JP3156417U - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】無段変速機を収容するケース内に空気を送る吸気通路を備える鞍乗型車両において、車幅の増加を抑制しつつ、吸気通路の前側を覆い、当該吸気通路に砂等が浸入するのを防止する鞍乗型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車は、車体の下部に配置されるベルト式の無段変速機を収容する変速機ケースと、メインフレーム22より車幅方向外側において、前記変速機ケースから上側に延伸する変速機用吸気通路とを備える。後側カバー81は、メインフレーム22を覆うとともに車幅方向の外側に延伸し、変速機用吸気通路の後側を覆う。前側カバー86は、後側カバー81を構成する右レッグシールド部85の車幅方向外側の縁85hから前側に湾曲して、変速機用吸気通路を前側から覆う。【選択図】図17
Description
本考案は、鞍乗型車両において、特に、無段変速機を収容するケース内に空気を送る吸気通路に関する。
従来、無段変速機のベルトを冷却するために、無段変速機を収容するケース内に空気を送る吸気通路を備える自動二輪車がある。特許文献1には、車体下部に無段変速機が配置され、その無段変速機のケースから上方に向かって伸びる吸気通路を備える自動二輪車が開示されている。この文献に開示される車両では、吸気通路に砂等が浸入するのを防止するために、レッグシールドによって吸気通路の前側を覆っている。
しかしながら、上記特許文献1に記載される自動二輪車では、レッグシールドが車体後方に向けてV字状に開く2つの壁部によって構成され、その壁部の間に吸気通路が配置されている。そして、2つの壁部のうち、吸気通路の車幅方向中央側に位置する壁部が、吸気通路の前側から、吸気通路の車幅方向中央側を通って、車体フレームを覆うカバーに連なることによって、レッグシールドが吸気通路の前で支持されていた。そのため、吸気通路を、当該吸気通路の車幅方向中央側に位置する壁部の分だけ、車幅方向の外側に配置せざるを得ず、車幅が広がる要因となっていた。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、無段変速機を収容するケース内に空気を送る吸気通路を備える鞍乗型車両において、車幅の増加を抑制しつつ、吸気通路の前側を覆い、当該吸気通路に砂等が浸入するのを防止できる鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案に係る鞍乗型車両は、車体前部から後方に延伸するメインフレームを覆うカバーと、車体の下部に配置されるベルト式の無段変速機を収容する変速機ケースと、前記メインフレームより車幅方向外側において、前記変速機ケースから上方側に延伸する変速機用吸気通路とを備える。前記カバーは、前記メインフレームを覆うとともに車幅方向の外側に延伸し、前記変速機用吸気通路の後側を覆う後側カバーと、当該後側カバーの車幅方向外側の縁から前側に湾曲して、前記変速機用吸気通路を前側から覆う前側カバーとを有する。
本考案によれば、前側カバーによって変速機用吸気通路に砂等が浸入するのを防止できる。また、前側カバーは、後側カバーの車幅方向外側の縁から前側に湾曲して、前記変速機用吸気通路を前側から覆うので、後側カバーによって前側カバーを変速機用吸気通路の前側で支持でき、車幅の増加を抑制できる。なお、ここで鞍乗型車両は、例えば自動二輪車(スクータを含む)、四輪バギー、スノーモービル等である。
以下、本考案の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本考案の実施形態の例である自動二輪車1の側面図である。図2は、自動二輪車1が備えるエンジンユニット10及び車体フレーム20の右側面図であり、図3は、エンジンユニット10及び車体フレーム20の平面図である。また、図4は、エンジンユニット10の部分断面図であり、図5は、エンジンユニット10の左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、エンジンユニット10の他に、車体フレーム20と、前輪3と、後輪4と、外装カバー80とを備えている。図2及び図3に示すように、車体フレーム20は、ステアリングヘッド21と、メインフレーム22とを備えている。また車体フレーム20は、左右一対のシートレール23,23と、ステー24,24と、ブラケット25,25とを備えている。なお、図2においては、右側のブラケット25が描かれ、図3においては、左側のブラケット25が描かれている。
ステアリングヘッド21は、車体フレーム20の前端部に設けられ、ステアリングシャフト6を回転可能に支持している(図1参照)。図1に示すように、ステアリングシャフト6の下端部には、フロントフォーク7が接続されている。フロントフォーク7の下端部は前輪3を支持している。ステアリングシャフト6の上端部は、ハンドル5に接続されている。
図2に示すように、メインフレーム22の前端部はステアリングヘッド21に接続されている。メインフレーム22は、その前端部から車体後部に向かって(図2においてFrが示す方向とは反対の方向)斜め下方に延伸し、その後端部(下端部)22bは、後輪4の前に位置している。このメインフレーム22は、上方から外装カバー80によって覆われている(図1参照)。外装カバー80については後において詳細に説明する。
メインフレーム22の途中には、シートレール23の前端部が接続され、シートレール23は、その前端部から車体後部に向かって斜め上方に延伸している。また、図3に示すように、シートレール23の前部23aは、車体後部に向かって車幅方向外側(図3においてWに示す方向)に延伸している。
図2に示すように、メインフレーム22の後端部22bには、ステー24の前端部が接続されている。ステー24は当該前端部から斜め上方に延伸し、その上端部はシートレール23に接続されている。
ブラケット25は板状であり、その上縁部はメインフレーム22の後端部22bに接合されている。ブラケット25は当該上縁部から下方に延伸している。ブラケット25は、その上部に、ピボット軸(不図示)を支持する支持部25bを有している。ピボット軸には、後輪4の車軸を支持するリアアーム26の前端部が取り付けられている。リアアーム26は、ピボット軸を支点として、後輪4とともに揺動し、エンジンユニット10に対しては独立して揺動する。
図2に示すように、エンジンユニット10は、後輪4の前に配置され、車体フレーム2によって支持されている。ここで説明する例では、ブラケット25は、その下部の前側に支持部25aを有している。また、メインフレーム22には、下方に延びるブラケット22eが取り付けられ、ブラケット22eの後方には、同じく下方に延びるブラケット22fが接合されている。メインフレーム22の後部の下方には、エンジンユニット10が配置されている。エンジンユニット10が備えるクランクケース12の前側の上壁は、ブラケット22eに取り付けられ、クランクケース12の後側の上壁は、ブラケット22fに取り付けられている。また、クランクケース12の下部は、ブラケット25の支持部25aに取り付けられている。なお、ここで説明する例では、ブラケット22e,22eは左右一対となっている。図2において、右側のブラケット22e,22fのみが示されている。
図4に示すように、エンジンユニット10は、エンジン11と、ベルト式無段変速機30とを備えている。また、図5に示すように、エンジンユニット10は、エンジン11に空気を供給する吸気通路(以下、エンジン用吸気通路とする)40と、エンジン用吸気通路40に送る外気を浄化するエアクリーナ(以下、エンジン用エアクリーナとする)45とを有している。
図4又は図5に示すように、エンジン11は、クランクケース12と、クランク軸13と、シリンダブロック14と、ピストン15と、シリンダヘッド18とを備えている。シリンダブロック14内には、シリンダ14aが形成されている。シリンダブロック14及びシリンダヘッド18は、エンジン11の前部において、クランクケース12から車体前部に向かって斜め上方に延びるように配置され、シリンダ14aの軸線は、車両進行方向(図5においてFrに示す方向)に対して僅かに上方に傾斜している。ピストン15は、シリンダ14a内に配置され、コンロッド16及びクランクピン17を介してクランク軸13に連結されている。燃料と空気の混合気が、エンジン用吸気通路40、及びシリンダヘッド18に形成された吸気ポート18a(図5参照)からシリンダ14a内に流入し、この混合気が燃焼することで、ピストン15はシリンダ14a内において往復運動する。ピストン15の往復運動は、クランク軸13によって回転運動に変換されて、駆動力の伝達経路の下流側に出力される。
ここで、エンジン用吸気通路40について説明する。図5に示すように、エンジン用吸気通路40は、エンジン11の前部から車体の上側に延伸し、エンジン11の斜め上方に配置されたエンジン用エアクリーナ45に接続されている。そして、エンジン用吸気通路40は、エンジン用エアクリーナ45を通過した空気をエンジン11に供給する。ここで説明する例では、エンジン用吸気通路40は、吸気管41と、スロットルボディ42と、ダクト43とによって構成されている。
図5に示すように、吸気管41は、シリンダヘッド18に形成された吸気ポート18aに接続されている。吸気管41は、吸気ポート18aから上方に延伸し、屈曲部41aにおいて、前方(図5においてFrに示す方向)に屈曲している。吸気管41の前端部(上端部)は、シリンダヘッド18の上方に位置するスロットルボディ42に接続されている。
スロットルボディ42内には、空気の流れる空気通路42aが形成され、スロットルボディ42は、当該空気通路42aが前側に延びるように配置されている。空気通路42a上には、搭乗者のスロットル操作に応じた量だけ開くスロットルバルブ(不図示)が設けられている。スロットルボディ42は、例えばキャブレタやインジェクタを備え、不図示の燃料タンクから供給された燃料を、空気通路42aを流れる空気に供給する。
ダクト43の後端部は、スロットルボディ42に接続されている。ダクト43は、その後端部から上方に屈曲し、その先端部(上端部)に設けられた吸入口43aは、エンジン用エアクリーナ45に接続されている。
エンジン用エアクリーナ45について説明する。図5に示すように、エンジン用エアクリーナ45は、メインフレーム22の前部の下方に設けられ、当該メインフレーム22によって支持されている。図6は、車体フレーム20及びエンジンユニット10の前部の右側面図である。ここで説明する例では、メインフレーム22の右側には、当該メインフレーム22の外周面に接合されるブラケット22g及びブラケット22hが設けられている(図6参照)。メインフレーム22の左側には、当該メインフレーム22の外周面に接合されるブラケット22iが設けられている(図5参照)。そして、エンジン用エアクリーナ45が備えるケース本体45aは、これらのブラケット22g,22h,22iに取り付けられている。
図5に示すように、エンジン用エアクリーナ45は、ケース本体45aの他に、エンジン11に送る空気を浄化するフィルタ45cと、ケース本体45aに取り付けられて、フィルタ45cを覆うケースカバー45bとを備えている。また、図3に示すように、エンジン用エアクリーナ45は、当該エンジン用エアクリーナ45内に外気を導入する左右一対の吸気通路45dを備えている。
図3に示すように、吸気通路45d,45dは、ケース本体45aの上部に設けられ、メインフレーム22の左右両側に位置している。図5に示すように、吸気通路45dは後方(Frに示す方向とは反対方向)に延伸している。そして、当該吸気通路45dの端部に設けられ、外気を取り込む吸気口45eは、後側に開口している。なお、この例では、吸気通路45dは後方に向かって延伸しつつ下方に僅かに傾斜し、吸気口45eは斜め下方に開口している。
図5に示すように、ケースカバー45bの上部には、吸気通路45d,45dに連なる通路45fが形成されている。通路45fは下方に延び、フィルタ45cの前に位置するケースカバー45b内の空気室に連なっている。フィルタ45cは、エンジン用エアクリーナ45の内部を、ケースカバー45bによって外壁が構成される空気室と、ケース本体45aによって外壁が構成される空気室とに区画している。
フィルタ45cは、ケース本体45aの前部において、車両進行方向に対して概略直交する方向に広がるよう配置され、当該ケース本体45aに支持されている。ケースカバー45bは、取り外し可能な留め具(例えば、ボルト)によってケース本体45aに取り付けられている。ケースカバー45bがケース本体45aから取り外されることで、フィルタ45cは露出する。図7は、ケースカバー45bが取り外されたエンジン用エアクリーナ45の側面図である。同図に示すように、ケースカバー45bは、ケース本体45aから前方(Frに示す方向)に取り外し可能に設けられている。そして、ケースカバー45bが取り外されるとフィルタ45cは前方に露出する。
ケース本体45aの底壁には、開口が形成されている。そして、図5に示すように、当該開口からケース本体45a内にダクト43の先端部に設けられた吸入口43aが差し込まれている。上述したように、ダクト43にはスロットルボディ42が接続され、当該スロットルボディ42には、吸気管41が接続されている。エンジン用エアクリーナ45の吸気口45eから吸い込まれた外気は、吸気通路45d、通路45fを通ってケースカバー45b内の空気室に導入される。その後、吸い込まれた空気は、フィルタ45cを通過して、ケース本体45a内の空気室に移動し、ダクト43、スロットルボディ42、吸気管41を通って、エンジン11に供給される。
上述したように、エンジンユニット10は、無段変速機30を備えている。また、図2及び図3に示すように、エンジンユニット10は、無段変速機30を収容する変速機ケース38と、変速機ケース38内の無段変速機30を冷却するための外気を当該変速機ケース38内に送る吸気通路(以下、変速機用吸気通路)70と、変速機ケース38内の空気を排出する排気ダクト75とを有している。ここで説明する例では、変速機用吸気通路70は、吸気ダクト71と、先端ダクト73とを有し、変速機用吸気通路70上には、当該変速機用吸気通路70を流れる空気を浄化するエアクリーナ(以下、変速機用エアクリーナ)72が配置されている。
図3及び図4に示すように、無段変速機30は、クランクケース12の車幅方向外側に配置されている。図4に示すように、無段変速機30は、駆動側プーリ31と被駆動側プーリ32とベルト33とを備えている。
駆動側プーリ31は、軸方向の移動が規制された固定シーブ31aと、軸方向の動きが許容された可動シーブ31bと、遠心力によって径方向に移動するとともに、可動シーブ31bを固定シーブ31a側に押すウェイトローラ31cとを有している。なお、固定シーブ31aには、車幅方向外側に立ち上がるファン31dが形成されている。このファン31dが回転することで、変速機用吸気通路70から変速機ケース38内に外気が導入される。
被駆動側プーリ32は、クランク軸13の後方に配置される被駆動軸34上に設けられ、当該被駆動軸34とともに回転する。被駆動側プーリ32は、軸方向の移動が規制された固定シーブ32aと、軸方向の動きが許容された可動シーブ32bと、可動シーブ32bを固定シーブ32a側に付勢するスプリング32cとを有している。駆動側プーリ31と、被駆動側プーリ32とには、駆動側プーリ31から被駆動側プーリ32へトルクを伝達するベルト33が巻きつけられている。なお、図4に示す例では、クランク軸13と被駆動軸34は、変速機ケース38内において、車幅方向に延伸し、それらの端部13a,34aは、変速機ケース38の外壁に取り付けられた支持部材39によって支持されている。
無段変速機30は、クランク軸13の回転を減速して被駆動軸34に伝達する。また、駆動側プーリ31の可動シーブ31bは、クランク軸13の回転速度に応じて、ウェイトローラ31cに押され、固定シーブ31a側に近づく。一方、被駆動側プーリ32の可動シーブ32bは、スプリング32cの付勢力に抗して、固定シーブ32aから離れる。これによって、ベルト33の駆動側プーリ31及び被駆動側プーリ32に巻きかけられた部分の径が変化し、減速比が連続的に変わる。
なお、被駆動側プーリ32から被駆動軸34に伝達された回転は、被駆動軸34上に設けられた自動クラッチ35と、被駆動軸34の前方に配置された中間軸36とを介して、被駆動軸34と同軸上に配置された出力軸37に伝達される。出力軸37にはスプロケット37aが取り付けられている。このスプロケット37aの回転は、不図示のチェーンを介して、後輪4の車軸4aとともに回転可能なスプロケット(不図示)に伝達される。
図4に示すように、変速機ケース38は、車幅方向にクランクケース12と並んで配置され、クランクケース12の縁12bに取り付けられている。上述したように、変速機ケース38は無段変速機30を収容しており、変速機ケース38の前部には駆動側プーリ31が配置され、変速機ケース38の後部には被駆動側プーリ32が配置されている。変速機ケース38の前部と、クランクケース12の内部とは、クランク軸13を支持する隔壁12aによって区画されている。また、変速機ケース38の後部と、クランクケース12の内部とは、仕切り部材19によって区画されている。なお、この変速機ケース38は、車幅方向外側から変速機ケースカバー95によって覆われている(図1及び図3参照)。
図4及び図2に示すように、変速機ケース38には、吸気側接続口38aと、排気側接続口38bとが形成されている。排気側接続口38bは、変速機ケース38の後側の上部に設けられ、当該上部から上方に延伸するよう形成されている。図2に示すように、上述した排気ダクト75は、排気側接続口38bに接続されている。排気ダクト75は、排気側接続口38bから上方に延伸している。また、図3に示すように、排気ダクト75は、その途中において屈曲し、排気ダクト75の排気口75aは、変速機ケース38の排気側接続口38bに対して、車幅方向中央側にずれた位置に設けられている。
吸気側接続口38aは、変速機ケース38の前部から前方に突出するよう形成されている。ここで説明する例では、図4に示すように、変速機ケース38の前部には、車幅方向に張り出す膨らみ部38cが形成されている。吸気側接続口38aは、この膨らみ部38cから前方に突出するよう形成されている。また、吸気側接続口38aは、車幅方向において駆動側プーリ31に設けられたファン31dより外側に位置している。吸気側接続口38aには、上述した変速機用吸気通路70が接続されている(図3参照)。
また、図4に示すように、排気側接続口38bと吸気側接続口38aは、無段変速機30のベルト33を挟んで互いに反対側に位置している。この例では、吸気側接続口38aは、変速機ケース38において車幅方向の外側に位置し、排気側接続口38bは、変速機ケース38において車幅方向の中央側に位置している。
ここで、変速機用吸気通路70について説明する。図2及び図3に示すように、変速機用吸気通路70は、メインフレーム22、シリンダブロック14、エンジン用エアクリーナ45、及びエンジン用吸気通路40の車幅方向の外側において、変速機ケース38の前部から車体の上側に向かって延伸している。上述したように、エンジンユニット10は、変速機用吸気通路70として、吸気ダクト71と変速機用エアクリーナ72と先端ダクト73とを備えている。
吸気ダクト71は、変速機ケース38の吸気側接続口38aに接続され、シリンダブロック14の車幅方向外側において当該吸気側接続口38aから斜め上方に延伸している。そして、その上端部に設けられた吸入口71aには変速機用エアクリーナ72が取り付けられている(図6参照)。
図3又は図6に示すように、変速機用エアクリーナ72は、斜め上方に延びる概略直方体状である。変速機用エアクリーナ72は、エンジン用エアクリーナ45の車幅方向の外側において、当該エンジン用エアクリーナ45に隣接して配置され、当該エンジン用エアクリーナ45とメインフレーム22とによって支持されている。ここで説明する例では、変速機用エアクリーナ72は、ケース本体72aと、ケースカバー72bとを備えている。図3に示すように、ケース本体72aの外壁には、取付部72fと、当該取付部72fの斜め上方に位置する取付部72eとが形成されている。取付部72eは、例えばボルトによって、エンジン用エアクリーナ45の外壁に取り付けられている。また、メインフレーム22には車幅方向に延伸するブラケット22jが取り付けられており、取付部72fは、当該ブラケット22jに取り付けられている。
ケース本体72aの底壁には、開口が形成されており、この開口に吸気ダクト71の吸入口71aが接続されている。また、ケースカバー72bの上壁には、上方に突出する吸入口72dが形成されており、この吸入口72dに先端ダクト73が取り付けられている。
変速機用エアクリーナ72内は、フィルタ72cによって、吸入口72dに連なる空気室と、吸気ダクト71の吸入口71aに連なる空気室とに区画されている。この例では、吸入口72dに連なる空気室はケースカバー72bを外壁とし、吸気ダクト71の吸入口71aに連なる空気室は、ケース本体72aを外壁としている。また、フィルタ72cは、概略矩形であり、斜め上下方向に延びるように配置されている(図3参照)。
ケースカバー72bは、取り外し可能な留め具(例えば、ボルト)によって、ケース本体72aに取り付けられている。ケースカバー72bがケース本体72aから取り外されることで、フィルタ72cは露出する。図8は、ケースカバー72bが取り外された変速機用エアクリーナ72の平面図である。同図に示すように、ケースカバー72bは、エンジン用エアクリーナ45のケースカバー45bの取り外し方向(この例では、前方)とは異なる方向に、ケース本体72aから取り外し可能となっている。この例では、ケースカバー72bは、ケース本体72aから車幅方向外側(図8においてW1に示す方向)に取り外し可能となっており、ケースカバー45bとケースカバー72bは、互いに直交する方向に取り外される。ケースカバー72bが取り外されるとフィルタ72cは、車幅方向の外側に露出する。
図6に示すように、先端ダクト73は、上述したように、変速機用エアクリーナ72の吸入口72dに取り付けられている。先端ダクト73は、吸入口72dより高い位置に、外気を取り込む吸気口73aを有し、当該吸気口73aから取り込んだ外気を変速機用エアクリーナ72に送っている。この吸気口73aは、エンジン用エアクリーナ45の吸気口45eとは反対方向に向かって開口している。この例では、先端ダクト73は、吸入口72dから前方に屈曲し、その端部に設けられた吸気口73aは前方に向かって斜め下方に開口している。後述するように、この先端ダクト73の吸気口73aは、前方から外装カバー80によって覆われている。
ここで、外装カバー80について説明する。図9は、自動二輪車1の前部の側面図であり、図10は、外装カバー80の前部の平面図であり、図11は、自動二輪車1の正面図である。なお、図9乃至図11において、前輪3及びハンドル5の記載は省略されている。また、図12は、外装カバー80が有する後側カバー81の平面図であり、図13は、当該後側カバー81の側面図であり、図14は、後側カバー81に含まれる右レッグシールド部85の平面図である。また、図15は、外装カバー80が有する前側カバー86の平面図であり、図16は、当該前側カバー86の側面図である。さらに、図17は、図9に示すA−A線の断面図であり、図18は、前側カバー86を外した状態の自動二輪車1の前部の右側面図である。
図9に示すように、外装カバー80は、後側カバー81と、前側カバー86の他に、フレーム中央カバー83と、フロントカバー88と、エンジン前カバー89と、アンダーカバー90とを有している。
図9及び図10に示すように、フロントカバー88は、ステアリングヘッド21の前方において、車幅方向に広がるように配置されている。また、図9に示すように、フロントカバー88は、その下端縁88bが上端縁88aより前方に位置するように、前方に張り出している。さらに、フロントカバー88は、その車幅方向中心が車幅方向外側の端縁に比べて前方に位置するように、湾曲している。
図9に示すように、エンジン前カバー89は、変速機ケース38の前方に配置され、シリンダブロック14及び吸気ダクト71を車幅方向の外側から覆っている。
図12に示すように、後側カバー81は、フレームカバー部82と、右レッグシールド部85と、左レッグシールド部87とを含み、これらは一体的に成型されている。フレームカバー部82は、車幅方向の中心においてステアリングヘッド21の後からシート9の下方まで延伸している。また、フレームカバー部82は、メインフレーム22の上方において車幅方向に広がり、当該メインフレーム22を上方から覆っている。フレームカバー部82は、ヘッドカバー部82aと、中央カバー部82bとを含んでいる。
ヘッドカバー部82aは、フロントカバー88の後方に配置され、フロントカバー88とともに、ステアリングヘッド21の周りを囲んでいる(図12又は図13参照)。図12に示すように、ヘッドカバー部82aは、前方が開いた円筒状の円筒部82cと、当該円筒部82cの縁から車幅方向の外側に広がる後側壁部82dと、当該後側壁部82dから前方に延びる側壁部82eとを有している。
図13に示すように、中央カバー部82bは、車幅方向の中央であって、メインフレーム22の前部の上方に位置し、当該前部を覆うとともに、メインフレーム22の前部の下方に配置されるエンジン用エアクリーナ45を上方から覆っている(図5及び図6参照)。中央カバー部82bは、メインフレーム22の前端部から、当該メインフレーム22に沿って、斜め後方に延伸している。また、図12及び図13に示すように、中央カバー部82bは、車幅方向の中心側から外側に広がり、下方に屈曲している。そして、中央カバー部82bに連なる側壁部82fは、下方に延び、メインフレーム22の左右両側に位置している。
図10及び図13に示すように、フレーム中央カバー83は、中央カバー部82bの後部の上方に配置されている。この例では、図10に示すように、フレーム中央カバー83は、メインフレーム22及び中央カバー部82bの後部の上方において、車幅方向の中心から外側に広がる上壁部83aと、上壁部83aの左右の端縁から下方に屈曲する側壁部83b,83bとを有している。図13に示すように、上壁部83aはメインフレーム22に沿って斜め後方に延びている。また、側壁部83b,83bは、中央カバー部82bに連なる側壁部82fの外側で、車体前方に延伸している。なお、図9に示すように、側壁部83bと側壁部82fの外側には、車体の前後方向に長いカバー93が取り付けられている。
図12に示すように、フレームカバー部82と一体成型された右レッグシールド部85及び左レッグシールド部87は、中央カバー部82bの車幅方向の外側に位置している。また、図9に示すように、右レッグシールド部85及び左レッグシールド部87は、車両の前後方向においては、エンジン11と前輪3との間に位置し、右レッグシールド部85は、変速機用吸気通路70を後側(上側)から覆っている。前側カバー86は、右レッグシールド部85の前に配置され、変速機用吸気通路70を車幅方向外側、及び前側から覆っている。
図13、図14及び図17に示すように、右レッグシールド部85は、中央カバー部82bの側壁部82fの下端縁82gに連なっている。右レッグシールド部85は、変速機ケース38の上方に位置する後壁部85aと(図9参照)、当該後壁部85aから前方に延伸する後側傾斜壁部85bとを有している。図13及び図17に示すように、後側傾斜壁部85bの車幅方向中心側の端縁85gは、側壁部82fの下端縁82gと、ヘッドカバー部82aの下端縁82hとに連なっている。後側傾斜壁部85bは、端縁85gから車幅方向の外側に広がるとともに、吸気ダクト71、変速機用エアクリーナ72及び先端ダクト73の後側(上側)において斜め上方に延びている。このようにして、後側カバー81は、車幅方向の中央から外側に広がり、メインフレーム22及びエンジン用エアクリーナ45を上側(後側)から覆うとともに、変速機用吸気通路70を後側(上側)から覆っている。
なお、図17に示すように、左レッグシールド部87の車幅方向内側の端縁87gも、中央カバー部82bの下端縁82gに連なり、車幅方向の外側に広がっている。
図15乃至図17に示すように、前側カバー86は、右レッグシールド部85の車幅方向外側の縁85hから前方に延びるとともに、内側に湾曲して、変速機用吸気通路70を前側から覆っている。この例では、図15に示すように、前側カバー86は、外側壁部86aと、内側壁部86cと、風向ガイド部86dとを有している。
図16及び図17に示すように、外側壁部86aは、変速機用エアクリーナ72及び先端ダクト73の車幅方向外側に位置し、変速機用エアクリーナ72及び先端ダクト73の車幅方向外側から、これらの前側まで延びている。また、この外側壁部86aは、変速機用吸気通路70の前側において当該変速機用吸気通路70に沿って斜め上方に延伸し、変速機用エアクリーナ72及び先端ダクト73の吸気口73aを前側から覆っている。外側壁部86aの後側(上側)の端縁86eは、取り外し可能な留め具(例えば、ボルト)によって、中央カバー部82bに連なる後側傾斜壁部85bの端縁85hと、フロントカバー88の下端縁88bとに取り付けられている(図13及び図18参照)。これによって、前側カバー86は、変速機用吸気通路70の前側で支持されている。
図15又は図16に示すように、内側壁部86cは、外側壁部86aの前端縁86bから後方に立ち上がり、その端縁86gは、変速機用エアクリーナ72の車幅方向中央側に位置している。風向ガイド部86dは、内側壁部86cの斜め上方に位置し(図16参照)、先端ダクト73の吸気口73aの前から、エンジン用エアクリーナ45と変速機用エアクリーナ72との間に向かって後方に延びている(図17参照)。この風向ガイド部86dは、走行時の風向を、エンジン用エアクリーナ45の吸気口45eへ案内している。
また、上述したように、前側カバー86は、右レッグシールド部85及びフロントカバー88に対して、取り外し可能な留め具によって取り付けられている。図18に示すように、前側カバー86を右レッグシールド部85及びフロントカバー88から取り外すと、前側カバー86の内側に配置されていた変速機用エアクリーナ72が露出する。そして、図8に示すように、ケース本体72aからケースカバー72bを取り外すことで、フィルタ72cを露出させることができ、これによってフィルタ72cの清掃等が可能となる。
なお、図11に示すように、エンジン用エアクリーナ45のケースカバー45bも左右のレッグシールド部85,87の間から、車体前方に露出している。上述したように、ケースカバー45bは、ケース本体45aに対して取り外し可能な留め具によって取り付けられており、この留め具を取り外すことで、図7に示すように、フィルタ45cを前方に露出させることができる。
また、図9に示すように、アンダーカバー90は、エンジン前カバー89の前端縁89aに取り付けられている。図11に示すように、アンダーカバー90は、右レッグシールド部85及び左レッグシールド部87より車幅方向外側に配置され、吸気ダクト71の下部を前側から覆っている。
また、図17に示すように、左レッグシールド部87の前にも前側カバー91が配置されている。この前側カバー91の形状と、右レッグシールド部85の前に配置された前側カバー86の形状は、車幅方向の中心線を挟んで左右対称であり、前側カバー91も風向ガイド部91dを有している。
以上説明した自動二輪車1では、外装カバー80は、メインフレーム22を覆うとともに車幅方向の外側に延伸し、変速機用吸気通路70の後側を覆う後側カバー81と、当該後側カバー81を構成する右レッグシールド部85の車幅方向外側の縁85hから前側に湾曲して、変速機用吸気通路70を前側から覆う前側カバー86とを有する。これによって、先端ダクト73の吸気口73aからに砂等が浸入するのを前側カバー86によって防止できる。また、前側カバー86は、右レッグシールド部85の縁85hから前側に湾曲して、変速機用吸気通路70を前側から覆うので、後側カバー81によって前側カバー86を変速機用吸気通路70の前側で支持でき、車幅の増加を抑制できる。
また、自動二輪車1では、前側カバー86は、変速機用吸気通路70の吸気口73aを覆っている。これによって、吸気口73aからの水や塵等の浸入を抑制できる。
また、自動二輪車1では、変速機用吸気通路70の吸気口73aは、斜め下方に開口している。これによって、吸気口73aの上方から当該吸気口73aに水や塵等が浸入するのを防止できる。
また、変速機用吸気通路70の吸気口73aは、車体の前側に向かって開口し、前側カバー86は、変速機用吸気通路70の吸気口73aを前側から覆っている。これによって、吸気口73aからの水や塵等の浸入を抑制できる。
また、変速機用吸気通路70上には、当該変速機用吸気通路70を流れる空気を浄化する変速機用エアクリーナ72が設けられている。これによって、変速機ケース38内に送られる空気を浄化できる。
また、自動二輪車1では、後側カバー81は、変速機用エアクリーナ72の後側を通って車体の幅方向外側に延び、前側カバー86は、後側カバー81を構成する右レッグシールド部85の車幅方向外側の端縁85hから前側に湾曲し、変速機用エアクリーナ72の前側を覆っている。これによって、変速機用エアクリーナ72を保護できる。
また、自動二輪車1は、エンジン11に送る空気を浄化するエンジン用エアクリーナ45を備えている。そして、このエンジン用エアクリーナ45の吸気口45eは、変速機用吸気通路70の車幅方向中央側に位置し、前側カバー86は、変速機用吸気通路70の前側から、変速機用吸気通路70とエンジン用エアクリーナ45との間に向けて延伸する風向ガイド部86dを有する。これによって、エンジン用エアクリーナ45の吸気口45eに空気が流れ易くなり、エンジン用エアクリーナ45による吸気の効率を向上できる。
また、自動二輪車1は、エンジン11に送る空気を浄化するエンジン用エアクリーナ45を備え、このエンジン用エアクリーナ45は、変速機用吸気通路70の車幅方向中央側に配置され、変速機用吸気通路70はエンジン用エアクリーナ45によって支持されている。これによって、変速機用吸気通路70の支持構造を簡素化できる。
また、自動二輪車1では、変速機用吸気通路70上には、当該変速機用吸気通路70を流れる空気を浄化する変速機用エアクリーナ72が設けられ、変速機用エアクリーナ72は、エンジン用エアクリーナ45に支持されている。これによって、2つのエアクリーナの支持構造を簡素化できる。
また、自動二輪車1では、変速機用吸気通路70は、先端ダクト73を備え、先端ダクト73は、変速機用エアクリーナ72の吸入口72dに取り付けられ、当該吸入口72dより高い位置にて外気を取り込んで変速機用エアクリーナ72に送る。これによって、さらに高い位置から空気を吸い込むこととなり、変速機用吸気通路70に水等が浸入することを抑制できる。
なお、本考案は以上説明した自動二輪車1に限られず種々の変形が可能である。例えば、以上説明した自動二輪車1では、メインフレーム22を覆う後側カバー81と、前側カバー86は別体であるものとして説明したが、これらは一体成形されてもよい。
1 自動二輪車、3 前輪、4 後輪、5 ハンドル、6 ステアリングシャフト、7 フロントフォーク、9 シート、10 エンジンユニット、11 エンジン、12 クランクケース、13 クランク軸、14 シリンダブロック、15 ピストン、16 コンロッド、17 クランクピン、18 シリンダヘッド、20 車体フレーム、21 ステアリングヘッド、22 メインフレーム、23 シートレール、24 ステー、25 ブラケット、26 リアアーム、30 無段変速機、31 駆動側プーリ、32 被駆動側プーリ、33 ベルト、34 被駆動軸、35 クラッチ、36 中間軸、37 出力軸、38 変速機ケース、39 支持部材、40 エンジン用吸気通路、41 吸気管、42 スロットルボディ、43 ダクト、45 エンジン用エアクリーナ、70 変速機用吸気通路、71 吸気ダクト、72 変速機用エアクリーナ、73 先端ダクト、75 排気ダクト、80 外装カバー、81 後側カバー、82 フレームカバー部、83 フレーム中央カバー、85 右レッグシールド部、86 前側カバー、87 左レッグシールド部、88 フロントカバー、89 エンジン前カバー、90 アンダーカバー、95 変速機ケースカバー。
Claims (10)
- 車体前部から後方に延伸するメインフレームを覆うカバーと、
車体の下部に配置されるベルト式の無段変速機を収容する変速機ケースと、
前記メインフレームより車幅方向外側において、前記変速機ケースから上側に延伸する変速機用吸気通路と、を備え、
前記カバーは、前記メインフレームを覆うとともに車幅方向の外側に延伸し、前記変速機用吸気通路の後側を覆う後側カバーと、当該後側カバーの車幅方向外側の縁から前側に湾曲して、前記変速機用吸気通路を前側から覆う前側カバーとを有する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記前側カバーは、前記変速機用吸気通路の吸気口を覆う、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項2に記載の鞍乗型車両において、
前記変速機用吸気通路の吸気口は、斜め下方に開口する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項2又は3に記載の鞍乗型車両において、
前記変速機用吸気通路の吸気口は、前側に向かって開口し、
前記前側カバーは、前記変速機用吸気通路の吸気口を前側から覆う、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記変速機用吸気通路上には、当該吸気通路を流れる空気を浄化する変速機用エアクリーナが設けられる、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項5に記載の鞍乗型車両において
前記後側カバーは、前記変速機用エアクリーナの後側を通って車体の幅方向に延び、
前記前側カバーは、後側カバーの車幅方向外側の縁から前側に湾曲し、前記変速機用エアクリーナの前側を覆う、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
エンジンに送る空気を浄化するエンジン用エアクリーナをさらに備え、
前記エンジン用エアクリーナの吸気口は、前記変速機用吸気通路の車幅方向中央側に位置し、
前記前側カバーは、前記変速機用吸気通路の前側から、前記変速機吸気通路と前記エンジン用エアクリーナとの間に向けて延伸する風向ガイド部を有する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
エンジンに送る空気を浄化するエンジン用エアクリーナをさらに備え、
前記エンジン用エアクリーナは、前記変速機用吸気通路の車幅方向中央側に配置され、
前記変速機用吸気通路は、前記エンジン用エアクリーナに支持される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項8に記載の鞍乗型車両において、
前記変速機用吸気通路上には、当該吸気通路を流れる空気を浄化する変速機用エアクリーナが設けられ、
前記変速機用エアクリーナは、前記エンジン用エアクリーナに支持される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項9に記載の鞍乗型車両において、
前記変速機用吸気通路は、前記変速機用エアクリーナの吸入口に取り付けられ、当該吸入口より高い位置にて外気を取り込んで前記変速機用エアクリーナに送るダクトを備える、
ことを特徴とする鞍乗型車両。
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