JP3156415U - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】無段変速機を収容するケース内の排熱効率の向上を図ることのできる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車は、エンジンとともに後輪4より前側に配置されたベルト式の無段変速機と、無段変速機を収容する変速機ケース50と、外気を前記変速機ケース50内に導入する吸気ダクト75と、変速機ケース50内の空気を排出する排気ダクトとを備える。排気ダクトは、変速機ケース50の上部に接続され、当該上部から上方に延伸する。排気ダクトの排気口は、変速機ケース50より上方に位置する。【選択図】図2

Description

本考案は、自動二輪車などの鞍乗型車両において、特に、無段変速機を冷却する技術に関する。
従来、ベルト式の無段変速機とエンジンとが、ともに後輪より前方に配置される鞍乗型車両がある(例えば、特許文献1)。このような車両の無段変速機では、駆動側プーリと被駆動側プーリとの間隔が小さいので、駆動側プーリと被駆動側プーリとに巻き付けられるベルトの温度が下がりにくい。そのため、特許文献1では、ベルトを冷却するために、無段変速機を収容するケース内に外気が導入されている。
特開2002−19669号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される鞍乗型車両では、ケース内の空気を外部に放出するための排気通路が、ケースの側面に沿って下方に延伸しているので、ケース内で温められた空気を下方に排出することとなり、良好な排熱効率が得られない恐れがあった。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、無段変速機を収容するケース内の排熱効率の向上を図ることのできる鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案に係る鞍乗型車両は、エンジンとともに後輪より前側に配置されたベルト式の無段変速機と、前記無段変速機を収容する変速機ケースと、外気を前記変速機ケース内に導入する吸気ダクトと、前記変速機ケース内の空気を排出する排気ダクトと、を備える。前記排気ダクトは、前記変速機ケースの上部に接続され、当該上部から上方に延伸し、前記排気ダクトの排気口は、前記変速機ケースより上方に位置する。
本考案によれば、変速機ケース内の温められた空気が、変速機ケースの上部に接続され上方に延伸する排気ダクトを通って排出されるので、効率良く空気を排出でき、排熱効率を向上できる。なお、ここで鞍乗型車両は、例えば自動二輪車(スクータを含む)、四輪バギー、スノーモービル等である。
本考案の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車が備えるエンジンユニット及び車体フレームの側面図である。 上記エンジンユニット及び車体フレームの平面図である。 上記エンジンユニットの部分断面図である。上記自動二輪車が備えるハンドルの正面図である。 上記エンジンユニットが備える変速機ケースの側面図である。 上記エンジンユニットが備える変速機ケースの平面図である。 上記エンジンユニットが備える排気ダクトの側面図である。 図5に示すVIII−VIII線の断面図である。 図7に示すIX−IX線の断面図である。 収納ケースが取り付けられた車体フレーム、エンジンユニットの平面図である。 上記収納ケースの側面図である。 上記収納ケースの背面図である。 図11に示すXIII−XIII線の断面図である。 図12に示すXIV−XIV線の断面図である。
以下、本考案の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本考案の実施形態の例である自動二輪車1の側面図である。図2は、自動二輪車1が備えるエンジンユニット10と車体フレーム2の側面図であり、図3は、エンジンユニット10及び車体フレーム2の平面図である。図4は、エンジンユニット10の部分断面図であり、図5はエンジンユニット10が有する変速機ケース50の側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、エンジンユニット10と車体フレーム2とを備えている。また、図2及び図3に示すように、車体フレーム2は、ステアリングヘッド2aと、メインフレーム2bと、左右一対のシートレール2c,2cとステー2d,2dとブラケット2e,2eとを含んでいる。なお、図2においては、右側のブラケット2eが示され、図3においては、左側のブラケット2eが示されている。
ステアリングヘッド2aは、車体フレーム2の前端部に設けられ、ステアリングシャフト6を回転可能に支持している(図1参照)。ステアリングシャフト6の上端部には、ハンドル5が接続されている。ステアリングシャフト6の下端部にはフロントフォーク7が接続され、フロントフォーク7の下端部は前輪3を支持している。
図2に示すように、メインフレーム2bの前端部はステアリングヘッド2aに接続されている。メインフレーム2bは、その前端部から車体後部に向かって斜め下方に延伸し、その後端部(下端部)2iは、後輪4の前に位置している。
図2に示すように、シートレール2cの前端部は、メインフレーム2bに接続されている。シートレール2cは、その前端部から車体後部に向かって斜め上方に延伸している。また、シートレール2cの前部2jは、その前端部から車幅方向の外側(図3においてWに示す方向)に向かって延伸している(図3参照)。前部2j,2jの間には、種々の物品(例えば、搭乗者が携帯する物品)等を収納するための収納ケース8が配置され、収納ケース8の上方には搭乗者が着座するためのシート9が配置されている(図1参照)。シートレール2c,2cは、これら収納ケース8及びシート9を支持している。
図2に示すように、メインフレーム2bの後端部2iには、ステー2dの前端部が接続されている。ステー2dは当該前端部から斜め上方に延伸し、その上端部はシートレール2cの途中に接続されている。
ブラケット2eは、板状の部材であり、その上縁部はメインフレーム2bの後端部2iに取り付けられている。ブラケット2eは、その上縁部から下方に延伸している。図2に示すように、ブラケット2eは、その上部に、ピボット軸(不図示)を支持する支持部2gを有している。ピボット軸には、リアアーム11の前端部が取り付けられている。リアアーム11は、後方に向けて延伸し、その後端部は後輪4の車軸を支持している。リアアーム11は、ピボット軸を支点として、後輪4とともに揺動し、エンジンユニット10に対しては独立して揺動する。
図1及び図2に示すように、エンジンユニット10は、後輪4の前に配置され、車体フレーム2によって支持されている。ここで説明する例では、ブラケット2eは、その下部の前側に被取付部2fを有している。また、メインフレーム2bの途中には、下方に延びるブラケット2L,2mが設けられている。エンジンユニット10のクランクケース26の前部の上壁は、ブラケット2Lに取り付けられ、クランクケース26の後部の上壁は、ブラケット2mに取り付けられ、クランクケース26の下部は、ブラケット2eの被取付部2fに取り付けられている。
図4に示すように、エンジンユニット10は、エンジン20と、無段変速機30とを備えている。また、エンジンユニット10は、無段変速機30を収容する変速機ケース50と、当該変速機ケース50に空気を送る吸気ダクト75と、変速機ケース50に送る空気を浄化するエアクリーナ76と、変速機ケース50内の空気を排出する排気ダクト70と、を備えている(図2参照)。なお、図2及び図3に示すように変速機ケース50は、側方からカバー14によって覆われている。
エンジン20は、クランク軸21と、シリンダ22と、ピストン23と、クランクケース26とを備えている。ピストン23は、シリンダ22内に配置され、コンロッド24を介して、クランク軸21に設けられたクランクピン25に連結されている。ピストン23は、シリンダ22内に送られた燃料と空気の混合気が燃焼することで、シリンダ22内において往復運動する。ピストン23の往復運動は、クランク軸21によって回転運動に変換されて、駆動力の伝達経路の下流側に出力される。クランク軸21は、車幅方向(図4においてWに示す方向)に延伸するように配置され、クランクケース26によって支持されている。クランク軸21上には、当該クランク軸21とともに回転する無段変速機30の駆動側プーリ31が設けられている。
無段変速機30は、クランクケース26の車幅方向の外側に配置されている。無段変速機30は、駆動側プーリ31と、被駆動側プーリ32とを有している。駆動側プーリ31は、軸方向の移動が規制された固定シーブ31aと、軸方向の動きが許容された可動シーブ31bと、遠心力によって径方向に移動するとともに、可動シーブ31bを固定シーブ31a側に押すウェイトローラ31cとを有している。なお、固定シーブ31aには、車幅方向外側に立ち上がるファン31dが形成されている。このファン31dが回転することで、吸気ダクト75から変速機ケース50内に外気が導入される。
被駆動側プーリ32は、クランク軸21の後方に配置される被駆動軸27上に設けられ、当該被駆動軸27とともに回転する。被駆動側プーリ32は、軸方向の移動が規制された固定シーブ32aと、軸方向の動きが許容された可動シーブ32bと、可動シーブ32bを固定シーブ32a側に付勢するスプリング32cとを有している。駆動側プーリ31と、被駆動側プーリ32とには、駆動側プーリ31から被駆動側プーリ32へトルクを伝達するベルト33(例えば、樹脂ベルト)が巻きつけられている。なお、図4に示す例では、クランク軸21と被駆動軸27は、変速機ケース50内において、車幅方向に延伸し、それらの端部21a,27aは、変速機ケース50の外壁に取り付けられた支持部材59によって支持されている。
無段変速機30は、クランク軸21の回転を減速して被駆動軸27に伝達する。また、駆動側プーリ31の可動シーブ31bは、クランク軸21の回転速度に応じて、ウェイトローラ31cに押され、固定シーブ31a側に近づく。一方、被駆動側プーリ32の可動シーブ32bは、スプリング32cの付勢力に抗して、固定シーブ32aから離れる。これによって、ベルト33の駆動側プーリ31及び被駆動側プーリ32に巻きかけられた部分の径が変化し、減速比が連続的に変わる。
なお、被駆動側プーリ32から被駆動軸27に伝達された回転は、被駆動軸27上に設けられた自動クラッチ47と、被駆動軸27の前方に配置された中間軸48とを介して、被駆動軸27と同軸上に配置された出力軸49に伝達される。出力軸49にはスプロケット49aが取り付けられている。このスプロケット49aの回転は、不図示のチェーンを介して、後輪4の車軸4aとともに回転可能なスプロケット(不図示)に伝達される。
図4に示すように、変速機ケース50は、クランクケース26の縁26bに取り付けられ、無段変速機30を収容している。変速機ケース50の前部には駆動側プーリ31が配置され、変速機ケース50の後部には被駆動側プーリ32が配置されている。変速機ケース50の前部と、クランクケース26の内部とは、クランク軸21を支持する隔壁26aによって区画されている。また、変速機ケース50の後部と、クランクケース26の内部とは、仕切り部材28によって区画されている。この仕切り部材28は、クランクケース26の縁26cに固定されている。
図5は、変速機ケース50の側面図であり、図6は、変速機ケース50の平面図である。図5及び図6に示すように、変速機ケース50は、筒状の吸気側接続口50aと、同じく筒状の排気側接続口50bとを有している。
吸気側接続口50aは、変速機ケース50の前部から前方に突出するよう形成されている。ここで説明する例では、図4に示すように、変速機ケース50の前部には、車幅方向に張り出す膨らみ部50cが形成され、吸気側接続口50aは、この膨らみ部50cから前方に突出するよう形成されている。また、吸気側接続口50aは、駆動側プーリ31に設けられたファン31dより車幅方向において外側に位置している。
吸気側接続口50aには、吸気ダクト75が接続されている。図2に示すように、吸気ダクト75は、吸気側接続口50aから斜め上方に延伸し、その上端部にはエアクリーナ76が取り付けられている。このエアクリーナ76は、斜め上方に長い概略直方体状のケース76aを有している。ケース76aの上端部76bには先端ダクト77が取り付けられている。先端ダクト77は、前方に屈曲し、その先端部は前方に向かって開口している。
図5に示すように、排気側接続口50bは、変速機ケース50の後側の上部に設けられ、当該上部から上方に突出するよう形成されている。ここで説明する例では、排気側接続口50bは、被駆動側プーリ32の上方に位置し、後方に傾いている。また、図6に示すように、排気側接続口50bは、その断面が楕円形状になるよう形成され、その長軸は車体の前後方向に向いている。
また、図4に示すように、排気側接続口50bと吸気側接続口50aは、無段変速機30のベルト33を挟んで互いに反対側に位置している。この例では、上述したように、吸気側接続口50aは、変速機ケース50において、最も車幅方向の外側に位置し、膨らみ部50cから前方に突出するよう形成され、排気側接続口50bは、変速機ケース50において、最も車幅方向の中心部側に位置している。
図6に示すように、排気側接続口50bの内側には、当該接続口50bが伸びる方向(ここでは斜め上方)に対して交わる方向に延び、当該接続口50bを内側から補強する補強部50dが設けられている。図6に示す例では、補強部50dは、車幅方向に延伸し、排気側接続口50bの内周面において車幅方向の外側に位置する面から車幅方向の中心部側に位置する面に掛け渡されている。なお、補強部50dの内部にはボルト孔が形成されている。クランクケース26の外壁において補強部50dに対応する位置にも、ボルト孔が形成されている。ボルト51は、これら補強部50dに形成されたボルト孔とクランクケース26の外壁に形成されたボルト孔とに嵌め込まれて、変速機ケース50をクランクケース26に固定している。
図5に示すように、排気ダクト70は、排気側接続口50bに接続されている。排気ダクト70は、排気側接続口50bから上方に延伸し、排気ダクト70の排気口70dは変速機ケース50より上方に位置している。また、排気ダクト70は、その途中において屈曲し、排気ダクト70の排気口70dは、変速機ケース50の排気側接続口50bに対して、側方にずれた位置に設けられている。
図7は、排気ダクト70の側面図であり、図8は、図5に示すVIII−VIII線の断面図であり、図9は、図7に示すIX−IX線の断面図である。
図8に示すように、排気ダクト70は、屈曲部70aと、当該屈曲部70aに連なる傾斜部70bと、当該傾斜部70bに連なる上方延伸部70cとを有している。屈曲部70aの端部は排気側接続口50bに接続され、屈曲部70aは排気側接続口50bから上方に僅かに延びた後、車幅方向の中心部側(図8においてW2に示す方向)に屈曲している。傾斜部70bは、屈曲部70aから斜め上方に向かって車幅方向の中心部側に延び、その端部は上方に屈曲している。上方延伸部70cは上方に延伸し、その端部に、空気を上方に向けて排出する排気口70dを有している。そして、図8に示すように、排気口70dは、排気側接続口50bに対して車幅方向の中心部側にずれた位置に設けられている。また、図7に示すように、上方延伸部70cは、傾斜部70b及び屈曲部70aに対して後方にずれた位置に設けられている。
図7に示すように、上方延伸部70cは、その後側の壁(以下、後側壁部)70Lが前側の壁(以下、前側壁部)70mより高くなるよう形成されている。そして、図5に示すように、排気口70dは、その前側が後側に比べて低くなるよう傾斜している。
図8に示すように、上方延伸部70cは、上面及び側面が開いた筒状の筒状部70eと、蓋部70fとを有し、蓋部70fが筒状部70eの側面を閉塞することで、筒状の上方延伸部70cが構成されている。図7に示すように、この筒状部70eの周縁には、例えばボルトによって、蓋部70fに取り付けられる複数(ここでは4つ)の取付部70gが形成されている。また、筒状部70eと傾斜部70bは、例えば樹脂によって、一体成型される。屈曲部70aは、例えばゴムや樹脂などによって形成される。
上方延伸部70cの内壁には、空気の流れによって生じる音や、ベルト33の振動によって生じる騒音を減らす吸音材71が張られている。図8に示す例では、上方延伸部70cの内壁のうち、傾斜部70bの延伸する方向D1(傾斜部70b内を流れる空気の流通方向)に向き合う蓋部70fの内壁に張られている。なお、吸音材71は、空気の熱が、排気ダクト70の壁を伝って、排気ダクト70の外側へ伝わるのを防止する断熱材としての機能を有してもよい。
なお、図7及び図9に示すように、傾斜部70bの前部の外周面には、当該外周面から上方に立ち上がる壁部70hが形成されている。また、排気ダクト70には、その外壁から側方に突出する取付部70i,70jが設けられている。図2に示すように、取付部70i,70jは、ステー2d及びシートレール2cに設けられたブラケット2p、2qに取り付けられている。
上方延伸部70cの端部に位置する排気口70dは、収納ケース8の下方に位置している(図2参照)。収納ケース8は、排気口70dを上方から覆うとともに、排気口70dを側方から囲っている。
図10は、収納ケース8が取り付けられた車体フレーム2、エンジンユニット10の平面図であり、図11は、収納ケース8の側面図であり、図12は、収納ケース8の背面図であり、図13は、図11に示すXIII−XIII線の断面図であり、図14は、図12に示すXIV−XIV線の断面図である。なお、図12及び図14においては、排気ダクト70が示され、図11及び図13においては二点鎖線で排気ダクト70が示されている。
図10、図13及び図14に示すように、収納ケース8は、種々の物品を収容する収納部8aと、排気口70dを囲む壁部(以下、囲み壁部)8bとを有している。
収納部8aは、上面が開口した箱状である。また、図10に示すように、収納部8aは、その平面視において台形状を呈しており、車体の前方に向かうに従って、幅(車幅方向の長さ)が狭くなるように形成されている。
図14に示すように、収納ケース8は、収納部8aの底を構成する底壁部8cを有している。底壁部8cは、その前側が後側に比べて低くなるよう水平面に対して斜めに設けられている。なお、図10及び図13に示すように、底壁部8cの左側には、当該底壁部8cの他の部分より深い(低い)矩形の深底壁部8dが設けられている。ここで説明する例では、深底壁部8dは水平に設けられている。この深底壁部8dには、例えば、車体に搭載される各種電装品に電力を供給するバッテリが装着される。
底壁部8cの裏面には、排気口70dに向き合い、当該排気口70dを上方から覆う被覆面8eが設けられている(図13及び図14参照)。この被覆面8eは、底壁部8cと同様に、その前側が後側に比べて低くなるように下方に傾斜し、排気口70dと概ね平行となっている。この被覆面8eには、排気口70dから放出された空気の熱が収納部8aの内部に伝わるのを防止する断熱材13が張られている。
囲み壁部8bは、底壁部8cの裏面から下方に向けて延びている。囲み壁部8bの下端縁8hは排気口70dの縁より下方に位置し、囲み壁部8bは排気口70dを側方から囲んでいる(図13及び図14参照)。また、図13又は図14に示すように、囲み壁部8bの内面と、排気ダクト70の上方延伸部70cとの間には、隙間が設けられている。
なお、図13に示すように、囲み壁部8bを構成する壁部のうち、車幅方向の中心部側(図13においてW2に示す方向)に位置する内側壁部8iは、他の壁部より長くなっている。この内側壁部8iは、排気ダクト70の傾斜部70bにおける空気の流れの延長上に位置し、空気の熱が車幅方向中心部側へ伝わるのを防止している。また、囲み壁部8bを構成する壁部のうち、排気口70dの前側に位置する前側壁部8jには、排気ダクト70の壁部70hとの干渉を避けるための切り欠き8kが形成されている。また、図12に示すように、囲み壁部8bを構成する壁部のうち、排気口70dの後側に位置する後側壁部8Lには、排気ダクト70の取付部70iとの干渉を避けるための切り欠き8mが形成されている。
以上説明した自動二輪車1では、排気ダクト70は、変速機ケース50の上部に接続され、当該上部から上方に延伸している。そして、排気ダクト70の排気口70dは変速機ケース50より上方に位置している。これによって、変速機ケース内の排熱効率を向上できる。
また、自動二輪車1では、排気ダクト70は、その途中において屈曲し、排気ダクト70の排気口70dは、当該排気ダクト70が接続する変速機ケース50の排気側接続口50bに対して、側方にずれた位置に設けられている。これによって、排気口70dから浸入した水等が変速機ケース50まで流れるのを抑制できる。
また、自動二輪車1では、排気ダクト70の排気口70dは、変速機ケース50の排気側接続口50bより車幅方向中心部側に位置する。これによって、排気口70dに車幅方向の外側から塵等が浸入することを抑制できる。
また、自動二輪車1は、搭乗者が着座するためのシート9と、前記シート9の下側に設けられる収納ケース8とを備える。そして、排気ダクト70の排気口70dは、収納ケース8の底壁部8cの下に位置する。これによって、排気口70dから排出された空気の熱がシート9に伝わることを抑制できる。
また、自動二輪車1では、収納ケース8の底壁部8cには、排気ダクト70の排気口70dを側方から囲む囲み壁部8bが形成されている。そのため、排気口70dに塵等が浸入することを防止できる。
また、自動二輪車1は、排気ダクト70の排気口70dを上方から覆う収納ケース8の底壁部8cを有する。これによって、排気口70dに車幅方向の外側から塵等が浸入することを抑制できる。また、底壁部8cの排気口70dに向き合う被覆面8eには断熱材13が張られている。これによって、排気口70dから排出された空気の熱が収納ケース8の収納部8aに伝わることを防止できる。
また、自動二輪車1では、底壁部8cの排気口70dに向き合う被覆面8eは、水平面に対して斜めに設けられている。これによって、被覆面8eに付着した水等が、排気口70dに落下することを抑制できる。
また、自動二輪車1では、排気ダクト70の排気口70dは、その前側が後側に比べて低くなるように傾斜している。これによって、塵等が後方から排気口70dに浸入するのを抑制できる。
また、自動二輪車1では、排気ダクト70が接続する変速機ケース50の排気側接続口50bは、車体前後方向に長い楕円形状である。これによって、変速機ケース50の幅を大きくすることなく、排気側接続口の断面積を大きくできる。
また、自動二輪車1では、排気ダクト70が接続する変速機ケース50の排気側接続口50bは筒状に形成され、当該接続口50bの内側には、当該接続口50bが延びる方向に対して交わる方向に延び、当該接続口50bを内側から補強する補強部50dが設けられている。これによって、排気側接続口50bの肉厚を厚くすることなく、その強度を増すことができている。また、補強部50dにボルト51を挿通することで、変速機ケース50をクランクケース26に固定するボルトを、変速機ケース50の周縁に等間隔で設けることが出来る。つまり、一般的に、無段変速機を収容するケースはクランクケースにボルトで固定されており、そのボルト孔はケースの周縁に設けられている。排気側接続口50bの内側に補強部50dを形成し、この補強部50dにボルト51を挿通することで、変速機ケース50に接続口50bを設けた場合であっても、変速機ケース50とクランクケース26とを連結するボルトの位置を等間隔にできる。その結果、変速機ケース50の気密性を高めることができ、変速機ケース50内に水や塵等が浸入するのを防ぐことができる。
なお、本考案は、以上説明した自動二輪車1に限られず種々の変更が可能である。例えば、以上の説明では、収納ケース8に、排気ダクト70の排気口70dを被覆する被覆面8eや、排気口70dを囲う囲み壁部8bが設けられていた。しかしながら、排気口70dの上方に、収納ケース8とは異なる部材を配置し、この部材が排気口70dを被覆する被覆面や排気口70dを囲う囲み壁部を備えるようにしてもよい。
1 自動二輪車、2 車体フレーム、3 前輪、4 後輪、5 ハンドル、6 ステアリングシャフト、7 フロントフォーク、8 収納ケース、8c 底壁部、8e 被覆面、9 シート、10 エンジンユニット、11 リアアーム、13 断熱材、14 カバー、20 エンジン、21 クランク軸、22 シリンダ、23 ピストン、24 コンロッド、25 クランクピン、26 クランクケース、27 被駆動軸、28 仕切り部材、30 無段変速機、31 駆動側プーリ、32 被駆動側プーリ、33 ベルト、47 クラッチ、48 中間軸、49 出力軸、50 変速機ケース、50a 吸気側接続口、50b 排気側接続口、50d 補強部、51 ボルト、70 排気ダクト、70d 排気口、71 吸音材、75 吸気ダクト、76 エアクリーナ、77 先端ダクト。

Claims (11)

  1. エンジンとともに後輪より前側に配置されたベルト式の無段変速機と、
    前記無段変速機を収容する変速機ケースと、
    外気を前記変速機ケース内に導入する吸気ダクトと、
    前記変速機ケース内の空気を排出する排気ダクトと、を備え、
    前記排気ダクトは、前記変速機ケースの上部に接続され、当該上部から上方に延伸し、前記排気ダクトの排気口は、前記変速機ケースより上方に位置する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記排気ダクトは、その途中において屈曲し、前記排気ダクトの前記排気口は、当該排気ダクトが接続する前記変速機ケースの接続口に対して、側方にずれた位置に設けられる、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項2に記載の鞍乗型車両において、
    前記排気ダクトの前記排気口は、前記変速機ケースの前記接続口より車幅方向中心部側に位置する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    搭乗者が着座するためのシートと、
    前記シートの下側に設けられる収納ケースと、をさらに備え、
    前記排気ダクトの前記排気口は、前記収納ケースの底壁の下に位置する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 請求項4に記載の鞍乗型車両において、
    前記収納ケースの底壁には、前記排気ダクトの前記排気口を側方から囲む壁部が形成される、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記排気ダクトの前記排気口を上方から覆う部材をさらに有する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両において、
    前記部材の前記排気口に向き合う面には断熱材が設けられる、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  8. 請求項6に記載の鞍乗型車両において、
    前記部材の前記排気口に向き合う面は、水平面に対して斜めに設けられる、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  9. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    空気を外部に放出する前記排気ダクトの排気口は、その前側が後側に比べて低くなるように傾斜する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  10. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記排気ダクトが接続する前記変速機ケースの接続口の断面は、車体前後方向に長い楕円形状である、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  11. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
    前記排気ダクトが接続する前記変速機ケースの接続口は筒状に形成され、
    前記接続口の内側には、当該接続口が伸びる方向に対して交わる方向に延び、当該接続口を内側から補強する補強部が設けられる、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
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