直方向に上下幅分上方側にずれるととともに周方向に90度ずれた位置に形成される第2の緊結ホルダー9の2種類のホルダーから構成されている。図1では1本の支柱2のみ図示しているが、支柱2はほぞとほぞ穴の関係で上下方向に直列に連結され連結された状態で各緊結ポジション7は等間隔に配置されることとなる。支柱2は建物の各面に対して第1の緊結ホルダー8側が正対するように配置されている。
上下3か所の緊結ポジション7に対して最下部の緊結ポジション7の第1の支柱列S1と第2の支柱列S2の間であって第1の緊結ホルダー8には踏み板用梁4が係止されている。前後一対の踏み板用梁4には長方形形状の踏み板3が架設されている。踏み板3は長手方向に連接されて一直線状の踏み板列を構成する。本実施例では図3に示すように横方向の踏み板列P1に対して縦方向の踏み板列P2が塞ぐような配列とされている。第1の支柱列S1と第2の支柱列S2のそれぞれ隣接する支柱2間において最上部の緊結ポジション7の第2の緊結ホルダー9には手すり用梁5が同じ高さで係止されている。
ここに踏み板列がコーナー部において一方の列の前方を塞ぐように他方の列が配置されることから特殊な配置となる支柱がある。図3において第1の支柱列S1にも第2の支柱列S2にもカウントできる位置にある支柱を第1の特定支柱2pとする。また、これと隣接する縦方向の踏み板列P2の第2の支柱列S2の端部位置にある支柱を第2の特定支柱2qとする。第2の特定支柱2qは同時に横方向の踏み板列P1の第2の支柱列S2の延長上に存在する。また、コーナー部の内側位置、つまり横方向の踏み板列P1の第1の支柱列S1の端部位置にある支柱を第3の特定支柱2rとする。第3の特定支柱2rは同時に縦方向の踏み板列P2の第1の支柱列S1の列内に存在する。また、第3の特定支柱2rを挟んで第1の特定支柱2pの対向位置にある支柱、つまり縦方向の踏み板列P2の末端の踏み板3の基部側の第1の支柱列S1の支柱を第4の特定支柱2sとする。
図2(a)〜(c)に示すように、コーナー用梁6は本体11の両端に上下方向にそれぞれ延出する第1及び第2のくさび片12a,12bを備えている。両くさび片12a,12bは図12(b)のように第1のくさび片12aが上下均等の延出量であるところ、第2のくさび片12bは第1の緊結ホルダー8と第2の緊結ホルダー9のずれと同等のずれ量でオフセットされている。第1のくさび片12aのいずれか一方の延出量は上記公知の踏み板用梁4及び手すり用梁5のくさび片と同じ延出量である。本実施例では第2の緊結ホルダー9の本体11から遠距離にある側のくさび片12先端を第1の挿入端T1とし、近距離側を第2の挿入端T2とする。
図1に示すように、第1の特定支柱2pの最下部の緊結ポジション7の第2の緊結ホルダー9と第2の特定支柱2qの最下部の緊結ポジション7の第1の緊結ホルダー8の間にはコーナー用梁6が係止されている。図4に示すようにコーナー用梁6は第1の特定支柱2p側には第2のくさび片12bの第2の挿入端T2側が挿入されており、第2の特定支柱2q側には第1のくさび片12aのが挿入されている。
この結果、コーナー用梁6は踏み板用梁4と同高さに配設されることとなる。つまり、第2の特定支柱2q側の第1のくさび片12aは元々踏み板用梁4と同じ条件の取り付け位置であり、第1の特定支柱2p側の第2のくさび片12bは高い位置にある第2の緊結ホルダー9に挿入されているものの、第2のくさび片12bがオフセットされてそのマイナスのオフセット量によって本体11が低い位置に保持されることとなるため、差し引きでコーナー用梁6は踏み板用梁4と同じ高さで水平に延出されるわけである。本実施例ではこのようにコーナー用梁6の第2のくさび片12bの第2の挿入端T2側が下向きの状態をもって基準となる向きとする。コーナー用梁6と隣接する踏み板用梁4の間には踏み板3が架設されている。
図1に示すように、第1の特定支柱2pの最上部の緊結ポジション7の第2の緊結ホルダー9と第2の特定支柱2qの最上部の緊結ポジション7の第1の緊結ホルダー8の間には基準となる向きに対して反転したコーナー用梁6が係止されている。図4に示すようにコーナー用梁6は2の特定支柱2q側には第1のくさび片12aが挿入されており、第2の特定支柱2q側には第2のくさび片12bの第1の挿入端T1側が挿入されている。
この結果、コーナー用梁6は手すり用梁5と同高さに配設されることとなる。つまり、第1の特定支柱2p側の第1のくさび片12aは元々手すり用梁5と同じ条件の取り付け位置であり、第2の特定支柱2q側の第2のくさび片12bは低い位置にある第1の緊結ホルダー8に挿入されているものの、第2のくさび片12bがオフセットされてそのオフセット量によって本体11が高い位置に保持されることとなるため、差し引きでコーナー用梁6は手すり用梁5と同じ高さで水平に延出されるわけである。
図1に示すように、第3の特定支柱2pの最上部の緊結ポジション7の第1の緊結ホルダー8と第4の特定支柱2sの最上部の緊結ポジション7の第2の緊結ホルダー9の間には基準となる向きに対して反転したコーナー用梁6が係止されている。コーナー用梁6は3の特定支柱2r側には第2のくさび片12bの第1の挿入端T1側が挿入されており、第4の特定支柱2s側には第1のくさび片12aが挿入されている(図4の上段と同じパターン)。
この結果、コーナー用梁6は手すり用梁5と同高さに配設されることとなる。
つまり、第4の特定支柱2s側の第1のくさび片12aは元々手すり用梁5と同じ条件の取り付け位置であり、第3の特定支柱2r側の第2のくさび片12bは低い位置にある第1の緊結ホルダー8に挿入されているものの、第2のくさび片12bがオフセットされてそのオフセット量によって本体11が高い位置に保持されることとなるため、差し引きでコーナー用梁6は手すり用梁5と同じ高さで水平に延出されるわけである。
上記実施例のような構成の仮設足場1では次のような効果が奏されることとなる。
(1)すべての踏み板3が低い位置で同じ高さで配設されることとなるため、従来のようにコーナー部で段差が生じてしまうということがない。
(2)踏み板3を架設するための梁部材は左右同じ高さでなくてはならないが、コーナー部では2方向の踏み板列P1,P2が一方を塞ぐように配置されることから、隣接する2本の支柱2の向きが統一されないこととなってしまい、その結果通常の踏み板用梁4を使用したのでは同じ高さにならないこととなるが、コーナー用梁6を使用することによって、高さの違いを克服できることとなった。
(3)従来ならば高い位置に配設されるべき踏み板3を低い位置に配置することで段差はなくなるものの、コーナー部での手すりの位置もこれに併せて他の手すり用梁5と同高さに配設することが好ましい。本実施例では踏み板用に使用したコーナー用梁6をそのまま反転させて使用するだけで他の手すり用梁5と同高さに配設することができるので、複数の種類のコーナー用梁6を用意する必要はなく実用的である。
(4)第3の特定支柱2pの最上部の緊結ポジション7の第1の緊結ホルダー8と第4の特定支柱2sの最上部の緊結ポジション7の第2の緊結ホルダー9の間に手すりを配置するためにやはり反転したコーナー用梁6が係止することができるため他の種類(つまり本体11の長さの異なるもの)のコーナー用梁6を用意する必要はなく実用的である。
上記実施例は、以下のように具体化されてもよい。
・上記仮設足場1は一例であり、他のサイズの踏み板3や支柱2の間隔の上記とは異なる足場を構築することも可能である。
・本実施例では第1の支柱列S1における支柱2の間隔と第1及び第2の支柱列S1,S2の間隔は2:1に設定されており、そのため第3の特定支柱2pと第4の特定支柱2sの間にも共通するコーナー用梁6を使用することができたが、必ずしもこのような間隔でなくともよい。
・その他、本考案の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
1…仮設足場、2…支柱、2p〜2s…第1〜第4の特定支柱、3…踏み板、4…梁部材としての踏み板用梁、5…梁部材としての手すり用梁、6…コーナー用梁部材としてのコーナー用梁、7…緊結ポジション、8…第1の緊結ホルダー、9…第2の緊結ホルダー、P1,P2…踏み板列、S1…第1の支柱列、S2…第2の支柱列。

Claims (3)

  1. 建物の周囲において前記建物に近い内側位置に所定間隔で立設配置される複数の支柱からなる第1の支柱列と、前記建物から遠い外側位置に所定間隔で立設配置される複数の支柱からなる第2の支柱列と、隣接する前記支柱間にくさび片を介して係止される複数の梁部材と、前記第1の支柱列の支柱と前記第2の支柱列の支柱間に係止された一対の前記梁部材上に係止片を介して架設される方形形状の踏み板を直線状に連接してなる踏み板列をコーナー部で直交して隣接配置させることで基本的骨格が構築され、
    前記各支柱は180度対向する外周位置に形成される第1の緊結ホルダーと、同第1の緊結ホルダーと垂直方向に上下幅分上方側にずれるととともに周方向に90度ずれた位置に形成される第2の緊結ホルダーから構成される1又は2以上の緊結ポジションを有し、ほぞとほぞ穴の関係で上下方向に直列に連結され、
    前記踏み板は前記支柱の前記第1の緊結ホルダー間に係止された前後一対の前記梁部材間に架設され、
    前記第1の支柱列及び前記第2の支柱列内においてそれぞれ隣接する前記支柱の前記踏み板よりも上方に形成された前記第2の緊結ホルダー間に手すり用の前記梁部材が係止された仮設足場であって、
    2つの前記踏み板列が交差するコーナー部において一方の列の前方を塞ぐように配置される他方の列のコーナー位置に配置される前記踏み板の末端側の前記係止片が支持されるコーナー用梁部材は、その本体の両端において左右にそれぞれ上下両方向に突起するくさび片を備え、左右の同くさび片の全長が前記第1及び第2の緊結ホルダーの上下幅分ずれて構成されており、一端側の前記くさび片がコーナー部に配置された前記第1及び第2のいずれの支柱列にも属する第1の特定支柱の第2の緊結ホルダーに係止されるとともに他端側の前記くさび片が前記第2の支柱列の端に位置する第2の特定支柱の第1の緊結ホルダーに係止され、その係止状態で水平に延出され、前記コーナー用梁部材に架設された前記踏み板は隣接する他の前記踏み板と同高さに水平に配設され、
    前記コーナー用梁部材の上部位置には同コーナー用梁部材を上下反転させるとともに前後を入れ替えた状態(以下、反転状態とする)で一端側の前記くさび片が前記支柱の第1の緊結ホルダーに係止されるとともに他端側の前記くさび片が前記支柱の第2の緊結ホルダーに係止され、その係止状態で水平に延出されて手すり用の前記梁部材と同高さに配設されることを特徴とする仮設足場の構造。
  2. その本体の両端において左右にそれぞれ上下両方向に突起するくさび片を備え、左右の同くさび片の全長が前記第1及び第2の緊結ホルダーの上下幅分ずれて構成された第2のコーナー用梁部材を、前記コーナー部の内側に配設された前記第1の支柱列の第3の特定支柱と前記他方の列のコーナー位置に配置される前記踏み板の基端側を支持する前記梁部材が係止される前記第1の支柱列側の第4の特定支柱との間において前記反転状態で一端側の前記くさび片を前記支柱の第1の緊結ホルダーに係止させるとともに他端側の前記くさび片を前記支柱の第2の緊結ホルダーに係止させ、その係止状態で水平に延出されて手すり用の前記梁部材と同高さに配設されることを特徴とする請求項1に記載の仮設足場の構造。
  3. 前記第2のコーナー用梁部材は請求項1の前記コーナー用梁部材と同じ構成であることを特徴とする請求項2に記載の仮設足場の構造。
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JP2017014803A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 信和株式会社 足場の構築方法及び足場
JP2018062754A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 信和株式会社 足場構造及び梁部材
RU178929U1 (ru) * 2017-08-21 2018-04-23 Дмитрий Андреевич Мельников Каркас подиума

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