JP3155916B2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP3155916B2
JP3155916B2 JP30769095A JP30769095A JP3155916B2 JP 3155916 B2 JP3155916 B2 JP 3155916B2 JP 30769095 A JP30769095 A JP 30769095A JP 30769095 A JP30769095 A JP 30769095A JP 3155916 B2 JP3155916 B2 JP 3155916B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種装置に使用
されているステッピングモーター等の電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来プリンター、フロッピーディスクド
ライブ装置等各種機器に、ステッピングモーター等の電
動機が使用され、この電動機は前記各種機器の小形化の
要請に伴いその小形化が要請されている。
【0003】そして、これら電動機の小形化を阻害する
要素の一つとして、固定子巻線の端部を接続するととも
に外部装置との接続をする接続部材としてのコネクター
が設けられるプリント基板が取り付けられる端子台があ
る。
【0004】つまり、前記端子台が大きくなるとこの端
子台とともに前記コネクターおよびプリント基板が電動
機の筐体外周部から大きく突出することになり、その結
果電動機の投影面積が大きくなり小形化が図れず、した
がって、装置内に取り付ける際に電動機の配置空間領域
が大きくなり、この装置の小形化が阻害されることにな
る。
【0005】ここで、従来のこの種の小型電動機の構成
および小形化を図るうえでの問題点を図7ないし図13
に基づいて説明する。図7および図8に示すように、電
動機100は一端側を開口した略有底筒状の主ケース1
02aとこの主ケース102aの前記開口を閉蓋する蓋
ケース102bとからなる筐体102、この主ケース1
02aおよび蓋ケース102bに設けた軸孔104aお
よび104bに固定された固定軸111に回転自在に嵌
合した軸111aによって回転自在に配設された回転子
110、この回転子110を囲んで配設された固定子1
20、前記回転子110の軸111aの一端側に設けら
れた歯車112から回転力を伝達する歯車113、11
4を介して外部に回転力を出力する出力軸115等から
構成されている。
【0006】そして、前記固定子120は重ね合わせた
ヨーク121とヨーク124とから構成されており、前
記ヨーク121は前記主ケース102aの底面を前記回
転子の周面と対向するように折り曲げて形成した鋸歯状
の多数の磁極122aと前記底面をヨーク部122bと
するヨーク片122および前記回転子110の周面と対
向する面に形成した多数の鋸歯状の磁極123aとこの
磁極123aに連設した円形鍔状のヨーク部123bか
らなるヨーク片123とから構成されており、そして、
前記ヨーク片122と123とは磁極122a、123
aが互いに入り込むようにして一体化して組み合わされ
ている。また、前記ヨーク124は前記回転子110の
周面と対向する面に形成した多数の鋸歯状の磁極125
aとこの磁極125aに連設した円形鍔状のヨーク部1
25bからなるヨーク片125と、このヨーク片125
と同形状に形成され多数の鋸歯状の磁極126aとこの
磁極126aに連設した円形鍔状のヨーク部126bと
からなるヨーク片126とから構成されており、そし
て、前記ヨーク片125と126とは磁極125a、1
26aが互いに入り込むようにして一体化して組み合わ
されている。
【0007】そして、前記主ケース102aの底面つま
りヨーク片122bと鋸歯状の磁極122a、ヨーク片
123の磁極123a、ヨーク部123bによって囲ま
れて形成されたヨーク121の環状のボビン収納溝、お
よびヨーク片125のヨーク部125b、磁極125
a、ヨーク片126の磁極126aおよびヨーク部12
6bによって囲まれて形成されたヨーク124の環状の
ボビン収納溝には、それぞれ固定子巻線(以下単に巻線
という)131a、132aが巻回された合成樹脂から
なるボビン131、132が収納されている。このボビ
ン131、132には図に示すように端子台141、1
42が一体に形成されており、この端子台141、14
2には前記巻線131a、132aの巻き始めおよび巻
き終わりの端部131b、132b(図7では132b
のみ図示)を巻回して固定する端子ピン145aないし
145fが前記回転子110の軸方向に沿って配列して
圧入されて配設されている。
【0008】また、前記端子台141、142には前記
端子ピン145aないし145fを挿通する接続孔15
1aないし151fが形成されるとともにコネクター1
55が取り付けられたプリント基板150が図示しない
固定手段によって取り付けられている。そして、前記接
続ピン145aないし145fの基部つまり圧入部近傍
から先端部にかけて図7、図13に示すように前記巻線
131a、132aの端部131b、132bを巻回し
て巻線131a、132aを前記端子ピン145aない
し145fに接続されている(図7、図13では端子1
45fに巻線132aの端部132bを巻回した状態を
示す)。なお、この前記端子ピン145aないし145
fへの巻線131a、132aの端部131b、132
bの巻回は巻線機により自動的に巻回されるため、これ
ら端部131b、132bは張力が加わった状態となっ
ている。そして、前記端部131b、132bが巻回さ
れた端子ピン145aないし145fを前記接続孔15
1aないし151fに挿通して前記プリント基板150
を端子台141、142に取り付けた後、プリント基板
150の図示しない導体に前記端子ピン145aないし
145fをこれらに巻回された巻線131a、132a
の端部131b、132bとともに半田Hによって固着
することにより、巻線131a、132aと前記コネク
ター155とを電気的に接続しているものである。な
お、図7において102cは取付孔102dが形成され
た取付片である。
【0009】上記のよう電動機100は構成されている
ものであるが、このように構成された電動機100は、
図7、図8に示すように前記端子台141、142およ
びコネクター155は前記筐体102の外周から外側に
突出させて形成せざるをえないため、電動機の投影面積
が大きくなり電動機が大形となってしまうものである。
【0010】なお、上述した従来の電動機100は、前
記端子台141、142に圧入する接続ピン145aな
いし145fを回転子110の軸111a方向に沿って
配列して構成した場合であるが、図9および図10に示
すように前記端子ピン145aないし145fを回転子
110の軸111aの軸方向に直交する方向つまり筐体
102の周方向に配列して設けた場合においても、同様
に端子台141、142およびコネクター155は前記
筐体102の外周から外側に突出させて形成せざるをえ
ないため、電動機100の投影面積が大きくなって電動
機が大形となってしまうものである。なお、図9および
図10に示した電動機100は端子台の構成を除いては
図7、図8に示したものと同一構成となっていることか
ら同一部分には同一符号を付し、その説明は省略した。
【0011】そして、前記電動機100の大形化を防止
するために図11および図12(図11は端子ピン14
5aないし145fを回転子110の軸111aの軸方
向に配列するように構成した場合であり、図12は端子
ピン145aないし145fを前記軸111aの軸方向
と直交する方向に配列する構成とした場合であり、端子
台の構成を除く他の構成は図7、図8に示す電動機と同
一の構成であり、同一部分には同一符号を付してある)
に示すように、前記各端子台141、142およびコネ
クター155の外側への突出量を少なくして、電動機1
00の投影面積を小さくし小形化を図ることが考えられ
るが、このようにした場合はつぎのような問題が生じ
る。
【0012】すなわち、端子台141、142(図11
では端子台142のみ図示)およびコネクター155の
外側への突出量を少なくするために、端子台141、1
42の肉厚Tを薄くつまり小さくしなければならない。
このように端子台141、142の肉厚Tを薄くする
と、この端子台141、142に圧入して取り付けられ
る前記端子ピン145aないし145fの圧入長つまり
圧入代t(図12に示す場合は薄くした肉厚Tより大き
い圧入代tとすることはできない)が小さくなってしま
うことになり、この端子ピン145aないし145fが
端子台141、142に確実に固着されなくなる。その
ためプリント基板150に取り付けたコネクター155
に図示しない外部コネクターを着脱する際に、プリント
基板150にこの着脱の際に生じる外力が加わり、その
結果プリント基板150が端子台141、142に対し
て動き端子ピン145aないし145bに外力が加えら
れることになる。この外力が加わると前記端子ピン14
5aないし145fの圧入代tが小さいことから、端子
ピン145aないし145fが端子台141、142か
ら抜けてしまうという問題が生じる。また、これら端子
ピン145aないし145fが抜けると、これに伴って
前記巻線131a、132aの端部131b、132b
が断線するという問題が生じる。また、製造上の誤差に
より端子台141、142に取り付けられた端子ピン1
45aないし145fとプリント基板150に形成した
接続孔151aないし150fの位置関係がずれている
場合は、端子ピン145aないし145fを接続孔15
1aないし151fに挿通してプリント基板150を端
子台に取り付ける際に、位置ずれが生じている端子ピン
は接続孔への挿通時にこの接続孔の周壁により応力を受
けて動いてしまうという問題がある。
【0013】また、この小形化とは別に図7、図13に
示すように端子台141、142に圧入した端子ピン1
45aないし145fに巻線131a、132aの端部
131b、132bを巻回した状態で、これら端子ピン
145aないし145fを前記プリント基板150の接
続孔151aないし151fに挿入し、このプリント基
板150を端子台141、142に取り付けて、前記端
子ピン145aないし145fを巻線131a、132
aの端部131b、132bとともにプリント基板15
0の導体に半田Hで固着される構成となっていることか
ら、図示しない外部コネクターを前記コネクター155
に着脱する際等に、前記プリント基板150を介して前
記接続ピン145aないし145fに加わる外力によ
り、接続ピン145aないし145fは抜けることがな
いにしても動きが生じる。また、図13に示すように半
田Hはプリント基板150の接続孔151aないし15
1f(図13では151fのみ図示)の内部まで流れ込
むため、前記端部131b、132bはその付根部Pま
で半田Hによって固着されることになる。そのため前記
接続ピン145aないし145fに動きが生じると、巻
線131a、132aの端部131b、132bは端子
ピン145aないし145fに張力が加わった状態で半
田Hにより固着されていることから、前記端部の付根部
Pの部分に応力つまり曲げ力が集中して加えられるめ
に、この付根部Pの部分で断線してしまうという問題が
ある。
【0014】また、巻線131a、132aの前記付根
部Pの部分は半田付の際に加わる熱によって、その絶縁
被覆が溶ける等して無くなっていることからこの付根部
Pの部分はさらに細くなっており、このことは前記応力
によってさらに断線が生じ易すくなるという要因となる
ものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の電動機においては、端子台およびコネクター等が筐体
から大きく突出することから小形化が図れず、また、小
形化を阻害している端子台の肉厚つまり厚みを小さくし
て外側への突出量を少なくし、電動機の投影面積を小さ
くして小形化を図ろうとした場合には、端子台に固着し
た端子ピンの固定が確実にできなくなり、外力によって
動いたり、場合によっては抜けてしまうという問題があ
り、また、端子ピンが動いたり、抜けたりすることに伴
い巻線の端子ピンとの接続部分が断線してしまうという
問題がある。
【0016】また、従来の電動機においては、小形化と
は別に固定子に巻回された固定子巻線の端部とともにプ
リント基板の導体に端子ピンを半田付して固着する際
に、前記巻線の端部の付根部まで半田付がなされること
から、プリント基板を介して端子ピンに外力が加えられ
た場合、端子ピンが仮に抜けるようなことがないとして
も動いてしまうと、前記固定子巻線の端部の端子ピンと
の接続部分の付根部に、前記外力による曲げ力が集中す
ることになり、この付根部が容易に断線してしまうとい
う問題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1および請求項2記載の
発明は、上記問題のうち前者の問題の解決を目的とする
ものであり、請求項1記載の発明は、筐体に回転可能に
軸支された回転子と、この回転子の周囲に配置された固
定子と、固定子巻線が巻装されるコイルボビンと、この
コイルボビンに設けられるとともに前記固定子巻線の端
部を接続する端子ピンが設けられた端子台と、一端側に
接続部材が設けられ他端側に前記端子ピンが挿通される
接続孔が設けられるとともに前記接続孔に挿通された前
記端子ピンと前記接続部材とを電気的に接続する導体が
設けられ前記端子台に取着されたプリント基板とを備え
た電動機において、前記端子台の肉厚を前記端子ピンの
設けられた部位を前記接続部材が対応する部位より大き
くした電動機としたものであり、また、請求項2記載の
発明は、上記請求項1記載の発明における、端子ピンが
設けられる部位から接続部材が対応する部位に向けて肉
厚が小さくなるように内側に向けて傾斜させることによ
り、前記端子台の肉厚を前記端子ピンの設けられた部位
を前記接続部材が対応する部位より大きくした電動機と
したものであり、また、請求項3記載の発明は上記問題
のうち後者の問題の解決を目的としたものであり、筐体
に回転可能に軸支された回転子と、この回転子の周囲に
配置された固定子と、固定子巻線が巻装されるコイルボ
ビンと、このコイルボビンに設けられるとともに前記固
定子巻線の端部を接続する端子ピンが設けられた端子台
と、一端側に接続部材が設けられ他端側に前記端子ピン
が挿通される接続孔が設けられるとともに前記接続孔に
挿通された前記端子ピンと前記接続部材とを電気的に接
続する導体が設けられ前記端子台に取着されたプリント
基板とを備えた電動機において、前記端子台の前記端子
ピンが設けられる部位と前記プリント基板との間に間隙
を形成し、この間隙に位置する部位を含む前記端子ピン
に前記固定子巻線を巻回するとともに、前記間隙に位置
する部位を非半田付領域とし、この非半田付領域を除く
前記端子ピンと固定子巻線の巻回部を半田付けした電動
機としたものである。
【0018】上記のように構成した請求項1および請求
項2記載の発明は、端子台への端子ピンの固定を確実に
できるとともに端子台の筐体の外側への突出量を小さく
して電動機の投影面積を小さくして小形化できるという
作用を有するものであり、また、請求項3記載の発明
は、プリント基板を介して端子ピンに外力が加わったと
しても端子ピンに巻回された巻線の端部は半田付がされ
ていないことから付根部への曲げ力の集中を防止し断線
の防止ができるという作用を有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎに、請求項1および請求項2
記載の発明の第一の実施の形態を図1および図2に基づ
いて説明する。
【0020】図1に示すように、電動機1は一端側を開
口した略有底筒状の主ケース2aとこの主ケース2aの
前記開口を閉蓋する蓋ケース2bとからなる筐体2、こ
の主ケース2aおよび蓋ケース2bに設けた軸孔4aお
よび4bに固定された固定軸11に回転自在に嵌合した
軸11aによって回転自在に配設された回転子10、こ
の回転子10を囲んで配設された固定子20、前記回転
子10の軸11aの一端側に設けられた歯車12から回
転力を伝達する歯車13、14を介して外部に回転力を
出力する出力軸15等から構成されている。
【0021】そして、前記固定子20は重ね合わせたヨ
ーク21とヨーク24とから構成されており、前記ヨー
ク21は前記主ケース2aの底面を前記回転子10の周
面と対向させて折り曲げて形成した鋸歯状の多数の磁極
22aと前記底面をヨーク部22bとするヨーク片22
および前記回転子10の周面と対向する面に形成した鋸
歯状の多数の磁極23aとこの磁極23aに連設した円
形鍔状のヨーク部23bからなるヨーク片23とから構
成されており、そして、前記ヨーク片22と23とはそ
れぞれの磁極22a、23aが互いに入り込むようにし
て一体化して組み合わされている。また、前記ヨーク2
4は前記回転子10の周面と対向する面に形成した鋸歯
状の多数の磁極25aとこの磁極25aに連設した円形
鍔状のヨーク部25bからなるヨーク片25と、このヨ
ーク片25と同形状に形成され鋸歯状の多数の磁極26
aとこの磁極26aに連設した円形鍔状のヨーク部26
bとからなるヨーク片26とから構成されており、そし
て、前記ヨーク片25と26とはそれぞれの磁極25
a、26aが互いに入り込むようにして一体化して組み
合わされている。
【0022】そして、前記ヨーク21には、前記主ケー
ス2aの底面つまりヨーク片22bと鋸歯状の磁極22
a、ヨーク片23の磁極23a、ヨーク部23bによっ
て囲まれて断面コ字状の凹状溝が形成され、この凹状溝
は後述するコイルボビン(以下たんにボビンという)3
1を収納する環状のボビン収納溝となっている。また、
同様にヨーク24の外周には、ヨーク片25のヨーク部
25b、磁極25a、ヨーク片26の磁極26aおよび
ヨーク部26bによって囲まれて断面コ字状の凹状溝が
形成され、この凹状溝は後述するコイルボビン(以下単
にボビンという)32を収納する環状のボビン収納溝と
なっている。
【0023】そして、前記ヨーク21および24のそれ
ぞれのボビン収納溝には、合成樹脂からなり、環状の垂
直壁とこの垂直壁に連続して形成された略円形状の上部
鍔と下部鍔からなる断面コ字状に形成され、それぞれ固
定子巻線(以下単に巻線という)31a、32aが巻回
された合成樹脂からなるボビン31、32が収納されて
いる。つまり巻線31a、32aが巻回されたボビン3
1、32を前記ボビン収納溝に収納することにより前記
ヨーク21、24つまり固定子20に巻線が巻装されて
いるものである。
【0024】また、ボビン31、32のそれぞれには図
に示すように上部鍔の外周縁から図2において上方に向
けて突出させて一体に形成された端子台41、42が設
けられており、これら端子台41、42はそれぞれ図1
に示すように一端側(図1において下端側)の肉厚T1
を他端側(図1において上端側)の肉厚T2よりも厚く
つまり大きくして一端側から他端側に向かってその突出
量が次第に少なくなるように傾斜させて形成されてい
る。そして、前記端子台41、42のそれぞれの一端側
には取付孔41aないし41cおよび42aないし42
cがそれぞれ形成され、これら取付孔41aないし41
cおよび42aないし42cには端子ピン45aないし
45fが圧入されて取り付けられている。なお、この端
子ピン45aないし45fは前記回転子10の軸11a
方向に沿って配列して設けられている。そして、この取
付孔41aないし41cおよび42aないし42cは肉
厚の大きい部位に形成されていることから前記端子ピン
45aないし45fを挿入する挿入長つまり圧入代tを
大きく取れていることから前記端子ピン45aないし4
5fは確実に前記取付孔41aないし41cおよび42
aないし42cに圧入して固定されるものである。
【0025】そして、前記端子ピン45aないし45f
の基部つまり圧入部近傍から先端部にかけて図に示すよ
うに前記巻線31a、32aの巻き始めおよび巻き終わ
りの端部31b、32bが巻回されて半田Hで固定され
ている(図1では端子45fに巻線32aの端部32b
を巻回した状態のみ図示)。なお、この前記端子ピン4
5aないし45fへの巻線31a、32aの端部31
b、32bの巻回は巻線機により自動的に巻回されるた
め、これら端部32b、32bは張力が加わった状態と
なっている。
【0026】また、前記端子台41、42にはプリント
基板50が図示しない取付手段によって取り付けられて
おり、このプリント基板50の一端側には前記端子ピン
45aないし45fが挿通される接続孔51aないし5
1fが形成されるとともに、他端側には外部装置との接
続をするための接続部材としてのコネクター55が取り
付けられている。そして、前記コネクター55のプリン
ト基板50に取り付けられている部位は前記端子台4
1、42の肉厚の薄いつまり小さい部位に対応した部位
に取り付けられていることから、コネクター55の外側
部は筐体2の外周部からの突出量を少なくでき、したが
って、電動機1の投影面積を小さくすることができ電動
機1を小形にすることができるものであり、また、端子
台41、42の端子ピン45aないし45fが取り付け
られる部位は肉厚となっていることから、端子ピン45
aないし45fの圧入代tは大きくとれることから端子
台41、42への端子ピン45aないし45fの取付が
確実かつ強固にでき、プリント基板50等を介して外力
が加わったとしても動いたり、抜けたりすることを防止
できるものである。
【0027】なお、プリント基板50の端子台41、4
2への取付は、端子ピン45aないし45fに巻線31
a、32aの端部32b、32bを巻回した後、これら
端子ピン45aないし45fを前記接続孔51aないし
51fに挿通して前記プリント基板50を図示しない取
付手段によって端子台41、42に取り付けることによ
ってなされるものであり、そして、プリント基板50の
図示しない導体に前記端子ピン45aないし45fをこ
れらに巻回された巻線31a、32aの端部21b、3
2bとともに半田Hによって固着することにより、巻線
31a、32aと前記コネクター55とは電気的に接続
されるものである。
【0028】なお、蓋ケース2bには互いに対向して取
付孔2dが形成された取付片2cが設けられている。
【0029】上記のようにこの実施の形態においては、
端子台41、42の一端側の肉厚を他端側の肉厚よりも
大きく形成するとともに、肉厚の大きい部位に端子ピン
45aないし45fを取り付け、肉厚の小さい部位に対
応した部位にプリント基板50に取り付けられるコネク
ター55を設けるようにしたため、コネクター55の外
側部は筐体2の外周部からの突出量を少なくし、電動機
1の投影面積を小さくして電動機1の小形化が図れると
ともに、端子台41、42の肉厚の大きい部位に端子ピ
ン45aないし45fを取り付けられるようにしたこと
から圧入代tを大きくでき端子ピン45aないし45f
の取り付けが確実かつ強固にでき、外力が加わったとし
ても動いたり、抜けたりすることを防止できるものであ
る。
【0030】なお、上記実施の形態ではコネクター55
が取り付けられたプリント基板50に対応する部位にま
で端子台41、42を延出する構成としたが、これは必
ずしも前記コネクター55が取り付けられているプリン
ト基板50に対応する前記端子台41、42と対応する
部分にまで延出させる必要はないものである。この場合
はコネクター55が対応する端子台41、42の肉厚は
最小つまり零となるものである。
【0031】つぎに、請求項1および請求項2記載の発
明の第二の実施の形態について図3および図4に基づい
て説明する。なお、図4は電動機を図3における矢印方
向から見た側面図である。また、この第二の実施の形態
と上記第一の実施の形態との相違する構成は端子台に関
する構成であり、その他の構成は第一の実施の形態と同
じ構成であることから同一部分には同一符号付しその説
明は省略する。
【0032】この実施の形態における電動機1は図4に
示すように端子ピンを回転子10の軸11aの軸方向に
直交して配列した構成としたものである。
【0033】図3に示すようにボビン31の上部鍔の外
周縁には端子台を構成するつまり分割された端子台の一
部としての受部61が形成され、また、ボビン32の上
部鍔の外周縁には端子台62が形成されており、この端
子台62は一端側つまり図3において上部側の肉厚T1
を他端側つまり図3において下端側の肉厚T2より厚く
つまり大きくして一端側から他端側に向かってその突出
量が次第に少なくなるように傾斜させて形成されてい
る。
【0034】そして、前記端子台62の一端側には取付
孔62aないし62f(図3では62dのみ図示)がそ
れぞれ形成され、これら取付孔62aないし62fには
端子ピン45aないし45fが圧入されて取り付けられ
ている。そして、この取付孔62aないし62fは肉厚
の大きい部位に形成されていることから前記端子ピン4
5aないし45fを挿入する挿入長つまり圧入代tを大
きくとれることから前記端子ピン45aないし45fは
確実に前記取付孔62aないし62fに圧入して固定さ
れるものである。
【0035】そして、前記端子ピン45aないし45f
の基部つまり圧入部近傍から先端部にかけて、図に示す
ように前記巻線31a、32aの巻き始めおよび巻き終
わりの端部31b、32bが巻回されて半田Hで固定さ
れている(図3では端子ピン45dに巻線32aの端部
32bを巻回した状態のみ図示)。なお、この前記端子
ピン45aないし45fへの巻線31a、32aの端部
の巻回は巻線機により自動的に巻回されるために巻線3
1a、32aの端部32b、32bは張力が加わった状
態となっていることは、上記第一の実施の形態の場合と
同様である。
【0036】また、前記端子台62にはプリント基板5
0が図示しない取付手段によって取り付けられており、
このプリント基板50の一端側には前記端子ピン45a
ないし45fが挿通される接続孔51aないし51f
(図3では51dのみ図示)が形成されるとともに、他
端側には外部装置との接続をするための接続部材として
のコネクター55が取り付けられている。そして、前記
コネクター55のプリント基板50に取り付けられてい
る部位は前記端子台62の小さい肉厚T2の厚みより肉
厚の小さい前記端子台の一部を構成する受部61に略対
応した部位に取り付けられていることから、コネクター
55の外側部は筐体2の外周部からの突出量を少なくで
き、したがって、電動機1の投影面積を小さくすること
ができ電動機1を小形にすることができるものであり、
また、端子台62の端子ピン45aないし45fが取り
付けられる部位は肉厚となっていることから、端子ピン
45aないし45fの圧入代tは大きくとれ、端子台6
2への端子ピン45aないし45fの取付が確実かつ強
固にでき、プリント基板50等を介して外力が加わった
としても動いたり、抜けたりすることを防止できるもの
である。
【0037】なお、プリント基板50の端子台62への
取り付けは、端子ピン45aないし45fに巻線31
a、32aの端部32b、32bを巻回した後、これら
端子ピン45aないし45fを前記接続孔51aないし
51fに挿通して前記プリント基板50を図示しない取
付手段によって端子台62に取り付けることによってな
されるものであり、そして、プリント基板50の図示し
ない導体に前記端子ピン45aないし45fをこれらに
巻回された巻線31a、32aの端部31b、32bと
ともに半田Hによって固着することにより、巻線31
a、32aと前記コネクター55とは電気的に接続され
ることは、前記第一の実施の形態の場合と同様である。
【0038】上記のようにこの実施の形態においては、
端子台62の一端側の肉厚を他端側の肉厚よりも大きく
形成するとともに、前記端子台62の肉厚の厚みより肉
厚の小さい端子台の一部を構成する受部61に略対応し
た部位にプリンと基板50に取り付けたコネクター55
を設けるようにしたため、コネクター55の外側部は筐
体2の外周部からの突出量を少なくし、電動機1の投影
面積を小さくして電動機1の小形化が図れるとともに、
端子台62の肉厚の大きい部位に端子ピン45aないし
45fを取り付けられようにしたことから圧入代tを大
きくでき端子ピン45aないし45fの取付が確実かつ
強固にでき、外力が加わったとしても動いたり、抜けた
りすることを防止できるものである。
【0039】なお、前記ボビン31に形成した受部61
は必ずしも必要はなく省略することもできるものであ
る。この場合はコネクター55が対応する受部61すな
わち端子台の肉厚は最小つまり零となるものである。
【0040】つぎに、請求項3記載の発明の第一の実施
の形態を図5に基づいて説明する。なお、この実施の形
態と上記請求項1および請求項2記載の発明の第一の実
施の形態における構成との相違は端子台の構成のみであ
り、その他の構成は図1と同一であるので、同一部分に
は同一符号を付しその説明は省略する。
【0041】図5(A)に示すように電動機1のボビン
31、32(図5(A)では不図示)に一体に形成され
た端子台71、72(図5(A)では端子台72のみ図
示)は、図1の場合と同様に一端側(図5(A)におい
て下端側)の肉厚T1を他端側(図5(A)において上
端側)の肉厚T2よりも厚くつまり大きくして一端側か
ら他端側に向かってその突出量が次第に少なくなるよう
に傾斜させて形成されている。そして、端子台71、7
2のそれぞれの一端側には取付孔71aないし71cお
よび72aないし72c(図5(A)では取付孔72c
のみ図示)がそれぞれ形成され、これら取付孔71aな
いし71cおよび72aないし72cには前記端子ピン
45aないし45f(図5(A)では端子ピン45fの
み図示)が圧入されて取り付けられている。そして、こ
の取付孔71aないし71cおよび72aないし72c
は肉厚の大きい部位に形成されていることから前記端子
ピン45aないし45fを挿入する挿入長つまり圧入代
tを大きくとれることから前記端子ピン45aないし4
5fは確実に前記取付孔71aないし71cおよび72
aないし72c圧入して固定されるものである。
【0042】また、前記端子台71、72の前記一端側
つまり前記取付孔71aないし71cおよび72aない
し72cが設けられている側には段部75が形成され、
この段部75によって後述するプリント基板50との間
には間隙G1が形成されている。
【0043】そして、前記端子台71、72にはプリン
ト基板50が図示しない取付手段によって取り付けられ
ており、取り付けられた状態では上述のようにこのプリ
ント基板50と前記端子台71、72に形成した段部7
5との間に前記間隙G1が形成されるようになってい
る。またプリント基板50の一端側には前記端子ピン4
5aないし45fが挿通される接続孔51aないし51
f(図5(A)では接続孔51fのみ図示)が形成され
るとともに、他端側には外部装置との接続をするための
接続部材としてのコネクター55が取り付けられてい
る。
【0044】そして、前記端子ピン45aないし45f
の基部つまり圧入部近傍から先端部にかけて図に示すよ
うに前記巻線31a、32aの巻き始めおよび巻き終わ
りの端部31b、32bが巻回されて半田Hで固定され
ている(図5(A)では端子ピン45fに巻線32aの
端部32bを巻回した状態のみ図示)。この半田付の際
前記間隙G1にはプリント基板50に形成した接続孔5
1aないし51f内まで溶融した半田Hが流れ込むもの
の、前記間隙G1の部位は外気によって冷却されて、図
5(B)に示すように間隙G1に位置する端子ピン45
aないし45fに巻回されている巻線31a、32aの
端部31b、32bの部分は半田Hが付着しない領域つ
まり非半田付領域が形成されるものである。このように
端子ピン45aないし45fに巻回されている巻線31
a、32aの端部31b、32bの部分に半田Hが付着
しない状態では、巻線31a、32aの端部31b、3
2bは張力をもって接続されているものの、端子ピン4
5aないし45fに外力が加わったとしても、前記端部
31b、32bが半田Hで固定されていないことから、
前記外力は前記巻回されている巻線31a、32aの端
部31b、32bによって吸収され、つまり端部31
b、32bの付根部に応力が集中しないため断線が防止
できるものである。
【0045】そして、前記コネクター55のプリント基
板50に取り付けられている部位は前記端子台71、7
2の肉厚の薄いつまり小さい部位に対応した部位に取り
付けられていることから、コネクター55の外側部は筐
体2の外周部からの突出量を少なくでき、したがって、
電動機1の投影面積を小さくすることができ電動機1を
小形にすることができるものであり、また、端子台7
1、72の端子ピン45aないし45fが取り付けられ
る部位は肉厚となっていることから、端子ピン45aな
いし45fの圧入代tは大きくとれることから端子台7
1、72への端子ピン45aないし45fの取付が確実
にかつ強固にできることから、プリント基板50等を介
して外力が加わったとしても動いたり、抜けたりするこ
とを防止できるものである。
【0046】なお、プリント基板50の端子台71、7
2への取り付けは、端子ピン45aないし45fに巻線
31a、32aの端部32b、32bを巻回した後、こ
れら端子ピン45aないし45fを前記接続孔51aな
いし51fに挿通して前記プリント基板50を図示しな
い取付手段によって端子台71、72に取り付けること
によってなされ、そして、プリント基板50の導体に前
記端子ピン45aないし45fをこれらに巻回された巻
線31a、32aの端部31b、32bとともに半田H
によって固着することにより、巻線31a、32aと前
記コネクター55とは電気的に接続されるものである。
【0047】上記のようにこの実施の形態においては、
端子台71、72に段部75を形成しプリント基板50
との間に間隙G1を形成して非半田付領域を形成したこ
とから端子ピン45aないし45fに外力が加わったと
しても、この外力は非半田付領域に巻回されている巻線
31a、32aの端部31b、32bによって吸収され
ることから断線の発生を防止できるものである。なお、
この実施の形態では端子台71、72の一端側の肉厚を
他端側の肉厚よりも大きく形成するとともに、肉厚の大
きい部位に端子ピン45aないし45fを取り付け、肉
厚の小さい部位に対応した部位にプリント基板50に取
り付けられるコネクター55を設けるようにしたため、
コネクター55の外側部は筐体2の外周部からの突出量
を少なくし、電動機1の投影面積を小さくして電動機1
の小形化が図れるとともに、端子台71、72の肉厚の
大きい部位に端子ピン45aないし45fを取り付ける
ようにしたことから圧入代tを大きくでき端子ピン45
aないし45fの取り付けが確実にかつ強固にでき、外
力が加わったとしても動いたり、抜けたりすることを防
止できるものである。
【0048】なお、この実施の形態では端子台71、7
2を一端側を他端側より肉厚とするようにして、電動機
1の小形化と端子ピンの確実な取り付けをするようにし
たが、端子台71、72に段部75を形成しプリント基
板50との間に間隙Gを形成し非半田付領域を形成して
断線を防止するという観点からは前記端子台の構成は必
須の構成でないことはいうまでもないことである。
【0049】つぎに、請求項3記載の発明の第二の実施
の形態を図6に基づいて説明する。なお、この実施の形
態と上記請求項1および請求項2記載の発明の第二の実
施の形態における構成との相違は端子台の構成のみであ
り、その他の構成は図3と同一であるので、同一部分に
は同一符号を付しその説明は省略する。
【0050】図6に示すように電動機1のボビン31の
上部鍔の外周縁には端子台を構成する受部81が形成さ
れ、また、ボビン32の上部鍔の外周縁には端子台82
が形成されており、この端子台82は一端側つまり図6
において上部側の肉厚T1を他端側つまり図6において
下端側の肉厚T2より厚くつまり大きくして一端側から
他端側に向かってその突出量が次第に少なくなるように
傾斜させて形成されている。そして、前記端子台82の
一端側には、図3に示した場合と同様に取付孔82aな
いし82f(図6では82dのみ図示)がそれぞれ形成
され、これら取付孔82aないし82fには端子ピン4
5aないし45f(図6では45dのみ図示)が圧入さ
れて取り付けられている。
【0051】また、前記端子台82の一端側には段部8
5が形成され、この段部85と後述するプリント基板5
0とによって間隙G2が形成されている。
【0052】そして、前記端子台82にはプリント基板
50が図示しない取付手段によって取り付けられてお
り、取り付けられた状態では上述のようにこのプリント
基板50と前記端子台82に形成した段部85との間に
前記間隙G2が形成されるようになっている。またプリ
ント基板50の一端側には前記端子ピン45aないし4
5fが挿通される接続孔51aないし51f(図6では
接続孔51dのみ図示)が形成されるとともに、他端側
には外部装置との接続をするための接続部材としてのコ
ネクター55が取り付けられている。
【0053】そして、前記端子ピン45aないし45f
の基部つまり圧入部近傍から先端部にかけて図に示すよ
うに前記巻線31a、32aの巻き始めおよび巻き終わ
りの端部31b、32bが巻回されて半田Hで固定され
ている(図6では端子ピン45dに巻線32aの端部3
2bを巻回した状態のみ図示)。この半田付の際前記間
隙G2にはプリント基板50に形成した接続孔51aな
いし51f内まで溶融した半田Hが流れ込むものの、上
記第一の実施の形態の図5(B)に示すと同様に、前記
間隙G2の部位は外気によって冷却されて間隙G2に位
置する端子ピン45aないし45fに巻回されている巻
線31a、32aの端部31b、32bの部分は半田H
が付着しない領域つまり非半田付領域が形成されるもの
である。このように端子ピン45aないし45fに巻回
されている巻線31a、32aの端部31b、32bの
部分に半田Hが付着しない状態では、巻線31a、32
aの端部31b、32bは張力をもって接続されている
ものの、端子ピン45aないし45fに外力が加わった
としても、前記端部31b、32bが半田Hで固定され
ていないことから、上記第一の実施の形態の場合と同様
に前記外力は前記巻回されている巻線31a、32aの
端部31b、32bによって吸収され断線が防止できる
ものである。
【0054】そして、端子台82は端子ピン45aない
し45fが取り付けられている側から前記コネクター5
5が設けられている側に次第に回転子10の軸11a方
向に向けて傾斜するように形成されていることから、コ
ネクター55の端部の筐体の外周から突出する量を少な
くでき、したがって、電動機1の投影面積を小さくする
ことができ電動機1を小形にすることができるものであ
る。
【0055】なお、プリント基板50の端子台82への
取り付けは、端子ピン45aないし45fに巻線31
a、32aの端部32b、32bを巻回した後、これら
端子ピン45aないし45fを前記接続孔51aないし
51fに挿通して前記プリント基板50を端子台82に
取り付けることによりなされ、そして、プリント基板5
0の導体に前記端子ピン45aないし45fをこれらに
巻回された巻線31a、32aの端部31b、32bと
ともに半田Hによって固着することにより、巻線31
a、32aと前記コネクター55とは電気的に接続され
るものである。
【0056】上記のようにこの実施の形態においては、
端子台82に段部85を形成してプリント基板50との
間に間隙G2を形成し非半田付領域を形成したことから
端子ピン45aないし45fに外力が加わったとして
も、この外力は非半田付領域に巻回されている巻線31
a、32aの端部31b、32bによって吸収されるこ
とから断線の発生を防止できるものである。なお、この
実施の形態では端子台82の一端側の肉厚を他端側の肉
厚よりも大きく形成するとともに、肉厚の大きい部位に
端子ピン45aないし45fを取り付け、肉厚を小さく
した部位に対応したプリント基板50にコネクター55
を設けるようにしたため、コネクター55の外側部は筐
体2の外周部からの突出量を少なくし、電動機1の投影
面積を小さくして電動機1の小形化が図ることができる
ものである。
【0057】なお、上記実施の形態では端子台82を一
端側を他端側より肉厚とするようにして、電動機1の小
形化と端子ピン45aないし45fの確実な取り付けを
するようにしたが、端子台82に段部85を形成しプリ
ント基板50との間に間隙G2を形成し非半田付領域を
形成して断線を防止するという観点からは前記端子台8
2の構成は必須の構成でないことはいうまでもないこと
である。
【0058】また、上記第一の実施の形態および第二の
実施の形態では非半田付領域としての間隙G1、G2を
端子台62および82に段部75および85を設けて形
成する構成としたが、これはプリント基板50に凹部を
形成して間隙を形成して非半田付領域を形成するように
することもできるものである。
【0059】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1および請
求項2記載の発明は、端子台への端子ピンの固定を確実
にできるとともに端子台の筐体の外側への突出量を小さ
くして電動機の投影面積を小さくして小形化にできると
いう効果を奏することができるものであり、また、請求
項3記載の発明は、プリント基板を介して端子ピンに外
力が加わったとしても端子ピンに巻回された巻線の端部
は半田付がされていないことから付根部への曲げ力の集
中を防止し断線の防止ができるという効果を奏すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(請求項1および請求項2記載の発明)
の電動機の第一の実施の形態の一部を断面した平面図。
【図2】上記実施の形態の電動機の断面図。
【図3】本発明(請求項1および請求項2記載の発明)
の電動機の第二の実施の形態の断面図。
【図4】上記実施の形態の電動機の側面図(図3の矢印
方向からみた図)
【図5】本発明(請求項3記載の発明)の電動機の第一
の実施の形態のを示す図であり、(A)は一部を断面し
た平面図であり、(B)は端子ピンと固定子巻線との接
続状態を示す部分拡大図である。
【図6】本発明(請求項3記載の発明)の電動機の第二
の実施の形態の断面図。
【図7】従来の電動機の一部を断面した平面図。
【図8】上記従来の電動機の断面図。
【図9】従来の他の電動機の断面図。
【図10】上記従来の電動機の側面図(図9の矢印方向
からみた図)。
【図11】小形化を測った従来の電動機の一部を断面し
た平面図。
【図12】小形化を測った従来の他の電動機の断面図。
【図13】従来の電動機の固定子の巻線と端子ピンとの
接続状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
1 電動機 2 電動機の筐体 10 回転子 20 固定子 31、32 コイルボビン 31a、32a 固定子巻線 31b、32b 固定子巻線の端部 41、42 端子台 45a〜45f 端子ピン 50 プリント基板 51a〜51f プリント基板の接続孔 55 コネクター

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体に回転可能に軸支された回転子と、こ
    の回転子の周囲に配置された固定子と、固定子巻線が巻
    装されるコイルボビンと、このコイルボビンに設けられ
    るとともに前記固定子巻線の端部を接続する端子ピンが
    設けられた端子台と、一端側に接続部材が設けられ他端
    側に前記端子ピンが挿通される接続孔が設けられるとと
    もに前記接続孔に挿通された前記端子ピンと前記接続部
    材とを電気的に接続する導体が設けられ前記端子台に取
    着されたプリント基板とを備えた電動機において、 前記端子台の肉厚を前記端子ピンの設けられた部位を前
    記接続部材が対応する部位より大きくしたことを特徴と
    する電動機。
  2. 【請求項2】前記端子ピンが設けられる部位から接続部
    材が対応する部位に向けて肉厚が小さくなるように内側
    に向けて傾斜させることにより、前記端子台の肉厚を前
    記端子ピンの設けられた部位を前記接続部材が対応する
    部位より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の電
    動機。
  3. 【請求項3】筐体に回転可能に軸支された回転子と、こ
    の回転子の周囲に配置された固定子と、固定子巻線が巻
    装されるコイルボビンと、このコイルボビンに設けられ
    るとともに前記固定子巻線の端部を接続する端子ピンが
    設けられた端子台と、一端側に接続部材が設けられ他端
    側に前記端子ピンが挿通される接続孔が設けられるとと
    もに前記接続孔に挿通された前記端子ピンと前記接続部
    材とを電気的に接続する導体が設けられ前記端子台に取
    着されたプリント基板とを備えた電動機において、 前記端子台の前記端子ピンが設けられる部位と前記プリ
    ント基板との間に間隙を形成し、この間隙に位置する部
    位を含む前記端子ピンに前記固定子巻線を巻回するとと
    もに、前記間隙に位置する部位を非半田付領域とし、こ
    の非半田付領域を除く前記端子ピンと固定子巻線の巻回
    部を半田付けしたことを特徴とする電動機。
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