JP3156168B2 - パイプコンベヤにおける捩れ検出方法および検出装置 - Google Patents
パイプコンベヤにおける捩れ検出方法および検出装置Info
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Description
した一対のドラム間に巻掛けた無端のベルトを駆動循環
させながら少なくとも荷物運搬区間においてベルトの両
側端縁を互いに重ね合せて管状とし荷物を封入状態で運
搬するようにしたパイプコンベヤにおける捩れ検出方法
および検出装置に関するものである。
過させる支持枠にベルトの管状部分に外接させた複数個
の支持ローラを円状に配置した支持ローラ装置を適宜の
間隔で配置することによって管形状を維持させている。
品の製作誤差および設置時の狂いなとどによって支持ロ
ーラ装置の全てを正しい位置に設置して各支持ローラで
ベルトを均等に支持させることが困難である。
い部分とを不規則に繰返し且つ左右に片寄って包み込ま
れた状態で搬送されることが多く、更に長期の運転によ
ってベルトや支持ローラなどに無視できない量の偏摩耗
を生じる。
作用すると捩れを生じてベルト両側端縁の合せ目が開い
て荷零れを起したり、ごみや雨水を侵入させたりするば
かりか、ベルトやローラなどの偏摩耗を更に早める原因
となり、またベルト駆動用原動機に過負荷が作用して故
障の原因ともなっている。
差などの初期要因については据付時の調整などによって
ほぼ解決することができるが、使用に伴って生じるベル
トや支持ローラの偏摩耗やベルトの伸びなどの経年変化
によって生じるベルトの捩れについては、例えば特公平
1−46404号公報に提示されているように、管形状
のベルトを囲んでその中心軸線に直角の面上に配置され
ている矯正ローラを前記面に対して角度可変として、捩
れが発生している箇所において矯正ローラを捩れ方向側
の端縁が前方となるように傾斜させることにより捩れと
反対方向の回転力(トルク)をベルトに与えることによ
って矯正することが可能である。
斜させるために用いられる経時的なベルトの捩れを検知
するための幾つかの手段が特開昭57−145709号
公報、特開昭57−151508号、特開平3−293
209号公報に提示されている。
は、いずれもベルトの外周面に圧接した検知ローラがベ
ルトの捩れに追随して接線方向へ移動する量を直接測定
して捩れを検知するものであり、装置がさほど複雑とな
らず、また安価であるという利点を有している。
知手段ではベルトの捩れを直接測定するものであり僅か
な捩れの検出が困難であるとともに、検知ローラをベル
トの捩れに追随して移動可能な状態に常時圧接させる必
要があり、そのためにローラやベルトが極端に摩耗する
ためきわめて耐久性がよくないなどの問題点がある。
する課題は、従来の検知ローラを用いたベルトの捩れ検
知手段は、僅かな捩れの検出が困難であるとともに耐久
性が劣る、という点である。
ンベヤにおける捩れ検出方法は、互いに間隔を有して配
置した一対のドラム間に巻掛けた無端のベルトを駆動循
環させながら少なくとも荷物運搬区間において前記ベル
トの両側端縁を互いに重ね合せて管状とし荷物を封入状
態で運搬するようにしたパイプコンベヤにおいて、前記
ベルトの接線方向へ延びる回転軸を有して互いに近接し
て並設した一対のローラからなる検知ローラを前記管状
部における外周面の重ね合せ部を形成する外側の側端縁
を挟んでその両側に径方向に移動可能に接触配置し、前
記ベルトが捩れたときにその側端縁によって形成される
外周面における段差を前記一対のローラ間の径方向の移
動距離の差として検知することでベルトの捩れを検出す
ることを特徴とする。
置は、互いに間隔を有して配置した一対のドラム間に巻
掛けた無端のベルトを駆動循環させながら少なくとも荷
物運搬区間において前記ベルトの両側端縁を互いに重ね
合せて管状とし荷物を封入状態で運搬するようにしたパ
イプコンベヤにおける捩れ検出装置であって、前記ベル
トの接線方向へ延びる回転軸に軸着されて互いに近接し
て並設された一対のローラからなる複数の検知ローラ
と、前記検知ローラを各ローラがそれぞれ独立して径方
向に移動可能となるように接触配置するための支持部材
と、前記支持部材に支持した各ローラの径方向の移動距
離を測定する測定部とを有することを特徴とする。
僅かな捩れであっても正確に検知するとともに、耐久性
を発揮させる、という目的を達成する。
端縁が検知ローラを通過するときに、側端縁によってベ
ルトの外周面に形成される段差がベルトの外周面に接触
配置された各検知ローラを構成する一対のローラの間に
生じる径方向の移動距離の差によりベルトの捩れを検出
する。
と、本発明が適用されるパイプコンベヤ1は図1および
図2に示すように、設置区間の前後両端に配置された駆
動ドラム2aと従動ドラム2bとに無端のベルト3が巻
掛けられており、このベルト3は前記各ドラム2a,2
bへの巻掛け部分が扁平形状に延展され、それ以外の往
路部分と復路部分とではそれぞれの入口部に配置した図
示しない集束用の案内ローラによって樋形状を経てベル
ト3の両側端縁3a,3bを互いに重ね合せて重合わせ
部3cを有する管状とし、前後方向に間隔を有して配置
された支持枠4に複数の保形ローラ5を円形に配置した
保形ローラ装置6によって管形状を維持して移動し、そ
れぞれの出口部に設けた図示しない延展用の案内ローラ
によって扁平に拡げられる動作を繰返して循環する。
部の樋状に変形した部分でホッパ8から連続的に投入さ
れ、先端の駆動ドラム2bで反転する間際に放出されて
荷受箱9に入る。
は、前記パイプコンベヤ1における荷物運搬区間1aの
例えば中間点付近に配置され、図3乃至図5に示すよう
にベルト3の搬送方向に直交する回転軸11に軸着して
互いに近接して並設された一対のローラ12a,12b
からなる2個の検知ローラ13A,13Bと、各検知ロ
ーラ13A,13Bにおける一対のローラ12a,12
bが枠状の支持部材14aにそれぞれ独立して径方向に
移動可能となるようにベルト3の外周面3dに接触配置
されている。
重ね合せ部3cを形成する外側の側端縁3aを挟んでそ
の両側にそれぞれ一つづつ配置されている。そして、各
検知ローラ13A,13Bは各ローラ12a,12bを
軸支する回転軸11の両端を支持するコ字形のフォーク
15に連続してアーム16a,16bがそれぞれ延設さ
れており、これらのアーム16a,16bがローラ12
a,12bに近い基端側の所定長さ位置において支持部
材14aに軸17によりそれぞれ枢着されている。
2a,12bと反対側の端部と支持部材14bとの間に
は引張コイルばねからなる弾撥ばね18,18がそれぞ
れ介装されてローラ12a,12bをベルト3の外周面
3dに径方向に移動可能に所定の押圧力で接触させてい
る。
ーラ12a,12bにおける径方向の移動差を測定する
測定部20はアーム16aのローラ12a,12bと反
対側の端部に配置されたリミットスイッチ20aとその
先端面に突出させた接触子を作動させるためアーム16
bに配置させた押動子20bとから構成される。
態を検知してそれらの検知信号を後述の捩れ矯正装置に
送って所定の作動をさせることで捩れを矯正するための
制御部(図示せず)が接続されている。
知信号に基づいてベルト3の捩れを矯正するための捩れ
矯正装置の一例を示すものであり、図1に示すようにベ
ルト3の荷物運搬区間1aの管形状部分の捩れ検出装置
10の前方に支持枠21が配置されており、この支持枠
21に端面コ字形の支持ブラケット22に軸23を介し
て回転可能に支持され底部において外周面3dに接する
矯正ローラ24が軸23に直交する軸25によってベル
ト3の走行方向に対して傾斜可能に配置されている。
走行方向に延びるアーム26が軸25に固着して突設さ
れており、このアーム26の先端は支持枠21に取付け
た例えば油圧式のシリンダ27のピストン枠27aに連
結されており、このシリンダ27の作動に伴って支持ブ
ラケット22に取付けた矯正ローラ24が軸25を中心
に回動する。
20aから送られる開閉信号によって図示しない前記制
御部によって制御される。
荷物7を搬送中に管形状部分が捩れを生じないで正常に
移動しているときは図5に示すように各検知ローラ13
A,13Bはベルト3の重ね合せ部3cを形成する外側
の側端縁3aを挟んでその両側にそれぞれ配置され、そ
れぞれのローラ12a,12bがベルト3の外周面3d
に径方向に移動可能に所定の押圧力で接触している。こ
のとき、アーム16aに配置されたリミットスイッチ2
0aは図6に鎖線で示したように互いに重なった位置に
あり、アーム16bの先端に配置されたリミットスイッ
チ20aとこれを作動させるための押動子20bとが互
いに距離を隔てており、リミットスイッチ20aがOF
F状態にある。
ト3の管形状の部分に例えば巻き込み方向の捩れが発生
すると、ベルト3の重ね合せ部3cを形成する外側の側
端縁3aが検知ローラ13Aを通過する。このとき、ベ
ルト3の外周面3dに側端縁3aによって形成される段
差により検知ローラ13Aの一方のローラ12aが径方
向へ移動し、そのアーム16aが軸17を中心に回動し
てその先端が外周面3dに接近する方向へ移動し,アー
ム16bの先端に配置した押動子20bがリミットスイ
ッチ20aの接触子を押動してリミットスイッチ20a
をON作動させる。
イッチ20aのON作動がベルト3の捩れの方向を示す
信号として検知されて制御部へ送られ、制御部によって
シリンダ27を介して矯正ローラ24が軸25を中心に
回転させて捩れ方向側の端縁が前方となるように傾斜さ
せられることにより捩れと反対方向の回転力(トルク)
がベルト3に与えられ、これによって捩れを矯正する。
3Aを側端縁3aが再び通過するためアーム16aが元
の位置に復帰してリミットスイッチ20aがOFF作動
し制御部からの信号によってシリンダ27を介して矯正
ローラ24を正常位置に復帰させる。
のローラ12aが径方向に移動してリミットスイッチ2
0aをON作動した時点で矯正ローラ24が作動して捩
れを修正させるが、図11に示したように検知ローラ1
3Aおよび13Bの外側にこれらと同様の構成を有する
検知ローラ13Cおよび13Dをそれぞれ配設し、且つ
これらの検知ローラ13Cまたは13Dを側端縁3aが
通過するときにはベルト矯正装置の矯正ローラ24を検
知ローラ13A,13Bの場合に比べて大きな角度で回
動させ大トルクを発生させるようにしておくことによ
り、検知ローラ13A,13Bによる信号では矯正でき
ない強大な捻れに対処することができるとともに、検知
ローラ13A,13Bによる矯正を比較的緩やかなもの
とすることができ矯正しすぎによるベルト3の蛇行を防
ぐことができる。
って生じる一対のローラ12a,12b間に生じる径方
向の移動差に基づくリミットスイッチ20aと押動子2
0bとの時間的ずれを伴うON作動によって傾斜し、同
じくリミットスイッチ20aと押動子20bとの時間的
ずれを伴う作動によって元の正常な状態に復帰するもの
であり、例えば搬送中におけるベルト3の振動や揺動な
どによってローラ12a,12bが径方向へ移動しても
近接して並設されたローラ12a,12bは同時に同じ
距離だけ径方向へ移動してリミットスイッチ20a、押
動子20bを同時に作動させるため矯正ローラ24が誤
作動することはない。
の部分に巻き込み方向の捩れが発生した場合を示した
が、図8に示したように開放側へ捩れが発生した場合に
も同様に捩れを検知することができる。ただ、この場合
にはベルト3の捩れによって検知ローラ3Bのローラ1
2a,12bが下降するので正常時におけるリミットス
イッチ20aをON状態にしておきOFF作動によって
矯正ローラ24を作動させるか、或いはON作動によっ
て矯正ローラ24を作動させる場合にはリミットスイッ
チ20aを図示とは上下反対の位置に取付けておくこと
が必要である。
たは13Dをベルト3の走行を停止する信号を発する構
成とすることにより、ベルト3の異常な捩れに対処する
ことが可能である。
13Bを構成する各ローラ12a,12bにおけるベル
トの径方向の移動距離を測定する測定部20をアーム1
6aに配置したリミットスイッチ20aとアーム16b
に配置したリミットスイッチ20aを作動させる押動子
20bにより構成したが、ベルト3の径方向の移動距離
を測定する測定部20を例えばアーム16a,16bの
先端に高周波発振や磁力を応用した近接スイッチ或いは
光電式のスイッチを付設するなど他の異なる構成によっ
てもよい。
に接触させた検知ローラを介して測定する構成であるた
め僅かな捩れであっても正確に検知することが可能であ
るとともに、検知ローラはベルトの外周面に接触させる
だけでベルトの捩れに追随して検知ローラを移動させる
場合のように強く押圧させる必要がないためローラの摩
耗などが少なく耐久性がきわめて良好である。
パイプコンベヤの概略を示す側面図である。
面説明図である。
る。
ある。
断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに間隔を有して配置した一対のドラ
ム間に巻掛けた無端のベルトを駆動循環させながら少な
くとも荷物運搬区間において前記ベルトの両側端縁を互
いに重ね合せて管状とし荷物を封入状態で運搬するよう
にしたパイプコンベヤにおいて、前記ベルトの接線方向
へ延びる回転軸を有して互いに近接して並設した一対の
ローラからなる検知ローラを前記管状部における外周面
の重ね合せ部を形成する外側の側端縁を挟んでその両側
に径方向に移動可能に接触配置し、前記ベルトが捩れた
ときにその側端縁によって形成される外周面における段
差を前記一対のローラ間の径方向の移動差により検知す
ることで捩れを検出することを特徴とするパイプコンベ
ヤにおける捩れ検出方法。 - 【請求項2】 互いに間隔を有して配置した一対のドラ
ム間に巻掛けた無端のベルトを駆動循環させながら少な
くとも荷物運搬区間において前記ベルトの両側端縁を互
いに重ね合せて管状とし荷物を封入状態で運搬するよう
にしたパイプコンベヤにおける捩れ検出装置であって、
前記ベルトの接線方向へ延びる回転軸に軸着されて互い
に近接して並設された一対のローラからなる複数の検知
ローラと、前記検知ローラを各ローラがそれぞれ独立し
て径方向に移動可能となるように接触配置するための支
持部材と、前記支持部材に支持した各ローラの径方向の
移動距離を測定する測定部とを有することを特徴とする
パイプコンベヤにおける捩れ検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20204092A JP3156168B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | パイプコンベヤにおける捩れ検出方法および検出装置 |
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JPH0624538A JPH0624538A (ja) | 1994-02-01 |
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ID=16450940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20204092A Expired - Fee Related JP3156168B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | パイプコンベヤにおける捩れ検出方法および検出装置 |
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Cited By (1)
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