JP3157095U - ネット用ブラケット - Google Patents

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保成 浦田
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Abstract

【課題】足場板と安全ネットとの隙間を空けることなく安全ネットを取り付けるネット用ブラケットを提供する。【解決手段】支柱パイプ21に固定する緊結金具4と、前記緊結金具4に連結された枠本体と、アウターパイプ32内にインナーパイプ33が抜け止め状態でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り付けられたアーム部材3と、前記インナーパイプ33のスライドをロックしてアーム部材3の伸縮調整を行うロック部材25と、を備えたネット用ブラケット10において、アーム部材3の先端部には安全ネットの一端部が掛止されるようにフック金具28を配設する一方、前記緊結金具4には安全ネットの他端部を掛止するフック金具29を配設している。【選択図】図1

Description

本考案は、足場の足場板と建物の壁面との間に張設する安全ネットを取り付けるネット用ブラケットの構造に関する。
従来、ビルディングなどの建造物の外壁工事に際しては、建造物の外壁に沿って足場が組み立てられ、この足場を利用して所定の作業を行うようになっている。足場は内側ポールと外側ポールとが平行となるように地面上に立設されると共に、これらに足場板が掛け渡されており、建造物の外壁とは所定間隔(例えば30〜50cm)を有するように組み付けられる。
上記所定間隔において、足場板で作業する人が工具などを落下させるのを防ぐように安全ネットを張設することが義務付けられている。そのような安全ネットを張設するために、本願考案者は特許文献1に記載のようなネット用ブラケットを考案している。
このネット用ブラケットは、支柱パイプに固定する緊結金具と、前記緊結金具に連結された枠本体と、アウターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り付けられたアーム部材と、前記インナーパイプのスライドをロックしてアーム部材の伸縮調整を行うロック部材と、安全ネットが掛止されるように前記枠本体とアーム部材とに取り付けられたフック金具とを備えている。
特公平07−6373号公報
ところが、上記した特許文献1に記載のネット用ブラケットは、安全ネットの足場板側のフック金具が枠本体に配設されているため、ネット用ブラケットの取付上枠本体と足場板とに所定隙間があり、ネット用ブラケットで安全ネットを張設した場合、足場板と安全ネットとの距離が開いてしまう問題がある。これにより、その隙間から工具などを落下させるおそれがあり、安全ネットとしての機能を果たせなくなってしまうおそれがある。
また、最近では作業床と躯体(建物)の隙間は基本的に300mm以内に足場を構成するように指導があり、従来品ではそれに対応していない問題があった。
さらに、従来のボルト・ナットの構造による緊結金具では、可動側クランプ本体の先端側に回動自在に取り付けられたボルトにナットを手作業で締め付けることにより、固定側クランプ本体と可動側クランプ本体とを狭着していた。このため、手作業でのナットの締め付けによる作業時間を要し、結果的に足場全体を構成するのに手間を要していた。
この考案は、足場板と安全ネットとの隙間を空けることなく安全ネットを取り付けるネット用ブラケットを提供することを目的とする。また、この考案は、簡便に足場部材に取り付けることができるネット用ブラケットを提供することを目的とする。
そこで、請求項1に記載の考案は、支柱パイプに固定する緊結金具と、前記緊結金具に連結された枠本体と、アウターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り付けられたアーム部材と、前記インナーパイプのスライドをロックしてアーム部材の伸縮調整を行うロック部材と、を備えたネット用ブラケットにおいて、アーム部材の先端部には安全ネットの一端部が掛止されるようにフック金具を配設する一方、前記緊結金具には安全ネットの他端部を掛止するフック金具を配設したことを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記緊結金具は、固定側クランプ本体と、固定側クランプ本体の一端部に設けたヒンジ軸を軸としてその一端部が回動自在に枢支された可動側クランプ本体と、固定側クランプ本体の他端部にその基端部が回動自在に軸支され、その先端部が可動側クランプ本体の他端部に形成された凹部に嵌合可能とした棒状体と、前記棒状体の先端部に固設された掛止部材と、前記棒状体が固定側クランプ本体の凹部に嵌合した状態で、可動側クランプ本体と掛止部材との間で棒状体に対して略垂直に差込可能に構成し、上端部から下端部に行くに従って長細く形成されたクサビ本体と、を具備することを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は請求項2に記載の考案において、前記可動側クランプ本体には、前記安全ネットの他端部を掛止するフック金具を配設したことを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2又は請求項3に記載の考案において、前記クサビ本体は、前記棒状体に締結されたことを特徴とする。
(1)請求項1記載の本考案では、支柱パイプに固定する緊結金具と、前記緊結金具に連結された枠本体と、アウターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り付けられたアーム部材と、前記インナーパイプのスライドをロックしてアーム部材の伸縮調整を行うロック部材と、を備えたネット用ブラケットにおいて、アーム部材の先端部には安全ネットの一端部が掛止されるようにフック金具を配設する一方、前記緊結金具には安全ネットの他端部を掛止するフック金具を配設している。
従来では、安全ネットの足場板側の掛止部が枠体に配設されているため、そのネット用ブラケットで安全ネットを張設したとき、足場板と安全ネットとの距離が開いてしまう問題があったが、本考案では足場板の一端側に近い緊結金具に安全ネットを張設するフック金具を有しているので、足場板と張設する安全ネットとの距離が小さくなり、これにより、足場板で作業する人が工具を落下させる危険性を少なくすることができる。
(2)請求項2記載の本考案では、請求項1に記載の考案において、前記緊結金具は、固定側クランプ本体と、固定側クランプ本体の一端部に設けたヒンジ軸を軸としてその一端部が回動自在に枢支された可動側クランプ本体と、固定側クランプ本体の他端部にその基端部が回動自在に軸支され、その先端部が可動側クランプ本体の他端部に形成された凹部に嵌合可能とした棒状体と、前記棒状体の先端部に固設された掛止部材と、前記棒状体が固定側クランプ本体の凹部に嵌合した状態で、可動側クランプ本体と掛止部材との間で棒状体に対して略垂直に差込可能に構成し、上端部から下端部に行くに従って長細く形成されたクサビ本体と、を具備している。
このように、クサビ本体を打撃部材により打撃することにより、固定側クランプ本体と掛止部材との間で棒状体に対して略垂直に差し込むことで支柱パイプに固定可能することができ、手間をかけずにネット用ブラケットを支柱パイプに固定することができる。これにより、多数のネット用ブラケットを締付けるのに、従来のナット構造を有するネット用ブラケットに比べて短時間で支柱パイプに固定することができる。逆に、クサビの下端部を打撃することで、簡単にクサビ本体の差し込みを解除することができる。
また、ネット用ブラケットを支柱パイプに固定するに際し、打撃部材の打撃により固定するので、打撃部材により固定する他の足場部材、例えば、クサビ式の足場板などを支柱パイプに固定する作業の延長で固定することができる。
(2)請求項3記載の本考案では、足場板の一端側に近いクランプに安全ネットを張設するフック金具を有しているので、足場板と張設する安全ネットとの距離が小さくなり、これにより、足場板で作業する人が工具を落下させる危険性を少なくすることができる。
(3)請求項4記載の本考案では、前記クサビ本体は前記棒状体に締結されているので、クサビ本体が棒状体から離脱せず、常に連結された状態で保持できる。例えば、クサビ本体に挿通孔を配設し、その挿通孔に棒状体を挿通させることで、クサビ本体を棒状体に締結可能とし、これにより、クサビ本体が棒状体から離脱して紛失してしまい、支柱パイプへの締付けができなくなってしまう問題が生じない。
この考案の実施例におけるネット用ブラケットの全体構造を示した斜視図である。 この考案の実施例におけるネット用ブラケットの緊結金具が開いた状態を示した斜視図である。 この考案の実施例におけるネット用ブラケットの支柱パイプへの取付方法を示した斜視図である。 この考案の実施例におけるネット用ブラケットのアーム部材の伸縮状態を示した側面図である。 この考案の実施例におけるネット用ブラケットの安全ネットを取り付けた状態を示した側面図である。 この考案の実施例におけるネット用ブラケットの安全ネットを取り付けた状態を示した平面図である。
以下に、本考案の実施形態におけるネット用ブラケット10の構造を、図面を参照しながら説明する。本考案に係るネット用ブラケット10は、図1に示すように、支柱パイプに固定する緊結金具4と、前記緊結金具4に連結された枠本体2と、アウターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り付けられたアーム部材3と、前記インナーパイプのスライドをロックしてアーム部材3の伸縮調整を行うロック部材(ロックボルト25等)と、を備えている。
まず、緊結金具は、図2に示すように、略半円状の固定側クランプ本体12と、固定側クランプ本体12の一端部にその一端部が枢支された略半円状の可動側クランプ本体13とを有する。
図2に示すように、固定側クランプ本体12は、例えば半円状に形成されている。固定側クランプ本体12の背面側には貫通孔(図示せず)が設けられ、その貫通孔には取付ピン22を通して種々の取付体を取り付け可能に設けている。本実施形態では、ネット用ブラケット10の枠本体2を取り付け可能に設けている。
固定側クランプ本体12は、その一端部に棒状体14の基端部を軸支している。すなわち、棒状体14は、固定側クランプ本体12の一端部において支軸19を軸として回動自在に構成されている。棒状体14の先端部には、棒状体14の外径より大きく形成された略六角状のナット部15(掛止部材)が固設されている。
この固定側クランプ本体12は、従来のものを踏襲した形で製作することができる。すなわち、固定側クランプ本体12は、従来の棒状体14の先端部にナット部15を固設し、棒状体14にクサビ本体11を取り付けるだけで簡単に本願考案における緊結金具4として製造することができる。
なお、前記のようにクサビ本体11を取り付けない場合には、棒状体14にナットを嵌め込むねじ山を形成したボルトとして固定側クランプ本体12に取り付ければ、従来と同じ緊結金具4として使用することができる。
可動側クランプ本体13には、その他端部に凹部18が形成されている。凹部18は、前記棒状体14を嵌合させるように凹状に形成されている。また、図3(c)に示すように、可動側クランプ本体13に形成された凹部18の外面側に凸状の滑止材17が形成されている。凸状の滑止材17は、緊結金具4の取り付け状態にてクサビ本体11が滑止するのを防止している。
可動側クランプ本体13は、その一端部において固定側クランプ本体12の一端部に設けたヒンジ軸20を軸として回動自在に枢支している。これにより、緊結金具4は、可動側クランプ本体13と固定側クランプ本体12の他端部同士を狭着させるように構成することができ、支柱パイプ21への取付が可能となる。
クサビ本体11は、板材を折曲したようにその断面が略U字形状を有したものである。そして、その側面部を上端部から下端部に行くに従って長細状のクサビ形状に形成している。
また、クサビ本体11の表面には、端部を除く矩形状に前記棒状体14を挿通させる挿通孔16が穿設されている。そして、前記挿通孔16に前記棒状体14を挿通させることにより、クサビ本体11を棒状体14に対して締結可能に構成している。
これにより、クサビ本体11が棒状体14から離脱せず、常に連結された状態で保持できる。そして、クサビ本体11が棒状体14から離脱して紛失してしまい、支柱パイプ21への締付けができなくなってしまう問題は生じにくい。
次に、緊結金具4の支柱パイプ21への取付方法について図3を参照して説明する。まず、図3(a)に示すように、可動側クランプ本体13が固定側クランプ本体12に対して開いた状態で、支柱パイプ21への取付箇所に配置させる。このとき、クサビ本体11は、棒状体14に対して略垂直方向に吊り下げ状態としている。
次いで、図3(b)に示すように、クサビ本体11を手で持ち上げながら、固定側クランプ本体12に対して可動側クランプ本体13を狭着させるようにしている。この後、図3(c)に示すように、狭着させた状態でクサビ本体11を、打撃部材により打撃するようにしている。
そして、図3(d)に示すように、クサビ本体11は、打撃部材で打撃することにより、ナット部15と可動側クランプ本体13の表面部との間で下方に差し込まれる。これにより、可動側クランプ本体13が固定側クランプ本体12に対してさらに狭着される。
すなわち、クサビ本体11は、下端部から上端部にかけて幅太く形成されたクサビ形状を有するので、そのクサビ本体11がハンマーなどの打撃部材により打撃されることにより、ボルトと可動側クランプ本体13との間で下方に差し込まれて、可動側クランプ本体13の他端部が固定側クランプ本体12の他端部へ強制的に押し込まれる。このようにして、緊結金具4は、可動側クランプ本体13と固定側クランプ本体12とを狭着させることにより、支柱パイプ21に強固に固定するようにしている。
この結果、本実施形態における緊結金具4は、クサビ本体11を打撃部材により打撃することにより、固定側クランプ本体12とナット部15との間で棒状体14に対して略垂直に差し込むことで支柱パイプ21に固定可能することができ、時間をかけずに緊結金具4を支柱パイプ21に固定することができる。
すなわち、従来のボルト・ナットの構造による緊結金具では、手作業でのナットの締め付けにより、固定側クランプ本体12と可動側クランプ本体13とを狭着していたが、本実施例における緊結金具4はハンマーなどで打撃するだけで、手間をかけずに短時間で緊結金具4を支柱パイプ21に取り付けることができる。
しかも、ハンマーなどの打撃部材によりクサビ形状を有する他の部材(例えば足場板37など)の装着作業の延長により、クサビ本体11への打撃部材の打撃により緊結金具4を支柱パイプ21に取り付けることができ、足場構造を簡単に施設することが可能である。
また、緊結金具4を取り外す場合でも、ハンマーでクサビ本体11の下端部を打撃することにより、ナット部15と可動側クランプ本体13の表面との間に嵌まり込んでいたクサビ本体11を取り外しすることができ、クサビ本体11の離脱も簡単に行うことができる。
次に、図1及び図4に示すように、枠本体2は、緊結金具4に連結されると共に、アーム部材3を回動可能に支持している。すなわち、枠本体2は、その断面がコの字形状を有し、その両側片に長孔状のガイドスリット31が垂直方向に形成されている。そして、アーム部材3はこのガイドスリット31に基端部が回動可能に枢支される。
アーム部材3は大径のアウターパイプ32と、このアウターパイプ32内に挿入されたインナーパイプ33とで構成されている。アウターパイプ32の基端部は前記枠本体2のガイドスリットに枢支されている。このため、アウターパイプ32の基端部には、枠本体2の両側片のガイドスリット31を貫通したスライドボルト24の軸部(図示せず)が挿通されており、アーム部材3はこの軸部を枢軸として枠本体2に対して回動するようにしている。
この場合、スライドボルト24は枠本体2のガイドスリット31内を上下方向にスライド移動するようにしており、スライドボルト24がガイドスリット31の下端部に位置した状態ではアーム部材3は図4の一点鎖線に示すように、枠本体2に対して起立状態となる一方、スライドボルト24がガイドスリット31の上端部に位置した状態では図4の実線に示すように枠本体2に対して水平状態となる。これら起立状態と水平状態間の切り換えにより、アーム部材3の不使用時の折り畳みと使用時の展開とが行われる。
図4に示すように、アーム部材3のインナーパイプ33はアウターパイプ32内にスライド可能に挿入されるものであり、インナーパイプ33のスライドによりアーム部材3の伸縮調整が行われる。このインナーパイプ33は下面部分に絞り溝13a(図1に示す)が長手方向に形成されている。
また、本実施形態では、アーム部材3を従来品に比べてコンパクトに形成している。すなわち、従来のアーム部材は、柱外部から320mm〜500mmであったが、本実施形態では、170mm〜220mmになっており、その長さが従来品に比べてコンパクトになっている。現行の足場施工基準では、作業床と躯体(建物)との隙間は、基本的に300mm以内で、足場を取り付けるように指導があり、このようにアーム部材3をコンパクトにすることにより、対応が可能となる。
そして、アウターパイプ32の先端側下面の適宜位置にはロックボルト25が取り付けられており、このロックボルト25の先端部がインナーパイプ33の絞り溝13aに当接している。このロックボルト25は、絞り溝13aに当接することによりインナーパイプ33の回り止めを行うと共に、その締め付けによってインナーパイプ33のスライドをロックしてアーム部材3の伸縮調整を行うロック部材として作用するものである。
さらに、アウターパイプ32の先端側側面の適宜位置には蝶ボルトからなる蝶型ロックボルト27が取り付けられており、この蝶型ロックボルト27によりアウターパイプ32からインナーパイプ33が脱落するのを防止している。
また、このようなアウターパイプ32内に挿入されるインナーパイプ33の基端部には抜け止め部12aが形成されている。この抜け止め部12aは図4に示すように、インナーパイプ33の基端側下端部を下方に膨らみを持たせた凸状体35を設けている。
そして、この抜け止め部12aには、ロックボルト25が完全にゆるんだ状態であっても、常に、ロックボルト25の先端部が凸状体35に掛止される状態となり、インナーパイプ33のそれ以上のスライドを停止させて、インナーパイプ33の抜け止めを行うものである。これにより、ロックボルト25が完全にゆるんだ状態であってもインナーパイプ33はアウターパイプ32からの脱落を防止している。
このような構成に加えて緊結金具4の可動側クランプ本体13には安全ネット30を掛止するフック金具29が取り付けられる。フック金具29は左右に分岐して螺旋状に形成されており、緊結金具4の可動側クランプ本体13上部に溶接等により固着されている。
一方、フック金具28も左右に分岐して螺旋状に形成されており、アーム部材3のインナーパイプ33の先端部に同様に固着されている。これらフック金具28,29は対向する2本で一対をなすようになっており、図5に示すように、一対のフック金具28,29で安全ネット30を掛止するものである。
フック金具28,29はそれぞれの一対で、この安全ネット30に掛止され、この掛止によって安全ネット30の掛け渡しが行われる。また、安全ネット30の端部に設けた紐状体36により支柱パイプ21周りを結ぶようにしている。従って、このようなフック金具28,29の取り付けにより、安全ネット30を緊締する必要がなく、安全ネット30の掛け渡し作業が迅速かつ確実に行うことができ、しかも省力化を図ることができるメリットがある。
次に、安全ネット30を張設する方法について説明する。前記支柱パイプ21に緊結金具4を取り付けた後、その緊結金具4に取り付けられた枠本体には、アーム部材3のインナーパイプ33がアウターパイプ32の中に収縮した状態で収容されている。そして、アーム部材3の基端に取り付けられたスライドボルト24がガイドスリット31の上端部に位置させ、その後、アーム部材3のアウターパイプからインナーパイプを先端部に向けて突出させる。そして、ロックボルト25の先端部をインナーパイプ33の絞り溝13aに当接させて固定するようにしている。
このように、足場の支柱パイプ21に緊結金具4を狭着して固定し、アーム部材3を枠体上で回動しながらスライドボルト24を上方にスライドさせると、アーム部材3は水平状態となる。この状態でその先端が建造物の外壁に当接するまでインナーパイプ33を引き出し、ロックボルト25及び蝶型ロックボルト27を締め付けてロックを行うと、ネット用ブラケット10は足場と建造物の外壁との間に掛け渡し状に固定される。
従って、この状態でフック金具28,29の安全ネット30を掛止させるだけで、安全ネット30の掛け渡しを行うことができる。これにより、図6に示すように、足場板37と安全ネット30との間の隙間を小さくして、その隙間からの落下物の危険防止を図ることができる。
2 枠本体
3 アーム部材
4 緊結金具
10 ネット用ブラケット
11 クサビ本体
12 固定側クランプ本体
13 可動側クランプ本体
14 棒状体
17 ロック部材
18 凹部
21 支柱パイプ
28、29 フック金具
30 安全ネット
32 アウターパイプ
33 インナーパイプ

Claims (4)

  1. 支柱パイプに固定する緊結金具と、
    前記緊結金具に連結された枠本体と、
    アウターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り付けられたアーム部材と、
    前記インナーパイプのスライドをロックしてアーム部材の伸縮調整を行うロック部材と、を備えたネット用ブラケットにおいて、
    アーム部材の先端部には安全ネットの一端部が掛止されるようにフック金具を配設する一方、
    前記緊結金具には安全ネットの他端部を掛止するフック金具を配設したことを特徴とするネット用ブラケット。
  2. 前記緊結金具は、固定側クランプ本体と、
    固定側クランプ本体の一端部に設けたヒンジ軸を軸としてその一端部が回動自在に枢支された可動側クランプ本体と、
    固定側クランプ本体の他端部にその基端部が回動自在に軸支され、その先端部が可動側クランプ本体の他端部に形成された凹部に嵌合可能とした棒状体と、
    前記棒状体の先端部に固設された掛止部材と、
    前記棒状体が固定側クランプ本体の凹部に嵌合した状態で、可動側クランプ本体と掛止部材との間で棒状体に対して略垂直に差込可能に構成し、上端部から下端部に行くに従って長細く形成されたクサビ本体と、を具備することを特徴とする請求項1に記載のネット用ブラケット。
  3. 前記可動側クランプ本体には、前記安全ネットの他端部を掛止するフック金具を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネット用ブラケット。
  4. 前記クサビ本体は、前記棒状体に締結されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のネット用ブラケット。
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