JP3157033U - 土鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁調理器用及び直火用として両用することができ、特に、電磁調理器を用いた調理の際に、調理時間を短縮することが可能な土鍋を提供する。【解決手段】内底面部11と、該内底面部11の周囲から連続して上方へ延設される内壁面部12とを有する鍋本体10と、該鍋本体10の上部開口を覆う蓋体と、を備えた土鍋1において、少なくとも内底面部11の上面全域及び内壁面部12の上面の一部には、アルミニウムから成る発熱体層20と、該発熱体層20にセラミックから成るコーティング層30とが積層されている。【選択図】図5

Description

本考案は、土鍋に係り、特に、電磁調理器用及び直火用として何れにも使用可能な土鍋に関する。
一般に、調理用加熱源として、ガス等の直火による加熱源のほか、電磁誘導によって、調理用容器を発熱させる電磁調理器(IH)が知られている。
電磁調理器に用いられる調理用容器は、透磁率及び導電率の高い鉄製の調理用容器が用いられ、このような特性を有さない土鍋は、電磁調理器を用いて調理することができないものとされている。しかしながら、土鍋を用いて調理した場合には、遠赤外線効果により保温性が高く、じっくりと加熱することが可能なため、調理物に対する風味の向上等、鉄製の調理用容器を用いて調理したときにはない有利な面がある。このため、電磁調理器にも使用可能な土鍋の開発が望まれていた。
そこで電磁調理器を用いて土鍋を、加熱することが可能なように、鍋本体の外底面部に、金属薄膜を被膜成形した土鍋が知られている(たとえば、特許文献1)。この土鍋によれば、電磁誘導の渦電流により、外底面部に形成された金属薄膜が発熱するため、電磁調理器を用いて加熱することができる。
しかし、特許文献1の土鍋は、外底面部に金属薄膜が被膜成形されており、この金属薄膜は直火に対する耐久性が低いという問題点があった。また、外底面部に被膜成形された金属薄膜は外的接触に弱く、例えば、ガスコンロ等に土鍋の外底面部が当接することにより、金属薄膜が損傷しやすいという問題があった。したがって、特許文献1のように、金属薄膜が鍋本体の外底面部に成膜された土鍋は、電磁調理器を用いて加熱調理を行う用途に限定されており、直火による加熱調理に適していなかった。
一方、特許文献2では、鍋本体の内底面部にアルミニウムを溶射した土鍋(非金属性耐熱厨房食器)が提案されている。この土鍋によれば、鍋の外底面部を直火によって加熱しても、鍋の内部に形成されたアルミニウム薄膜は直火に曝されることがない。したがって、電磁調理器及び直火の何れの加熱源を用いても、加熱を行うことができるという優れたものであった。
特開昭64−002287号公報 実開昭61−166497号公報
しかしながら、特許文献2に記載の土鍋のように、アルミニウム薄膜、すなわち電磁調理器の電磁誘導により発熱される部分が、土鍋の底部のみに限定されていると、電磁調理器を用いて調理を行った場合、鍋全体が暖まるまでに長時間を要する。すなわち、鍋の底部のみに発熱体層が設けられているだけでは、十分な加熱調理を行うために多大な調理時間を要し、場合によっては、調理物の水分等を沸騰させることができないという不都合があった。
本考案は、上記不都合を解決するためになされたものであり、その目的は、電磁調理器用及び直火用として両用することができ、特に、電磁調理器を用いた調理の際に、調理時間を短縮することが可能な土鍋を提供することにある。
前記課題は、内底面部と、該内底面部の周囲から連続して上方へ延設される内壁面部とを有する鍋本体と、該鍋本体の上部開口を覆う蓋体とを備えた土鍋において、少なくとも前記内底面部の上面全域及び前記内壁面部の上面の一部には、アルミニウムから成る発熱体層と、該発熱体層にセラミックから成るコーティング層とが積層されてなることにより解決される。
以上のように、上記構成では、発熱体層が、鍋本体の内底面部の上面全域及び内壁面部の上面の少なくとも一部に形成されている。すなわち、直火により鍋本体を熱した場合であっても、発熱体層が鍋本体の内面側にあるので、直火に曝されることがないと同時に、ガスコンロ等の接触により、発熱体層が損傷することがない。また、電磁調理器により鍋本体を加熱した場合には、内底面部上に形成された発熱体層が、電磁誘導の渦電流で発熱するため、鍋本体を加熱することが可能である。このように、本考案に係る土鍋では、直火により加熱した後であっても、何れの加熱源をも使用することが可能なため、調理物や調理方法等に応じて、電磁調理器又は直火の加熱源を適宜選択することができる。
また、上記構成では、熱伝達性の極めて優れたアルミニウムから成る発熱体層が、少なくとも内底面部の上面全域及び内壁面部の上面の一部に形成されている。その結果、電磁調理器により土鍋を加熱した場合において、電磁誘導の渦電流により、鍋本体の内面が効率よく加熱される。このように、鍋本体の内面を極めて短時間のうちに加熱することが可能なため、煮炊き等に要する調理時間を劇的に短縮することが可能である。
従来技術においては、鍋本体の外底面部に発熱体層を備えた構成であり、外底面部の発熱に伴い、鍋全体に熱が伝導し、その後鍋内部の調理物に熱が伝導するため、加熱調理の際、長い時間を要するという不都合があった。しかし本考案によると、鍋の少なくとも内底面部の上面全域及び内壁面部の上面の一部が加熱されるため、調理物に熱が伝わりやすく、その結果、調理時間を短縮することができる。
さらに上記構成では、発熱体層の上面に、ある程度の硬度を有するセラミックがコーティングされるため、発熱体層を外的衝撃等から良好に保護することができる。
この時、請求項2のように、前記内壁面部の上面全域に、アルミニウムから成る発熱体層と、該発熱体層にセラミックから成るコーティング層とが積層されてなると好ましい。
このように、内壁面部の上面全域にも発熱体層を設ける構成とすると、電磁調理器により土鍋を加熱した場合、鍋本体の内面全域が効率よく加熱される。
このとき、請求項3のように、前記鍋本体には、前記内壁面部の周囲から連続して形成され、前記蓋体が載置可能な係止段部を有し、前記係止段部は、その上面全域に、前記発熱体層と、前記コーティング層とが積層して形成されていると好適である。このように構成すれば、鍋本体の係止段部には発熱体層が形成され、この発熱体層の上方には蓋体が載置される。すなわち、電磁調理器等により発熱体層が加熱されると、その熱エネルギーが蓋体にも伝達されるため、蓋体をも良好に加熱することが可能となる。従って、蓋体を鍋本体に載置した状態で調理を行った後、電磁調理器等による加熱を停止しても、土鍋全体(鍋本体及び蓋体)が良好に加熱及び蓄熱されているため、土鍋の持つ保温機能により、調理物が冷めてしまうことを更に抑制することが可能となる。
また、請求項4のように、前記発熱体層は、溶射により形成されると好適である。このように構成すれば、鍋本体の内底面部及び内壁面部等の上面に対する発熱体層の被着強度が増す。従って、土鍋を長期に亘って使用したとしても、熱伝達性の低下や熱膨張による剥離及び破損等を防止することができる。
このとき、請求項5のように、前記コーティング層の上面には、さらにセラミック又はフッ化炭素樹脂を成分とする仕上層が積層して形成されていると好適である。このように構成すれば、コーティング層の上面に、さらにセラミック等から成る仕上層が形成されるため、上記コーティング層による作用効果に加え、さらに、発熱体層を外的衝撃から効果的に保護することができる。また、仕上層をフッ化炭素樹脂等により形成することにより、調理時における焦げ付きやこびり付き等を抑制することが可能となり、調理後の水洗い等の手入れを簡単にすることができる。
さらに、仕上層に、例えば、顔料等の着色剤を含有して色彩を付したり、文字や図柄等の模様を施すことも可能なため、かかる場合、意匠上優れたデザインを有する土鍋を提供することができる。
このとき、請求項6のように、前記発熱体層と、前記コーティング層と、前記仕上層のうち、少なくとも何れか一層の表面に凹凸状の模様が形成されていると好適である。このように構成すれば、鍋本体の内面側において、例えば、文字や図柄等の模様を立体的に形成することが可能なため、意匠上優れたデザインとすることができる。さらに、このような凹凸形状を形成するための特別な工程を必要とせず、例えば、発熱体層を鍋本体の内底面部や内壁面部上に形成する際、同時に凹凸形状を形成することも可能である。したがって、作業工程を増大化させることなく、鍋本体の内面側において凹凸形状を形成することが可能となる。
以上のように、本考案に係る土鍋によれば、簡単な構成により、直火又は電磁調理器の何れの加熱源も使用することが可能であり、また、電磁調理器を用いた調理の際に、調理時間を劇的に短縮することができる。
本考案の実施形態に係る土鍋の分解斜視図である。 正投影図法により作成した鍋本体と蓋体とが組み合わされた状態を示す6面図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は右側面図、(e)は正面図、(f)は底面図である。 正投影図法により作成した鍋本体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 正投影図法により作成した蓋体を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図、(e)は底面図である。 鍋本体の断面図である。 図5の要部拡大断面図 本考案の第2実施形態に係る鍋本体の断面図である。 本考案の第2実施形態における変形例に係る鍋本体の断面図である。 本考案の第2実施形態における変形例に係る鍋本体の断面図である。
以下、本考案に係る実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本考案を限定するものではなく、本考案の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。なお、図5乃至図9に関し、各層の厚さは説明上、便宜的に誇張して図示し、実際の厚さとは異なる。
図は、本考案の実施形態を示すものであり、図1乃至図6は、本考案の第1の実施形態に係る土鍋を説明するものである。図1は本考案の実施形態に係る土鍋の分解斜視図、図2は正投影図法により作成した鍋本体と蓋体とが組み合わされた状態を示す6面図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は右側面図、(e)は正面図、(f)は底面図、図3は正投影図法により作成した鍋本体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)は底面図、図4は正投影図法により作成した蓋体を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図、(e)は底面図、図5は鍋本体の断面図、図6は図5の要部拡大断面図である。
図1乃至図6に示すように、本実施形態に係る土鍋1は、食材等を調理するために用いられる調理用容器であり、鍋本体10と、蓋体50とから構成されている。鍋本体10は、断面略半円状に形成され、内底面部11と、内底面部11から上方へ連続して立ち上がる内壁面部12と、内壁面部12の上縁部を拡径して形成された係止段部13とを有している。蓋体50は、断面略円弧状に形成され、鍋本体10の係止段部13に嵌合して載置可能に構成されている。
鍋本体10は、調理時の熱に耐え得る耐熱性を有する材料を用いて成形し、焼成することにより形成される。鍋本体10に用いられる材料は、調理時の熱に耐え得る耐熱性を有していればよく、例えば、陶石、石灰、粘土等の従前から土鍋の製造において用いられる材料により形成することが可能である。
また、図5及び図6に示すように、鍋本体10のうち内底面部11、内壁面部12、係止段部13及び外底面部を除く外周面には、例えば、フッ化炭素樹脂(PolyTetraFluoroEthylene:PTFE)を含有した塗料から成る外面仕上層14がはけ塗り、スプレー、吹き付け等の手法により形成されている。なお、この外面仕上層14は、後述する仕上層40を形成する工程において、仕上層40と同一の材料を用いて形成することも可能である。
本実施形態1において、鍋本体10の内底面部11、内壁面部12及び係止段部13の上面、すなわち、鍋本体10の内面全域に、発熱体層20と、コーティング層30と、仕上層40とが順次積層して形成されている。なお、実施形態1では発熱体層20が内底面部11及び内壁面部12の全域に設けられた例を示すが、発熱体層20は、内底面部11の全域及び内壁面部12の一部に設ける構成としてもよい。また、発熱体層20は係止段部13の上面全域に設けられた例を示しているが、必ずしも係止段部13に発熱体層20が形成されていなくても良い。すなわち、発熱体層20は図6中のA線よりも下方に設けられる構成としても良い。
発熱体層20は、加熱されたアルミニウムから成る微粉末を半溶解状態で吹き付けることにより、薄膜状に形成されている。そして、電磁誘導調理器による電磁誘導の渦電流で、発熱体層20を良好に発熱させることができる。なお、上記吹き付けは、例えば、従来から用いられているアーク溶射、プラズマ溶射又はガス溶射等により実現することができ、また、スプレーによる溶射により実現することも可能である。
コーティング層30は、発熱体層20の上面全域に、セラミックを溶融またはこれに近い状態にして、溶射することにより薄膜状に形成されている。このような溶射は、発熱体層20と同様に、従来から用いられているアーク溶射、プラズマ溶射、ガス溶射及びスプレー溶射等により実現することができる。
仕上層40は、コーティング層30の上面全域に、セラミックから成る材料をはけ塗り、吹き付け、スプレー等の手法を用いて形成されている。本考案では、仕上層40は、黄ばみの最も少ない白色のセラミックホワイトを用いて形成されている。このように、仕上層40に、セラミックホワイトを用いることにより、顔料や塗料等の着色剤を含有することなく、鍋本体10の内側面の色を美しい白色の仕上げ面とすることが可能となっている。
なお、仕上層40にセラミックホワイトを用いたが、顔料等の着色材が含有された白色以外のセラミックを用いて仕上層40を形成することも可能である。また、仕上層40は、上記のようなセラミックにフッ化炭素樹脂を含有したもの、釉薬等の他の材料及び釉薬等にセラミックやフッ化炭素樹脂を含有したもの等、耐熱性を有するものであれば、様々な材料を用いて形成することができる。
このように、第1の実施形態に係る土鍋1によれば、鍋本体10の内底面部11、内壁面部12及び係止段部13の上面、すなわち、鍋本体20の内面の全域に亘って、アルミニウムが溶射されているため、鍋本体10を、電磁調理器により加熱すると、鍋本体10の内底面部11、内壁面部12及び係止段部13の上面上に形成された発熱体層20が電磁誘導の渦電流により発熱する。そして、鍋本体10の内底面部11、内壁面部12及び係止段部13上に形成された発熱体層20の発熱により、鍋本体10の内面全域を極めて短時間に加熱することができる。したがって、鍋本体10の昇温速度が速く、また、調理物と発熱体層20の間の距離が近いため、煮炊き等に要する調理時間を劇的に短縮することが可能である。
また、発熱体層20は、アルミニウム溶射により形成されているため、鍋本体10に対する発熱体層20の被着強度を向上させることが可能となる。このため、土鍋1を長期に亘って使用したとしても、熱伝達性の低下や熱膨張による剥離及び破損等してしまうことを防止することができる。
さらに、発熱体層20は、アルミニウムから成る材料を用いて形成されているため、その電流値を大きな値とすることができ、電磁調理器で加熱した際に、発熱体層20を良好に発熱させることが可能となる。また、アルミニウムから成る発熱体層20は、高い膨張率を有し、加熱した際に、大きく膨張する鍋本体10に併せて膨張させることが可能なため、発熱体層20が土鍋1の内底面部11及び内壁面部12から剥離してしまう等の弊害を抑制することができる。
本実施形態では、発熱体層20の上面に、セラミックから成るコーティング層30が積層して形成されるため、ある程度の硬度を有し、透水性の低いセラミックにより、発熱体層20を外的衝撃から良好に保護することができると共に、鍋本体10側への水分の浸出を抑制することが可能となる。また、コーティング層30は、溶射により形成されているため、発熱体層20に対する密着度が強固となり、コーティング層30が発熱体層20から剥離してしまうことを防止することができる。さらに、このような溶射により、コーティング層30の厚みを、発熱体層20に対して略均一にすることができるため、鍋本体10の内面側を滑らかな平坦形状とすることが可能となる。
また、セラミックから成るコーティング層30の上面には、さらに、セラミック又はフッ化炭素樹脂が含有された材料から成る仕上層40が形成されているため、上記コーティング層30による作用効果に加え、さらに、発熱体層20を外的衝撃から保護することができる。また、仕上層40が、セラミック又はフッ化炭素樹脂が含有された材料により形成されているため、調理時における焦げ付きやこびり付き等を抑制することができ、調理後の水洗い等の手入れを簡単にすることが可能となる。
次に、本考案に係る第2の実施形態について図7に基づいて説明する。図7は本考案の第2実施形態に係る鍋本体の断面図である。なお、図7に示す第2の実施形態は、第1の実施形態との対比において、鍋本体の内底面部、内壁面部及び係止段部の上面に、順次積層して形成される発熱体層、コーティング層及び仕上層のそれぞれの形態が異なる点のみが異なり、それ以外の構成は第1の実施形態と同様な構成であるため、同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態に係る土鍋100は、第1の実施形態と同様に、鍋本体10を有し、鍋本体10の内面底部11、内壁面部12及び係止段部13の上面には、発熱体層120と、コーティング層130と、仕上層140とが順次積層して形成されている。
発熱体層120は、鍋本体10の内底面部11及び内壁面部12の上面から凹凸状に突出するように形成されており、本実施形態では、この凹凸形状により、鍋本体10の内面側に文字や図形等の模様を立体的に形成することが可能となっている。このような凹凸形状は、例えば、アルミニウムから成る材料を印刷液として、従来から用いられている凹版印刷やタンポ印刷等により形成することも可能であり、また、第1の実施形態と同様に、アルミニウム溶射を行った後に、上記凹版印刷やタンポ印刷等を行うことにより形成することもできる。なお、上記凹凸形状は、内底面部11及び内壁面部12の全域に形成する場合に限られず、内底面部11にのみ形成してもよく、また、内壁面部12にのみ形成することも可能である。
コーティング層130は、第1の実施形態と同様に、発熱体層120の上面全域に、セラミックを溶射することにより形成され、その表面形状は、発熱体層120と略同一の凹凸形状を有している。
仕上層140は、第1の実施形態と同様に、コーティング層130の上面全域に、セラミック等が塗布され、その表面形状は、発熱体層120及びコーティング層130と略同一の凹凸形状を有している。
このように第2の実施形態によれば、発熱体層120の凹凸形状により文字や図形等の模様を立体的に形成することが可能なため、第1の実施形態の作用効果に加えて、意匠上極めて優れたデザインとすることができる。第2の実施形態においては、発熱体層120、コーティング層130、仕上層140の全ての層に凹凸を形成した構成を示したが、図8に示す第2実施形態の変形例のように、コーティング層130、仕上層140に凹凸を形成する構成としても良い。またさらに、図9に示す第2実施形態の変形例のように、仕上層140のみに凹凸が形成された構成としても良い。
また、このように、発熱体層120、コーティング層130、仕上層140の何れかの層に凹凸が形成されているため、鍋本体10の洗浄を行う際、表面が平滑に形成された場合と比較して、使用者が手によって鍋本体10を保持しやすくなるという効果も奏する。なお、この凹凸形状は、凸部分の角が円弧状に膨出した形状とすると、より付着物を洗浄しやすいため、好適である。
このような凹凸形状は、発熱体層120を形成する際に、凹版印刷やタンポ印刷等により、鍋本体10の内底面部11及び内壁面部12の上面に直接形成することも可能なため、作業工程の増大化を伴うことなく発熱体層120を形成することができる。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態では、発熱体層20、120の上面にコーティング層30、130を積層して形成し、さらにその上面に仕上層40、140を積層して形成したが、仕上層40、140を省略して、コーティング層30、130を仕上面としてもよく、仕上層40、140の上面にさらに仕上面となる層を積層して形成することも可能である。
また、発熱体層20、120を、鍋本体10の内底面部11、内壁面部12及び係止段部13上に形成したが、鍋本体10の内底面部11及び内壁面部12のみに形成してもよい。
本考案に係る土鍋1、100は、電磁調理器やガス等の加熱源を用いて加熱する場合に限られず、オーブンやラジエントヒータ等、他の加熱源を用いて加熱することも可能である。
本考案によれば、直火又は電磁調理器により加熱した後、何れの加熱源をも使用することが可能であり、また、特に、電磁調理器を用いた調理の際、調理時間を劇的に短縮することができるので、様々な調理に用いられる土鍋に利用することができる。
1、100 土鍋
10 鍋本体
11 内底面部
12 内壁面部
13 係止段部
14 外面仕上層
20、120 発熱体層
30、130 コーティング層
40、140 仕上層
50 蓋体

Claims (6)

  1. 内底面部と、該内底面部の周囲から連続して上方へ延設される内壁面部とを有する鍋本体と、該鍋本体の上部開口を覆う蓋体とを備えた土鍋において、
    少なくとも前記内底面部の上面全域及び前記内壁面部の上面の一部には、アルミニウムから成る発熱体層と、該発熱体層にセラミックから成るコーティング層とが積層されてなることを特徴とする土鍋。
  2. 前記内壁面部の上面全域に、アルミニウムから成る発熱体層と、該発熱体層にセラミックから成るコーティング層とが積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の土鍋。
  3. 前記鍋本体には、前記内壁面部の周囲から連続して形成され、前記蓋体が載置可能な係止段部を有し、
    前記係止段部は、その上面全域に、前記発熱体層と、前記コーティング層とが積層して形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の土鍋。
  4. 前記発熱体層は、溶射により形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の土鍋。
  5. 前記コーティング層の上面には、さらにセラミック又はフッ化炭素樹脂を成分とする仕上層が積層して形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の土鍋。
  6. 前記発熱体層と、前記コーティング層と、前記仕上層のうち、少なくとも何れか一層の表面に凹凸状の模様が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の土鍋。
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