JPH10194085A - 車両用シートのロック装置 - Google Patents

車両用シートのロック装置

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JPH10194085A
JPH10194085A JP9017779A JP1777997A JPH10194085A JP H10194085 A JPH10194085 A JP H10194085A JP 9017779 A JP9017779 A JP 9017779A JP 1777997 A JP1777997 A JP 1777997A JP H10194085 A JPH10194085 A JP H10194085A
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seat
vehicle
vehicle body
belt
seat back
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JP9017779A
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Inventor
Kazunori Hashimoto
和典 橋本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R2022/3421Belt retractors, e.g. reels with means for locking the belt reel in a non-use position, e.g. for seat mounted retractor when the seat is in a non-locked condition

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  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート全体を車体前後方向へ移動したり、シ
ートバックをリクライニングタイプとしたりする必要性
に応えること。 【解決手段】 シートクッションと、シートベルト装置
を有するシートバックとからなるシートが前後方向へ移
動可能であるか、又はシートバックがシートクッション
に対して枢軸の回りを回転可能である車両用シートのロ
ック装置は、ベルト解放機構(30)と、ストライカ
(42)と、フック(46)とを備える。ストライカ
(42)は、車体幅方向へ突出可能に、かつ、下方向へ
格納可能に形成されている。フック(46)は、ストラ
イカが突出したときストライカと係合可能に、かつ、係
合の解放可能に形成され、ストライカと係合したとき、
ベルト解放機構(30)を作動させてシートベルト(2
8)の引き出しを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートのロッ
ク装置に関し、特に、シートがシートクッションとこの
シートクッションの後方端から立ち上がった、シートベ
ルト装置を有するシートバックとからなり、このシート
が車体前後方向へ移動可能であるか、又は前記シートバ
ックが前記シートクッションに対して枢軸の回りを回転
可能であるシートのロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートクッションと、このシートクッシ
ョンの後方端から立ち上がった、シートベルト装置を有
するシートバックとからなり、シートバックがシートク
ッションに対して枢軸の回りを回転可能であるシートに
おいて、シートバックが所定の位置から外れていてシー
トバックロック機構を働かせることができないとき、シ
ートベルト装置のウェビング、すなわちシートベルトの
引き出しができなくなるように形成したシートベルト構
造が提案されている(特開平5-85304 号公報)。
【0003】シートバックロック機構を働かせることが
できないときには、シートバックは枢軸の回りを回転で
きる状態であるから、この状態でシートベルト装置を使
用していてシートベルトに引っ張り荷重が加わると、シ
ートバックが倒れてしまい、シートベルト装置本来の機
能を達成できない。前記提案に係るシートベルト構造で
は、このような事態の発生を防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートバッ
クロック機構は、車体側のストライカとシートバック側
のストライカ係合手段とからなる。この場合、ストライ
カは、シートバック後方で車体に取り付けられるか(前
記公報)、車体の側壁から車体幅方向へ突出される(実
開平4-69330 号公報)が、いずれも車体側に固定的に取
り付けられているため、シートバックをさらに後方へ傾
斜させてリクライニングタイプとしたり、シート全体を
車体前後方向へ移動したりする場合の必要性に対処でき
ない。
【0005】本発明は、シート全体を車体前後方向へ移
動したり、シートバックをリクライニングタイプとした
りする必要性に応えることができ、しかも、シートの移
動又はシートバックの回転を阻止したときのみ、シート
ベルト装置のシートベルトを引き出すことができる、車
両用シートのロック装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明
は、シートクッションとこのシートクッションの後方端
から立ち上がった、シートベルト装置を有するシートバ
ックとからなるシートであってこのシートが車体前後方
向へ移動可能であるか、又は前記シートバックが前記シ
ートクッションに対して枢軸の回りを回転可能であるシ
ートの移動又は前記シートバックの回転を阻止するもの
であり、前記シートの移動阻止又は前記シートバックの
回転阻止と連動して前記シートベルト装置のシートベル
トと関わるベルト解放機構を備える車両用シートのロッ
ク装置であって、保持手段と、固定手段とを備える。ロ
ック装置の1つの態様では、前記保持手段は、車体幅方
向へ突出可能に、かつ、上下方向へ格納可能に形成さ
れ、車体に設けられている。この場合、前記固定手段
は、前記保持手段が車体幅方向へ突出したとき前記保持
手段と係合可能に、かつ、係合の解放可能に形成され、
前記保持手段と係合したとき、前記ベルト解放機構を作
動させて前記シートベルトの引き出しを可能にするよう
に形成され、前記シートバックに設けられている。
【0007】シートを車体前後方向へ移動すべきとき、
又はシートバックを回転すべきとき、保持手段を格納し
ておき、所定位置に達した後に保持手段を車体幅方向へ
突出させる。固定手段が保持手段と係合すると、シート
の移動又はシートバックの回転が阻止される。同時に、
ベルト解放機構がシートベルトの引き出しを可能にす
る。
【0008】保持手段が車体幅方向へ突出可能、かつ、
上下方向へ格納可能であるため、保持手段を所要位置に
配置しておくことによってシートを車体前後方向へ移動
させたり、シートバックを回転させたりすることができ
る。
【0009】シート又はシートバックを所望位置にもた
らし、固定手段を保持手段と係合させたロック状態のと
き、乗員がシートベルト装置のシートベルトを引き出す
ことができるため、シートベルト着用時の乗員保持力を
得ることができる。また、シート又はシートバックがロ
ック状態にないときのシートベルト装置の使用を防止で
きる。
【0010】前記保持手段は、車体前後方向へ伸びる軸
線の回りを回転可能に前記車体に取り付けられ、前記軸
線の側方のロック位置と前記軸線の上方の非ロック位置
とを取るストライカであることが好ましく、前記固定手
段は、車体幅方向へ伸びる軸線の回りを回転可能に前記
シートバックに取り付けられ、前記ロック位置にある前
記ストライカとかみ合う係合位置と前記ストライカから
外れる上方の解放位置とを取るフックであることが好ま
しい。
【0011】ストライカを上方の非ロック位置から側方
に降ろしてロック位置とするため、ストライカがフック
と係合した状態ではストライカがさらに下方へ回転する
のを防止する構造を簡単に採ることができる。一方、フ
ックを上方の解放位置から係合位置に下げてストライカ
と係合させることができるため、係合状態にあるフック
が自然に解放位置となるのを防止できる。また、ストラ
イカが車体前後方向へ伸びる軸線の回りを回転可能であ
ることは、フックとの係合状態にあるときフックからの
荷重が軸線方向に加わり、これを車体前後方向にわたる
車体部分で受け止めるため、車体部分の強度を確保し易
い。
【0012】ロック装置の別の態様では、前記保持手段
は車体に設けられており、前記固定手段は、車体幅方向
へ突出可能に、かつ、車体幅方向へ格納可能に形成さ
れ、シートバックに設けられている。前記固定手段は、
車体幅方向へ突出することによって前記保持手段と係合
し、かつ、車体幅方向へ格納することによって前記保持
手段との係合を解放され、前記保持手段と係合したと
き、前記ベルト解放機構を作動させて前記シートベルト
の引き出しを許容するように形成されている。
【0013】シートを車体前後方向へ移動すべきとき、
又はシートバックを回転すべきとき、固定手段を格納し
ておき、所定位置に達した後に固定手段を車体幅方向へ
突出させる。固定手段が保持手段と係合すると、シート
の移動又はシートバックの回転が阻止される。同時に、
ベルト解放機構がシートベルトの引き出しを可能にす
る。
【0014】固定手段が車体幅方向へ突出可能、かつ、
車体幅方向へ格納可能にシートバックに設けられている
ため、保持手段を所要位置に配置しておくことによって
シートを車体前後方向へ移動させたり、シートバックを
回転させたりすることができる。移動又は回転するシー
トのシートバックが車体幅方向へ突出可能、かつ、収納
可能な固定手段を備えるため、保持手段を車体幅方向へ
突出可能に形成する場合にシート又はシートバックを複
数の所定位置に固定するには、比較的複雑な突出、か
つ、収納可能な機構を所定位置毎に設ける必要がある
が、この態様によれば比較的複雑な突出、かつ、収納可
能な機構をシートバックに1つのみ設けるだけでよく、
複数の所定位置にシート又はシートバックを固定する必
要がある場合の全体の構造を簡単にすることができる。
【0015】シート又はシートバックを所要位置にもた
らし、固定手段を保持手段と係合させたロック状態のと
き、乗員がシートベルト装置のシートベルトを引き出す
ことができるため、シートベルト着用時の乗員保持力を
得ることができる。また、シート又はシートバックがロ
ック状態にないときのシートベルト装置の使用を防止で
きる。
【0016】前記保持手段は前記車体側壁に設けられた
穴であることが好ましく、前記固定手段は前記シートバ
ックを実質的に水平方向へ移動可能なロッドであること
が好ましい。
【0017】車体の側壁に穴を開けておくだけで保持手
段を得ることができるため簡単である。加えて、シート
バックに配置したロッドと車体の側壁に開けた穴とによ
ってロック装置を形成できるため、スペース的な制約が
ない。
【0018】前記ロック装置は、前記車体又はシートに
取り付けられたシートの位置検出手段と、この位置検出
手段と前記保持手段又は前記固定手段とを連結するケー
ブルと、前記保持手段又は前記固定手段の車体幅方向へ
の突出を規制する規制手段とを有することが好ましく、
この場合前記規制手段は、前記位置検出手段によって前
記シートの所定位置を検出したとき、前記保持手段又は
前記固定手段の突出を許容するように形成される。
【0019】固定手段が正規の位置で保持手段と係合す
るのを確保できるため、シートバックをロック状態にす
る必要がないとき、保持手段とシートバック、又は固定
手段と車体が干渉し、ロック装置、シートバック、車体
などが損傷するのを防止できる。また、固定手段を保持
手段と係合させることが容易となる。
【0020】
【発明の実施の形態】ロック装置は車体側の保持手段
と、シートバック側の固定手段とからなる。保持手段
は、1つの好ましい態様では、ストライカからなり、こ
のストライカは棒材を、平面形状が長方形又は正方形状
となるように折り曲げて形成することができる。ストラ
イカは、その一辺を車体前後方向に配置し、これを軸と
して車体に回転可能に支持され、ワイヤと連結される。
ワイヤは前記軸の近傍でストライカと連結されることが
好ましい。ワイヤの上端部にはノブを取り付ける。一
方、固定手段は、ラチェットとかみ合って解放位置に留
まるフックである。フックは、車体幅方向へ伸びている
軸線の回りを回転可能であり、ストライカが車体幅方向
へ突出しているとき、フックがストライカに突き当たる
と、前記ラチェットが外れてフックはストライカと係合
する。前記保持手段は、別の好ましい態様では、車体の
側壁に開けた穴であり、固定手段はシートバックに配置
したロッドである。ロッドは、コイルばねによって常に
シートバック内に格納しているように偏倚されている。
【0021】ベルト解放機構は、たとえば、ワイヤに連
結されたロックプレートと、ガイドプレートとによって
形成することができる。シートベルトをロックプレート
とガイドプレートとの間に配置し、ロックプレートをコ
イルばねで引っ張ってシートベルトに押し付け、ロック
プレート及びガイドプレートのくさび作用でシートベル
トの引き出しを阻止する。前記ワイヤの端を前記フック
に連結し、フックがストライカと係合したとき前記ロッ
クプレートをシートベルトから引き離す。これによっ
て、シートベルトの引き出しが可能となる。
【0022】
【実施例】ロック装置は、第1の実施例の斜視状態を示
す図1を参照すると、シートクッション22と、シート
クッション22の後方端から立ち上がった、シートベル
ト装置24を有するシートバック26とからなるシート
20が車体前後方向へ移動可能であるか、又はシートバ
ック26がシートクッション22に対して枢軸の回りを
回転可能であるシート20の移動又はシートバック26
の回転を阻止するものであり、シート20の移動阻止又
はシートバック26の回転阻止と連動してシートベルト
装置24のシートベルト28と関わるベルト解放機構3
0を備える車両用シート20のロック装置である。シー
ト20は、それ自体公知であるように、ガイド32が車
体に取り付けられたガイドレール34に載って支持され
た形態であり、ガイドレール34に沿って車体前後方向
へ移動可能である。また、シートバック26は、これも
公知であるように、ヒンジ(図示せず)によってシート
クッション22に回転可能に支持され、枢軸の回りを回
転可能である。
【0023】ロック装置は保持手段36と、固定手段3
8とを備える。保持手段36は車体に設けられ、車体幅
方向へ突出可能に、かつ、上下方向へ格納可能に形成さ
れている。一方、固定手段38は、保持手段36が車体
幅方向へ突出したとき保持手段36と係合可能に、か
つ、係合の解放可能に形成されている。ロック装置は、
固定手段38が保持手段36と係合したとき、シート2
0の移動又はシートバック26の回転を阻止すると共
に、ベルト解放機構30を作動させてシートベルト28
の引き出しを許容するように形成されている。
【0024】図示の実施例では、保持手段36は、車体
前後方向へ伸びる軸線の回りを回転可能に車体の側壁4
0に取り付けられ、前記軸線の側方の実線で示すロック
位置と、軸線の上方の仮想線で示す非ロック位置とを取
るストライカ42からなる。ストライカ42は、丸鋼材
を平面形状が長方形となるように折り曲げて形成したも
ので、その長辺の1つ43が車体前後方向に水平に配置
され、ブラケット44と車体の側壁40とによってはさ
まれている。
【0025】固定手段38は、車体幅方向へ伸びる軸線
の回りを回転可能にシートバック26に取り付けられた
フック46からなる。フック46は鋼板をプレス成形し
て、又は鋼材を鍛造して作られるもので、ロック位置に
あるストライカ42とかみ合う係合位置と、ストライカ
42から外れる上方の解放位置とを取ることができる。
【0026】図2の(a)に詳細に示すように、フック
46は、ストライカ42に対面する係合凹部48と、下
側のかみ合い面49とを有し、ピン50によってシート
に回転可能に支持されている。ピン50の位置は、フッ
ク46の全体がピン50の回りを図において反時計方向
へ回転できるように定めてある。係合凹部48は、フッ
ク46が上方の解放位置から反時計方向へ回転したと
き、ストライカ42とかみ合うように、ピン50を中心
としたほぼ円弧状である。一方、かみ合い面49は、下
方に向けて凸状に形成され、フック46の下方に配置し
たラチェット52とかみ合っており、フック46を図2
(a)の解放位置に留めさせる。ラチェト52はフック
46のかみ合い面49とかみ合うかみ合い面53を有
し、ピン54によってシートに回転可能に支持されてい
る。フック46とラチェット52とは、それぞれに固定
したコイルばね56によって互いに近づくように引っ張
られ、フック46の所定以上の回転はストッパ47によ
って阻止されている。さらに、ラチェット52とシート
との間に引っ張りコイルばね58が配置され、ラチェッ
ト52は、そのかみ合い面53がフック46のかみ合い
面49とかみ合うように引っ張られ、偏倚されている。
これにより、フック46は上方の解放位置を取ってい
る。
【0027】ストライカ42は、図1及び図3に示すよ
うに、ケーブル62によってノブ60に連結されてい
る。ケーブル62はストライカ42の1つの長辺43の
近傍でストライカ42に連結されることが好ましい。こ
のようにすれば、ノブ60によるケーブル62の引上げ
ストロークを小さくすることができる。ロックプレート
64が車体の側壁に取り付けたガイド66のスリット内
を移動可能に支持され、ノブ60がロックプレート64
と係合可能である。ノブ60が図3の(a)に示すよう
に、ばね68によって上方に押し上げられ、ロックプレ
ート64がノブの凹み61にはまってノブ60の移動が
阻止されているとき、ストライカ42は上方に収納され
て非ロック位置となる。このとき、ストライカ42は鉛
直面からわずかに斜めになり、後述するようにノブ60
を押し下げたとき、自重によってロック位置となるよう
に、ケーブル62の長さを定めておく。ノブ60が図3
の(b)に示すように、ロックプレート64から解放さ
れ、ばね68のばね力に抗して下方に押し下げられたと
き、ストライカ42は下方に倒れてロック位置となる。
このロック位置に保持するため、ノブ60を180 °回し
てノブ60に設けた突起63をガイド66に引っ掛け
る。
【0028】図1に示す実施例では、シートの位置検出
手段70が車体に取り付けられている。位置検出手段7
0は、図4に詳細に示すように、ピン72によって車体
に回転可能に取り付けられたレバー73を有し、レバー
73は引っ張りコイルばね74によってガイド32に向
けて偏倚されている。ガイド32はレバー73に対面す
る側部にカム面33を有する。ピン72に対してガイド
32とは反対側のレバー73の端部にケーブル76が連
結されており、ケーブル76は、図3に示したロックプ
レート64に連結されている。その結果、シート20又
はシートバック26が後方へ移動してレバー73とガイ
ドのカム面33とが突き当たり、図4の(b)のように
レバー73がカム面33に載りあげると、レバー73は
図4において反時計方向へ回転し、ケーブル76を引っ
張る。ケーブル76が引っ張られると、ロックプレート
64がノブ60の凹み61から引き抜かれ、ノブ60の
引っ張りが可能となる。このように、ロックプレート6
4と凹み61とは、保持手段36の車体幅方向への突出
を規制する手段として機能している。
【0029】シートベルト装置24は、図5に詳細に示
すように、シートベルト28を巻き取るリトラクタ80
を備え、シートベルト28に所定以上の荷重が加わると
き、シートベルト28の引き出しを禁止する。シート2
0の移動阻止又はシートバック26の回転阻止と連動し
てシートベルト装置24のシートベルト28と関わるベ
ルト解放機構30は、ロックプレート82と、ケーブル
84とを有する。ロックプレート82は、図5の(b)
に示すように、上方に向けて次第に薄くなるように形成
されており、両端に一対の植え込みピン83とガイド部
85とを有する。一方、シートベルト装置24のケーシ
ング86の一対の支持プレートに斜め上向きとなった長
穴87が開けられおり、ロックプレート82のガイド部
85が長穴87内に差し込まれ、ロックプレート82は
長穴87内を移動可能である。長穴87は、ロックプレ
ート82が移動してもその上下端と接触しない程度に十
分な長さを有する。引っ張りコイルばね88がピン83
とケーシング86との間に掛け渡され、ロックプレート
82を上方へ向けて偏倚している。ロックプレート82
は、ケーシング86に取り付けたガイドプレート90か
ら間隔をおいて位置し、シートベルト28が前記間隔を
通っている。したがって、ロックプレート82がコイル
ばね88によって上方へ引き上げられた状態では、シー
トベルト28はロックプレート82とガイドプレート9
0とのくさび作用によって引き抜きが阻止される。ケー
ブル84は、その一方の端部でロックプレート82に連
結され、その他方の端部で図1に示すように、フック4
6に連結されている。
【0030】ロック装置は次のように作用する。シート
20が車体前後方向へ移動可能であるとする。いま、シ
ート20を後方へ移動させ、位置検出手段70のレバー
73がシートに設けたガイドのカム面33に載りあげる
(図4)と、ケーブル76が引っ張られ、ロックプレー
ト64がノブ60の凹み61から引き抜かれる(図3の
(b))。その結果、ノブ60はばね68のばね力に抗
して下方に押し下げることが可能となる。ノブ60を下
方に押し下げてストライカ42をロック位置に降ろし
(図1)、シート20をわずかに後方へ移動させると、
ストライカ42がフック46に突き当たり、フック46
をコイルばね56のばね力に抗して図2の(a)におい
て反時計方向へ回転させる。フック46のかみ合い面4
9がラチェット52のかみ合い面53から外れると、フ
ック46はストライカ42から加わる力によって反時計
方向へ回転し、ストライカ42が係合凹部48に入って
フック46をロック状態にする(図2の(b))。これ
によって、シート20の移動が阻止され、シート20は
固定状態に保たれる。
【0031】フック46が反時計方向へ回転すると、ケ
ーブル84がA向きに引っ張られる(図2の(b))た
め、シートベルト装置24にあるロックプレート82が
長穴87に沿って下方へ移動する(図5の(c))。そ
の結果、ロックプレート82とガイドプレート90とに
よるシートベルト28の拘束が解放され、シートベルト
28は自由に引き出すことができる。
【0032】シート20をロック状態から解放するに
は、図1に示すように、シートバック26に配置したノ
ブ92を押し下げ、シート20を前方へ押し出すように
する。ノブ92はロッド94を介してラチェット52に
連結されているため、ラチェット52をコイルばね58
のばね力に抗してピン54の回りを時計方向へ回転させ
る。ラチェット52が時計方向へ回転すると、フック4
6がコイルばね56の引っ張り力によって時計方向へ回
転し、ストライカ42が係合凹部48から外れる(図2
の(c))ため、シート20を前方へ移動させることが
できる。
【0033】フック46が時計方向へ回転すると、ケー
ブル84がB向きに押し出される(図2の(c))た
め、シートベルト装置24にあるロックプレート82が
長穴87に沿って上方へ移動する(図5の(d))。そ
の結果、ロックプレート92とガイドプレート90とに
よるシートベルト28の拘束が生じ、シートベルト28
は引き出しができなくなる。
【0034】第2の実施例を示す図6及び図7を参照す
ると、ロック装置は、車体に設けられた保持手段100
と、シートバックに設けられた固定手段102とを備
え、さらに、ロック状態になったとき、シートベルト装
置104のシートベルト106と関わるベルト解放機構
108を備える。シートがシートクッションとシートバ
ックとからなり、車体前後方向へ移動可能であるか、又
はシートバックがシートクッションに対して枢軸回りを
回転可能である構成は前記実施例と同じである。以下に
は実質的に異なる構成を説明する。
【0035】固定手段102は、車体幅方向へ突出可能
に、かつ、車体幅方向へ格納可能に形成され、車体幅方
向へ突出することによって保持手段100と係合し、か
つ、車体幅方向へ格納することによって保持手段100
との係合を解放される。
【0036】図示の実施例では、保持手段100は車体
側壁110に開けられた穴であり、固定手段102はシ
ートバック112を実質的に水平方向へ移動可能なロッ
ドである。シートバック112には鋼管を折り曲げて形
成したフレーム114があり、ロッド102はフレーム
114の横部材116内に移動可能に配置されている。
ロッド102には軸線方向に間隔をおいて一対の環状の
スペーサ118が取り付けられ、ロッド102が横部材
116内を移動するときのふれを防止している。フレー
ム114の1つの縦部材120に2つのストッパ12
2,123が取り付けられている。ストッパ122はロ
ッド102の外径より大きく、スペーサ118の外径よ
り小さい口径の穴を有する。圧縮コイルばね124が1
つのスペーサ118とストッパ122との間に配置さ
れ、ロッド102を図6において左方向へ偏倚してい
る。一方、ロッド102の端部に座127付のボルト1
26がねじ込まれている。ボルト126の座127の外
径はストッパ123の穴の口径より大きい。したがっ
て、コイルばね124による左方向への偏倚はボルト1
26の座127がストッパ123に突き当たることによ
って受け止められている。この状態で、ボルト126の
端面及びロッド102の端面がシートバック112から
突出しないように各部の寸法を定めておく。
【0037】図7に示す実施例では、シートバック11
2の右側に別のシートバック130が配置され、各シー
トバックに固定手段であるロッド102が配置されてい
る。そして、右側のシートバック130の右にある車体
側壁110に保持手段である穴100が開けられてい
る。ノブ132は穴100とは反対側の側壁110に配
置されている。図8に示すように、ロックプレート64
がノブ132に設けられた凹み134にはまった状態で
は、ノブ132の押し込みはできない。ケーブル76が
引っ張られ、ロックプレート64が凹み134から引き
抜かれたとき、ノブ132の押し込みが可能となる。ノ
ブ132を押し込むと、ロッド102に突き当たり、ロ
ッド102を押し込んで、ノブ132はシートバック1
12の横部材に入る。その結果、シートバック112の
ロッド102は図7において右方へ移動し、その端部が
シートバック130の横部材に入り、右のシートバック
130に配置したロッド102も同様に右方へ移動し、
その端部が穴100に入る。このようにロッド102を
十分に押し込んだ後、ノブ132を180 °回転し、突起
133を側壁110に掛止させてロック状態を保持す
る。ロック状態を解放するには、ノブ132を180 °回
した後ノブ132を引っ張るか、又はコイルばね124
のばね力でノブ132を押し出す。
【0038】この実施例では、図1に示した規制手段7
0と同様な規制手段を使用できるが、この場合、レバー
73をシートに取り付け、カム面を車体側に取り付ける
ようにし、レバー73に連結したケーブル76でロック
プレート64を操作する。
【0039】ベルト解放機構108は、シートベルト装
置104のリトラクタ140にラチェット142を取り
付け、つめ144をラチェット142に対向して揺動可
能に配置すると共に、ロッド102にワイヤ146を連
結し、永久磁石148をワイヤ146に取り付けて形成
できる。ワイヤ146はシートベルト装置104を取り
囲んでいるフレーム114の部分にエンドレス状態にか
け渡してある。したがって、ロッド102の車体幅方向
への移動につれてワイヤ146が移動し、永久磁石14
8が上下する。これによって、つめ144を永久磁石1
48の上下運動に連動して揺動させる。又は、つめ14
4の下方に鋼球150を配置して傾斜面を有するガイド
内に配置し、永久磁石によって鋼球150を移動させ、
鋼球によってつめ144を揺動させる。なお、前記ベル
ト解放機構としてそれ自体公知のシートベルトのロック
機構を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートのロック装置の実施
例の概略を示す車両後方から見た斜視図で、シートは仮
想線で示してある。
【図2】固定手段であるフックの側面図で、(a)ない
し(c)は異なる状態を示している。
【図3】保持手段の誤操作を避けることができる規制手
段を示す一部を断面とした正面図で、(a)及び(b)
は異なる状態を示している。
【図4】シートの位置決め手段を示す平面図で、(a)
及び(b)は異なる状態を示している。
【図5】シートベルト装置のベルト解放機構を示すもの
で、(a)はベルト解放機構を組み込んだシートベルト
装置の側面図、(b)はロックプレートの斜視図、
(c)はロックプレートとガイドプレートとシートベル
トとの関係を示す模式図で、シートベルトを解放した状
態を示し、(d)はロックプレートとガイドプレートと
シートベルトとの関係を示す模式図で、シートベルトの
引き出しができない状態を示している。
【図6】本発明に係る車両用シートのロック装置の別の
実施例の概略を示すもので、(a)はシートを断面で示
した正面図、(b)は(a)のb−b線で切断した断面
図である。
【図7】図6に示したシートの使用状態の概略の正面図
で、(a)は非ロック状態を、(b)はロック状態を示
している。
【図8】固定手段の誤操作を避けることができる規制手
段を示す一部を断面とした正面図で、(a)及び(b)
は異なる状態を示している。
【符号の説明】
20 シート 22 シートクッション 24,104 シートベルト装置 26,112 シートバック 28,106 シートベルト 30,108 ベルト解放機構 36,100 保持手段 38,102 固定手段 40 車体 42 ストライカ 46 フック 60,132 ノブ 70 位置決め手段 110 車体側壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションとこのシートクッショ
    ンの後方端から立ち上がった、シートベルト装置を有す
    るシートバックとからなるシートであってこのシートが
    車体前後方向へ移動可能であるか、又は前記シートバッ
    クが前記シートクッションに対して枢軸の回りを回転可
    能であるシートの移動又は前記シートバックの回転を阻
    止するものであり、前記シートの移動阻止又は前記シー
    トバックの回転阻止と連動して前記シートベルト装置の
    シートベルトと関わるベルト解放機構を備える車両用シ
    ートのロック装置であって、 車体幅方向へ突出可能に、かつ、上下方向へ格納可能に
    形成され、車体に設けられた保持手段と、 この保持手段が車体幅方向へ突出したとき前記保持手段
    と係合可能に、かつ、係合の解放可能に形成され、前記
    保持手段と係合したとき、前記ベルト解放機構を作動さ
    せて前記シートベルトの引き出しを可能にする、前記シ
    ートバックに設けられた固定手段とを備える、車両用シ
    ートのロック装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、車体前後方向へ伸びる
    軸線の回りを回転可能に前記車体に取り付けられ、前記
    軸線の側方のロック位置と前記軸線の上方の非ロック位
    置とを取るストライカであり、前記固定手段は、車体幅
    方向へ伸びる軸線の回りを回転可能に前記シートバック
    に取り付けられ、前記ロック位置にある前記ストライカ
    とかみ合う係合位置と前記ストライカから外れる上方の
    解放位置とを取るフックである、請求項1に記載の車両
    用シートのロック装置。
  3. 【請求項3】 シートクッションとこのシートクッショ
    ンの後方端から立ち上がった、シートベルト装置を有す
    るシートバックとからなるシートであってこのシートが
    車体前後方向へ移動可能であるか、又は前記シートバッ
    クが前記シートクッションに対して枢軸の回りを回転可
    能であるシートの移動又は前記シートバックの回転を阻
    止するものであり、前記シートの移動阻止又は前記シー
    トバックの回転阻止と連動して前記シートベルト装置の
    シートベルトと関わるベルト解放機構を備える車両用シ
    ートのロック装置であって、 車体に設けられた保持手段と、 車体幅方向へ突出可能に、かつ、車体幅方向へ格納可能
    に形成された固定手段であって車体幅方向へ突出するこ
    とによって前記保持手段と係合し、かつ、車体幅方向へ
    格納することによって前記保持手段との係合を解放さ
    れ、前記保持手段と係合したとき、前記ベルト解放機構
    を作動させて前記シートベルトの引き出しを可能にす
    る、前記シートバックに設けられた固定手段とを備え
    る、車両用シートのロック装置。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は前記車体側壁に設けられ
    た穴であり、前記固定手段は前記シートバックを実質的
    に水平方向へ移動可能なロッドである、請求項3に記載
    の車両用シートのロック装置。
  5. 【請求項5】 前記車体又はシートに取り付けられたシ
    ートの位置検出手段と、この位置検出手段と前記保持手
    段又は前記固定手段とを連結するケーブルと、前記保持
    手段又は前記固定手段の車体幅方向への突出を規制する
    規制手段とを有し、この規制手段は、前記位置検出手段
    によって前記シートの所定位置を検出したとき、前記保
    持手段又は前記固定手段の突出を許容するように形成さ
    れた、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両
    用シートのロック装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6428049B1 (en) * 1999-12-20 2002-08-06 John H. Nichols Seat belt release mechanism
JP2007261294A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのシートバックロック装置
CN100396536C (zh) * 2003-12-25 2008-06-25 马自达汽车株式会社 车身后部结构

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