JP3156701B2 - 熱転写フォイル - Google Patents
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- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C12/00—Powdered glass; Bead compositions
- C03C12/02—Reflective beads
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、フィルム
やテープ形態等の熱転写フォイルに関するもので、より
詳細には、熱転写工程を通して図案、文字等の多様な模
様を、金型を用いて作業紙等に熱転写させ得る熱転写フ
ォイル（ｈｏｔ ｓｔａｍｐ ｆｏｉｌ）に関する。
やテープ形態等の熱転写フォイルに関するもので、より
詳細には、熱転写工程を通して図案、文字等の多様な模
様を、金型を用いて作業紙等に熱転写させ得る熱転写フ
ォイル（ｈｏｔ ｓｔａｍｐ ｆｏｉｌ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、熱転写方法により要望する模
様の装飾を得るための多様な形態の熱転写体が知られて
いるが、従来の熱転写体は一般的に、要望する模様やパ
ターンの熱転写層を熱転写テープやシート（ｓｈｅｅ
ｔ）形態の媒体に直接的に前もって形成してから熱転写
させるものであった。
様の装飾を得るための多様な形態の熱転写体が知られて
いるが、従来の熱転写体は一般的に、要望する模様やパ
ターンの熱転写層を熱転写テープやシート（ｓｈｅｅ
ｔ）形態の媒体に直接的に前もって形成してから熱転写
させるものであった。
【０００３】また他の形態の従来技術上の熱転写体とし
て、テープや紙のようなシート形態の媒体の全表面に熱
転写層を形成したものも提案されている。
て、テープや紙のようなシート形態の媒体の全表面に熱
転写層を形成したものも提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記後者の形
態の熱転写体を用いて要望する模様を得るために、一定
した模様が形成されている金型を有する熱転写用プレス
を用いる場合、要望する模様を鮮明に得ることは不可能
であった。これは、金型に刻まれた模様の周辺縁の部分
における熱転写が鮮明に行われなかったからである。従
って、要望する模様や文字を熱転写して得るためには、
転写体を切断し、そのような模様や文字を作ってから、
これを作業紙に配列して熱転写せざるを得なかった。
態の熱転写体を用いて要望する模様を得るために、一定
した模様が形成されている金型を有する熱転写用プレス
を用いる場合、要望する模様を鮮明に得ることは不可能
であった。これは、金型に刻まれた模様の周辺縁の部分
における熱転写が鮮明に行われなかったからである。従
って、要望する模様や文字を熱転写して得るためには、
転写体を切断し、そのような模様や文字を作ってから、
これを作業紙に配列して熱転写せざるを得なかった。
【０００５】本発明は、こうした事情に鑑みてなされた
もので、要望する模様が刻まれた金型を用いて、繊維や
皮革等のような、装飾を施す対象物に、金型に刻まれた
模様によって鮮明に熱転写が行われ得る熱転写フォイル
を提供しようとするものである。
もので、要望する模様が刻まれた金型を用いて、繊維や
皮革等のような、装飾を施す対象物に、金型に刻まれた
模様によって鮮明に熱転写が行われ得る熱転写フォイル
を提供しようとするものである。
【０００６】本発明の他の目的は、装飾を施す対象物に
熱転写された部分が光を反射することにより、装飾的な
効果を更に向上させ得る熱転写フォイルを提供しようと
するものである。
熱転写された部分が光を反射することにより、装飾的な
効果を更に向上させ得る熱転写フォイルを提供しようと
するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る熱転写フォイルは、次のような構成と
したものである。すなわち、耐熱性と可塑性を有する合
成樹脂物質のキャリアシート；該キャリアシート上に塗
布されるし、該キャリアシートより低い融点を有する合
成樹脂物質の分離層；該分離層上に塗布された微細な玉
形状のガラス粒からなって、レンズの役割を行うガラス
ビード層と、該ガラスビード層に塗布され鏡反射面を形
成するアルミニウム層と、該ガラスビード層と該アルミ
ニウム層を熱転写完了後に作業シートに接着させるため
の接着層を有する薄膜結合層；要望する形態の陽刻され
たデザインを有する金型を通してキャリアシート上に熱
と圧力が加えられた時、該陽刻されたデザインにより加
圧、加熱された前記薄膜結合層の部分等のみが鮮明な周
辺部を有したまま前記の分離層から分離されるし、この
ような分離は、前記キャリアシートが印加された熱中の
一部を吸収して分散させることにより前記の分離層が溶
けて、前記の金型と前記の薄膜結合層にくっつけられな
いようにし、また熱転写工程の間前記の薄膜結合層を安
定的に維持させる二重構造により達成されること；を含
む熱転写フォイルである（請求項１）。
め、本発明に係る熱転写フォイルは、次のような構成と
したものである。すなわち、耐熱性と可塑性を有する合
成樹脂物質のキャリアシート；該キャリアシート上に塗
布されるし、該キャリアシートより低い融点を有する合
成樹脂物質の分離層；該分離層上に塗布された微細な玉
形状のガラス粒からなって、レンズの役割を行うガラス
ビード層と、該ガラスビード層に塗布され鏡反射面を形
成するアルミニウム層と、該ガラスビード層と該アルミ
ニウム層を熱転写完了後に作業シートに接着させるため
の接着層を有する薄膜結合層；要望する形態の陽刻され
たデザインを有する金型を通してキャリアシート上に熱
と圧力が加えられた時、該陽刻されたデザインにより加
圧、加熱された前記薄膜結合層の部分等のみが鮮明な周
辺部を有したまま前記の分離層から分離されるし、この
ような分離は、前記キャリアシートが印加された熱中の
一部を吸収して分散させることにより前記の分離層が溶
けて、前記の金型と前記の薄膜結合層にくっつけられな
いようにし、また熱転写工程の間前記の薄膜結合層を安
定的に維持させる二重構造により達成されること；を含
む熱転写フォイルである（請求項１）。
【０００８】前記熱転写フォイルにおいて、前記ガラス
ビード層と前記アルミニウム層との間に、着色された合
成樹脂のカラー層を更に含めれば（請求項２）、多様な
色相の熱転写フォイルが得られて好適である。
ビード層と前記アルミニウム層との間に、着色された合
成樹脂のカラー層を更に含めれば（請求項２）、多様な
色相の熱転写フォイルが得られて好適である。
【０００９】また、前記キャリアシートを約３０乃至５
０ミクロン厚さのポリエステルフィルムで形成し、前記
分離層を約１５乃至２０ミクロン厚さのポリエチレンで
形成してもよい（請求項３）。
０ミクロン厚さのポリエステルフィルムで形成し、前記
分離層を約１５乃至２０ミクロン厚さのポリエチレンで
形成してもよい（請求項３）。
【００１０】さらに、前記ガラスビード層を形成するガ
ラス粒及び前記アルミニウム層の粒子の大きさを、それ
ぞれ約３００乃至４００メッシュとし、前記ガラスビー
ド層と前記接着層の厚さを、それぞれ約１５乃至２０ミ
クロンと約１０乃至２５ミクロンとすることもできる
（請求項４）。
ラス粒及び前記アルミニウム層の粒子の大きさを、それ
ぞれ約３００乃至４００メッシュとし、前記ガラスビー
ド層と前記接着層の厚さを、それぞれ約１５乃至２０ミ
クロンと約１０乃至２５ミクロンとすることもできる
（請求項４）。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な一実施の形態を説明する。図１および図２を
参照して述べると、熱転写体としての熱転写フォイル
（熱転写シート）１０は、基材となるキャリアシート
（ｃａｒｒｉｅｒｓｈｅｅｔ）１２を含み、該キャリア
シート１２上にはそれに接触して分離層１４が形成され
ている。該分離層１４の表面には、それに接触してレン
ズ層としてのガラスビード層（ｇｌａｓｓ ｂｅａｄ
ｌａｙｅｒ）１６が形成され、該ガラスビード層１６上
には、反射層としてのアルミニウム層２０と、接着層２
２と、が互いに接触して順に形成されている。本実施の
形態では、前記ガラスビード層１６と、前記アルミニウ
ム層２０と、前記接着層２２と、によって、被転写層で
ある薄膜結合層１５が形成されている。前記ガラスビー
ド層１６と前記アルミニウム層２０との間には、カラー
層（ｃｏｌｏｒ ｌａｙｅｒ）１８を介在させることも
できる。この場合には、該カラー層１８も、被転写層と
しての前記薄膜結合層１５を形成する。
明の好適な一実施の形態を説明する。図１および図２を
参照して述べると、熱転写体としての熱転写フォイル
（熱転写シート）１０は、基材となるキャリアシート
（ｃａｒｒｉｅｒｓｈｅｅｔ）１２を含み、該キャリア
シート１２上にはそれに接触して分離層１４が形成され
ている。該分離層１４の表面には、それに接触してレン
ズ層としてのガラスビード層（ｇｌａｓｓ ｂｅａｄ
ｌａｙｅｒ）１６が形成され、該ガラスビード層１６上
には、反射層としてのアルミニウム層２０と、接着層２
２と、が互いに接触して順に形成されている。本実施の
形態では、前記ガラスビード層１６と、前記アルミニウ
ム層２０と、前記接着層２２と、によって、被転写層で
ある薄膜結合層１５が形成されている。前記ガラスビー
ド層１６と前記アルミニウム層２０との間には、カラー
層（ｃｏｌｏｒ ｌａｙｅｒ）１８を介在させることも
できる。この場合には、該カラー層１８も、被転写層と
しての前記薄膜結合層１５を形成する。
【００１２】前記キャリアシート１２は、耐熱性と可塑
性とを有する合成樹脂を用いて、好ましくは、例えば、
テープや巻紙の形態に形成される。前記キャリアシート
１２としては、前記分離層１４を形成する合成樹脂より
高い融点を有する、例えば、"Ｍｙｌａｒ"（デュポン
（Ｄｕ Ｐｏｎｔ）社で生産する製品の商標）や、"Ｖ
ｉｄｅｎｅ"（グッドイヤー（Ｇｏｏｄｙｅａｒ）社で
生産する製品の商標）のようなポリエステルフィルム
（ｐｏｌｙｅｓｔｅｒ ｆｉｌｍ）を用いることが好ま
しい。
性とを有する合成樹脂を用いて、好ましくは、例えば、
テープや巻紙の形態に形成される。前記キャリアシート
１２としては、前記分離層１４を形成する合成樹脂より
高い融点を有する、例えば、"Ｍｙｌａｒ"（デュポン
（Ｄｕ Ｐｏｎｔ）社で生産する製品の商標）や、"Ｖ
ｉｄｅｎｅ"（グッドイヤー（Ｇｏｏｄｙｅａｒ）社で
生産する製品の商標）のようなポリエステルフィルム
（ｐｏｌｙｅｓｔｅｒ ｆｉｌｍ）を用いることが好ま
しい。
【００１３】前記分離層１４は、前記キャリアシート１
２より低い融点を有する合成樹脂を、前記キャリアシー
ト１２の表面に塗布することによって形成される。前記
分離層１４の材料となる合成樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン（ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ）、エチレンビ
ニルアセテート（ｅｔｈｙｌｅｎｅ ｖｉｎｙｌ ａｃ
ｅｔａｔｅ：ＥＶＡ）またはアイオノマー（ｉｏｎｏｍ
ｅｒ）等を用いることができ、その好適な例としては、
例えば、"Ｅｌｖａｘ"（デュポン（Ｄｕ Ｐｏｎｔ）社
で生産する製品の商標）をあげることができる。
２より低い融点を有する合成樹脂を、前記キャリアシー
ト１２の表面に塗布することによって形成される。前記
分離層１４の材料となる合成樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン（ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ）、エチレンビ
ニルアセテート（ｅｔｈｙｌｅｎｅ ｖｉｎｙｌ ａｃ
ｅｔａｔｅ：ＥＶＡ）またはアイオノマー（ｉｏｎｏｍ
ｅｒ）等を用いることができ、その好適な例としては、
例えば、"Ｅｌｖａｘ"（デュポン（Ｄｕ Ｐｏｎｔ）社
で生産する製品の商標）をあげることができる。
【００１４】前記ガラスビード層１６は、微細なガラス
粒、望ましくは微細な球形状または玉（ｂｅａｄｓ）形
態のガラス粒からなり、前記分離層１４上に、ローラー
（ｒｏｌｌｅｒ）のような適宜の積層手段を用いて形成
されている。前記ガラスビード層１６は、例えば、３０
０乃至４００メッシュ（ｍｅｓｈ）のガラスビードを用
いて約１５乃至２５ミクロン程度の塗布厚さを有するよ
うに積層される。前記ガラスビード層１６を形成する微
細な前記ガラスビードは、熱転写後の状態において、凹
レンズの作用を奏する。
粒、望ましくは微細な球形状または玉（ｂｅａｄｓ）形
態のガラス粒からなり、前記分離層１４上に、ローラー
（ｒｏｌｌｅｒ）のような適宜の積層手段を用いて形成
されている。前記ガラスビード層１６は、例えば、３０
０乃至４００メッシュ（ｍｅｓｈ）のガラスビードを用
いて約１５乃至２５ミクロン程度の塗布厚さを有するよ
うに積層される。前記ガラスビード層１６を形成する微
細な前記ガラスビードは、熱転写後の状態において、凹
レンズの作用を奏する。
【００１５】前記カラー層１８は、前記ガラスビード層
１６の上に、例えば、１５乃至２５ミクロン程度の厚さ
を有するように、着色された合成樹脂を塗布して形成さ
れる。本実施の形態の如く、色彩を有する前記カラー層
１８を前記ガラスビード層１６と前記アルミニウム層２
０との間に介在せしめれば、多様な色相の熱転写フォイ
ルを得ることができて、好適である。
１６の上に、例えば、１５乃至２５ミクロン程度の厚さ
を有するように、着色された合成樹脂を塗布して形成さ
れる。本実施の形態の如く、色彩を有する前記カラー層
１８を前記ガラスビード層１６と前記アルミニウム層２
０との間に介在せしめれば、多様な色相の熱転写フォイ
ルを得ることができて、好適である。
【００１６】前記アルミニウム層２０は、前記ガラスビ
ード層１６の上に、本実施の形態では、前記カラー層１
８の上に、例えば、真空蒸着（ｖａｃｕｕｍ ｖａｐｏ
ｒｄｅｐｏｓｉｔｉｏｎ）方法によって塗布される。前
記アルミニウム層２０は、鏡反射面としての機能を奏す
るように、均一に塗布される。前記アルミニウム層２０
は、例えば、３００乃至４００メッシュのアルミニウム
粉末を用いて、約０．０１乃至０．１ミクロン程度の厚
さに塗布することが好ましい。前記アルミニウム層２０
は、前記ガラスビード層１６の表面形状に対応して、多
数の滑らかな凹面を含むように形成されていて、鏡反射
面としての作用を奏するので、前記ガラスビード層１６
の凹レンズとしての作用と相まって、前記ガラスビード
層１６に光が入射された時に高い輝度が得られる等の効
果がある。
ード層１６の上に、本実施の形態では、前記カラー層１
８の上に、例えば、真空蒸着（ｖａｃｕｕｍ ｖａｐｏ
ｒｄｅｐｏｓｉｔｉｏｎ）方法によって塗布される。前
記アルミニウム層２０は、鏡反射面としての機能を奏す
るように、均一に塗布される。前記アルミニウム層２０
は、例えば、３００乃至４００メッシュのアルミニウム
粉末を用いて、約０．０１乃至０．１ミクロン程度の厚
さに塗布することが好ましい。前記アルミニウム層２０
は、前記ガラスビード層１６の表面形状に対応して、多
数の滑らかな凹面を含むように形成されていて、鏡反射
面としての作用を奏するので、前記ガラスビード層１６
の凹レンズとしての作用と相まって、前記ガラスビード
層１６に光が入射された時に高い輝度が得られる等の効
果がある。
【００１７】前記接着層２２は、前記アルミニウム層２
０上に、例えば、約１０乃至２５ミクロンの厚さを有す
るように接着剤を塗布して形成される。前記接着層２２
を成す接着剤としては、例えば、圧力感応形接着剤や熱
可塑性接着剤のような多様な種類のものを使用すること
ができる。使用する接着剤の好適な一例として、米国特
許第４，５６９，８７７号に記述されている熱接接着剤
（ｈｏｔ ｔａｃｋｉｆｙｉｎｇ ａｄｈｅｓｉｖｅ）
をあげることができる。
０上に、例えば、約１０乃至２５ミクロンの厚さを有す
るように接着剤を塗布して形成される。前記接着層２２
を成す接着剤としては、例えば、圧力感応形接着剤や熱
可塑性接着剤のような多様な種類のものを使用すること
ができる。使用する接着剤の好適な一例として、米国特
許第４，５６９，８７７号に記述されている熱接接着剤
（ｈｏｔ ｔａｃｋｉｆｙｉｎｇ ａｄｈｅｓｉｖｅ）
をあげることができる。
【００１８】次に、図３および図４を参照して、前記熱
転写フォイル１０を用いた熱転写工程を説明する。
転写フォイル１０を用いた熱転写工程を説明する。
【００１９】まず、図３に示すように、巻紙またはテー
プ形態の前記熱転写フォイル１０を、熱転写により装飾
を施す対象物となる作業シート２８上に置く。この状態
で、プレス２６に装着された金型２４を用いて、前記熱
転写フォイル１０の前記キャリアシート１２上に加圧、
加熱する。前記金型２４には、要望する形態の模様（デ
ザイン）が予め陽刻されている。例えば、約１７０℃で
１乃至２秒間加圧すると、熱が前記キャリアシート１２
と前記分離層１４とに伝達されるので、前記金型２４の
陽刻部分で、前記分離層１４と被転写層である前記薄膜
結合層１５との間が分離される。
プ形態の前記熱転写フォイル１０を、熱転写により装飾
を施す対象物となる作業シート２８上に置く。この状態
で、プレス２６に装着された金型２４を用いて、前記熱
転写フォイル１０の前記キャリアシート１２上に加圧、
加熱する。前記金型２４には、要望する形態の模様（デ
ザイン）が予め陽刻されている。例えば、約１７０℃で
１乃至２秒間加圧すると、熱が前記キャリアシート１２
と前記分離層１４とに伝達されるので、前記金型２４の
陽刻部分で、前記分離層１４と被転写層である前記薄膜
結合層１５との間が分離される。
【００２０】ここで、前記キャリアシート１２は、前記
分離層１４より高い融点を有しており、また、前記キャ
リアシート１２と前記分離層１４との互いに接触した二
重構造により、前記熱転写フォイル１０に加えられた熱
は、前記キャリアシート１２と前記分離層１４とに分散
される。即ち、前記キャリアシート１２に直接的に伝達
された温度は、該キャリアシート１２にある程度吸収さ
れてから、前記分離層１４へと伝達されるので、該分離
層１４は溶けかかった状態で柔軟となる。このため、前
記金型２４の陽刻部分に対応して、前記分離層１４が前
記薄膜結合層１５からきれいに鮮明に分離され、それに
よって鮮明な周辺部を有する、要望する模様のデザイン
が得られる。結果的に、前記分離層１４は、溶けてしま
ってくっつかないようになるので、前記ガラスビード層
１６を熱転写時に安定的に維持させる作用をも奏するこ
とになる。前記キャリアシート１２と前記分離層１４の
二重構造において、熱転写効果は、前記キャリアシート
１２と前記分離層１４の厚さを調節することにより変わ
るが、それらが厚すぎると、加圧、加熱時間を長く要す
ることになるので、前記キャリアシート１２は、例えば
約３０乃至５０ミクロン、前記分離層１４は、例えば約
１５乃至２０ミクロン程度の厚さに形成するのが望まし
い。
分離層１４より高い融点を有しており、また、前記キャ
リアシート１２と前記分離層１４との互いに接触した二
重構造により、前記熱転写フォイル１０に加えられた熱
は、前記キャリアシート１２と前記分離層１４とに分散
される。即ち、前記キャリアシート１２に直接的に伝達
された温度は、該キャリアシート１２にある程度吸収さ
れてから、前記分離層１４へと伝達されるので、該分離
層１４は溶けかかった状態で柔軟となる。このため、前
記金型２４の陽刻部分に対応して、前記分離層１４が前
記薄膜結合層１５からきれいに鮮明に分離され、それに
よって鮮明な周辺部を有する、要望する模様のデザイン
が得られる。結果的に、前記分離層１４は、溶けてしま
ってくっつかないようになるので、前記ガラスビード層
１６を熱転写時に安定的に維持させる作用をも奏するこ
とになる。前記キャリアシート１２と前記分離層１４の
二重構造において、熱転写効果は、前記キャリアシート
１２と前記分離層１４の厚さを調節することにより変わ
るが、それらが厚すぎると、加圧、加熱時間を長く要す
ることになるので、前記キャリアシート１２は、例えば
約３０乃至５０ミクロン、前記分離層１４は、例えば約
１５乃至２０ミクロン程度の厚さに形成するのが望まし
い。
【００２１】やがて、前記薄膜結合層１５へと伝達され
た熱により、前記接着層２２は、接着作用を奏するよう
にべたべたとした状態に変わって、被転写層としての前
記ガラスビード層１６と前記アルミニウム層２０とを、
前記作業シート２８に定着せしめる。最後に、前記キャ
リアシート１２をはぎ取ると、図４に示すように、前記
作業シート２８上に、鮮明な周辺部を有する、きれいな
輪郭の、要望する模様の熱転写体が得られる。
た熱により、前記接着層２２は、接着作用を奏するよう
にべたべたとした状態に変わって、被転写層としての前
記ガラスビード層１６と前記アルミニウム層２０とを、
前記作業シート２８に定着せしめる。最後に、前記キャ
リアシート１２をはぎ取ると、図４に示すように、前記
作業シート２８上に、鮮明な周辺部を有する、きれいな
輪郭の、要望する模様の熱転写体が得られる。
【００２２】このように、本実施の形態のものによれ
ば、金型に陽刻された模様を用いて要望するデザインの
紋様がきれいに得られる。金型に陽刻されたデザインを
用いて容易に熱転写できるので、作業の効率性が高まる
ほか、大量生産に適合する。また、熱転写された前記薄
膜結合層１５において、前記ガラスビード層１６と前記
アルミニウム層２０とにより、入射された光が反射され
るので、装飾的な効果が更に高まる。
ば、金型に陽刻された模様を用いて要望するデザインの
紋様がきれいに得られる。金型に陽刻されたデザインを
用いて容易に熱転写できるので、作業の効率性が高まる
ほか、大量生産に適合する。また、熱転写された前記薄
膜結合層１５において、前記ガラスビード層１６と前記
アルミニウム層２０とにより、入射された光が反射され
るので、装飾的な効果が更に高まる。
【図１】本発明の一実施の形態に係る熱転写フォイルを
構成する層等を示すための一部切欠平面図である。
構成する層等を示すための一部切欠平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿って切り取った拡大断面図
である。
である。
【図３】図１および図２に示す熱転写フォイルと、デザ
インが陽刻された金型を装着したプレスと、を用いて、
作業シートに熱転写する工程を示す部分拡大図である。
インが陽刻された金型を装着したプレスと、を用いて、
作業シートに熱転写する工程を示す部分拡大図である。
【図４】図３の工程が完了した後、金型の陽刻された部
分のみで薄膜結合層が作業シートに熱転写され、陥没部
では熱転写されないまま、キャリアシートと分離層とが
分離された状態を示す説明図である。
分のみで薄膜結合層が作業シートに熱転写され、陥没部
では熱転写されないまま、キャリアシートと分離層とが
分離された状態を示す説明図である。
１０ 熱転写フォイル １２ キャリアシート １４ 分離層 １５ 被転写層（薄膜結合層） １６ レンズ層（ガラスビード層） １８ カラー層 ２０ 反射層（アルミニウム層） ２２ 接着層 ２８ 作業シート
Claims (4)
- 【請求項１】 耐熱性と可塑性を有する合成樹脂物質の
キャリアシート；該キャリアシート上に塗布されるし、
該キャリアシートより低い融点を有する合成樹脂物質の
分離層；該分離層上に塗布された微細な玉形状のガラス
粒からなって、レンズの役割を行うガラスビード層と、
該ガラスビード層に塗布され鏡反射面を形成するアルミ
ニウム層と、該ガラスビード層と該アルミニウム層を熱
転写完了後に作業シートに接着させるための接着層を有
する薄膜結合層；要望する形態の陽刻されたデザインを
有する金型を通してキャリアシート上に熱と圧力が加え
られた時、該陽刻されたデザインにより加圧、加熱され
た前記薄膜結合層の部分等のみが鮮明な周辺部を有した
まま前記の分離層から分離されるし、このような分離
は、前記キャリアシートが印加された熱中の一部を吸収
して分散させることにより前記の分離層が溶けて、前記
の金型と前記の薄膜結合層にくっつけられないように
し、また熱転写工程の間前記の薄膜結合層を安定的に維
持させる二重構造により達成されること；を含む熱転写
フォイル。 - 【請求項２】 前記ガラスビード層と前記アルミニウム
層との間に、着色された合成樹脂のカラー層を更に含む
請求項１に記載の熱転写フォイル。 - 【請求項３】 前記キャリアシートは約３０乃至５０ミ
クロン厚さのポリエステルフィルムであり、前記分離層
は約１５乃至２０ミクロン厚さのポリエチレンである、
請求項１または２に記載の熱転写フォイル。 - 【請求項４】 前記ガラスビード層を形成するガラス粒
及び前記アルミニウム層の粒子の大きさは、それぞれ約
３００乃至４００メッシュであり、前記ガラスビード層
と前記接着層の厚さは、それぞれ約１５乃至２０ミクロ
ンと約１０乃至２５ミクロンである、請求項１，２また
は３に記載の熱転写フォイル。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR19980016183 | 1998-08-28 | ||
| KR1019990035253A KR100307717B1 (ko) | 1998-08-28 | 1999-08-24 | 열전사 호일 |
| KR1998-16183 | 1999-08-24 | ||
| KR1999-35253 | 1999-08-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000094894A JP2000094894A (ja) | 2000-04-04 |
| JP3156701B2 true JP3156701B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=37698077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24142399A Expired - Fee Related JP3156701B2 (ja) | 1998-08-28 | 1999-08-27 | 熱転写フォイル |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3156701B2 (ja) |
| KR (1) | KR100307717B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004058498A1 (en) * | 2002-12-31 | 2004-07-15 | Royal Sovereign Inc. | Thin film for laminating |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100336029B1 (ko) * | 2000-03-09 | 2002-05-08 | 이주영 | 전사용 다색무늬 재귀반사 나벨의 제조방법 |
| KR100354714B1 (ko) * | 2000-04-25 | 2002-09-30 | 김정열 | 유리구슬 비드전사지 제조방법 |
| KR101043221B1 (ko) | 2009-01-20 | 2011-06-29 | 주식회사 엠에스코리아 | 재귀반사 기능을 갖는 메쉬원단 |
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Family Cites Families (4)
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|---|---|---|---|---|
| KR940002097A (ko) * | 1992-07-04 | 1994-02-16 | 지광현 | 표면에 재귀반사(정면반사)층이 구성된 자동차용 엠블런(Emblen)의 제조방법 |
| KR100381255B1 (ko) * | 1996-11-26 | 2003-06-18 | 주식회사 코오롱 | 스탬핑 호일 |
| KR19980068498U (ko) * | 1997-05-26 | 1998-12-05 | 임성조 | 반사효과와 식별효과가 뛰어난 안전모 |
| KR19990065594A (ko) * | 1998-01-15 | 1999-08-05 | 구광시 | 인쇄용 전사·스탬핑 호일의 제조방법 |
-
1999
- 1999-08-24 KR KR1019990035253A patent/KR100307717B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1999-08-27 JP JP24142399A patent/JP3156701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004058498A1 (en) * | 2002-12-31 | 2004-07-15 | Royal Sovereign Inc. | Thin film for laminating |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000094894A (ja) | 2000-04-04 |
| KR100307717B1 (ko) | 2001-09-24 |
| KR20000017493A (ko) | 2000-03-25 |
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