JP3156660U - 盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車 - Google Patents

盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車 Download PDF

Info

Publication number
JP3156660U
JP3156660U JP2009007579U JP2009007579U JP3156660U JP 3156660 U JP3156660 U JP 3156660U JP 2009007579 U JP2009007579 U JP 2009007579U JP 2009007579 U JP2009007579 U JP 2009007579U JP 3156660 U JP3156660 U JP 3156660U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
seat post
cylindrical body
groove
theft device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009007579U
Other languages
English (en)
Inventor
井上 雅司
雅司 井上
Original Assignee
井上 雅司
雅司 井上
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 井上 雅司, 雅司 井上 filed Critical 井上 雅司
Priority to JP2009007579U priority Critical patent/JP3156660U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156660U publication Critical patent/JP3156660U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】車体に組み込まれて破損が困難であり、かつ構造が簡単な盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車を提供することを目的とする。【解決手段】盗難防止装置101は、着座阻止部110と、ロック手段120を備えている。着座阻止部110は、シートポスト104の内壁に沿って上下方向に移動可能に形成された円筒体111を備えている。また、ロック手段120は、少なくとも一部が円筒体111の内部に収納されて上下方向に移動可能に設けられたロック体121と、円筒体111の側面に形成された貫通孔112内に配置されたロック球122を備えている。ロック球122は、円筒体111の側面の厚さより大きい直径を有している。【選択図】図2

Description

本考案は、自転車の盗難防止装置、及び盗難防止装置付自転車に関する。
自転車の盗難防止装置としては、前輪または後輪の近傍に設置されてその回転を阻止するように施錠されるキー装置がよく知られている。しかし、このような盗難防止装置は、自転車の車体とは独立したキー装置を車体に取り付けて用いられるものであるため、キー装置を比較的容易に破損することができる。また、盗難防止装置を破損しても、自転車の機能が損なわれることがないため、盗難を防止するのが難しいといった問題があった。
そこで、特許文献1では、車体そのものに盗難防止用の構造を持たせるようにした盗難防止装置付き自転車が開示されている。この盗難防止装置付き自転車では、駐車時にサドルを傾けた駐車姿勢にロックするとともに、スタンドをロックする盗難防止装置が開示されている。この盗難防止装置では、サドルを駐車姿勢から解除することでスタンドのロックも解除される構造となっている。サドルが駐車姿勢にロックされていると、サドルに着座して自転車を走行させるのが困難となることから、従来より高い盗難防止効果が得られる。
特開平11−1189号
しかしながら、特許文献1に記載の盗難防止装置は、サドルを駐車姿勢に傾けるための手段、これをロックする手段、サドルの駐車姿勢とスタンドのロックとを連動させる手段、等が必要になって構造が極めて複雑になるといった問題がある。
本考案は、上記した事情に着目してなされたものであり、車体に組み込まれて破損が困難であり、かつ構造が簡単な盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本考案に係る盗難防止装置の第1の態様は、サドル下部のシートポスト内に備えられて自転車の盗難を防止するための盗難防止装置であって、少なくとも一部が前記シートポスト内に収納されて前記サドルから上方に突出可能に構成された着座阻止部と、前記サドルから上方の所定の位置に突出した前記着座阻止部を前記シートポストにロックするためのロック手段と、を備えることを特徴とする。
本考案に係る盗難防止装置の他の態様は、前記着座阻止部は、前記シートポストの内壁に沿って上下方向に移動可能に形成された円筒体を備え、前記ロック手段は、少なくとも一部が前記円筒体の内部に収納されて上下方向に移動可能に設けられたロック体と、直径が前記円筒体の側面の厚さより大きいロック球と、を備え、前記着座阻止部が前記所定の位置まで突出しているときは、前記ロック球が、前記シートポストの内壁の所定の位置に形成された第1溝部と前記円筒体の所定の位置に形成された貫通孔とに跨る位置に配置されて前記円筒体を前記シートポストにロックし、前記着座阻止部の上端が前記サドルと同じかそれより低い位置にあるときは、前記ロック球が前記ロック体の側面の所定の位置に形成された第2溝部と前記貫通孔とに跨る位置に配置され、前記ロック球は、前記円筒体に対し前記ロック体を移動させることで、前記第1溝部及び前記貫通孔に跨る位置と前記第2溝部及び前記貫通孔に跨る位置との間を移動されることを特徴とする。
本考案に係る盗難防止装置の他の態様は、さらに、前記円筒体に対し前記ロック体を移動させるのを阻止するためのキー装置を、前記ロック体の上端に備えることを特徴とする。
本考案に係る盗難防止装置の他の態様は、さらに、所定長さの連結棒を介して前記ロック体の移動を操作するロック操作部を前記円筒体の上端に備え、前記ロック操作部には操作を阻止するためのキー装置が設けられていることを特徴とする。
本考案に係る盗難防止装置付自転車の第1の態様は、サドル下部のシートポスト内に上記の盗難防止装置を備え、前記サドルには前記着座阻止部を挿通させるための貫通孔が設けられていることを特徴とする。
本考案に係る盗難防止装置付自転車の他の態様は、前記シートポストの所定の位置に前記ロック球を配置するための前記第1溝部を備えることを特徴とする。
本考案によれば、車体に組み込まれて破損が困難であり、かつ構造が簡単な盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車を提供することができる。
本考案に係る第1の実施形態の盗難防止装置付自転車の概略側面図である。 第1の実施形態の盗難防止装置の斜視図である。 第1の実施形態の盗難防止装置の断面図である。 本考案に係る第2の実施形態の盗難防止装置の断面図である。 本考案に係る第3の実施形態の盗難防止装置の断面図である。
以下、本考案の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1の実施形態の盗難防止装置付自転車の概略側面図であり、図2は、本実施形態の盗難防止装置付自転車に設けられた盗難防止装置の斜視図である。また、図3は、本実施形態の盗難防止装置の断面図である。本実施形態の盗難防止装置付自転車100では、盗難防止装置101が、サドル102を中央パイプ103に固定するためのシートポスト104に設けられている。
図1、2は、盗難防止装置付自転車100を駐車させて盗難防止装置101を作動させたときの状態を示している。盗難防止装置101を作動させると、図2に示すように、サドル102の略中央から上方に着座阻止部110が突出する。この状態では、サドル102に安定して着座することができないことから、盗難防止装置付自転車100の使用が困難となって高い盗難防止効果が得られる。一方、盗難防止装置101を解除すると、着座阻止部110がサドル102の下に収納され、サドル102に着座することが可能となる。
盗難防止装置101の構造及び使用方法を、図2、3を用いて詳細に説明する。盗難防止装置101は、着座阻止部110と、ロック手段120を備えている。着座阻止部110は、シートポスト104の内壁に沿って上下方向に移動可能に形成された円筒体111を備えている。また、ロック手段120は、少なくとも一部が円筒体111の内部に収納されて上下方向に移動可能に設けられたロック体121と、円筒体111の側面に形成された貫通孔112内に配置されたロック球122を備えている。ロック球122は、円筒体111の側面の厚さより大きい直径を有している。
図3において、(a)は盗難防止装置101を解除して着座阻止部110をサドル102の下に収納している状態、(b)は盗難防止装置101を作動させるために着座阻止部110をサドル102の上方に引き出した状態、(c)は着座阻止部110を固定するためにロック体121を下方に押下した状態、及び(d)は着座阻止部110をシートポスト104にロックして盗難防止装置101を作動させている状態、をそれぞれ示している。
円筒体111の所定の位置に貫通孔112が形成され、シートポスト104の内壁及びロック体121の側面には、それぞれ所定の位置に第1溝部105及び第2溝部123が設けられている。また、円筒体111の底部には、ロック体121を上方に付勢するためのバネ113が設けられている。さらに、盗難防止装置101が解除されて着座阻止部110がサドル102の下に収納されているとき、円筒体111がシートポスト104内を落下しないように支持するための支持部106が、シートポスト104の内壁に形成されている。
また、円筒体111がシートポスト104から引き抜けないようにするため、例えば、シートポスト104の内壁に突起部107を形成し、突起部107を上下方向に移動可能に嵌合する嵌合溝114を円筒体111の側面に形成するようにしてもよい。嵌合溝114は、盗難防止装置101を作動させるために着座阻止部110をサドル102の上方に引き出した所定の位置のときに、突起部107が嵌合溝114の下端に達するように形成する。また、嵌合溝114の上端を、円筒部111をシートポスト104に収納した時に、突起部107が嵌合溝114の上端に達するようにすることで、支持部106を不要とすることもできる。なお、円筒体111の側面に突起部107を形成し、突起部107を上下方向に移動可能に嵌合する嵌合溝114をシートポスト104の内壁に形成するようにしてもよい。
図3(a)に示す盗難防止装置101を解除している状態では、着座阻止部110の上端がサドル102と同じ高さまたはそれより下方となるように、着座阻止部110がシートポスト104内に収納される。また、ロック体121の側面に形成された第2溝部123と円筒体111に形成された貫通孔112とが、ほぼ同じ高さ位置に配置されている。これに対し、シートポスト104に形成された第1溝部105は、貫通孔112及び第2溝部123より高い位置に配置されている。
貫通孔112、第1溝部105、及び第2溝部123が図3(a)に示すような位置関係にあるとき、ロック球122は貫通孔112と第2溝部123の両方に跨った位置に配置され、シートポスト104側には移動できない状態となっている。その結果、ロック球122がロック体121と円筒体111、すなわち着座阻止部110とをロックした状態となっている。
つぎに、図3(b)に示すように、着座阻止部110をサドル102の上方に引き出す。そして、第2溝部123及び貫通孔112がロック球122とともに第1溝部105より若干高い位置に達したとき、ロック球122が貫通孔112と第1溝部105とを跨ぐ位置に移動する。
第2溝部123は、開口部が広く底面123aが狭くなる台形状に形成するのがよい。これにより、ロック球122が傾斜面123b上を円筒体111の中心とは反対側の外周方向に向かって第2溝部123から転げ出る。その結果、第2溝部123及び貫通孔112が第1溝部105より若干高い位置に達したときに、ロック球122が第1溝部105と貫通孔112とを跨ぐ位置に確実に移動する。
つぎに、図3(c)に示すように、円筒体111を把持してロック体121のみを下方に押下する。第2溝部123が再び貫通孔112と同じ高さに達するが、さらにこれを通過して所定の位置に達するまでロック体121を押下する。第2溝部123が貫通孔112と同じ高さに達したとき、ロック球122が再び第2溝部123側に移動する可能性があるが、第2溝部123の上側傾斜面123cによりロック球122が第1溝部105側に押し出される。これにより、ロック球122が第1溝部105と貫通孔112とを跨ぐ位置に再び移動し、第2溝部123が貫通孔112を通過して所定の高さ位置に達する。
図3(d)は、第2溝部123が貫通孔112を通過して所定の高さ位置に達した状態を示している。この状態では、ロック球122がシートポスト104の内壁に形成された第1溝部105と貫通孔112との間に配置され、ロック体121の側面に阻止されてその中心側に移動できない状態となっている。その結果、円筒体111、すなわち着座阻止部110がロック球122でシートポスト104にロックされ、盗難防止装置101が作動した状態となる。
ロック球122を用いて着座阻止部110とシートポスト104とをロックした場合、これを破損してロックを解除するのは極めて困難である。すなわち、ロック球122は、ロック体121の側面に阻止されて第1溝部105と貫通孔112とを跨ぐ位置から移動することはできず、着座阻止部110をシートポスト104内に押し込もうとしても、ロック球122で強固に阻止される。従って、サドル102から突出した着座阻止部110を破損するのが極めて困難となり、またサドル102から着座阻止部110が突出した状態で本実施形態の自転車100を使用するのは極めて困難なことから、盗難防止装置101により高い盗難防止効果が得られる。
図3(c)において、第2溝部123を上記の所定の位置に到達させるために、ロック体121を押下して到達させる位置を明確にするのが好ましい。本実施形態では、図3(a)、(b)の状態のときはロック体121が円筒体111より所定長さだけ突出した状態とし、図3(c)の状態でロック体121と円筒体111の上面が一致するまでロック体121を押下したときに、第2溝部123が上記の所定の位置に到達するようにしている。あるいは、ロック体121を所定の位置まで押下したとき、そこで押下するのを停止させるためのストッパーを円筒体111に設けるようにしてもよい。
図3(d)に示す盗難防止装置101が作動した状態で、第2溝部123が貫通孔112と略一致する位置までロック体121を再び上部に引き出すと、ロック球122が第2溝部123側に移動可能となり、円筒体111を押し下げて盗難防止装置101を解除することが可能となる。そこで、ロック体121にキー装置130を設け、所定のキーを用いてキー装置130を施錠すると、ロック体121が円筒体111に対し少なくとも上下方向に移動できないようにしておく。
キー装置130には汎用のシリンダーキー等を用いることができ、ロック手段120のような強度を特に必要としない。特に、図3(d)に示すように、盗難防止装置101が作動した状態でロック体121が円筒体111から突出しないようにすることで、キー装置130を破損しても、ロック体121を円筒体111から引き出すのは極めて困難となる。
次に、図3(d)に示す盗難防止装置101が作動した状態から、これを解除する方法を以下に説明する。まず、所定のキーを用いてキー装置130を開錠し、第2溝部123が貫通孔112と略一致する位置までロック体121を円筒体111から引き上げる。本実施形態では、ロック体121の底部にバネ113が配置されており、盗難防止装置101が作動した状態では、バネ113がロック体121を上方に押し出すように付勢している。これにより、キー装置130を解除したときにロック体121が所定の位置まで押し出されるようにすることができる。
つぎに、第2溝部123と貫通孔112とが略一致する状態で円筒部111を下方に押下する。このとき、ロック球122が第2溝部123と貫通孔112とに跨る位置に配置されるように、第1溝部105の形状を形成するのがよい。すなわち、第1溝部105の形状として、第2溝部123と同様に、開口部が広く底面が狭くなる台形状に形成するのがよい。これにより、円筒部111を下方に押下したとき、ロック球122が第1溝部105の下側傾斜面を円筒体111の中心に向かって転げ出る。その結果、第2溝部123及び貫通孔112が第1溝部105より若干低い位置に達したときに、ロック球122が第2溝部123と貫通孔112とを跨ぐ位置に確実に移動する。
ロック球122が第2溝部123と貫通孔112とを跨ぐ位置に保持された状態で円筒部111を下方に押下すると、円筒部111とロック体121とが一体にシートポスト104内に挿入される。あるいは、貫通孔112とシートポスト104との間のロックが外れると同時に、円筒部111とロック体121とが一体にシートポスト104内に落下する。これにより、着座阻止部110がサドル102から突出した状態から、図3(a)に示すような着座阻止部110がサドル120から突出しない盗難防止装置101の解除状態になる。
上記説明のように、本実施形態の盗難防止装置101は、簡易な構造の着座阻止部110とロック手段120とで構成され、着座阻止部110をサドル102から突出させることで、盗難防止装置付自転車100の使用を困難にして盗難防止を図っている。また、ロック手段120で着座阻止部110をシートポスト104に強固にロックすることが可能となっており、着座阻止部110を破損するのが困難な構造としている。これにより、本実施形態の盗難防止装置101を用いて高い盗難防止効果が得られる。
さらに、シートポスト104に第1溝部105と支持部106を設けるだけで、盗難防止装置101を自転車に取り付けることが可能となっており、低コストで盗難防止装置付自転車100を提供することが可能となっている。
(第2実施形態)
本考案の第2の実施形態を、図4を用いて以下に説明する。図4は、第2実施形態の盗難防止装置の断面図である。本実施形態の盗難防止装置201では、ロック体221に形成された第2溝部223の配置が、第1実施形態のものと異なっている。これにより、盗難防止装置201を作動/解除する方法が、第1実施形態の盗難防止装置101と異なっている。
図4において、(a)は盗難防止装置201を解除して着座阻止部210をサドル102の下に収納している状態、(b)は盗難防止装置201を作動させるために着座阻止部210をサドル102の上方に引き出した状態、及び(c)は着座阻止部210をシートポスト104にロックして盗難防止装置201を作動させている状態、をそれぞれ示している。
図4(a)に示す盗難防止装置201を解除している状態では、第1実施形態と同様に、ロック体221の側面に形成された第2溝部223と円筒体211に形成された貫通孔212とが、ほぼ同じ高さに位置してロック球222を内蔵している。これにより、ロック球222がロック体221を円筒体211にロックしている。但し、本実施形態では、ロック体221がバネ213を圧縮した状態のときに、第2溝部223と貫通孔212とがほぼ同じ高さ位置となるように構成されている。
つぎに、図4(b)に示すように、着座阻止部210をサドル102の上方に引き出し、第2溝部223及び貫通孔212がロック球222とともに第1溝部105より若干高い位置に達すると、第1の実施形態と同様に、ロック球222が貫通孔212と第1溝部105とを跨ぐ位置に移動する。第2溝部223は、第1の実施形態の第2溝部123と同様の台形状に形成するのがよい。
ロック球222が貫通孔212と第1溝部105とを跨ぐ位置に移動することにより、第2溝部223と貫通孔212との間のロックが解除される。これにより、ロック体221は、バネ213に付勢されて上方に移動する。その結果、図4(c)に示すように、第2溝部223が貫通孔212より上方に移動し、ロック球223がロック体221の側面で移動が阻止されるため、ロック球222が第1溝部105と貫通孔212とを跨ぐ位置に閉じ込められる。これにより、円筒体211、すなわち着座阻止部210がロック球222でシートポスト104にロックされ、盗難防止装置201が作動した状態となる。
なお、本実施形態では、図4(c)に示すように、盗難防止装置201が作動した状態のときにロック体221の上面が円筒体211の上端と一致するように記載しているが、必ずしもロック体221の上面と円筒体211の上端とを一致させる必要はない。着座阻止部210がロック球222でシートポスト104にロックされた後は、第1実施形態と同様に、ロック体221にキー装置130を設けて施錠するのがよい。
次に、本実施形態の盗難防止装置201が作動した状態から、これを解除する方法を以下に説明する。まず、所定のキーを用いてキー装置130を開錠し、第2溝部223が貫通孔212と略一致する位置までロック体221を円筒体211内に押下する。第2溝部223が貫通孔212と略一致する位置に達すると、ロック球222が第2溝部223と貫通孔212とに跨る位置に移動する。
ロック球222が第2溝部223と貫通孔212とを跨ぐ位置に維持された状態で円筒部211を下方に押下すると、円筒部211とロック体221とが一体にシートポスト104内に挿入される。あるいは、貫通孔212とシートポスト104との間のロックが外れると同時に、円筒部211とロック体221とが一体にシートポスト104内に落下する。これにより、着座阻止部210がサドル102から突出した状態から、サドル102から着座阻止部210が突出しない図3(a)に示す盗難防止装置201が解除された状態になる。
上記説明のように、本実施形態の盗難防止装置201でも、簡易な構造で着座阻止部210をサドル102から突出させてロック手段220でロックすることで、盗難防止効果の高い盗難防止装置201を提供することができる。
(第3実施形態)
本考案の第3の実施形態を、図5を用いて以下に説明する。図5は、第3実施形態の盗難防止装置の断面図である。本実施形態の盗難防止装置301では、円筒体311の上端にロック操作部340が設けられ、ロック体321がロック操作部340から離れた位置に配置されている。ロック操作部340とロック体321とが連結棒341で連結されており、ロック体321の上下駆動をロック操作部340から操作する構成としている。ロック操作部340には押ボタン342が設けられており、押ボタン342で連結棒341の上端を押圧可能に構成されている。
押ボタン342は、バネ343で上方に付勢されており、ロック体321がバネ313で上方に付勢されている。連結棒341はロック体321に固定されており、ロック体321を介してバネ313で上方に付勢される。バネ343は、押ボタン342を上方に付勢しており、例えば連結棒341が下方の位置でロックされているときも、押ボタン342を上方の元の位置に戻す働きをする。押ボタン342には、シリンダーキー等のキー装置330が設けられている。
本実施形態のロック手段320によるロック方法は、第2実施形態の盗難防止装置201と同様に、ロック体321を下方に押下するときに盗難防止装置301が解除され、ロック体321がバネ313で押し上げられたときに作動する構造となっている。
図5において、(a)は盗難防止装置301が解除されて着座阻止部310がサドル102の下に収納されている状態、及び(b)は着座阻止部310がシートポスト104にロックされて盗難防止装置301が作動している状態、をそれぞれ示している。
本実施形態の盗難防止装置301の操作方法を、図5を用いて以下に説明する。図5(a)に示す盗難防止装置301が解除されている状態では、ロック体321がバネ313を圧縮してその側面に形成された第2溝部323と円筒体311に形成された貫通孔312とが、ほぼ同じ高さに位置している。そして、ロック球322が、第2溝部323と貫通孔312とで形成された空間内に内蔵されている。これにより、ロック体321がロック球322で円筒体311にロックされている。
円筒体311は、シートポスト104にロックされていないため、シートポスト104内に挿入され、円筒体311の上端に固定されたロック操作部340が、シートポスト104の上端に載置されている。すなわち、ロック操作部340がシートポスト104で支持され、円筒体311及びロック体321がロック操作部340で支持されている。連結棒341の上端と押ボタン342の底面とが所定の距離だけ離れており、押ボタン342がバネ343で保持されている。
本実施形態の盗難防止装置301を作動させるには、まずロック操作部340を上方に引き出すことで円筒体311及びロック体321を上方に引き出す。そして、第2溝部323と貫通孔312に跨って配置されているロック球322が、シートポスト104の第1溝部105の位置近傍に達すると、貫通孔312と第1溝部105とに跨る位置に移動する。これにより、円筒体311がロック球322でシートポスト104にロックされる。それと同時に、バネ313による付勢によりロック体321が上方に移動し、連結棒341の上端が押ボタン342の底部あるいはその近傍に達して停止する。
図5(b)に示す盗難防止装置301が作動した状態では、第2溝部323が貫通孔312より上方に移動し、ロック球323がロック体321の側面で移動が阻止されるため、ロック球322が第1溝部105と貫通孔312とを跨ぐ位置に閉じ込められる。これにより、円筒体311、すなわち着座阻止部310がロック球322でシートポスト104にロックされ、盗難防止装置301が作動した状態となる。
本実施形態では、ロック体321を移動できないようにするためのキー装置330を、ロック体321とは別のロック操作部340に設けている。ロック体321の上下方向の移動は、連結棒341を介してロック操作部340に備えられた押ボタン342で操作される。そこで、本実施形態では、押ボタン342にキー装置330を設け、盗難防止装置301を作動状態にしたときは、キー装置330で押ボタン342を押下できないように施錠する。
次に、本実施形態の盗難防止装置301が作動した状態から、これを解除する方法を以下に説明する。まず、所定のキーを用いてキー装置330を開錠し、押ボタン342を押下する。これにより、ロック体221が下方に移動して第2溝部323が貫通孔312と略一致する位置まで移動する。第2溝部323が貫通孔312と略一致する位置に達すると、ロック球322が第2溝部323と貫通孔312とに跨る位置に移動する。
押ボタン342を押下したままロック操作部340を下方に押下すると、円筒部311とロック体321とが一体にシートポスト104内に挿入される。あるいは、貫通孔312とシートポスト104との間のロック球322によるロックが外れることで、円筒部311とロック体321とが一体にシートポスト104内に落下する。これにより、着座阻止部310がサドル102から突出した状態から、サドル102から着座阻止部310が突出しない図5(a)に示す盗難防止装置301が解除された状態になる。
上記説明のように、本実施形態の盗難防止装置301でも、簡易な構造で着座阻止部310をサドル102から突出させてロック手段320でロックすることができ、盗難防止効果の高い盗難防止装置301を提供することができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、これに限定されるものでなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
100 盗難防止装置付自転車
101、201、301 盗難防止装置
102 サドル
103 中央フレーム
104 シートポスト
105 第1溝部
106 支持部
107 突起部
110、210、310 着座阻止部
111、211、311 円筒体(ロックポスト)
112、212、312 貫通孔
113、213、313、343 バネ
114、214、314 嵌合溝
120、220、320 ロック手段
121、221、321 ロック体
122、222、322 ロック球
123、223、323 第2溝部
130、330 キー装置
340 ロック操作部
341 連結棒
342 押ボタン

Claims (6)

  1. サドル下部のシートポスト内に備えられて自転車の盗難を防止するための盗難防止装置であって、
    少なくとも一部が前記シートポスト内に収納されて前記サドルから上方に突出可能に構成された着座阻止部と、
    前記サドルから上方の所定の位置に突出した前記着座阻止部を前記シートポストにロックするためのロック手段と、を備える
    ことを特徴とする盗難防止装置。
  2. 前記着座阻止部は、前記シートポストの内壁に沿って上下方向に移動可能に形成された円筒体を備え、
    前記ロック手段は、少なくとも一部が前記円筒体の内部に収納されて上下方向に移動可能に設けられたロック体と、直径が前記円筒体の側面の厚さより大きいロック球と、を備え、
    前記着座阻止部が前記所定の位置まで突出しているときは、前記ロック球が、前記シートポストの内壁の所定の位置に形成された第1溝部と前記円筒体の所定の位置に形成された貫通孔とに跨る位置に配置されて前記円筒体を前記シートポストにロックし、
    前記着座阻止部の上端が前記サドルと同じかそれより低い位置にあるときは、前記ロック球が前記ロック体の側面の所定の位置に形成された第2溝部と前記貫通孔とに跨る位置に配置され、
    前記ロック球は、前記円筒体に対し前記ロック体を移動させることで、前記第1溝部及び前記貫通孔に跨る位置と前記第2溝部及び前記貫通孔に跨る位置との間を移動される
    ことを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
  3. さらに、前記円筒体に対し前記ロック体を移動させるのを阻止するためのキー装置を、前記ロック体の上端に備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の盗難防止装置。
  4. さらに、所定長さの連結棒を介して前記ロック体の移動を操作するロック操作部を前記円筒体の上端に備え、前記ロック操作部には操作を阻止するためのキー装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の盗難防止装置。
  5. サドル下部のシートポスト内に請求項2乃至4のいずれか1項に記載の盗難防止装置を備え、
    前記サドルには前記着座阻止部を挿通させるための貫通孔が設けられている
    ことを特徴とする盗難防止装置付自転車。
  6. 前記シートポストの所定の位置に前記ロック球を配置するための前記第1溝部を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の盗難防止装置付自転車。
JP2009007579U 2009-10-26 2009-10-26 盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車 Expired - Fee Related JP3156660U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007579U JP3156660U (ja) 2009-10-26 2009-10-26 盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007579U JP3156660U (ja) 2009-10-26 2009-10-26 盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3156660U true JP3156660U (ja) 2010-01-14

Family

ID=54860432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009007579U Expired - Fee Related JP3156660U (ja) 2009-10-26 2009-10-26 盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156660U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024016050A1 (en) * 2022-07-21 2024-01-25 Property Source Solutions Pty Ltd A seat post and assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024016050A1 (en) * 2022-07-21 2024-01-25 Property Source Solutions Pty Ltd A seat post and assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101048573B1 (ko) 시트 백의 록 장치
KR101437178B1 (ko) 억류부를 구비한 쇄정 장치
JP5385571B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2006346343A (ja) 自動車用ヘッドレスト
TWI670195B (zh) 框架鎖
JP5809831B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5020321B2 (ja) リモコン保持装置
JP3156660U (ja) 盗難防止装置及び盗難防止装置付自転車
WO2014069067A1 (ja) ヘッドレスト用倒伏装置及びヘッドレスト
JP4881843B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5061556B2 (ja) 車両用シートスライド装置
US7278672B2 (en) Motor vehicle with direction-lockable seat assembly
JP5362322B2 (ja) 車両用スライドデッキ装置
JP5022880B2 (ja) ステアリングロック装置
JP3041031U (ja) ハンドブレーキロック装置
JP3285797B2 (ja) 盗難防止装置付き自転車
JP2007030805A (ja) 車両のシートスライド装置
JPH10194085A (ja) 車両用シートのロック装置
JP2007083826A (ja) タンブルシート
JP2009101980A (ja) 電動ステアリングロック装置
JP3098917U (ja) 自転車用スタンド構造
JP2004345463A (ja) ヘッドレスト支持構造
JP4662436B2 (ja) シート
JP3167952U (ja) 自転車の盗難防止装置
JP4934209B2 (ja) 手押し台車のロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 4

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees