JP3156010B2 - 摺動部材の抑え具 - Google Patents

摺動部材の抑え具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は相対的に摺動する部材に
当接する抑え具に係り、特に相対的に摺動する部材の移
動に際して滑りが良く、さらには耐摩耗性に優れ、かつ
相対的に摺動する部材の摺動面を傷つける心配のない摺
動部材の抑え具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車においては相対的に
摺動する部材としてドアのウィンドガラスがあるが、特
にサッシュレスドア型車では走行時やドアの開閉時にお
けるウィンドガラスの振動防止対策として、例えば第4
図に示されるように抑え具としてのウィンドガラススタ
ビライザ(a)をドア本体(b)内のウェスト開口部
(c)付近のウィンドガラス(G)面と摺接する個所、
すなわちアウターレインフォース(d)、インナーレイ
ンフォース(e)等の個所に固定して配置し、これを移
動可能なウィンドガラス(G)面に摺接することにより
ウィンドガラス(G)の振動を抑える方法が採られてい
る。
【0003】この種のウィンドガラススタビライザ
(a)として例えば図4に示されるものが知られている
(特公昭61−19446号公報参照)。これはゴム等
の弾性材料からなる基体(f)を有し、かつウィンドガ
ラス面との摺接面に図5に示されるようなフッ素系繊維
やナイロン系繊維等の短繊維(g)が植毛されたもので
ある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】従来から使用されている上記
構成のスタビライザはウィンドガラスの開閉回数が多く
なるに従い、植毛箇所がつぶれてガラスとの接触面積が
増し、いわゆるフィルム状となる。こうした状態で砂、
ほこり等が付着したウィンドガラスの開閉を行うと、ウ
ィンドガラスと前記フィルム状になった植毛箇所との間
に砂、ほこり等の付着物が入り込み、ウィンドガラス面
を傷つけたり、不快な異音発生の原因となり、問題であ
った。例えばガラス表面に水分と火山灰とが付着した場
合は、特に前記した問題が生じ易く、これらの解決が重
要課題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは前記
した問題点を改良し、付着物が付いた状態での相対的に
摺動する部材の摺動に際して摺接面を傷付けない上に、
滑り、耐摩耗性が良好で、更に植毛箇所がつぶれにくい
摺動部材の抑え具を提供すべく、検討を繰り返した結
果、植毛箇所に種類の異なるフィラメントを用いて糸条
とし、これを植毛することにより前記した問題点が解決
されることを確認し、ついに本発明に到達した。
【0006】即ち本発明の特徴とするところは、相対的
に摺動する部材との摺接面に接触する植毛状部と、該植
毛状部を支持する基布とを有する摺動部材の抑え具に於
いて、上記植毛状部が主成分の原料の種類を異にする少
なくとも2種類のフィラメントを構成要素として含む糸
条から構成されている点にある。この際相対的に摺動す
る部材とは、摺動部材の抑え具との関係において、どち
らか少なくとも一方が移動可能な状態のものをいう。
【0007】次に課題を解決すべき手段を図1〜3の具
体例を参照しつつ更に詳述する。
【0008】抑え具としてのウィンドガラススタビライ
ザとは、前記した通り弾性部材、合成樹脂等の基体
(1)と、相対的に摺動する部材としてのウィンドガラ
スに摺接する摺接面としての植毛状部(2)とを備えた
ものであり、植毛状部(2)は織物等の基布(3)に施
されていても、基体(1)に直接接着剤により貼付され
ていてもよい。この際基体(1)と基布(3)とは接着
剤(4)等により接着すればよいが、必要に応じフェル
トなどの緩衝部材を介して接着してもよく、特に制限は
ない。前記した織物等の基布(3)に植毛状部(2)を
施すには種類の異なる少なくとも2種類のフィラメント
を構成要素とする糸条のループ、短繊維等を接着剤の作
用で直接植毛するなど、特に制限はないが、一般には、
次の方法により行うのが好ましい。即ちその方法として
は図2に示すように基布(3)を構成する繊維と、植毛
状部(2)を構成する糸条とを後者がパイル組織となる
ようにパイル織もしくはパイル編し、パイルをカットし
ていわゆるカットパイル(5)による植毛状部を作成す
るものである。パイル織・編はシングルでもダブルでも
よく、また必要に応じてパイル面と反対面(6)を適宜
の樹脂、接着剤等でセットし、植毛状部の脱落を一層確
実に防止するようにしてもよい。この際前記したフィラ
メントの範疇には紡績糸等も含まれることは勿論であ
る。前記した基布(3)を構成する繊維については特に
制限はないが、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レン等の合成繊維の他に各種繊維が使用可能である。ま
た前記したセット用の樹脂、接着剤としては特に制限は
ないが、アクリル系、酢酸ビニル系のもの等を例示で
き、どちらかと云うと耐熱性を有するものがより好まし
い。以上はカットパイル構造についてであるが、勿論、
シングルパイル編織物をカットしない、いわゆるループ
状のパイル構造のものも本発明に包含される。
【0009】植毛状部(2)の高さは広い範囲から選択
でき、特に制限はないが、通常は5.0〜6.5mm程度
が適当である。
【0010】本発明に係るフィラメントについては、同
系統の素材であっても、主成分の原料が異なるもの等が
全て種類を異にするフィラメントの中に含まれ、例えば
フッ素系フィラメントを例にとるとテトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体か
らなるフィラメントやエチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体等からなるフィラメント、ポリアミド系重合
体を例にとるとナイロン6からなるフィラメントやナイ
ロン66からなるフィラメント等は全て、主成分の原料
たるモノマーが異なっており、種類を異にするフィラメ
ントに属する。しかしながら主成分が同じ原料を用いて
合成された重合体からなるフィラメントは、例え物性、
M.Iその他の性質や主成分でない原料等が違っていよ
うと種類を同じくするフィラメントの範疇といえる。こ
のような概念の上で、本発明に係るフィラメントとは合
成繊維、化学繊維、天然繊維等から作成されたものを例
示でき、就中ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド
系、ポリエチレンフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリアク
リロニトリル系、フッ素系等の合成繊維からなるものが
望ましい。特にフッ素系は好適でこのようなフッ素系フ
ィラメントとはいわゆるフッ素系樹脂製のフィラメント
のことで、こうしたフッ素系樹脂としてはテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(以下「PFA」という)、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体(以下「ETFE」という)、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、フッ化ビニリデン系重合体、クロロトリフルオロ
エチレン系重合体、ポリテトラフルオロエチレン等を例
示でき、これらフッ素系樹脂は全て種類を異にする樹脂
といえるものであり、就中PFAとETFEを用いるの
が最適である。前記した「ETFE」とはエチレンとテ
トラフルオロエチレンとの共重合体もしくは当該共重合
体系のフッ素系樹脂であり、通常では融点250〜28
0℃、密度1.65〜2.05、メルトインデックス
(300℃、2160g)0.5〜7.0程度のものを
例示できる。勿論これらの値はあくまでも1例であり、
特に制限を受けるものでない。また前記した「PFA」
とは、エチレンとパーフルオロ化エチレン性不飽和コモ
ノマー、特にパーフルオロアルキルビニルエーテルとの
共重合体もしくは当該共重合体系のフッ素系樹脂であ
り、溶融紡糸も可能である。その融点は290〜325
℃、密度2.00〜2.30程度のものを例示できる
が、勿論これらの値はあくまで1例で特に制限を受ける
ものでない。本発明ではこのような種類を異にするフィ
ラメントの少なくとも2種類を用いて条とせねばなら
ない。こうした糸条を作成する手段は特に制限はない
が、例えば、合撚、カバーリング、引揃え等により所定
の糸条とすればよく、合撚糸を作成するには段階的に行
ってもよいし、カバーリング糸を作成する場合は、異径
のときは太いフィラメントを芯糸とする方がよい。以上
の通り本発明は種類の異なるフィラメントを少なくとも
2種類用いて糸条とすればよいが、一方の種類(例えば
「PFA」)からなるフィラメントと他方の種類(例え
ば「ETFE」)からなる2種類のフィラメントを用い
て糸条とすることも可能である。この際、一方の種類か
らなるフィラメント及び他方の種類からなるフィラメン
トの単糸状態での断面積の値について述べると、その値
は特に制限はなく、適宜でよいが、円形断面を有するフ
ィラメントを用いる場合は一方(例えばPFA)のフィ
ラメントの直径は18〜100μ,好ましくは25〜5
0μ、他方の(例えば「ETFE」)フィラメントの直
径は13〜100μ、好ましくは10〜50μをあげる
ことができ、勿論かかる値は制限を受けるものでなくあ
くまで例示である。しかしながら、両者とも概ね同径の
場合がより好ましいものとして例示できる。
【0011】ここで更に種類の異なる少なくとも2種類
のフィラメントとして例えばPFAフィラメントとET
FEフィラメントを用いて糸条とした際の好ましい数値
を例示する。PFAフィラメントのデニール値を20d
とした場合、ETEFフィラメントの好ましいデニール
値は広い範囲から選択できるが、通常では10〜30d
程度を例示できる。(ここで円形断面の場合の径を計算
するとPFAフィラメント20dは概ねETFEフィラ
メント17dと同径である。)このように通常はPFA
フィラメントの好ましいデニール値としては5〜150
d程度を例示でき、ETFEフィラメントの好ましいデ
ニール値は2〜125d程度を例示できるが、勿論以上
に記したや各デニール値は限定されるべきものでなく、
必要に応じ、適宜の値に定めればよい。
【0012】またPFAとETFEの混入比率について
は特に制限はないが通常ではETFEが15容積%以
上、好ましくは16〜50容積%程度の値を例示でき
る。混入比率が少ない時は腰の強さが不足し、耐摩耗性
の向上が現れにくく、一方大きい時は摺動性能の低下も
考えられるが、必要に応じ、いかなる混入比率にしよう
と自由である。
【0013】以上はPFAフィラメントとETFEフィ
ラメントを用いて糸条とした際の好ましい実施態様を述
べたまでで、本発明はこれらの記載事項に制限を受ける
ものでないことは勿論である。
【0014】こうしたフィラメントはモノフィラメント
の状態および/またはマルチフィラメントの状態で組合
せて糸条とすればよいがマルチフィラメントの場合、マ
ルチ状態での総合した太さは前記した単糸状態のフィラ
メントの概念とは異なり、本発明でフィラメントの太さ
をいうときはもっぱら単糸状態でのことである。。
【0015】糸条を構成する総フィラメント数は特に制
限はないが、あまり多いと太くなりすぎ、また逆に少な
いと細くなりすぎて、植毛状部の形成作業面などに悪影
響を与える虞れがあるので、フィラメントの径にもよる
が、通常は50〜150本程度の範囲から選択される。
【0016】総フィラメント数のうち、一方の種類(例
えば「PFA」)からなるフィラメントと他方の種類
(例えば「ETFE」)からなるフィラメントの占める
割合は適宜でよいが、通常では、前者10本に対し、後
者1〜100本程度を例示できる。
【0017】また、一方の種類からなるフィラメントお
よび他方の種類からなるフィラメントを複数本含む糸条
の場合、かかる複数本が同一径のものであっても、或は
異径のものが混り合っていてもよい。
【0018】このように本発明は、種類の異なる少なく
とも2種類のフィラメントを用いて糸条とすることによ
り単一種の糸条からなるフィラメントを用いるのに比
べ、圧力下でもつぶれにくく、圧力を解除した際の戻り
も良好であり、へたりが起きにくい上に耐摩耗性も良好
である。これは例えば一方の種類(例えば「PFA」)
からなるフィラメントが表面滑性を与え、その欠点であ
る耐摩耗性、つぶれ易さを他の種類からなるフィラメン
トがカバーしているためと云える。尚、前記したデニー
ル値はフィラメントの密度が関係するので、厳密には一
方の種類からなるフィラメントと他方の種類からなるフ
ィラメントの太さが同じでも同デニール値とは言えず、
逆に太さが異なっていても同デニール値の場合もある。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げ、その品質、性
能を比較例と比較すると次の通りである。
【0020】実施例 〔基布設計〕縦糸30番手2本、横糸40番手2本のス
パンテトロン使用、打込本数横44本/インチ、縦55
本/インチ 〔植毛状部設計〕PFAマルチフィラメント1920d
/96f(20d×96本)(円形断面で単糸の径は3
6μ)及び表1に示す如き、ETFEフィラメントを同
表に示す混入比率にて用いてなり、且つ、250℃オー
ブン中で1時間セットしてなる合撚糸糸条を使用、打込
本数縦8本/cm、横11本/cm
【0021】
【表1】
【0022】上記設計によりパイル長が5.5mm、基
布巾31.0mm,植毛巾9.0mmになるように長尺のモ
ケット織(ダブルパイル織)を行いカットしていわゆる
カットパイル織物を作成した。しかる後、アクリル−ス
チレン共重合体を用いてパイル面と反対面にセット(例
えば樹脂加工)を施し、更に所定の寸法に切断し、弾性
部材からなる基体に接着剤により接合せしめて、スタビ
ライザを作成した。
【0023】この際実施例4の合撚糸(20)は、まず
960d/48fのPFAマルチフィラメント1本と2
00d/12fのETFEマルチフィラメント1本(各
フィラメントの単糸を(21)、(22)として表わ
す)を120回/mでZ方向に撚り合せ、1160dの
糸条(23)を作成し、次いで係る1160dの糸条
(23)2本を120回/mでS方向に撚り合せて、所
謂段階的に作成したものである(図3参照)。この際、
係る合撚糸は、植毛状部に用いるとき該植毛状部のつけ
ねの部分にS撚りが残り、上部については撚りが残らな
い状態となるように設計されているものである。なお、
本例ではZ撚り、S撚り共に120回/mで撚糸してい
るため、初めのZ撚りは最終段階では殆んど残っていな
い。また実施例1〜3及び実施例5についても同様に作
成した。
【0024】ここではZ撚りの後S撚りとなるようにし
て合撚したが、勿論S撚りの後にS撚り、S撚りの後に
Z撚りもしくはZ撚りの後にZ撚りとなるように合撚し
て段階的に作成してもよく、撚方向については特に制限
はない。
【0025】比較例1 植毛部としてPFAマルチフィラメント、2400d/
72f(33.3d×72本)(円形断面で単糸の径は
47μ)を用いる以外、実施例と同様にしてスタビライ
ザを作成した。
【0026】比較例2 植毛部としてポリテトラフルオロエチレンのマルチフィ
ラメント2400d/180f(13.3D×180
本)(円形断面で単糸の径は29μ)を用いる以外、実
施例と同様にしてスタビライザを作成した。
【0027】これらについての試験結果を以下に述べ
る。
【0028】
【表2】
【0029】以上の結果から本発明のものは上記各条件
下での摩擦係数の変化が少ないことが解かる。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】特に実施例における合撚糸(20)は、第
3図に示したような形状なので、植毛状部(2)に加重
を加えても糸どおしが密着することがなく、互いの糸ど
おしの間に隙間が形成されるので、従来ものと比べフィ
ルム状になりにくいと云える。
【0033】次に実施例4についてその他の測定結果を
表5に掲載する。
【0034】
【表5】
【0035】尚、本発明の摺動部材の抑え具の一実施例
として、自動車のドアのウィンドガラススタビライザを
挙げたが、その他複写機、プリンター、ファクシミリ等
のクリーニング部材、洗浄工程、印刷工程等におけるブ
ラッシング部材等を例示でき、更にこれに限らず、相対
向する部材が相対的に移動し、かつこの部材の面に押圧
する抑え具であれば本発明を適用できる。
【0036】
【効果】以上の結果から本発明に係る摺動部材の抑え具
は優れた特性を有することがわかる。即ち本発明のもの
は、従来のものに比して滑り性が良好で相対的に摺動す
る部材の表面を傷付ける虞れが極めて少ない上に、弾性
回復力に優れているため植毛状部がつぶれにくく、へた
現象も起きにくいという優れた効果を奏する。その上
耐摩耗性が良好のため相対的に摺動する部材の表面への
摩耗粉末等の異物が付着する虞れが極めて少なく、全て
の面で従来のものに比して、優れたものである。
【0037】また、このような特性を有するため本発明
のものを例えばウィンドガラス等の押え具として使用す
る場合には不快な異音も極めて生じにくく、今後広範な
需要が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抑え具の一例として示すスタビラ
イザの断面図
【図2】その植毛状部を示す断面図
【図3】植毛状部に施される糸条の拡大図
【図4】従来の抑え具としてのスタビライザの説明図
【図5】その植毛状部に施されるフィラメントの拡大図
である。
【符号の説明】
1 基体 2 植毛状部 3 基布 4 接着剤 5 カットパイル 6 反対面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 克彦 滋賀県守山市森川原町163 グンゼ株式 会社滋賀研究所内 (72)発明者 森 幸雄 愛知県江南市大字村久野字平野1 グン ゼ株式会社エンプラ事業センター内 (72)発明者 中村 茂 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 神谷 芳典 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−99604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/17 D03D 27/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に摺動する部材との摺接面に接触
    する植毛状部と、該植毛状部を支持する基布とを有する
    摺動部材の抑え具に於いて、上記植毛状部が主成分の原
    料の種類を異にする少なくとも2種類のフィラメントを
    構成要素として含む糸条から構成されており、 前記少なくとも2種類のフィラメントの一方が、テトラ
    フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
    ル共重合体からなるフィラメントであり、他方が前記と
    種類を異にするフッ素系重合体からなるフィラメントで
    あることを特徴とする摺動部材の抑え具。
  2. 【請求項2】 他方のフッ素系重合体からなるフィラメ
    ントが、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、
    テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
    重合体及びポリテトラフルオロエチレンから選ばれた少
    なくとも一つのフッ素系樹脂からなるフィラメントであ
    る請求項1に記載の摺動部材の抑え具。
  3. 【請求項3】 他方のフッ素系重合体からなるフィラメ
    ントが、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体か
    らなるフィラメントである請求項2に記載の摺動部材の
    抑え具。
  4. 【請求項4】 テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
    アルキルビニルエーテル共重合体からなるフィラメント
    が5〜150dの範囲のデニール値であり、エチレン−
    テトラフルオロエチレン共重合体からなるフィラメント
    のデニール値が2〜125dの範囲である請求項3に記
    載の摺動部材の抑え具。
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